JP3111803U - 孔付部品の吊り具 - Google Patents

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JP3111803U
JP3111803U JP2005001540U JP2005001540U JP3111803U JP 3111803 U JP3111803 U JP 3111803U JP 2005001540 U JP2005001540 U JP 2005001540U JP 2005001540 U JP2005001540 U JP 2005001540U JP 3111803 U JP3111803 U JP 3111803U
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JP2005001540U
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Inventor
秀成 西川
昌弘 小林
和夫 菊
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Nippon Koshuha Steel Co Ltd
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Nippon Koshuha Steel Co Ltd
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Abstract

【課題】 片手で迅速にセットすることが可能であり、且つ被吊り上げ物が外れる恐れが
なく安全性が向上した吊り具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】 上端部にトロリ型ホイスト等との係止部2Aを備えた本
体部2と、該本体部の下端部からほゞ水平方向に延びる係合棒状部3とからなるほゞL字
型の吊り具1であって、前記係合棒状部の先端部近傍に形成した縦貫通穴4と、該縦貫通
穴に上下動自在に嵌装したストッパ部材5とから構成され、該ストッパ部材を常態におい
て自重により前記縦貫通穴内を下動してその下端部5Bが前記係合棒状部の外周から下方
へ突出するように形成したことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本考案は、例えばタービンシャフト等のようにシャフト部の一端部に貫通孔を有する孔
付部品をホイストなどで縦に吊り上げ、この縦吊りの状態で焼入れをする際に使用して最
適な孔付部品の吊り具に関する。
加熱され炉出しされたタービンシャフトWは、図6(I)に示すように、床の上に横向
きに寝かされた状態に置かれる。そこで、加熱炉から炉出しされたこのタービンシャフト
Wに焼入れを施す場合には、図6(II)に示すように、ホイスト等でその一端部を吊り上
げ、タービンシャフトWを縦吊りの状態にする。このように、縦吊りの状態で焼入れする
ことにより、複雑な形状のものや細長い形状のものでも、曲がりや硬さムラを発生させず
に焼入することが可能となる。
そこで、従来は、炉出しされ横向きに置かれたこのタービンシャフトWを、図7に示す
ように、そのシャフト部W1 の一端部に形成した貫通孔W2 に丸棒10を差し込み、該丸
棒10のシャフト部W1 を挟んだその両側の部分にチエーン11,11をそれぞれ掛け渡
す。つぎに、このチエーン11,11を介してホイスト等で徐々に吊り上げ、横向きの状
態から縦吊りの状態にする。そして、完全に縦吊りとした状態でこれを焼入れ場所まで搬
送し、この縦吊りの状態でタービンシャフトWの焼入れ作業を行っている。
しかし、前記炉出しされたタービンシャフトWは高温の状態にあり、したがってその周
辺も高熱の雰囲気にあるため、作業者は常に耐熱服を着用した動きにくい状態で丸棒10
をシャフト部W1 の貫通孔W2 内に差し込む作業及び丸棒10の両端部にチエーン11を
掛けるチエーン掛け作業を行う必要がある。そのため、これらのセット作業に時間がかか
り、炉出しから焼き入れまでの間に熱処理品の温度低下を招いて品質にバラツキが発生す
るといった問題点や、吊り上げ時にバランスを崩すとチエーン11が丸棒10の両端から
外れる恐れがあり、危険であるといった問題点もあった。
本考案は、上記のような従来の問題点を解決するために成されたもので、耐熱服を着用
して動きにくい状態でも片手で容易に且つ迅速にセットできるとゝもに、セットが完了し
た時点でストッパー機能が自動的に働き、吊り上げ部品から外れることがない孔付部品の
吊り具を提供することを目的としたものである。
そして、上記の目的を達成するため、本願の第一考案に係る孔付部品の吊り具は、上端
部近傍にトロリ型ホイスト等との係止部を備えた本体部と、該本体部の下端部からほゞ水
平方向に延びる係合棒状部とからなるほゞL字型の吊り具であって、前記係合棒状部の先
端部近傍に形成した縦貫通穴と、該縦貫通穴に上下動自在に嵌装したストッパ部材とから
構成され、該ストッパ部材を常態において自重により前記縦貫通穴内を下動してその下端
部が前記係合棒状部の外周から下方へ突出するように形成したことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本願の第二考案は、前記ストッパ部材の下端部を、
前記係合棒状部の先端部側に位置する前端部から前記本体部との連結部側に位置する後端
部に向け次第に下降する下降傾斜面で形成したことを特徴とする。そして、第三考案は、
前記縦貫通穴は前記係合棒状部の軸心方向に長い長方形の段付き穴であって、前記ストッ
パ部材は前記縦貫通穴とほゞ断面同一形状の拡大頭部を有するブロック体である構成とし
たことを特徴とし、更に本願の第四考案は、前記本体部の外側に把手部を設けたことを特
徴とするものである。
上記第一考案による作用は次の通りである。すなわち、吊り具の係合棒状部を吊り上げ
る孔付部品の貫通孔内に挿通し、その先端部近傍に形成した縦貫通穴の部分が前記貫通孔
を貫通することでストッパ部材の下端部が突出し、孔付部品が係合棒状部から抜けない状
態で吊り具にセットすることができる。
また第二考案による作用は次の通りである。すなわち、前記縦貫通穴に上下動自在に嵌
装したストッパ部材の下端部が、その前端部から後端部に向け下降する下降傾斜面で形成
されているため、吊り具の係合棒状部を吊り上げる孔付部品の貫通孔内に挿通する際に、
貫通孔の後端部の開口部端縁がストッパ部材の下端部の下降傾斜面と衝当する。そして、
開口部端縁が移動するにしたがってストッパ部材の下降傾斜面を上方へ押圧するので、該
ストッパ部材の縦貫通穴内での上動も円滑に行える。
そして、第三考案による作用は次の通りである。すなわち、前記ストッパ部材は前記縦
貫通穴とほゞ断面同一形状の拡大頭部を有するブロック体である構成としたから、ストッ
パ部材を前記縦貫通穴に設置する場合にはその上方から落とし込むだけでの簡単な操作で
済み、吊り具の組立作業が容易である。また、前記縦貫通穴を前記係合棒状部の軸心方向
に長い長方形とすることで、該縦貫通穴内に嵌装したストッパ部材の長手方向も前記係合
棒状部の軸心方向と同一となる。
したがって、細長く限られた大きさの前記係合棒状部内に収容した前記ストッパ部材の
長さ方向を、吊り上げ部品が係合棒状部から抜け出そうとする時に発生する力方向と同一
軸線方向に設定することで、ストッパ部材の構造強度を大きくとることができ、耐久性が
向上する。更に、本願の第四考案により、吊り上げ部の上下方向の確認と挿入作業を容易
に行うことができる。
本考案に係る吊り具は上記のような構成であるから、吊り具の吊り上げ部品へのセット
作業が容易であり、且つ迅速に行えるので、例えば熱処理品にあっては温度の低下を招来
することなく次工程に速やかに搬送でき、高品質のものを安定して製造する事が出来る。
また、セットした後にストッパ機能が自動的に働くので、高熱部品であっても作業の安全
性が確保される、といった諸効果を奏する。
以下、本考案を図1及び図2に示す実施形態により詳細に説明する。図において、1は
本考案に係る吊り具で、上端部近傍にホイスト等との係止部2Aを備えた前傾する本体部
2と、該本体部2の下端部からほゞ水平方向に延びる係合棒状部3とから構成され、全体
として正面視がほゞL字型或いはコ字型の構成のものである。
4は前記係合棒状部3の先端部近傍に形成した縦貫通穴で、平面視が係合棒状部3の軸
心方向に長い長方形状のものであり、該縦貫通穴4の高さ方向のほゞ中央には段部4Aを
備えた段付穴とした構成のものである。5は前記縦貫通穴4内に嵌合によって装着したス
トッパ部材で、上下動自在となるように装着されており、自重により下動してその頭部5
A下面が前記縦貫通穴4の段部4A上面と当接した位置で、下端部5Bは前記係合棒状部
3の外周から下方へ突出するように構成さている。
また、ストッパ部材5の前記下端部5Bは下降傾斜面で形成されている。すなわち、ス
トッパ部材5の下端部5Bは、前記縦貫通穴4内にあって、係合棒状部3の先端部側に位
置する前端部から係合棒状部3の前記本体部2との連結部側に位置する後端部に向け次第
に下降する下降傾斜面で構成されている。6は前記本体部2の外側に設けたコ字状の把手
部で、前記縦貫通穴4の天地と同一方向を示すように装着されている。
つぎに、上記構成からなる本考案に係る吊り具の動作を、吊り上げ部品としてタービン
シャフトWを例とする図3乃至図6により説明する。図6(I)に示すように、加熱され
炉出しされたタービンシャフトWは床の上に横向きの状態に置かれているので、そのシャ
フト部W1 の一端部に形成した貫通孔W2 内に本考案に係る吊り具1の係合棒状部3をそ
の先端部から挿入する。
ここで、前記係合棒状部3の外径は前記シャフト部W1 の貫通孔W2 の内径より少し小
さく形成されているので、図3に示すように、該貫通孔W2 の後端部(図中右側)におけ
る開口部端縁W0 が、前記係合棒状部3の外周から下方へ突出しているストッパ部材5の
下端部(下降傾斜面)5Aと衝当する。そして、貫通孔W2 内に係合棒状部3を更に奥ま
で挿入することにより、ストッパ部材5は図4の実線で示す状態から鎖線で示す状態まで
上方へ押し上げられ、ストッパ部材5は縦貫通穴4内にほゞ収容された状態となる。
更に、係合棒状部3を貫通孔W2 内に押し進め、該係合棒状部3の先端部近傍がタービ
ンシャフトWの貫通孔W2 を完全に貫通することで、該貫通孔W2 の内周壁で前記縦貫通
穴4内に保持されていた前記ストッパ部材5はその自重によって下動し、その下端部5A
が前記係合棒状部3の外周から下方へ突出して図4の実線で示す状態に復元する。これに
より、図5に示すように、係合棒状部3を貫通孔W2 内に挿入することで係合されている
シャフト部W1 は前記ストッパ部材5によって係合棒状部3から抜け出すことができない
状態となり、タービンシャフトWは吊り具1にセットされる。
この状態で、図6(I)に示すように、吊り具1の係止部2Aにフックを掛け、同図6
(II)に示すように、図示しないトロリ型ホイストなどにより吊り具1を引き上げること
で、タービンシャフトWは縦吊りの状態となる。そして、この縦吊りの状態でタービンシ
ャフトWをトロリに沿って搬送し、縦吊り状態で焼入れを行う。
焼入れが完了した後は、タービンシャフトWを所定位置まで移送し、吊り具1のセット
時を示す図6(I)の状態から吊り具1を係合棒状部3を中心軸として180°近く把手
部6を持って回転させることで、ストッパ部材5を前記縦貫通穴4の上方開口部から取り
出し、次に貫通孔W2 から前記係合棒状部3を引き抜くことで作業が完了する。
本考案に係る吊り具の正面図である。 同吊り具の分解斜視図である。 同吊り具の一部切欠き作用説明図である。 作用説明拡大断面部分図である。 同吊り具の作用説明正面図である。 使用状態を示す説明図である。 従来の吊り具の使用状態を示す説明図である。
符号の説明
1 本考案に係る吊り具
2 本体部
2A 係止部
3 係合棒状部
4 縦貫通穴
5 ストッパ部材
5A 頭部
5B 下端部
6 把手部
W タービンシャフト
2 貫通孔

Claims (4)

  1. 上端部近傍にトロリ型ホイスト等との係止部を備えた本体部と、該本体部の下端部から
    ほゞ水平方向に延びる係合棒状部とからなるほゞL字型の吊り具であって、前記係合棒状
    部の先端部近傍に形成した縦貫通穴と、該縦貫通穴に上下動自在に嵌装したストッパ部材
    とから構成され、該ストッパ部材を常態において自重により前記縦貫通穴内を下動してそ
    の下端部が前記係合棒状部の外周から下方へ突出するように形成したことを特徴とする孔
    付部品の吊り具。
  2. 前記ストッパ部材の下端部を、前記係合棒状部の先端部側に位置する前端部から前記本
    体部との連結部側に位置する後端部に向け次第に下降する下降傾斜面で形成したことを特
    徴とする請求項1記載の孔付部品の吊り具。
  3. 前記縦貫通穴は前記係合棒状部の軸心方向に長い長方形の段付き穴であって、前記スト
    ッパ部材は前記縦貫通穴とほゞ断面同一形状の拡大頭部を有するブロック体である構成と
    したことを特徴とする請求項1又は2記載の孔付部品の吊り具。
  4. 前記本体部の外側に把手部を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の孔付部
    品の吊り具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008308278A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Kita Nippon Electric Cable Co Ltd 巻回ドラム用吊り具

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