JP3113607B2 - 軌道ゲージの自動変更が可能で且つ従来型ボギー車両に適用可能な鉄道用車軸アセンブリ - Google Patents

軌道ゲージの自動変更が可能で且つ従来型ボギー車両に適用可能な鉄道用車軸アセンブリ

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JP3113607B2
JP3113607B2 JP09100335A JP10033597A JP3113607B2 JP 3113607 B2 JP3113607 B2 JP 3113607B2 JP 09100335 A JP09100335 A JP 09100335A JP 10033597 A JP10033597 A JP 10033597A JP 3113607 B2 JP3113607 B2 JP 3113607B2
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マルチーリャ アルデアヌエバ ルイス
フルートス アグアド フリオ
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パテンテス タルゴ,ソシエダ アノニマ
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    • B61RAILWAYS
    • B61HBRAKES OR OTHER RETARDING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR RAIL VEHICLES; ARRANGEMENT OR DISPOSITION THEREOF IN RAIL VEHICLES
    • B61H9/00Brakes characterised by or modified for their application to special railway systems or purposes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61FRAIL VEHICLE SUSPENSIONS, e.g. UNDERFRAMES, BOGIES OR ARRANGEMENTS OF WHEEL AXLES; RAIL VEHICLES FOR USE ON TRACKS OF DIFFERENT WIDTH; PREVENTING DERAILING OF RAIL VEHICLES; WHEEL GUARDS, OBSTRUCTION REMOVERS OR THE LIKE FOR RAIL VEHICLES
    • B61F7/00Rail vehicles equipped for use on tracks of different width

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  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、従来型の輸送用ボ
ギー車両の固定式ゲージの車軸と置き換えることによっ
て従来型のボギー車両にも組み込むことが可能な軌道ゲ
ージ自動変更システムを具えた鉄道用車軸アセンブリに
関し、該車軸アセンブリは二つの互いに独立した回転エ
レメントアセンブリを具え、そのそれぞれは車軸半体と
二つの軸受とを有する単一ブロック型の車輪で構成さ
れ、これらの軸受は外側軸受と内側軸受であり、該内側
軸受は、ロックを解除し続いてロックを行うピースが内
部に設置された連結用ブリッジで互いに連結された長方
形断面の2本の垂直シャフトを有するロック用キャッチ
で構成されたロックシステムを担持している。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】1970年代
に、PATENTES TALGO社は自社の列車の回転ユニット用に
構成された軌道ゲージ変更システムを開発し、これによ
って異なるゲージの軌道を有するネットワーク(RENFE
は1668 mm 、UIC は1435 mm)の間での円滑な列車の乗り
入れを可能とした。列車を異なる軌道ゲージに合わせる
ためにPATENTES TALGOの解決策は、スペインの公開特許
公報ES-A-332,453及びそれに対応するフランスの公開特
許公報FR-A-1,558,329を含むその特許の幾つかに記載さ
れている。これらの特許は、その軌道ゲージ変更システ
ムを収容するように特別に設計されたボギー車両の建造
を必要とした。従って、このシステムを既存の従来型ボ
ギー車両に装着することは不可能であった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本出願人は、PATENTES T
ALGO式軌道ゲージ自動変更システムを具えた新規な車軸
アセンブリであって、固定ゲージ式に取付けられた車軸
を交換することによって、特に改変を加えなくても従来
型の輸送用ボギー車両に組み込むことが可能な車軸アセ
ンブリを開発した。このシステムは、短期間にしかも低
コストで現在使用されているボギー車両に組み込むこと
ができ、例えばRENFE/UIC ゲージ (1668/1435 mm) とRU
SO/UICゲージ (1520/1435 mm) のような異なるゲージの
軌道を有するラインで使用されるのに適した列車を提供
する。
【0004】本出願人が開発したこの車軸アセンブリ
(本明細書中では、RENFE の車両とプラットホームで普
通に使用されているモデルであるY-21型ボギー車両に適
用されるものとして表されているが、Y-25型のUIC ゲー
ジのボギー車両にも同様に適用可能である) は、独立し
た二つの回転エレメントアセンブリ(短い車軸即ち車軸
半体と二つの軸受を具えた車輪)を採用し、車輪同士の
間のゲージの変更は二つの回転エレメントの横変位によ
って行われる。このシステムの設計・作用の哲学は、既
存のTALGO 型の列車のそれと同じである。
【0005】TALGO 型車両の単一車軸式回転ユニット
は、各回転エレメントの二つの軸受にロック装置を具え
ており、一方のロック装置が正常に作動すれば、他方の
安全は保たれる。これに対して、本出願人が開発したこ
の新規な車軸アセンブリは、回転エレメントの内側軸受
のみにロックシステムを組み込んでいるが、TALGO 型の
ゲージ変更システムが蓄積した長年の経験によって、本
発明の作用と安全性は充分に保証されている。本発明に
よれば、この新規な車軸アセンブリは既存のボギー車両
に取付けられた固定ゲージ式車軸と完全に交換可能であ
り、しかも余分なコストは不要である。
【0006】PATENTES TALGO型軌道ゲージ自動変更シス
テムを従来型ボギー車両に組み込む前述の目的を達成す
るために、本出願人が開発した新規な車軸アセンブリ
は、前記二つの回転エレメントアセンブリとそれのロッ
クシステムとが取付けられた車軸フレームと、前記回転
エレメント同士を連結する装置と、ブレーキシューを横
移動させる2本のトラスと、両車輪同士の電気的接続を
行うシステム又は分流システムと、内側軸受の発熱を検
出する装置とを具えていることを特徴とする。
【0007】本発明によれば、前記車軸フレームは溶接
されたスチールシート又は相互に溶接された鋳造フレー
ム半体で作られた金属製トラスで構成され、該トラスは
軸受を収容するための四つのクレードルを相互に強固に
連結すると共に、対応するハウジングによってボギー車
両を吊り下げるのに適したスプリングを支持しており、
外側軸受を収容する前記クレードルは、車軸アセンブリ
がボギー車両に取付けられると、その懸垂支持体のハウ
ジング内にうまく入る。
【0008】本発明によれば、前記クレードルの外側垂
直面にスライダプレートが装着され、軌道ゲージ変更作
業の際に回転エレメントアセンブリの横方向変位を円滑
化し、一方、クレードルの内側面には傾斜面が設けられ
て垂直当接片として機能し、軌道ゲージ変更作業の際に
軸受がその上に支えられてスライドし、前記クレードル
は上部当接片と下部当接片、及び内側軸受とロック用キ
ャッチとのためのガイド片を有する。
【0009】本発明によれば、前記車軸フレームがスラ
イドスリッパと心出しプレートを有する外側アームを有
し、それによってボギー車両を支え、スライドさせ、軌
道ゲージ変更のための固定ステーションのスライドウエ
イガイド上を横方向にガイドし、前記スリッパはベース
プレートとナックルジョイントを有し、該ジョイントは
荷重を前記フレームに伝達すると共に、前記スライドウ
エイガイドとの良好な接触を保証している。
【0010】スリッパのベースプレートと心出しプレー
トはプラスチック製であることが望ましい。本発明の別
の態様によれば、前記外側軸受はその二つの垂直平面の
下部に機械加工によって設けられた傾斜面を有し、該平
面は垂直当接片として機能し、軌道ゲージ変更作業の際
に車輪が無負荷になった場合、外側クレードルの対応す
る当接片上に支えられ、軸受は車輪を変位させる際にそ
の上をスライドし、内側軸受はその二つの垂直平面のそ
れぞれの上に機械加工によって設けられた突起を有し、
該突起は横方向の荷重を回転エレメントアセンブリと車
軸フレームとの間にロックして伝達するのに役立ち、軸
受のクレードルの上部当接片とロック用キャッチとの間
に適合して圧縮される。
【0011】同じように、内側軸受のクレードルは四つ
の前記上部当接片を有し、その各々は、弾性的取付けの
ための楔型部分と横方向当接のための垂直面とロック用
キャッチの当接・ガイドのための別の垂直面とを有し、
軸受の前記突起の傾斜面は楔型部分によって前記突起を
含む側面に強く圧縮され、この圧縮力は前記突起の垂直
面を介してロック用キャッチに伝達され、前記クレード
ルは四つの前記下部当接片を有し、該当接片はその上部
に傾斜面を有し、軌道ゲージ変更作業の際にその上に軸
受の突起の同じように傾斜した下面を支持してスライド
させ、前記各当接片はロック用キャッチをガイドするた
めの垂直面も具えている。
【0012】本発明の更に別の態様によれば、回転エレ
メントアセンブリ同士を連結する前記装置が、車輪の車
軸半体の内側端部にキー止めされた二つのスチール製ブ
ッシュを具え、該ブッシュは軌道ゲージの差の半分より
少し大きい長さの雌型溝付き領域を具え、前記ブッシュ
同士の間にはシャフトが取付けられ、その両端には雄型
溝付き領域を有するヘッドが設けられて、ブッシュの雌
型溝付き領域に入り込んでおり、同じくゴム製当接片が
狭ゲージ位置において車軸半体の両端に対して軽く押し
つけられており、各ブッシュの端部には二つのリング状
半体からなる当接フープが設けられ、該フープはゴム製
当接片を保持し、該当接片は広ゲージ位置にあるシャフ
トのヘッドに軽く圧縮された状態で当接すると共に、シ
ャフトに固定され、前記溝内への塵埃や水分の侵入を防
止している。
【0013】別の態様では、回転エレメントアセンブリ
同士を連結する前記装置が、車輪の車軸半体の内側端部
にキー止めされた二つのスチール製ブッシュを具え、該
ブッシュは軌道ゲージの差の半分より少し大きい長さの
雌型溝付き領域を具え、前記ブッシュ同士の間にはシャ
フトが取付けられ、その両端には雄型溝付き領域を有す
るヘッドが設けられて、ブッシュの雌型溝付き領域に入
り込んでおり、同じくゴム製当接片が狭ゲージ位置にお
いて車軸半体の両端に対して軽く押しつけられており、
各ブッシュの端部には二つのリング状半体からなる当接
フープが、前記ブッシュに外側から螺合する別のブッシ
ュによって設置され、前記フープは加硫ゴム製の領域を
有し、該領域は広ゲージ位置にあるシャフトのヘッドに
軽く圧縮された状態で当接し、前記螺合ブッシュはリテ
ーナリングによってシャフトとブッシュとに固定され、
前記溝内への塵埃や水分の侵入を防止している。
【0014】本発明の付加的な態様によれば、ブレーキ
シューを横移動させるためのトラスが、内側軸受の外部
カバーに固定されたブリッジによって結合された2本の
アームで構成され、各アームの端部には、スライドプレ
ートを具えたフォークが設けられて対応するブレーキシ
ュー支持体を締め付け把持し、軌道ゲージ変更作業の際
に回転エレメントアセンブリをトラスと共に移動させる
とき、ブレーキシューも新たな軌道ゲージに対応する位
置に強制的に変位させる。
【0015】本発明によれば、車輪同士の電気的接続の
ためのシステムが可撓性を有する編組電線ケーブルで構
成され、該ケーブルは車軸半体の端部にキー止めされた
ブッシュにリンク結合され、回転エレメントアセンブリ
同士を連結するための装置のシャフトの中空内部に収容
されている。別の態様として、車輪同士の電気的接続の
ためのシステムが分流アセンブリで構成され、該アセン
ブリは外側軸受の外部カバーに取付けられ、それぞれが
対応するブラシを具えたコレクタを具え、可撓性編組電
線ケーブルによって車軸フレームの金属製トラスに連結
されている。
【0016】本発明の別の態様によれば、内側軸受の発
熱を検出するための装置が機械式検出器で構成され、該
検出器は内側軸受がキー止めされている車軸半体の端部
に収容された膨張型サーモスタットを具え、該車軸半体
の内部にはロッドが収容され、該ロッドは一端で前記サ
ーモスタットのボタンに殆ど接触すると共に、スプリン
グによってその不作動位置に維持され、前記ロッドはそ
の他端に摩擦ディスクギヤを具えており、内側軸受の領
域が許容最高温度に達してサーモスタットのボタンが外
側に移動してロッドを押すと、前記ディスクは外側軸受
の外部カバーに擦りつけられ、外側軸受の外部カバーが
加熱されて、その熱が軌道に設置された検出器によって
検出される。
【0017】他の態様によれば、内側軸受の発熱を検出
するための装置は空気式検出器からなり、該検出器は各
内側軸受の外部カバーに取付けられてその温度を検出
し、許容最高温度に達すると空気弁を作動させてその供
給パイプを空にし、非常用弁の制御圧力の低下を促進し
てこれを開放させ、共通のブレーキパイプへの放出を行
って列車に急制動をかけるように構成され、該装置は停
止コックを具え、非常用弁が作動した後に列車のブレー
キを元に戻すことができる。
【0018】本発明によれば、回転エレメントアセンブ
リのロック用キャッチは、普通は、垂直シャフトを連結
する中空ブリッジを有し、軌道ゲージ変更用の固定ステ
ーションのロックを解除するためのほぼ同じ外形を有す
るガイドのヘッドを該中空ブリッジ内に受け入れてい
る。しかし、特別の用途の場合にはブリッジは中実であ
ることが望ましく、従って本発明は新たなロック用キャ
ッチを開発し、中実の連結ブリッジが前記シャフトのベ
ースよりも広い幅を有すると共に長方形断面を有し、前
記連結ブリッジの上下面はプラスチックで被覆され、前
記ブリッジは軌道ゲージ変更のための固定ステーション
においてロック解除用ガイドと連携するように構成さ
れ、該ガイドはブリッジを受け入れ可能な中空形状を有
している。更に、回転エレメントアセンブリの内側軸受
を収容するためのクレードルの上部に設けられたスロッ
トを通じて上下に変位可能なプラテンが各シャフトに溶
接され、該プラテンの上端にはコイルスプリングが連結
され、前記キャッチをロック位置に維持している。
【0019】
【発明の実施の形態】前に指摘したように、本発明はTA
LGO の軌道ゲージ変更システムをRENFE Y-21のボギー車
両とUIC ゲージのY-25のボギー車両に装着することを企
図しており、図25と26には、それぞれ、本発明の新
規な車軸アセンブリを具えて別の軌道ゲージ用に改変さ
れたこれらのボギー車両が示されている。図25は、RE
NFE/UIC ゲージの軌道(1668/1435 mm)上を走行するため
に開発された本発明に対応し、一方、図26は、RUSO/U
ICのゲージ(1520/1435 mm)上を走行するのに適した態様
を示している。前述の三つの軌道ゲージ(RENFE/RUSO/U
IC) 上を走行可能な本発明の車軸アセンブリの態様を実
現することも可能である。
【0020】TALGO の変更システムを装着する場合のY-
21及びY-25のボギー車両の重量増加は、約630〜83
0kgの範囲であろう。回転エレメント同士の間に結合装
置を装着する必要がない場合には、この重量増加は約5
50〜750kgの間になるであろう。本発明のために開
発されたこの新規な車軸アセンブリは、直径920mmの
車輪を採用しており、一つの車軸当たりの最大許容荷重
は従来型の車軸を採用した場合と同じである。更に、こ
の新規な車軸アセンブリには、給油を必要とする部品が
装着されていない。
【0021】図1,2,3から分かるように、本発明の
ために開発された車軸アセンブリは、二つの回転エレメ
ントアセンブリ2とそれのロック部材、両回転エレメン
トアセンブリ2同士を連結するための装置3、ブレーキ
シューを横移動させるための2本のトラス4、非常に可
撓性に優れた編組電線ケーブル(図1)又は分流システ
ム5(図2)で構成された両車輪間の電気接続システム
及び高熱の内部軸受を検出するための装置6等が搭載さ
れた車軸フレーム1からなっている。
【0022】この車軸フレーム1は溶接したスチールシ
ート(又は互いに溶接された鋳造フレーム半体)で作ら
れた金属トラスで構成され、軸受を収容する四つのクレ
ードル7,8を結合すると共に、対応するハウジング9
によってボギー車両を懸吊するのに適したスプリングを
支持している。ボギー車両に本発明の車軸アセンブリを
取付けるにあたって、外側軸受19(図4)のクレード
ル7は、ボギー車両に設けられたそのサスペンジョン支
持体のハウジング内に収容されたままになっている。こ
のクレードル7の外側垂直面には、スライダプレート1
0が取付けられている。この取付け方法と、車軸アセン
ブリとボギー車両との間の長手方向及び横方向の遊び
は、固定式ゲージの車軸の取付けの場合と同じである。
【0023】クレードル7の内側面14には垂直当接片
11が設けられ、その上に軸受が支持されて、軌道ゲー
ジ変更作業の際には横方向にスライドする。内側軸受2
0(図4)のクレードル8も、内側軸受20とロック用
キャッチ28(図12)のための上下の当接・ガイド片
12,13を具えている。車軸フレーム1は、スライド
するスリッパ15と心出しプレート16とを装着した外
側アームを担持している。軌道ゲージ変更作業の際に、
ボギー車両はこれらの部品上で支持され、滑り、横方向
にガイドされ、車輪と心出しされた車軸アセンブリには
負荷がかからないようになっている。図15に示すよう
に、スライドするスリッパ15は、軌道ゲージの変更の
ための固定ステーションのスライドウエイガイド33
(図16)との良好な接触を保証する目的で、ナックル
ジョイント15aに介して荷重を車軸フレーム1に伝達
する。前記スリッパ15のベースプレート15bと心出
しプレート16とはプラスチックで作られている。
【0024】図4から明らかなように、各回転エレメン
トアセンブリ2は、外側軸受19と内側軸受20をその
端部に具えた短車軸18にキー止めされたモノブロック
型車輪17で構成されている。外側軸受19は、図5に
示されているように、その円筒形状の上面21と垂直平
面22とによって外側クレードル7の中に留まってい
る。。プラスチックの強化層23(図7,8)が前記上
面21とクレードル7との間に介在し、この領域全体に
わたって荷重を更に均一に分布させている。前記垂直平
面22は、クレードル7に対して生じるかもしれない軸
受19の回転に対する長手方向の当接面として作用す
る。該垂直平面22の下部には、傾斜面24からなる垂
直当接片が機械加工によって設けられ、該当接片は、車
輪17が軌道ゲージ変更作業時に無負荷にされる時にク
レードルのこれに対応する当接片11(これも傾斜面
になっている)に支持され、車輪17の移動時に軸受1
9はその上をスライドする。通常の走行状態では、傾斜
面24とクレードル7の当接片11との間には約5〜7
mmの遊びがある。
【0025】内部軸受20(図6)は、クレードル8の
上部円筒形状表面25と、クレードル8に関して軸受2
0の回転に対する長手方向当接片として作用するその垂
直面26とによって、クレードル8内に確保されてい
る。前述の23と同様のプラスチックの補強層も、軸受
とクレードルとの間に介在し、適宜な荷重分散を図って
いる。
【0026】この軸受20のそれぞれの垂直面26に
は、回転エレメントアセンブリ2と車軸フレーム1との
間の横方向荷重の伝達のための突起27が機械加工によ
って設けられている。この突起27は、図9に示すよう
に軸受20のクレードル8と一体化された上部当接片1
2とロック用キャッチ28との間に完全にはまり込んで
押しつけられる。
【0027】内側軸受20のクレードル8は、四つの上
部当接片アセンブリ12を採用しており、その各々は弾
性的に取付けられた楔型部分12aと、横当接用の垂直
面12cと、ロック用キャッチ28の当接・ガイド用の
別の垂直面12b(図9参照)を具えている。軸受20
の突起27を含む方の側の楔型部分12aは、傾斜面2
7aを介して(3000daNより大きい力で)前者を
強く押しつけている。この突起27はその反作用とし
て、この力を傾斜面27aを介してキャッチ28に伝達
する。キャッチ28は、軸受20の突起27とその反対
側の上下の当接片との間で、それのロックを解放しよう
とする動的作用よりはるかに大きい力で押しつけられた
状態となる。
【0028】回転エレメントアセンブリ2は、通常は車
輪17に加わる動的な横方向の力を上回る7000da
Nより大きい力で、車軸フレーム1によって弾性的に横
方向の移動を規制されている(図11参照)。変則的な
横ねじれによってこの力を越える力が作用した場合に
は、楔型部分12aが圧縮されて(約1mm)、突起27
の面27cが当接片12の面12cに当接する。従っ
て、軸受20、キャッチ28及びクレードル8の当接片
12との間で相対変位を生じることなく走行している間
は、その接触面で磨耗が生じることはない。
【0029】クレードル8は、別の四つの下部当接片ア
センブリ13を具えており、該アセンブリの上部には傾
斜面13aが設けられ(図9参照)、軌道ゲージ変更作
業の際には該傾斜面の上に軸受20の突起27の同じく
傾斜した下面27bが支えられてスライドする。この傾
斜によって、軌道ゲージ変更作業の際の回転エレメント
アセンブリ2の心出しが円滑に行われると共に、異物の
堆積が防止される。軸受20がロックされると、突起2
7と下部当接片13の面13aとの間に約5〜7mmの垂
直方向の遊びが生じる。下部当接片13の垂直面13b
は、ロック用キャッチ28のガイドも兼用している。
【0030】図12に示されているように、ロック用キ
ャッチ28は長方形断面を有する一対の垂直シャフト2
8aからなり、軌道ゲージ変更のための固定されたT字
型のロック解除用ガイド34(図16)が中に挿入され
るように構成されている中空のブリッジ28bによって
両シャフトは相互に連結されている。このガイド34の
ためのハウジングは、種々の傾斜が可能となるように構
成されている。キャッチ28とガイド34との接触は、
キャッチの上に装着された適宜なスライダ片28c(図
13)によって行われる。
【0031】このキャッチ28は軸受20の突起27と
クレードル8の側方当接片12,13の間にしっかりと
拘束されているが、安全のために、このキャッチは、垂
直方向の動的な力とキャッチ28の重量よりも大きい力
で予張力が付与されている四つのスプリング29(図
9)を採用している。更に、キャッチ28の各シャフト
28aは、万一、キャッチ28のロックが解除された場
合に備えて、二つの弾発リテーナ装置30(図10)に
よって拘束されている。これら四つのリテーナ30によ
って、キャッチを押し下げようとする垂直方向の力より
大きい保持力が得られ、キャッチ28をロック位置に維
持することができる。
【0032】図14は、本発明に使用可能なロック用キ
ャッチの他の例を示す。この例は、冬季における厳しい
気候条件下でキャッチの中空ブリッジに雪や氷が堆積す
ることが避けられないような場所での使用を目的とした
ものであって、連結用ブリッジ28b’を中実のものと
し、キャッチの垂直シャフトのベースよりも幅を広く
し、長方形断面になし、且つ該ブリッジの上下面をプラ
スチック28c’で被覆して、雪や氷が金属表面よりも
プラスチック表面に付着し難い性質を利用して、ブリッ
ジに堆積する可能性のある雪や氷が付着しないようにし
ている。この中実のブリッジは、ヘッド34aが前記ブ
リッジ28b’を受け入れるような中空形状をなしてい
る軌道ゲージ変更用の固定ガイド34と連携するように
構成されている。
【0033】更に、キャッチの各シャフト28a’に
は、各回転エレメントアセンブリ2の内側軸受20を収
容するクレードル8の上部に設けられたスロット(図示
しない)を介して(シャフト28a’を牽引しながら)
上下移動可能なプラテン28d’が溶接されている。こ
のプラテンはその上端でコイルスプリング29’に連結
され、これによってキャッチはロック位置に維持され
る。ロック用キャッチのこの例では、これらのスプリン
グ29’は、図12,13に示すキャッチの例における
スプリング29の代わりとして設けられている。
【0034】高温ボックス(図1)の検出器6は、車輪
17の車軸上の軸受20の領域にに取付けられるか、又
は該軸受20の外側カバーに設けられている。広狭両ゲ
ージの軌道に設けられた検出器によって軸受の熱的状態
が完全にモニターされるようになって以来、この種の装
置が外側軸受19に装着されたことはない。本発明の回
転エレメント車軸アセンブリの内側端部には、車軸の二
つの回転エレメントアセンブリ2同士を連結するための
装置3が接続されている。しかし、適宜な試行によっ
て、ボギー車両その他に装着することが不都合であり、
自由車輪とした方がうまく動くことが判った場合には、
この装置3を省略することができる。
【0035】回転エレメントアセンブリ2同士を連結す
るための装置3は、それが装着されると、本発明の車軸
アセンブリの両回転車軸アセンブリ同士の相対回転は防
止するが、軌道ゲージの変更を行うのに必要な横方向の
変位は許容するような機能を有する。このようにして、
車軸の両回転エレメントアセンブリ2は、車輪17の円
錐形状によって、一体的な車軸の場合のように自己ガイ
ド性が与えられる。
【0036】想定している従来型のボギー車両即ち車軸
調節システムを具えていないRENFE型のY-21ボギー車両
又はUIC のゲージY-25ボギー車両においては、回転エレ
メント2同士を連結するための装置3を装着することが
必要となろう。しかし、ガイド手段を具えているTALGO
型の単一車軸回転ユニットの場合や調節可能な車軸を有
するボギー車両の場合には、自由車輪の採用によってリ
ンク運動が無くなり、ボギー車両や回転ユニットの安定
性が改善されるので、車輪17同士の間の連結は不要に
なることが多いであろう。しかし、本発明の説明では、
この装置3は新規な車軸アセンブリに装着されるものと
している。
【0037】図18に示されているように、回転エレメ
ント2同士を連結するためのこの装置3は、それぞれが
車輪17の車軸半体18の内側端部にキー止めされたス
チール製のブッシュ37によって構成されている。各ブ
ッシュ37は、軌道ゲージ同士の間の差の半分より僅か
に大きい長さの雌型溝付き領域を有する。ブッシュ37
同士の間にはシャフト38が取付けられ、その各端は雄
型溝を具えたヘッド38aを有し、該ヘッドはブッシュ
37の雌型溝領域に入っている。シャフト38の両端に
はゴム製の当接片41が装着され、狭ゲージ位置におい
て車軸半体18の端部に対して軽く押しつけられてい
る。
【0038】ブッシュ37の端部には、二つのリング半
体によって形成された当接フープ40が設置され、軽く
圧縮された弾性当接片39を保持し、シャフト38に固
定されると、広ゲージ位置において該当接片にはシャフ
ト38のヘッド38aが当接し、塵埃や水分が溝内に侵
入しないようになっている。図19には、回転エレメン
ト2同士を連結するための装置3の別の例が示され、該
装置は、一方が車輪17の車軸半体18の内側端にキー
止めされた二つのスチール製のブッシュ37で構成さ
れ、各ブッシュは軌道ゲージ同士の間の差の半分より僅
かに大きい長さの雌型の溝付き領域を有している。
【0039】ブッシュ37同士の間にはシャフト38が
配置され、その両端は雄型溝を具えたヘッド38aを有
し、該ヘッドはブッシュ37の雌型溝の領域に入ってい
る。シャフト38の両端にはゴム製の当接片38bが設
置され、狭ゲージ位置において車軸半体18の端部に対
して軽く圧縮されている。ブッシュ37の端部には、二
つのリング半体によって形成された当接フープ39’
が、該ブッシュ37に外側から螺合している別のブッシ
ュ40’によって取付けられている。このフープ39’
は軽く圧縮された加硫ゴムの領域を有し、そこに広ゲー
ジ位置にあるシャフト38のヘッド38aが当接してい
る。
【0040】ねじ山付きブッシュ40’はリテーナリン
グ42,43を具え、該リングはシャフト38とブッシ
ュ37とに固定され、溝内への塵埃や水分の侵入を防止
する。図18と19の両方の例において、二つのブッシ
ュ37の間には可撓性の編組電線ケーブルが設置され、
車軸の両車輪17同士の間の完全な電気接続を保証して
いる。
【0041】両方の例において、このアセンブリは、回
転エレメント2同士の間で垂直方向にも長手方向にも荷
重の伝達が行われないように構成されている。溝の僅か
な間隙とシャフト38のヘッド38aの寸法の決め方に
よって、回転エレメント2の車軸に生じることのある小
さな不整合や中心の狂いを吸収することのできる取付け
が可能である。従って、シャフト38はこれらの回転エ
レメント同士の間に生じるトルクのみを伝達する。
【0042】図1と2に示すように、本発明の車軸アセ
ンブリは、ブレーキシューを横移動させるためのトラス
4を具え、該ブレーキシューの各々は、ブリッジ4bに
よって相互に連結された二つのアーム4aで構成され、
該ブリッジは内側軸受20のカバーに固定されている。
各アーム4aの端部にはスライドする内側プレートを有
するフォーク4cが配置され、対応するブレーキシュー
支持体を締めつけている。ボギー車両に現在装着されて
いるシューホルダは、それがフォーク4cによって締め
つけられる領域に大きなサイズの垂直プレートを具える
ように、改造される必要があろう。
【0043】トラス4はシューを定位置に維持し、軌道
ゲージ変更作業の際にこのトラス4は回転エレメント2
と共に変位して、シューを新たな軌道ゲージに対応した
位置まで横移動させる。本発明の車軸アセンブリは、内
側軸受20が高温になったことを検出する装置6も装備
している。以下、この装置の実行し易く、機能的に信頼
性に優れ、更に経済性に富んだ二つの実施例を挙げる
が、内側軸受20の加熱を検出することが可能な他の解
決策も研究された。
【0044】第1の実施例が図23に示され、これは、
内側クレードル8において許容最高温度を超えた場合に
外側クレードル7の加熱が生じる事実に基づいて作動す
る機械的検出器で構成されている。軌道に設けられたこ
の高温クレードルの検出器は、外側クレードル7に生じ
る加熱を検出する。この装置3は、内側軸受20がキー
止めされている車軸半体18の端部に収容された膨張型
サーモスタット44で構成されている。この車軸半体1
8の内部にはロッド44bが収容され、その一方の端部
はサーモスタット44のボタンに殆ど接触している。こ
のロッドはその他方の端部に摩擦ディスクギヤ44aを
担持し、スプリング45によって図23に示す位置に保
持されている。
【0045】内側軸受20の領域が許容最高温度に達す
ると、サーモスタット44のボタンが外側に変位してロ
ッド44bを押し、そのディスク44aを外側軸受19
の外部カバーに擦りつける。サーモスタット44のシャ
フトによって加えられる圧力は充分に大きいので、10
0km/hの速度においてこの摩擦によって発生する動力は
約800Wになり、これは、軸受19の外部カバーに必
要な発熱を生じさせて軌道に設置された検出器によって
検出されるようにするのに充分な値である。
【0046】内側軸受20が冷えると、スプリング45
はロッド44bとサーモスタット44のシャフトを元の
位置に復帰させる。このタイプのサーモスタットは非常
に信頼性が高い。そのシャフトは約5〜7mm移動し、そ
の変位の始めと終わりの間の温度変化は設定温度より5
℃程度高いだけである。
【0047】図24にこの装置6の第2実施例が示さ
れ、これは空気式検出器で構成されている。内側軸受2
0の各外部カバーは、その温度を検出するサーモスタッ
ト46を具えている。前述の実施例の場合と同様に、こ
のサーモスタットは、許容最高温度に到達すると、空気
弁47が作動してその供給パイプ48を空にする。この
パイプが空になると、非常用弁49の制御圧力が低下し
てブレーキパイプ50からの排出が行われ、列車に最大
限の制動を与える。この構成は鉄道車両に装着されてい
る非常用コードの構成と全く同じである。
【0048】1台のボギー車両に対応する四つのサーモ
スタット46と四つの弁47が図24に示されている。
この構成には更に停止コック51が設けられており、非
常用弁49が作動した場合に、該弁を作動させた欠陥が
つきとめられた後に列車のブレーキを元に戻すことが可
能である。内側軸受20の発熱を検出するためのその他
の装置もあるが、これらは設計的に複雑であり、コスト
の高いものとなる。
【0049】外側軸受19の温度の監視は、軌道に設置
された検出器によって行われる。TALGO 式軌道ゲージ変
更システムの場合、軸受が車輪17と共に移動するの
で、これらの軸受19の監視はいずれの軌道ゲージに対
しても充分に保証されている。回転エレメント2(図
1)同士を連結する装置3が本発明の車軸アセンブリに
装着される場合には、車輪17同士の間の電気接続は車
軸半体18の端部にキー止めされたブッシュ37に接続
された可撓性の編組電線ケーブル43によって保証され
ている。編組電線ケーブル43は連結装置3のシャフト
38の中空内部に入っている。
【0050】一方、回転エレメント2同士を連結する装
置3が本発明の車軸アセンブリに装着されていない場合
には、車輪間の電気接続はTALGO 式の回転ユニットに現
在設けられているものと同じ分流アセンブリ5によって
保証されている。図21,22に詳しく図示された、各
回転エレメントアセンブリ2の外側軸受19の外部カバ
ー上に装着されるこれらのアセンブリは、それが使用さ
れ続けている年月を通じて完全に満足な挙動を示した。
これらの分流アセンブリは、可撓性の編組電線ケーブル
43bによって車軸フレーム1の金属トラスに接続され
た、対応するブラシを有するコレクタ43aを具え、電
気回路は該トラスを介して閉じられている。
【0051】本発明の車軸アセンブリを従来型の輸送用
ボギー車両に組み込むことによって得られる利点は次の
通りである。ヨーロッパの鉄道網と二つのスペインの軌
道ゲージのための商業的サービスにおいて広く実行され
且つ試されたTALGO 式回転ユニットのものと全く同じ軌
道ゲージ変更システムと回転エレメントアセンブリが使
用されている。
【0052】ゲージ変更が完全に自動化され、車輪の位
置とブレーキシューの位置の両方が改変されている。広
狭両ゲージにおいて軌道に装着された現在の検出器によ
って、外側軸受の熱的状態を完全に充分に保証しつつ監
視できる。このシステムは、その内側軸受の発熱を検出
する安全装置を具えている。
【0053】これは、このシステムのすべての構成部品
は車軸フレームのシートの金属によって保護されている
ので、軌道上の異物(工具、落下した大きな部品、バラ
スの堆土等)によって回転エレメントのロックが解除さ
れないように最大の安全を保証する。このシステムは、
その実施にあたり、他の解決策よりもはるかに短い時間
と低いコストしか必要としない。
【0054】TALGO 型の客車用の既存の固定ステーショ
ンにおいて、本発明の車軸アセンブリを具えたワゴンの
ゲージ変更を行うことが可能である。これはスペインの
ようにこれらの設備が既に存在している場所に新たな投
資を必要としないことを意味する。このシステムは、既
に製造されたボギー車両に、その固定ゲージ式車軸をゲ
ージ変更式の本発明の新規なアセンブリに交換して組み
込むことが可能である。
【0055】最後に、このシステムは、この問題を担当
しているUIC の小委員会が要求しているすべての技術的
要件とすべての作業的及び保守の要件を満足するもので
ある。図16と17を参照して、通過駅に設けられた、
小規模で且つ単純な軌道ゲージ変更用固定ステーション
を通過する際に軌道ゲージを変更する方法を説明する。
このステーションは中空のブリッジ付きのロック用キャ
ッチによって作業を行うように構成されているが、該キ
ャッチのロック解除用ガイドの方式に僅かな変更を加え
ることで、このステーションを中実のブリッジを具えた
キャッチを有する回転エレメントに対しても使用可能な
ことは理解されるであろう。このステーションの作業の
やり方は、両方の場合とも同じである。従って、以下の
説明は中空のブリッジ付きのキャッチの場合について述
べているが、これは中実のブリッジ付きのキャッチの場
合にも当てはまるものである。
【0056】変更作業は、ワゴンが固定ステーションを
20km/h以下の速度で通過する際に完全に自動的に行わ
れる。図16には、軌道ゲージ変更用固定ステーション
が模式的に示され、その基本的な構成要素は次の通りで
ある。 広い方のゲージの軌道のレール31の端部 狭い方のゲージの軌道のレール32の端部 スライド・心出し用ガイドレール33 キャッチ28のロック解除及びロック用ガイド34 弾性領域35と剛性領域36を具えた、回転エレメント
アセンブリの横移動用ガイド34 この固定ステーションは双方向式であり、広ゲージから
狭ゲージへの変更は一方の方向で行われ、逆の変更は反
対方向で行われる。
【0057】広ゲージを経てこのステーションに到達し
たワゴンのための軌道ゲージ変更作業は次のように行わ
れる。車輪17がレール31の端部の下降領域に達する
と、ボギー車両は、スライダのスリッパ15がスライド
・心出し用ガイドレール33に接触するまで徐々に下降
を開始する。この瞬間から回転エレメント2は無負荷に
なり、作業が終了して狭ゲージのレール32と接触する
までの変更作業の全期間を通じて無負荷状態に維持され
る。
【0058】各回転エレメント2が荷重から解放される
と、回転エレメントは、外側軸受19の面24と内側軸
受20の面27bとがそれぞれそのクレードル7,8の
下部当接片11と13aによって支えられるまで、自重
によって僅かに下降する。この位置において、内側軸受
20の楔型部分12aは突起27を押圧することを中止
し、突起はキャッチ28のシャフト28aを押すことを
中止し、シャフトは解放されてロックが解除される。
【0059】スライド・心出しガイド33は水を使用し
た潤滑システムを有し、スリッパ15とガイドプレート
16がその上を滑る際に低い摩擦係数を保証する。車軸
アセンブリがガイド33上に支えられて心出しされる
と、ロック解除ガイド34の端部のヘッドがキャッチ2
8のブリッジ28b内に挿入される。このガイド34の
第1部分は下向きの形状を有し、スプリング29とその
リテーナ30の力に打ち克ってキャッチ28を押し下
げ、内側軸受20の突起27のロックを解除する。この
点からずっとロック解除ガイド34の形状は水平にを保
っている。その他端において、回転エレメント2が狭ゲ
ージ位置に入った後、前記ガイド34の形状は再び上向
きに転じ、キャッチ28をロックして回転エレメント2
を新たな軌道ゲージに載せる。
【0060】キャッチ28のロック解除作業が始まる
と、回転エレメントアセンブリ2を横移動させるための
ガイドの弾性部分35が車輪17の内面に接触し、それ
に外向きの圧力を及ぼしてキャッチ28の下降作業を促
進する。狭ゲージから広ゲージへの変更の場合には、車
輪17との接触は外側から行われ、車輪は内側に押され
る。
【0061】これに引き続いて、キャッチ28が完全に
ロック解除されると、車輪17は回転エレメントアセン
ブリ2を横移動させるためのガイドの剛性領域36に接
触し、該アセンブリを狭ゲージ位置に移動させる。次に
車輪17はこれらのガイドの反対端の弾性領域35に接
触し、これらを内向きの横方向当接位置に強制維持し
(狭ゲージから広ゲージへ移動する際、これらはその外
側当接片と接しているであろう)、これによってキャッ
チ28のロックを円滑に行う。車輪17がこの領域にあ
る場合に、キャッチ28のガイド34はキャッチを強制
的に上昇させ、上部位置にロックする。
【0062】内側軸受20がロックされると、キャッチ
28はロック用ガイド34を解放し、車輪17は狭ゲー
ジのレール32の上部領域と接触し、外側軸受19と内
側軸受20の上面21と25がクレードル7と8にそれ
ぞれ接触するまで車輪17を僅かに上昇させ、内側軸受
20の突起27をキャッチ28のシャフト28aと楔型
部分12aとの間で圧縮し、回転エレメント2をロック
する作業を終了する。
【0063】車輪17がレール32の端部を経て上昇す
ると、スリッパ15はそのスライドウエイガイド33か
ら支持されなくなり、ゲージ変更作業が終わる。狭ゲー
ジから広ゲージへ変更する作業は全くこれと同じであ
り、軌道ゲージ変更用のこの固定ステーションのおおよ
その長さは12mである。本出願人は、上述の説明によ
って本発明の基本的な特徴を詳細に述べたつもりであ
る。しかし、専門家ならば、本発明の範囲から逸脱する
ことなしに、前記車軸アセンブリの細部についての改変
が可能なことは判るであろう。従って、本発明の範囲は
請求の範囲の内容によってのみ限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車軸アセンブリの1の実施例を示す図
である。
【図2】本発明の車軸アセンブリの別の実施例を示す図
である。
【図3】図1及び2に係る車軸アセンブリの車軸フレー
ムを示す図である。
【図4】本発明に使用可能な回転エレメントアセンブリ
を示す図である。
【図5】図4の回転エレメントアセンブリの外側軸受ボ
ックスを示す図である。
【図6】図4の回転エレメントアセンブリの内側軸受ボ
ックスを示す図である。
【図7】下部垂直当接部材を具えた外側軸受クレードル
の断面を示す図である。
【図8】下部垂直当接部材を具えた外側軸受クレードル
の断面を示す図である。
【図9】軸受ボックスを位置決め・固定する部材を具え
た内側軸受クレードルの断面を示す図である。
【図10】内側回転エレメントアセンブリのロック用キ
ャッチのリテーナの取付けの詳細を示す図9のA−A線
に沿う断面を示す図である。
【図11】本発明に使用可能な回転エレメントアセンブ
リを、その軸受を収容するクレードルと共に示す図であ
る。
【図12】本発明に使用可能なロック用キャッチアセン
ブリの斜視図である。
【図13】本発明に使用可能なロック用キャッチアセン
ブリの側面図である。
【図14】本発明に使用可能なロック用キャッチアセン
ブリの一実施例を示す図である。
【図15】軌道ゲージ変更用固定ステーションで使用さ
れるスライドレール上に載っている場合の、スライド・
心出しスリッパの断面を示す図である。
【図16】本発明で使用可能な軌道ゲージ変更用固定ス
テーションの平面図である。
【図17】図16のA−A線に沿う軌道ゲージ変更用固
定ステーションの断面図である。
【図18】本発明にかかる回転エレメントアセンブリ同
士を連結するための装置の1の例を示す図である。
【図19】本発明にかかる回転エレメントアセンブリ同
士を連結するための装置の別の例を示す図である。
【図20】回転エレメントアセンブリの車輪同士の電気
的接続を行うためのシステムの1の例を示す図である。
【図21】回転エレメントアセンブリの車輪同士の電気
的接続を行うためのシステムの別の例を示す図である。
【図22】回転エレメントアセンブリの車輪同士の電気
的接続を行うためのシステムの別の例を示す図である。
【図23】本発明に使用可能な内側軸受の発熱を検出す
る機械式検出器を示す図である。
【図24】本発明に使用可能な内側軸受の発熱を検出す
る空気式検出器を示す図である。
【図25】PATENTES TALGOが開発した軌道ゲージ自動変
更システムを組み込んだ変位可能な車輪を具えたY-21及
びY-25型ボギー車両を示す、RENFE/UIC ゲージのボギー
車両に対応する図である。
【図26】PATENTES TALGOが開発した軌道ゲージ自動変
更システムを組み込んだ変位可能な車輪を具えたY-21及
びY-25型ボギー車両を示す、RUSO/UICゲージのボギー車
両に対応する図である。
【符号の説明】
1…車軸フレーム 2…回転エレメントアセンブリ 4…トラス 5…分流システム 7、8…クレードル 9…ハウジング 10…スライダプレート 15…スリッパ 15a…ナックルジョイント 15b…ベースプレート 16…心出しプレート 17…モノブロック型車輪 18…短車軸 19…外側軸受 20…内側軸受 22…垂直平面 24…傾斜面 27…突起 28…キャッチ 33…スライドウエイガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フリオ フルートス アグアド スペイン国,28014 マドリッド,モン タルバン 14 (56)参考文献 特開 平3−137540(JP,A) 特開 平6−96189(JP,A) 特開 平5−264562(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61F 7/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定式ゲージの車軸と置き換えてボギー
    車両に組込まれるようになっている軌道ゲージ変更シス
    テムを有する鉄道用車軸アセンブリであって、該車軸ア
    センブリが、車軸半体(18)と2つの軸受とを有する
    単一ブロック型の車輪(17)をそれぞれが含んでいる
    2つの独立した回転エレメントアセンブリ(2)を具備
    し、前記2つの軸受の一方は外側軸受(19)で他方は
    内側軸受(20)であり、前記車軸アセンブリはまた、
    2つの回転エレメントアセンブリ(2)の内側軸受(2
    0)を、2つの回転エレメントアセンブリ(2)の車輪
    が2つの異なる軌道ゲージに対応した2つの異なる横断
    方向の間隔を有する2つの相対位置に、ロックするロッ
    クシステムを具備し、該ロックシステムが、連結ブリッ
    ジにより相互に連結された矩形断面の2つの垂直シャフ
    ト(28a;28a’)を有するロック用キャッチ(2
    8)を具備し、前記内側軸受が、前記内側軸受と前記ロ
    ック用キャッチとをロックしまたロック解除する手段を
    有し、前記車軸アセンブリはさらに、前記2つの回転エ
    レメントアセンブリ(2)と前記ロックシステムとが取
    付けられた車軸フレーム(1)と、ブレーキシューを回
    転エレメントアセンブリと共に横断方向の間隔を変えて
    異なった軌道ゲージとする間に移動させる2つのトラス
    (4)と、2つの回転エレメントアセンブリの車輪(1
    7)の間の電気的接続を行うシステム(5,43)と、
    前記内側軸受(20)が発熱した時を検出する装置
    (6)、とを具備している鉄道用車軸アセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記車軸フレーム(1)が溶接されたス
    チールシート又は相互に溶接された鋳造フレーム半体で
    作られた金属製トラスで構成され、該トラスは軸受(1
    9,20)を収容するための四つのクレードル(7,
    8)を相互に強固に連結すると共に、対応するハウジン
    グ(9)によってボギー車両を吊り下げるのに適したス
    プリングを支持しており、外側軸受(19)を収容する
    前記クレードル(7)は、車軸アセンブリがボギー車両
    に取付けられると、その懸垂支持体のハウジング内にう
    まく入ることを特徴とする請求項1記載の車軸アセンブ
    リ。
  3. 【請求項3】 前記クレードル(7)の外側垂直面にス
    ライダプレート(10)が装着され、軌道ゲージ変更作
    業の際に回転エレメントアセンブリ(2)の横方向変位
    を円滑化し、一方、クレードル(7)の内側面には傾斜
    面(11)が設けられて垂直当接片として機能し、軌道
    ゲージ変更作業の際に軸受(19)がその上に支えられ
    てスライドし、前記クレードル(8)は上部当接片(1
    2)と下部当接片(13)、及び内側軸受(19)とロ
    ック用キャッチ(28)とのためのガイド片を有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の車軸アセンブリ。
  4. 【請求項4】 前記車軸フレーム(1)がスライドスリ
    ッパ(15)と心出しプレート(16)を有する外側ア
    ームを有し、それによってボギー車両を支え、スライド
    させ、軌道ゲージ変更のための固定ステーションのスラ
    イドウエイガイド(33)上を横方向にガイドし、前記
    スリッパ(15)はベースプレート(15b)とナック
    ルジョイント(15a)を有し、該ジョイントは荷重を
    前記フレーム(1)に伝達すると共に、前記スライドウ
    エイガイド(33)との良好な接触を保証していること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車軸ア
    センブリ。
  5. 【請求項5】 スリッパ(15)のベースプレート(1
    5a)と心出しプレート(16)がプラスチック製であ
    ることを特徴とする請求項4記載の車軸アセンブリ。
  6. 【請求項6】 前記外側軸受(19)はその二つの垂直
    平面(22)の下部に機械加工によって設けられた傾斜
    面を有し、該平面は垂直当接片として機能し、軌道ゲー
    ジ変更作業の際に車輪(17)が無負荷になった場合、
    外側クレードル(7)の対応する当接片(11)上に支
    えられ、軸受(19)は車輪(17)を変位させる際に
    その上をスライドし、内側軸受(20)はその二つの垂
    直平面(26)のそれぞれの上に機械加工によって設け
    られた突起(27)を有し、該突起(27)は横方向の
    荷重を回転エレメントアセンブリ(2)と車軸フレーム
    (1)との間にロックして伝達するのに役立ち、軸受
    (20)のクレードル(8)の上部当接片(12)とロ
    ック用キャッチ(28)との間に適合して圧縮されるこ
    とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車軸
    アセンブリ。
  7. 【請求項7】 内側軸受(20)のクレードル(8)は
    四つの前記上部当接片(12)を有し、その各々は、弾
    性的取付けのための楔型部分(12a)と横方向当接の
    ための垂直面(12c)とロック用キャッチ(28)の
    当接・ガイドのための別の垂直面(12b)とを有し、
    軸受(20)の前記突起(27)の傾斜面(27a)は
    楔型部分(12a)によって前記突起を含む側面に強く
    圧縮され、この圧縮力は前記突起(27)の垂直面(2
    7c)を介してロック用キャッチ(28)に伝達され、
    前記クレードル(8)は四つの前記下部当接片(13)
    を有し、該当接片はその上部に傾斜面(13a)を有
    し、軌道ゲージ変更作業の際にその上に軸受(20)の
    突起(27)の同じように傾斜した下面(27b)を支
    持してスライドさせ、前記各当接片(13)はロック用
    キャッチ(28)をガイドするための垂直面(13b)
    も具えている請求項6に記載の車軸アセンブリ。
  8. 【請求項8】 回転エレメントアセンブリ(2)同士を
    連結する前記装置(3)が、車輪(17)の車軸半体
    (18)の内側端部にキー止めされた二つのスチール製
    ブッシュ(37)を具え、該ブッシュは軌道ゲージの差
    の半分より少し大きい長さの雌型溝付き領域を具え、前
    記ブッシュ(37)同士の間にはシャフト(38)が取
    付けられ、その両端には雄型溝付き領域を有するヘッド
    (38a)が設けられて、ブッシュ(37)の雌型溝付
    き領域に入り込んでおり、同じくゴム製当接片(41)
    が狭ゲージ位置において車軸半体(18)の両端に対し
    て軽く押しつけられており、各ブッシュ(37)の端部
    には二つのリング状半体からなる当接フープ(40)が
    設けられ、該フープはゴム製当接片(39)を保持し、
    該当接片は広ゲージ位置にあるシャフト(38)のヘッ
    ド(38a)に軽く圧縮された状態で当接すると共に、
    シャフト(38)に固定され、前記溝内への塵埃や水分
    の侵入を防止していることを特徴とする請求項1〜7の
    いずれか1項記載の車軸アセンブリ。
  9. 【請求項9】 回転エレメントアセンブリ(2)同士を
    連結する前記装置(3)が、車輪(17)の車軸半体
    (18)の内側端部にキー止めされた二つのスチール製
    ブッシュ(37)を具え、該ブッシュは軌道ゲージの差
    の半分より少し大きい長さの雌型溝付き領域を具え、前
    記ブッシュ(37)同士の間にはシャフト(38)が取
    付けられ、その両端には雄型溝付き領域を有するヘッド
    (38a)が設けられて、ブッシュ(37)の雌型溝付
    き領域に入り込んでおり、同じくゴム製当接片(38
    b)が狭ゲージ位置において車軸半体(18)の両端に
    対して軽く押しつけられており、各ブッシュ(37)の
    端部には二つのリング状半体からなる当接フープ(3
    9’)が、前記ブッシュ(37)に外側から螺合する別
    のブッシュ(40’)によって設置され、前記フープ
    (39’)は加硫ゴム製の領域を有し、該領域は広ゲー
    ジ位置にあるシャフト(38)のヘッド(38a)に軽
    く圧縮された状態で当接し、前記螺合ブッシュ(4
    0’)はリテーナリング(42,43)によってシャフ
    ト(38)とブッシュ(37)とに固定され、前記溝内
    への塵埃や水分の侵入を防止していることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれか1項記載の車軸アセンブリ。
  10. 【請求項10】 ブレーキシューを横移動させるための
    トラス(4)が、内側軸受(20)の外部カバーに固定
    されたブリッジ(4b)によって結合された2本のアー
    ム(4a)で構成され、各アーム(4a)の端部には、
    スライドプレートを具えたフォーク(4c)が設けられ
    て対応するブレーキシュー支持体を締め付け把持し、軌
    道ゲージ変更作業の際に回転エレメントアセンブリ
    (2)をトラス(4)と共に移動させるとき、ブレーキ
    シューも新たな軌道ゲージに対応する位置に強制的に変
    位させることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項
    記載の車軸アセンブリ。
  11. 【請求項11】 車輪(17)同士の電気的接続のため
    のシステムが、可撓性を有する編組電線ケーブル(4
    3)で構成され、該ケーブルは車軸半体(18)の端部
    にキー止めされたブッシュ(37)にリンク結合され、
    回転エレメントアセンブリ(2)同士を連結するための
    装置(3)のシャフト(38)の中空内部に収容されて
    いることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記
    載の車軸アセンブリ。
  12. 【請求項12】 車輪(17)同士の電気的接続のため
    のシステムが分流アセンブリ(5)で構成され、該アセ
    ンブリは外側軸受(19)の外部カバーに取付けられ、
    それぞれが対応するブラシを具えたコレクタ(43a)
    を具え、可撓性編組電線ケーブル(43b)によって車
    軸フレーム(1)の金属製トラスに連結されていること
    を特徴とする請求項1〜7及び10のいずれか1項記載
    の車軸アセンブリ。
  13. 【請求項13】 内側軸受(20)の発熱を検出するた
    めの装置(6)が機械式検出器で構成され、該検出器は
    内側軸受(20)がキー止めされている車軸半体(1
    8)の端部に収容された膨張型サーモスタット(44)
    を具え、該車軸半体(18)の内部にはロッド(44
    b)が収容され、該ロッドは一端で前記サーモスタット
    (44)のボタンに殆ど接触すると共に、スプリング
    (45)によってその不作動位置に維持され、前記ロッ
    ド(44b)はその他端に摩擦ディスクギヤ(44a)
    を具えており、内側軸受(20)の領域が許容最高温度
    に達してサーモスタット(44)のボタンが外側に移動
    してロッド(44b)を押すと、前記ディスクは外側軸
    受(19)の外部カバーに擦りつけられ、外側軸受(1
    9)の外部カバーが加熱されて、その熱が軌道に設置さ
    れた検出器によって検出されることを特徴とする請求項
    1〜12のいずれか1項記載の車軸アセンブリ。
  14. 【請求項14】 内側軸受(20)の発熱を検出するた
    めの装置(6)が空気式検出器からなり、該検出器は各
    内側軸受(20)の外部カバーに取付けられてその温度
    を検出し、許容最高温度に達すると空気弁(47)を作
    動させてその供給パイプ(48)を空にし、非常用弁
    (49)の制御圧力の低下を促進してこれを開放させ、
    共通のブレーキパイプ(50)への放出を行って列車に
    急制動をかけるように構成され、該装置(6)は停止コ
    ック(51)を具え、非常用弁(49)が作動した後に
    列車のブレーキを元に戻すことができることを特徴とす
    る請求項1〜12のいずれか1項記載の車軸アセンブ
    リ。
  15. 【請求項15】 垂直シャフト(28a’)が横方向連
    結ブリッジ(28b’)によって相互に連結されたロッ
    ク用キャッチ(28)が使用されている車軸アセンブリ
    であって、前記ブリッジ(28b’)は中実であり、前
    記シャフト(28a’)のベースよりも広い幅を有し、
    軌道ゲージ変更のための固定ステーションにおいて、前
    記ブリッジ(28b’)を受け入れるように構成された
    中空形状のヘッド(34a)を有するロック解除用ガイ
    ド(34)と連携するように構成され、前記ブリッジは
    長方形断面を有し、その上下面はプラスチック(28
    c’)で被覆され、回転エレメントアセンブリ(2)の
    内側軸受(20)を収容するためのクレードル(8)の
    上部に設けられたスロットを通じて上下に変位可能なプ
    ラテン(28d’)が各シャフト(28a’)に溶接さ
    れ、該プラテン(28d’)の上端にはコイルスプリン
    グ(29’)が連結され、前記キャッチ(28)をロッ
    ク位置に維持していることを特徴とする請求項1〜12
    のいずれか1項記載の車軸アセンブリ。
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