JP3113493U - カードケース - Google Patents

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白 山中
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Abstract

【課題】カードをカード収納部に対して真っ直ぐに出し入れできる案内し、カードの収納及び取出し操作を容易かつ確実に行うことができるカードケースを提供すること。
【解決手段】カード収納部110、120の少なくとも一端に切欠部112、122を形成し、にカードの出し入れを行う際に、カードの側辺が切欠部112、122と摺接することにより、カードの出し入れ方向をカード収納部110、120に対して真っ直ぐに案内するようにする。
【選択図】図1

Description

本考案は、名刺、定期券、キャッシュカード、プリペイドカード等のカード類を携帯する際にカードを収納するカード収納部を備えるカードケースに関するものである。
従来より、名刺やキャッシュカード等のカード類は、カード収納部を備えるカードケースに収納して携帯することが行われている。カードケースの一般的な例としては、所望の大きさ、形状に裁断した二枚の合成樹脂製のシート部材を重ね合わせて、開口部となる部分を除いた周辺部を接合して袋状のカード収納部を形成してなるカードケースがある(特許文献1及び特許文献2参照)。しかしながら、このカードケースのように、カード収納部を単に袋状に形成したものでは、カードをカード収納部に挿入する際にカードが斜めに入ってしまうこともあり、収納操作を何度かやり直さなければならず、逆にカードを取り出す際には、収納されたカードに指がかかりにくく、取出し操作が行いにくいという問題があった。
そこで、カードの出し入れを容易に行えるようにしたカードケースが提案されている。このようなカードケースとしては、例えば、カード収納部を形成する二枚のシート部材のうちの少なくとも一のシート部材に、指を挿入できる程度の窓部を設け、その窓部からカードを押圧して挿脱方向に操作するようにしたもの(特許文献3参照)がある。しかしながら、このカードケースでは、窓部を設けたことでカードの取出し操作は容易に行うことができるものの、カードを収納する際にはカードが斜めに収納されてしまうという点は依然として改善されておらず、また、窓部よりカードの一部が露出するとともに、カードを押圧して操作するという点から、カードの保護性に劣るという問題があった。
登録実用新案第3055188号公報、図1 特開平11−32823号公報、図2 特開2000−325128号公報
本考案は、上述した問題を鑑みてなされたものであり、カード収納部に対してカードを真っ直ぐに出し入れできるようにして、カードの収納、取出し操作を容易かつ確実に行うことができるカードケースを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載した考案が採った手段は、少なくとも2のシート部材10、20、30を重ね合わせ、シート部材10、20、30の周辺同士を接合して袋状に形成されたカード収納部110、120を備えるカードケース100であって、カード収納部110、120の開口部111、121の少なくとも一端には、カード200の側辺200a、200bと摺接し、カード200の出し入れ方向を案内する切欠部112、122が形成されていることを特徴とするカードケース100、とするものである。
すなわち、カード収納部110、120にカード200の出し入れを行う際に、カード200の側辺200a、200bがカード収納部110、120の開口部111、121の少なくとも一端に設けた切欠部112、122と摺接することにより、カード200の出し入れ方向をカード収納部110、120に対して真っ直ぐに案内するようにしたカードケース100である。これにより、カード200がカード収納部110、120に対して斜め方向に差し込まれたり引き出されたりすることを防止することができるので、カード200の出し入れ操作を確実かつ容易に行えるようになる。
また、請求項2に記載した考案が採った手段は、シート部材10、20、30が、中央で折曲げ可能な表材10と、表材10の一端側に配置される第一裏材20と、表材10の他端側に配置される第二裏材30とからなり、第一裏材20は、表材10の三辺10a、10b、10cに接合され、一辺10dが開口してなる第一カード収納部110を形成し、第二裏材30は、表材10の二辺10c、10dに接合され、二辺30c、30dが開口してなる第二カード収納部120を形成することを特徴とする請求項1に記載のカードケース100、とするものである。
請求項2に記載したカードケース100は、表材10と、表材10の一端側に第一裏材20を配置し、この第一裏材20を表材10の三辺10a、10b、10cと接合して残りの未接合の一辺10dを開口部111とした袋状の第一カード収納部110と、表材10の他端側、すなわち、第一カード収納部110と対向する側に配置される第二裏材30の二辺30a、30bを表材10の二辺10c、10dと接合し、残りの未接合の二辺30c、30dを開口部121とした第二カード収納部120とを備えて、二つ折りにして複数枚のカード200を収納できるようにしたカードケース100である。
また、請求項3に記載した発明が採った手段は、シート部材10、20、30には、図形、模様、文字又は図画が印刷されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカードケース100、とするものである。
シート部材10、20、30に、図形、模様、文字又は図画等を印刷することで、カードケース100の意匠性を向上させることができる。このように印刷を施すようにすることで、例えば、商品や店舗情報等の広告を印刷して顧客に配布する等して広告宣伝媒体として使用することもできるようになる。
また、請求項4に記載した発明が採った手段は、シート部材10、20、30が透明若しくは半透明の軟質の合成樹脂からなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカードケース100、とするものである。
シート部材10、20、30を透明若しくは半透明の軟質の合成樹脂より構成することにより、カード収納部110、120に収納されるカード200の表面を、わざわざカード200を取り出さなくても視認できるようになる。
また、請求項5に記載した発明が採った手段は、シート部材10、20、30同士の接合が、熱溶着により行われることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカードケース100、とするものである。
シート部材10、20、30同士の接合を熱溶着により行うことにより、シート部材10、20、30同士を強固に接合できるとともに、接合部分を美しく仕上げることが可能となる。
請求項1に記載したカードケースによれば、カード収納部の開口部の少なくとも一端に、切欠部を形成したことにより、カードを出し入れする際に、切欠部がカードの側辺と摺接して、カードの向きがカード収納部に対して真っ直ぐになるよう案内されるので、カードの出し入れをスムーズに行うことができる。また、従来のカードケースに比しても、特別な材料、加工を必要としないので、低コストで提供することができる。
請求項2に記載したカードケースによれば、請求項1に記載のカードケースの効果に加えて、シート部材を中央で折曲げ可能な表材と、表材の一端側に配置される第一裏材と、表材の他端側に配置される第二裏材とから構成し、第一カード収納部と第二カード収納部の二つのカード収納部を設けたことにより、複数枚のカードをコンパクトに収納することができる。
請求項3に記載したカードケースによれば、請求項1又は2に記載したカードケースの効果に加えて、シート部材の表面に、図形、模様、文字又は図画等を印刷することにより、カードケースの意匠性を高めることができるとともに、広告宣伝媒体としても使用することができるようになる。
請求項4に記載したカードケースによれば、請求項1から3のいずれかに記載したカードケースの効果に加えて、シート部材を透明若しくは半透明の合成樹脂より形成したことにより、カード収納部に収納したカードをわざわざ取り出すことなく視認することができる。
請求項5に記載したカードケースによれば、請求項1から4のいずれかに記載したカードケースの効果に加えて、シート部材同士の接合を熱溶着により行うことにより、シート部材同士を強固に接合できるとともに、接合部分を美しく仕上げることができる。
本考案に係るカードケースは、シート部材を重ね合わせ、これらシート部材の周辺部同士を接合して開口部が形成されたカード収納部を備えるカードケースであって、カード収納部の開口部の少なくとも一端に、カードの側辺と摺接し、カードの出し入れを案内する切欠部を備えることを主たる特徴とするものである。
シート部材としては、例えば、ポリプロピレン、再生ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、再生ポリエチレンテレフタレート(再生PET)、生分解性樹脂等の軟質の合成樹脂からなるものを用いることができる。このシート部材の厚さは特には限定されず、カードの出し入れ操作を容易に行えるようにするために、可撓性を確保できる厚さであればよい。また、シート部材には、透明若しくは半透明のものを用いることが好ましい。透明若しくは半透明の合成樹脂より形成すれば、カード収納部に収納されたカードの表面を、カードをわざわざ取り出さなくとも視認することができるようになり便利だからである。
また、このシート部材には、図形、模様、文字又は図画等の印刷を施してもよい。シート部材への印刷方法は、印刷が容易に剥がれるものでなければ特には限定されるものではなく、例えば、UVオフセット印刷により行うことができる。
カード収納部は、少なくとも2のシート部材を重ね合わせ、それらの周辺部同士を接合し、少なくとも一辺を未接合とした開口部を有して形成される。具体的には、シート部材の三辺を接合し、残りの未接合の一辺を開口部とし、この開口部からカードの出し入れを行えるようにしたり、シート部材の互いに隣接する二辺を接合し、残りの未接合の二辺を開口部にしたりすることが考えられる。また、カード収納部は、一のシート部材に対して二以上のシート部材を重ね合わせて複数に形成してもよい。
シート部材同士の接合方法は、シート部材同士の接合を強固に行える方法であれば特には限定されるものではなく、例えば、熱溶着、超音波溶着等の方法により行うことができる。
上記のようにして形成されるカード収納部には、その開口部の少なくとも一端に切欠部が形成される。この切欠部はカード収納部にカードを出し入れするときに、カードの側辺と摺接して、カードの出し入れ方向が真っ直ぐになるように案内するために形成されるものである。従って、この切欠部はカード収納部に収納されるカードの側辺と対応する位置に形成する必要がある。切欠部の形状はU型若しくはV型に形成することが考えられ、切欠部の深さは上記機能を確保できるものであれば特に限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
以下に、本考案の実施例を図に基づいて説明する。
図1には、本実施例に係るカードケース100が示されている。図1に示すように、カードケース100は、3枚のポリプロピレンからなるシート部材、すなわち表材10、第一裏材20及び第二裏材30からなる。表材10は、横幅140mm、縦幅100mmに形成され、その横幅方向の中央には折曲げ線11が設けられており、この折曲げ線11で二つ折りできるようになっている。第一裏材20は、横幅40mm、縦幅100mmに形成され、表材10の折曲げ線11を境とした一端側に配設され、第一裏材20の三辺20a、20b及び20cは、それぞれ表材10の三辺10a、10b及び10cに熱溶着により接合されている。これにより、第一裏材20のうち表材10と接合されていない一辺20dを開口部111とした袋状の第一カード収納部110が形成されている。
開口部111には、その両端に略V字型の切欠部112がそれぞれ形成されている。また、開口部111の中央には、略半円形状の切欠きからなるカード取出し部113が形成されている。
第二裏材30は、横幅50mm、縦幅100mmに形成され、表材10の折曲げ線11を境に第一カード収納部に対向する側に配設されている。そして、第二裏材の二辺30a及び30bがそれぞれ表材10の二辺10c及び10dに熱溶着により接合され、表材10に接合されていない第二裏材30の二辺30c及び30dを開口部121とした第二カード収納部120が形成されている。また、開口部121を構成する第二裏材30の二辺30c及び30dは、それぞれ表材10の一辺10d及び10bに対して斜めに裁断されており、開口部121を構成する第二裏材30の一辺30cの端部には、略V字型の切欠部122が形成されている。
図2には、第一カード収納部110及び第二カード収納部120にカード200が収納された状態を示している。図2に示すように、第一カード収納部110及び第二カード収納部120へのカードの収納は、それぞれ開口部111及び開口部121よりカード200を挿入して行う。
図3には、第一カード収納部110にカード200が出し入れされる状態を示している。図3に示すように、第一カード収納部110にカード200を収納するには、開口部111よりカード200を挿入することにより行われるが、このとき、カード200の両側辺200a及び200bは、それぞれ開口部111の両端に形成される切欠部112、112に摺接することとなる。カード200の両側辺200b及び200bが切欠部112、112にそれぞれ摺接することにより、カード200の挿入方向がカード収納部110に対して真っ直ぐになるように案内され、カード200が第一カード収納部110に対して斜めに挿入されることを防止することが可能となる。逆に、第一カード収納部110からカード200を取り出すには、開口部111に形成されたカード取出し部113からカード200の上辺200cを摘んで開口部111から引き出すことにより行うことができる。このときにも、カード200の両側辺200a及び200bは切欠部112、112と摺接して、カード200の引き出し方向が真っ直ぐに案内されることとなるので、カード200が第一カード収納部110内で斜めになって引っ掛かることが防止でき、スムーズな操作が可能となる。
図4には、実施例2に係るカードケース100が示されている。実施例2に係るカードケース100は、実施例1に係るカードケース100と基本構成を同じくするものである。 従って、ここでは、実施例1との相違点についてのみ説明することとする。
本実施例に係るカードケース100は、上記実施例1に係るカードケース100を構成する表材10の表面に印刷を施したものである。印刷はUVオフセット印刷によって行われている。このように、カードケース100に印刷を施すことにより、意匠性を向上させることができる。また、図4に示すように、会社名等を印刷すれば、カードケース100を広告宣伝媒体として使用することも可能となる。
実施例1に係るカードケースの斜視図である。 実施例1に係るカードケースにカードを収納した状態を示す平面図である。 実施例1に係るカードケースにカードを収納するときの状態を示す斜視図である。 実施例2に係るカードケースの斜視図である。
符号の説明
10 表材
20 第一裏材
30 第二裏材
100 カードケース
110 第一カード収納部
111 開口部
112 切欠部
120 第二カード収納部
121 開口部
122 切欠部

Claims (5)

  1. 少なくとも2のシート部材を重ね合わせ、該シート部材の周辺同士を接合して袋状に形成されたカード収納部を備えるカードケースであって、
    前記カード収納部の開口部の少なくとも一端には、カードの側辺と摺接し、カードの出し入れ方向を案内する切欠部が形成されていることを特徴とするカードケース。
  2. シート部材が、中央で折曲げ可能な表材と、該表材の一端側に配置される第一裏材と、該表材の他端側に配置される第二裏材とからなり、
    前記第一裏材は、前記表材の三辺に接合され、一辺が開口してなる第一カード収納部を形成し、
    前記第二裏材は、前記表材の二辺に接合され、二辺が開口してなる第二カード収納部を形成することを特徴とする請求項1に記載のカードケース。
  3. シート部材には、図形、模様、文字又は図画が印刷されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のカードケース。
  4. シート部材が透明若しくは半透明の軟質の合成樹脂からなることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のカードケース。
  5. シート部材同士の接合が、熱溶着により行われることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカードケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020029050A (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 株式会社シルキー・アクト カードホルダー
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