JP3113853B2 - データ出力バッファ回路 - Google Patents
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Description
ァ回路に係り、特にデータの入力時に、データ入出力パ
ッドにマイナス電位を印加するとき、出力バッファ回路
部に生じるノイズを減少させるのに適するデータ出力バ
ッファ回路に関するものである。
や処理単位やデータ処理時間が互いに異なる2つの装置
又はプログラム間でデータを効率よく受け渡しするため
に使われる一時的な記憶場所であり、論理回路では信号
の伝達をしばらく遅延させるゲートである。半導体メモ
リ装置におけるデータ出力バッファ回路は、メモリセル
から読み取ったデータをチップの外部へ出力するために
使用される。現在、高集積化及び動作速度の高速化の傾
向にある半導体メモリ装置に適用する場合には、データ
の出力動作でノイズを伴うようになる。このようなノイ
ズの発生の最大の原因は、データ出力バッファ回路の出
力端子に形成される、規模の大きいトランジスタが遷移
動作を行うとき、大きなピーク電流が発生するためであ
る。
バッファ回路について説明する。図1は、従来のデータ
出力バッファ回路を示す回路図である。図1に示すよう
に、従来のデータ出力バッファ回路は、入出力パッド1
と、プルアップトランジスタ2と、プルダウントランジ
スタ3と、クランプトランジスタ4と、第1駆動部5
と、第2駆動部6と、入力バッファ7とを備える。プル
アップトランジスタ2及びプルダウントランジスタ3
は、互いに直列に接続され、入出力パッド1にソース/
ドレインが共通に接続されている。クランプトランジス
タ4は、ゲート電極が接地端子に接続され、ドレイン電
極が前記プルアップトランジスタ2のゲート電極に接続
されている。第1駆動部5は、互いに直列に接続される
PMOS(M5)及びNMOS(M4)からなる。同第1駆動部
5は、ノイズ減少用抵抗(R1)を介してプルアップトラン
ジスタ2のゲート電極に接続され、同プルアップトラン
ジスタ2を駆動する。第2駆動部6は、ノイズ減少用抵
抗(R2)を介してプルダウントランジスタ3のゲート電極
に接続され、同プルダウントランジスタ3を駆動する。
入力バッファ7は、データを入力するために前記入出力
パッド1に接続されている。前記プルアップトランジス
タ2のドレイン電極はVcc端子に接続され、クランプ
トランジスタ4のソース電極は入出力パッド1とプルダ
ウントランジスタ3のドレイン電極とに共通に接続され
る。前記第2駆動部6は、DOUTバー信号を反転して
その反転信号をプルダウントランジスタ3へ出力するイ
ンバータからなる。
バッファ回路は、データの入力又は出力動作において入
出力パッド1を共通で使用する。入出力パッド1を介し
てローレベル(DRAMでのローレベルは0.8〜−1
Vである。)のデータを入力するとき、マイナス電位が
印加されることから、プルアップトランジスタ(M2)2の
ゲート電極とソース電極との間に電圧が印加される。
(これは、プルアップトランジスタ2のゲート電極が接
地電位を有するためである。)そして、プルアップトラ
ンジスタ2のゲート・ソース間電圧が所定電圧VT以上
になると、プルアップトランジスタ2がターンオンされ
る。このとき、プルアップトランジスタ2のドレイン・
ソース間の電圧が大きいため、チャンネル領域にホット
キャリヤが発生するようになり、電流がプルアップトラ
ンジスタ2の基板電位であるVBB方向へ流れて基板バ
イアスの電位を上昇させるようになる。上記のような基
板のバイアス電位が上昇する現象を防ぐために使われる
ものがクランプトランジスタ4である。そして、データ
が入力されている間には、出力バッファは高いインピー
ダンスを維持しなければならないため、プルアップトラ
ンジスタ2とプルダウントランジスタ3のゲート電極は
接地電位に維持されなければならない。つまり、DOU
Tバー信号はハイレベルに維持される。入出力パッド1
に印加されたマイナス電位に基づいてクランプトランジ
スタ4がターンオンされることにより、プルアップトラ
ンジスタ2のゲート電極に蓄積されている電荷が入出力
パッドに向かって放電されるとき、第1駆動部5のNM
OS(M4)のソース電極(接地電位を有する)からプルア
ップトランジスタ2のゲート電極へ再び電荷が供給され
る。これにより、ノイズが発生する。このノイズを抑制
するためにノイズ減少用抵抗(R1)が使用されている。
タ出力バッファ回路において、入出力パッド1のマイナ
ス電圧のレベルがクランプトランジスタ4のしきい値電
圧以下まで低下しなければ、プルアップトランジスタ2
のゲート・ソース間の電位差は低減し得ない。この場
合、プルアップトランジスタ2の一時的なターンオン現
象を防ぐことができない。
ナス電位に基づいてクランプトランジスタ4がターンオ
ンされて、プルアップトランジスタ2のゲート電極に蓄
積されている電荷を入出力パッドに向かって放電させる
とき、第1駆動部5のNMOS(M4)のソース電極(接地
電位を有する)からプルアップトランジスタ2のゲート
電極へ再び電荷が供給されることにより発生するノイズ
を抑制するためのノイズ減少用抵抗(R1)が、データの出
力動作においてプルアップトランジスタ2のゲート電極
の電荷蓄積時間を遅延させて、プルアップ動作の遅延を
もたらす。そのため、プルアップトランジスタ2のドレ
イン・ソース間の大きな電位差(入出力パッド1にマイ
ナス電位が印加されて発生する)によって発生する基板
のバイアス電位の上昇に起因するノイズを効果的に抑制
できない。
ァ回路の問題点を解決するためになされたものであり、
データ入出力パッドにマイナス電位が印加されるときに
発生するノイズを減少させるのに適するデータ出力バッ
ファ回路を提供することをその目的とする。
えられるマイナス電位によって生じるノイズを効果的に
抑制できるようにした請求項1に記載の本発明は、デー
タを入力又は出力する入出力パッドに印加される信号の
レベルを感知して第1及び第2ノイズ抑制信号を出力す
るノイズ抑制部と、前記入出力パッドにソースが接続さ
れ、ドレイン電極は電源電圧端子に接続されるプルアッ
プトランジスタと、前記プルアップトランジスタと直列
接続され、入出力パッドにドレインが接続されるプルダ
ウントランジスタと、前記プルアップトランジスタ及び
プルダウントランジスタをそれぞれ駆動する第1及び第
2駆動部と、前記第1ノイズ抑制信号に基づいてターン
オンされてプルアップトランジスタのゲート・ソース間
の電位差に起因する基板のバイアスの上昇を抑制するク
ランプトランジスタと、前記クランプトランジスタのド
レインは前記プルアップトランジスタのゲートに接続さ
れ、前記クランプトランジスタのソースは前記プルアッ
プトランジスタのソースに接続されることと、前記ノイ
ズ抑制部は、前記クランプトランジスタがターンオンさ
れるとき、前記第1駆動部をターンオフする前記第2ノ
イズ抑制信号を同第1駆動部に出力することとを備える
ことを特徴とする。
ソースが高電位電源電圧端子に接続され、ドレインがプ
ルアップトランジスタのゲートに接続されるPMOS(M
5)と、ソースが接地端子に接続され、ドレインがプルア
ップトランジスタのゲートに接続され、第2ノイズ抑制
信号に基づいてターンオフされるNMOS(M4)とを備え
ることを特徴とする。
第1の入力信号を反転して、その反転信号をプルダウン
トランジスタのゲートへ出力するインバータを含むこと
を特徴とする。
ルアップトランジスタのゲートとの間にはノイズ減少用
抵抗(R1)が配置され、第2駆動部とプルダウントランジ
スタのゲートとの間にはノイズ減少用抵抗(R2)が配置さ
れることを特徴とする。
は、書き込みイネーブル信号(WEB)と入出力パッド
を介するデータ信号とを論理演算して第1ノイズ抑制信
号を出力する第1NORゲートと、前記第1NORゲー
トの出力信号と外部から入力された第2の入力信号とを
論理演算して第2ノイズ抑制信号を出力する第2NOR
ゲートと、を備えることを特徴とする。
ジスタは、ソースが入出力パッドに接続され、ドレイン
がプルアップトランジスタのゲートとノイズ減少用抵抗
(R1)を介して第1駆動部の出力端子に共通に接続される
ことを特徴とする。
接地基準電圧より低いレベルのマイナス電位が印加され
るとき、ノイズ抑制部はハイレベルの第1ノイズ抑制信
号を出力してクランプトランジスタをターンオンさせ、
ローレベルの第2ノイズ抑制信号を出力して第1駆動部
のNMOS(M4)をターンオフさせることを特徴とする。
一実施形態のデータ出力バッファ回路について詳細に説
明する。
バッファ回路を示す回路図である。図2に示すように、
データ出力バッファ回路は、入出力パッド20と、プル
アップトランジスタ21と、プルダウントランジスタ2
2と、ノイズ抑制部27と、クランプトランジスタ23
と、第1駆動部24と、第2駆動部24と、データ入力
バッファ26とを備える。プルアップトランジスタ21
及びプルダウントランジスタ22は、互いに直列に接続
され、入出力パッド20に対してソース/ドレインが共
通に接続される。ノイズ抑制部27は、データ信号、W
EB(書き込みイネーブル信号)等を論理演算し、その
演算結果を出力する。クランプトランジスタ23は、ゲ
ート電極がノイズ抑制部27に接続され、ドレイン電極
が前記プルアップトランジスタ21のゲート電極に接続
されている。第1駆動部24は、互いに直列に接続され
るPMOS(M5)及びNMOS(M4)からなる。同第1駆動
部24は、ノイズ減少用抵抗(R1)を介してプルアップト
ランジスタ21のゲート電極に接続され、そのプルアッ
プトランジスタ21を駆動する。第2駆動部25は、ノ
イズ減少用抵抗(R2)を介してプルダウントランジスタ2
2のゲート電極に接続され、そのプルダウントランジス
タ22を駆動する。データ入力バッファ26は、データ
を入力するために、前記入出力パッド20に接続されて
いる。第1駆動部24において、PMOS(M5)のソー
ス電極は、高電位電源電圧であるVPP端子に接続さ
れ、NMOS(M4)のソース電極は、接地端子に接続され
ている。
ORゲート28,29を含む。第1NORゲートは、W
EB(書き込みイネーブル信号)と入出力パッド20か
らのデータ信号とを論理演算して、その演算結果を第1
ノイズ抑制信号としてクランプトランジスタ23のゲー
ト電極に出力する。第2NORゲートは、前記第1NO
Rゲート28の出力信号と、外部から入力された第2の
入力信号としてのDOUT信号とを論理演算して、その
演算結果を第2ノイズ抑制信号として第1駆動部のNM
OS(M4)のゲート電極に出力する。
ン電極はVcc端子に接続され、クランプトランジスタ
23のソース電極は入出力パッド20とプルダウントラ
ンジスタ22のドレイン電極とに共通に接続されてい
る。
してのDOUTバー信号を反転してその反転信号をプル
ダウントランジスタ22へ印加するインバータからな
る。上記のように構成されたデータ出力バッファ回路の
動作を以下に説明する。
ル値は0.8〜−1V)のデータが印加されるとき、デ
ータ入力バッファ26を介するデータイン信号はCMO
S素子のローレベルの0Vである。ここで、ローレベル
とは基準接地電位に対してマイナスの値を有することを
意味する。そして、WEB信号は書き込み動作中にロー
レベルの0Vを維持するようになり、第1NORゲート
28の出力値はハイレベルのVccになる。前記第1N
ORゲート28のハイレベルの信号がクランプトランジ
スタ23のゲート電極へ印加されると、クランプトラン
ジスタ23が完全にターンオンされて、プルアップトラ
ンジスタ21のゲート・ソース間の電位差は0となる。
このため、ゲート・ソースの電位差に起因して発生する
ノイズを抑制させることができる。このとき、第1NO
Rゲート28のハイレベルの出力信号と、DOUT信号
のローレベル信号を入力として第2NORゲート29が
ローレベルの信号を出力するようになる。そして、第1
駆動部24のNMOS(M4)をターンオフさせて、NMO
S(M4)を介してプルアップトランジスタ21へ供給され
る電荷の流入を防ぐことができるため、データ出力特性
を向上させることができる。これにより、ノイズ減少用
抵抗(R1)の抵抗値を小さくすることができるため、デー
タの出力動作におけるプルアップ動作のスピードを高め
ることができる。
れば、入出力パッドに印加されるデータがローレベルに
下がることを感知してクランプトランジスタをターンオ
ンさせることにより、プルアップトランジスタのゲート
・ソース間の電位差に起因して発生するノイズを抑制す
ることができる。
更に低減することができる。ノイズ減少用抵抗の抵抗値
は、従来よりも低減させ得るため、データ出力バッファ
回路のプルアップ動作のスピードを向上させることがで
き。
プトランジスタの駆動部のNMOSをターンオフさせる
ことにより、プルアップトランジスタの駆動部の接地電
位がプルアップトランジスタへ流入されることを防ぐこ
とができるため、データ出力特性を向上させることがで
きる。
図。
路を示す回路図。
Claims (7)
- 【請求項1】 データを入出力する入出力パッドに印加
される信号のレベルを感知して第1及び第2ノイズ抑制
信号を出力するノイズ抑制部と、 前記入出力パッドにソースが接続され、ドレイン電極は
電源電圧端子に接続されるプルアップトランジスタと、 前記プルアップトランジスタと直列に接続され、入出力
パッドにドレインが接続されるプルダウントランジスタ
と、 前記プルアップトランジスタ及びプルダウントランジス
タをそれぞれ駆動する第1及び第2駆動部と、 前記ノイズ抑制部からの第1ノイズ抑制信号をゲート端
子にて受け取り、同第1ノイズ抑制信号のレベルに基づ
いてターンオンされてプルアップトランジスタのゲート
・ソース間の電位差に起因する基板バイアスの上昇を抑
制するクランプトランジスタと、前記クランプトランジスタのドレインは前記プルアップ
トランジスタのゲートに接続され、前記クランプトラン
ジスタのソースは前記プルアップトランジスタのソース
に接続されることと、 前記ノイズ抑制部は、前記クランプトランジスタがター
ンオンされるとき、前記第1駆動部をターンオフする前
記第2ノイズ抑制信号を同第1駆動部に出力すること
と、 を備えることを特徴とするデータ出力バッファ回路。 - 【請求項2】 第1駆動部は、ソースが高電位電源電圧
端子に接続され、ドレインがプルアップトランジスタの
ゲートに接続されるPMOS(M5)と、ソースが接地端子
に接続され、ドレインがプルアップトランジスタのゲー
トに接続され、第2ノイズ抑制信号に基づいてターンオ
フされるNMOS(M4)とを備えることを特徴とする請求
項1に記載のデータ出力バッファ回路。 - 【請求項3】 第2駆動部は、第1の入力信号を反転し
て、その反転信号をプルダウントランジスタのゲートへ
出力するインバータを含むことを特徴とする請求項1に
記載のデータ出力バッファ回路。 - 【請求項4】 第1駆動部とプルアップトランジスタの
ゲートとの間にはノイズ減少用抵抗(R1)が配置され、第
2駆動部とプルダウントランジスタのゲートとの間には
ノイズ減少用抵抗(R2)が配置されることを特徴とする請
求項1に記載のデータ出力バッファ回路。 - 【請求項5】 ノイズ抑制部は、書き込みイネーブル信
号(WEB)と入出力パッドを介するデータ信号とを論
理演算して第1ノイズ抑制信号を出力する第1NORゲ
ートと、 前記第1NORゲートの出力信号と外部から入力された
第2の入力信号とを論理演算して第2ノイズ抑制信号を
出力する第2NORゲートと、を備えることを特徴とす
る請求項1に記載のデータ出力バッファ回路。 - 【請求項6】 クランプトランジスタは、ソースが入出
力パッドに接続され、ドレインがプルアップトランジス
タのゲートとノイズ減少用抵抗(R1)を介して第1駆動部
の出力端子に共通に接続されることを特徴とする請求項
1に記載のデータ出力バッファ回路。 - 【請求項7】 入出力パッドに接地基準電圧より低いレ
ベルのマイナス電位が印加されるとき、ノイズ抑制部は
ハイレベルの第1ノイズ抑制信号を出力してクランプト
ランジスタをターンオンさせ、ローレベルの第2ノイズ
抑制信号を出力して第1駆動部のNMOS(M4)をターン
オフさせることを特徴とする請求項2に記載のデータ出
力バッファ回路。
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