JP3114307B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP3114307B2
JP3114307B2 JP03348715A JP34871591A JP3114307B2 JP 3114307 B2 JP3114307 B2 JP 3114307B2 JP 03348715 A JP03348715 A JP 03348715A JP 34871591 A JP34871591 A JP 34871591A JP 3114307 B2 JP3114307 B2 JP 3114307B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のBi−CMOSデバイスのバイポ
ーラトランジスタの構造を図4に示す概略構成断面図に
より説明する。図に示すように、半導体基板61の上層
にはN形エピタキシャル成長層よりなる半導体層62が
形成されている。この半導体層62には、半導体基板6
1に達する素子分離領域63が形成されている。また半
導体層62の下層と半導体基板61の上層とには連続し
た状態にN+ コレクタ埋込み領域64が形成されてい
る。このN+ コレクタ埋込み領域64の上部側の半導体
層62の上層には、P形ベース領域65が形成されてい
る。このP形ベース領域65の周囲の半導体層62の上
層には、当該P形ベース領域65に接続するP+ グラフ
トベース領域66が形成されている。また上記P形ベー
ス領域65の上層の一部にはN+ エミッタ領域67が形
成されている。また上記半導体層62の上層には、P形
ベース領域65に対して素子分離領域68(63)を介
して、上記N+ コレクタ埋込み領域64に接続するN+
コレクタ引き出し領域69が形成されている。
【0003】また上記半導体層62上には、P+ グラフ
トベース領域66に接続するベース電極70が形成され
ている。またN+ エミッタ領域67に接続するエミッタ
電極71が形成されているとともに、N+ コレクタ引き
出し領域69に接続するコレクタ電極72が形成されて
いる。上記エミッタ電極71の側壁には、N形,P形M
OSトランジスタのゲートサイドウォール絶縁膜を形成
する絶縁膜と同一の絶縁膜よりなるエミッタサイドウォ
ール絶縁膜73が設けられている。なお図ではP+ グラ
フトベース領域66の上層とエミッタ電極71の上層に
金属シリサイド層よりなる低抵抗層75が形成されてい
る。
【0004】次に上記バイポーラトランジスタを搭載し
たBi−CMOSデバイスの製造プロセスを図5に示す
製造工程図により説明する。図5の(1)に示す如く、
まず通常のイオン注入法によって、P形単結晶シリコン
製の半導体基板61の上層にN+ コレクタ埋込み領域6
4を形成する。その後エピタキシャル成長法によって、
半導体基板61の上面に例えばN形エピタキシャル成長
層よりなる半導体層62を形成する。
【0005】次いで通常のLOCOS法によって、半導
体層62の上層にLOCOS酸化膜76を形成する。続
いて、例えばエッチバック法によって、LOCOS酸化
膜76の表面を平坦化処理する。さらに例えば熱酸化法
によって、LOCOS酸化膜76が形成されていない半
導体層62の上層を酸化して、ゲート酸化膜77を形成
する。続いて例えばホトリソグラフィー技術とエッチン
グとによって、バイポーラトランジスタ形成領域60の
ゲート酸化膜77を除去する。
【0006】その後、半導体層62の上層の所定の位置
にP+ 素子分離用拡散層78とP形ウェル拡散層79と
を形成する。またN+ コレクタ埋込み領域64に接続す
るN+ コレクタ引き出し領域69を半導体層62の上層
の所定の位置に形成する。さらにイオン注入法によっ
て、N+ コレクタ埋込み領域64の上方における半導体
層62の上層にP形ベース領域65を形成する。次いで
例えば化学的気相成長法によって、LOCOS酸化膜7
6と半導体層62との上面に多結晶シリコン膜80を形
成する。続いてイオン注入法によって、多結晶シリコン
膜80にヒ素(As+ )をイオン注入する。
【0007】その後図5の(2)に示すように、例えば
ホトリソグラフィー技術とエッチングとによって、多結
晶シリコン膜80の2点鎖線で示す部分を除去し、残り
の多結晶シリコン膜80でバイポーラトランジスタのエ
ミッタ電極71,コレクタ電極72と、CMOSトラン
ジスタのゲート81,82とを形成する。
【0008】次いで不純物拡散処理を行って、エミッタ
電極71中のヒ素を上記P形ベース領域65に拡散し、
+ エミッタ領域67を形成する。続いてイオン注入法
によって、半導体層62に例えばホウ素(B+ )をイオ
ン注入した後、不純物拡散処理を行って、P形ベース領
域65の両側で半導体層62の上層に当該P形ベース領
域65に接続するP+ グラフトベース領域83を形成す
る。
【0009】次に図5の(3)に示すように、化学的気
相成長法により半導体層62の上面にシリコン酸化膜等
よりなる第2の絶縁膜84を形成する。そして第2の絶
縁膜84を全面エッチバック処理して、第2の絶縁膜8
4の2点鎖線で示す部分を除去し、残りの第2の絶縁膜
84で、エミッタ電極71の側壁にエミッタサイドウォ
ール絶縁膜73を形成するするとともに、各ゲート8
1,82の側壁にゲートサイドウォール絶縁膜90,9
0を形成する。続いてイオン注入法によって、半導体層
62に例えばホウ素(B+ )をイオン注入した後、不純
物拡散処理を行って、P形ベース領域65の両側で半導
体層62の上層に当該P形ベース領域65に接続するP
+ グラフトベース領域66を形成する。
【0010】次いで図5の(4)に示す如く、通常のシ
リサイド化プロセスによって、P+グラフトベース領域
66の上層とエミッタ電極71の上層とに金属シリサイ
ド層よりなる低抵抗層75を形成する。さらに例えば通
常のスパッタ法によって、例えばタングステンチタン膜
86と例えばアルミニウム銅合金膜87とを成膜した
後、通常のホトリソグラフィーとエッチングとによっ
て、タングステンチタン膜86と例えばアルミニウム銅
合金膜87とでベース電極70を形成する。上記製造方
法の説明では省略したが、通常のプロセスによって、各
ゲート81,82の両側の半導体層62の上層には、L
DD構造のソース・ドレイン領域88,89が形成され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造のバイポーラトランジスタでは、エミッタ電極の側壁
に形成したサイドウォールで、エミッタ電極とベースコ
ンタクト部とを分離するので、N+ エミッタ領域とP+
グラフトベース領域とのコンタクトが大きくなる。
【0012】しかも上記製造方法では、エミッタ電極と
ベース領域とを分離するサイドウォールをCMOSトラ
ンジスタのLDDサイドウォールスペーサと同時に形成
するために、厚く形成することが困難である。すなわ
ち、0.5μm設計ルールのLDD構造のMOSトラン
ジスタでは、LDDサイドウォールスペーサの幅は0.
1μm〜0.15μm程度になる。ところが、エミッタ
電極とベース領域とを分離するサイドウォールスペーサ
の幅は0.2μm〜0.3μm程度必要になる。しかし
ながら、エミッタ電極とベース領域との間隔が、LDD
サイドウォールスペーサの幅によって決定されるため
に、エミッタ電極とベース領域との間隔を十分に取るこ
とができない。このため、バイポーラトランジスタのエ
ミッタ/ベース間の耐圧の確保が困難になる。またベー
ス電流が増大する。またエミッタの多結晶シリコン膜の
膜厚とゲートの多結晶シリコン膜の膜厚とがほぼ等しい
ので、エミッタ中のホールの蓄積が増大し、遅延時間が
大きくなる。
【0013】本発明は、電気的性能に優れたバイポーラ
トランジスタを備えた半導体装置およびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。すなわち、半導体装置は、半導体層を有する基板
上にバイポーラトランジスタと電界効果型トランジスタ
とを備えたものであって、バイポーラトランジスタは、
半導体層の上層に形成された真性ベース領域および該真
性ベース領域に接続される該真性ベース領域の不純物濃
度よりも高い不純物濃度を有するグラフトベー ス領域を
少なくとも有するベース領域と、真性ベース領域の上層
に形成したエミッタ領域と、ベース領域の下方の半導体
層中に形成したコレクタ埋込み領域と、コレクタ埋込み
領域に接続した状態に半導体層の上層に形成したコレク
タ引き出し領域と、エミッタ領域に接続する状態に半導
体層の上面に形成したエミッタ電極と、ベース領域に接
続する状態に半導体層の上面に形成したベース電極と、
コレクタ引き出し領域に接続する状態に半導体層の上面
に形成したコレクタ電極とを有するとともに、電界効果
型トランジスタは、半導体層の上層に形成されたソース
領域およびドレイン領域と、ソース領域およびドレイン
領域間における半導体層層上に設けられたゲート絶縁膜
と、ゲート絶縁膜上に設けられたエミッタ電極より厚い
ゲート電極と、ゲート電極の側壁に設けられた絶縁膜と
を有し、前記バイポーラトランジスタのエミッタ領域の
周囲におけるベース領域上に前記ゲート絶縁膜と同一材
料のオフセット絶縁膜、および該オフセット絶縁膜上に
形成された前記ゲート電極と同一材料からなる膜を設
け、絶縁膜は前記膜の側壁を少なくとも覆うとともに、
前記膜は。エミッタ電極と異なる工程で作製されたもの
である。
【0015】半導体装置の製造方法は、同一半導体基板
上にバイポーラトランジスタと電界効果型トランジスタ
とを作製する半導体装置の製造方法であって、半導体基
板上にエピタキシャル成長法によって半導体層を形成す
る工程と、半導体層の上層におけるバイポーラトランジ
スタ形成領域と電界効果型トランジスタ形成領域とに第
1の絶縁膜を形成し、次いで当該第1の絶縁膜側の全面
に第1の多結晶シリコン膜を形成する第1の工程と、第
1の多結晶シリコン膜でバイポーラトランジスタ形成領
域の一部分に第1のパターンを形成するとともに、第1
の多結晶シリコン膜で電界効果型トランジスタ形成領域
を覆う第2のパターンを形成し、その後各第1,第2の
パターンをエッチングマスクにして第1の絶縁膜をエッ
チングすることにより、エミッタを形成する領域の周囲
におけるベースを形成する領域上に当該第1の絶縁膜で
オフセット絶縁膜を形成するとともに、当該オフセット
絶縁膜上に前記第1の多結晶シリコン膜を残すように第
2の工程と、各第1,第2パターン側の全面に第2の多
結晶シリコン膜を形成する第3の工程と、第2の多 結晶
シリコン膜でベース電極とエミッタ電極とコレクタ電極
とを形成するとともに、当該第2の多結晶シリコン膜と
前記第2のパターンとによって電界効果型トランジスタ
のゲート電極とを形成する第4の工程と、前記第4の工
程の後、全面に絶縁膜を形成し、その後エッチバックを
行って、前記ゲート電極およびエミッタ電極の側壁にサ
イドウォールを形成する第5の工程とを行う。
【0016】
【作用】上記構成の半導体装置およびその製造方法
は、エミッタ領域の周囲のベース領域上にオフセット絶
縁膜を形成したので、エミッタ電極とグラフトベース領
域との間隔を大きくすることができる。このため、バイ
ポーラトランジスタのエミッタ電極とベースコンタクト
部との間の耐圧が確保される。さらに、エミッタ電極を
第2の多結晶シリコン膜で形成するとともに、CMOS
トランジスタのゲートを第2の多結晶シリコン膜と第2
のパターンとによって形成するので、エミッタ電極の多
結晶シリコン膜の膜厚がゲートの多結晶シリコン膜の膜
厚よりも薄く形成される。このため、エミッタ中のホー
ルの蓄積が低減され、遅延時間が小さくなる。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図1に示す概略構成断面図
により説明する。図では一例として、半導体層12を有
する半導体基板11上にバイポーラトランジスタと電界
効果型トランジスタ(CMOSトランジスタ)とを備え
た半導体装置におけるNPNバイポーラトランジスタ1
0を示す。図に示すように、P形単結晶シリコン基板よ
りなる半導体基板11の上面に、N形エピタキシャル成
長層よりなる半導体層12が形成されている。この半導
体層12の上層にはP形ベース領域13が形成されてい
る。このP形ベース領域13の周囲の半導体層12には
+ グラフトベース領域14が形成されている。またP
形ベース領域13の上層の一部にはN+ エミッタ領域1
5が形成されている。このN+ エミッタ領域15の周囲
のP形ベース領域13上には、例えば酸化シリコンより
なるオフセット絶縁膜16が設けられている。
【0018】また上記ベース領域13の下方の半導体層
12の下層と半導体基板11の上層とにはN+ コレクタ
埋込み領域17が形成されている。この半導体層12に
は、N+ コレクタ埋込み領域17に接続しかつ当該半導
体層12の上面に到達するN+ コレクタ引き出し領域1
8が形成されている。さらにN+ エミッタ領域15の上
面には、エミッタ電極19が設けられている。このエミ
ッタ電極19は、N+ エミッタ領域15とのコンタクト
部分上が一層の多結晶シリコン膜で形成されていて、そ
の周辺のオフセット絶縁膜16上が2層の多結晶シリコ
ン膜で形成されている。またP+ グラフトベース領域1
4の上面にはベース電極20が形成されていて、N+
レクタ引き出し領域18の上面にはコレクタ電極21が
設けられている。上記の構成の如くに、NPNバイポー
ラトランジスタ10は形成されている。
【0019】上記構成のNPNバイポーラトランジスタ
10では、N+ エミッタ領域15の周囲のP形ベース領
域13上にオフセット絶縁膜16を形成したので、エミ
ッタ電極19とベースコンタクト部22との間隔を大き
くすることができる。このため、NPNバイポーラトラ
ンジスタ10のエミッタ電極19とベースコンタクト部
22との間の耐圧の確保が容易になる。
【0020】次に上記NPNバイポーラトランジスタ1
0を搭載したBi−CMOSデバイスの製造方法および
その構成を、図2,図3に示す製造工程図(その1),
(その2)により説明する。図2の(1)に示すよう
に、第1の工程で、通常のイオン注入法によって、半導
体基板(例えばP形単結晶シリコン基板)11の上層
に、N+ コレクタ埋込み領域17を形成する。次いで通
常のエピタキシャル成長法によって、半導体基板11の
上面にN形エピタキシャル成長層よりなる半導体層12
を形成する。このとき、N+ コレクタ埋込み領域17中
の不純物は半導体層12の下層に拡散される。その後通
常のLOCOS法によって、半導体層12の上層にLO
COS酸化膜31を形成する。次いで熱酸化法によっ
て、露出している半導体層12の上層に第1の絶縁膜3
2を形成する。続いて例えば化学的気相成長法によっ
て、第1の絶縁膜32を形成した側の全面に、第1の多
結晶シリコン膜33を形成する。
【0021】次いで図2の(2)に示す如く、第2の工
程で、通常のホトリソグラフィーとエッチングとによっ
て、第1の多結晶シリコン膜33の2点鎖線で示す部分
を除去し、残りの第1の多結晶シリコン膜33でバイポ
ーラトランジスタ形成領域1の一部分に第1のパターン
34を形成する。それとともに、第1の多結晶シリコン
膜33でCMOSトランジスタ形成領域2を覆う第2の
パターン35を形成する。その後各第1,第2のパター
ン34,35をエッチングマスクにし、通常の例えば反
応性イオンエッチングによって、第1の絶縁膜32の1
点鎖線で示す部分を除去する。そしてエミッタを形成す
る領域3の周囲のベースを形成する領域4上に当該第1
の絶縁膜32でオフセット絶縁膜16を形成する。
【0022】次いで図2の(3)に示すように、第3の
工程で、例えば化学的気相成長法によって、各第1,第
2パターン34,35側の全面に第2の多結晶シリコン
膜36を形成する。
【0023】次いで図3の(4)に示す如く、第4の工
程で、通常のホトリソグラフィーとエッチングとによっ
て、第2の多結晶シリコン膜36の2点鎖線で示す部分
を除去し、残りの第2の多結晶シリコン膜36でエミッ
タ電極19とベース電極20とコレクタ電極21とを形
成する。それとともに、当該第2の多結晶シリコン膜3
6と第2のパターン35とによって、CMOSトランジ
スタの各ゲート51,52とを形成する。
【0024】その後図3の(5)に示すように、例えば
化学的気相成長法によって、各電極側の全面に酸化シリ
コンよりなる第2の絶縁膜37を形成する。続いてエッ
チバック処理を行って、第2の絶縁膜37の2点鎖線で
示す部分を除去し、残りの第2の絶縁膜37で、エミッ
タサイドウォール絶縁膜38とゲートサイドウォール絶
縁膜53,54を形成する。次いで、P+ グラフトベー
ス領域14を形成する部分を除く半導体層12上に、レ
ジストでイオン注入マスク(図示せず)を設ける。続い
て通常のイオン注入法によって、ホウ素(B+ )を半導
体層12の上層の所定の位置に導入して、P+ グラフト
ベース領域14を形成する。上記イオン注入後、例えば
アッシャー処理によって、イオン注入マスクを除去す
る。
【0025】次いで図3の(6)に示す如く、各電極側
の全面に層間絶縁膜39を形成した後、各電極上の層間
絶縁膜39にコンタクトホール40,41,42,5
5,56,57,58を形成する。ここでは各ゲート5
1,52上のコンタクトホールは図示しない。さらに電
極配線用の金属膜(図示せず)を形成して、ホトリソグ
ラフィーとエッチングとによって各電極に接続する電極
用配線(図示せず)を形成する。上記の如くに、半導体
層12を有する半導体基板11上にバイポーラトランジ
スタと電界効果型トランジスタ(CMOSトランジス
タ)とを備えた半導体装置が構成される。なお、上記製
造方法の説明において、素子分離用拡散層43とNPN
バイポーラトランジスタ10のP形ベース領域13と同
+ エミッタ領域15と同N+ コレクタ引き出し領域1
8とCMOSトランジスタのP形ウェル領域と同ソース
・ドレイン領域59,60とを形成するプロセスの説明
は省略した。
【0026】上記Bi−CMOSデバイス構成の半導体
装置およびその製造方法では、エミッタ電極19を第2
の多結晶シリコン膜36で形成するとともに、CMOS
トランジスタの各ゲート51,52を第2の多結晶シリ
コン膜36と第2のパターン35とによって形成するの
で、エミッタ電極19が各ゲート51,52よりも薄く
形成される。このため、エミッタ中のホールの蓄積が低
減され、遅延時間が小さくなる。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1の発明に
よれば、バイポーラトランジスタにおけるエミッタ領域
の周囲のベース領域上にオフセット絶縁膜を設けたの
で、エミッタ電極とグラフトベース領域との間隔を大き
くすることができる。このため、バイポーラトランジス
タのエミッタ電極とベース領域との間の耐圧を十分に確
保することができるとともにベース電流を低減すること
が可能になる。また請求項2の発明によれば、エミッタ
電極を第2の多結晶シリコン膜で形成し、CMOSトラ
ンジスタのゲートを第2の多結晶シリコン膜と第2のパ
ターンとによって形成したので、エミッタ電極の膜厚が
ゲートの膜厚よりも薄くなる。このため、エミッタ中の
ホールの蓄積が低減でき、遅延時間を小さくすることが
可能になる。よって、半導体装置の電気的特性の向上が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概略構成断面図である。
【図2】実施例の製造工程図(その1)である。
【図3】実施例の製造工程図(その2)である。
【図4】従来例の概略構成断面図である。
【図5】従来例の製造工程図である。
【符号の説明】
バイポーラトランジスタ形成領域CMOSト
ランジスタ形成領域10NPNバイポーラトランジ
スタ11半導体基板12半導体層13P形
ベース領域14+ グラフトベース領域15
+ エミッタ領域16オフセット絶縁膜17+
コレクタ埋込み領域18+ コレクタ引き出し領
19エミッタ電極20ベース電極21
レクタ電極31LOCOS酸化膜32第1の絶
縁膜33第1の多結晶シリコン膜34第1のパ
ターン35第2のパターン36第2の多結晶シ
リコン膜51ゲート52ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8249 H01L 27/06 H01L 21/3065 H01L 21/302

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層を有する基板上にバイポーラト
    ランジスタと電界効果型トランジスタとを備えた半導体
    装置であって、 前記バイポーラトランジスタは、 前記半導体層の上層に形成された真性ベース領域および
    該真性ベース領域に接続される該真性ベース領域の不純
    物濃度よりも高い不純物濃度を有するグラフトベース領
    域を少なくとも有するベース領域と、 前記真性ベース領域の上層に形成したエミッタ領域と、 前記ベース領域の下方の半導体層中に形成したコレクタ
    埋込み領域と、 前記コレクタ埋込み領域に接続した状態に、前記半導体
    層の上層に形成したコレクタ引き出し領域と、 前記エミッタ領域に接続する状態に、前記半導体層の上
    面に形成したエミッタ電極と、前記ベース領域 に接続する状態に、前記半導体層の上面
    に形成したベース電極と、 前記コレクタ引き出し領域に接続する状態に、前記半導
    体層の上面に形成したコレクタ電極とを有するととも
    に、 前記電界効果型トランジスタは、 前記半導体層の上層に形成されたソース領域およびドレ
    イン領域と、 前記ソース領域およびドレイン領域間における前記半導
    体層層上に設けられたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に設けられた前記エミッタ電極より
    厚いゲート電極と、 前記ゲート電極の側壁に設けられた絶縁膜とを有し、 前記バイポーラトランジスタのエミッタ領域の周囲にお
    けるベース領域上に前記ゲート絶縁膜と同一材料のオフ
    セット絶縁膜、および該オフセット絶縁膜上に 形成され
    た前記ゲート電極と同一材料からなる膜を設け、 前記絶縁膜は前記膜の側壁を少なくとも覆うとともに、
    前記膜は前記エミッタ電極と異なる工程で作製されたも
    のである ことを特徴とする半導体装置
  2. 【請求項2】 同一半導体基板上にバイポーラトランジ
    スタと電界効果型トランジスタとを作製する半導体装置
    の製造方法であって、半導体基板上にエピタキシャル成長法によって半導体層
    を形成する工程と、 前記半導体層 の上層におけるバイポーラトランジスタ形
    成領域と電界効果型トランジスタ形成領域とに第1の絶
    縁膜を形成し、次いで当該第1の絶縁膜側の全面に第1
    の多結晶シリコン膜を形成する第1の工程と、 前記第1の多結晶シリコン膜でバイポーラトランジスタ
    形成領域の一部分に第1のパターンを形成するととも
    に、前記第1の多結晶シリコン膜で電界効果型トランジ
    スタ形成領域を覆う第2のパターンを形成し、その後
    記各第1,第2のパターンをエッチングマスクにして前
    記第1の絶縁膜をエッチングすることにより、エミッタ
    を形成する領域の周囲におけるベースを形成する領域上
    に当該第1の絶縁膜でオフセット絶縁膜を形成するとと
    もに、当該オフセット絶縁膜上に前記第1の多結晶シリ
    コン膜を残すように形成する第2の工程と、 前記各第1,第2パターン側の全面に第2の多結晶シリ
    コン膜を形成する第3の工程と、 前記第2の多結晶シリコン膜でベース電極とエミッタ電
    極とコレクタ電極とを形成するとともに、当該第2の多
    結晶シリコン膜と前記第2のパターンとによって電界効
    果型トランジスタのゲート電極とを形成する第4の工程
    前記第4の工程の後、全面に絶縁膜を形成し、その後エ
    ッチバックを行って、前記ゲート電極およびエミッタ電
    極の側壁にサイドウォールを形成する工程と を行うこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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