JP3111291B2 - コンクリートブレース - Google Patents

コンクリートブレース

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JP3111291B2 JP03205091A JP20509191A JP3111291B2 JP 3111291 B2 JP3111291 B2 JP 3111291B2 JP 03205091 A JP03205091 A JP 03205091A JP 20509191 A JP20509191 A JP 20509191A JP 3111291 B2 JP3111291 B2 JP 3111291B2
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博志 島田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はRCまたはSRC構造の
架構におけるコンクリートブレースに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図17に示す如くRCまたはSR
C架構aの耐震要素として、RCブレース、またはSR
Cブレースbが配設されることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合、ブレースb
に引張力Tが働くと、鉄骨や鉄筋が伸び、これに伴って
コンクリートが引張られ、ひび割れcを生じる傾向があ
る。本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とする処は、ブレースに生じる
引張力によるコンクリートのひび割れの発生が防止さ
れ、引張力は補強鋼材に、圧縮力は補強鋼材及びコンク
リートに負担され、耐力の向上が図られるコンクリート
ブレースを提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るコンクリートブレースは、コンクリー
トに対するアンボンド加工された鉄骨、鉄筋の如き補強
鋼材を配設するとともに、ブレースのコンクリート断面
に対する引張力伝達遮断部を設けて構成されている。
【0005】請求項2の発明は、前記ブレースに配設さ
れた補強鋼材を構成するアンボンド加工された鉄骨に、
圧縮力の伝達遮断部を設けたものである。
【0006】
【作用】本発明に係るコンクリートブレースは前記した
ように、同ブレース内に配設された鉄筋、鉄骨よりなる
補強鋼材に、コンクリートに対するアンボンド加工が施
されるとともに、ブレースのコンクリート断面に対する
引張力伝達遮断部が設けられているので、ブレースに引
張力が働き、補強鋼材が伸長する際、コンクリート部が
これに伴って引張られたり、同コンクリート部に引張力
が伝達されることがないので、コンクリートブレースの
ひび割れの発生が防止される。
【0007】請求項2の発明はブレースに、補強鋼材と
してコンクリートに対するアンボンド加工が施された鉄
骨を使用し、ブレースに作用する引張力によるコンクリ
ート部のひび割れを防止し、また前記鉄骨に圧縮力伝達
遮断部を設けて鉄骨に圧縮力を伝達させないようにする
ことによって、同鉄骨の座屈を防止し、引張力は鉄骨
に、圧縮力はコンクリートに負担させるようにしたもの
である。
【0008】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。図1においてAはRC柱またはSRC柱、BはRC
梁またはSRC梁、Cはコンクリートブレースである。
1は同ブレースCに配設された補強鋼材を構成する鉄筋
で、ほぼブレースCの全長に亘ってコンクリートに対す
るアンボンド加工部1aが設けられている。このアンボ
ンド鉄筋としては、鉄筋1にグリースやコールタール等
の硬化しない材料を塗布したり、丸鋼にペイント等の付
着力の小さい材料を塗布したり、鉄筋をビニール材や布
等で包覆したもの、あるいは塩化ビニル管を外管とする
二重管として完全にコンクリートとの縁切りしたもの等
が使用される。
【0009】前記鉄筋1には図2に示す如くフープ筋2
が捲装され、前記ブレースCに圧縮力が作用した場合に
拘束効果が発揮されるように構成されている。更に前記
ブレースCには、コンクリート断面に対する引張力伝達
遮断部3が配設されている。図3乃至図5は前記引張力
伝達遮断部3の実施例を示し、図3に示す実施例におい
ては鉄板等のコンクリートより硬い材料3aを挟み込
み、図4に示す実施例においてはブレースCにコンクリ
ート打継面を設け少なくとも一方をプレキヤストコンク
リート部材3bとする。図示の実施例では他方の部材が
現場打ちコンクリート部材3cより構成されている。図
5に示す実施例においてはブレースCのコンクリート打
継面にペンキ3d等を塗布するものである。
【0010】図6乃至図8は前記引張力伝達遮断部3の
配設個所を示し、図6に示す実施例ではブレースCの両
端に、図7に示す実施例ではブレースCの一端部にだ
け、図8に示す実施例においてはブレースCの全長に亘
って複数個所に設けられている。図9(a)(b)
(c)は前記ブレースCの圧縮時の座屈耐力を向上させ
るとともに部材の軽量化を図る目的で、コンクリートブ
レースCに中空部を設けアンボンド加工された鉄筋1を
配筋した実施例を示す。
【0011】図10は本発明の他の実施例を示し、前記
コンクリートブレースCはSRC構造より構成され、同
ブレースCに配設された鉄骨4によってブレースの座屈
を防止し、圧縮ブレースとしても働かせることができる
ようにしたもので、前記鉄骨4における斜線で示す範囲
がコンクリートに対するアンボンド加工部4aに構成さ
れ、鉄骨4端部がSRC柱A及びSRC梁Bに直接接合
され、更に前記ブレースCには引張力伝達遮断部3が設
けられ、ブレースCのコンクリート部のひび割れを防止
し、引張力は鉄骨4に、圧縮力はコンクリートと鉄骨4
に負担されるようにしたものである。
【0012】なお鉄骨4のアンボンドの方法としてはグ
リースやタール等の硬化しない材料を鉄骨に塗布した
り、鉄骨にペンキ等の付着力の小さい材料を塗布する
他、鉄骨をビニールや布等で包覆する方法や鉄骨とコン
クリートとの間に空気層を設ける方法が採用される。そ
の他引張力伝達遮断部3の構成、配置場所は前記実施例
と同一である。
【0013】図11(a)(b)(c)は圧縮時の座屈
耐力を向上させ、部材重量を軽減し、あるいは鉄骨4と
コンクリートの縁切りを目的として中空断面を採用した
コンクリートブレースを示す。中空部はブレース構築
後、必要に応じてコンクリートが充填される。図12は
本発明の他の実施例を示し、図10に示す実施例におい
て、SRC構造の前記ブレースCに引張力伝達遮断部3
の他に、アンボンド鉄骨4に圧縮力伝達遮断部5を設
け、鉄骨4に圧縮力を伝達させないようにし、ブレース
のコンクリートのひび割れを防止し、引張力は鉄骨4
に、圧縮力はコンクリートに負担させるようにしたもの
である。
【0014】図13乃至図15は前記圧縮力伝達遮断部
5の各実施例を示し、図13に示す実施例においては、
ブレースCにおける相隣る鉄骨4、4に跨って添板6を
添接し、同添板6を一方の鉄骨4にボルト7で緊結し、
他方の鉄骨4に添板6に設けた長溝孔6aを遊嵌するボ
ルト8′で連結し、ブレースに圧縮力が作用すると両鉄
骨がずれるように構成されている。
【0015】図14に示す実施例においては、ブレース
Cにおける相隣る鉄骨4、4間に圧縮力によって座屈し
易い部材9がボルト10、ナツト11によって連結され
ている。図15に示す実施例においては、相隣る鉄骨に
設けたフツク部材12、12′が互いに係合し、圧縮力
が働くと図15に示す状態から図16に示すように前記
両フツク部材12、12′が離脱するように構成されて
いる。
【0016】
【発明の効果】本発明に係るコンクリートブレースは前
記したように、コンクリートに対してアンボンド加工さ
れた補強鋼材が配設されるとともに、ブレースのコンク
リート断面に対する引張力伝達遮断部が設けられている
ので、ブレースに生じる引張力によるコンクリートのひ
び割れの発生が防止され、引張力は補強鋼材に、圧縮力
は同補強部材及びコンクリートに負担され、ブレースの
耐力の向上が図られるものである。
【0017】請求項2の発明は、前記ブレースに配設さ
れ、コンクリートに対してアンボンドされた鉄骨に圧縮
力伝達遮断部を設けたことによって、コンクリートの引
張によるひび割れを防止するとともに、鉄骨に圧縮力が
伝達されないようにして同鉄骨の座屈を防止し、且つ引
張力は鉄骨に、圧縮力はコンクリートに負担させ、ブレ
ース耐力の向上を図るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリートブレースの一実施例
を示す縦断面図である。
【図2】前記ブレースの横断面図である。
【図3】引張力伝達遮断部の一実施例を示す縦断面図で
ある。
【図4】引張力伝達遮断部の他の実施例を示す縦断面図
である。
【図5】引張力伝達遮断部の更に他の実施例を示す縦断
面図である。
【図6】引張力伝達遮断部の取付位置の一例を示す正面
図である。
【図7】引張力伝達遮断部の取付位置の他の例を示す正
面図である。
【図8】引張力伝達遮断部の取付位置の更に他の例を示
す正面図である。
【図9】(a)(b)(c)は中空ブレースの各実施例
を示す横断面図である。
【図10】本発明に係るコンクリートブレースの他の実
施例を示す縦断面図である。
【図11】(a)(b)(c)は中空ブレースの各実施
例を示す横断面図である。
【図12】本発明に係るコンクリートブレースの更に他
の実施例を示す縦断面図である。
【図13】圧縮力伝達遮断部の一実施例を示す側面図で
ある。
【図14】圧縮力伝達遮断部の他の実施例を示す側面図
である。
【図15】圧縮力伝達遮断部の更に他の実施例を示す側
面図である。
【図16】前記圧縮伝達遮断部に圧縮力が作用した状態
を示す側面図である。
【図17】従来のコンクリートブレースにおける引張力
によるひび割れ発生状態を示す正面図である。
【符号の説明】
A RCまたはSRC柱 B RCまたはSRC梁 C コンクリートブレース 1 鉄筋 1a アンボンド加工部 3 引張力伝達遮断部 4 鉄骨 4a アンボンド加工部 5 圧縮力伝達遮断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細沢 治 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 島田 博志 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (72)発明者 石井 圭子 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大 成建設株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/16 - 1/18 E04B 1/20 E04H 9/02 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RCまたはSRC構造の架構に配設され
    たコンクリートブレースに、コンクリートに対してアン
    ボンド加工された補強鋼材を配設するとともに、ブレー
    スのコンクリート断面に対する引張力伝達遮断部を設け
    てなることを特徴とするコンクリートブレース。
  2. 【請求項2】 前記ブレースに配設され、コンクリート
    に対してアンボンド加工された鉄骨に、圧縮力伝達遮断
    部を設けた請求項1記載のコンクリートブレース。
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