JP4846379B2 - 連続式熱処理設備のワーク供給装置およびワーク供給方法 - Google Patents

連続式熱処理設備のワーク供給装置およびワーク供給方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属加工部品(ワーク)を連続して熱処理するための連続式熱処理設備に付設されるワーク供給装置および当該ワーク供給装置を用いた連続式熱処理設備へのワーク供給方法に関するものである。
従来、ボルトなどの金属加工部品(ワーク)を効率的に熱処理するための熱処理設備として、例えば以下の特許文献1などに示すような連続式熱処理炉が用いられている。
この連続式熱処理炉は、前室11と、加熱室12と、後室13とをほぼ直線状に配置すると共に、それぞれに開閉口22A〜23Bを備え、これら開閉口22A〜23Bを貫通するように1つ以上の搬送ラインで連結したものであり、前室11でワークの洗浄や脱脂などの前処理を行った後、加熱室12で所定の熱処理を行い、引き続きその後に後室13において焼き入れや焼き戻しなどの後処理といった一連の処理を連続して行うようにしたものである。
特開平6−330153号公報
ところで、このような連続式熱処理設備の熱処理対象となるワークを供給するには、その搬送ラインにワーク供給用のバケットやコンベアなどのワーク供給手段を設け、このワーク供給手段からその搬送ラインの搬入端にワークを連続的あるいは断続的に供給することになるが、その際にワークの形状や数、あるいはその供給形態によっては、良好な熱処理が行えない場合がある。
すなわち、例えばこの連続式熱処理設備に供給するワークの一部または全部が長ボルトなどの長尺形状をしたものであってその搬送ラインがベルトコンベアである場合、そのコンベアにそのようなワークをまとめて供給した際に、図6に示すようにそのボルト同士が重なり合ってせり上がったり、一部のボルトが起き上がったりままの状態で連続式熱処理設備側に搬送されてしまうことがある。
この結果、せり上がったり起き上がったままの状態で連続式熱処理設備側に搬送されたボルトがその前室の開閉口やベルトコンベアなどに引っかかってしまい、設備全体を緊急停止せざるを得ない事態が発生することがある。
また、さらには、その落下時の反動などによって一部のボルトがベルトコンベアから転げ落ちてしまうことがある。
そのため、そのベルトコンベアの供給端側に作業員が常駐し、ベルトコンベア側に供給されたワークを並べ換えたり、落下したワークを拾い上げるなどしてワーク搬送時の不具合を解消しているが、人手による作業では作業効率が悪い上に、高温環境下での作業となるため、重労働であるという問題がある。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、長尺状のワークを良好かつ確実に連続式熱処理設備側に供給できる新規な連続式熱処理設備のワーク供給装置およびワーク供給方法を提供するものである。
前記課題を解決するために請求項1に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置は、
連続式熱処理設備に長尺状のワークを供給する装置であって、前記連続式熱処理設備内に順次送り込まれる搬送ベルト側に前記長尺状のワークを投下するワーク投下手段と、当該ワーク投下手段から投下されるワークを一旦受け入れると共に、当該ワークを整列させてから前記搬送ベルト上に載せ換えるワーク整列手段とを備え、前記ワーク整列手段は、前記搬送ベルトの搬送方向とほぼ直交する方向に延びる樋状でかつその底部が狭まるような断面形状になっているホッパー本体と、当該ホッパー本体を前記搬送ベルトの搬送方向前後方向に転回させる転回機構と、を有し、前記ワーク投下手段は、前記ワークを振動させながら投下する振動フィーダを有することを特徴とするものである。
また、請求項に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置は、
請求項に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、前記振動フィーダは、平板状のフィーダ本体と、当該フィーダ本体を加振する加振機構と、当該フィーダ本体を昇降させる昇降機構とを有することを特徴とするものである。
また、請求項に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置は、
連続式熱処理設備に長尺状のワークを供給する装置であって、前記連続式熱処理設備内に順次送り込まれる搬送ベルト側に前記長尺状のワークを投下するワーク投下手段と、当該ワーク投下手段から投下されるワークを一旦受け入れると共に、当該ワークを整列させてから前記搬送ベルト上に載せ換えるワーク整列手段と、を備え、前記ワーク整列手段は、前記搬送ベルトの搬送方向とほぼ直交する方向に延びる樋状でかつその底部が狭まるような断面形状になっているホッパー本体と、当該ホッパー本体を前記搬送ベルトの搬送方向前後方向に転回させる転回機構とを有し、前記ワーク整列手段のホッパー本体の近傍に、当該ホッパー本体に投下するワークの飛散を防止する飛散防止部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置は、
請求項1又は2に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、前記振動フィーダの近傍に、当該振動フィーダ供給するワークの飛散を防止する飛散防止部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置は、
請求項3または4に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、前記飛散防止部材は、のれん状をしたゴムシートまたは樹脂シートからなることを特徴とするものである。
そして、請求項6に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置は、
請求項1ないし5のいずれかに記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、
前記ホッパーの底面は、断面逆台形状になっていることを特徴とするものである。
そして、請求項7に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置は、
請求項1ないし5のいずれかに記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、
前記ホッパーの底面は、断面逆三角形状になっていることを特徴とするものである。
そして、請求項8に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置は、
請求項1ないし5のいずれかに記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、
前記ホッパーの底面は、断面半円形状になっていることを特徴とするものである。
一方、請求項に記載の連続式熱処理設備のワーク供給方法は、
連続式熱処理設備に長尺状のワークを供給する方法であって、当該連続式熱処理設備内に順次流れ込む搬送ベルトの上部に、前記搬送ベルトの搬送方向とほぼ直交する方向に延びる樋状でかつその底部が狭まるような断面形状になっているホッパを転回自在に設け、前記ホッパー内に前記長尺状のワークを投下した後、当該ホッパーを振動させて当該ホッパー内のワークを当該ホッパの長手方向に整列させた後、 当該ホッパを転回させて当該ホッパ内のワークを前記搬送ベルト上に移し換えて前記連続式熱処理設備に供給することを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、連続式熱処理設備の搬送ベルト側に長尺状のワークを投下するワーク投下手段と、当該ワーク投下手段から投下されるワークを一旦受け入れると共に、当該ワークを整列させてから前記搬送ベルト上に載せ換えるワーク整列手段とを備えたことから、従来のように人手に頼ることなく長尺状のワークを良好かつ確実に連続式熱処理設備側に供給することができる。
これによって、高温で過酷な環境下におけるワークの整列作業といった重労働を回避することができる。
しかも、本発明によれば、前記ワーク整列手段を、前記搬送ベルトの搬送方向とほぼ直交する方向に延びる樋状でかつその底部が狭まるような断面形状になっているホッパー本体と、当該ホッパー本体を前記搬送ベルトの搬送方向前後方向に転回させる転回機構とで構成したため、前記ワーク投下手段から投下されるワークを確実に整列させてから前記搬送ベルト上に載せ換えて供給することができる。
さらに、本発明によれば、前記ワーク投下手段を前記ワークを振動させながら投下する振動フィーダから構成したため、前記ワーク整列手段のホッパー本体に対して所定量のワークを容易、かつ確実に供給することができる。
また、請求項に記載に発明によれば、前記振動フィーダを、平板状のフィーダ本体と、当該フィーダ本体を加振する加振機構と、当該フィーダ本体を昇降させる昇降機構とから構成したことから、フィーダ本体を加振しながら昇降させることで任意タイミングで任意の量のワークを前記ワーク整列手段のホッパー本体に対して供給することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、前記ワーク整列手段のホッパー本体の近傍に飛散防止部材を設けたことから、前記振動フィーダから当該ホッパー本体に投下されるワークの飛散を防止することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、前記振動フィーダの近傍に、飛散防止部材を設けたことから、当該振動フィーダに供給されるワークの飛散を防止することができる。
また、請求項に記載の発明によれば、前記飛散防止部材は、のれん状をしたゴムシートまたは樹脂シートからなるため、ワークとの接触に際してワークを傷付けたり、大きな衝突音が発生することを防止することができる。
一方、請求項に記載の発明によれば、請求項1の発明と同様に従来のように人手に頼ることなく長尺状のワークを良好に連続式熱処理設備側に供給することができるため、高温で過酷な環境下におけるワークの整列作業といった重労働を回避することができる。
しかも、請求項9に記載の発明によれば、前記ホッパ内に前記長尺状のワークを投下した後、当該ホッパを振動させるようにしたため、当該ホッパ内のワークを当該ホッパの長手方向に確実に整列させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1および図2は本発明に係るワーク供給装置100の実施の一形態を示したものである。
図示するようにこのワーク供給装置100は、連続式熱処理設備S内に順次送り込まれるように流れる搬送ベルト(メッシュベルト)V側に長ボルトなどの長尺状のワークWを投下するワーク投下手段10と、このワーク投下手段10から投下されるワークWを一旦受け入れると共に、そのワークWを整列させてから前記搬送ベルトV上に載せ換えて供給するワーク整列手段20とから主に構成されている。
このワーク投下手段10は、供給コンベアC側から供給された複数のワークWを振動させながら投下する機能を提供するものであり、具体的には以下に示すような構造をした振動フィーダ11から構成されている。
この振動フィーダ11は、矩形平板状をしたフィーダ本体12と、このフィーダ本体12を加振する加振機構13と、このフィーダ本体12を昇降させる昇降機構14とから主に構成されており、フィーダ本体12に供給された複数のワークWを加振機構13によって加振させると共に、昇降機構14によってこのフィーダ本体12の先端側を昇降させることによってフィーダ本体12内のワークWをそのタイミングと供給量をコントロールしながらワーク整列手段20側に投下(供給)するようになっている。
すなわち、このフィーダ本体12は、矩形平板12aの三方の各縁部(先端部を除く)にそれぞれ仕切り板12b、12b、12bを備えた、いわゆる塵取り形状に形成されており、搬送ベルトVの搬入端部側に位置する支持フレームF1上に、その搬送ベルトV側端部が昇降(俯仰)自在に軸支された状態で取り付けられている。
そして、このフィーダ本体12を加振する加振機構13は、このフィーダ本体12の下面側にブラケット12cを介して設けられた1つ以上の公知の振動モータ(偏心モータ)13aと、この振動モータ13aを制御する制御部(図示せず)とから構成されており、この振動モータ13aを適宜駆動させてフィーダ本体12を所定時間(例えば、数秒〜数十秒)加振することでそのフィーダ本体12上に供給された複数のワークWをその端部からワーク整列手段20側に順次投下(供給)するようになっている。
また、昇降機構14は、この支持フレームF1の端部に設けられた昇降用シリンダ14aと、この昇降用シリンダ14aを制御する制御部(図示せず)とから構成されており、この昇降用シリンダ14aの先端(シリンダロッド)を上方に突出させて図中破線に示すようにこのフィーダ本体12の先端側を持ち上げることでフィーダ本体12上からのワークWの投下を防止すると共に、また、その昇降用シリンダ14aの先端を降下させてこのフィーダ本体12の先端側を降ろす(ほぼ水平状態)ことでフィーダ本体12からのワークWの投下(供給)を許容するようになっている。
一方、ワーク整列手段20は、この振動フィーダ11のフィーダ本体12の供給端直下に設けられており、前記搬送ベルトVの搬送方向とほぼ直交する方向に延びる樋状のホッパー本体21と、このホッパー本体21を前記搬送ベルトVの搬送方向前後方向に転回させる転回機構22とから主に構成されている。
このホッパー本体21は、その底面が断面逆台形状になっていると共にその両端面側にはそれぞれ長手方向外側に突出した支持軸21a、21aが設けられた構造となっている。そして、これら各支持軸21a、21aが前述した搬送ベルトV側のコンベアフレームF2から上方に突出した一対のブラケット21b、21bに軸支されており、この支持軸21a、21aを中心としてホッパー本体21全体が前記搬送ベルトVの搬送方向前後方向に転回自在となっている。
転回機構22は、この支持軸21a、21aの一方に減速機22aを介して連結されたサーボモータ22bと、このサーボモータ22bをコントロールする制御部(図示しない)とから構成されており、このような転回機構22によってホッパー本体21を前記搬送ベルトVの搬送方向前後方向に任意の角度で転回させるようになっている。
なお、このサーボモータ22bをコントロールする図示しない制御部、および前記振動モータ13aをコントロールする図示しない制御部、ならびに前記昇降用シリンダ14aをコントロールする図示しない制御部は、共通した制御手段からなっており、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の用途のために設計・製造されるLSIの他、パソコンなどの汎用コンピュータと各制御用のソフトウェアなどから構成されている。
また、前記振動フィーダ10の近傍上方および、前記ホッパー本体21の近傍上方には、ゴムシートまたは樹脂シートからなる飛散防止部材(シート)23、24がそれぞれ上方から吊り下げられるようにのれん(暖簾)状に設けられており、供給コンベアCからこの振動フィーダ10側に、およびこの振動フィーダ10からホッパー本体21側にそれぞれワークWを供給する際の飛散を防止するようになっている。
次に、このような構成をしたワーク供給装置100の作用およびこのワーク供給装置100を用いたワーク供給方法の一例を主に図5を参照しながら説明する。
図5(1)に示すように、先ず、振動フィーダ11のフィーダ本体12の供給端側が上昇した状態で、そのフィーダ本体12内に供給コンベアC側から複数のワークWの供給が開始されることになるが、このときはそのフィーダ本体12の供給端(先端)側が上昇した状態となっているため、フィーダ本体12内に供給されたワークWがそのままワーク整列手段20のホッパー本体21に供給(落下)されることはない。
次に、このようにしてそのフィーダ本体12内に所定量のワークWが供給されたならば、前述した昇降機構14の昇降用シリンダ14aによって同図(2)に示すように、そのフィーダ本体12の供給端側を降下させてフィーダ本体12をほぼ水平状態にすると共に、前述した加振機構13の振動モータ13aを駆動してそのフィーダ本体12を加振する。
これによって、図示するようにフィーダ本体12上に供給されたワークWが適度にばらけると共にそのフィーダ本体12上を移動してその供給端から順次ホッパー本体21内に投下される。
そして、このようにしてそのホッパー本体21内に適量のワークWが溜まったならば、振動モータ13aを停止し、フィーダ本体12の供給端側を上昇してから前述した転回機構22によって同図(3)に示すようにそのホッパー本体21を適度な角度、例えば水平状態に対して前後50°程度の角度まで交互に傾斜してホッパー本体21全体を数回程度揺動させる。
これによって、仮にそのホッパー本体21内に溜まったワークWの一部がそのホッパー本体21の長手方向(搬送ベルトVの直交方向)に対してほぼ直角(長さがホッパー本体21の幅よりも短い場合)になっていたり、あるいは斜め方向にずれていたとしても、このホッパー本体21が樋状でかつその底部が狭まるように断面逆台形状になっているため、この傾斜および揺動によってそれらのワークWが全てホッパー本体21の長手方向に向くように自然と修正されて整列した状態となる。
そして、このようなワークWの整列操作が終了したならば、同図(4)に示すように同じく転回機構22によってそのホッパー本体21を搬送ベルトVの搬送方向側に所定角度、例えば、120°程度一気に転回させてその内部に溜まった全てのワークWを搬送ベルトV上に投下させると、フィーダ本体12側から向きがバラバラに供給されたワークWが図1に示すように搬送ベルトVの搬送方向と直交するように整列してその搬送ベルトVによって連続式熱処理設備S側に搬送されることになる。なお、ここでホッパー本体21を一気に転回、すなわち一気にひっくり返すようにホッパー本体21を転回させるのは、そのホッパー本体21をゆっくりと転回させた場合に、その内部で整列したワークW(長ボルト)がその内壁面に沿って転がってしまい、その結果、そのワークWの向きが変わってしまう(向きがばらけてしまう)のを回避するためである。
このように本発明のワーク供給装置100およびワーク供給方法は、連続式熱処理設備Sの搬送ベルトV側に長尺状のワークWを投下するワーク投下手段10と、このワーク投下手段20から投下されるワークWを一旦受け入れると共に、当該ワークを整列させてから前記搬送ベルトV上に載せ換えるワーク整列手段20とを備えたことから、従来のように人手に頼ることなく長尺状のワークを良好に連続式熱処理設備S側に供給することが可能となり、高温で過酷な環境下におけるワークの整列作業といった重労働を回避することができる。
また、図6に示すようにワークW同士が重なり合ったり、起き上がった状態で搬送されるようなことがなく、図7に示すように、各ワークWが独立して整列した状態で搬送されるようになるため、良好な熱処理が行われると共に、起き上がったりせり上がった状態で搬送されるワークWが連続式熱処理設備Sの開口部などに引っかかって操業を緊急停止せざるを得ないなどといった不都合を確実に回避することができる。
また、前記振動フィーダ10の近傍上方およびホッパー本体21の近傍上方に、ゴムシートまたは樹脂シートからなる飛散防止部材(シート)23、24を設けたことから、供給コンベアCからこの振動フィーダ10側に、およびこの振動フィーダ10からホッパー本体21側にそれぞれワークWを供給する際の飛散を確実に防止することができる。
これによって、振動フィーダ10や搬送ベルトVからワークWが転げ落ちることがなくなり、これを拾い集めるなどといった作業も不要となる。
なお、本実施の形態では、ホッパー本体21として底面が逆台形状の例で説明したが、溜まった長尺状のワークWが整列しやすい形状であれば、この形状に限定されるものでなく、例えば図8(1)に示すようにその底面が逆三角形状であったり、同図(2)に示すように半円形状であっても良い。
次に、このような形態をした本発明のワーク供給装置100を実際に用いてワークWを供給した実施例を説明する。なお、以下の実施例1〜3および比較例1、2では、前述したホッパー本体21として図3および図4に示すように、長さ1000mm、幅220mm、高さ150mmの底面逆台形状のものを用いた。
〔実施例1〕
ワークWとして長さ250mmでM20の長ボルトを、概ね時間あたりの供給量が680kgとなるようにベルトコンベア(供給コンベアC)で振動フィーダ11上に供給した後、前述したホッパー本体21を上向きの状態(図5(1)の状態)にして、振動フィーダ11のフィーダ本体12の供給端を所定の高さに下降し、ホッパー本体21への1回あたりのワークWの供給量が概ね6kgとなるように、そのフィーダ本体12に3秒間の振動を与えた。
その後、そのフィーダ本体12の供給端を元の高さに上昇させ、それ以上のワークWの供給を停止した上でホッパー本体21を搬送ベルトVの搬送方向前後にそれぞれ50°の角度で1回傾斜させてホッパー本体21内のワークWの向きを揃えて整列させた。
しかる後、このホッパー本体21を搬送ベルトVの搬送方向下流側に120°転回させ、その搬送ベルトV上に全てのワークWを排出してホッパー本体21を元の上向き状態に戻した。さらに、この動作を30秒に1回の割合で繰り返し1時間行った。
そして、このようにして搬送ベルトV上に排出(供給)されたワークWの形態を観察したところ、ワークW同士が重なり合った状態であっても、いずれのワークWも概ねその搬送ベルトVの搬送方向に対して直交方向に並んでおり、起き上がったり、搬送ベルトVから転げ落ちるようなものは全くなかった。
〔実施例2〕
次に、ワークWとしてホッパー本体21の底面幅(102.84mm)より短い長さ60mmでM4のボルトを用いた他は、実施例1と同様に概ね時間あたりの供給量が680kgとなるようにして同様な処理を行った。なお、振動フィーダ11に振動を与える時間は2秒であった。
この結果、長さ60mmのボルトであっても概ねその向きを揃えることができ、また、実施例1と同様に重なり合った状態であっても搬送ベルトV上で起き上がったり、搬送ベルトVから転げ落ちるようなものは皆無であった。
〔実施例3〕
次に、ワークWとして長さ400mmでM28のボルトを用いた他は、実施例1と同様な条件で処理を行った。
この結果、長さ400mmのボルトであっても概ねその向きを揃えることができ、また、実施例1と同様に重なり合った状態であっても方向が揃い搬送ベルトV上に起き上がったり、搬送ベルトVから転げ落ちるようなものは皆無であった。
〔比較例1〕
次に、ワークWとして長さ250mmでM20のボルトを用い、概ね時間あたりの680kgの供給量で振動フィーダ11から直接このワークWを落下させて搬送ベルトV上に供給した。
この結果、ボルトの向きが不揃いで互いに重なり、その重なり高さは実施例1の1.5倍程度となった上に、その一部が起き上がって先端が飛び出すものが発生して熱処理設備Sの前室入口の天井に引っかかってしまい、それを搬送ベルトVのセンサが感知して緊急停止してしまった。
〔比較例2〕
次に、比較例1と同様に、ワークWとして長さ250mmでM20のボルトを用い、概ね時間あたりの680kgの供給量で振動フィーダ11から直接このワークWを滑らせて搬送ベルトV上に供給したところ、この搬送ベルトV上の一部のボルトがこの振動フィーダ11から次々と供給されるボルトに押されてせり上がってそのまま起き上がってしまった。
また、起き上がったボルトの一部は搬送ベルトVの外に押し出されて搬送ベルトVに咬み込み、これを停止させてしまった。
そして、このように振動フィーダ11から直接搬送ベルトV上にワークWを供給する場合、これらの不都合を招くことなく確実に供給できる量は、時間あたり350kg程度であり、実施例の半分程度であることが分かった。
本発明に係る連続式熱処理設備のワーク供給装置の実施の一形態を示す斜視図である。 本発明に係る連続式熱処理設備のワーク供給装置の実施の一形態を示す側面図である。 ワーク整列手段(ホッパー本体)の一例を示す正面図である。 図3中A−A線矢視図である。 本発明に係る連続式熱処理設備のワーク供給装置の動作例を示す説明図である。 振動フィーダからコンベア上にワークを直接供給した際のワークの形態の一例を示す概念図である。 本発明装置を用いてコンベア上にワークを供給した際のワークの形態の一例を示す概念図である。 ワーク整列手段のホッパー本体の他の形態を示す図である。
符号の説明
100…ワーク供給装置
10…ワーク投下手段
11…振動フィーダ
12…フィーダ本体
13…加振機構
14…昇降機構
20…ワーク整列手段
21…ホッパー本体
22…転回機構
23,24…飛散防止部材
C…供給コンベア
S…連続式熱処理設備
V…搬送コンベア
W…ワーク(長ボルト)

Claims (9)

  1. 連続式熱処理設備に長尺状のワークを供給する装置であって、
    前記連続式熱処理設備内に順次送り込まれる搬送ベルト側に前記長尺状のワークを投下するワーク投下手段と、
    当該ワーク投下手段から投下されるワークを一旦受け入れると共に、当該ワークを整列させてから前記搬送ベルト上に載せ換えるワーク整列手段とを備え
    前記ワーク整列手段は、前記搬送ベルトの搬送方向とほぼ直交する方向に延びる樋状でかつその底部が狭まるような断面形状になっているホッパー本体と、当該ホッパー本体を前記搬送ベルトの搬送方向前後方向に転回させる転回機構とを有し、
    前記ワーク投下手段は、前記ワークを振動させながら投下する振動フィーダを有することを特徴とする連続式熱処理設備のワーク供給装置。
  2. 請求項に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、
    前記振動フィーダは、平板状のフィーダ本体と
    当該フィーダ本体を加振する加振機構と、
    当該フィーダ本体を昇降させる昇降機構とを有することを特徴とする連続式熱処理設備のワーク供給装置。
  3. 連続式熱処理設備に長尺状のワークを供給する装置であって、
    前記連続式熱処理設備内に順次送り込まれる搬送ベルト側に前記長尺状のワークを投下するワーク投下手段と、
    当該ワーク投下手段から投下されるワークを一旦受け入れると共に、当該ワークを整列させてから前記搬送ベルト上に載せ換えるワーク整列手段と、を備え、
    前記ワーク整列手段は、前記搬送ベルトの搬送方向とほぼ直交する方向に延びる樋状でかつその底部が狭まるような断面形状になっているホッパー本体と、当該ホッパー本体を前記搬送ベルトの搬送方向前後方向に転回させる転回機構と、を有し、
    前記ワーク整列手段のホッパー本体の近傍に、当該ホッパー本体に投下するワークの飛散を防止する飛散防止部材を設けたことを特徴とする連続式熱処理設備のワーク供給装置。
  4. 請求項1または2に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、
    前記振動フィーダの近傍に、当該振動フィーダ供給するワークの飛散を防止する飛散防止部材を設けたことを特徴とする連続式熱処理設備のワーク供給装置。
  5. 請求項3または4に記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、
    前記飛散防止部材は、のれん状をしたゴムシートまたは樹脂シートからなることを特徴とする連続式熱処理設備のワーク供給装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、
    前記ホッパーの底面は、断面逆台形状になっていることを特徴とする連続式熱処理設備のワーク供給装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、
    前記ホッパーの底面は、断面逆三角形状になっていることを特徴とする連続式熱処理設備のワーク供給装置。
  8. 請求項1ないし5のいずれかに記載の連続式熱処理設備のワーク供給装置において、
    前記ホッパーの底面は、断面半円形状になっていることを特徴とする連続式熱処理設備のワーク供給装置。
  9. 連続式熱処理設備に長尺状のワークを供給する方法であって、
    当該連続式熱処理設備内に順次流れ込む搬送ベルトの上部に、前記搬送ベルトの搬送方向とほぼ直交する方向に延びる樋状でかつその底部が狭まるような断面形状になっているホッパを転回自在に設け、
    前記ホッパー内に前記長尺状のワークを投下した後、当該ホッパーを振動させて当該ホッパー内のワークを当該ホッパの長手方向に整列させた後、
    当該ホッパを転回させて当該ホッパ内のワークを前記搬送ベルト上に移し換えて前記連続式熱処理設備に供給することを特徴とする連続式熱処理設備へのワーク供給方法。
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