JP2016123488A - 空気調和装置用の除塵装置、その除塵装置を備えた空気調和装置、及び、その空気調和装置を備えた車両 - Google Patents

空気調和装置用の除塵装置、その除塵装置を備えた空気調和装置、及び、その空気調和装置を備えた車両 Download PDF

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Abstract

【課題】除塵装置への放電装置の取り付け時に放電装置側の端子と除塵装置側の端子とを通電可能に接触させることができる適切な位置に放電装置を確実に取り付け可能な空気調和装置用の除塵装置を提供する。
【解決手段】除塵装置において、空気調和装置の吸気口の上流側に設けられ吸気空気から塵埃を除去するフィルターと、吸気口とフィルターの間に設けられた取付枠の吸気口側に取り付けられ、風上側及び風下側に開口を有するフレームの内部に電極が収容された放電装置とを備える。放電装置は、フレームの外面に露出し電極と接続された放電装置側端子を備え、取付枠は、この取付枠に取り付けられた放電装置の放電装置側端子と対向する位置に設けられた取付枠側端子を備え、吸気口の縁部には、取付枠に取り付けられた放電装置のフレームに当接して放電装置側端子と取付枠側端子とを接触させる押さえ手段が設けられる。
【選択図】図4

Description

この発明は、空気調和装置用の除塵装置、その除塵装置を備えた空気調和装置、及び、その空気調和装置を備えた車両に関するものである。
この種の空気調和装置用の除塵装置として、従来の鉄道車両用の空気調和装置の除塵装置では、除塵用のフィルターを巻取り式とし、除塵能力が低下したら巻き取って新しい面を供給し、メンテナンスの長期化を図っている。しかしながら、このフィルターは、吸気する空気から粗大塵埃を除去することを目的として用いられており、小粒子の除去や、浮遊する細菌(以下、浮遊菌と称する)、カビ、ウイルス、アレルギー物質を除去するものではない。
浮遊する細菌、カビ、ウイルス、アレルギー物質を処理する方法としては、正イオンであるH+(H2O)m(mは任意の自然数)及び負イオンであるO2−(H2O)n(nは0または任意の自然数)を空気中に放出し、空気中の浮遊細菌や浮遊真菌(カビ)を殺菌する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、これらのイオンは、空気中の浮遊微生物の表面で化学反応することにより、H2O2(過酸化水素)または・OH(水酸基ラジカル)を生成する。これらが極めて強力な活性を示すため、発生するイオン濃度が高くなると、殺菌効果はより良好になる。
また、イオン発生装置を備えた車両として、座席の背面からイオンを放出するイオン発生装置を備え、乗客の着座する座席の向きを検知し、それぞれの座席ごとに合わせたイオン発生装置の制御をすることで、座席周辺に存在する浮遊菌等を殺菌する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
あるいは、空気調和装置の吸気口の上流に設置され、吸気空気から塵埃を除去するフィルターと、フィルターの風下側に設置され、風上側及び風下側に開口を有するフレームの内部に放電電極及び対向電極が収容されている放電装置と、を備え、放電電極と対向電極との間の放電及び電界により、浮遊菌、カビ、ウイルス及びアレルギー物質を除去、不活化するものも従来において知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−224211号公報 特開2006−069427号公報 特開2014−105969号公報
これらの特許文献に記載されたイオン発生装置及び放電装置の動作には電力の供給が必要である。そこで、メンテナンス性等を鑑みてイオン発生装置及び放電装置を着脱可能とした場合には、これらの装置に電力を供給するための電気接点等が必要となる。
しかしながら、これらの特許文献に記載された従来技術においては、イオン発生装置及び放電装置を取り付ける際に、これらの装置が適切に取り付けられずに、電気接続が確実に行われず、接触不良による異常放電等が発生したり、期待される空気清浄機能を発揮することができなかったりするおそれがある。特に、特許文献3に記載のものでは、放電装置が天面に取り付けられており、メンテナンス時の作業性に難があるため、そのような問題が起こりやすい事情もある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、除塵装置への放電装置の取り付け時に、放電装置側の端子と除塵装置側の端子とを通電可能に接触させることができる適切な位置に、放電装置を確実に取り付けることができる空気調和装置用の除塵装置、その除塵装置を備えた空気調和装置、及び、その空気調和装置を備えた車両を得るものである。
この発明に係る空気調和装置用の除塵装置においては、空気調和装置の吸気口の上流側に設けられ、前記吸気口に入る空気から塵埃を除去するフィルターと、前記吸気口と前記フィルターの間に設けられた放電装置取付枠の前記吸気口側に取り付けられ、風上側及び風下側に開口を有するフレームの内部に放電電極及び対向電極が収容された放電装置と、を備え、前記放電装置は、前記フレームの外面に露出して設けられ、前記放電電極及び前記対向電極と電気的に接続された放電装置側端子を備え、前記放電装置取付枠は、前記放電装置取付枠に取り付けられた前記放電装置の前記放電装置側端子と対向する位置に設けられた取付枠側端子を備え、前記吸気口の縁部には、前記放電装置取付枠に取り付けられた前記放電装置の前記フレームに当接することで、前記放電装置側端子と前記取付枠側端子とを接触させる押さえ手段が設けられた構成とする。
また、この発明に係る除塵装置を備えた空気調和装置においては、上記のように構成された除塵装置を備えた構成とする。さらに、この発明に係る空気調和装置を備えた車両においても同様に、上記のように構成された空気調和装置を備えた構成とする。
この発明に係る空気調和装置用の除塵装置、その除塵装置を備えた空気調和装置、及び、その空気調和装置を備えた車両においては、除塵装置への放電装置の取り付け時に、放電装置側の端子と除塵装置側の端子とを通電可能に接触させることができる適切な位置に、放電装置を確実に取り付けることができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る空気調和装置用の除塵装置を備えた車両の側面の概略透視図である。 図1を一部透視した概略上面図である。 図1のA−A概略断面図である。 図3の除塵装置の設置部の周辺を拡大して示す概略側面断面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和装置用の除塵装置の放電装置の分解した状態を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和装置用の除塵装置の放電装置の放電装置取付枠の分解した状態を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和装置用の除塵装置を開けた状態での設置部の周辺を拡大して示す概略側面断面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和装置用の除塵装置を開けて放電装置を取り外した状態の設置部の周辺を拡大して示す概略側面断面図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和装置の吸気口に設けられた押さえ部材と放電装置の取っ手を拡大して示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る空気調和装置用の除塵装置が備える放電装置の放電装置取付枠への取り付けを示す概略側面断面図である。
この発明を添付の図面を参照しながら説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示している。同符号の部分についての重複説明は適宜に簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1から図10は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1は空気調和装置用の除塵装置を備えた車両の側面の概略透視図、図2は図1を一部透視した概略上面図、図3は図1のA−A概略断面図、図4は図3の除塵装置の設置部の周辺を拡大して示す概略側面断面図、図5は空気調和装置用の除塵装置の放電装置の分解した状態を示す分解斜視図、図6は空気調和装置用の除塵装置の放電装置の放電装置取付枠の分解した状態を示す分解斜視図、図7は空気調和装置用の除塵装置を開けた状態での設置部の周辺を拡大して示す概略側面断面図、図8は空気調和装置用の除塵装置を開けて放電装置を取り外した状態の設置部の周辺を拡大して示す概略側面断面図、図9は空気調和装置の吸気口に設けられた押さえ部材と放電装置の取っ手を拡大して示す斜視図、図10は空気調和装置用の除塵装置が備える放電装置の放電装置取付枠への取り付けを示す概略側面断面図である。
なお、図2は、図1の車両1の吸気口(天井吸気口2a)及び排気口(天井排気口2b)を示す図で、図1を一部透視した概略上面図に相当する。以下の説明において、車両1の長さ方向とは図1、図2の左右方向に相当し、車両1の幅方向とは図2の上下方向に相当するものとする。
図1に示すように、車両1の上方側の車両外部には、車両用空気調和装置10が設置されている。車両用空気調和装置10は、車両1内の空気調和を行う。車両用空気調和装置10は、車両1の幅方向中央部に配置されている。
車両1の天井2には、図2に示すように、天井吸気口2a及び天井排気口2bが形成されている。天井吸気口2aは、車両1内から車両用空気調和装置10へと吸気するための開口である。天井排気口2bは、車両用空気調和装置10から車両1内へと排気するための開口である。天井吸気口2aは、車両1の幅方向の両端側であって中央寄りの位置に車両1の長さ方向に延びるようにして形成されている。また、天井排気口2bは、車両1の長さ方向及び幅方向の略中心部に、幅方向に所定の間隔を空けてここでは2箇所に形成されている。
図1に示すように、車両1の上方側の車両内部には、化粧パネル3が取り付けられている。化粧パネル3は、車両1の天井2から下方に所定の距離で離間して配置されている。天井吸気口2a及び天井排気口2bは、化粧パネル3の影に隠れて乗客からは見えない位置に形成されている。化粧パネル3には、車内吸気口3a、車内排気口3b及び車内排気口3bが形成されている。車内吸気口3aは、天井吸気口2aに通じている。車内排気口3b及び車内補助排気口3cは、それぞれが天井排気口2bに通じている。
車内吸気口3aは、車両1の幅方向の両端部のそれぞれに対となって形成される。それぞれの車内吸気口3aは、天井吸気口2aよりも車両1の幅方向の端部側に配置されている。また、車内吸気口3aは、車両1の長さ方向の2箇所に配置されている。したがって、ここでは車内吸気口3aは、計4箇所に形成されている。また、車内排気口3bは、車両1の幅方向の中心部において、車両1の長さ方向に所定の間隔を空けて複数形成されている(図2では6箇所)。さらに、車内補助排気口3cは、車両1の長さ方向に延びるようにして車内排気口3bの車両幅方向の両側に2箇所形成されている。
車両用空気調和装置10は、図3の矢印に示すように、車両1内の空気を車内吸気口3a及び天井吸気口2aを介して吸気する。そして、車両用空気調和装置10は、図3の矢印に示すように、吸気した空気を天井排気口2b、車内排気口3b及び車内補助排気口3cを介して車両1内へと吹き出すようになっている。車両用空気調和装置10は、このようにして車両1内の空気を循環させながら車両1内の空気調和を行う。ここで、天井吸気口2aと車内吸気口3aは、それぞれの垂直方向にずれて配置されている。このため、車両1内の空気は、車両1の幅方向両端部から中央部に向かって上方に流れることとなる。
なお、図示はしていないが、車両用空気調和装置10は、例えば、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を配管接続して冷媒を循環させる冷媒回路と、凝縮器及び蒸発器を流れる冷媒と熱交換させる空気をこれらに供給する送風機と、を少なくとも有している。
また、化粧パネル3の天井2側には車両用空気調和装置10の制御装置11が配置されている。制御装置11は、例えばマイコンで構成されている。制御装置11は、車両用空気調和装置10の全体の制御を行う。制御装置11は、車両用空気調和装置10の稼動時間を計時して稼働積算時間を保持する計時部(図示せず)と、後述のフィルター22の巻き取り動作回数を検知して計数するカウンタ(図示せず)と、を少なくとも有している。
また、車内吸気口3aから天井吸気口2aに至る風路には、空気調和装置用の除塵装置20が設置されている。除塵装置20は、車両用空気調和装置10の吸気口(天井吸気口2a)に入る空気から塵埃を濾過して捕集し、清浄な空気を車両用空気調和装置10に供給するためのものである。なお、制御装置11は、除塵装置20の駆動制御も行う。
天井2の車両1側には、除塵装置取付枠12が車両幅方向の両端部に2枚固定されている。これらの除塵装置取付枠12には、開口部12aが、車内吸気口3aに対応して車両1の長さ方向に2箇所形成されている。これらの開口部12aは、車両用空気調和装置10が吸気する空気が通過する。そして、除塵装置取付枠12のそれぞれには、各開口部12aに対応して除塵装置20が着脱自在に取り付けられている。
図4は、図3の除塵装置20の設置部の周辺(図3に示す円印内)を拡大して示す概略側面断面図である。この図4を参照しながら、除塵装置20について詳細に説明する。
除塵装置20は、筐体21を備えている。筐体21には、除塵装置吸気口20a及び除塵装置排気口20bが形成されている。筐体21内には、フィルター22が設けられている。フィルター22は、ロール状の例えばサラン材からなるメッシュ地のものである。
除塵装置20の筐体21は、車両用空気調和装置10の吸気口(天井吸気口2a)の上流側に設けられている。よって、筐体21内のフィルター22も、車両用空気調和装置10の吸気口(天井吸気口2a)の上流側に設けられることになる。フィルター22は、車両用空気調和装置10の吸気口(天井吸気口2a)に入る空気から塵埃を除去するためのものである。
フィルター22は、駆動軸23と、従動軸24との間に架け渡されている。駆動軸23は、図示しないモーターによって駆動される。従動軸24は駆動軸23に従動して回転される。モーターは、フィルター22を回転駆動する駆動手段である。すなわち、モーターによって駆動軸23が回転すると、その回転に伴って従動軸24も回転し、フィルター22が駆動軸23側へと巻き取られる。
また、駆動軸23と従動軸24との中間には、アイドラー25が備えてられている。このアイドラー25によってフィルター22には適度な張力が掛けられた状態とする。このようにすることで、フィルター22に対して駆動軸23及び従動軸24が空転することを防ぐ構造としている。モーターは、車両用空気調和装置10の制御装置11(図1参照)に電気的に接続され、制御装置11により駆動制御される。なお、実施の形態1では、フィルター22がロール状であることを例に説明したが、それにこだわることはなく、巻き取りしないフィルターとしてもよい。
フィルター22は、図4の点線矢印に示す方向に車内空気が通過するようになっている。フィルター22は、車内空気の通過方向に直交する上流側の面(濾過領域面22a)で、除塵装置吸気口20aから流入した車内空気から粗大塵埃を濾過して捕集する。濾過領域面22aは、除塵装置吸気口20aの開口面積に略一致するように構成されている。また、フィルター22の車内空気の通過方向に直交する上流側及び下流側の面(以下、空気通過面と呼ぶ場合がある)と、車両用空気調和装置10の吸気口とが、空気通過面に垂直方向にずれるように、それぞれが配置されている。なお、以下の説明において、濾過領域面22aというときには、下流側の面も含めた空気通過面を含んでいるものとする。
除塵装置20は、除塵装置排気口20bに放電装置100を備えている。除塵装置排気口20bには、放電装置100を支持する放電装置取付枠200が配置されている。放電装置100は、放電装置取付枠200に着脱自在に取り付けられる。したがって、放電装置取付枠200は、車両用空気調和装置10の吸気口(天井吸気口2a)とフィルター22の間に設けられている。そして、放電装置100は、放電装置取付枠200の天井吸気口2a側に取り付けられることになる。
放電装置100は、フィルター22の濾過領域面22aの中心よりも車両1の幅方向の中心部側寄りに設置される。天井吸気口2aは、車内吸気口3aよりも車両1の幅方向の中心部側にある。そこで、放電装置100をフィルター22の濾過領域面22aの中心よりも車両1の幅方向の中心部側に寄せて設置することで、スムーズに車内空気が通過することができる。
放電装置100の一端部には取っ手101が設けられている。放電装置100は、取っ手101が車両1の幅方向の中心部側になる向きに取り付けられる。天井吸気口2aの縁部(ここでは端面)には、押さえ部材26が設けられている。この押さえ部材26は、放電装置取付枠200に取り付けられた放電装置100に当接して、放電装置100を放電装置取付枠200側へと押さえる押さえ手段である。この際、特に、押さえ部材26は放電装置100の取っ手101に当接して、放電装置100を押さえる。したがって、逆に言えば、取っ手101は、放電装置100が放電装置取付枠200に取り付けられた状態で、押さえ手段である押さえ部材26と当接可能な位置に配置されている。
次に、図5及び図6を参照しながら、放電装置100及び放電装置取付枠200についてさらに説明を続ける。
まず、図5に示すように、放電装置100は、除塵装置排気口20bに面する側、すなわち風上側から順に、下部フレーム102、対向電極103、左中間フレーム104及び右中間フレーム105、放電電極106及びバネ107並びに上部フレーム108を備えている。対向電極103には、低圧側接続部109が電気的に接続される。また、放電電極106の端部は、バネ107を介して高圧側給電端子110に電気的に接続される。
ここで、放電電極106とバネ107とは、風流れに対して並列に配置される。また、左中間フレーム104と右中間フレーム105とも、風流れに対して並列に設置される。さらに、対向電極103と、低圧側接続部109及び高圧側給電端子110とも、風流れに対して並列に設置される。
下部フレーム102は、放電装置100の最も風上側に配置され、例えば全体が樹脂によって形成されている。下部フレーム102には、外部の空気を放電装置100の内部に取り込むための開口が形成されている。下部フレーム102に形成されている開口は、人の指が放電装置100の内部に入らないようにするために格子状になっている。
上部フレーム108は、放電装置100の最も風下側に配置され、例えば全体が樹脂によって形成されている。上部フレーム108は、上部フレーム108の開口から放電装置100の内部に取り込まれた空気を、放電装置100の外部に排出するための開口が形成されている。また、上部フレーム108には、取っ手101が一体で形成されている。取っ手101は、人が放電装置100を手で持つ際に掴むためのものである。
放電電極106は、その要部が金属製の長尺な板状部材で構成されている。放電電極106を構成する金属としては、例えば、タングステンや銅、ニッケル、ステンレス、亜鉛、鉄、モリブデン等が好適である。また、放電電極106を、前記金属を主成分とする合金で構成したり、前記金属の表面に銀や金、白金といった貴金属をメッキしたもの、炭素(グラファイト)層や酸化膜を生成したもので構成したりしてもよい。
放電電極106は、その断面が、短辺及び長辺によって周囲が囲まれた矩形形状を呈している。放電電極106の断面は、例えば、短辺の長さが0.01〜0.1mm、長辺の長さが0.1〜1.0mmとするとよい。放電電極106の各端部には、リング形状を呈する端子が圧着あるいは溶接されて取り付けられている。放電電極106は、中間部が2〜4回程度折り返された状態で、放電装置100内に収納されている。
バネ107は、放電電極106に所定の張力を付与するためのものである。バネ107は、金属製の部材で構成されている。放電電極106の各端部は、前記端子を介してバネ107に連結されている。放電電極106は、バネ107によって長手方向に引っ張られた状態で、高圧側給電端子110に取り付けられている。
左中間フレーム104及び右中間フレーム105は、放電装置100内で放電電極106を支持するためのものである。これらの中間フレームは、例えば全体が樹脂によって形成されている。左中間フレーム104は、下部フレーム102の一側の端部に取り付けられている。右中間フレーム105は、下部フレーム102の他側の端部に取り付けられている。左中間フレーム104及び右中間フレーム105には、放電電極106を折り返すための部材、及び、放電電極106を適切な位置に配置するための部材が備えられている。
対向電極103は、金属製の板状部材に、切断と曲げ加工とを行うことによって製作されている。対向電極103を構成する金属としては、例えば、タングステンや銅、ニッケル、ステンレス、亜鉛、鉄、モリブデン等が好適である。対向電極103を、前記金属を主成分とする合金で構成したり、前記金属の表面に銀や金、白金といった貴金属をメッキしたもので構成したりしてもよい。
対向電極103は、板状を呈しており、板状部材が複数枚並んで配置され、上部フレーム108の開口面及び下部フレーム102の開口面に対し、所定の角度で傾斜するように斜めに配置されている。本実施の形態1では、下部フレーム102の開口面に対して45度以下の角度を有するように対向電極103を設置するようにしている。
なお、対向電極103は、金属板から製作することにより、樹脂成形によって製作する場合と比較して、精密に形成することができる。また、対向電極103を金属板から製作すれば、傾斜が経年によって変化してしまうことも、大幅に抑制することができる。
除塵装置20に取り込まれた空気は、除塵装置排気口20bから、天井吸気口2aへと流れる。放電装置100は、除塵装置排気口20bに取り付けられており、放電装置100の下部フレーム102の開口から放電装置100の内部に取り込まれた空気は、天井吸気口2aに向かい、斜めに通過する。このため、板状の対向電極103は、通風の妨げになる。そこで、対向電極103を所定の角度で傾斜するように配置したことにより、風の流れの妨げを抑制し、風の妨げによる風量低下や、騒音発生、消費電力増加を抑制可能にしている。
このとき、除塵装置吸気口20aから取り込まれる空気は濾過領域面22aに対して垂直に取り込まれるため、対向電極103は、濾過領域面22aに対しても傾斜していることになる。濾過領域面22aに風を通過させるときは、濾過領域面22aに対して垂直に空気を取り込んだ方が風の通りがよい。このため、濾過領域面22aでは、風を垂直に通過させ、放電装置100では、風を斜めに通過させるのが、最も風の妨げを抑制できる。このとき、対向電極103の角度は通過する風と平行になるような角度が望ましい。
前述したように、対向電極103には低圧側接続部109が電気的に接続されている。また、放電電極106にはバネ107を介して高圧側給電端子110が電気的に接続されている。低圧側接続部109及び高圧側給電端子110は、ともに金属製の部材で構成されている。そして、高圧側給電端子110は、放電電極106(及び対向電極103間)に4〜7kVの電圧を供給するための後述する高圧基板204に接続されている。低圧側接続部109は、電源のGNDに接続される。
以上のようにして構成された放電装置100は、風上側及び風下側に開口を有するフレーム(下部フレーム102及び上部フレーム108)の内部に放電電極106及び対向電極103が収容されている。また、放電装置100は、放電電極106及び対向電極103と電気的に接続された放電装置側端子である低圧側接続部109及び高圧側給電端子110を備えている。そして、これらの放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)は、フレーム(下部フレーム102及び上部フレーム108)の外面に露出して設けられている。
さらに、放電装置100は、フレームの一端部に設けられた取っ手101を備えている。そして、放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)は、フレームの他端部に配置されている。このため、押さえ部材26に押さえられる部分を取っ手101と兼用できるとともに、取っ手101が押さえられた際に放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)を放電装置取付枠200側へと確実に押し付けることが可能となる。
次に、図6に示すように、放電装置取付枠200は、サポート部201、電源ケース202、下部電源ケース203、高圧基板204、サポート側低圧端子205、サポート側高圧端子206、引っ掛け部207、リブ208及び格子部209を備えている。
サポート部201は、放電装置100を支持するためのものである。サポート部201は、例えば全体が樹脂によって形成される枠として構成されている。サポート部201は、放電装置100が取り付けられる箇所を含め、電源ケース202以外の箇所において、強度を保つ枠以外には開口が形成されている。このため、取り込んだ風の通過の妨げにならないようになっている。つまり、サポート部201は、電源ケース202以外の箇所において、所定の強度を維持できるような枠組として形成されている。
電源ケース202は、サポート部201と一体で形成されている。そして、電源ケース202の裏側には、下部電源ケース203が配置されている。下部電源ケース203は、例えばサポート部201と同様の樹脂によって形成するとよい。
電源ケース202と下部電源ケース203との中には、高圧基板204が設置されている。この高圧基板204には、サポート側低圧端子205及びサポート側高圧端子206が電気的に接続される。サポート側低圧端子205及びサポート側高圧端子206は、ともに金属製の部材で構成されている。
サポート側低圧端子205は、放電装置100がサポート部201に取り付けられたときに、低圧側接続部109に接続されるようになっている。サポート側高圧端子206は、放電装置100がサポート部201に取り付けられたときに、高圧側給電端子110に接続されるようになっている。すなわち、放電装置取付枠200は、放電装置取付枠200に取り付けられた放電装置100の放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)と対向する位置に設けられた取付枠側端子であるサポート側低圧端子205及びサポート側高圧端子206を備えている。
こうして、放電装置100がサポート部201に取り付けられて、低圧側接続部109とサポート側低圧端子205、高圧側給電端子110とサポート側高圧端子206とがそれぞれ接続されることで、放電電極106(及び対向電極103間)に4〜7kVの電圧が供給されることになる。
引っ掛け部207は、放電装置取付枠200を除塵装置20に取り付けるためのものである。なお、引っ掛け部207の形状を特に限定するものではなく、放電装置取付枠200を除塵装置20に引っ掛けて取り付けられるような形状であればよい。例えば、引っ掛け部207は、サポート部201の一部を紙面奥側に突出させ、先端をかぎ状としたような形状にするとよい。
リブ208は、放電装置100の上部フレーム108の取っ手101と逆側の面を支持するものである。なお、リブ208の形状を特に限定するものではなく、放電装置100の上部フレーム108を支持できるような形状であればよい。例えば、リブ208は、サポート部201の一部を紙面前側に突出させ、放電装置100の上部フレーム108の一部に挿通するような形状にするとよい。
格子部209は、放電装置100がサポート部201に取り付けられたときに、取っ手101が取り付けられるものである。格子部209は、格子状となっており、放電装置100を取り外すときに、取っ手101を手で掴みやすくなっている。ただし、格子部209の具体的な構成を特に限定するものではない。
以上のように放電装置取付枠200は構成されており、放電装置取付枠200のサポート部201のリブ208に上部フレーム108の取っ手101と逆側の面をはめこみ、そのまま押しこむことで、放電装置100がサポート部201にはまるようになっている。こうすることで、放電装置100を支持すると同時に、低圧側接続部109とサポート側低圧端子205、高圧側給電端子110とサポート側高圧端子206とをそれぞれ電気的に接続することが可能になっている。
次に、車両用空気調和装置10及び除塵装置20の動作について説明する。制御装置11により車両用空気調和装置10が駆動されると、車両1内の空気が車内吸気口3a、除塵装置20及び天井吸気口2aを通過して車両用空気調和装置10の内部に取り込まれる。この際、車内空気中に含まれる塵埃は除塵装置20により除去され、清浄な空気が車両用空気調和装置10内に流入する。車両用空気調和装置10内に流入した空気は、車両用空気調和装置10内で空調空気とされる。そして、空調空気は、車両用空気調和装置10から排出された後、天井排気口2b、車内排気口3b及び車内補助排気口3cを介して車両1内に吹き出される。
除塵装置20では、除塵装置吸気口20aから筐体21内に流入した車内空気が、まずフィルター22の濾過領域面22aを通過する。車内空気の粗大塵埃は濾過領域面22aで濾過される。その後、車内空気は、放電装置100を通過する際に、車内空気中の浮遊菌、カビ、ウイルス及びアレルギー物質等が除去、不活化され、清浄な空気となる。そして、車内空気は、清浄な空気となった後、除塵装置排気口20bから車両用空気調和装置10に向かって排出される。
放電装置100では、制御装置11により車両用空気調和装置10が駆動されると、放電電極106に4〜7kVの電圧が印加され、放電電極106と対向電極103との間に電界が形成され、コロナ放電が発生する。放電装置100を通過する空気中に含まれる細菌、カビ、ウイルス及びアレルギー物質は、電界及び放電が加わることにより、放電電極106と対向電極103との間を通過する際に破壊され、死滅あるいは不活化する。死滅、不活化した浮遊菌、カビ、ウイルス及びアレルギー物質は、空気と共に放電装置100の外に排出される。これにより、車内などの室内に存在していた生きた浮遊細菌、カビ、ウイルス及びアレルギー物質を除去、不活化することができる。
次に、図7及び図8を参照しながら、必要時(例えば、メンテナンス時等)における、放電装置100の取り外し及び取り付けについて説明する。
まず、図7に示すように、除塵装置吸気口20aは、車両1の幅方向の外側の一辺部を軸として回して開閉することが可能である。そして、除塵装置吸気口20aを開けた状態において、除塵装置20の筐体21も、車両1の幅方向の外側の一辺部を軸として回して開閉することが可能である。
ここで、放電装置取付枠200は、筐体21の除塵装置排気口20b部分に固定されている。したがって、フィルター22が取り付けられる筐体21及び放電装置100が取り付けられる放電装置取付枠200は、筐体21の開閉時に一体となって移動する。すなわち、筐体21及び放電装置取付枠200は、一体となって、天井吸気口2aに対して可動に設けられている。なお、筐体21及び放電装置取付枠200の開閉時において、放電装置100は放電装置取付枠200に保持されて放電装置取付枠200と一体となって移動する。
このため、筐体21を開くことで、放電装置100及び放電装置取付枠200は図7に示す位置にまで移動する。この状態においては、車両1の幅方向の内側に向けて放電装置100が露出するように開放され、作業者は放電装置100の取り外し及び取り付けを容易に行うことができる。さらに、放電装置100の取っ手101は車両1の幅方向の内側にあるため、取っ手101は作業者が掴み易い位置にくる。除塵装置20は車両1の上部に配置されているため手を上げての作業となるが、このように、除塵装置20の筐体21を開くだけで、作業者の正面に放電装置100を位置させることができ、メンテナンス性が良好である。
ここで、放電装置100は、サポート部201のリブ208に上部フレーム108の取っ手101と逆側の面がはまった状態でサポート部201に支持されている。そこで、取っ手101を掴み、図8に示すように、リブ208を支点にして放電装置100を放電装置取付枠200に対して回すことで、放電装置取付枠200から放電装置100を容易に取り外すことができる。
放電装置100を取り付けるときは、取り外しとは逆の手順を踏めばよい。すなわち、まず、放電装置取付枠200のサポート部201のリブ208に、放電装置100の下部フレーム102の取っ手101と逆側の面をはめこむ。次に、リブ208を支点に取っ手101を格子部209へと押しこむことで放電装置100がサポート部201にはまる。放電装置100を放電装置取付枠200に取り付けたら、図7の状態から筐体21及び除塵装置吸気口20aを回し閉めることで、図4の状態となる。
ここで、筐体21を開けた図7の状態では、放電装置100の取っ手101と天井吸気口2a側の押さえ部材26とは当接していない。一方、筐体21を閉じた図4の状態では、押さえ部材26は、放電装置100の取っ手101に当接している。この図4の状態では、押さえ部材26は、放電装置100の取っ手101(すなわち、上部フレーム108の一部)に当接し、放電装置100を放電装置取付枠200へと押し付ける。このため、押さえ部材26により、放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)と取付枠側端子(サポート側低圧端子205及びサポート側高圧端子206)とを確実に接触させることが可能である。
この際の押さえ部材26と取っ手101との当接部分を拡大して示したものが図9である。前述したように、押さえ手段である押さえ部材26は、天井吸気口2aの縁部に設けられている。ここでは、押さえ部材26は、天井吸気口2aにおける車両1の幅方向の内側の端面から車両1の幅方向の外側へと向けて突出した複数の棒状突起26aを備えている。
また、これら複数の棒状突起26aに対応して、放電装置100の取っ手101には、複数の溝部101aが形成されている。これらの棒状突起26a及び溝部101aの位置は、放電装置100が放電装置取付枠200に適切に取り付けられた際に、それぞれの棒状突起26aが対応する溝部101aにはまるように調整されている。
ここで、押さえ部材26が取っ手101に当接していない図7の状態であっても、放電装置100が放電装置取付枠200に適切に取り付けられていれば、放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)と取付枠側端子(サポート側低圧端子205及びサポート側高圧端子206)とは接触し通電可能な接続された状態となる。しかしながら、押さえ部材26が取っ手101に当接していない状態では、放電装置100が放電装置取付枠200に適切に取り付けられずに、放電装置側端子と取付枠側端子とが接触不良をおこす可能性がある。
これに対し、押さえ部材26が取っ手101に当接した図4の状態では、押さえ部材26の作用により放電装置100が放電装置取付枠200に確実に適切な位置に取り付けられるようになるため、より確実に放電装置側端子と取付枠側端子とを通電可能に接続することが可能である。
すなわち、放電装置100が放電装置取付枠200に適切に取り付けられていない状態で除塵装置20の筐体21を閉めようとすると、押さえ部材26の棒状突起26aと取っ手101の溝部101aとの位置がずれ、棒状突起26aが取っ手101の溝部101aが設けられていない箇所等に当接して干渉し、筐体21を完全に閉めることができなくなる。よって、作業者は放電装置100が放電装置取付枠200に適切に取り付けられていないことに気付くことができる。
あるいは、溝部101aの周囲に傾斜を設ける等によって、放電装置100が放電装置取付枠200に適切に取り付けられていない状態で筐体21を閉めようとすると、棒状突起26aが溝部101a周囲の傾斜によって溝部101aにはまるように案内されて、放電装置100が放電装置取付枠200の適切な位置に収まることを期待することもできる。なお、押さえ部材26の突起の形状は、棒状以外の形状でも、放電装置100の取っ手101が押さえられるものであれば良い。
また、放電装置100が、放電装置取付枠200における、放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)と取付枠側端子(サポート側低圧端子205及びサポート側高圧端子206)とが接触する位置にあることを検知する検知手段を設けるようにしてもよい。
図10に示すのは、このような検知手段の一例である。この図10に示す例では、検知手段として放電装置取付枠200に設けられたスイッチ27が備えられている。ここでは、スイッチ27は、特に、格子部209に設けられている。このスイッチ27は、放電装置100が放電装置取付枠200の適切な位置に取り付けられているときに、放電装置100によって押される。一方、放電装置100が放電装置取付枠200の適切な位置に取り付けられていないときには、スイッチ27は押されない。
したがって、例えば、スイッチ27の動作状態(押されているか否か)に応じて点灯するLED等を設けることで、作業者は、放電装置100が放電装置取付枠200の適切な位置に取り付けられ、放電装置側端子と取付枠側端子とが通電可能に接続されているか否かを容易に知ることができる。
例えば、放電装置100のメンテナンス後、放電装置100を放電装置取付枠200に取り付け、除塵装置20の筐体21を車両1に取り付けるときに、押さえ部材26により放電装置100の取っ手101が押さえられ、そのまま押しこむことでサポート部201に放電装置100が確実にはまる。その際、スイッチ27も放電装置100により押されて放電装置100がはまったことを検知する。
押しこみが不十分であった場合は、スイッチ27が押しこまれず、放電装置100が確実にはまっていないと判断する。このような検知手段であるスイッチ27を設けたことで、放電装置100が確実に適切な位置に取り付けられているか否かを検知することが可能となる。よって、さらに確実に放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)と取付枠側端子(サポート側低圧端子205及びサポート側高圧端子206)とを通電可能に接続された状態とすることができ、ひいては、接触不良による異常放電を抑制して、良好な空気清浄性能を確保することが可能である。
以上のように構成された空気調和装置の除塵装置は、空気調和装置の天井吸気口2aの上流側に設けられ、天井吸気口2aに入る空気から塵埃を除去するフィルター22と、天井吸気口2aとフィルター22の間に設けられた放電装置取付枠200の天井吸気口2a側に取り付けられ、風上側及び風下側に開口を有するフレーム(上部フレーム108及び下部フレーム102)の内部に放電電極106及び対向電極103が収容された放電装置100と、を備えている。
また、放電装置100は、フレームの外面に露出して設けられ、放電電極106及び対向電極103と電気的に接続された放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)を備えており、放電装置取付枠200は、この放電装置取付枠200に取り付けられた放電装置100の放電装置側端子と対向する位置に設けられた取付枠側端子(サポート側低圧端子205及びサポート側高圧端子206)を備えている。
そして、天井吸気口2aの縁部には、放電装置取付枠200に取り付けられた放電装置100のフレームに当接することで、放電装置側端子と取付枠側端子とを接触させる押さえ手段である押さえ部材26が設けられている。
このため、除塵装置20への放電装置100の取り付け時に、放電装置100側の端子と除塵装置20側の端子とを通電可能に接触させることができる適切な位置に、放電装置100を確実に取り付けることができる。すなわち、放電装置100を確実に放電装置取付枠200の適切な位置に取り付けることができ、放電装置側端子(低圧側接続部109及び高圧側給電端子110)と取付枠側端子(サポート側低圧端子205及びサポート側高圧端子206)とが、確実に通電可能に接続された状態とすることができる。
したがって、接触不良による異常放電を抑制して、効率的に空気中の浮遊菌、カビ、ウイルス及びアレルギー物質を除去、不活化でき、良好な空気清浄性能を確保することが可能である。
なお、本実施の形態1で説明した車両用空気調和装置10とは、例えば暖房や冷房等の温度調節を行うもの、あるいは、除湿を行うものに加え、単に空気を循環させる送風機等の空気循環機も含むものとする。
また、この発明に係る空気調和装置用の除塵装置及びそれを備えた空気調和装置は、例えば、各種鉄道車両の内部に搭載することができる。空気調和装置の一例として車両用空気調和装置10を挙げて説明したが、これに限定するものではなく、建物などに用いられる空気調和装置であってもよい。
1 車両、 2 天井、 2a 天井吸気口、 2b 天井排気口、 3 化粧パネル、 3a 車内吸気口、 3b 車内排気口、 3c 車内補助排気口、 10 車両用空気調和装置、 11 制御装置、 12 除塵装置取付枠、 12a 開口部、 20 除塵装置、 20a 除塵装置吸気口、 20b 除塵装置排気口、 21 筐体、 22 フィルター、 22a 濾過領域面、 23 駆動軸、 24 従動軸、 25 アイドラー、 26 押さえ部材、 26a 棒状突起、 27 スイッチ、 100 放電装置、 101 取っ手、 101a 溝部、 102 下部フレーム、 103 対向電極、 104 左中間フレーム、 105 右中間フレーム、 106 放電電極、 107 バネ、 108 上部フレーム、 109 低圧側接続部、 110 高圧側給電端子、 200 放電装置取付枠、 201 サポート部、 202 電源ケース、 203 下部電源ケース、 204 高圧基板、 205 サポート側低圧端子、 206 サポート側高圧端子、 207 引っ掛け部、 208 リブ、 209 格子部

Claims (7)

  1. 空気調和装置の吸気口の上流側に設けられ、前記吸気口に入る空気から塵埃を除去するフィルターと、
    前記吸気口と前記フィルターの間に設けられた放電装置取付枠の前記吸気口側に取り付けられ、風上側及び風下側に開口を有するフレームの内部に放電電極及び対向電極が収容された放電装置と、を備え、
    前記放電装置は、前記フレームの外面に露出して設けられ、前記放電電極及び前記対向電極と電気的に接続された放電装置側端子を備え、
    前記放電装置取付枠は、前記放電装置取付枠に取り付けられた前記放電装置の前記放電装置側端子と対向する位置に設けられた取付枠側端子を備え、
    前記吸気口の縁部には、前記放電装置取付枠に取り付けられた前記放電装置の前記フレームに当接することで、前記放電装置側端子と前記取付枠側端子とを接触させる押さえ手段が設けられた空気調和装置用の除塵装置。
  2. 前記フィルターは、前記吸気口の上流側に設けられた筐体に取り付けられ、
    前記筐体及び前記放電装置取付枠は、一体となって、前記吸気口に対して可動に設けられた請求項1に記載の空気調和装置用の除塵装置。
  3. 前記放電装置は、前記フレームの一端部に設けられた取っ手を備え、
    前記取っ手は、前記放電装置が前記放電装置取付枠に取り付けられた状態で、前記押さえ手段と当接可能な位置に配置された請求項1又は請求項2に記載の空気調和装置用の除塵装置。
  4. 前記放電装置側端子は、前記フレームの他端部に配置された請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気調和装置用の除塵装置。
  5. 前記放電装置が、前記放電装置取付枠における、前記放電装置側端子と前記取付枠側端子とが接触する位置にあることを検知する検知手段を備えた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空気調和装置用の除塵装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の空気調和装置用の除塵装置を備えた空気調和装置。
  7. 請求項6に記載の空気調和装置を備えた車両。
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