JP3112987B2 - 除塵装置 - Google Patents

除塵装置

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JP3112987B2
JP3112987B2 JP03171351A JP17135191A JP3112987B2 JP 3112987 B2 JP3112987 B2 JP 3112987B2 JP 03171351 A JP03171351 A JP 03171351A JP 17135191 A JP17135191 A JP 17135191A JP 3112987 B2 JP3112987 B2 JP 3112987B2
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春治 丸山
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ヒムエレクトロ株式会社
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08CLEANING
    • B08BCLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B6/00Cleaning by electrostatic means

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  • Cleaning In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン化エアーを吹き
付け、ワーク表面に付着した微細な不純物・異物などの
塵を除去する除塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電極間に生じさせたコロナ放電に
より空気をイオン化し、このイオン化エアーによりワー
ク表面の静電気を中和除去し、ワーク表面に静電付着す
る塵を除く除電器は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に空
気をイオン化し、ワーク表面の静電気を除去しようとす
る手段では、十分な除塵効果を発揮し得ない。
【0004】また近年、たとえば小さな電子部品などの
完全除塵が要望されている。
【0005】そこで、イオン化エアーを集中的にワーク
に的確に当て除塵効果を高めることに着眼し、イオン化
エアーを生成する除電器(イオン化エアー発生器)にエ
アー供給装置を設け、このエアー供給装置の送風圧によ
りノズルからワークに向けてイオン化エアーを射出する
ノズル方式の除塵装置の試作研究を進めてきた。
【0006】しかし、この試作研究の結果、単にノズル
よりワークにイオン化エアーを吹き付けても、ワーク表
面の塵が逆にかえってこの吹き付けられるイオン化エア
ーにより押さえ付けられ一層付着固定してしまう問題や
ワーク表面近傍に形成されてしまう層流(表面層流現
象)により邪魔されてイオン化エアーがワーク表面に連
続到達できない問題などがあり、予期していた著しい除
塵効果を発揮しえないことを見い出した。
【0007】本発明は、このようにして見い出された問
題点を解決し、著しい除塵効果を発揮するノズルによる
スポット吹き付け式の除塵装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0009】密閉したボックス3に、移送導入口12から
ボックス3内にワーク2を導入して排出口13から排出さ
せることでボックス3内を通過移送する移送装置4を設
け、この移送装置4により移送されるワーク2の下方に
集塵装置5を設け、前記ボックス3に設けたファン21か
ら前記集塵装置5へ外気の空気流を形成し、この空気流
中において前記移送装置4により移送されるワーク2に
イオン化エアーを射出するノズル1をワーク2に向けて
ボックス3内に配設し、このノズル1より射出されるイ
オン化エアーを断続射出若しくは強弱射出せしめるエア
ー制御機構をエアー供給側に設けると共に、高電圧によ
り対向電極8にコロナ放電を生じさせることで所望の極
性の前記イオン化エアーを発生させるイオン化エアー発
生器7の 前記対向電極8の極性と電力を変化し得るよう
に構成して、ワーク2の帯電状況に応じてイオン化エア
ーの静電極性とイオン量を調整設定し得るように構成し
ことを特徴とする除塵装置に係るものである。
【0010】
【作用】ノズル1より射出されるイオン化エアーがワー
ク2に吹き付けられる。
【0011】このイオン化エアーによりワーク2に帯電
する静電気が中和除去され、ワーク2表面に静電付着し
ている塵6の付着力が失われ、且つエアー風圧により塵
6は飛散され、除塵される。
【0012】また、このイオン化エアーは、断続射出若
しくは強弱射出され、圧力差のあるイオン化エアーがワ
ーク2に吹き付けられるため、単なるイオン化エアーの
吹き付けによっては除塵されない塵6もこの圧力差によ
り塵6に振動が与えられ、除塵されることとなる。
【0013】また、ワーク2表面に前述した図1に示す
表面層流が生じても圧力差による衛撃波作用により表面
層流を破ってイオン化エアーがワーク2表面に到達し、
静電中和作用を良好に果たすこととなり、除塵効果が向
上することとなる。
【0014】
【実施例】本実施例のイオン化エアーを射出するノズル
1は、イオン化エアー発生器7の排出口に突設したもの
で、イオン化エアー発生器7は図7に示すように発生器
7内の対向電極8・8(図6,図7に示す)に高電圧を
印加する高圧電源18を電源接続部9を介して接続し、こ
の高電圧により対向電極8・8にコロナ放電を生じせし
め、エアーを所望の極性のイオン状態にする構造であ
る。このイオン化エアー発生器7の送風パイプ連結部10
に送風パイプ11'を接続してエアーを送風する送風装置1
1(エアー供給装置)をイオン化エアー発生器7に接続
し、この送風圧によりコロナ放電によりイオン化された
イオン化エアーをノズル1よりワーク2に向けて射出さ
せるものである。
【0015】このイオン化エアーは、+,−のイオン化
エアーを混合したものであって、ワーク2の帯電状況に
応じて+,−のイオン量を調整するものである。(+の
みあるいは−のみのイオン化エアーとする場合もあ
る。)本実施例では、制御機構を送付装置11に設け、図
2に示すようにこの制御機構によりエアーを供給する送
風装置11の駆動スイッチをON・OFFさせて、送風
圧、即ちノズル1より射出されるイオン化エアーのワー
ク2への吹き付け圧力がのこぎり波形となるように強弱
射出状態とし、この圧力ピーク値を最も除塵に適する圧
力に設定し、再びこのピーク値に立ち上がる時間間隔を
実験結果に基づき最適な間隔に調整設定している。
【0016】従って、このピーク値で除塵されない塵6
も、イオン化エアーの吹き付け圧力が弱まることで、ピ
ーク値で除塵されず逆に押さえ付けられた反作用により
浮き上がり次のピーク値で飛散する。また、この強弱の
圧力差により塵6に振動が生じ飛散する作用も発揮す
る。
【0017】また、表面層流を生じるためにイオン化エ
アーが連続的にワーク2表面に到達できないためにイオ
ン化エアーの静電中和作用が発揮し得ず、塵6の付着力
が低下しないという問題も、この強弱射出によりイオン
化エアーが衛撃波となって表面層流を破ってワーク2表
面に到達することとなり解決される。
【0018】尚、本実施例は、実験データに基づく一実
施例に過ぎず、射出停止時間のある断続射出状態(パル
ス射出状態)にしても良く、除塵するワーク2などの諸
条件に応じて適宜制御変更し得るものである。
【0019】また、この断続射出若しくは強弱射出手段
も適宜設計し得るもので、本実施例はエアー供給側の源
である送風装置11の出力を直接制御しているが、電磁弁
などを設け、この開閉を制御しても良い。
【0020】また、イオン化エアーの生成についてもワ
ークの静電極性に応じて極性を適宜変え、その+,−の
イオン量も中和作用が良好となるように調整し得る電源
を用いることが望ましい。
【0021】次に前記請求項1記載の発明に係る実施例
を適用し、製品化に適合する請求項2に係る発明におけ
る実施例について説明する。
【0022】本実施例は、図3に示すようにワーク2の
移送導入口12と排出口13にエアー射出器14・14によって
エアーカーテンを形成して密閉したボックス3に、導入
口12から排出口13へとワーク2を移送する移送装置4を
設け、この移送装置4により移送されるワーク2に向け
て前記イオン化エアーを射出するノズル1を配設し、ボ
ックス3下方に集塵装置5を設けて除塵した塵6の再付
着を防止している。図中符号22はイオン化エアーを吹き
付ける前に単なるエアーを吹き付ける荒除塵用のエアー
ノズルである。
【0023】また、図5は、ノズル1を上下左右あらゆ
る方向に配設し、移送装置4の移送ベルトを網状とした
場合のシステム化構成図を示したもので、図中符号15は
集塵ダクト,16は除塵済ワーク収納部,17はファン21付
フィルターで、ファン21から集塵ダクト15へフィルター
17により浄化した外気の空気流を形成し、除塵した塵6
を良好に集塵ダクト15へ導くようにしているものであ
る。19はワーク供給部、20はワーク飛散防止網である。
【0024】図8は、高圧電源18,送風装置11,イオン
化エアー発生器7,ノズル1で構成されるイオン化エア
ー発生装置の概略図を図示したもので図中符号23は、送
風装置11のエアー導入パイプである。
【0025】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、イ
オン化エアーをねらったワークに的確に吹き付けること
ができ、しかもこのイオン化エアーを断続射出若しくは
強弱射出せしめて圧力差をつけてワークに吹き付けるた
め、単なる吹き付けに比し著しい除塵効果を発揮し、特
に小さいものでありながら微細な塵を完全に除塵するこ
とが要望されている電子部品の除塵に極めて秀れた除塵
装置となる。
【0026】また、高電圧により対向電極にコロナ放電
を生じさせることで所望の極性の前記イオン化エアーを
発生させるイオン化エアー発生器の前記対向電極の極性
と電力を変化し得るように構成して、ワークの帯電状況
に応じてイオン化エアーの静電極性とイオン量を調整設
定し得るように構成したから、ワークの静電極性に応じ
て適宜極性を変えてイオン化エアーの静電極性を変える
ことができ、また、その+,−のイオン量も調整できる
ため中和作用が良好となり、著しい除塵効果が発揮され
る。
【0027】しかも、本発明は、ボックス内に移送装置
を設け、このボックス内に前記ノズルをワークに向けて
配設し、更に集塵装置を設けると共に、密閉ボックスに
設けたファンから前記集塵装置へ外気の空気流を形成
し、この空気流中において前記移送装置により移送され
るワークにイオン化エアーを射出するノズルをワークに
向けてボックス内に配設したから、除塵された塵は集塵
装置へと導かれ排出されるため、ワークへの再付着も確
実に防止されるなど極めて実用性に秀れた除塵装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の拡大説明図である。
【図2】本実施例の吹き付け圧力状態を示す圧力波形並
びに送風装置のスイッチ切り換え動作説明図である。
【図3】請求項2記載の発明に係る本実施例の概略構成
図である。
【図4】請求項2記載の発明に係る本実施例の要部の拡
大説明図である。
【図5】請求項2記載の発明に係る本実施例のシステム
化構成図である。
【図6】本実施例のノズルを突設したイオン化エアー発
生器の概略正断面図である。
【図7】本実施例のノズルを突設したイオン化エアー発
生器の概略側断面図である。
【図8】本実施例のノズル付イオン化エアー発生装置の
構成概略図である。
【符号の説明】
1 ノズル 2 ワーク 3 ボックス 4 移送装置 5 集塵装置 対向電極 イオン化エアー発生器 12 移送導入口 13 排出口 21 ファン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉したボックスに、移送導入口からボ
    ックス内にワークを導入して排出口から排出させること
    でボックス内を通過移送する移送装置を設け、この移送
    装置により移送されるワークの下方に集塵装置を設け、
    前記ボックスに設けたファンから前記集塵装置へ外気の
    空気流を形成し、この空気流中において前記移送装置に
    より移送されるワークにイオン化エアーを射出するノズ
    ルをワークに向けてボックス内に配設し、このノズルよ
    り射出されるイオン化エアーを断続射出若しくは強弱射
    出せしめるエアー制御機構をエアー供給側に設けると共
    に、高電圧により対向電極にコロナ放電を生じさせるこ
    とで所望の極性の前記イオン化エアーを発生させるイオ
    ン化エアー発生器の前記対向電極の極性と電力を変化し
    得るように構成して、ワークの帯電状況に応じてイオン
    化エアーの静電極性とイオン量を調整設定し得るように
    構成したことを特徴とする除塵装置。
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