JP5085433B2 - 除電除塵装置 - Google Patents

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本発明は、除電除塵装置に関する。
従来、作動/停止を繰り返す送風装置とコロナ放電によって空気をイオン化するイオン化エアー発生器とを備え、送風装置から断続的に供給される空気をイオン化して断続射出若しくは強弱射出する除塵装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、風量センサで風量を監視し、風量が設定値以下に低下すると放電動作を停止するコロナ放電型イオナイザが知られている(例えば、特許文献2参照)。このコロナ放電型イオナイザによると、風量が低下するとコロナ放電を停止することにより、風量が低下したときのオゾンの発生を抑制できる。
特開平5−15862号公報 特開2007−305403公報
しかしながら、上述したイオン化された空気を断続射出若しくは強弱射出する除塵装置の場合は、送風装置が停止している間はイオン化エアー発生器内の圧力が低下する。したがって、上述した除塵装置の場合は、イオン化エアー発生器内の空気の圧力が設定値以下に低下したときにコロナ放電を停止するようにすると、送風装置が停止する度にコロナ放電が停止してしまい、イオン化エアーを断続射出若しくは強弱射出することができなくなってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、イオン化された空気を間欠的に放出する動作を実行しつつ圧力異常時に所定の異常時処理を実行できる除電除塵装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、除電除塵装置であって、放電針と、前記放電針に電圧を印加してイオンを発生させる電圧印加手段と、空気供給源からの空気を前記放電針の針先付近へ供給して前記イオンを除電除塵対象物へ吹き付ける空気供給流路部と、前記空気供給流路部を流れる空気流を間欠制御または強弱制御する空気流制御手段と、前記空気供給流路部内の空気の圧力であって前記空気流制御手段より上流側の空気の圧力を測定する圧力センサと、前記圧力センサで測定された圧力を監視し、圧力異常を検出すると所定の異常時処理を実行する異常処理制御手段と、を備える。
この発明によると、圧力センサは空気供給流路部内において空気流制御手段より上流側の空気の圧力を測定する。空気流制御手段より上流側の空気の圧力は空気供給流路部が閉じられても低下しないので、空気供給流路部が閉じられる度にイオン化された空気の放出が停止することはない。したがって、空気流制御手段より上流側の空気に圧力異常がない限り、イオン化された空気が間欠的に放出される。
よってこの発明によると、イオン化された空気を間欠的に放出する動作を実行しつつ圧力異常時に所定の異常時処理を実行できる。
第2の発明は、第1の発明の除電除塵装置であって、前記異常処理制御手段は、前記圧力センサで測定された圧力レベルが予め定められた第一基準レベル以上のとき第一の異常状態として判別し、かつ、前記圧力センサで測定された圧力レベルが前記第一基準レベルよりも低く定められた第二基準レベル以下であるとき第二の異常状態として判別する異常判別手段を有し、前記第一の異常状態と前記第二の異常状態とで異なる異常時処理を実行する。
この発明によると、圧力レベルが予め定められた第一基準レベル以上である第一の異常状態であるか、第一基準レベルよりも低く定められた第二基準レベル以下である第二の異常状態であるかに応じて適切な異常時処理を実行できる。
第3の発明は、第2の発明の除電除塵装置であって、前記異常処理制御手段は、前記第二の異常状態のとき、前記電圧印加手段による電圧印加を停止させる。
この発明によると、電圧印加を停止することにより、オゾンの発生を抑制できる。
第4の発明は、第2又は第3の発明の除電除塵装置であって、前記異常処理制御手段は、前記第一の異常状態と前記第二の異常状態とを識別可能に外部に報知する請求項2又は請求項3に記載の除電除塵装置。
この発明によると、作業者は異常の発生原因を把握し易い。
本発明によれば、イオン化された空気を間欠的に放出しつつ空気の圧力が低下したときのオゾンの発生を抑制できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。
(1)除電除塵装置の概略
図1は本発明の実施形態1に係る除電除塵装置1(除電除塵装置の一例)を表側から見た斜視図であり、図2は除電除塵装置1を裏側から見た斜視図である。除電除塵装置1は空気をイオン化して除電除塵対象物に吹き付けることにより、除電除塵対象物を除電、除塵するための装置である。
図示するように除電除塵装置1の筺体11は略L字状に形成されており、筺体11と透明な板状の部材12、13、14とによって処理空間15が形成されている。処理空間15の前面は開放されており、前面から除電除塵対象物が処理空間15内に搬入、搬出される。
筺体11の上部にはコロナ放電によって空気をイオン化するタイプのイオン発生器16(以下「イオナイザ」という)が設けられている。イオナイザ16は処理空間15の上方に設けられており、外部のエアコンプレッサ(空気供給源の一例)から供給される圧縮空気をイオン化して処理空間15内に向けて吹き付ける。
例えば電子部品のように静電気によって破損する虞がある除電除塵対象物の場合は、イオン化した空気を吹き付けて静電気を中和することにより、静電気を除電することができる。
また、例えば静電気によって塵埃が付着した除電除塵対象物の場合は、イオン化した空気を吹き付けて除電することにより静電気による付着力を失わせ、風圧によって塵埃を飛散させることにより塵埃を除塵することができる。
ところで、除塵を行う場合、空気を間欠的にではなく連続的に吹き付けると、塵埃が除電除塵対象物に押しつけられるだけで飛散しない場合もある。これに対し、空気を間欠的に吹き付けると、圧力差によって塵埃が振動することにより塵埃が飛散し易くなり、除塵能力が向上する。そこで、除電除塵装置1はイオン化した空気を除電除塵対象物に間欠的に吹き付ける。
筺体11の台座部17は上側が開口しており、その開口は多数の通気孔が形成されているエキスパンドメタル18によって覆われている。エキスパンドメタル18は台座部17の開口を覆うことにより開口から筺体11内へ異物が進入することを防止している。吹き付けられた空気は筺体11内に設けられている排気ファン27(図3参照)によって開口から筺体11内に吸い込まれ、排気ダクト36(図2参照)から筺体11外に排気される。
(2)除電除塵装置の構成
図3は、除電除塵装置1の要部構成を示すブロック図である。除電除塵装置1は、制御回路35、継手19、20、21、レギュレータ22、圧力センサ23、エアバルブ24、イオナイザ16、光電センサ25、動作設定部26、排気ファン27、操作パネル28などを備えている。
継手19には外部のエアコンプレッサが接続される。継手19とレギュレータ22、レギュレータ22と継手20、継手20と圧力センサ23、継手20とエアバルブ24、エアバルブ24と継手21、及び継手21とイオナイザ16はそれぞれ樹脂製のチューブ29〜34によって接続されている。複数の継手19〜21及びチューブ29〜34はエアコンプレッサからの空気をイオナイザ16の放電針16b(図4参照)の針先付近へ供給してイオンを除電除塵対象物へ吹き付ける空気供給流路部を構成している。
制御回路35(電圧印加手段、空気流制御手段、異常処理制御手段、及び異常判別手段の一例)は、CPU、ROM、RAM、フラッシュメモリ、各種の入出力インタフェースなどを有するマイクロコンピュータである。制御回路35にはレギュレータ22、圧力センサ23、エアバルブ24、イオナイザ16、光電センサ25、動作設定部26、排気ファン27、操作パネル28などが電気的に接続されており、制御回路35はこれら各部の作動を制御する。
レギュレータ22は、エアコンプレッサから供給された空気の圧力脈動などを除去して空気の圧力を安定させる。
圧力センサ23は、エアバルブ24よりも上流に配置されており、空気供給流路部内の空気の圧力を検出して制御回路35に出力する。圧力センサ23としては例えば隔膜(ダイアフラム)の歪を電気信号に変換するダイアフラム式の圧力センサ23を用いることができる。図示するように圧力センサ23はレギュレータ22とエアバルブ24との間の空気の圧力を測定する。
エアバルブ24(空気流制御手段の一例)は、空気供給流路部を開閉する電磁弁である。エアバルブ24はCPUから出力されるパルス信号によって駆動され、例えばパルス信号がONのとき空気供給流路部を開き、OFFのとき空気供給流路部を閉じる。
イオナイザ16は、放電針に交流電圧を印加して接地電極との間にコロナ放電を起こすいわゆる交流電圧タイプのものである。イオナイザ16はコロナ放電によって空気をイオン化するタイプのものであればよく、例えば正極性及び負極性の直流電圧がそれぞれ印加される正負1対の放電針を備えたいわゆる直流電圧タイプのものを用いてもよいし、その他のタイプのものを用いてもよい。
光電センサ25は、投光器25aと受光器25bとを有している。投光器25aと受光器25bとは処理空間15内に上下に分かれて配置されている。処理空間15内に除電除塵対象物が搬入されていないときは投光器25aから発光された光が受光器25bに入光し、除電除塵対象物が処理空間15内に搬入されると投光器25aから発光された光が除電除塵対象物によって遮られる。投光器25aから発光された光が遮られると、受光器25bから制御回路35に検出信号が出力される。制御回路35は受光器25bから検出信号が出力されることにより、処理空間15内に除電除塵対象物が搬入されたことを検知する。
動作設定部26は、作業者が除電除塵装置1の動作を設定するためのものであり、各種の動作を設定するための複数のディップスイッチで構成されている。動作設定部26の詳細については後述する。
排気ファン27は、モータと当該モータによって回転駆動されるファンなどで構成されている。除電除塵対象物に吹き付けられたイオン化空気は排気ファン27によって開口から筺体11内に吸引され、筺体11の背面に設けられている排気ダクト36(図2参照)から外部に排気される。なお、排気ダクト36に図示しない連通ダクトを接続して集塵フィルタなどに集塵空気を案内することにより、塵埃をフィルタに集めるようにしてもよい。
操作パネル28(異常処理制御手段の一例)は、動作設定部26で設定される項目以外の設定項目を設定するためのものであり、設定情報や除電除塵装置1の動作状態といった各種の情報を表示するための表示装置や作業者が設定操作を行うための複数の押しボタンなどで構成されている。
(3)イオナイザの内部構造
図4は、イオナイザ16の内部構造を示す模式図である。
イオナイザ16は、イオン生成室16a、イオン生成室16a内に配置されている放電針16b、接地電極16cなどを有している。接地電極16cは金属の筒状部材で構成されており、イオン生成室16aにネジ固定されている。イオン生成室16aには空気供給流路部から供給される空気をイオン生成室16a内に流入させる空気流入口16d、空気流入口16dから流入した空気を外部へ放出する空気放出口16eが形成されている。イオナイザ16は放電針16bに交流電圧を印加して接地電極16cとの間にコロナ放電を起こすことにより、放電針16bの周囲の空気をプラスイオンとマイナスイオンとに交互にイオン化する。
(4)動作設定部の詳細
図5は動作設定部26の模式図であり、図6は動作設定部26によって設定される設定項目を示す模式図である。図2に示すように動作設定部26は除電除塵装置1の背面側に設けられている。図5に示すように動作設定部26は6つのディップスイッチSW1〜SW6を有しており、各ディップスイッチ(以下「スイッチ」という)はそれぞれ1(ON)又は0(OFF)が選択的に設定される。
スイッチSW1及びスイッチSW2は、除電・除塵の動作時間を切り替えるためのスイッチであり、スイッチSW1のON/OFFとスイッチSW2のON/OFFとの組み合わせにより4つの動作時間のいずれかを設定できる。
スイッチSW3は、スイッチSW1及びスイッチSW2によって設定される「除電・除塵動作時間切替」、並びにスイッチSW6によって設定される「排気ファン切替」において光電センサ25の出力信号(検出信号)又は外部入力のいずれに従って動作するかを設定するためのものである。
ここで外部入力とは、筺体11に設けられているインタフェース部41(図2参照)を介して外部から入力される信号(外部入力信号)をいい、作業者は外部入力信号を入力することによっても除電除塵装置1を作動させることが可能である。
スイッチSW4は、制御回路35がエアバルブ24に出力するパルス信号のモードを設定するためのスイッチである。「パルス」モードが設定されているときはパルス幅の短い複数のパルスが一定のパルス間隔で連続して出力される。一方、「ノーマル」モードが設定されているときはパルス幅の長い一つのパルス信号が出力される。
言い換えると、スイッチSW4は、空気供給流路部の開閉を繰り返すことにより除電除塵対象物にイオン化空気を間欠的に吹き付けるか、又は空気供給流路部を開いた状態を維持して連続して吹き付けるかを作業者が選択するためのスイッチである。
スイッチSW5は、スイッチSW4で「パルス」モードが設定されているときのパルス信号のデューティ比を設定するためのスイッチである。本実施形態ではパルス信号の周波数は10Hzで固定であり、ディーティ比を50%又は10%のいずれかに設定できる。
ここでパルス信号の周波数とは1秒当たりに出力されるパルス数をいい、デューティ比とはパルス周期中においてパルス信号がONである時間の割合をいう。
図7は、パルス信号の周波数を固定してディーティ比を変更した場合の波形の変化を説明するための模式図である。周波数を固定にするとパルス周期は変化せず、パルス信号がONである時間(ON時間)が変化する。例えばディーティ比を50%にするとパルス周期のうち50%がON時間となり、50%がOFF時間となる。ディーティ比を10%にするとパルス周期のうち10%がON時間となり、90%がOFF時間となる。
ディーティ比を50%に設定すると、ディーティ比が10%のときに比べて1パルス周期当たりのイオン生成室16aへの空気供給時間が長くなり、したがってイオン化空気を除電除塵対象物に間欠的に吹き付けるときの1回当たりの吹き付け時間が長くなることになる。
スイッチSW6は、排気ファン27の動作タイミングを設定するためのスイッチである。
(5)空気供給時間の変更
図8は、エアコンプレッサの能力が高い場合の空気供給時間とイオン生成室16a内の空気の圧力との関係を模式的に示すグラフである。前述したように本実施形態では周波数が固定であり、したがってパルス周期が固定であるので、空気供給時間を短くするとその分だけエアバルブ24の閉時間が長くなる。エアバルブ24より上流側の空気の圧力は閉時間に比例して上昇するので、空気供給時間を短くするとその分だけエアバルブ24の閉時間が長くなることにより、エアバルブ24を開いたときにイオン生成室16aに供給される空気の圧力が高くなる。逆に、空気供給時間を長くするとその分だけ閉時間が短くなり、エアバルブ24を開いたときにイオン生成室16a内に供給される空気の圧力は相対的に低くなる。
図中において斜線で示す矩形領域38、39はイオン生成室16aに一度に供給される空気の量を示している。空気供給時間が短いときも長いときもイオン生成室16aに供給される空気の量は同じであり、したがって領域38と領域39との面積は等しい。
なお、図8に示すグラフではエアバルブ24を開いているときのイオン生成室16a内の圧力は時間が経過しても一定であるが、このグラフは空気供給時間が短いときと長いときとでイオン生成室16a内に供給される空気の圧力が異なることを概念的に説明するためのものであり、実際にはエアバルブ24を開いているときのイオン生成室16a内の圧力は一定とは限らない。
図中において破線40はコロナ放電が異常放電となる圧力(以下「異常放電圧力」という)を示している。コロナ放電によって空気をイオン化する場合、空気の圧力がある一定の圧力以下になるとコロナ放電が異常放電となる。異常放電が起きるとオゾンの発生量が増加する上、空気が十分にイオン化されないことにより除電不良が起きる。しかしながら、図示する例では空気供給時間を長くしてもイオン生成室16a内の空気の圧力は異常放電圧力以下まで下がらないので、異常放電は起きない。
ところで、生成されるイオンの量は、イオン生成室16a内の空気の圧力に比例するのではなく、イオン生成室16a内の空気の圧力が異常放電圧力よりも高くなっている時間に比例する。したがって、図示する例のように空気供給時間を長くしてもイオン生成室16a内の空気の圧力が異常放電圧力以下まで低下しない場合は、動作設定部26により長い空気供給時間(ディーティ比50%)を設定することにより、1パルス周期中により多くのイオンが生成されるようにすることができる。イオンの量が多いとそれだけ短時間に除電することができるので、したがって長い空気供給時間を設定すると高速除電することができる。これにより、能力が高いエアコンプレッサを有効に利用できる。
図9は、エアコンプレッサの能力が低い場合の空気供給時間とイオン生成室16a内の空気の圧力との関係を示すグラフである。図示する例では空気供給時間を長くするとイオン生成室16a内の圧力が異常放電圧力以下となる。この場合は動作設定部26により短い空気供給時間(ディーティ比10%)を設定することにより、イオン生成室16a内の圧力が異常放電圧力以下まで低下することを抑制できる。
(6)除電除塵装置の作動
図10は制御回路35に入出力される信号のタイミングチャートであり、図11は動作設定部26の設定の一例を示す模式図である。以下、動作設定部26が図11に示すように設定されているものとして除電除塵装置1の作動を説明する。
投光器25aから発光された光が除電除塵対象物によって遮光されると、受光器25bから制御回路35に検出信号(ON信号)が出力される。
光電センサ25から検出信号が出力されてからT1ミリ秒[ms]が経過すると、制御回路35は排気ファン27に駆動信号を出力し、排気ファン27が動作を開始する。
排気ファン27を作動させてからT2ミリ秒が経過すると、制御回路35はイオナイザ16に放電許可信号を出力し、イオナイザ16がコロナ放電を開始する。また、制御回路35はこれと同時にインタフェース部41(図2参照)を介して外部出力信号の出力も開始する。外部出力信号は外部の装置にイオナイザ16の動作状態を通知するための信号であり、この信号により外部の装置はイオナイザ16の作動状態を知ることができる。
排気ファン27を作動させてからT3ミリ秒が経過すると、制御回路35はエアバルブ24に周波数が10Hzでディーティ比が50%のパルス信号を出力し、エアバルブ24がパルス信号のON/OFFに応じて空気供給流路部を開閉する。
除電除塵対象物が移動して投光器25aから発光された光が受光器25bに入光すると、光電センサ25の検出信号がOFFになる。制御回路35は検出信号がOFFになってからT4ミリ秒が経過すると、イオナイザ16への放電許可信号の出力を停止するとともに、エアバルブ24へのパルス信号の出力を停止する。これによりイオナイザ16でのコロナ放電が停止するとともに、エアバルブ24が閉状態となる。
制御回路35はイオナイザ16でのコロナ放電及びエアバルブ24へのパルス信号の出力を停止してからT5ミリ秒が経過すると排気ファン27を停止させる。
図示する例では除電除塵対象物が搬出された後に再度光電センサ25から検知信号42が出力されている。しかしながら検知信号42はイオナイザ16が停止する前であるため無視される。
また、イオナイザ16が停止された後にも検知信号43が出力されているが、検知信号43はT1ミリ秒未満である。T1ミリ秒未満である場合は何等かの電気的なノイズである可能性が高いので、検知信号43についても無視される。
(7)圧力異常時の動作
エアコンプレッサの能力が高過ぎると空気供給流路部内の圧力が過度に高くなり、それにより配管が破損する虞がある。逆にエアコンプレッサの能力が低過ぎると空気供給流路部内の圧力が過度に低くなり、それによりエアバルブ24を開いたときのイオン生成室16a内の空気の圧力が異常放電圧力以下となって除電不良やオゾンの大量発生が起きる虞がある。
そこで、制御回路35はエアバルブ24よりも上流側の空気の圧力を圧力センサ23によって監視し、エアバルブ24よりも上流側の空気の圧力が予め設定されている第一基準レベル(配管の破裂が懸念されるレベル)以上になるか又は第一基準レベルよりも低く定められた第二基準レベル(空気供給流路部内の圧力であってイオン生成室16a内の空気の圧力が異常放電圧力以下まで低下してしまうレベル)以下になると、配管の破裂、除電不良、オゾンの大量発生などを防止するため、異常時処理を実行する。
具体的には、制御回路35は、空気供給流路部内においてエアバルブ24よりも上流側の空気の圧力が第一基準レベル以上になると、第一の異常状態として判別し、操作パネル28の表示装置に第一基準レベル以上を意味する所定のエラーメッセージを表示することによって作業者に第一基準レベル以上であることを報知する。
一方、制御回路35は、空気供給流路部内においてエアバルブ24よりも上流側の空気の圧力が第二基準レベル以下になると、第二の異常状態として判別し、イオナイザ16への放電許可信号の出力を停止してコロナ放電を停止させるとともに、操作パネル28の表示装置に第二基準レベル以下を意味する所定のエラーメッセージを表示することによって作業者に第二基準レベル以下であることを報知する。第二の異常状態の場合はコロナ放電を停止させるようにすることにより、オゾンの発生を抑制できる。
このように本実施形態では圧力レベルが予め定められた第一基準レベル以上である第一の異常状態であるか、第二基準レベル以下である第二の異常状態であるかに応じて適切な異常時処理を実行できる。
また、本実施形態では第一の異常状態であるか第二の異常状態であるかを識別可能に外部に報知するので、作業者は異常の発生原因を把握し易い。
なお、作業者への異常の報知は警告音を発音することによって行ってもよいし、音声で案内することによって行ってもよいし、操作パネル28に圧力異常を報知するためのLEDを設け、そのLEDを点滅させることによって行ってもよい。
ここで、本実施形態では圧力センサ23を空気供給流路部内においてエアバルブ24よりも上流側に配置しているが、その理由は、圧力センサ23をエアバルブ24の下流側に配置すると必ず異常時処理が実行されてしまうからである。具体的には、エアバルブ24によって空気供給流路部が閉じられると、空気供給流路部内においてエアバルブ24よりも下流側の圧力は大気圧(1気圧)まで下がる。コロナ放電において異常放電が起きる異常放電圧力は大気圧よりも高い圧力であり、エアバルブ24よりも下流側に圧力センサ23を配置すると、空気供給流路部を閉じたとき下流側の圧力が大気圧まで下がることにより、必ず異常時処理を実行してしまうことになる。このため、除電除塵装置1が作動しなくなってしまう。
これに対し、圧力センサ23を空気供給流路部内においてエアバルブ24よりも上流側に配置すると、圧力異常が生じていない限り空気供給流路部を閉じてもエアバルブ24よりも上流側の空気の圧力は第二基準レベル以下まで下がらないので、除電除塵装置1を作動させることができる。なお、圧力センサ23はエアバルブ24により近い位置に配置することが望ましい。
(8)実施形態の効果
以上説明した除電除塵装置1によると、圧力センサ23は空気供給流路部内においてエアバルブ24より上流側の空気の圧力を測定する。エアバルブ24より上流側の空気の圧力は空気供給流路部が閉じられても低下しないので、空気供給流路部が閉じられる度にイオン化された空気の放出が停止することはない。したがって、エアバルブ24より上流側の空気に圧力異常がない限り、イオン化された空気が間欠的に放出される。
よって除電除塵装置1によると、イオン化された空気を間欠的に放出する動作を実行しつつ圧力異常時に所定の異常時処理を実行できる。
更に、除電除塵装置1によると、エアコンプレッサの能力が低くて供給される空気の圧力が低い場合は動作設定部26によって1回当たりの空気供給時間を短くすることにより異常放電を抑制することができる。逆にエアコンプレッサの能力が高くて供給される空気の圧力が高い場合は動作設定部26によって1回当たりの空気供給時間を長くすることにより高速除電を行うことができる。よって除電除塵装置1によると、エアコンプレッサの能力や高速除電するか否かなどに応じてより適した空気供給時間で除電、除塵を行うことができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図12によって説明する。
実施形態2では、実施形態1においてスイッチSW5によって設定されていた「パルスモード切替」を、圧力センサ23によって測定される空気供給流路部内の空気の圧力に応じて自動で設定する。
図12は、空気供給流路部内の空気の圧力と「パルスモード切替」の設定値とを対応付けている対応テーブルの一例を示す模式図である。対応テーブルは制御回路35内のフラッシュメモリに記憶されている。図示する例では、圧力が2気圧以上のときは「10Hz、デューティ比50%」が対応付けられており、圧力が2気圧未満のときは「10Hz、デューティ比10%」が対応付けられている。なお、圧力を2気圧としたのは一例であり、どのような圧力を設定値と対応付けるかは適宜選択可能な設計事項である。
制御回路35は、例えば受光器25bから制御回路35に検出信号(ON信号)が出力されると、そのときに圧力センサ23によって測定された圧力が2気圧以上のときは「10Hz、デューティ比50%」を設定し、圧力が2気圧未満のときは「10Hz、デューティ比10%」を設定する。この設定は制御回路35によって電気的に行われるものであり、設定結果はフラッシュメモリに記憶される。
上述したように実施形態2では圧力センサ23で測定した圧力に応じて「パルスモード切替」を設定するので、動作設定部26のスイッチSW5は不要となる。なお、スイッチSW5によって設定するか圧力センサ23で測定した圧力に応じて自動で設定するかを作業者が選択するためのディップスイッチを動作設定部26に追加することにより、作業者が設定方法を選択できるようにしてもよい。
次に、実施形態2の効果について説明する。
例えば、作業者はエアコンプレッサの能力を的確に把握できず、それにより空気供給時間を長くするべきか短くするべきか迷う場合もあり得る。実施形態2によると、圧力センサ23によって測定された圧力に応じて制御回路35が空気供給時間を設定するので、作業者がエアコンプレッサの能力を的確に把握していなくても空気供給時間を適切に設定することができる。
実施形態2はその他の点において実施形態1と実質的に同一である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では周波数を固定にしてデューティ比を変更することにより空気供給時間を変更する場合を例に説明したが、デューティ比を固定にして周波数を変更することにより空気供給時間を変更してもよいし、周波数及びディーティ比の両方を変更することにより空気供給時間を変更してもよい。
(2)上記実施形態1では空気供給時間を予め設定されている選択肢の中から選択する場合を例に説明したが、作業者が任意の空気供給時間に変更できるようにしてもよい。
(3)上記実施形態2では空気供給時間を変更するとき圧力センサ23で測定した圧力を用いているが、作業者が入力する圧力を用いて空気供給時間を変更するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では動作設定部26が複数のディップスイッチで構成されている場合を例に説明したが、これは一例であり、空気供給時間を変更する具体的な方法は適宜選択可能である。
(5)上記実施形態では空気流の制御として空気供給流路部を閉じるとき完全に閉じる間欠制御を例に説明したが、空気の圧力差によって塵埃が飛散し易くなればよく、空気供給流路部を閉じるとき空気供給流路部を完全に閉じきらない強弱制御であってもよい。
本発明の一実地形態に係る除電除塵装置を表側から見た斜視図。 本発明の一実地形態に係る除電除塵装置を裏側から見た斜視図。 本発明の一実地形態に係る除電除塵装置のブロック図。 本発明の一実地形態に係るイオン生成室の断面を示す模式図。 本発明の一実地形態に係る変更手段の模式図。 本発明の一実地形態に係る変更手段の設定項目を示す模式図。 本発明の一実地形態に係るパルス信号の模式図。 本発明の一実地形態に係る空気供給時間と圧力との関係を示すグラフ。 本発明の一実地形態に係る空気供給時間と圧力との関係を示すグラフ。 本発明の一実地形態に係るタイミングチャート。 本発明の一実地形態に係る設定の一例を示す模式図。 本発明の一実地形態に係る対応テーブルの一例を示す模式図。
符号の説明
1…除電除塵装置(除電除塵装置)
16a…イオン生成室
16b…放電針
16e…空気放出口
16d…空気流入口
19〜21…継手(空気供給流路部)
23…圧力センサ
24…エアバルブ(空気流制御手段)
28…操作パネル(異常処理制御手段)
29〜34…チューブ(空気供給流路部)
35…制御回路(電圧印加手段、空気流制御手段、異常処理制御手段、異常判別手段)

Claims (4)

  1. 放電針と、
    前記放電針に電圧を印加してイオンを発生させる電圧印加手段と、
    空気供給源からの空気を前記放電針の針先付近へ供給して前記イオンを除電除塵対象物へ吹き付ける空気供給流路部と、
    前記空気供給流路部を流れる空気流を間欠制御または強弱制御する空気流制御手段と、
    前記空気供給流路部内の空気の圧力であって前記空気流制御手段より上流側の空気の圧力を測定する圧力センサと、
    前記圧力センサで測定された圧力を監視し、圧力異常を検出すると所定の異常時処理を実行する異常処理制御手段と、
    を備える除電除塵装置。
  2. 前記異常処理制御手段は、
    前記圧力センサで測定された圧力レベルが予め定められた第一基準レベル以上のとき第一の異常状態として判別し、かつ、前記圧力センサで測定された圧力レベルが前記第一基準レベルよりも低く定められた第二基準レベル以下であるとき第二の異常状態として判別する異常判別手段を有し、
    前記第一の異常状態と前記第二の異常状態とで異なる異常時処理を実行する請求項1に記載の除電除塵装置。
  3. 前記異常処理制御手段は、前記第二の異常状態のとき、前記電圧印加手段による電圧印加を停止させる請求項2に記載の除電除塵装置。
  4. 前記異常処理制御手段は、前記第一の異常状態と前記第二の異常状態とを識別可能に外部に報知する請求項2又は請求項3に記載の除電除塵装置。
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