JP3114111U - 紙容器 - Google Patents

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Inventor
美智子 石迫
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柳井紙工株式会社
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Abstract

【課題】開放口を封止するにあたり、収納物としてのケーキ等にさわらないで簡単に、素早く封止できる箱を提供する。
【解決手段】上側封止フラップの左右端に差し込みフラップをつけ、左右の側壁に沿って該フラップを差し込むようにした。その時、左右差し込みフラップの腕の長さに差を付ける事で差し込み易くなり、封止時、糊代側差し込みフラップ打ち抜き断面と糊代打ち抜き断面が合致するようにして封止をより安定化させた。
【選択図】図2

Description

本考案は、板紙や段ボール等の厚紙で出来た組み立て式紙箱に関する。
デコレーションケーキの容器に、クリスマスや誕生日を祝うために、カラフルな印刷を施した段ボール等の厚紙を使用した紙箱がある。円筒形のデコレーションケーキは箱の上面からは手が邪魔になり入れにくく、通常は横から挿入する方式が一般的である。紙箱は胴貼りをしただけの筒状であり、使用する前は折り畳まれている。使用時には、箱を起立させ、片方の開放口を封止し、もう一方の開放口よりケーキ等収納物を収納した後、封止する。
従来の封止方法は、開放口左右に設けられた内側フラップ58b、59bをまず閉じて、該開放口上下に設けられている相対する封止フラップの上下の重なり面に於いて、上側の封止フラップ先端部61bを下側の封止フラップの切れ込み60bに差し込むという単純な方法で行われてきた。図5はこの従来仕様の展開平面図であり、図6は開放口の封止途中斜視図である。
しかし、従来の方法では上側の封止フラップ先端部61bを下側の封止フラップの切れ込み60bに差し込む時、特にケーキを収納後は慎重に行わないと差し込んだ上側封止フラップ先端61bが内側フラップ58b、59bを更に内側に押し込んだり、または上側封止フラップの差し込んだ先端が直接箱内側に入ったりして、ケーキ側面を傷つける事がある。特にクリスマスなど作業繁忙期にはケーキ収納後も乱暴に封止したりする事により起こりがちなトラブルであった。
実用新案登録番号 第3058681
本考案が解決しようとしている課題は、開放口を封止するにあたり、収納物としてのケーキ等にさわらないで簡単に、素早く封止出来る箱を提供する事にある。
第一の課題解決手段は、連続する4面からなる四角い筒状紙箱の片方または両方の開放口において、該開放口の封止に係わる相対する二つの構成要素の内、外側から重なる構成要素の左右に差し込みフラップを有し、該左右差し込みフラップを箱内側に左右側壁に沿って差し込み封止をする紙箱とする。
第二の課題解決手段は、請求項1記載の紙箱において、開放口の封止に係わる相対する二つの構成要素の内、外側から重なる構成要素の左右フラップの箱内側への差込方向長さが異なる紙箱とする。
第三の課題解決手段は、請求項1記載の紙箱に於いて、差し込みフラップを左右側壁に沿って差し込んだ時、糊代打ち抜き断面の一部と糊代側の差込フラップ打ち抜き断面の一部が凹凸状に合致するような紙箱とする。
上記第一の課題解決手段による作用は次の通りである。即ち、外側封止部材6a、6bの左右に延設された差し込みフラップ8a、9a、8b、9bが箱の内側に向けて差し込まれて箱の強度が得られ、外側封止部材が箱筒部としっかり固定されるため、従来必要であった内側フラップが不要となる。そして内側フラップがなく、かつ開放口センター部に封止材の先端を箱内側に向かって差し込む事がないため、内側フラップが箱内に押し込まれて発せしていた収納物であるケーキ等を傷つける事がない。また、図7から分かるように、従来方式では封止面が上下の二つの封止材に分かれるため、折角のデザインが非連続なものとなっていたが、図3から分かるように、本考案によれば封止面の外観は連続する1枚の面であるためデザインがより生かされるものとなる。
上記第二の課題解決手段による作用は次の通りである。即ち、外側封止部材6a、6bの左右に延設された差込フラップ8a、9aまたは8b、9bの箱内側に向けての腕の長さが同じだと、箱内側の側壁2、4に沿って差し込むとき、同時に差し込まなければならず注意が必要となるが、長さを違えておくことで、長い方の差込フラップの先端を差し込めば短い方の差込フラップは簡単に片手で差し込む事が出来る。
上記第三の課題解決手段による作用は次の通りである。即ち、側壁4の内側にある糊代5形状をこの糊代側にある差し込みフラップ9a、9bと差し込み後お互いの断面形状が合致するようにしておく事で、外側封止フラップを封止位置まで差し込んだとき糊代5の一部ではあるが断面で差し込みフラップ9a、9bを受け止め、外側差し込みフラップの箱内側への入り込み過ぎを防止する。
封止部材の左右に差し込みフラップを付け、ることで、開放口の封止時、箱内収納物に当たらないで封止出来るようになった。
図1は実施例の展開図である。底板1には側壁2、糊代5、そして相対する位置に外側封止部材6a、6bが連接され、二つの外側封止部材左右にはそれぞれ差込フラップ8a、9a及び8b、9bが連接されている。側壁2には底板1の反対側に天板3が連接されており、天板3の先には側壁4が連接され、さらに天板3には相対する位置に内側封止部材7a、7bが連接されている。天板3には手提げフック12a、12bが切り込まれている。外側封止部材6a、6bの先端にはロック用フラップ10a、10bが連接され、内側封止フラップ7a、7bと天板3との境である折り筋上にはロック用フラップ10a、10bの差込口であるロック用差し込み口11a、11bが切り込まれている。天板3の裏面には手提げフック12a、12bを引き起こした時の穴からの異物侵入防止のためプラスチックフィルムを貼ってある。もちろん、異物侵入防止目的でありプラスチックフィルムに限るものではない事は明らかである。糊代5は差込フラップ9a、9bが側壁4に沿って差し込まれた時、差込フラップを受け止めるべく糊代5と差し込みフラップ9a、9bの接断面は凹凸状逆相似形になっている。
糊代5と側壁4の天板と反対側の端部を接着することで、底板1、側壁2、天板3、側壁4の連続する4面からなる四角い筒状の箱が出来上がる。
箱を起立させ、内側封止部材7aが外側封止部材6aの下になるようにして差し込みフラップ8a、9aを側壁2、4のすぐ内側に差し込み、さらにロック用フラップ10aをロック用切り込み11aに差し込むと四角い筒状箱の片方の開放口が完全に封止される。
もう一方の開放口よりケーキ等を収納し同様の手順で封止する。図2は差込フラップが半分だけ差し込まれた状態を示す。図3は完全に封止された状態を示す。
図4は実施例2の展開図である。差し込みフラップ8a、9a及び8b、9bのそれぞれで差し込み方向の長さが異なっている。この長さの差が、差し込みフラップを左右同時に差し込むより、簡単に差し込める。あとは実施例1と同じであり説明を省略する。封止が終了した外観状態は全く図3と同じである。
実施例1の展開平面図 実施例1の封止途中斜視図 実施例1及び2の封止終了斜視図 実施例2の展開平面図 従来仕様の展開平面図 従来仕様の封止途中斜視図 従来仕様の封止完了斜視図
符号の説明
1 底板
2 側壁
3 天板
4 側壁
5 糊代
6 外側封止フラップ
7 内側封止フラップ
8 差し込みフラッピ
9 差し込みフラップ
10 ロック用フラップ
11 ロック用差し込み口
12 手提げフック

Claims (3)

  1. 連続する4面からなる四角い筒状紙箱の片方または両方の開放口において、該開放口の封止に係わる相対する二つの構成要素の内、外側から重なる構成要素(封止材)の左右端に差込フラップを有し、該差込フラップを箱内側に左右側壁に沿って差し込み、開放口全面を封止をする事を特徴とする紙箱。
  2. 請求項1記載の紙箱に於いて、開放口の封止に係わる相対する二つの構成要素の内、外側から重なる構成要素(封止材)の差込フラップの箱内側への差込方向長さが異なる事を特徴とする紙箱。
  3. 請求項1記載の紙箱に於いて、差し込みフラップを左右側壁に沿って差し込んだ時、糊代打ち抜き断面の一部と糊代側の差込フラップ打ち抜き断面の一部が凹凸状に合致するようになっている事を特徴とする紙箱。
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