JP3111022B2 - 集合住宅の構造 - Google Patents

集合住宅の構造

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JP3111022B2 JP08114119A JP11411996A JP3111022B2 JP 3111022 B2 JP3111022 B2 JP 3111022B2 JP 08114119 A JP08114119 A JP 08114119A JP 11411996 A JP11411996 A JP 11411996A JP 3111022 B2 JP3111022 B2 JP 3111022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板状住棟として構築さ
れる、高層マンション等の集合住宅に適用するのに好適
な集合住宅の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6(a)は、板状住棟として構築され
る、従来の集合住宅の一例を示した模式側面図、図6
(b)は、図6(a)に示す集合住宅の模式平断面図、
図7(a)は、板状住棟として構築される、従来提案さ
れている集合住宅の一例を示した模式側面図、図7
(b)は、図7(a)に示す集合住宅の模式平断面図で
ある。
【0003】従来、マンション等の集合住宅が板状住棟
の形で構築されている。従来の集合住宅50は、例えば
図6(a)及び図6(b)に示すように(なお、これら
図6(a)及び図6(b)では、説明の便宜上、柱、
梁、耐震壁等のみを示し、スラブや外側壁などは省略し
ている)、地盤1上に構築された複数の柱51a及び梁
51bからなる、鉛直な壁状で、桁行方向である図6
(b)の矢印C、D方向(水平方向)に伸延した2つの
ラーメン構面構造体51A、51Bを有しており、これ
らラーメン構面構造体51A、51Bは、張間方向であ
る図6(a)及び図6(b)の矢印A、B方向(水平方
向)の1スパンである間隔L1で互いに平行に配置され
ている。従って、集合住宅50の矢印A、B方向の幅は
略間隔L1に等しい(図では該間隔L1よりもやや大き
い。)。具体的には、この間隔L1は10〜13m程度
で形成されている。これらラーメン構面構造体51A、
51B間には、図6(a)に示すように矢印A、B方向
に伸延した複数の水平な梁51cが設けられており、し
かもこれらラーメン構面構造体51A、51B間には、
図示しない複数の水平なスラブが層状に設けられてい
る。そして、これら上下に隣接した図示しないスラブ間
にできた、各フロア空間53では、前記ラーメン構面構
造体51A、51Bのうちの、張間方向に対応する柱5
1a、51a間を接続する形で耐震壁52が連層耐震壁
をなす形でそれぞれ設けられている。具体的には、これ
ら各スラブ間の上下間隔、即ちフロア空間53の階高は
3m程度になっており、図6(a)で示す集合住宅50
は15階建てになっているので、該集合住宅50の高さ
は略45m(=15×3m)である。
【0004】ところで集合住宅50のような板状住棟に
おいては、地震などが発生した場合に、張間方向に転倒
したり、或いは張間方向にかかる応力により基礎が浮き
上がるという問題が生じることがある。この問題の生じ
易さを測る係数として、板状住棟の高さを、該板状住棟
の張間方向の幅で割った値である所定の係数Kが知られ
ている。即ち、この係数Kが大きいほど、上述した問題
が生じやすくなる。具体的には、該係数Kの値を少なく
とも5未満、理想的には4未満にすることが望まれてい
る。上述した集合住宅50については、高さが45m、
幅(即ち、間隔L1)が10〜13mなので、前記係数
Kは4.5〜3.5となり、該係数Kは上述した条件を
満たしている。
【0005】また、最近では、高層(例えば20階以
上)の集合住宅の構築が望まれている。そこで、上述し
た集合住宅50の大きさを上方向にのみ単純に増やして
階数を増やすことが考えられる。しかしこの場合、該集
合住宅の高さは60m(=20×3m)以上となるの
で、幅(即ち、間隔L1)10〜13mで割ると、前記
係数Kは6〜4.6以上となり、該係数Kは上述した条
件を満たさなくなる。従って、高層の集合住宅を構築す
るには、その張間方向の幅を従来よりも大きく設定する
ことが必要となる。
【0006】例えば、板状住棟による次のような集合住
宅60が提案されている。即ち、20階以上などの高層
の集合住宅60は、図7(a)及び図7(b)に示すよ
うに(なお、これら図7(a)及び図7(b)では、説
明の便宜上、柱、梁等のみを示し、スラブや外側壁など
は省略している)、地盤1上に構築された複数の柱61
a及び梁61bからなる、鉛直な壁状で、桁行方向であ
る図7(b)の矢印C、D方向に伸延した4つのラーメ
ン構面構造体61A、61B、61C、61Dを有して
おり、これらラーメン構面構造体61A〜61Dは、張
間方向である図7(a)及び図7(b)の矢印A、B方
向に、略一定の間隔L2で並列配置されている。該間隔
L2は1スパン分の長さであり具体的には5〜7mにな
っている。そして最も矢印A側のラーメン構面構造体6
1Aと、最も矢印B側のラーメン構面構造体61D間の
該矢印A、B方向の間隔L3(即ち、間隔L2の3倍、
従って3スパン分であり、具体的には15〜21m)
は、上述した間隔L1よりも大きくなっている。従っ
て、該集合住宅60の張間方向の幅は、上述した集合住
宅50の張間方向の幅よりも大きい。これら隣接するラ
ーメン構面構造体61A〜61D間には張間方向に伸延
した複数の水平な梁61cが設けられており、従ってラ
ーメン構面構造体61A〜61D及びこれら梁61cに
より、矢印A、B方向に3スパン、矢印C、D方向に複
数スパンの立体的なラーメン構造体62が構成されてい
る。即ち、集合住宅60の張間方向の幅を大きくするた
めには、該集合住宅の張間方向での剛性を高める必要が
あるので、集合住宅50で採用した耐震壁52を採用せ
ずにラーメン構造体62を採用する。また、このラーメ
ン構造体62には、図示しない複数の水平なスラブが層
状に設けられており、これら上下に隣接した図示しない
スラブ間にはフロア空間63がそれぞれ形成されてい
る。具体的には、これら各スラブ間の上下間隔、即ちフ
ロア空間63の階高は3m程度になっており、図7
(a)で示す集合住宅50は20階建てになっているの
で、該集合住宅60の高さは略60m(=20×3m)
である。このように該集合住宅60については、高さが
60m、幅(即ち、間隔L3)が15〜21mなので、
前記係数Kは4〜2.9となり、該係数Kは上述した条
件を満たすようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように集合住宅
60については、前記係数Kが条件を満たすが、張間方
向の幅(即ち、間隔L3)が大きくなることにより新た
な問題が生じる。つまり、通常、従来の集合住宅50で
は、各フロア空間53の住戸(図示せず)が、桁行方向
に沿って一列に配置され、従って、該集合住宅50の張
間方向の幅のなかに、1つの住戸及び共用廊下等が適切
に収納されていた。しかし、集合住宅60では張間方向
の幅をより大きくした分、該張間方向においては1つの
住戸及び共用廊下等を収納するには大きすぎて、余分な
スペースが生じることになる(具体的には、張間方向に
5〜8m分の余分なスペースであり、各ラーメン構面構
造体間61A〜61D間の間隔の1スパン分である間隔
L2に略相当するスペースである。)。これによりフロ
ア空間63の有効利用が困難になる。
【0008】そこで本発明は上記事情に鑑み、板状住棟
として構築される、高層の集合住宅において、地震など
が発生した場合に、張間方向に転倒したり、或いは張間
方向にかかる応力により基礎が浮き上がるという問題を
極力防止し、かつ該集合住宅内のフロア空間の有効利用
が可能な集合住宅の構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、地盤(1)中に構築された複数の地中杭(3)
及びこれら地中杭(3)間を接続する複数の基礎梁
(4)からなる基礎構造物(7)を有し、前記基礎構造
物(7)上に、複数の柱(10a)及び複数の梁(10
b)からなるラーメン構造物(12)を立設し、前記ラ
ーメン構造物(12)内に複数のフロア空間(13)を
上下層状に形成し、前記各フロア空間(13)に複数の
住戸(15)を、所定の桁行方向(矢印C、D方向)に
配列設置した集合住宅(2)において、前記ラーメン構
造物(12)は、複数のラーメン構造体ユニット(16
A、16B)を、前記桁行方向(矢印C、D方向)に1
列に配列接続した形で構成されており、前記各ラーメン
構造体ユニット(16A、16B)は、前記桁行方向
(矢印C、D方向)に垂直な張間方向(矢印A、B方
向)に2スパンで伸延した、柱(10a)及び梁(10
b)からなる複数の第1張間ラーメン構面(17)及
び、該張間方向(矢印A、B方向)に3スパンで伸延し
た、柱(10a)及び梁(10b)からなる複数の第2
張間ラーメン構面(19)を、前記複数の第2張間ラー
メン構面(19)が、前記複数の第1張間ラーメン構面
(17)により両側から挟まれた形で有し、前記複数の
第1張間ラーメン構面(17)及び前記複数の第2張間
ラーメン構面(19)間を、前記桁行方向(矢印C、D
方向)に伸延した3つの第1桁行ラーメン構面(20)
で、前記張間方向(矢印A、B方向)に1スパン間隔
で、かつ各第1桁行ラーメン構面(20)の梁(10
b)が、前記各第1、第2張間ラーメン構面(17、1
9)の柱(10a)間を接続する形で接続すると共に、
前記複数の第2張間ラーメン構面(19)間を、1つの
第2桁行ラーメン構面(21)で、該第2桁行ラーメン
構面(21)の梁(10b)が前記各第2張間ラーメン
構面(19)の柱(10a)間を接続する形で接続し、
前記複数のラーメン構造体ユニット(16A、16B)
間の接続は、隣接するラーメン構造体ユニット(16
A、16B)間において、前記第1張間ラーメン構面
(17)を1つ共有する形で行って構成される。
【0010】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明による集合住宅(2)の構造において、前記基礎構造
物(7)は、前記桁行方向(矢印C、D方向)に隣接し
たラーメン構造体ユニット(16A、16B)間におい
て、これらラーメン構造体ユニット(16A、16B)
の第2桁行ラーメン構面(21)に対応する地中杭
(3)相互間を、前記桁行方向(矢印C、D方向)にお
いて基礎梁(4)により接続した形で設けられている。
【0011】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明による集合住宅(2)の構造において、前記基礎構造
物(7)は、前記桁行方向(矢印C、D方向)に隣接し
たラーメン構造体ユニット(16A、16B)間におい
て、これらラーメン構造体ユニット(16A、16B)
の第2桁行ラーメン構面(21)に対応する地中杭
(3)相互間を、前記桁行方向(矢印C、D方向)にお
いて基礎梁(4)と地中杭(3)により接続した形で設
けられている。
【0012】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明による集合住宅(2)の構造において、前記各フロア
空間(13)に共用廊下(13a)を、前記ラーメン構
造物(12)のラーメン構造体ユニット(16A、16
B)における前記第2桁行ラーメン構面(21)に最も
近い第1桁行ラーメン構面(20)に沿って配置した形
で設けた。
【0013】また本発明のうち第5の発明は、第1の発
明による集合住宅(2)の構造において、前記各フロア
空間(13)に共用廊下(13a)を、前記ラーメン構
造物(12)のラーメン構造体ユニット(16A、16
B)における前記第2桁行ラーメン構面(21)に最も
近い第1桁行ラーメン構面(20)の、該第2桁行ラー
メン構面(21)側に沿って隣接配置した形で設け、前
記各フロア空間(13)にバルコニ(13b)を、前記
ラーメン構造物(12)のラーメン構造体ユニット(1
6A、16B)における前記第2桁行ラーメン構面(2
1)に最も遠い第1桁行ラーメン構面(20)の、該第
2桁行ラーメン構面(21)側に沿って隣接配置した形
で設けた。
【0014】また本発明のうち第6の発明は、第1の発
明による集合住宅(2)の構造において、前記ラーメン
構造体ユニット(16A、16B)において、前記3つ
の第1桁行ラーメン構面(20)のうち、前記第2桁行
ラーメン構面(21)に最も近い第1桁行ラーメン構面
(20)と、該第2桁行ラーメン構面(21)の間に、
住戸(15a)を設置した。
【0015】また本発明のうち第7の発明は、第1の発
明による集合住宅(2)の構造において、前記ラーメン
構造体ユニット(16A、16B)において、前記3つ
の第1桁行ラーメン構面(20)のうち、前記第2桁行
ラーメン構面(21)に最も近い第1桁行ラーメン構面
(20)と、該第2桁行ラーメン構面(21)の間に、
前記複数のフロア空間(13)を上下方向に貫通した形
のコア部(30)を配設した。
【0016】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0017】
【作用】上記した構成により本発明のうち第1の発明で
は、集合住宅(2)のラーメン構造物(12)は、張間
方向に3スパンで伸延した複数の第2張間ラーメン構面
(19)を有したラーメン構造体ユニット(16A、1
6B)からなると共に、該ラーメン構造体ユニット(1
6A、16B)は、張間方向に3スパンで伸延した複数
の第2張間ラーメン構面(19)の両側に2スパンで伸
延した複数の第1張間ラーメン構面(17)を有する。
【0018】また本発明のうち第2の発明では、基礎構
造物(7)においては、張間方向の幅が極力全体に亙っ
て3スパンとなる。
【0019】また本発明のうち第3の発明では、張間方
向への転倒や張間方向にかかる応力による基礎構造物
(7)の浮き上がり等の問題が、前記第2桁行ラーメン
構面(21)に対応する地中杭(3)相互間を接続する
基礎梁(4)及び地中杭(3)により防止される。
【0020】また本発明のうち第4の発明では、共用廊
下(13a)を、第2桁行ラーメン構面(21)に最も
近い第1桁行ラーメン構面(20)に沿って配置するこ
とにより、各フロア空間(13)では、凸凹のない長方
形断面状の空間が住戸(15)を配列配置する空間とし
て確保できる。
【0021】また本発明のうち第5の発明では、共用廊
下(13a)、バルコニ(13b)、及び住戸(15)
の配置は、第2桁行ラーメン構面(21)側に極力接近
する形でシフトされる。
【0022】また本発明のうち第6の発明では、集合住
宅(2)のうち、張間方向の幅が3スパンの部位、即ち
凸状に突き出た部分が住戸(15a)となり、3面から
の採光が可能となる。
【0023】また本発明のうち第7の発明では、集合住
宅(2)のうち、張間方向の幅が3スパンの部位、即ち
凸状に突き出た部分がコア部(30)となり、3面が集
合住宅(2)外部に面し、第1桁行ラーメン構面(2
0)側、即ちその他の住戸(15)等から極力隔絶され
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による集合住宅の一例を示した模式
側面図、図2は、図1に示す集合住宅の模式平断面図、
図3(a)は、図1に示す集合住宅を構成するラーメン
構造体ユニットを示した模式平断面図、図3(b)は、
図3(a)に示すものとは別のタイプのラーメン構造体
ユニットを示した模式平断面図、図4は、図3(a)及
び図3(b)に示されたラーメン構造体ユニットの接続
態様を示す模式平断面図、図5は、本発明による集合住
宅の別の一例を示した模式平断面図である。
【0025】本発明による集合住宅の一例である、板状
住棟による集合住宅2は、図1及び図2に示すように
(なお、これら図1及び図2では、説明の便宜上、柱1
0a、梁10b等のみを示し、スラブや外側壁などは省
略している)、地盤1中に鉛直に打設構築された、鉄筋
コンクリート等による複数の杭3を有しており、これら
各杭3の上端部には、鉄筋コンクリート等による塊状の
フーチング5が1つづつ一体的に支持されている。これ
ら各フーチング5は、図1及び図2に示すように、集合
住宅2の張間方向となる図1及び図2の矢印A、B方向
に間隔L4、集合住宅2の桁行方向となる図1及び図2
の矢印C、D方向に同様の間隔L4で形成される正方形
格子の交点にそれぞれ1つづつ配置されている。なお、
図1及び図2に示すように、複数のフーチング5は、矢
印C、D方向に1列に並列してできたフーチング列5a
が、矢印A、B方向に間隔L4で4列並んで配置されて
いる。各フーチング列5a間では、これら各フーチング
列5aを構成する個々のフーチング5が、矢印A、B方
向に対応して配置されている。従って、各フーチング列
5aを構成するフーチング5の個数は基本的には同数で
あるが、最も矢印B側のフーチング列5aについては、
他のフーチング列5aに比べて、最も矢印C側の1個及
び、最も矢印D側の1個をそれぞれ欠いた形になってお
り、他のフーチング列5aよりもフーチング5の個数が
2個少ない。具体的には、最も矢印B側のフーチング列
5aは13個のフーチング5を有しており、他のフーチ
ング列5aは15個のフーチング5を有している。
【0026】これら各フーチング列5aにおいては、隣
接するフーチング5、5間が、矢印C、D方向に伸延し
た鉄筋コンクリート製の地中梁6でそれぞれ接続されて
おり、矢印A、B方向に隣接するフーチング列5a、5
a間においては、各フーチング列5a、5aのフーチン
グ5のうち、矢印A、B方向に対応するフーチング5、
5間が、矢印A、B方向に伸延した鉄筋コンクリート製
の地中梁6でそれぞれ接続されている。以上のフーチン
グ5及び地中梁6は、複数の杭3を接続する基礎梁4を
構成しており、該基礎梁4及び複数の杭3は基礎構造物
7を構成している。なお、該基礎構造物7は地盤1中に
埋設されている。
【0027】一方、基礎構造物7の各フーチング5上に
は、図1及び図2に示すように、柱10aがそれぞれ立
設されており(但し、柱10aが立設されないフーチン
グ5もある)、これら柱10a間には水平な梁10bが
複数支持されている。これら複数の柱10a及び複数の
梁10bはラーメン構造物12を構成している。即ち、
基礎構造物7上にはラーメン構造物12が立設されてい
ると言える。更に、ラーメン構造物12内には、前記柱
10a及び梁10bに支持された形で図示しない複数の
スラブが上下層状に設けられており、上下に隣接したス
ラブ間にはフロア空間13が形成されている。即ち、複
数のフロア空間13が上下層状に形成されている。各フ
ロア空間13には、複数の住戸15(二点鎖線で図示)
が、集合住宅2の桁行方向である図の矢印C、D方向に
配列設置されている。前記ラーメン構造物12は、2個
のラーメン構造体ユニット16A及び、2個のラーメン
構造体ユニット16Bを有しており、これらラーメン構
造体ユニット16A、16Bは、矢印D方向に向かっ
て、ラーメン構造体ユニット16A、16B、16B、
16Aの順に、該矢印C方向に1列に配列接続されてい
る。
【0028】ラーメン構造体ユニット16Aは、図3
(a)に示すように、前記矢印C、D方向に垂直な張間
方向である矢印A、B方向に2スパン(即ち、間隔L4
の2倍である間隔L5)で伸延した、前記柱10a及び
梁10bからなる2つの第1張間ラーメン構面17、1
7及び、該矢印A、B方向に3スパン(即ち、間隔L4
の3倍である間隔L6)で伸延した、前記柱10a及び
梁10bからなる2つの第2張間ラーメン構面19、1
9を有しており、これら2つの第2張間ラーメン構面1
9、19は互いに隣接し、かつこれら2つの第2張間ラ
ーメン構面19、19は前記各第1張間ラーメン構面1
7、17により両側から挟まれた形に配置されている。
第1張間ラーメン構面17、17間及び、第1、第2張
間ラーメン構面17、19間及び、第2張間ラーメン構
面19、19間は、矢印C、D方向に伸延した3つの第
1桁行ラーメン構面20で接続されており、これら第1
桁行ラーメン構面20は矢印A、B方向に1スパン間隔
(即ち、間隔L4)で配置され、かつ各第1桁行ラーメ
ン構面20の梁10bが、前記各第1、第2張間ラーメ
ン構面17、19の柱10a間を接続した形となってい
る。また、隣接した2つの第2張間ラーメン構面19、
19間は、矢印C、D方向に伸延した1つの第2桁行ラ
ーメン構面21で接続されており、該第2桁行ラーメン
構面21は最も矢印B側の第1桁行ラーメン構面20と
の間に矢印A、B方向において1スパン間隔(即ち、間
隔L4)をあける形で配置され、かつ第2桁行ラーメン
構面21の梁10bが、前記各第2張間ラーメン構面1
9、19のうち最も矢印B側の柱10a、10a間を接
続した形となっている。
【0029】また、ラーメン構造体ユニット16Bは、
図3(b)に示すように、前記矢印C、D方向に垂直な
張間方向である矢印A、B方向に2スパン(即ち、間隔
L4の2倍である間隔L5)で伸延した、前記柱10a
及び梁10bからなる2つの第1張間ラーメン構面1
7、17及び、該矢印A、B方向に3スパン(即ち、間
隔L4の3倍である間隔L6)で伸延した、前記柱10
a及び梁10bからなる3つの第2張間ラーメン構面1
9、19、19を有しており、これら3つの第2張間ラ
ーメン構面19、19、19は互いに隣接し、かつこれ
ら3つの第2張間ラーメン構面19、19、19は前記
各第1張間ラーメン構面17、17により両側から挟ま
れた形に配置されている。第1張間ラーメン構面17、
17間及び、第1、第2張間ラーメン構面17、19間
及び、第2張間ラーメン構面19、19間は、矢印C、
D方向に伸延した3つの第1桁行ラーメン構面20で接
続されており、これら第1桁行ラーメン構面20は矢印
A、B方向に1スパン間隔(即ち、間隔L4)で配置さ
れ、かつ各第1桁行ラーメン構面20の梁10bが、前
記各第1、第2張間ラーメン構面17、19の柱10a
間を接続した形となっている。また、隣接した2つの第
2張間ラーメン構面19、19間は、矢印C、D方向に
伸延した1つの第2桁行ラーメン構面21で接続されて
おり、該第2桁行ラーメン構面21は最も矢印B側の第
1桁行ラーメン構面20との間に矢印A、B方向におい
て1スパン間隔(即ち、間隔L4)をあける形で配置さ
れ、かつ第2桁行ラーメン構面21の梁10bが、前記
各第2張間ラーメン構面19、19、19のうち最も矢
印B側の柱10a、10a、10a間を接続した形とな
っている。
【0030】以上説明したラーメン構造体ユニット16
A、16Bは、例えば図4に示すように、矢印D側に配
置されたラーメン構造体ユニット16Aと矢印C側に配
置されたラーメン構造体ユニット16Bとが互いに接続
する場合には、これら隣接するラーメン構造体ユニット
16A、16B間において、ラーメン構造体ユニット1
6Aのうち最も矢印C側の第1張間ラーメン構面17及
び、ラーメン構造体ユニット16Bのうち最も矢印D側
の第1張間ラーメン構面17を共有する形になってい
る。従って、図2に示すように、ラーメン構造体ユニッ
ト16A、16B及び、ラーメン構造体ユニット16
B、16Bの接続においても、それぞれ第1張間ラーメ
ン構面17を1つづつ共有する形で行われている。
【0031】一方、前記基礎構造物7は、矢印C、D方
向に隣接したラーメン構造体ユニット16A、16B
(16B、16B)間において、これらラーメン構造体
ユニット16A、16B(16B、16B)の第2桁行
ラーメン構面21、21に対応する地中杭3相互間を、
矢印C、D方向において基礎梁4により接続した形で設
けられている。なお、第2桁行ラーメン構面21、21
に対応する地中杭3相互間を接続した基礎梁4の中央部
には柱10a等が立設されていないフーチング5が存在
し、該フーチング5の下方は杭3により支持されてい
る。つまり、第2桁行ラーメン構面21、21に対応す
る地中杭3相互間は基礎梁と地中杭により接続されてい
る。
【0032】また、各フロア空間13には、図2に示す
ように、共用廊下13aが、ラーメン構造物12のラー
メン構造体ユニット16A、16Bにおける、最も矢印
B側の第1桁行ラーメン構面20の、矢印B側に沿って
隣接配置した形で設けられており、各フロア空間13に
は、バルコニ13bが、ラーメン構造物12のラーメン
構造体ユニット16A、16Bにおける、最も矢印A側
の第1桁行ラーメン構面20の、矢印B側に沿って設け
られている。更に、最も矢印B側の第1桁行ラーメン構
面20と各第2桁行ラーメン構面21の間(本実施例で
は共用廊下13aよりも矢印B側)には、住戸15a、
15a(二点鎖線で図示)及び、図示しない階段やエレ
ベータが収納されているコア部30、30が設置されて
いる。なお、コア部30は、図1の二点鎖線で示すよう
に、複数のフロア空間13を上下方向に貫通した形にな
っている。
【0033】集合住宅2は以上のように構成されている
が、本発明による構造を持つ集合住宅としては、別の形
で構成されていてもよい。例えば、図5に示すように、
上述したラーメン構造体ユニット16A、16Bの接続
を、矢印D方向に向かってラーメン構造体ユニット16
A、16B、16Aのように行ってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、地盤1等の地盤中に構築された複数の杭3等の
地中杭及びこれら地中杭間を接続する基礎梁4等の複数
の基礎梁からなる基礎構造物7等の基礎構造物を有し、
前記基礎構造物上に、複数の柱10a等の柱及び複数の
梁10b等の梁からなるラーメン構造物12等のラーメ
ン構造物を立設し、前記ラーメン構造物内に複数のフロ
ア空間13等のフロア空間を上下層状に形成し、前記各
フロア空間に複数の住戸15等の住戸を、所定の矢印
C、D方向等の桁行方向に配列設置した集合住宅2等の
集合住宅において、前記ラーメン構造物は、複数のラー
メン構造体ユニット16A、16B等のラーメン構造体
ユニットを、前記桁行方向に1列に配列接続した形で構
成されており、前記各ラーメン構造体ユニットは、前記
桁行方向に垂直な矢印A、B方向等の張間方向に2スパ
ンで伸延した、柱及び梁からなる複数の第1張間ラーメ
ン構面17等の第1張間ラーメン構面及び、該張間方向
に3スパンで伸延した、柱及び梁からなる複数の第2張
間ラーメン構面19等の第2張間ラーメン構面を、前記
複数の第2張間ラーメン構面が、前記複数の第1張間ラ
ーメン構面により両側から挟まれた形で有し、前記複数
の第1張間ラーメン構面及び前記複数の第2張間ラーメ
ン構面間を、前記桁行方向に伸延した3つの第1桁行ラ
ーメン構面20等の第1桁行ラーメン構面で、前記張間
方向に1スパン間隔で、かつ各第1桁行ラーメン構面の
梁が、前記各第1、第2張間ラーメン構面の柱間を接続
する形で接続すると共に、前記複数の第2張間ラーメン
構面間を、1つの第2桁行ラーメン構面21等の第2桁
行ラーメン構面で、該第2桁行ラーメン構面の梁が前記
各第2張間ラーメン構面の柱間を接続する形で接続し、
前記複数のラーメン構造体ユニット間の接続は、隣接す
るラーメン構造体ユニット間において、前記第1張間ラ
ーメン構面を1つ共有する形で行って構成される。即
ち、本発明による構造をもつ集合住宅のラーメン構造物
は、張間方向に3スパンで伸延した複数の第2張間ラー
メン構面を有したラーメン構造体ユニットからなるの
で、張間方向に転倒したり或いは張間方向にかかる応力
により基礎が浮き上がるという問題の生じ易さを測る係
数Kを求める上での、該集合住宅の張間方向の幅は、前
記3スパン分の幅とすることができる。つまり、この係
数Kの値を極力小さくできる。通常、1スパンの大きさ
は5〜7mとなっており、従って3スパン分の幅は15
〜21mとなるので、前記係数Kの値が少なくとも5未
満(理想的には4未満)となる場合の集合住宅の高さは
60〜84m(75〜105m)以下である。1階高を
3mとすると、高さが60〜84m(75〜105m)
以下の集合住宅は、20〜28階(25〜35階)以下
となり、該集合住宅を高層(20階以上)で構築するこ
とは十分可能になる。よって、本発明による構造をもつ
集合住宅は、例えば20階以上の高層で構築され、しか
も地震などが発生した場合に、張間方向に転倒したり、
或いは張間方向にかかる応力により基礎が浮き上がると
いう問題を極力防止できる。一方、本発明による構造を
もつ集合住宅は、張間方向に3スパンで伸延した複数の
第2張間ラーメン構面の両側に2スパンで伸延した複数
の第1張間ラーメン構面を有したラーメン構造体ユニッ
トからなるので、張間方向に3スパンの幅をもつ部位は
部分的に存在し、従って張間方向に3スパンの幅をもつ
部位は極力少なくなるように構成されている。即ち、従
来の集合住宅では、各フロア空間の住戸が、桁行方向に
沿って一列に配置され、従って、該従来の集合住宅の張
間方向の幅のなかに、1つの住戸及び共用廊下等が適切
に収納されている。これに対して本発明による構造をも
つ集合住宅では、該集合住宅の張間方向の幅が上述した
ように3スパン分の幅となっているが、これは全体的に
ではなく部分的に3スパンとなっており、その他の部位
では2スパンの幅となっている。つまり、本発明による
構造をもつ集合住宅では、張間方向の幅を従来よりも大
きくした分、該張間方向において、1つの住戸及び共用
廊下等を収納するには大きすぎるために余分となるよう
なスペースが生じることが極力防止されており、フロア
空間の有効利用が可能となる。
【0035】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明による集合住宅の構造において、前記基礎構造物は、
前記桁行方向に隣接したラーメン構造体ユニット間にお
いて、これらラーメン構造体ユニットの第2桁行ラーメ
ン構面に対応する地中杭相互間を、前記桁行方向におい
て基礎梁により接続した形で設けられているので、基礎
構造物においては、張間方向の幅が極力全体に亙って3
スパンとなる。よって、第1の発明による効果に加え
て、張間方向への転倒や張間方向にかかる応力による基
礎構造物の浮き上がり等の問題が更に確実に防止でき
る。また、それにより、集合住宅の更なる高層化が可能
となる。
【0036】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明による集合住宅の構造において、前記基礎構造物は、
前記桁行方向に隣接したラーメン構造体ユニット間にお
いて、これらラーメン構造体ユニットの第2桁行ラーメ
ン構面に対応する地中杭相互間を、前記桁行方向におい
て基礎梁と地中杭により接続した形で設けられているの
で、第2の発明による効果に加えて、張間方向への転倒
や張間方向にかかる応力による基礎構造物の浮き上がり
等の問題が、前記第2桁行ラーメン構面に対応する地中
杭相互間を接続する基礎梁及び地中杭により、更に確実
に防止できる。また、それにより、集合住宅の更なる高
層化が可能となる。
【0037】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明による集合住宅の構造において、前記各フロア空間に
共用廊下13a等の共用廊下を、前記ラーメン構造物の
ラーメン構造体ユニットにおける前記第2桁行ラーメン
構面に最も近い第1桁行ラーメン構面に沿って配置した
形で設けた。上述したように本発明による構造をもつ集
合住宅は、張間方向の幅が3スパンの部位及び2スパン
の部位を交互に、従って凸凹になる形で有している。従
って、第1の発明による効果に加えて、前記共用廊下
を、前記第2桁行ラーメン構面に最も近い第1桁行ラー
メン構面に沿って配置することにより、各フロア空間で
は、凸凹のない長方形断面状の空間が住戸を配列配置す
る空間として確保でき、住戸の設計レイアウトにおいて
都合がよい。また、集合住宅における、張間方向の幅が
2スパンの部位では、前記共用廊下は、該集合住宅の外
側部に面し、従って、自然採光が得られるので都合がよ
い。
【0038】また本発明のうち第5の発明は、第1の発
明による集合住宅の構造において、前記各フロア空間に
共用廊下を、前記ラーメン構造物のラーメン構造体ユニ
ットにおける前記第2桁行ラーメン構面に最も近い第1
桁行ラーメン構面の、該第2桁行ラーメン構面側に沿っ
て隣接配置した形で設け、前記各フロア空間にバルコニ
13b等のバルコニを、前記ラーメン構造物のラーメン
構造体ユニットにおける前記第2桁行ラーメン構面に最
も遠い第1桁行ラーメン構面の、該第2桁行ラーメン構
面側に沿って隣接配置した形で設けた。上述したように
本発明による構造をもつ集合住宅は、張間方向の幅が3
スパンの部位及び2スパンの部位を交互に、従って凸凹
になる形で有している。従って、第1の発明による効果
に加えて、前記共用廊下を、前記第2桁行ラーメン構面
に最も近い第1桁行ラーメン構面に沿って配置すること
により、各フロア空間では、凸凹のない長方形断面状の
空間が住戸を配列配置する空間として確保でき、住戸の
設計レイアウトにおいて都合がよい。また、集合住宅に
おける、張間方向の幅が2スパンの部位では、前記共用
廊下は、該集合住宅の外側部に面し、従って、自然採光
が得られるので都合がよい。更に、前記バルコニは集合
住宅の凸凹となる側とは反対側に設けられるので、該集
合住宅の全体に亙って該集合住宅の外側部に面し、従っ
て自然採光が容易に得られるので都合がよい。また、共
用廊下を、前記第2桁行ラーメン構面に最も近い第1桁
行ラーメン構面の、該第2桁行ラーメン構面側に配置
し、バルコニを、前記第2桁行ラーメン構面に最も遠い
第1桁行ラーメン構面の、該第2桁行ラーメン構面側に
配置したことにより、これら共用廊下、バルコニ、及び
住戸の配置は、第2桁行ラーメン構面側に極力接近する
形でシフトされた状態になっている。従って、その分、
前記集合住宅のうち、張間方向の幅が3スパンの部位な
どにおいても空間が極力有効に使用される。
【0039】また本発明のうち第6の発明は、第1の発
明による集合住宅の構造において、前記ラーメン構造体
ユニットにおいて、前記3つの第1桁行ラーメン構面の
うち、前記第2桁行ラーメン構面に最も近い第1桁行ラ
ーメン構面と、該第2桁行ラーメン構面の間に、住戸1
5a等の住戸を設置した。前記集合住宅のうち、張間方
向の幅が3スパンの部位、即ち凸状に突き出た部分は3
面からの採光が可能であることから、第1の発明による
効果に加えて、この部位に住戸を設置することにより、
より快適な住居環境を提供すると共に、フロア空間の有
効利用をさらにすすめる。
【0040】また本発明のうち第7の発明は、第1の発
明による集合住宅の構造において、前記ラーメン構造体
ユニットにおいて、前記3つの第1桁行ラーメン構面の
うち、前記第2桁行ラーメン構面に最も近い第1桁行ラ
ーメン構面と、該第2桁行ラーメン構面の間に、前記複
数のフロア空間を上下方向に貫通した形のコア部30等
のコア部を配設した。前記集合住宅のうち、張間方向の
幅が3スパンの部位、即ち凸状に突き出た部分は3面が
集合住宅外部に面し、第1桁行ラーメン構面側、即ちそ
の他の住戸等から極力隔絶された形となっている。よっ
て、第1の発明による効果に加えて、コア部(例えば、
エレベータや階段等が設置されている)からの騒音など
が、その他の住戸に影響するようなことが極力防止さ
れ、より快適な住居環境を提供することができる。ま
た、前記集合住宅のうち、張間方向の幅が3スパンの部
位を利用してコア部を配設するので空間の有効利用も実
現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による集合住宅の一例を示した
模式側面図である。
【図2】図2は、図1に示す集合住宅の模式平断面図で
ある。
【図3】図3(a)は、図1に示す集合住宅を構成する
ラーメン構造体ユニットを示した模式平断面図、図3
(b)は、図3(a)に示すものとは別のタイプのラー
メン構造体ユニットを示した模式平断面図である。
【図4】図4は、図3(a)及び図3(b)に示された
ラーメン構造体ユニットの接続態様を示す模式平断面図
である。
【図5】図5は、本発明による集合住宅の別の一例を示
した模式平断面図である。
【図6】図6(a)は、板状住棟として構築される、従
来の集合住宅の一例を示した模式側面図、図6(b)
は、図6(a)に示す集合住宅の模式平断面図である。
【図7】図7(a)は、板状住棟として構築される、従
来提案されている集合住宅の一例を示した模式側面図、
図7(b)は、図7(a)に示す集合住宅の模式平断面
図である。
【符号の説明】
1……地盤 2……集合住宅 3……地中杭(杭) 4……基礎梁 7……基礎構造物 10a……柱 10b……梁 12……ラーメン構造物 13……フロア空間 13a……共用廊下 13b……バルコニ 15……住戸 15a……住戸 16A……ラーメン構造体ユニット 16B……ラーメン構造体ユニット 17……第1張間ラーメン構面 19……第2張間ラーメン構面 20……第1桁行ラーメン構面 21……第2桁行ラーメン構面 30……コア部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤中に構築された複数の地中杭及びこれ
    ら地中杭間を接続する複数の基礎梁からなる基礎構造物
    を有し、 前記基礎構造物上に、複数の柱及び複数の梁からなるラ
    ーメン構造物を立設し、 前記ラーメン構造物内に複数のフロア空間を上下層状に
    形成し、 前記各フロア空間に複数の住戸を、所定の桁行方向に配
    列設置した集合住宅において、 前記ラーメン構造物は、複数のラーメン構造体ユニット
    を、前記桁行方向に1列に配列接続した形で構成されて
    おり、 前記各ラーメン構造体ユニットは、前記桁行方向に垂直
    な張間方向に2スパンで伸延した、柱及び梁からなる複
    数の第1張間ラーメン構面及び、該張間方向に3スパン
    で伸延した、柱及び梁からなる複数の第2張間ラーメン
    構面を、前記複数の第2張間ラーメン構面が、前記複数
    の第1張間ラーメン構面により両側から挟まれた形で有
    し、 前記複数の第1張間ラーメン構面及び前記複数の第2張
    間ラーメン構面間を、前記桁行方向に伸延した3つの第
    1桁行ラーメン構面で、前記張間方向に1スパン間隔
    で、かつ各第1桁行ラーメン構面の梁が、前記各第1、
    第2張間ラーメン構面の柱間を接続する形で接続すると
    共に、前記複数の第2張間ラーメン構面間を、1つの第
    2桁行ラーメン構面で、該第2桁行ラーメン構面の梁が
    前記各第2張間ラーメン構面の柱間を接続する形で接続
    し、 前記複数のラーメン構造体ユニット間の接続は、隣接す
    るラーメン構造体ユニット間において、前記第1張間ラ
    ーメン構面を1つ共有する形で行って構成した集合住宅
    の構造。
  2. 【請求項2】前記基礎構造物は、前記桁行方向に隣接し
    たラーメン構造体ユニット間において、これらラーメン
    構造体ユニットの第2桁行ラーメン構面に対応する地中
    杭相互間を、前記桁行方向において基礎梁により接続し
    た形で設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    集合住宅の構造。
  3. 【請求項3】前記基礎構造物は、前記桁行方向に隣接し
    たラーメン構造体ユニット間において、これらラーメン
    構造体ユニットの第2桁行ラーメン構面に対応する地中
    杭相互間を、前記桁行方向において基礎梁と地中杭によ
    り接続した形で設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の集合住宅の構造。
  4. 【請求項4】前記各フロア空間に共用廊下を、前記ラー
    メン構造物のラーメン構造体ユニットにおける前記第2
    桁行ラーメン構面に最も近い第1桁行ラーメン構面に沿
    って配置した形で設けたことを特徴とする請求項1記載
    の集合住宅の構造。
  5. 【請求項5】前記各フロア空間に共用廊下を、前記ラー
    メン構造物のラーメン構造体ユニットにおける前記第2
    桁行ラーメン構面に最も近い第1桁行ラーメン構面の、
    該第2桁行ラーメン構面側に沿って隣接配置した形で設
    け、 前記各フロア空間にバルコニを、前記ラーメン構造物の
    ラーメン構造体ユニットにおける前記第2桁行ラーメン
    構面に最も遠い第1桁行ラーメン構面の、該第2桁行ラ
    ーメン構面側に沿って隣接配置した形で設けたことを特
    徴とする請求項1記載の集合住宅の構造。
  6. 【請求項6】前記ラーメン構造体ユニットにおいて、前
    記3つの第1桁行ラーメン構面のうち、前記第2桁行ラ
    ーメン構面に最も近い第1桁行ラーメン構面と、該第2
    桁行ラーメン構面の間に、住戸を設置したことを特徴と
    する請求項1記載の集合住宅の構造。
  7. 【請求項7】前記ラーメン構造体ユニットにおいて、前
    記3つの第1桁行ラーメン構面のうち、前記第2桁行ラ
    ーメン構面に最も近い第1桁行ラーメン構面と、該第2
    桁行ラーメン構面の間に、前記複数のフロア空間を上下
    方向に貫通した形のコア部を配設したことを特徴とする
    請求項1記載の集合住宅の構造。
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