JP2023015961A - 供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不定形の被供給物を最適な供給速度で安定して供給することができる供給装置を提供する。【解決手段】供給装置は、不定形物体である被供給物を供給対象に供給する供給装置であって、水平面に沿うように支持される底板11と、底板11における、底板11に沿う第1方向Xの端部から鉛直上向きにそれぞれ立ち上がる一対の側板16と、を備えるトレイ10と、トレイ10を、鉛直方向および第1方向Xの両方向に直交する第2方向Yにおいて、水平面から、水平面の鉛直上向きの法線方向に向けて、35度以上65度以下で傾けた方向Zに振動させる振動部と、を備えることを特徴とする。【選択図】図2
Description
本発明は、供給装置に関する。
サイズや形状が異なる様々な廃製品(被供給物)の選別作業を完全に自動化することは容易ではない。現状は目視と人手によって一台ずつ選り分ける作業が行われている。完全自動化が難しい主要因の一つは、選別対象となる廃製品を、個別に、滞りなく一定間隔で整列させて搬送コンベヤに単品供給する技術・装置が存在しないからである。
製造業で用いられるパーツフィーダは、部品の寸法や形状に特化した搬送路や誘導軌道を備え、整列供給を可能とする。
特許文献1のパーツフィーダは、部品群は、偏芯した山型中心部を回転させて螺旋状の搬送路に移送する。搬送路寸法を部品に応じて定めることで、整列供給を実現している。
特許文献2のパーツフィーダの場合、部品群を、誘導軌道上部に設置したホッパに投入する。部品寸法に合わせて設定した誘導軌道に部品を送り、コンベアで整列供給するものである。
特許文献1のパーツフィーダは、部品群は、偏芯した山型中心部を回転させて螺旋状の搬送路に移送する。搬送路寸法を部品に応じて定めることで、整列供給を実現している。
特許文献2のパーツフィーダの場合、部品群を、誘導軌道上部に設置したホッパに投入する。部品寸法に合わせて設定した誘導軌道に部品を送り、コンベアで整列供給するものである。
物品の単品供給技術として、ピッキングロボットも挙げられる。これは、パーツフィーダとは異なり、カメラで取得した画像を解析し、空間中の対象物の3次元的な位置情報を特定し、マニピュレータで把持してコンベヤに直接配置するものである。特許文献3や特許文献4は、不定形物体の整列供給への応用も想定されている。
また、振動式の供給機(振動フィーダ)も広く利用されている。振動フィーダは、トレイを振動させ、固体粒子群を一定の質量流量で供給する。
特許文献5の振動フィーダは、振動の方向を水平面(または、物体群の搬送方向)と、その法線方向(鉛直上向きを正)に傾けた方向(以後、振動角度と呼ぶ)に対し、マイナス、もしくは、0度としている。
特許文献6及び特許文献7の振動フィーダは、質量流量のコントロールにあたり、振動角度をゆるやかな正の角度(10~20度、最大30度程度)としている。
特許文献5の振動フィーダは、振動の方向を水平面(または、物体群の搬送方向)と、その法線方向(鉛直上向きを正)に傾けた方向(以後、振動角度と呼ぶ)に対し、マイナス、もしくは、0度としている。
特許文献6及び特許文献7の振動フィーダは、質量流量のコントロールにあたり、振動角度をゆるやかな正の角度(10~20度、最大30度程度)としている。
特許文献1及び2に係るパーツフィーダは、特定の物、即ち、一品一様の物体に限定して使用する装置である。つまり、被供給物が一品一様でなければ、パーツフィーダでの整列供給は困難という問題がある。
特許文献3及び4に係るピッキングロボットについて、予め計算機械に入力された3次元形状モデルと照合して物体の位置・姿勢を判断して把持計画を策定する方式が殆どである。このため、3次元形状モデルのない不定形物体群を対象にすると、位置・姿勢の推定精度が低下し、形状の多様性や複雑さが増すにつれて把持の正確性が低下するという問題がある。
特許文献5、6及び7に係る振動フィーダについて、振動角度が30度より大きくなると、被供給物が鉛直方向に上下運動しやすくなり、搬送量が低下する等、供給が非効率的になるという問題があった。
このため、本発明者らも、振動角度は30度以下に設定して実験を繰り返してみたが、不定形物体を単品供給することは容易ではなく、トレイ形状を工夫することにより改善を試みた。例えば、トレイの幅を投入口に比較して排出口の先端幅を小さくし、かつ、両方の側板を左右非対称に形成するなど、トレイ形状を工夫した。これにより、ある程度の改善は見られたものの、なお不定形物体群の閉塞は発生し、個別の物体を一定速度で単品供給し続けることは容易ではなかった。
以上のように、従来の供給技術である、パーツフィーダ、ピッキングロボット、振動フィーダでは、廃製品等の不定形物体を個別に滞りなく切り出し、これを搬送コンベヤ上に一定間隔で一列に整列させることは困難なものであった。
特許文献3及び4に係るピッキングロボットについて、予め計算機械に入力された3次元形状モデルと照合して物体の位置・姿勢を判断して把持計画を策定する方式が殆どである。このため、3次元形状モデルのない不定形物体群を対象にすると、位置・姿勢の推定精度が低下し、形状の多様性や複雑さが増すにつれて把持の正確性が低下するという問題がある。
特許文献5、6及び7に係る振動フィーダについて、振動角度が30度より大きくなると、被供給物が鉛直方向に上下運動しやすくなり、搬送量が低下する等、供給が非効率的になるという問題があった。
このため、本発明者らも、振動角度は30度以下に設定して実験を繰り返してみたが、不定形物体を単品供給することは容易ではなく、トレイ形状を工夫することにより改善を試みた。例えば、トレイの幅を投入口に比較して排出口の先端幅を小さくし、かつ、両方の側板を左右非対称に形成するなど、トレイ形状を工夫した。これにより、ある程度の改善は見られたものの、なお不定形物体群の閉塞は発生し、個別の物体を一定速度で単品供給し続けることは容易ではなかった。
以上のように、従来の供給技術である、パーツフィーダ、ピッキングロボット、振動フィーダでは、廃製品等の不定形物体を個別に滞りなく切り出し、これを搬送コンベヤ上に一定間隔で一列に整列させることは困難なものであった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、不定形の被供給物を最適な供給速度で安定して供給することができる供給装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る供給装置は、不定形物体である被供給物を供給対象に供給する供給装置であって、水平面に沿うように支持される底板と、前記底板における、前記底板に沿う第1方向の端部から鉛直上向きにそれぞれ立ち上がる一対の側板と、を備えるトレイと、前記トレイを、鉛直方向および前記第1方向の両方向に直交する第2方向において、前記水平面から、前記水平面の鉛直上向きの法線方向に向けて、35度以上65度以下で傾けた方向に振動させる振動部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る供給装置は、不定形物体である被供給物を供給対象に供給する供給装置であって、水平面に沿うように支持される底板と、前記底板における、前記底板に沿う第1方向の端部から鉛直上向きにそれぞれ立ち上がる一対の側板と、を備えるトレイと、前記トレイを、鉛直方向および前記第1方向の両方向に直交する第2方向において、前記水平面から、前記水平面の鉛直上向きの法線方向に向けて、35度以上65度以下で傾けた方向に振動させる振動部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、トレイは、底板が水平面に沿うように支持され、第1方向に直交する第2方向において、水平面から、水平面の鉛直上向きの法線方向に向けて、35度以上65度以下で傾けた方向に振動する。これにより、被供給物をトレイから滞りなく排出することができる。よって、被供給物を最適な供給速度で安定して供給することができる。すなわち、傾きが35度未満だと被供給物がトレイの中で詰まりやすくなり、被供給物の供給にかかる時間が長くなるおそれがある。また、傾きが65度以上だと、搬送方向への移動速度が小さくなることで、被供給物の供給にかかる時間が長くなるおそれがある。
本構成は、例えば、廃製品等の不定形物体を、1台の装置で、個々の製品を滞りなく排出し、後続の画像処理と重量計測を併用した物体認識装置の効率的な動作に最適な速度(毎秒2台程度)でベルトコンベヤに整列させて配置する不定形物体の単品供給装置に適用可能である。また、一品一様の物体群の単品(単列)供給にも利用できる。すなわち、パーツフィーダの代替としても効果も発揮すると期待できる。
また、前記トレイは、前記被供給物を投入する投入口と、前記投入口から投入された前記被供給物を排出する排出口と、を備え、前記排出口の幅は前記投入口の幅よりも狭く、一対の前記側板は前記被供給物の搬送方向に対して非対称であり、前記トレイの前記底板に棒状突起を備えることを特徴としてもよい。
この発明によれば、排出口の幅は投入口の幅よりも狭い。これにより、投入口からトレイに大量の被供給物を投入した場合であっても、排出口から一度に排出される被供給物の数を適宜制御することができる。
一対の側板は被供給物の搬送方向に対して非対称である。これにより、投入口から排出口に被供給物が搬送されるとき、底板の上で複数の被供給物が側板に接触したときに、側板から受ける力が被供給物の搬送方向に対して非対称になる。従って、複数の被供給物が搬送方向において対称に搬送されることが抑制される。よって、複数の被供給物がトレイの内部で詰まることを防ぐことができる。
また、トレイは、底板に棒状突起を備える。これにより、トレイの内部を搬送される複数の被供給物が棒状突起に乗り上げることで、被供給物の姿勢が変化する。つまり、被供給物がトレイの底板に対して傾斜した姿勢に配置される。したがって、複数の被供給物が底板の上で詰まることを防ぐことができる。
一対の側板は被供給物の搬送方向に対して非対称である。これにより、投入口から排出口に被供給物が搬送されるとき、底板の上で複数の被供給物が側板に接触したときに、側板から受ける力が被供給物の搬送方向に対して非対称になる。従って、複数の被供給物が搬送方向において対称に搬送されることが抑制される。よって、複数の被供給物がトレイの内部で詰まることを防ぐことができる。
また、トレイは、底板に棒状突起を備える。これにより、トレイの内部を搬送される複数の被供給物が棒状突起に乗り上げることで、被供給物の姿勢が変化する。つまり、被供給物がトレイの底板に対して傾斜した姿勢に配置される。したがって、複数の被供給物が底板の上で詰まることを防ぐことができる。
また、前記トレイの前記底板に、前記搬送方向に向けて傾斜する底面傾斜を備えることを特徴としてもよい。
この発明によれば、トレイの底板に、搬送方向に向けて傾斜する底面傾斜を備える。これにより、より被供給物の搬送を効率的に行うことができる。
本発明によれば、被供給物を最適な供給速度で安定して供給することができる供給装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る供給装置の第1実施形態を、図1から図10を参照しながら説明する。
本実施形態に係る供給装置1は、主に不定形物体である被供給物Wを供給対象(例えば、ベルトコンベヤ)の上に供給する目的で用いられる。
図1及び図2に示すように、供給装置1は、本実施形態のトレイ10と、振動部50と、を備えている。
トレイ10は、互いに形状が異なる複数の被供給物W(図5参照)を供給するための容器である。図2から図4に示すように、トレイ10は、底板11と、第1側板(側板)16と、第2側板(側板)21と、背板26と、フランジ31と、傾斜板36と、棒状突起(突部)41と、を備えている。なお、図3は、後述する第1方向Xに直交する断面図である。
また、トレイ10は、被供給物Wを投入する投入口46と、投入口46から投入された被供給物Wを排出する排出口47と、を備える。
以下、本発明に係る供給装置の第1実施形態を、図1から図10を参照しながら説明する。
本実施形態に係る供給装置1は、主に不定形物体である被供給物Wを供給対象(例えば、ベルトコンベヤ)の上に供給する目的で用いられる。
図1及び図2に示すように、供給装置1は、本実施形態のトレイ10と、振動部50と、を備えている。
トレイ10は、互いに形状が異なる複数の被供給物W(図5参照)を供給するための容器である。図2から図4に示すように、トレイ10は、底板11と、第1側板(側板)16と、第2側板(側板)21と、背板26と、フランジ31と、傾斜板36と、棒状突起(突部)41と、を備えている。なお、図3は、後述する第1方向Xに直交する断面図である。
また、トレイ10は、被供給物Wを投入する投入口46と、投入口46から投入された被供給物Wを排出する排出口47と、を備える。
底板11は、板状に形成され、水平面に沿うように支持される。底板11は、底板11の厚さ方向Zに見た平面視において、第1方向Xの長さよりも第2方向Yの長さが長い(図2参照)。第1方向X及び第2方向Yは、それぞれ底板11に沿うとともに、互いに直交する方向である。
底板11は、等幅部12と、先細り部13と、を備えている。等幅部12は、平面視で第2方向Yに長い矩形状を呈している。等幅部12は、先細り部13よりも第2方向Yの第1側Y1(以下では、単に第1側Y1とも言う)に配置されている。先細り部13では、第1側Y1の端における第1方向Xの長さよりも、第1側Y1とは反対の第2方向Yの第2側Y2(以下では、単に第2側Y2とも言う)における第1方向Xの長さが短い。先細り部13の第1方向Xの各端縁は、第1側板16及び第2側板21に対応して折れ線状に形成されている。
先細り部13の第1側Y1の端における第1方向Xの長さは、等幅部12の第1方向Xの長さに等しい。先細り部13の第1側Y1の端における第1方向Xの中心と、等幅部12の第2側Y2の端における第1方向Xの中心とは、互いに一致している。
等幅部12及び先細り部13は同一平面上に配置され、互いに連なっている。
例えば、底板11の第1方向Xの長さL1は、1000mmである。
底板11は、等幅部12と、先細り部13と、を備えている。等幅部12は、平面視で第2方向Yに長い矩形状を呈している。等幅部12は、先細り部13よりも第2方向Yの第1側Y1(以下では、単に第1側Y1とも言う)に配置されている。先細り部13では、第1側Y1の端における第1方向Xの長さよりも、第1側Y1とは反対の第2方向Yの第2側Y2(以下では、単に第2側Y2とも言う)における第1方向Xの長さが短い。先細り部13の第1方向Xの各端縁は、第1側板16及び第2側板21に対応して折れ線状に形成されている。
先細り部13の第1側Y1の端における第1方向Xの長さは、等幅部12の第1方向Xの長さに等しい。先細り部13の第1側Y1の端における第1方向Xの中心と、等幅部12の第2側Y2の端における第1方向Xの中心とは、互いに一致している。
等幅部12及び先細り部13は同一平面上に配置され、互いに連なっている。
例えば、底板11の第1方向Xの長さL1は、1000mmである。
第1側板16は、底板11における、底板11に沿う第1方向Xの第1側X1(以下では、単に第1側X1とも言う)の端部から厚さ方向Zの第1側Z1(以下では、単に第1側Z1とも言う)に立ち上がっている。ここで言う第1側Z1に立ち上がるとは、第1側Z1に並行に延びるだけでなく、例えば第1側Z1に対して60度以下の角度をなして傾いて延びることも意味する。この例では、第1側板16は、底板11の端部から第1側Z1に並行に延びている。ここで、第1側X1とは反対の側を、第1方向Xの第2側X2(以下では、単に第2側X2とも言う)と言う。第1側Z1とは反対の側を、厚さ方向Zの第2側Z2(以下では、単に第2側Z2とも言う)と言う。
第1側板16は、複数の板片17a,17b,17c,17d,17e(以下、板片17a~17eと略して示す)を第2方向Yに互いに連ならせて波状に形成されている。ここで言う波状とは、所定の方向の第1側に向かうに従い、所定の方向に直交する第1側、第1側とは反対の第2側に、少なくとも1回ずつ変位する形状のことを意味する。
第1側板16は、複数の板片17a,17b,17c,17d,17e(以下、板片17a~17eと略して示す)を第2方向Yに互いに連ならせて波状に形成されている。ここで言う波状とは、所定の方向の第1側に向かうに従い、所定の方向に直交する第1側、第1側とは反対の第2側に、少なくとも1回ずつ変位する形状のことを意味する。
板片17a~17eは、それぞれ板状に形成され、厚さ方向Zに延びている。
板片17aは、底板11における第1側Y1の端から第2側Y2に並行に延びている。
板片17bは、板片17aにおける第2側Y2の端から、第2側X2と第2側Y2との間の向きに延びている。板片17cは、板片17bにおける第2側Y2の端から、第1側X1と第2側Y2との間の向きに延びている。板片17dは、板片17cにおける第2側Y2の端から、第2側X2と第2側Y2との間の向きに延びている。板片17eは、板片17dにおける第2側Y2の端から、第2側Y2に並行に延びている。
板片17aは、底板11における第1側Y1の端から第2側Y2に並行に延びている。
板片17bは、板片17aにおける第2側Y2の端から、第2側X2と第2側Y2との間の向きに延びている。板片17cは、板片17bにおける第2側Y2の端から、第1側X1と第2側Y2との間の向きに延びている。板片17dは、板片17cにおける第2側Y2の端から、第2側X2と第2側Y2との間の向きに延びている。板片17eは、板片17dにおける第2側Y2の端から、第2側Y2に並行に延びている。
ここで、以下の2つの条件を満たす構成を、角部と言う。
・複数の板片17a~17eのうち、第2方向Yに隣り合う一対の板片が互いに接続された部分に形成された構成。
・角部を構成する一対の板片が側板16,21の間側になす角度が、165度以上179度以下(180度未満)。
ここで言う一対の板片がなす角度とは、各板片にそれぞれ直交する第1基準面を規定したときに、第1基準面による断面において一対の板片がなす角度のことを意味する。
・複数の板片17a~17eのうち、第2方向Yに隣り合う一対の板片が互いに接続された部分に形成された構成。
・角部を構成する一対の板片が側板16,21の間側になす角度が、165度以上179度以下(180度未満)。
ここで言う一対の板片がなす角度とは、各板片にそれぞれ直交する第1基準面を規定したときに、第1基準面による断面において一対の板片がなす角度のことを意味する。
図2に示すように、第1側板16は、板片17a及び板片17bが互いに接続された部分に、角部18aを有する。角部18aを構成する板片17a,17bが側板16,21の間側になす角度θ1は、165度以上179度以下である。第1側板16は、板片17c及び板片17dが互いに接続された部分に、角部18bを有する。角部18bを構成する板片17c,17dが側板16,21の間側になす角度θ2は、165度以上179度以下である。
すなわち、第1側板16は、2つの角部18a,18bを有する。
この例では、角度θ1及び角度θ2は互いに等しい。板片17b及び板片17cが側板16,21の外側になす角度θ3は、360度から角度θ1を引いた値に等しい。すなわち、板片17b及び板片17dは、互いに平行である。
すなわち、第1側板16は、2つの角部18a,18bを有する。
この例では、角度θ1及び角度θ2は互いに等しい。板片17b及び板片17cが側板16,21の外側になす角度θ3は、360度から角度θ1を引いた値に等しい。すなわち、板片17b及び板片17dは、互いに平行である。
図2及び図4に示すように、第2側板21は、底板11における第2側X2の端部から第1側Z1に立ち上がっている。この例では、第2側板21は、底板11の端部から第1側Z1に並行に延びている。第2側板21は、複数の板片22a,22b,22c(以下、板片22a~22cと略して示す)を第2方向Yに互いに連ならせて波状に形成されている。
すなわち、本実施形態では、側板16,21の両方が波状に形成されている。なお、側板16,21の一方が波状に形成されていてもよい。
板片22a~22cは、それぞれ板状に形成され、厚さ方向Zに延びている。板片22aの第2側Y2の端は、第2方向Yにおいて、板片17bにおける第2方向Yの中間部に対応する位置に配置されている。
板片22aは、底板11における第1側Y1の端から第2側Y2に並行に延びている。
板片22bは、板片22aにおける第2側Y2の端から、第1側X1と第2側Y2との間の向きに延びている。板片22cは、板片22bにおける第2側Y2の端から、第2側Y2に並行に延びている。
第2側板21は、板片22a及び板片22bが互いに接続された部分に、角部23aを有する。角部23aを構成する板片22a,22bが側板16,21の間側になす角度θ6は、165度以上179度以下である。すなわち、第2側板21は、1つの角部23aを有する。
すなわち、本実施形態では、側板16,21の両方が波状に形成されている。なお、側板16,21の一方が波状に形成されていてもよい。
板片22a~22cは、それぞれ板状に形成され、厚さ方向Zに延びている。板片22aの第2側Y2の端は、第2方向Yにおいて、板片17bにおける第2方向Yの中間部に対応する位置に配置されている。
板片22aは、底板11における第1側Y1の端から第2側Y2に並行に延びている。
板片22bは、板片22aにおける第2側Y2の端から、第1側X1と第2側Y2との間の向きに延びている。板片22cは、板片22bにおける第2側Y2の端から、第2側Y2に並行に延びている。
第2側板21は、板片22a及び板片22bが互いに接続された部分に、角部23aを有する。角部23aを構成する板片22a,22bが側板16,21の間側になす角度θ6は、165度以上179度以下である。すなわち、第2側板21は、1つの角部23aを有する。
本実施形態では、側板16,21のそれぞれが、1以上5以下の角部を有する。なお、側板16,21の少なくとも一方が、1以上5以下の角部を有するように構成してもよい。
図2に示すように、板片17aの第1側Y1の端、及び板片22aの第1側Y1の端の第2方向Yにおける位置は、互いに一致している。板片17eの第2側Y2の端、及び板片22cの第2側Y2の端の第2方向Yにおける位置は、互いに一致している。
図2に示すように、板片17aの第1側Y1の端、及び板片22aの第1側Y1の端の第2方向Yにおける位置は、互いに一致している。板片17eの第2側Y2の端、及び板片22cの第2側Y2の端の第2方向Yにおける位置は、互いに一致している。
ここで、図2及び図4に示すように、第1側板16と第2側板21との間に配置され、第1方向Xに直交する面を、第2基準面(基準面)S1と規定する。第2基準面S1は、底板11における第1方向Xの中心線を含む面であってもよい。
このとき、側板16,21は、第2基準面S1に対して非対称である。言い換えれば、側板16,21は、第2基準面S1に対して、少なくとも一部が対称ではない。例えば、第1側板16の板片17b及び第2側板21の板片22bは、第2基準面S1に対して対称ではない。
図2に示すように、側板16,21における第2側Y2の端の幅(距離)L2は、側板16,21における第1側Y1の端の幅L3よりも短い。例えば、幅L2は100mmであり、幅L3は260mmである。
側板16,21及び底板11における第1側Y1の端部は、投入口46を構成する。側板16,21及び底板11における第2側Y2の端部は、排出口47を構成する。前記幅L2,L3の関係を言い換えると、排出口47の幅は投入口46の幅よりも狭い。
このとき、側板16,21は、第2基準面S1に対して非対称である。言い換えれば、側板16,21は、第2基準面S1に対して、少なくとも一部が対称ではない。例えば、第1側板16の板片17b及び第2側板21の板片22bは、第2基準面S1に対して対称ではない。
図2に示すように、側板16,21における第2側Y2の端の幅(距離)L2は、側板16,21における第1側Y1の端の幅L3よりも短い。例えば、幅L2は100mmであり、幅L3は260mmである。
側板16,21及び底板11における第1側Y1の端部は、投入口46を構成する。側板16,21及び底板11における第2側Y2の端部は、排出口47を構成する。前記幅L2,L3の関係を言い換えると、排出口47の幅は投入口46の幅よりも狭い。
図2及び図3に示すように、背板26は、底板11の第1側Y1の端から第1側Z1に立ち上がっている。背板26は、第1側板16と第2側板21との間を封止している。
図2から図4に示すように、フランジ31は、一対の第1フランジ片32と、第2フランジ片33と、を備えている。各第1フランジ片32は、側板16,21における第1側Z1の端から第1方向Xに並行に、側板16,21の外側に延びている。第2フランジ片33は、背板26における第1側Z1の端から第1側Y1に並行に延びている。一対の第1フランジ片32及び第2フランジ片33は、互いに連なっている。
図2から図4に示すように、フランジ31は、一対の第1フランジ片32と、第2フランジ片33と、を備えている。各第1フランジ片32は、側板16,21における第1側Z1の端から第1方向Xに並行に、側板16,21の外側に延びている。第2フランジ片33は、背板26における第1側Z1の端から第1側Y1に並行に延びている。一対の第1フランジ片32及び第2フランジ片33は、互いに連なっている。
図2及び図3に示すように、傾斜板36は、底板11における第1側Y1の端部に配置されている。傾斜板36は、第2側Y2に向かうに従い漸次、第1側Z1に向かうように傾斜している。図3に示す第1方向Xに直交する断面において、底板11と傾斜板36とがなす角度(以下では、傾斜板角度とも言う)θ8は、鋭角であって、5度以上10度以下である。本実施形態では、傾斜板36の第2側Y2の端は、底板11よりも第1側Z1に配置されている。すなわち、傾斜板36の第2側Y2の端と底板11との間には、厚さ方向Zに段差が形成されている。
なお、傾斜板36の第2側Y2の端が、底板11に連なっていてもよい。この場合、前記傾斜板角度は、底板11の第2側Y2の延長線と、傾斜板36とがなす角度を意味する。
なお、傾斜板36の第2側Y2の端が、底板11に連なっていてもよい。この場合、前記傾斜板角度は、底板11の第2側Y2の延長線と、傾斜板36とがなす角度を意味する。
図2から図4に示すように、棒状突起41は、半円柱状に形成されている。ここで言う半円柱状とは、円柱を、円柱の軸線を含む平面で切断した形状のことを意味する。棒状突起41の径は、5mm以上40mm以下である。棒状突起41の(第2方向Yの)長さは、100mm以上500mm以下である。
棒状突起41は、側板16,21の間であって、側板16,21からそれぞれ離間した位置に配置されている。棒状突起41は、底板11よりも第1側Z1に(向かって)突出している。棒状突起41は、底板11における、傾斜板36よりも第2側Y2に配置されている。棒状突起41は、底板11における第2側Y2の端から、第2方向Yに沿って第1側Y1に延びている。棒状突起41は、等幅部12と先細り部13との境界近くまで延びている。
棒状突起41の第1側Y1の端面は、第1側Z1に向かうに従い漸次、第2側Y2に向かうように傾斜していることが好ましい(図3参照)。
また、棒状突起41に代えて、底板11には、第1方向Xの中央に頂点を備え、第1方向Xの端部に向けて下降する傾斜を備えていてもよい。傾斜は第1方向Xにおける両端部側に向けて設けられていてもよい。傾斜は、第1方向Xにおける一方の端部側に向けてのみ備えられ、他方の端部側には傾斜を備えずに段差状となっていてもよい。また、他方の端部側に向けて段差状とする場合は、前記段差状の下端を底板11の高さよりも低い位置に設けてもよい。つまり、底板11に凹部を設けてもよい。あるいは、底板11に突起及び傾斜を設けず、凹部のみ設けてもよい。
棒状突起41は、側板16,21の間であって、側板16,21からそれぞれ離間した位置に配置されている。棒状突起41は、底板11よりも第1側Z1に(向かって)突出している。棒状突起41は、底板11における、傾斜板36よりも第2側Y2に配置されている。棒状突起41は、底板11における第2側Y2の端から、第2方向Yに沿って第1側Y1に延びている。棒状突起41は、等幅部12と先細り部13との境界近くまで延びている。
棒状突起41の第1側Y1の端面は、第1側Z1に向かうに従い漸次、第2側Y2に向かうように傾斜していることが好ましい(図3参照)。
また、棒状突起41に代えて、底板11には、第1方向Xの中央に頂点を備え、第1方向Xの端部に向けて下降する傾斜を備えていてもよい。傾斜は第1方向Xにおける両端部側に向けて設けられていてもよい。傾斜は、第1方向Xにおける一方の端部側に向けてのみ備えられ、他方の端部側には傾斜を備えずに段差状となっていてもよい。また、他方の端部側に向けて段差状とする場合は、前記段差状の下端を底板11の高さよりも低い位置に設けてもよい。つまり、底板11に凹部を設けてもよい。あるいは、底板11に突起及び傾斜を設けず、凹部のみ設けてもよい。
以上のように構成されたトレイ10は、例えば、鋼板及び鋼材を曲げ加工すること等により形成される。
図1に示すように、振動部50は、本体51と、制御部52と、ケーブル53と、を備えている。ここで、厚さ方向Z及び第2方向Yをそれぞれ含む平面を、YZ平面と言う。
本体51は、公知の構成である。例えば、本体51は、図示しないモータと、ギアボックスと、を備えている。モータは、ギアボックスを駆動する。ギアボックスは、トレイ10を、底板11が水平面に沿い、第1側Z1が上方を向くように支持している。本体51は、トレイ10をYZ平面上で、厚さ方向Z及び第2方向Yにそれぞれ交差する方向に振動させる。
ここで、図3に示すように、YZ平面上で、第2方向Yに対して、第2側Y2に向かうに従い第1側Z1に角度θ10傾いた振動方向Dを規定する。
振動方向Dは、第1側Z1と第2側Y2との間の第1向き、及び第2側Z2と第1側Y1との間の第2向きを含む方向である。本体51は、トレイ10を振動方向Dに振動させる。
角度θ10は、トレイ10を、鉛直方向(厚さ方向Z)および前記第1方向Xの両方向に直交する第2方向Yにおいて、水平面から、第2方向Yの第2側Y2を基準として水平面の鉛直上向きの法線方向に向けて傾けた量の大きさである。角度θ10は、35度以上65度以下であることが好ましい。
本体51は、公知の構成である。例えば、本体51は、図示しないモータと、ギアボックスと、を備えている。モータは、ギアボックスを駆動する。ギアボックスは、トレイ10を、底板11が水平面に沿い、第1側Z1が上方を向くように支持している。本体51は、トレイ10をYZ平面上で、厚さ方向Z及び第2方向Yにそれぞれ交差する方向に振動させる。
ここで、図3に示すように、YZ平面上で、第2方向Yに対して、第2側Y2に向かうに従い第1側Z1に角度θ10傾いた振動方向Dを規定する。
振動方向Dは、第1側Z1と第2側Y2との間の第1向き、及び第2側Z2と第1側Y1との間の第2向きを含む方向である。本体51は、トレイ10を振動方向Dに振動させる。
角度θ10は、トレイ10を、鉛直方向(厚さ方向Z)および前記第1方向Xの両方向に直交する第2方向Yにおいて、水平面から、第2方向Yの第2側Y2を基準として水平面の鉛直上向きの法線方向に向けて傾けた量の大きさである。角度θ10は、35度以上65度以下であることが好ましい。
なお、振動部50による振動の振幅(以下では、単に振幅とも言う)は、1.5mm以上6.0mm以下であることが好ましい。振動部50による振動の周波数(以下では、単に周波数とも言う)は、20Hz(ヘルツ)以上50Hz以下であることが好ましい。なお、周波数は、20Hz以上60Hz以下であってもよい。
制御部52は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、メモリと、入出力部と、を備えている。メモリには、CPUを制御するための制御プログラム、振幅及び周波数を含む定数等が記憶されている。入出力部は、キーボード、ディスプレイ等を備えている。操作者は、キーボードを操作することで、CPUに指示を与える。CPUが処理した結果は、ディスプレイに表示される。
ケーブル53は、本体51と制御部52とを接続している。
ケーブル53は、本体51と制御部52とを接続している。
次に、以上のように構成された供給装置1の動作について説明する。
操作者が入出力部を操作して制御部52に指示を与えると、制御部52は振動部50を駆動して、トレイ10を所定の振幅及び周波数で振動方向Dに振動させる。
例えば図示しないホッパにより投入口46に供給された複数の被供給物Wは、トレイ10が振動することで、傾斜板36上を第2側Y2に向かって移動しながら傾斜板36を登る。この際に、複数の被供給物Wの形状が互いに異なるため、複数の被供給物Wが傾斜板36を登るのに要する時間が互いに異なる。各被供給物Wは、傾斜板36を超えると、前記段差を落ちて底板11上に配置される。
これにより、傾斜板36よりも第2側Y2に配置された底板11上に、複数の被供給物Wが一つずつ整列した状態で供給され、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することが抑えられる。
操作者が入出力部を操作して制御部52に指示を与えると、制御部52は振動部50を駆動して、トレイ10を所定の振幅及び周波数で振動方向Dに振動させる。
例えば図示しないホッパにより投入口46に供給された複数の被供給物Wは、トレイ10が振動することで、傾斜板36上を第2側Y2に向かって移動しながら傾斜板36を登る。この際に、複数の被供給物Wの形状が互いに異なるため、複数の被供給物Wが傾斜板36を登るのに要する時間が互いに異なる。各被供給物Wは、傾斜板36を超えると、前記段差を落ちて底板11上に配置される。
これにより、傾斜板36よりも第2側Y2に配置された底板11上に、複数の被供給物Wが一つずつ整列した状態で供給され、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することが抑えられる。
側板16,21が第2基準面S1に対して非対称であるため、底板11上で複数の被供給物Wが第2側Y2に向かって搬送される際に側板16,21に接触したときに、側板16,21から受ける力が第1方向Xで非対称になる。従って、複数の被供給物Wが第2側Y2に向かって第1方向Xで対称に搬送されることが抑制される。これにより、後述するブリッジ等が第1方向Xに対称に形成されて、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することが抑えられる。
底板11に棒状突起41が設けられているため、図5に示すように、複数の被供給物Wが棒状突起41に乗り上げ、複数の被供給物Wの姿勢が変化する。各被供給物Wがトレイ10の底板11に対して傾斜した姿勢に配置され、複数の被供給物Wにより後述するブリッジが形成され難くなる。従って、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することが抑えられる。側板16,21における第2側Y2の端の幅L2は第1側Y1の端の幅L3よりも短いため、複数の被供給物Wが一つずつ整列した状態でトレイ10の排出口47から外部に排出される。
トレイ10から排出された被供給物Wは、例えば図示しないコンベヤで搬送される。そして、被供給物Wから金、銀等の各種金属が取り出されてリサイクルされる。
トレイ10から排出された被供給物Wは、例えば図示しないコンベヤで搬送される。そして、被供給物Wから金、銀等の各種金属が取り出されてリサイクルされる。
次に、以上のように構成された実施例のトレイ10、及び比較例のトレイを用いた実験結果について説明する。
複数の被供給物Wとして、廃棄用の小型電気製品を用いた。より具体的には、複数の被供給物として、スマートフォン10台、携帯電話10台、及びデジタルカメラ10台を用いた。複数の被供給物全体としての台数は、30台である。ここで言うと携帯電話は、携帯型の電話機のうちスマートフォン以外の電話機(例えば、フィーチャーフォン)のことを意味する。
各被供給物は、直方体状であるが、形状及びサイズは多様である。各被供給物の表面には、突起物等により凹凸が形成されている。複数の被供給物の長辺、短辺、及び厚さは、以下のようである。
・長辺:54.0~91.9mm(平均68.7mm)
・短辺:23.6~48.5mm(平均35.5mm)
・厚さ:3.8~22.3mm(平均12.2mm)
なお、一般的な小型電気製品において、短辺に対する長辺の比は、2~5程度である。
複数の被供給物Wとして、廃棄用の小型電気製品を用いた。より具体的には、複数の被供給物として、スマートフォン10台、携帯電話10台、及びデジタルカメラ10台を用いた。複数の被供給物全体としての台数は、30台である。ここで言うと携帯電話は、携帯型の電話機のうちスマートフォン以外の電話機(例えば、フィーチャーフォン)のことを意味する。
各被供給物は、直方体状であるが、形状及びサイズは多様である。各被供給物の表面には、突起物等により凹凸が形成されている。複数の被供給物の長辺、短辺、及び厚さは、以下のようである。
・長辺:54.0~91.9mm(平均68.7mm)
・短辺:23.6~48.5mm(平均35.5mm)
・厚さ:3.8~22.3mm(平均12.2mm)
なお、一般的な小型電気製品において、短辺に対する長辺の比は、2~5程度である。
表1に示す実験No.1から実験No.7の実験条件で、実験を行った。
表1において、実験条件の各項目に該当する場合は「○」、該当しない場合は「×」で示した。
ケース1及びケース2のトレイは、傾斜板及び棒状突起を備えていない。
ケース1のトレイでは、一対の側板は、第2基準面に対して対称である。排出口の幅及び投入口の幅は互いに等しく、各幅は236mmとした。排出口の幅は、複数の被供給物の長辺よりも充分に広い。
ケース2のトレイを、図6に示す。ケース2のトレイ100では、側板101,102は第2基準面S1に対して対称である。トレイ100は、排出口の幅が投入口の幅よりも狭い、いわゆるテーパ状である。排出口の幅は100mmである。排出口の幅は、複数の被供給物の長辺とほぼ同等である。被供給物の姿勢等により、閉塞を起こし得る条件である。
ケース3のトレイは、本実施形態のトレイに対して傾斜板及び棒状突起を備えていないことのみが異なる。
ケース1及びケース2のトレイは、傾斜板及び棒状突起を備えていない。
ケース1のトレイでは、一対の側板は、第2基準面に対して対称である。排出口の幅及び投入口の幅は互いに等しく、各幅は236mmとした。排出口の幅は、複数の被供給物の長辺よりも充分に広い。
ケース2のトレイを、図6に示す。ケース2のトレイ100では、側板101,102は第2基準面S1に対して対称である。トレイ100は、排出口の幅が投入口の幅よりも狭い、いわゆるテーパ状である。排出口の幅は100mmである。排出口の幅は、複数の被供給物の長辺とほぼ同等である。被供給物の姿勢等により、閉塞を起こし得る条件である。
ケース3のトレイは、本実施形態のトレイに対して傾斜板及び棒状突起を備えていないことのみが異なる。
ケース4のトレイは、本実施形態のトレイに対して傾斜板を備えていないことのみが異なる。
ケース5のトレイでは、本実施形態のトレイにおいて、傾斜板角度を5度にした。
ケース6のトレイでは、本実施形態のトレイにおいて、傾斜板角度を10度にした。
なお、ケース4からケース6のトレイでは、本実施形態のトレイにおいて、第1側板が有する各角部の角度は、162度とした。第2側板が有する角部の角度は、118度とした。棒状突起の径は20mmとし、棒状突起の長さは450mmとした。
ケース5のトレイでは、本実施形態のトレイにおいて、傾斜板角度を5度にした。
ケース6のトレイでは、本実施形態のトレイにおいて、傾斜板角度を10度にした。
なお、ケース4からケース6のトレイでは、本実施形態のトレイにおいて、第1側板が有する各角部の角度は、162度とした。第2側板が有する角部の角度は、118度とした。棒状突起の径は20mmとし、棒状突起の長さは450mmとした。
複数の被供給物を無作為に混合して、トレイの投入口に山積みに配置した。その後で、トレイに振動方向に振動を加えた。
振動を加えてから全ての被供給物が排出されるまでに要する時間(以下、排出時間と言う)を測定した。トレイの内部で被供給物が閉塞すること等により、振動を加えてから60秒経過しても全ての被供給物が排出されない場合には、以下のように処理した。振動を加えてから60秒経過した時点で、実験を終了した。トレイに残った被供給物の台数を記録した。
複数の被供給物の混合状態、投入口での配置状態を変えて、各実験No.の実験条件で実験を10回行った。
振動を加えてから全ての被供給物が排出されるまでに要する時間(以下、排出時間と言う)を測定した。トレイの内部で被供給物が閉塞すること等により、振動を加えてから60秒経過しても全ての被供給物が排出されない場合には、以下のように処理した。振動を加えてから60秒経過した時点で、実験を終了した。トレイに残った被供給物の台数を記録した。
複数の被供給物の混合状態、投入口での配置状態を変えて、各実験No.の実験条件で実験を10回行った。
実験No.1から実験No4では、振幅を1.5mm、周波数を60Hzとした。
実験No.1では、ケース1のトレイを使用した。10回の実験全てにおいて、トレイの内部で複数の被供給物が閉塞しなく、全ての被供給物が排出された。しかし、大多数の被供給物が同時に折り重なって排出され、複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給することはできなかった。平均排出時間は、9秒であった。
表1の「被供給物の閉塞防止」の欄において、全実験において被供給物がトレイの内部で閉塞しない場合は、評価を「○」で示した。全実験中に1回でも被供給物がトレイの内部で閉塞する場合は、評価を「×」で示した。
表1の「被供給物の整列供給」の欄において、全実験において複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給できる場合は、評価を「○」で示した。全実験中に1回でも複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給できない場合は、評価を「×」で示した。
実験No.1では、被供給物の閉塞防止の評価は「○」、被供給物の整列供給の評価は「×」であった。
実験No.1では、ケース1のトレイを使用した。10回の実験全てにおいて、トレイの内部で複数の被供給物が閉塞しなく、全ての被供給物が排出された。しかし、大多数の被供給物が同時に折り重なって排出され、複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給することはできなかった。平均排出時間は、9秒であった。
表1の「被供給物の閉塞防止」の欄において、全実験において被供給物がトレイの内部で閉塞しない場合は、評価を「○」で示した。全実験中に1回でも被供給物がトレイの内部で閉塞する場合は、評価を「×」で示した。
表1の「被供給物の整列供給」の欄において、全実験において複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給できる場合は、評価を「○」で示した。全実験中に1回でも複数の被供給物を一つずつ整列した状態で供給できない場合は、評価を「×」で示した。
実験No.1では、被供給物の閉塞防止の評価は「○」、被供給物の整列供給の評価は「×」であった。
実験No.2では、ケース2のトレイを使用した。表2に示すように、10回の実験のうち8回で被供給物が閉塞した。
例えば、1回目の実験では、全数の被供給物が排出され、排出時間は、19.4秒であった。2回目の実験では、複数の被供給物のうち、一部の被供給物が排出され、スマートフォン3台、携帯電話3台、及びデジタルカメラ1台が排出されずトレイに残った。
振動を加えると、複数の被供給物は、排出口に向かって一様に移動し始める。排出口に近づくに従い複数の被供給物が密集することで、被供給物の姿勢による閉塞や、複数の被供給物がブリッジを形成して閉塞することが確認された。
図6に、トレイ100の内部で1つの被供給物Wが、その姿勢により閉塞した状態を示す。図7に、トレイ100の内部で複数の被供給物Wがブリッジ(アーチ状の橋)を形成して閉塞した状態を示す。複数の被供給物Wは、トレイ100の底板に沿うように配置されている。
なお、全ての被供給物が排出された2回の実験における排出時間は、19秒、29秒であった。閉塞が発生しなければ、毎秒1台に近い速度で被供給物を供給可能であった。
実験No.2では、トレイの内部で被供給物が8回閉塞したため、被供給物の閉塞防止の評価が「×」であった。被供給物の整列供給の評価は、「×」であった。
振動を加えると、複数の被供給物は、排出口に向かって一様に移動し始める。排出口に近づくに従い複数の被供給物が密集することで、被供給物の姿勢による閉塞や、複数の被供給物がブリッジを形成して閉塞することが確認された。
図6に、トレイ100の内部で1つの被供給物Wが、その姿勢により閉塞した状態を示す。図7に、トレイ100の内部で複数の被供給物Wがブリッジ(アーチ状の橋)を形成して閉塞した状態を示す。複数の被供給物Wは、トレイ100の底板に沿うように配置されている。
なお、全ての被供給物が排出された2回の実験における排出時間は、19秒、29秒であった。閉塞が発生しなければ、毎秒1台に近い速度で被供給物を供給可能であった。
実験No.2では、トレイの内部で被供給物が8回閉塞したため、被供給物の閉塞防止の評価が「×」であった。被供給物の整列供給の評価は、「×」であった。
実験No.3では、ケース3のトレイを使用した。表3に示すように、実験No.2に比べてはるかにスムーズに(閉塞すること無く)、複数の被供給物を排出することができた。
なお、表3において、全数排出率は、全ての被供給物が排出された回数を、実験回数で割った値を意味する。この例では、全数排出率は、(5/10)の式から50%となる。
排出台数割合は、排出された台数を、300台である投入台数で割った値を意味する。
この例では、排出台数割合は、(280/300)の式から93%となる。
平均排出時間は、全数排出された実験の平均搬送時間を意味する。この例では、平均搬送時間は、全数排出された5回の実験の平均排出時間である。
実験No.3では、被供給物がトレイの内部で5回閉塞したため、被供給物の閉塞防止の評価が「×」であった。被供給物の整列供給の評価は、「×」であった。
排出台数割合は、排出された台数を、300台である投入台数で割った値を意味する。
この例では、排出台数割合は、(280/300)の式から93%となる。
平均排出時間は、全数排出された実験の平均搬送時間を意味する。この例では、平均搬送時間は、全数排出された5回の実験の平均排出時間である。
実験No.3では、被供給物がトレイの内部で5回閉塞したため、被供給物の閉塞防止の評価が「×」であった。被供給物の整列供給の評価は、「×」であった。
実験No.4では、ケース4のトレイを使用した。表4に示すように、10回の実験全てに対して、全ての被供給物が排出された。被供給物がトレイの内部に残留することは無かった。
平均排出時間は27秒であったが、排出時間の最小値が15秒、排出時間の最大値が57秒と、実験ごとのばらつきが大きかった。
実験No.4では、被供給物の閉塞防止の評価は、「○」であった。被供給物の整列供給の評価は、「×」であった。
実験No.4では、被供給物の閉塞防止の評価は、「○」であった。被供給物の整列供給の評価は、「×」であった。
実験No.5では、ケース4のトレイを使用した。実験No.5及び実験No.7では、振幅を6.0mmとした。実験No.5から実験No7では、周波数を24.8Hzとした。
実験No.5では、実験No.4に対して振幅を大きくするとともに、周波数を小さくしている。実験No.5では、表5に示すように、10回の実験全てに対して、全ての被供給物が排出された。
実験No.5では、実験No.4に対して振幅を大きくするとともに、周波数を小さくしている。実験No.5では、表5に示すように、10回の実験全てに対して、全ての被供給物が排出された。
実験No.5では、被供給物がトレイの内部に残留することは無かった。平均排出時間は17.4秒であった。
実験No.6では、ケース5のトレイを使用し、振幅を4.0mmとした。表6に示すように、10回の実験のうち4回で、被供給物がトレイの内部に残留した。
しかし、被供給物が残留した理由は、被供給物が傾斜板を登り切れずに傾斜板上で残留したためである。被供給物は、トレイの内部で閉塞したのではない。複数の被供給物を再び投入口に供給することで、傾斜板上で残留した被供給物は傾斜板を登りやすくなるため、被供給物の残留は問題無い。
なお、表6において、搬送時間は、1台目の被供給物がトレイから排出されてから30台目の被供給物がトレイから排出されるまでの時間を意味する。平均搬送時間は、全数排出された実験において、搬送時間の平均値を意味する。トレイに振動を加えてから1台目の被供給物がトレイから排出されるまでには、タイムラグがある。排出時間からこのタイムラグを引いた値が、搬送時間になる。
実験No.6では、被供給物の閉塞防止の評価は「○」、被供給物の整列供給の評価は「○」であった。
なお、表6において、搬送時間は、1台目の被供給物がトレイから排出されてから30台目の被供給物がトレイから排出されるまでの時間を意味する。平均搬送時間は、全数排出された実験において、搬送時間の平均値を意味する。トレイに振動を加えてから1台目の被供給物がトレイから排出されるまでには、タイムラグがある。排出時間からこのタイムラグを引いた値が、搬送時間になる。
実験No.6では、被供給物の閉塞防止の評価は「○」、被供給物の整列供給の評価は「○」であった。
実験No.7では、ケース6のトレイを使用した。表7に示すように、10回の実験のうち全てで、被供給物がトレイの内部に残留した。
しかし、被供給物が残留した理由は、被供給物が傾斜板を登り切れずに傾斜板上で残留したためである。被供給物は、トレイの内部で閉塞したのではない。
実験No.7では、被供給物の閉塞防止の評価は「○」、被供給物の整列供給の評価は「○」であった。
実験No.7では、被供給物の閉塞防止の評価は「○」、被供給物の整列供給の評価は「○」であった。
被供給物の閉塞防止の評価及び被供給物の整列供給の評価がそれぞれ「○」の実験に用いられたトレイが、実施例になる。被供給物の閉塞防止の評価及び被供給物の整列供給の評価の少なくとも一方が「×」の実験に用いられたトレイが、実施例になる。
実験No.1から実験No.5に用いられたケース1からケース4のトレイが、比較例のトレイである。実験No.6及び実験No.7に用いられたケース5及びケース6のトレイが、実施例のトレイである。
実験No.1から実験No.5に用いられたケース1からケース4のトレイが、比較例のトレイである。実験No.6及び実験No.7に用いられたケース5及びケース6のトレイが、実施例のトレイである。
次に、上述の供給装置1による被供給物Wの供給において最も好適な角度θ10の条件について、下記の検討を行った。具体的には、DEMの数値シミュレーション実験を行った。この数値シミュレーション実験は、例えば、MATERIALS TRANSACTIONSの62巻4号における551~556ページに記載の“遺伝的アルゴリズムを用いた振動フィーダのDEM解析に用いる入力パラメータの決定手法”に記載されている。
以下にシミュレーションの条件を示す。対象物は、廃製品(スマートフォン、フィーチャーフォン、デジタルカメラの3品目。以下、被供給物W)である。上記“遺伝的アルゴリズムを用いた振動フィーダのDEM解析に用いる入力パラメータの決定手法”に基づき設定した計算パラメータを用い、1品目あたり10台ずつ、計30台の被供給物Wを、図9における、被供給物Wの投入口46から重力落下で投入する。振動振幅5mm、振動周波数45Hzの条件で、60秒間の振動シミュレーションを行った。このとき、振動角度θ10は、0~85度の範囲で変化させた。
以下にシミュレーションの条件を示す。対象物は、廃製品(スマートフォン、フィーチャーフォン、デジタルカメラの3品目。以下、被供給物W)である。上記“遺伝的アルゴリズムを用いた振動フィーダのDEM解析に用いる入力パラメータの決定手法”に基づき設定した計算パラメータを用い、1品目あたり10台ずつ、計30台の被供給物Wを、図9における、被供給物Wの投入口46から重力落下で投入する。振動振幅5mm、振動周波数45Hzの条件で、60秒間の振動シミュレーションを行った。このとき、振動角度θ10は、0~85度の範囲で変化させた。
トレイ10の排出口47には、ベルトコンベヤ(2m/sの速度)を設置した場合を想定している。トレイ10から排出され、ベルトコンベヤの搬送先に到達した被供給物Wの排出時間間隔を計測し、排出時間間隔の中央値を計算した。
図8は、図10に示すテーパ型のトレイ10を用い、振動角度15度で実施した数値シミュレーション実験での被供給物W群の移動の様子である。振動角度が小さいため、全被供給物Wが排出口47に一斉に押し寄せる。被供給物Wの長辺が排出口47と並行に近い状態になると、被供給物Wが側板16の間に挟まれて移動が拘束される。同時に、後続の被供給物W群が更に移動を抑え込む作用を与える。前記2種類の拘束の影響により、閉塞を生じやすい。
一方、振動角度が大きくなると、被供給物W群は、搬送方向に対する移動速度成分が小さくなること、ならびに、周囲被供給物Wや側板16間による移動拘束を受けにくい鉛直上向きへの運動が生じるため、閉塞を生じにくくなる。ただし、振動角度が70度以上になると、被供給物W群は、鉛直方向の運動が卓越するため、搬送される製品数が極端に少なくなる。
表8は、実施形態1の数値シミュレーション実験の結果を記載した表である。
図8は、図10に示すテーパ型のトレイ10を用い、振動角度15度で実施した数値シミュレーション実験での被供給物W群の移動の様子である。振動角度が小さいため、全被供給物Wが排出口47に一斉に押し寄せる。被供給物Wの長辺が排出口47と並行に近い状態になると、被供給物Wが側板16の間に挟まれて移動が拘束される。同時に、後続の被供給物W群が更に移動を抑え込む作用を与える。前記2種類の拘束の影響により、閉塞を生じやすい。
一方、振動角度が大きくなると、被供給物W群は、搬送方向に対する移動速度成分が小さくなること、ならびに、周囲被供給物Wや側板16間による移動拘束を受けにくい鉛直上向きへの運動が生じるため、閉塞を生じにくくなる。ただし、振動角度が70度以上になると、被供給物W群は、鉛直方向の運動が卓越するため、搬送される製品数が極端に少なくなる。
表8は、実施形態1の数値シミュレーション実験の結果を記載した表である。
ベルトコンベヤの搬送速度を2m/sとしており、排出口47から、全ての被供給物Wが一定間隔で次々と排出されると、ベルトコンベヤからは0.5秒おきに被供給物Wが排出され続ける。つまり、このシミュレーション条件での排出時間間隔の中央値の最適値(目標値)は、0.5秒である。
トレイ10の内部に残存した被供給物W数は、ゼロである事が望ましい。数値がゼロ以上である場合、閉塞によって残存が生じるケース、および、搬送に時間がかかっており、シミュレーションを継続すれば排出されると予測されるケースの2種類があり得る。どちらかと言えば、閉塞によって供給が停止するケースが多かった。
従来の供給装置1で用いられる30度以下の振動角度では、排出時間間隔の中央値が高い。これは、前記の閉塞が頻繁に生じることで、被供給物W群の搬送が、一時的、もしくは、完全に滞ることによる。
振動角度が70度以上になると、搬送方向への移動速度が小さくなることで、被供給物Wが搬送されにくくなった。これにより排出が間欠的になり、時間間隔にばらつきを生じた。その結果として、排出時間間隔の中央値が、振動角度とともに高くなる傾向となった。
振動角度35~65度では、鉛直上向きと搬送方向への駆動力のバランスが良く、被供給物Wの閉塞を生じにくくなった。また、定常的に一定間隔で排出し続けることが可能となることが確認できた。
トレイ10の内部に残存した被供給物W数は、ゼロである事が望ましい。数値がゼロ以上である場合、閉塞によって残存が生じるケース、および、搬送に時間がかかっており、シミュレーションを継続すれば排出されると予測されるケースの2種類があり得る。どちらかと言えば、閉塞によって供給が停止するケースが多かった。
従来の供給装置1で用いられる30度以下の振動角度では、排出時間間隔の中央値が高い。これは、前記の閉塞が頻繁に生じることで、被供給物W群の搬送が、一時的、もしくは、完全に滞ることによる。
振動角度が70度以上になると、搬送方向への移動速度が小さくなることで、被供給物Wが搬送されにくくなった。これにより排出が間欠的になり、時間間隔にばらつきを生じた。その結果として、排出時間間隔の中央値が、振動角度とともに高くなる傾向となった。
振動角度35~65度では、鉛直上向きと搬送方向への駆動力のバランスが良く、被供給物Wの閉塞を生じにくくなった。また、定常的に一定間隔で排出し続けることが可能となることが確認できた。
(比較対象の実施形態及び実施例)
表9には、本発明の比較対象として、図10のトレイ10を用いた数値シミュレーション実験の結果を示している。
数値シミュレーション実験の条件は、図10のトレイ10を用いたこと以外は同一である。
表9には、本発明の比較対象として、図10のトレイ10を用いた数値シミュレーション実験の結果を示している。
数値シミュレーション実験の条件は、図10のトレイ10を用いたこと以外は同一である。
しかし、図10に示すテーパ型のトレイ10は、図9のトレイ10を用いた場合と比較し、60秒後にトレイ10内に残存する被供給物W数が多い。図9のトレイ10を用いた場合とは傾向が異なり、被供給物Wが残存した場合、ほぼすべてのケースで閉塞が生じた。
以上のことから、図9のような形状のトレイ10を用い、かつ、35~65度の振動角度を用いることで、なるべく閉塞させず、定常的に不定形物体の単品供給を行うことができることが確認できた。
(その他の実施形態及び実施例)
その他の実施例として、特定の被供給物W(スマートフォン1台)の複製30個、ならびに、図10のテーパ型トレイ10を用いた数値シミュレーション実験を行った。
すなわち、被供給物Wを変更した以外は、前記の比較対象の実施例と同一である。数値シミュレーション実験の結果は、表10に示している。
その他の実施例として、特定の被供給物W(スマートフォン1台)の複製30個、ならびに、図10のテーパ型トレイ10を用いた数値シミュレーション実験を行った。
すなわち、被供給物Wを変更した以外は、前記の比較対象の実施例と同一である。数値シミュレーション実験の結果は、表10に示している。
また、従来の供給装置1で用いられる30度以下の振動角度の場合、30個中約20個の物体が、供給されずに残存した。また、30度以下では、閉塞により、完全に供給が停止することが多かった。
残存被供給物W数は、35~65度の範囲で平均して6.7個、70~85度の範囲では平均11.5個であり、30度以下の振動角度より多く排出できた。
残存被供給物W数がゼロにはならなかったが、これは、閉塞にともなう供給停止とは原因が異なり、60秒間で排出できなかっただけで、振動を継続すれば、排出することが可能であるといえる。
以上説明したように、本実施形態のトレイ10を用いることで、複数の被供給物Wが内部で閉塞すること無く、複数の被供給物Wを一つずつ整列した状態で供給することができる。
第1側板16は、板片17a~17eを第2方向Yに互いに連ならせて波状に形成されている。このため、板片17a~17eにより、波状に形成される第1側板16を簡単に構成することができる。
第1側板16は、板片17a~17eを第2方向Yに互いに連ならせて波状に形成されている。このため、板片17a~17eにより、波状に形成される第1側板16を簡単に構成することができる。
第1側板16は、角部18a,18bを1以上5以下有し、各角部18a,18bを構成する一対の板片が側板16,21の間側になす角度は、165度以上179度以下である。第1側板16が角部18a,18bを有しないと、第1側板16に接触する被供給物Wに第1側板16から力を与え難くなる。一方で、第1側板16が6以上の角部を有すると、角部で被供給物Wが係止されて、トレイ10の内部で被供給物Wが閉塞する虞がある。
一対の板片がなす角度が165度未満であると、角部で被供給物Wが係止されて、トレイ10の内部で被供給物Wが閉塞する虞がある。一方で、一対の板片がなす角度が179度を超える(180度以上になる)と、第1側板16に接触する被供給物Wに第1側板16から力を与え難くなる。
第1側板16が有する角部18a,18bの数、及び各角部18a,18bの角度が前記のように設定されていることで、複数の被供給物Wがトレイ10の内部で閉塞することを、より確実に抑えることができる。
一対の板片がなす角度が165度未満であると、角部で被供給物Wが係止されて、トレイ10の内部で被供給物Wが閉塞する虞がある。一方で、一対の板片がなす角度が179度を超える(180度以上になる)と、第1側板16に接触する被供給物Wに第1側板16から力を与え難くなる。
第1側板16が有する角部18a,18bの数、及び各角部18a,18bの角度が前記のように設定されていることで、複数の被供給物Wがトレイ10の内部で閉塞することを、より確実に抑えることができる。
棒状突起41は、第2方向Yに沿って延び、側板16,21の間であって、側板16,21からそれぞれ離間した位置に配置されている。トレイ10の振動により複数の被供給物Wが移動する方向に、棒状突起41が延びている。棒状突起41が側板16,21に接触している場合に比べて、複数の被供給物Wが棒状突起41に乗り上げて、棒状突起41の姿勢が変化しやすくなる。従って、移動する複数の被供給物Wの姿勢が第2方向Yのより広範囲にわたって、より大きく変化し、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することを、より確実に抑えることができる。
棒状突起41は、半円柱状に形成されて、底板11における第2側Y2の端から第1側Y1に延びている。そして、棒状突起41の径は5mm以上40mm以下であり、棒状突起41の第1方向Xの長さは100mm以上500mm以下である。これにより、複数の被供給物Wが棒状突起41に乗り上げた姿勢を維持しやすくなるとともに、棒状突起41に乗り上げた複数の被供給物Wの姿勢を、より確実に変化させることができる。
棒状突起41は、半円柱状に形成されて、底板11における第2側Y2の端から第1側Y1に延びている。そして、棒状突起41の径は5mm以上40mm以下であり、棒状突起41の第1方向Xの長さは100mm以上500mm以下である。これにより、複数の被供給物Wが棒状突起41に乗り上げた姿勢を維持しやすくなるとともに、棒状突起41に乗り上げた複数の被供給物Wの姿勢を、より確実に変化させることができる。
底板11と傾斜板36とがなす傾斜板角度θ8は、5度以上10度以下である。従って、トレイ10の内部で複数の被供給物Wが閉塞することが無い状態で、傾斜板36から第2側Y2に配置された底板11上に、複数の被供給物Wを一つずつ整列した状態で供給することを、より確実に行うことができる。
また、本実施形態の供給装置1は、トレイ10と、振動部50と、を備えている。振動部50によりトレイ10を振動させることで、複数の被供給物Wを傾斜板36に登らせ、側板16,21間を通して第2側Y2に一つずつ整列した状態で供給することができる。
振動部50の振幅は、1.5mm以上6.0mm以下であり、振動部50の周波数は、20Hz以上50Hz以下である。従って、複数の被供給物Wを、約1秒おきに一つずつ整列した状態で供給することができる。
振動部50の振幅は、1.5mm以上6.0mm以下であり、振動部50の周波数は、20Hz以上50Hz以下である。従って、複数の被供給物Wを、約1秒おきに一つずつ整列した状態で供給することができる。
また、トレイ10は、底板11が水平面に沿うように支持され、第1方向Xに直交する第2方向Yにおいて、水平面から、水平面の鉛直上向きの法線方向に向けて、35度以上65度以下で傾けた方向Zに振動する。これにより、被供給物Wをトレイ10から滞りなく排出することができる。よって、被供給物Wを最適な供給速度で安定して供給することができる。すなわち、傾き(角度θ10)が35度未満だと被供給物Wがトレイ10の中で詰まりやすくなり、被供給物Wの供給にかかる時間が長くなるおそれがある。また、傾き(角度θ10)が65度以上だと、搬送方向への移動速度が小さくなることで、被供給物Wの供給にかかる時間が長くなるおそれがある。
本構成は、例えば、廃製品等の不定形物体を、1台の装置で、個々の製品を滞りなく排出し、後続の画像処理と重量計測を併用した物体認識装置の効率的な動作に最適な速度(毎秒2台程度)でベルトコンベヤに整列させて配置する不定形物体の単品供給装置に適用可能である。また、一品一様の物体群の単品(単列)供給にも利用できる。すなわち、パーツフィーダの代替としても効果も発揮すると期待できる。
また、排出口47の幅L3は投入口46の幅L3よりも狭い。これにより、投入口46からトレイ10に大量の被供給物Wを投入した場合であっても、排出口47から一度に排出される被供給物Wの数を適宜制御することができる。
一対の側板16は被供給物Wの搬送方向に対して非対称である。これにより、投入口46から排出口47に被供給物Wが搬送されるとき、底板11の上で複数の被供給物Wが側板16に接触したときに、側板16から受ける力が被供給物Wの搬送方向に対して非対称になる。従って、複数の被供給物Wが搬送方向において対称に搬送されることが抑制される。よって、複数の被供給物Wがトレイ10の内部で詰まることを防ぐことができる。
また、トレイ10は、底板11に棒状突起41を備える。これにより、トレイ10の内部を搬送される複数の被供給物Wが棒状突起41に乗り上げることで、被供給物Wの姿勢が変化する。つまり、被供給物Wがトレイ10の底板11に対して傾斜した姿勢に配置される。したがって、複数の被供給物Wが底板11の上で詰まることを防ぐことができる。
一対の側板16は被供給物Wの搬送方向に対して非対称である。これにより、投入口46から排出口47に被供給物Wが搬送されるとき、底板11の上で複数の被供給物Wが側板16に接触したときに、側板16から受ける力が被供給物Wの搬送方向に対して非対称になる。従って、複数の被供給物Wが搬送方向において対称に搬送されることが抑制される。よって、複数の被供給物Wがトレイ10の内部で詰まることを防ぐことができる。
また、トレイ10は、底板11に棒状突起41を備える。これにより、トレイ10の内部を搬送される複数の被供給物Wが棒状突起41に乗り上げることで、被供給物Wの姿勢が変化する。つまり、被供給物Wがトレイ10の底板11に対して傾斜した姿勢に配置される。したがって、複数の被供給物Wが底板11の上で詰まることを防ぐことができる。
また、トレイ10の底板11に、搬送方向に向けて傾斜する底面傾斜を備える。これにより、より被供給物Wの搬送を効率的に行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図11及び図12を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図11及び図12に示すように、本実施形態のトレイ60は、第1実施形態のトレイ10の第2側板21に代えて、第2側板61を備えている。
第2側板61は、底板11における第2側X2の端部から第1側Z1に立ち上がっている。第2側板61は、第2側板21の板片22cに代えて、板片62及び接続片63を備えている。
次に、本発明の第2実施形態について図11及び図12を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図11及び図12に示すように、本実施形態のトレイ60は、第1実施形態のトレイ10の第2側板21に代えて、第2側板61を備えている。
第2側板61は、底板11における第2側X2の端部から第1側Z1に立ち上がっている。第2側板61は、第2側板21の板片22cに代えて、板片62及び接続片63を備えている。
板片62は、板片本体66と、湾曲片67と、を備えている。
板片本体66は、板状に形成されている。板片本体66は、第1側Z1に向かうに従い漸次、第2側X2に向かうように傾斜している。
湾曲片67は、第2側X2と第2側Z2との間の向きに向かって凸となるように湾曲している。湾曲片67の第2側Z2の端部は、底板11に連なっている。湾曲片67の第1側Z1の端部は、板片本体66の第2側Z2の端部に連なっている。板片本体66の第1側Z1の端部は、フランジ31の第1フランジ片32に連なっている。
接続片63は、第2方向Yが厚さ方向となる板状に形成されている。接続片63は、板片22bと板片62との間を封止している。
なお、図12中に、被供給物Wを二点鎖線で示している。湾曲片67及び板片本体66に沿って移動する被供給物Wは、姿勢を変化させやすい。
板片本体66は、板状に形成されている。板片本体66は、第1側Z1に向かうに従い漸次、第2側X2に向かうように傾斜している。
湾曲片67は、第2側X2と第2側Z2との間の向きに向かって凸となるように湾曲している。湾曲片67の第2側Z2の端部は、底板11に連なっている。湾曲片67の第1側Z1の端部は、板片本体66の第2側Z2の端部に連なっている。板片本体66の第1側Z1の端部は、フランジ31の第1フランジ片32に連なっている。
接続片63は、第2方向Yが厚さ方向となる板状に形成されている。接続片63は、板片22bと板片62との間を封止している。
なお、図12中に、被供給物Wを二点鎖線で示している。湾曲片67及び板片本体66に沿って移動する被供給物Wは、姿勢を変化させやすい。
本実施形態のトレイ60によれば、互いに形状が異なる複数の被供給物Wが内部で閉塞すること無く、複数の被供給物Wを一つずつ整列した状態で供給することができる。
さらに、トレイ60の第2側Y2の端部に配置された被供給物Wが、湾曲片67及び板片本体66に沿って移動することで、被供給物Wが姿勢を容易に変化させることができる。
なお、トレイ60は、湾曲片67を備えず、底板11に板片本体66が直接連なっていてもよい。
さらに、トレイ60の第2側Y2の端部に配置された被供給物Wが、湾曲片67及び板片本体66に沿って移動することで、被供給物Wが姿勢を容易に変化させることができる。
なお、トレイ60は、湾曲片67を備えず、底板11に板片本体66が直接連なっていてもよい。
以上、本発明の第1実施形態及び第2実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態及び第2実施形態では、第1側板16は、鋼材を曲げ加工すること等により、正弦波のような波状に形成されていてもよい。この場合、第1側板16は角部18aを有さない。
例えば、前記第1実施形態及び第2実施形態では、第1側板16は、鋼材を曲げ加工すること等により、正弦波のような波状に形成されていてもよい。この場合、第1側板16は角部18aを有さない。
第1側板16及び第2側板21は、第2基準面S1に対して非対称に形成されていれば、波状に形成されていなくてもよい。
棒状突起41は、第2方向Yに沿って延びた形状でなく、例えば半球状であってもよい。棒状突起41は、第1側板16又は第2側板21に接触する位置に配置されてもよい。
傾斜板角度θ8は、5度未満でもよいし、10度を超えてもよい。
棒状突起41は、第2方向Yに沿って延びた形状でなく、例えば半球状であってもよい。棒状突起41は、第1側板16又は第2側板21に接触する位置に配置されてもよい。
傾斜板角度θ8は、5度未満でもよいし、10度を超えてもよい。
また、第1側板16及び第2側板21は、第1方向Xにおいて対称に配置されていてもよい。
また、被供給物Wは、スマートフォン、フィーチャーフォン、デジタルカメラに限らず、その他の物品を対象としてもよい。例えば、タブレットPCや、ノートパソコンその他の物品に適用してもよい。
また、被供給物Wは、スマートフォン、フィーチャーフォン、デジタルカメラに限らず、その他の物品を対象としてもよい。例えば、タブレットPCや、ノートパソコンその他の物品に適用してもよい。
また、振動部50をモータ及びギアボックスを備える構成として説明したが、これに代えて、エアー駆動式としても良い。
また、被供給物Wの排出口47からの排出を促進するために、排出口47に被供給物Wの排出を検知する検知手段を設けてもよい。検知手段には例えば、フォトセンサ、磁気センサ、画像センサを用いてよい。これにより、排出口47から被供給物Wが排出されないことを検知したときに、振動部50によるトレイ10の振幅及び振動数を大きくするように制御してもよい。
また、被供給物Wの排出口47からの排出を促進するために、排出口47に被供給物Wの排出を検知する検知手段を設けてもよい。検知手段には例えば、フォトセンサ、磁気センサ、画像センサを用いてよい。これにより、排出口47から被供給物Wが排出されないことを検知したときに、振動部50によるトレイ10の振幅及び振動数を大きくするように制御してもよい。
また、本実施形態において、供給装置1は排気用の小型電気製品を被供給物Wとしたが、これに限らない。例えば、様々な構成の廃棄物の破砕片の材質選別装置や、物体を1個ずつ搬送方向の間隔を開けて供給される必要がある様々な装置、例えば流通分野の物品や荷物などの仕分け装置、農作物の選別装置や加工装置、工業製品の生産ラインなどに用いてもよい。また、トレイ10に重量センサを設け、排出口47から排出された被供給物Wの重量を検知することにより、計量装置として用いてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 供給装置
10 トレイ
11 底板
16 側板
21 側板
41 棒状突起
46 投入口
47 排出口
50 振動部
60 トレイ
100 トレイ
101 側板
102 側板
L2 幅
L3 幅
W 被供給物
X 第1方向
Y 第2方向
Z 厚さ方向
10 トレイ
11 底板
16 側板
21 側板
41 棒状突起
46 投入口
47 排出口
50 振動部
60 トレイ
100 トレイ
101 側板
102 側板
L2 幅
L3 幅
W 被供給物
X 第1方向
Y 第2方向
Z 厚さ方向
Claims (3)
- 不定形物体である被供給物を供給対象に供給する供給装置であって、
水平面に沿うように支持される底板と、前記底板における、前記底板に沿う第1方向の端部から鉛直上向きにそれぞれ立ち上がる一対の側板と、を備えるトレイと、
前記トレイを、鉛直方向および前記第1方向の両方向に直交する第2方向において、前記水平面から、前記水平面の鉛直上向きの法線方向に向けて、35度以上65度以下で傾けた方向に振動させる振動部と、を備えることを特徴とする、
供給装置。 - 前記トレイは、
前記被供給物を投入する投入口と、
前記投入口から投入された前記被供給物を排出する排出口と、
を備え、
前記排出口の幅は前記投入口の幅よりも狭く、一対の前記側板は前記被供給物の搬送方向に対して非対称であり、前記トレイの前記底板に棒状突起を備えることを特徴とする、
請求項1に記載の供給装置。 - 前記トレイの前記底板に、前記搬送方向に向けて傾斜する底面傾斜を備えることを特徴とする、
請求項2に記載の供給装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021119935 | 2021-07-20 | ||
JP2021119935 | 2021-07-20 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023015961A true JP2023015961A (ja) | 2023-02-01 |
Family
ID=85131175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021129327A Pending JP2023015961A (ja) | 2021-07-20 | 2021-08-05 | 供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023015961A (ja) |
-
2021
- 2021-08-05 JP JP2021129327A patent/JP2023015961A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240410 |