JP3114295B2 - 静電荷像現像用トナ− - Google Patents

静電荷像現像用トナ−

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JP3114295B2
JP3114295B2 JP03308237A JP30823791A JP3114295B2 JP 3114295 B2 JP3114295 B2 JP 3114295B2 JP 03308237 A JP03308237 A JP 03308237A JP 30823791 A JP30823791 A JP 30823791A JP 3114295 B2 JP3114295 B2 JP 3114295B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷等における静電荷像を現像するためトナ−に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に広く用いられているトナ−
は、懸濁重合法により得られるスチレン/アクリレ−ト
系共重合体粉末にカ−ボンブラックの様な帯電制御剤及
び/または、磁性体を適宜ドライブレンドした後、押し
出し機等によって溶融混練し、次いで粉砕、分級する事
によって製造されてきた。(特開昭51-23354号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような溶融混練粉砕法によって得られるトナ−は、トナ
−の粒径の制御等に限界があり、小粒径のトナ−を歩留
まり良く製造することが困難で有るばかりか、分散が不
均一で帯電量分布がブロ−ドになるなどして、現像剤と
して使用した場合、解像度が低く、しかもカブリ、飛散
等が発生するという欠点を避けることが出来ないという
課題があった。
【0004】またその個々のトナ−粒子の形状は、どれ
をとっても非常に不定形であり、粉砕面の露頭、着色剤
等顔料の露出により表面状態が一定しない。従って、ト
ナ−の帯電量等とくに個々の粒子の帯電量に携わる帯電
量分布が不均一になり前記記載の画像上の問題点が発生
するばかりでなく、現像剤の寿命も短くなるという問題
点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、画像濃度、
解像度が高く、しかも、カブリ、飛散等が発生しなく、
ライフ特性、帯電量安定性の優れたトナ−について種々
検討した結果、上記欠点を改良されたトナ−が得られる
ことを知見した。
【0006】本発明の静電荷像現像用トナ−は、重合体
及び着色剤並びに随意帯電制御剤を含有してなる静電荷
像現像用トナ−において、トナ−粒子の形状係数S値が
100.5〜160.0であることを特徴とする静電荷像現像用ト
ナ−を提供するものであり、
【0007】好ましくは、酸性極性基または、塩基性極
性基を有する重合体の一次粒子及び着色剤粒子並びに随
意帯電制御剤を含有してなる二次粒子の会合粒子であっ
て、S値が100.5〜160.0であることを特徴とする静電荷
像現像用トナ−であり、更に好ましくは、酸性極性基ま
たは、塩基性極性基を有する重合体の一次粒子及び着色
剤粒子並びに随意帯電制御剤を含有してなる二次粒子の
会合粒子であって、
【0008】個々の平均粒子径=rmと、個々の粒子表
面の曲率半径の最小値=rnが、 1.01 ≦ V ≦ 320 V=rm/r
n 2.5μm ≦ rm ≦ 16μm 0.05μm ≦ rn < rm の関係であり、実質的にrm=rnの粒子が存在せず、
かつ体積平均粒径が2.5〜12μmである事を特徴とする
静電荷像現像用トナーを提供するものである。
【0009】ここでいうS値とは、トナ−粒子の周囲長
の2乗を面積で割った形状係数の事を言う。すなわち、
画像処理器等によりトナ−粒子の平面画像を処理し、周
囲長(PM)と面積(A)を計算して下記式によって得ら
れるものである。
【0010】 S値 =〔 (PM)2 ÷ (4Aπ) 〕×100
【0011】この形状係数を示すS値は、粒子の平面的
凹凸感を表現している物であり、トナ−粒子の形状が円
(球)に近づけば近づくほど100に近い値になり、周囲
の形状が複雑になればなるほど大きな値になる。
【0012】また、ここでいうV値の意味するところ
は、前述のS値が平面的な凹凸感を表現しているのに対
して、さらに立体的表現を適用した物である。本発明の
静電荷像現像用トナ−は、好ましくは、酸性極性基また
は、塩基性極性基を有する重合体の一次粒子及び着色剤
粒子並びに随意帯電制御剤を含有してなる二次粒子の会
合粒子であるため、その凹凸感は、重合体の一次粒子、
着色剤粒子、帯電制御剤またそれらの二次粒子に起因す
るところである。
【0013】従ってその個々のトナ−の平面画像を画像
処理機等により処理する事によって粒子表面の凹凸感を
曲率半径として数値化でき、その個々のトナ−の平均粒
子径との関係を導き出す事によりトナ−粒子全体の凹凸
感(特に会合粒子としての)を表現する事が可能であ
る。
【0014】本発明は、これらの形状係数S値、好まし
くはV値を規定する事によって前述の問題点を解決する
静電荷像現像用トナ−を提供する物である。すなわち、
S値が100.5よりも小さい場合トナ−粒子は、球状にち
かくなり、現像剤とした場合帯電量が低くなり、画像濃
度の不足或いはかぶりの発生が起こりライフ特性におい
ては、クリ−ニング不良等が発生し寿命が短くなってし
まう。
【0015】また、160より大きくなった場合は、表面
の状態は、イガイガになり確率的に不均一面となるため
現像剤とした場合、帯電量が安定せずまた帯電量分布が
不均一になり前述の画像上の問題点が発生するばかりで
なくライフ特性においては、微分等の発生に起因し寿命
が短くなる。
【0016】本発明におけるS値は、100.5〜160、好ま
しくは102.0〜155、より好ましくは105.0〜155、更に好
ましくは107.0〜140、特に好ましくは110.0〜135とする
ことにより上記問題点を解決したものであり、また、V
値は、1.01〜320、好ましくは1.05〜300、更に好ましく
は2.00〜250とすることにより上記問題点を解決したも
のである。
【0017】以下、本発明の静電荷像現像用トナ−につ
いて記述する。本発明のトナ−は、従来公知のものと同
様に40〜98重量部の重合体と60〜2重量部の着色剤とか
ら構成されるものである。上記重合体は、一般に乳化重
合法、懸濁重合法、沈澱重合法、界面重合法、合成樹脂
片の機械粉砕法、ζ電位等を利用した会合法、コアセル
ベ−ト法等によって製造されるが、乳化重合法、懸濁重
合法、ζ電位等を利用した会合法が好ましく、またそれ
らによって構成されるトナ−は、本発明のトナ−の特性
を損なわなければどの様な方法で製造されてもかまわな
いが、乳化重合法、懸濁重合法、ζ電位等を利用した会
合法が好ましい。
【0018】本発明の好ましい態様として例えば、該重
合体中の好ましい例は、スチレン類、アルキル(メタ)
アクリレート類、及び酸性極性基または、塩基性極性基
を有するコモノマー(以下「極性基を有するコモノマ
ー」という)の共重合体である。
【0019】このような共重合体の好ましい具体例は、
(イ) (イ)及び(ロ)の合計に基づいてスチレン類90〜20
重量%、好ましくは、88〜30重量%及び、(ロ) (イ)及
び(ロ)の合計に基づいてアルキル(メタ)アクリレ−ト
類80〜10重量%好ましくは、70〜12重量%及び、(ハ)
(イ)及び(ロ)の合計を100重量部とした場合極性基を有す
るコモノマ−0.05〜30重量部、好ましくは、1〜20重量
部、を含有してなる共重合体である。
【0020】また、上記共重合体は、(イ) 、(ロ) 、及び
(ハ) のモノマー以外に、本発明のトナーの性能を損じな
い程度に共重合し得るコモノマーを随意含有しても良
い。また、それらによって構成されるトナーは、本発明
のトナーの様態を損わなければどの様な方法で製造され
てもかまわないが、混練粉砕法トナーの表面改質法、乳
化重合法、懸濁重合法、ξ電位等を利用した会合法が好
ましい。また、特に好適な例としては、塩基性極性基を
有する重合体の一次粒子及び着色剤粒子並びに随意帯電
制御剤を含有してなる二次粒子の会合粒子である該トナ
ーを製造することにあるが、
【0021】その重合粒子は、一般に乳化重合法、懸濁
重合法、沈澱重合法、界面重合法、合成樹脂片の機械粉
砕法、ζ電位等を利用した会合法、コアセルベ−ト法等
によって製造されるが、乳化重合法、懸濁重合法、ζ電
位等を利用した会合法が好ましい。
【0022】本発明の好適な例である上記会合粒子を構
成する2次粒子は、本発明を阻害する様態で無ければ、
その形態は、限定されるものではないが、好ましくは重
合体の1次粒子と着色剤とがイオン性結合、水素結合、
金属結合、弱酸−弱塩基結合等の結合力によって凝集し
ている粒子である。
【0023】また、上記会合粒子は、重合体粒子と着色
材とが凝集していればその凝集形態は、特に制限される
ものではない。この様な会合粒子の生成には、一般にζ
電位、コアセルベ−ト、界面重合等の会合法、界面を熱
融合させたのちに粉砕する方法等を用いることができ、
中でも会合法が好ましく用いられる。
【0024】また上記重合体粒子の一次粒子の平均粒子
径は、0.01〜10μmが好ましく、0.01〜8μmがより好ま
しく、0.01〜5μmが更に好ましく、特に0.01〜3μmが好
ましい。また、上記2次粒子の平均粒子径は、好ましく
は、0.05〜15μm、より好ましくは0.01〜10μm、更に好
ましくは0.2〜8μm、特に好ましくは0.5〜5μmが好まし
い。
【0025】また、本発明のトナ−の平均粒子径(会合
粒子の粒子径)は、0.5〜25μm、好ましくは1〜15μm、
より好ましくは1〜13μm、特に好ましくは1〜8μmであ
る。
【0026】また、上記スチレン類としては、例えば、
スチレン、n-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メ
チルスチレン、α-メチルスチレン、p-エチルスチレ
ン、2,4-ジメチルスチレン、p-n-ブチルスチレン、p-te
rt-ブチルスチレン、p-n-ヘキシルスチレン、p-n-オク
チルスチレン、p-n-ノニルスチレン、p-n-デシルスチレ
ン、p-n-ドデシルスチレン、p-メトキシスチレン、p-フ
ェニルスチレン、p-クロルスチレン、3,4-ジクロルスチ
レン、p-クロルメチルスチレン等を挙げることができ
る。
【0027】また、上記アルキル(メタ)アクリレ−ト
としては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸n-ブチル、アクリル酸イソブチル、アク
リル酸プロピル、アクリル酸n-オクチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2-エチルヘキ
シル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2-クロルエチ
ル、α-クロルアクリル酸メチル、メタアクリル酸メチ
ル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸プロピル、
メタアクリル酸n-ブチル、メタアクリル酸イソブチル、
メタアクリル酸n-オクチル、メタアクリル酸ドデシル、
メタアクリル酸ラウリル、メタアクリル酸2-エチルヘキ
シル、メタアクリル酸ステアリル等を挙げることができ
る。中でも炭素原子数が1〜12のものが好ましく、3〜8
のものがより好ましく、特に炭素原子数が4の脂肪族ア
ルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステルが好ましく用い
られる。
【0028】上記酸性極性基を有するコモノマ−として
は、例えば、カルボキシル基を有するα、β-エチレン
性不飽和化合物及びスルホン基を有するα,β-エチレ
ン性不飽和化合物を挙げることができる。上記カルボキ
シル基を有するα,βエチレン性不飽和化合物として
は、例えば、アクリル酸、メタアクリル酸、フマ−ル
酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイン酸モ
ノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエステル、
及びこれらのナトリウム、亜鉛等の金属塩類等を挙げる
ことができる。
【0029】上記スルホン基を有するα,βエチレン性
不飽和化合物としては例えば、スルホン化エチレン、そ
のNa塩、アリルスルホコハク酸、アリルスルホコハク酸
オクチル、及びそのNa塩を挙げることができる。
【0030】上記塩基性極性基を有するコモノマ−とし
ては、例えば、アミン基あるいは4級アンモニウム基を
有する炭素原子数1〜12、好ましくは2〜8、特に、好ま
しくは炭素原子数2の(メタ)アクリル酸エステル、ま
た、(メタ)アクリル酸アミドあるいは随意N上で炭素
原子数1〜18のアルキル基でモノ又はジ−置換された
(メタ)アクリル酸アミド、また、Nを環員として有す
る複素環基で置換されたビニ−ル化合物及びN,N-ジアリ
ル-アルキルアミンあるいはその4級アンモニウム塩を挙
げることができる。中でも、アミン基あるいは4級アン
モニウム基を有する脂肪族アルコ−ルの(メタ)アクリ
ル酸エステルが塩基性を有するコモノマ−として好まし
く用いられる。
【0031】上記アミン基あるいは4級アンモニウム基
を有する脂肪族アルコ−ルの(メタ)アクリル酸エステ
ルとしては、例えば、ジメチルアミノエチルアクリレ−
ト、ジメチルアミノエチルメタクリレ−ト、ジエチルア
ミノエチルアクリレ−ト、ジエチルアミノエチルメタク
リレ−ト、これらの4級アンモニウム塩、3-ジメチルア
ミノフェニルアクリレ−ト、2-ヒドロキシ-3-メタクリ
ルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩等を挙げる
ことができる。
【0032】上記(メタ)アクリル酸アミドあるいは随
意N上で炭素原子数1〜18のアルキル基でモノまたはジ−
置換された(メタ)アクリル酸アミドとしては、例え
ば、アクリルアミド、N-ブチルアクリルアミド、N,N-ジ
ブチルアクリルアミド、ピペリジルアクリルアミド、メ
タクリルアミド、N-ブチルメタクリルアミド、N,N-ジメ
チルアクリルアミド、N-オクタデシルアクリルアミド等
を挙げることができる。
【0033】上記Nを環員として有する複素環基で置換
されたビニ−ル化合物としては、例えば、ビニ−ルピリ
ジン、ビニ−ルピロリドン、ビニ−ルN-メチルピリジニ
ウムクロリド、ビニ−ルN-エチルピリジニウムクロリド
等を挙げることができる。上記N,N-ジアリル-アルキル
アミンとしては、例えば、N,N-ジアリルメチルアンモニ
ウムクロリド、N,N-ジアリルエチルアンモニウムクロリ
ド等を挙げることができる。
【0034】また、上記極性を有する重合体は、ガラス
転移点が−90〜100℃であることが好ましく、−30〜80
℃がより好ましく、−10〜70℃が更に好ましい。ガラス
転移点が100℃を越えると低温定着性が悪くなる傾向が
あって好ましくなく、−90℃未満になるとトナ−の粉体
流動性が低下する傾向にあって好ましくない。
【0035】更に、極性基を有する重合体としては、ポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂等を挙げることができ
る。ポリエステル樹脂としては、例えば、エ−テル化ビ
スフェノ−ルAあるいはグリコ−ル類などの多価アルコ
−ルとテレフタル酸、フマ−ル酸、マレイン酸などの二
塩基酸との共縮合重合体、あるいはトリメリット酸、ピ
ロメリット酸などを含めた三次元以上の共重合体を挙げ
ることができ、それらの分子量は2000〜200000程度が好
ましい。また、エポキシ樹脂としては、例えば、エピク
ロルヒドリンとビスフェノ−ルAまたは多価アルコ−ル
と反応して得られる樹脂あるいはその変成物を挙げるこ
とができ、その軟化点は90〜200℃が好ましい。
【0036】また、上記重合体の重合度は、特に制限さ
れるものではないが、一般に数平均重合度で2000〜4000
00が好ましく、5000〜200000がより好ましく、更に8000
〜100000が好ましい。また、重量平均重合度では、3000
〜800000が好ましく、10000〜400000がより好ましい。
【0037】また、上記重合体粒子の粒子としての安定
性を考慮すると、極性基は、酸価が2〜50、アミン価が1
〜15であることが好ましい。一方、上記着色剤は、静電
荷像現像剤に添加して静電荷像現像剤として必要な色彩
を付与することができる着色性を有するもので、マグネ
タイトのような磁性体やニグロシンのような帯電制御材
のように磁性または帯電制御性のような着色剤以外の性
能を与えるものであればよい。
【0038】上記着色剤としては、無機顔料、有機顔料
及び有機染料を挙げることができ、無機顔料または有機
顔料が好ましく用いられ、また、一種若しくは二種以上
の顔料及び/または一種若しくは二種以上の染料を組み
合わせて用いることもできる。上記無機顔料としては、
金属粉系顔料、金属酸化物系顔料、カ−ボン系顔料、硫
化物系顔料、クロム酸塩系顔料、フェロシアン化塩系顔
料を挙げることができる。
【0039】上記金属粉系顔料としては、例えば、亜鉛
粉、鉄粉、銅粉等を挙げることができる。上記金属酸化
物系顔料としては、例えば、マグネタイト、フェライ
ト、ベンガラ、酸化チタン、亜鉛華、シリカ、酸化クロ
ム、ウルトラマリ−ン、コバルトブル−、セルリアンブ
ル−、ミラネルバイオレット、四酸化三鉛等を挙げるこ
とができる。
【0040】上記カ−ボン系顔料としては、例えば、カ
−ボンブラック、サ−マトミックカ−ボン、ファ−ネス
ブラック等を挙げることができる。上記硫化物系顔料と
しては、例えば、硫化亜鉛、カドミウムレッド、セレン
レッド、硫化水銀、カドミウムイエロ−等を挙げること
ができる。上記クロム酸塩系顔料としては、例えば、モ
リブデンレッド、バリウムイエロ−、ストロンチウムイ
エロ−、クロムイエロ−等を挙げることができる。フェ
ロシアン化化合物系顔料としては、例えば、ミロリブル
−等を挙げることができる。
【0041】また、上記有機顔料としては、アゾ系顔
料、酸性染料系顔料及び塩基性染料系顔料、媒染染料系
顔料、フタロシアニン系顔料、並びにキナクドリン系顔
料及びジオキサン系顔料等を挙げることができる。上記
アゾ系顔料としては、例えば、ベンジジンイエロ−、ベ
ンジジンオレンジ、パ−マネントレッド4R、ピラゾロン
レッド、リソ−ルレッド、ブリリアントスカ−レット
G、ボンマル−ンライト等を挙げることができる。
【0042】上記酸性染料系顔料及び塩基性染料系顔料
としては、例えば、オレンジII、アシットオレンジR、
エオキシン、キノリンイエロ−、タ−トラジンイエロ
−、アシッドグリ−ン、ピ−コックブル−、アルカリブ
ル−等の染料を沈澱剤で沈澱させたもの、あるいはロ−
ダミン、マゼンタ、マカライトグリ−ン、メチルバイオ
レット、ビクトリアブル−等の染料をタンニン酸、吐酒
石、PTA、PMA、PTMAなどで沈澱させたもの等を挙げるこ
とができる。
【0043】上記媒染染料系顔料としては、例えば、ヒ
ドロキシアントラキノン類の金属塩類、アリザリンマ−
ダ−レ−キ等を挙げることができる。上記フタロシアニ
ン系顔料としては、例えば、フタロシアニンブル−、ス
ルホン化銅フタロシアニン等を挙げることができる。上
記キナクリドン系顔料及びジオキサン系顔料としては、
例えば、キナクリドンレッド、キナクリドンバイオレッ
ト、カルバゾ−ルジオキサンバイオレット等を挙げるこ
とができる。
【0044】また、その他の上記有機顔料としては、例
えば、有機蛍光顔料、アニリンブラック、ニグロシン染
料、アニリン染料等がある。また、本発明のトナ−は、
必要に応じて帯電制御剤、磁性体、流動化剤、離型剤を
配合することができる。上記帯電制御剤としては、プラ
ス用としてニグロシン系の電子供与性染料、その他、ナ
フテン酸または高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化ア
ミン、4級アンモニウム塩、アルキルアミド、キレ−
ト、顔料、フッ素処理活性剤等を挙げることができ、ま
た、マイナス用として電子受容性の有機錯体、その他、
塩素化パラフィン、塩素化ポリエステル、酸基過剰のポ
リエステル、銅フタロシアニンのスルホニルアミン等を
挙げることができる。
【0045】また、上記流動化剤としては、疎水性シリ
カ、酸化チタン、酸化アルミニウム等の微粉末を挙げる
ことができる。このような流動化剤は、トナ−100重量
部に対して0.01〜5重量部添加することが好ましく、0.1
〜1重量部がより好ましい。また上記離型剤としては、
例えば、ステアリン酸のCd、Ba、Ni、Co、St、Cu、Mg、
Ca塩、オレイン酸のZn、Mn、Fe、Co、Cu、Pb、Mg塩、パ
ルミチン酸のZn、Co、Cu、Mg、Si、Ca塩、リノ−ル酸の
Zn、Co、Ca塩、リシノ−ル酸のZn、Cd塩、カプリル酸の
Pb塩、カプロン酸のPb塩等の高級脂肪酸の金属塩や天然
及び合成のパラフィン類及び脂肪酸エステル類またはそ
の部分鹸化物類、アルキレンビス脂肪酸アミド類等があ
り、これらの化合物の一種または二種以上を適宜組み合
わせたものが用いられる。
【0046】
【実施例1】 酸性極性基含有重合体の調整(1) スチレンモノマ−(ST) 82部 アクリル酸ブチルモノマ−(BA) 18部 アクリル酸 5部 以上のモノマ−を 水 100部 ノニオン乳化剤(エマルゲン950) 1部 アニオン乳化剤(ネオゲンR) 1.5部 の水溶液混合物に添加し、過酸化カリウムを用いて、攪
拌下70℃で8時間重合させて固形分50%の酸性極性基含
有樹脂エマルジョン(1)を得た。
【0047】トナ−の調整(2) 酸性極性基含有樹脂エマルジョン(1) 184部 クロム染料(ボントロンE-82) 1部 カ−ボンブラック(リ−ガル330R) 7部 水 307部 以上の混合物をスラッシャ−で分散攪拌しながら約30℃
に2時間保持した。その後、さらに攪拌しながら85℃に3
時間保持した。
【0048】この間顕微鏡で観察して、樹脂粒子とカー
ボンブラックのコンプレックスが1.2 μmの二次粒子に
成長しさらにそれらが会合して約6 μmのトナー粒子で
有る会合粒子に成長するのが確認された。冷却して得ら
れた液状分散物をブフナー濾過、水洗し、50℃で10時間
真空乾燥させた。
【0049】得られたトナ−は、S値が119.2、V値が5.
75であった。得られたトナ−100重量部に流動化剤とし
てシリカ(日本アエロジル社製アエロジルR−972)を0.
5重量部添加混合し試験用現像剤とした。このトナ−を
市販の複写機(三田DC2055)に入れ、複写を行なったと
ころ、濃度の高いかぶりの少ない、非常に解像度の良い
画像が得られた。得られたトナ−の諸物性および複写試
験結果を表1に示す。
【0050】
【実施例2】St85部、BA15部、AA5部にする以外は実施
例1と全く同様に操作を行ない約5μmの試験用トナ−を
得た。さらに実施例1と全く同様の方法で画像処理およ
び複写試験を行なった結果を表1に示す。
【0051】
【実施例3】St88部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル(2EHA)12部、メタアクリル酸(MAA) 6部にする以外
は実施例1と全く同様に操作を行ない約7μmの試験用
トナーを得た。さらに実施例1と全く同様の方法で画像
処理および複写試験を行なった結果を表1に示す。
【0052】
【実施例4】実施例1の会合粒子形成反応時に3時間保
持の変わりに、8時間保持したところ以外は全く同様に
操作を行ない約7μmの試験用トナーを得た。さらに実
施例1と全く同様の方法で画像処理および複写試験を行
なった結果を表1に示す。
【0053】
【実施例5】実施例1の会合粒子形成反応時に85℃で
保持の変わりに、65℃で保持した事以外は全く同様に
操作を行ない約5μmの試験用トナーを得た。さらに実
施例1と全く同様の方法で画像処理および複写試験を行
なった結果を表1に示す。
【0054】
【比較例1】スチレンモノマ−82部、アクリル酸ブチル
モノマ−18部を懸濁重合、洗浄、乾燥して得られた樹脂
粉末100部と、実施例1〜7で使用したカ−ボンブラッ
ク7部、クロム染料E-82、1部をバンバリ−ミキサ−で混
練し、ジェットミルを用いて約9μmに粉砕した。この粉
体を実施例1と全く同様の方法で画像処理および複写試
験を行なった結果を表1に示す。
【0055】
【比較例2】比較例1で得られた粉体を、ハイブリタイ
ザー(奈良機械製)で球形化処理した後、実施例1と全
く同様の方法で画像処理および複写試験を行なった結果
を表1に示す。
【0056】評価方法 (イ) S値、V値の測定方法 得られたトナ−を株式会社ニコン製 LUZEX 3U にて画像
処理を行いS値を求めた。この時、測定個数は、10000個
でその平均値をS値とした。また、トナ−粒子の電子顕
微鏡写真(10000倍)を同上処理機にかけてV値を求
め、測定個数1000個の平均値をV値とした。
【0057】(ロ) 粒径変化 実施例、比較例の複写テストにおいてライフテスト(100
00枚)行い、初期現像剤中のトナ−の個数分布(5μm以
下の粒子個数量%)とライフテスト後の現像剤中のトナ
−の個数分布との比較値をとった。130%以上で飛散の
発生、帯電量の不安定化が起こり不良、110%以下で良
好である。
【0058】(ハ) 軟化点測定法 樹脂試料1gを秤量し、島津フロ−テスタ− CFT500にお
いて、ノズル1×10mm、荷重30kg、昇温速度3℃/分の条
件で測定を行ない、フロ−開始から終了までの距離の中
間点の温度を軟化点とした。
【0059】(ニ) ガラス転移点(Tg) 示差走査熱量計、島津 DSC−30において、H2ガス雰囲
気下、昇温速度10℃/分の条件で測定を行ないショルダ
−値をTgとした。 (ホ) 複写画像濃度評価方法 マクベス反射濃度計 RD−914を用いて画像の濃度(電子
写真学会テストチャ−トNO1−R1975のベタ黒部)を測定
した。
【0060】(ヘ) かぶり ミノルタ(株)社製色彩色差計(CR−200)を用い、白色
度を測定する。色差L、a、bを求め複写前の自然紙白
度 K0=100−〔(100-L)2+a2+b21/2 複写後の非画像部の白色度 K=100−〔(100-L)2+a2+b21/2 よりかぶりを次式で求める かぶり(%)=K/K0×100 かぶりは低い数字ほどよく、0.5以下で良好、1.0以上で
不良と判断できる。
【0061】(ト) 解像度 電子写真学会テストチャ−トNO1-R1975を複写し、解像
力パタ−ン8.0ポイントを光学顕微鏡で100倍に拡大し、
目視で以下のように判断した。
【0062】5. 細線が再現されており、細線間のかぶ
りがほとんどない 4. 細線が再現されているが、細線間にかぶりがやや認
められる 3. 細線の再現がやや悪く、細線間のかぶりもやや多い 2. 細線の再現が悪く、細線間のかぶりも多い 1. 細線が再現されず、1本の線となっている 解像度は高い数字ほどよく、解像度4以下で良好、3以
下で不良と判断できる。
【0063】(チ) 目視評価 複写ライフテスト(10000枚)において、ライフ中の状態
を観察し、それを評価した。観察項目としては、 (1) クリ−ニング不良 (2) クリ−ニングブレ−ドめくれ (3) 飛散 (4) 黒点/白点の発生 (5) 定着オフセット 等を観察した。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明は、電子写真、静電記録、静電印
刷などにおける静電荷像を現像するためのトナ−に関す
る。本発明で得られるトナ−は画像濃度、解像度が優
れ、かぶり、飛散の少ない諸物性の優れたトナ−であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥田 健介 神奈川県茅ケ崎市小和田3−16−15 (72)発明者 丸山 正俊 神奈川県平塚市夕陽ヶ丘13−6 (56)参考文献 特開 昭63−186253(JP,A) 特開 平1−185654(JP,A) 特開 昭61−279864(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合体及び着色剤並びに随意帯電制御剤
    を含有してなる静電荷像現像用トナーにおいて、酸性極
    性基または塩基性極性基を有する重合体の一次粒子及び
    着色剤粒子並びに随意帯電制御剤を含有してなる二次粒
    子の会合粒子であって、該粒子の形状係数S値が100.5
    〜160.0 であり、かつ、個々の平均粒子径=rmと、個
    々の粒子表面の曲率半径の最小値=rnが、 1.01 ≦ V ≦ 320 V=rm/r
    2.5μm ≦ rm ≦ 16μm 0.05μm ≦ rn < rm の関係であり、実質的にrm=rnの粒子が存在せず、
    かつ体積平均粒径が2.5〜12μm であることを特徴とす
    る静電荷像現像用トナー。
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