JP7485349B2 - トレイ及び供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トレイ及び供給装置に関する。
サイズ、形状等が異なる様々な廃棄用製品(被供給物)の選別作業を完全に自動化することは、容易ではない。現状では、作業者が目視によって、廃棄用製品を一台づつ選り分けている。完全自動化が難しい主要因の一つは、廃棄用製品を個別に滞りなく一定間隔で整列させて搬送コンベヤ等に自動供給する供給装置が存在しないからである。
従来の供給装置としては、振動トレイ式の自動供給装置(振動フィーダ)が最も頻繁に用いられる。通常の形状のトレイを用いて、互いに形状が異なる不定形物体(被供給物)を供給すると、以下の問題がある。第1の問題は、不定形物体によるトレイの閉塞が容易に発生することである。第2の問題は、不定形物体を個別に一定速度で排出することが難しいことである。
製造業では、ねじ、ビス、ボルト等の丸物と称される部品の整列供給に、パーツフィーダ(供給装置)が用いられている。パーツフィーダでは、ある特定の部品の寸法や形状に特化した搬送路や誘導軌道を備えることで、整列供給を可能としている。
特許文献1のパーツフィーダは、搬送路を利用している。このパーツフィーダでは、山形に形成された中心部が偏芯して回転する。この中心部に、複数の部品が投入される。複数の部品は、螺旋状の搬送路に移送される。搬送路寸法を複数の部品に応じて定めることで、複数の部品が一度に供給されることなく一つずつ整列した状態で供給される。
特許文献2のパーツフィーダでは、誘導軌道が利用されている。このパーツフィーダでは、複数の部品は、誘導軌道上部に設置したホッパに投入される。誘導軌道は、部品の寸法に合わせて設定される。誘導軌道は、底部に配置されたコンベアを通じて、複数の部品を一つずつ整列した状態で供給する。
これら従来のパーツフィーダは、特定部品、即ち、一品一様の物体に限定して使用される装置である。したがって、被供給物が一品一様でなければ、整列した状態で供給ですることは困難という問題がある。
近年、物品の自動供給にロボットピッキングが利用されている。ロボットピッキングは、パーツフィーダとは異なる。ロボットピッキングでは、カメラで取得した画像を解析し、空間中の対象物(被供給物)を個別に認識する。そして、マニピュレータで対象物を把持し、搬送コンベヤに配置する。特許文献3及び4に記載のロボットピッキングを、不定形物体の単品供給へ応用することも検討されている。
しかし、現状において実際に利用されているロボットピッキングでは、殆ど以下の方式が用いられている。ロボットピッキングでは、単一種類の物体を対象として、そのCADデータ(3次元形状モデル)を予め計算機に登録しておく。そして、入力データと照合(パターンマッチング)して物体の位置・姿勢を判断し、物体の把持計画を策定する。この方式を用いる理由は、CADデータを入手できない大量の不定形物体群を対象にすると、位置・姿勢の推定精度が低下する。このため、形状の多様性や複雑さが増すにつれて把持の正確性が低下するという問題が避けられない。また、物体認識処理を経た上で物体搬送に移行するため、単一の装置では、作業者の速度以上の供給は困難という問題がある。
特開2000-264420号公報 特開平06-064731号公報 特開2016-203350号公報 特開2019-117068号公報
以上のように、従来のトレイでは、互いに形状が異なる複数の被供給物が内部で閉塞すること無く、複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給することは、困難である。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、互いに形状が異なる複数の被供給物が内部で閉塞すること無く、複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給するトレイ、及びこのトレイを備える供給装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の一態様に係るトレイは、互いに形状が異なる複数の被供給物を供給するトレイであって、底板と、前記底板における、前記底板に沿う第1方向の端部から、前記底板の厚さ方向の第1側にそれぞれ立ち上がる一対の側板と、前記底板における、前記底板に沿うとともに前記第1方向に直交する第2方向の第1側の端部に配置され、前記第2方向の第2側に向かうに従い漸次、前記厚さ方向の前記第1側に向かうように傾斜した傾斜板と、前記底板における、前記傾斜板よりも前記第2方向の前記第2側に配置され、前記底板よりも前記厚さ方向の前記第1側に突出した突部と、を備え、前記一対の側板は、前記第1方向に直交する基準面に対して非対称であり、前記一対の側板における前記第2方向の前記第2側の端の幅は、前記一対の側板における前記第2方向の前記第1側の端の幅よりも短い。
(2)前記態様に係るトレイにおいて、前記一対の側板の少なくとも一方は、複数の板片を前記第2方向に互いに連ならせて波状に形成されていてもよい。
(3)前記態様に係るトレイにおいて、前記一対の側板の少なくとも一方は、前記複数の板片のうち、前記第2方向に隣り合う一対の前記板片が互いに接続された部分に形成された角部を1以上5以下有し、前記1以上5以下の角部のそれぞれを構成する前記一対の板片が前記一対の側板の間側になす角度は、165度以上179度以下であってもよい。
(4)前記態様に係るトレイにおいて、前記突部は、前記第2方向に沿って延び、前記一対の側板の間であって、前記一対の側板からそれぞれ離間した位置に配置されていてもよい。
(5)前記態様に係るトレイにおいて、前記突部は、半円柱状に形成されて、前記底板における前記第2方向の前記第2側の端から、前記第2方向の前記第1側に延び、前記突部の径は、5mm以上40mm以下であり、前記突部の前記第2方向の長さは、100mm以上500mm以下であってもよい。
(6)前記態様に係るトレイにおいて、前記第1方向に直交する断面において、前記底板と前記傾斜板とがなす角度は、5度以上10度以下であってもよい。
(7)また、本発明の一態様に係る供給装置は、前記のいずれかに記載のトレイと、前記トレイを、前記底板が水平面に沿うように支持しつつ、前記厚さ方向及び前記第2方向にそれぞれ交差する方向に振動させる振動部と、を備える。
(8)前記態様に係る供給装置において、前記振動部の振幅は、1.5mm以上6.0mm以下であり、前記振動部の周波数は、20Hz以上50Hz以下であってもよい。
本発明のトレイ及び供給装置によれば、互いに形状が異なる複数の被供給物が内部で閉塞すること無く、複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給することができる。
本発明の第1実施形態の供給装置の側面図である。 同供給装置におけるトレイの平面図である。 図2中の切断線A1-A1の断面図である。 同トレイの正面図である。 同供給装置の動作を説明する、トレイの一部を破断した斜視図である。 ケース2のトレイの要部における平面図である。 ケース2のトレイの内部で複数の被供給物が閉塞した状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態のトレイの要部における平面図である。 同トレイの正面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る供給装置の第1実施形態を、図1から図7を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、供給装置1は、本実施形態のトレイ10と、振動部50と、を備えている。
トレイ10は、互いに形状が異なる複数の被供給物W(図5参照)を供給するための容器である。図2から図4に示すように、トレイ10は、底板11と、第1側板(側板)16と、第2側板(側板)21と、背板26と、フランジ31と、傾斜板36と、棒状突起(突部)41と、を備えている。なお、図3は、後述する第1方向Xに直交する断面図である。
底板11は、板状に形成されている。底板11は、底板11の厚さ方向Zに見た平面視において、第1方向Xの長さよりも第2方向Yの長さが長い(図2参照)。第1方向X及び第2方向Yは、それぞれ底板11に沿うとともに、互いに直交する方向である。
底板11は、等幅部12と、先細り部13と、を備えている。等幅部12は、平面視で第2方向Yに長い矩形状を呈している。等幅部12は、先細り部13よりも第2方向Yの第1側Y1(以下では、単に第1側Y1とも言う)に配置されている。先細り部13では、第1側Y1の端における第1方向Xの長さよりも、第1側Y1とは反対の第2方向Yの第2側Y2(以下では、単に第2側Y2とも言う)における第1方向Xの長さが短い。先細り部13の第1方向Xの各端縁は、第1側板16及び第2側板21に対応して折れ線状に形成されている。
先細り部13の第1側Y1の端における第1方向Xの長さは、等幅部12の第1方向Xの長さに等しい。先細り部13の第1側Y1の端における第1方向Xの中心と、等幅部12の第2側Y2の端における第1方向Xの中心とは、互いに一致している。
等幅部12及び先細り部13は同一平面上に配置され、互いに連なっている。
例えば、底板11の第1方向Xの長さL1は、1000mmである。
第1側板16は、底板11における、底板11に沿う第1方向Xの第1側X1(以下では、単に第1側X1とも言う)の端部から厚さ方向Zの第1側Z1(以下では、単に第1側Z1とも言う)に立ち上がっている。ここで言う第1側Z1に立ち上がるとは、第1側Z1に並行に延びるだけでなく、例えば第1側Z1に対して60度以下の角度をなして傾いて延びることも意味する。この例では、第1側板16は、底板11の端部から第1側Z1に並行に延びている。ここで、第1側X1とは反対の側を、第1方向Xの第2側X2(以下では、単に第2側X2とも言う)と言う。第1側Z1とは反対の側を、厚さ方向Zの第2側Z2(以下では、単に第2側Z2とも言う)と言う。
第1側板16は、複数の板片17a,17b,17c,17d,17e(以下、板片17a~17eと略して示す)を第2方向Yに互いに連ならせて波状に形成されている。ここで言う波状とは、所定の方向の第1側に向かうに従い、所定の方向に直交する第1側、第1側とは反対の第2側に、少なくとも1回ずつ変位する形状のことを意味する。
板片17a~17eは、それぞれ板状に形成され、厚さ方向Zに延びている。
板片17aは、底板11における第1側Y1の端から第2側Y2に並行に延びている。板片17bは、板片17aにおける第2側Y2の端から、第2側X2と第2側Y2との間の向きに延びている。板片17cは、板片17bにおける第2側Y2の端から、第1側X1と第2側Y2との間の向きに延びている。板片17dは、板片17cにおける第2側Y2の端から、第2側X2と第2側Y2との間の向きに延びている。板片17eは、板片17dにおける第2側Y2の端から、第2側Y2に並行に延びている。
ここで、以下の2つの条件を満たす構成を、角部と言う。
・複数の板片17a~17eのうち、第2方向Yに隣り合う一対の板片が互いに接続された部分に形成された構成。
・角部を構成する一対の板片が側板16,21の間側になす角度が、165度以上179度以下(180度未満)。
ここで言う一対の板片がなす角度とは、各板片にそれぞれ直交する第1基準面を規定したときに、第1基準面による断面において一対の板片がなす角度のことを意味する。
図2に示すように、第1側板16は、板片17a及び板片17bが互いに接続された部分に、角部18aを有する。角部18aを構成する板片17a,17bが側板16,21の間側になす角度θ1は、165度以上179度以下である。第1側板16は、板片17c及び板片17dが互いに接続された部分に、角部18bを有する。角部18bを構成する板片17c,17dが側板16,21の間側になす角度θ2は、165度以上179度以下である。
すなわち、第1側板16は、2つの角部18a,18bを有する。
この例では、角度θ1及び角度θ2は互いに等しい。板片17b及び板片17cが側板16,21の外側になす角度θ3は、360度から角度θ1を引いた値に等しい。すなわち、板片17b及び板片17dは、互いに平行である。
図2及び図4に示すように、第2側板21は、底板11における第2側X2の端部から第1側Z1に立ち上がっている。この例では、第2側板21は、底板11の端部から第1側Z1に並行に延びている。第2側板21は、複数の板片22a,22b,22c(以下、板片22a~22cと略して示す)を第2方向Yに互いに連ならせて波状に形成されている。
すなわち、本実施形態では、側板16,21の両方が波状に形成されている。なお、側板16,21の一方が波状に形成されていてもよい。
板片22a~22cは、それぞれ板状に形成され、厚さ方向Zに延びている。板片22aの第2側Y2の端は、第2方向Yにおいて、板片17bにおける第2方向Yの中間部に対応する位置に配置されている。
板片22aは、底板11における第1側Y1の端から第2側Y2に並行に延びている。板片22bは、板片22aにおける第2側Y2の端から、第1側X1と第2側Y2との間の向きに延びている。板片22cは、板片22bにおける第2側Y2の端から、第2側Y2に並行に延びている。
第2側板21は、板片22a及び板片22bが互いに接続された部分に、角部23aを有する。角部23aを構成する板片22a,22bが側板16,21の間側になす角度θ6は、165度以上179度以下である。すなわち、第2側板21は、1つの角部23aを有する。
本実施形態では、側板16,21のそれぞれが、1以上5以下の角部を有する。なお、側板16,21の少なくとも一方が、1以上5以下の角部を有するように構成してもよい。
図2に示すように、板片17aの第1側Y1の端、及び板片22aの第1側Y1の端の第2方向Yにおける位置は、互いに一致している。板片17eの第2側Y2の端、及び板片22cの第2側Y2の端の第2方向Yにおける位置は、互いに一致している。
ここで、図2及び図4に示すように、第1側板16と第2側板21との間に配置され、第1方向Xに直交する面を、第2基準面(基準面)S1と規定する。第2基準面S1は、底板11における第1方向Xの中心線を含む面であってもよい。
このとき、側板16,21は、第2基準面S1に対して非対称である。言い換えれば、側板16,21は、第2基準面S1に対して、少なくとも一部が対称ではない。例えば、第1側板16の板片17b及び第2側板21の板片22bは、第2基準面S1に対して対称ではない。
図2に示すように、側板16,21における第2側Y2の端の幅(距離)L2は、側板16,21における第1側Y1の端の幅L3よりも短い。例えば、幅L2は100mmであり、幅L3は260mmである。
側板16,21及び底板11における第1側Y1の端部は、投入口46を構成する。側板16,21及び底板11における第2側Y2の端部は、排出口47を構成する。前記幅L2,L3の関係を言い換えると、排出口47の幅は投入口46の幅よりも狭い。
図2及び図3に示すように、背板26は、底板11の第1側Y1の端から第1側Z1に立ち上がっている。背板26は、第1側板16と第2側板21との間を封止している。
図2から図4に示すように、フランジ31は、一対の第1フランジ片32と、第2フランジ片33と、を備えている。各第1フランジ片32は、側板16,21における第1側Z1の端から第1方向Xに並行に、側板16,21の外側に延びている。第2フランジ片33は、背板26における第1側Z1の端から第1側Y1に並行に延びている。一対の第1フランジ片32及び第2フランジ片33は、互いに連なっている。
図2及び図3に示すように、傾斜板36は、底板11における第1側Y1の端部に配置されている。傾斜板36は、第2側Y2に向かうに従い漸次、第1側Z1に向かうように傾斜している。図3に示す第1方向Xに直交する断面において、底板11と傾斜板36とがなす角度(以下では、傾斜板角度とも言う)θ8は、鋭角であって、5度以上10度以下である。本実施形態では、傾斜板36の第2側Y2の端は、底板11よりも第1側Z1に配置されている。すなわち、傾斜板36の第2側Y2の端と底板11との間には、厚さ方向Zに段差が形成されている。
なお、傾斜板36の第2側Y2の端が、底板11に連なっていてもよい。この場合、前記傾斜板角度は、底板11の第2側Y2の延長線と、傾斜板36とがなす角度を意味する。
図2から図4に示すように、棒状突起41は、半円柱状に形成されている。ここで言う半円柱状とは、円柱を、円柱の軸線を含む平面で切断した形状のことを意味する。棒状突起41の径は、5mm以上40mm以下である。棒状突起41の(第2方向Yの)長さは、100mm以上500mm以下である。
棒状突起41は、側板16,21の間であって、側板16,21からそれぞれ離間した位置に配置されている。棒状突起41は、底板11よりも第1側Z1に(向かって)突出している。棒状突起41は、底板11における、傾斜板36よりも第2側Y2に配置されている。棒状突起41は、底板11における第2側Y2の端から、第2方向Yに沿って第1側Y1に延びている。棒状突起41は、等幅部12と先細り部13との境界近くまで延びている。
棒状突起41の第1側Y1の端面は、第1側Z1に向かうに従い漸次、第2側Y2に向かうように傾斜していることが好ましい(図3参照)。
以上のように構成されたトレイ10は、例えば、鋼板及び鋼材を曲げ加工すること等により形成される。
図1に示すように、振動部50は、本体51と、制御部52と、ケーブル53と、を備えている。ここで、厚さ方向Z及び第2方向Yをそれぞれ含む平面を、YZ平面と言う。
本体51は、公知の構成である。例えば、本体51は、図示しなモータと、ギアボックスと、を備えている。モータは、ギアボックスを駆動する。ギアボックスは、トレイ10を、底板11が水平面に沿い、第1側Z1が上方を向くように支持している。本体51は、トレイ10をYZ平面上で、厚さ方向Z及び第2方向Yにそれぞれ交差する方向に振動させる。
ここで、図3に示すように、YZ平面上で、第2方向Yに対して、第2側Y2に向かうに従い第1側Z1に角度θ10傾いた振動方向Dを規定する。振動方向Dは、第1側Z1と第2側Y2との間の第1向き、及び第2側Z2と第1側Y1との間の第2向きを含む方向である。本体51は、トレイ10を振動方向Dに振動させる。
角度θ10は、25度であることが好ましい。
なお、振動部50による振動の振幅(以下では、単に振幅とも言う)は、1.5mm以上6.0mm以下であることが好ましい。振動部50による振動の周波数(以下では、単に周波数とも言う)は、20Hz(ヘルツ)以上50Hz以下であることが好ましい。なお、周波数は、20Hz以上60Hz以下であってもよい。
制御部52は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力部と、を備えている。メモリには、CPUを制御するための制御プログラム、振幅及び周波数を含む定数等が記憶されている。入出力部は、キーボード、ディスプレイ等を備えている。操作者は、キーボードを操作することで、CPUに指示を与える。CPUが処理した結果は、ディスプレイに表示される。
ケーブル53は、本体51と制御部52とを接続している。
次に、以上のように構成された供給装置1の動作について説明する。
操作者が入出力部を操作して制御部52に指示を与えると、制御部52は振動部50を駆動して、トレイ10を所定の振幅及び周波数で振動方向Dに振動させる。
例えば図示しないホッパにより投入口46に供給された複数の被供給物Wは、トレイ10が振動することで、傾斜板36上を第2側Y2に向かって移動しながら傾斜板36を登る。この際に、複数の被供給物Wの形状が互いに異なるため、複数の被供給物Wが傾斜板36を登るのに要する時間が互いに異なる。各被供給物Wは、傾斜板36を超えると、前記段差を落ちて底板11上に配置される。
これにより、傾斜板36よりも第2側Y2に配置された底板11上に、複数の被供給物Wが一つずつ整列した状態で供給され、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することが抑えられる。
側板16,21が第2基準面S1に対して非対称であるため、底板11上で複数の被供給物Wが第2側Y2に向かって搬送される際に側板16,21に接触したときに、側板16,21から受ける力が第1方向Xで非対称になる。従って、複数の被供給物Wが第2側Y2に向かって第1方向Xで対称に搬送されることが抑制される。これにより、後述するブリッジ等が第1方向Xに対称に形成されて、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することが抑えられる。
底板11に棒状突起41が設けられているため、図5に示すように、複数の被供給物Wが棒状突起41に乗り上げ、複数の被供給物Wの姿勢が変化する。各被供給物Wがトレイ10の底板11に対して傾斜した姿勢に配置され、複数の被供給物Wにより後述するブリッジが形成され難くなる。従って、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することが抑えられる。側板16,21における第2側Y2の端の幅L2は第1側Y1の端の幅L3よりも短いため、複数の被供給物Wが一つずつ整列した状態でトレイ10の排出口47から外部に排出される。
トレイ10から排出された被供給物Wは、例えば図示しないコンベヤで搬送される。そして、被供給物Wから金、銀等の各種金属が取り出されてリサイクルされる。
次に、以上のように構成された実施例のトレイ10、及び比較例のトレイを用いた実験結果について説明する。
複数の被供給物として、廃棄用の小型電気製品を用いた。より具体的には、複数の被供給物として、スマートフォン10台、携帯電話10台、及びデジタルカメラ10台を用いた。複数の被供給物全体としての台数は、30台である。ここで言うと携帯電話は、携帯型の電話機のうちスマートフォン以外の電話機のことを意味する。
各被供給物は、直方体状であるが、形状及びサイズは多様である。各被供給物の表面には、突起物等により凹凸が形成されている。複数の被供給物の長辺、短辺、及び厚さは、以下のようである。
・長辺:54.0~91.9mm(平均68.7mm)
・短辺:23.6~48.5mm(平均35.5mm)
・厚さ:3.8~22.3mm(平均12.2mm)
なお、一般的な小型電気製品において、短辺に対する長辺の比は、2~5程度である。
表1に示す実験No.1から実験No.7の実験条件で、実験を行った。
Figure 0007485349000001
表1において、実験条件の各項目に該当する場合は「○」、該当しない場合は「×」で示した。
ケース1及びケース2のトレイは、傾斜板及び棒状突起を備えていない。
ケース1のトレイでは、一対の側板は、第2基準面に対して対称である。排出口の幅及び投入口の幅は互いに等しく、各幅は236mmとした。排出口の幅は、複数の被供給物の長辺よりも充分に広い。
ケース2のトレイを、図6に示す。ケース2のトレイ100では、側板101,102は第2基準面S1に対して対称である。トレイ100は、排出口の幅が投入口の幅よりも狭い、いわゆるテーパー状である。排出口の幅は100mmである。排出口の幅は、複数の被供給物の長辺とほぼ同等である。被供給物の姿勢等により、閉塞を起こし得る条件である。
ケース3のトレイは、本実施形態のトレイに対して傾斜板及び棒状突起を備えていないことのみが異なる。
ケース4のトレイは、本実施形態のトレイに対して傾斜板を備えていないことのみが異なる。
ケース5のトレイでは、本実施形態のトレイにおいて、傾斜板角度を5度にした。
ケース6のトレイでは、本実施形態のトレイにおいて、傾斜板角度を10度にした。
なお、ケース4からケース6のトレイでは、本実施形態のトレイにおいて、第1側板が有する各角部の角度は、162度とした。第2側板が有する角部の角度は、118度とした。棒状突起の径は20mmとし、棒状突起の長さは450mmとした。
複数の被供給物を無作為に混合して、トレイの投入口に山積みに配置した。その後で、トレイに振動方向に振動を加えた。
振動を加えてから全ての被供給物が排出されるまでに要する時間(以下、排出時間と言う)を測定した。トレイの内部で被供給物が閉塞すること等により、振動を加えてから60秒経過しても全ての被供給物が排出されない場合には、以下のように処理した。振動を加えてから60秒経過した時点で、実験を終了した。トレイに残った被供給物の台数を記録した。
複数の被供給物の混合状態、投入口での配置状態を変えて、各実験No.の実験条件で実験を10回行った。
実験No.1から実験No4では、振幅を1.5mm、周波数を60Hzとした。
実験No.1では、ケース1のトレイを使用した。10回の実験全てにおいて、トレイの内部で複数の被供給物が閉塞しなく、全ての被供給物が排出された。しかし、大多数の被供給物が同時に折り重なって排出され、複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給することはできなかった。平均排出時間は、9秒であった。
表1の「被供給物の閉塞防止」の欄において、全実験において被供給物がトレイの内部で閉塞しない場合は、評価を「○」で示した。全実験中に1回でも被供給物がトレイの内部で閉塞する場合は、評価を「×」で示した。
表1の「被供給物の整列供給」の欄において、全実験において複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給できる場合は、評価を「○」で示した。全実験中に1回でも複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給できない場合は、評価を「×」で示した。
実験No.1では、被供給物の閉塞防止の評価は「○」、被供給物の整列供給の評価は「×」であった。
実験No.2では、ケース2のトレイを使用した。表2に示すように、10回の実験のうち8回で被供給物が閉塞した。
Figure 0007485349000002
例えば、1回目の実験では、全数の被供給物が排出され、排出時間は、19.4秒であった。2回目の実験では、複数の被供給物のうち、一部の被供給物が排出され、スマートフォン3台、携帯電話3台、及びデジタルカメラ1台が排出されずトレイに残った。
振動を加えると、複数の被供給物は、排出口に向かって一様に移動し始める。排出口に近づくに従い複数の被供給物が密集することで、被供給物の姿勢による閉塞や、複数の被供給物がブリッジを形成して閉塞することが確認された。
図6に、トレイ100の内部で1つの被供給物Wが、その姿勢により閉塞した状態を示す。図7に、トレイ100の内部で複数の被供給物Wがブリッジ(アーチ状の橋)を形成して閉塞した状態を示す。複数の被供給物Wは、トレイ100の底板に沿うように配置されている。
なお、全ての被供給物が排出された2回の実験における排出時間は、19秒、29秒であった。閉塞が発生しなければ、毎秒1台に近い速度で被供給物を供給可能であった。
実験No.2では、トレイの内部で被供給物が8回閉塞したため、被供給物の閉塞防止の評価が「×」であった。被供給物の整列供給の評価は、「×」であった。
実験No.3では、ケース3のトレイを使用した。表3に示すように、実験No.2に比べてはるかにスムーズに(閉塞すること無く)、複数の被供給物を排出することができた。
Figure 0007485349000003
なお、表3において、全数排出率は、全ての被供給物が排出された回数を、実験回数で割った値を意味する。この例では、全数排出率は、(5/10)の式から50%となる。
排出台数割合は、排出された台数を、300台である投入台数で割った値を意味する。この例では、排出台数割合は、(280/300)の式から93%となる。
平均排出時間は、全数排出された実験の平均搬送時間を意味する。この例では、平均搬送時間は、全数排出された5回の実験の平均排出時間である。
実験No.3では、被供給物がトレイの内部で5回閉塞したため、被供給物の閉塞防止の評価が「×」であった。被供給物の整列供給の評価は、「×」であった。
実験No.4では、ケース4のトレイを使用した。表4に示すように、10回の実験全てに対して、全ての被供給物が排出された。被供給物がトレイの内部に残留することは無かった。
Figure 0007485349000004
平均排出時間は27秒であったが、排出時間の最小値が15秒、排出時間の最大値が57秒と、実験ごとのばらつきが大きかった。
実験No.4では、被供給物の閉塞防止の評価は、「○」であった。被供給物の整列供給の評価は、「×」であった。
実験No.5では、ケース4のトレイを使用した。実験No.5及び実験No.7では、振幅を6.0mmとした。実験No.5から実験No7では、周波数を24.8Hzとした。
実験No.5では、実験No.4に対して振幅を大きくするとともに、周波数を小さくしている。実験No.5では、表5に示すように、10回の実験全てに対して、全ての被供給物が排出された。
Figure 0007485349000005
実験No.5では、被供給物がトレイの内部に残留することは無かった。平均排出時間は17.4秒であった。
実験No.6では、ケース5のトレイを使用し、振幅を4.0mmとした。表6に示すように、10回の実験のうち4回で、被供給物がトレイの内部に残留した。
Figure 0007485349000006
しかし、被供給物が残留した理由は、被供給物が傾斜板を登り切れずに傾斜板上で残留したためである。被供給物は、トレイの内部で閉塞したのではない。複数の被供給物を再び投入口に供給することで、傾斜板上で残留した被供給物は傾斜板を登りやすくなるため、被供給物の残留は問題無い。
なお、表6において、搬送時間は、1台目の被供給物がトレイから排出されてから30台目の被供給物がトレイから排出されるまでの時間を意味する。平均搬送時間は、全数排出された実験において、搬送時間の平均値を意味する。トレイに振動を加えてから1台目の被供給物がトレイから排出されるまでには、タイムラグがある。排出時間からこのタイムラグを引いた値が、搬送時間になる。
実験No.6では、被供給物の閉塞防止の評価は「○」、被供給物の整列供給の評価は「○」であった。
実験No.7では、ケース6のトレイを使用した。表7に示すように、10回の実験のうち全てで、被供給物がトレイの内部に残留した。
Figure 0007485349000007
しかし、被供給物が残留した理由は、被供給物が傾斜板を登り切れずに傾斜板上で残留したためである。被供給物は、トレイの内部で閉塞したのではない。
実験No.7では、被供給物の閉塞防止の評価は「○」、被供給物の整列供給の評価は「○」であった。
被供給物の閉塞防止の評価及び被供給物の整列供給の評価がそれぞれ「○」の実験に用いられたトレイが、実施例になる。被供給物の閉塞防止の評価及び被供給物の整列供給の評価の少なくとも一方が「×」の実験に用いられたトレイが、実施例になる。
実験No.1から実験No.5に用いられたケース1からケース4のトレイが、比較例のトレイである。実験No.6及び実験No.7に用いられたケース5及びケース6のトレイが、実施例のトレイである。
以上説明したように、本実施形態のトレイ10を用いることで、複数の被供給物Wが内部で閉塞すること無く、複数の被供給物Wを一つずつ整列した状態で供給することができる。
第1側板16は、板片17a~17eを第2方向Yに互いに連ならせて波状に形成されている。このため、板片17a~17eにより、波状に形成される第1側板16を簡単に構成することができる。
第1側板16は、角部18a,18bを1以上5以下有し、各角部18a,18bを構成する一対の板片が側板16,21の間側になす角度は、165度以上179度以下である。第1側板16が角部18a,18bを有しないと、第1側板16に接触する被供給物Wに第1側板16から力を与え難くなる。一方で、第1側板16が6以上の角部を有すると、角部で被供給物Wが係止されて、トレイ10の内部で被供給物Wが閉塞する虞がある。
一対の板片がなす角度が165度未満であると、角部で被供給物Wが係止されて、トレイ10の内部で被供給物Wが閉塞する虞がある。一方で、一対の板片がなす角度が179度を超える(180度以上になる)と、第1側板16に接触する被供給物Wに第1側板16から力を与え難くなる。
第1側板16が有する角部18a,18bの数、及び各角部18a,18bの角度が前記のように設定されていることで、複数の被供給物Wがトレイ10の内部で閉塞することを、より確実に抑えることができる。
棒状突起41は、第2方向Yに沿って延び、側板16,21の間であって、側板16,21からそれぞれ離間した位置に配置されている。トレイ10の振動により複数の被供給物Wが移動する方向に、棒状突起41が延びている。棒状突起41が側板16,21に接触している場合に比べて、複数の被供給物Wが棒状突起41に乗り上げて、棒状突起41の姿勢が変化しやすくなる。従って、移動する複数の被供給物Wの姿勢が第2方向Yのより広範囲にわたって、より大きく変化し、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することを、より確実に抑えることができる。
棒状突起41は、半円柱状に形成されて、底板11における第2側Y2の端から第1側Y1に延びている。そして、棒状突起41の径は5mm以上40mm以下であり、棒状突起41の第1方向Xの長さは100mm以上500mm以下である。これにより、複数の被供給物Wが棒状突起41に乗り上げた姿勢を維持しやすくなるとともに、棒状突起41に乗り上げた複数の被供給物Wの姿勢を、より確実に変化させることができる。
底板11と傾斜板36とがなす傾斜板角度θ8は、5度以上10度以下である。従って、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することが無い状態で、傾斜板36から第2側Y2に配置された底板11上に、複数の被供給物Wを一つずつ整列した状態で供給することを、より確実に行うことができる。
また、本実施形態の供給装置1は、トレイ10と、振動部50と、を備えている。振動部50によりトレイ10を振動させることで、複数の被供給物Wを傾斜板36に登らせ、側板16,21間を通して第2側Y2に一つずつ整列した状態で供給することができる。
振動部50の振幅は、1.5mm以上6.0mm以下であり、振動部50の周波数は、20Hz以上50Hz以下である。従って、複数の被供給物Wを、約1秒おきに一つずつ整列した状態で供給することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図8及び図9を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図8及び図9に示すように、本実施形態のトレイ60は、第1実施形態のトレイ10の第2側板21に代えて、第2側板61を備えている。
第2側板61は、底板11における第2側X2の端部から第1側Z1に立ち上がっている。第2側板61は、第2側板21の板片22cに代えて、板片62及び接続片63を備えている。
板片62は、板片本体66と、湾曲片67と、を備えている。
板片本体66は、板状に形成されている。板片本体66は、第1側Z1に向かうに従い漸次、第2側X2に向かうように傾斜している。
湾曲片67は、第2側X2と第2側Z2との間の向きに向かって凸となるように湾曲している。湾曲片67の第2側Z2の端部は、底板11に連なっている。湾曲片67の第1側Z1の端部は、板片本体66の第2側Z2の端部に連なっている。板片本体66の第1側Z1の端部は、フランジ31の第1フランジ片32に連なっている。
接続片63は、第2方向Yが厚さ方向となる板状に形成されている。接続片63は、板片22bと板片62との間を封止している。
なお、図9中に、被供給物Wを二点鎖線で示している。湾曲片67及び板片本体66に沿って移動する被供給物Wは、姿勢を変化させやすい。
本実施形態のトレイ60によれば、互いに形状が異なる複数の被供給物Wが内部で閉塞すること無く、複数の被供給物Wを一つずつ整列した状態で供給することができる。
さらに、トレイ60の第2側Y2の端部に配置された被供給物Wが、湾曲片67及び板片本体66に沿って移動することで、被供給物Wが姿勢を容易に変化させることができる。
なお、トレイ60は、湾曲片67を備えず、底板11に板片本体66が直接連なっていてもよい。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態及び第2実施形態では、第1側板16は、鋼材を曲げ加工すること等により、正弦波のような波状に形成されていてもよい。この場合、第1側板は角部を有さない。
第1側板及び第2側板は、第2基準面S1に対して非対称に形成されていれば、波状に形成されていなくてもよい。
棒状突起41は、第2方向Yに沿って延びた形状でなく、例えば半球状であってもよい。棒状突起41は、第1側板16又は第2側板21に接触する位置に配置されてもよい。
傾斜板角度は、5度未満でもよいし、10度を超えてもよい。
(産業上の利用可能性)
本発明のトレイ及び供給装置は、スマートフォン、デジタルカメラ等の複数の被供給物に含まれる各種金属のリサイクル工程を自動化(高効率化)する際に、利用可能である。より詳しく説明すると、本発明のトレイ及び供給装置は、金属資源価値、取り扱い危険性、解体難易度、製造メーカの違い等に基づいて、様々な被供給物の混合物から特定の品目や機種を画像処理等で自動認識して選別する際に利用可能である。
1 供給装置
10,60 トレイ
11 底板
16 第1側板(側板)
17a,17b,17c,17d,17e,22a,22b,62 板片
18a,18b,23a 角部
21,61 第2側板(側板)
36 傾斜板
41 棒状突起(突部)
50 振動部
L2,L3 幅
S1 第2基準面(基準面)
W 被供給物
X 第1方向
Y 第2方向
Y1,Z1 第1側
Y2 第2側
Z 厚さ方向
θ1,θ2,θ6,θ10 角度

Claims (8)

  1. 互いに形状が異なる複数の被供給物を供給するトレイであって、
    底板と、
    前記底板における、前記底板に沿う第1方向の端部から、前記底板の厚さ方向の第1側にそれぞれ立ち上がる一対の側板と、
    前記底板における、前記底板に沿うとともに前記第1方向に直交する第2方向の第1側の端部に配置され、前記第2方向の第2側に向かうに従い漸次、前記厚さ方向の前記第1側に向かうように傾斜した傾斜板と、
    前記底板における、前記傾斜板よりも前記第2方向の前記第2側に配置され、前記底板よりも前記厚さ方向の前記第1側に突出した突部と、
    を備え、
    前記一対の側板は、前記第1方向に直交する基準面に対して非対称であり、
    前記一対の側板における前記第2方向の前記第2側の端の幅は、前記一対の側板における前記第2方向の前記第1側の端の幅よりも短いトレイ。
  2. 前記一対の側板の少なくとも一方は、複数の板片を前記第2方向に互いに連ならせて波状に形成されている請求項1に記載のトレイ。
  3. 前記一対の側板の少なくとも一方は、前記複数の板片のうち、前記第2方向に隣り合う一対の前記板片が互いに接続された部分に形成された角部を1以上5以下有し、
    前記1以上5以下の角部のそれぞれを構成する前記一対の板片が前記一対の側板の間側になす角度は、165度以上179度以下である請求項2に記載のトレイ。
  4. 前記突部は、前記第2方向に沿って延び、
    前記突部は、前記一対の側板の間であって、前記一対の側板からそれぞれ離間した位置に配置されている請求項1から3のいずれか一項に記載のトレイ。
  5. 前記突部は、半円柱状に形成されて、前記底板における前記第2方向の前記第2側の端から、前記第2方向の前記第1側に延び、
    前記突部の径は、5mm以上40mm以下であり、
    前記突部の前記第2方向の長さは、100mm以上500mm以下である請求項4に記載のトレイ。
  6. 前記第1方向に直交する断面において、前記底板と前記傾斜板とがなす角度は、5度以上10度以下である請求項1から5のいずれか一項に記載のトレイ。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のトレイと、
    前記トレイを、前記底板が水平面に沿うように支持しつつ、前記厚さ方向及び前記第2方向にそれぞれ交差する方向に振動させる振動部と、
    を備える供給装置。
  8. 前記振動の振幅は、1.5mm以上6.0mm以下であり、
    前記振動の周波数は、20Hz以上50Hz以下である請求項7に記載の供給装置。
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