JP3109609B2 - 自動車両用タイヤ - Google Patents
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- JP3109609B2 JP3109609B2 JP03236512A JP23651291A JP3109609B2 JP 3109609 B2 JP3109609 B2 JP 3109609B2 JP 03236512 A JP03236512 A JP 03236512A JP 23651291 A JP23651291 A JP 23651291A JP 3109609 B2 JP3109609 B2 JP 3109609B2
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C15/00—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
- B60C15/0009—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion
- B60C15/0018—Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap features of the carcass terminal portion not folded around the bead core, e.g. floating or down ply
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C13/00—Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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- B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
- B60C15/0603—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the bead filler or apex
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C17/00—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor
- B60C17/0009—Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor comprising sidewall rubber inserts, e.g. crescent shaped inserts
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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- B60C9/02—Carcasses
- B60C9/14—Carcasses built-up with sheets, webs, or films of homogeneous material, e.g. synthetics, sheet metal, rubber
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T152/00—Resilient tires and wheels
- Y10T152/10—Tires, resilient
- Y10T152/10495—Pneumatic tire or inner tube
- Y10T152/10855—Characterized by the carcass, carcass material, or physical arrangement of the carcass materials
- Y10T152/10864—Sidewall stiffening or reinforcing means other than main carcass plies or foldups thereof about beads
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車両用のタイヤに関
する。
する。
【0002】より詳細には、本発明は自動車両用のタイ
ヤのための自己支持型のカーカスに関し、該タイヤは、
タイヤの内側の周縁部に沿って画成されるビードの中に
各々挿入され円周方向において非伸長性の一対のアンカ
・リングすなわちビードコアと、上記アンカ・リングの
一方の外側の周縁部に沿って各々伸長すると共にタイヤ
の軸線から半径方向に離れる方向においてテーパが付さ
れる一対のエラストマ材料製のフィリングと、第1のカ
ーカスプライ及び該第1のカーカスプライに対して半径
方向外方の位置において積層される第2のカーカスプラ
イであって、これらカーカスプライの少なくとも一方が
上記アンカ・リング及びエラストマ材料製のフィリング
の周囲で折り返された縁部を有する、上記第1及び第2
のカーカスプライと、上記カーカスのクラウン側に配設
されるトレッドバンドと、上記カーカスプライの間に介
挿されてリング状に伸長する円周方向に非伸長性のベル
ト構造と、両凸状の断面を有する少なくとも一対のエラ
ストマ材料製の環状の補強インサートとを備え、各々の
補強インサートは、タイヤのサイドウオールにおいて上
記第1及び第2のカーカスプライの間に介挿されると共
に、上記バンドの一方と上記ベルト構造の対応する端部
との間で半径方向に伸長する形式である。
ヤのための自己支持型のカーカスに関し、該タイヤは、
タイヤの内側の周縁部に沿って画成されるビードの中に
各々挿入され円周方向において非伸長性の一対のアンカ
・リングすなわちビードコアと、上記アンカ・リングの
一方の外側の周縁部に沿って各々伸長すると共にタイヤ
の軸線から半径方向に離れる方向においてテーパが付さ
れる一対のエラストマ材料製のフィリングと、第1のカ
ーカスプライ及び該第1のカーカスプライに対して半径
方向外方の位置において積層される第2のカーカスプラ
イであって、これらカーカスプライの少なくとも一方が
上記アンカ・リング及びエラストマ材料製のフィリング
の周囲で折り返された縁部を有する、上記第1及び第2
のカーカスプライと、上記カーカスのクラウン側に配設
されるトレッドバンドと、上記カーカスプライの間に介
挿されてリング状に伸長する円周方向に非伸長性のベル
ト構造と、両凸状の断面を有する少なくとも一対のエラ
ストマ材料製の環状の補強インサートとを備え、各々の
補強インサートは、タイヤのサイドウオールにおいて上
記第1及び第2のカーカスプライの間に介挿されると共
に、上記バンドの一方と上記ベルト構造の対応する端部
との間で半径方向に伸長する形式である。
【0003】本発明のカーカスは、例えばパンク等によ
り完全に収縮した状態においても、かなりの速度でかな
りの距離を走行することのできるタイヤに用いられる形
式のカーカスである。
り完全に収縮した状態においても、かなりの速度でかな
りの距離を走行することのできるタイヤに用いられる形
式のカーカスである。
【0004】
【従来の技術】タイヤが偶発的に収縮した場合でも自動
車両をかなりの速度で走行させ続けることのできる性質
を有する「自己支持型のタイヤ」と一般に呼ばれる種々
の形式のタイヤが知られている。
車両をかなりの速度で走行させ続けることのできる性質
を有する「自己支持型のタイヤ」と一般に呼ばれる種々
の形式のタイヤが知られている。
【0005】上記特定の特性を達成するために提案され
た種々の解決法において、補強されたサイドウオールを
有するカーカス構造を用い、これにより、通常タイヤの
中に保有される空気により得られる保持作用が消滅した
時に、車輪にかかる荷重を弾性的に支えることができる
ようにすることが特に有利であることが証明されてい
る。この解決法は、例えば、曲がったりドリフトした場
合にも方向の安定性、路面保持力、横方向の安定性等の
タイヤの他の特性に影響を与えることなくまた走行中の
快適性を保ちながら上記自己支持の特性を得る可能性が
あるために、当業界において大きな関心を呼んでいる。
た種々の解決法において、補強されたサイドウオールを
有するカーカス構造を用い、これにより、通常タイヤの
中に保有される空気により得られる保持作用が消滅した
時に、車輪にかかる荷重を弾性的に支えることができる
ようにすることが特に有利であることが証明されてい
る。この解決法は、例えば、曲がったりドリフトした場
合にも方向の安定性、路面保持力、横方向の安定性等の
タイヤの他の特性に影響を与えることなくまた走行中の
快適性を保ちながら上記自己支持の特性を得る可能性が
あるために、当業界において大きな関心を呼んでいる。
【0006】両方の状態においてこのタイプのカーカス
を作動させるためには、一般にハンプ(hump)と呼
ばれる適宜な突出部を設けたタイプのリムにタイヤを装
着し、これによりタイヤが完全に収縮した状態において
もタイヤビードをそのハウジングの中に確実に収容する
必要がある。
を作動させるためには、一般にハンプ(hump)と呼
ばれる適宜な突出部を設けたタイプのリムにタイヤを装
着し、これによりタイヤが完全に収縮した状態において
もタイヤビードをそのハウジングの中に確実に収容する
必要がある。
【0007】補強されたサイドウオールを有する自己支
持型のタイヤ用の現在のカーカスはほぼ2つの別個のタ
イプに分類することができる。
持型のタイヤ用の現在のカーカスはほぼ2つの別個のタ
イプに分類することができる。
【0008】一方のカーカスのタイプは、英国特許第
4,193,437号に開示される如く、少なくとも1
つの弾性材料製の環状のインサート及び両凸状の部分が
タイヤの各々のサイドウオールに挿入され、上記インサ
ートは1又はそれ以上のカーカスプライに対してその軸
方向内方の位置に設けられる特徴を有している。このイ
ンサートは、その変形/曲げに対する抵抗力によって、
タイヤ収縮時に車輪に加わる荷重を弾性的に支持する役
割を有する。
4,193,437号に開示される如く、少なくとも1
つの弾性材料製の環状のインサート及び両凸状の部分が
タイヤの各々のサイドウオールに挿入され、上記インサ
ートは1又はそれ以上のカーカスプライに対してその軸
方向内方の位置に設けられる特徴を有している。このイ
ンサートは、その変形/曲げに対する抵抗力によって、
タイヤ収縮時に車輪に加わる荷重を弾性的に支持する役
割を有する。
【0009】しかしながら、上記インサートに適正な自
己支持能力を与えるためには、これらインサートの寸法
を十分に大きくしかつその硬度を大きくしなければなら
ず、その結果、収縮した状態での走行時及びタイヤが通
常の圧力に膨張されている時のいずれにおいても、カー
カスに大きな熱量が発生する。このように発生した熱を
取り除くことは困難なために、望ましくない過熱を生じ
てタイヤ構造の強度特性をすぐに劣化させる。
己支持能力を与えるためには、これらインサートの寸法
を十分に大きくしかつその硬度を大きくしなければなら
ず、その結果、収縮した状態での走行時及びタイヤが通
常の圧力に膨張されている時のいずれにおいても、カー
カスに大きな熱量が発生する。このように発生した熱を
取り除くことは困難なために、望ましくない過熱を生じ
てタイヤ構造の強度特性をすぐに劣化させる。
【0010】また、補強インサートに必然的に備わる高
い剛性が走行の快適性を大幅に阻害する。
い剛性が走行の快適性を大幅に阻害する。
【0011】上記問題点を解消するために、英国特許第
2,087,805号に開示されるような第2のタイプ
の自己支持型のカーカスが提案されている。このタイプ
のカーカスにおいては、各々のサイドウオールに少なく
とも1つの補強インサートが配設されて2つのカーカス
プライの間に介挿されている。このタイプのカーカスは
第1のタイプのカーカスに比べてかなり改善されてはい
るが、依然として幾つかの問題を有しておりその適用性
が制限される。
2,087,805号に開示されるような第2のタイプ
の自己支持型のカーカスが提案されている。このタイプ
のカーカスにおいては、各々のサイドウオールに少なく
とも1つの補強インサートが配設されて2つのカーカス
プライの間に介挿されている。このタイプのカーカスは
第1のタイプのカーカスに比べてかなり改善されてはい
るが、依然として幾つかの問題を有しておりその適用性
が制限される。
【0012】第1に、正常な圧力で膨張している状態及
び部分的に収縮した状態の両方の状態における走行時に
おいて、タイヤの最内方の領域に配設された1つあるい
はそれ以上のプライが、タイヤ自身に加わる垂直方向の
荷重及びドリフト推力により、異常な圧縮応力を受け
る。これらの応力及びその結果生ずる局部的な過熱は、
タイヤ構造の早期の破断を容易に引き起こす。また、タ
イヤの最大幅の領域においてプライの間に弾性の補強部
材を挿入すること及びタイヤの曲がりによりタイヤのサ
イドウオールの剛性値に大きな影響を与え、その結果走
行時の快適性に悪影響を与える。
び部分的に収縮した状態の両方の状態における走行時に
おいて、タイヤの最内方の領域に配設された1つあるい
はそれ以上のプライが、タイヤ自身に加わる垂直方向の
荷重及びドリフト推力により、異常な圧縮応力を受け
る。これらの応力及びその結果生ずる局部的な過熱は、
タイヤ構造の早期の破断を容易に引き起こす。また、タ
イヤの最大幅の領域においてプライの間に弾性の補強部
材を挿入すること及びタイヤの曲がりによりタイヤのサ
イドウオールの剛性値に大きな影響を与え、その結果走
行時の快適性に悪影響を与える。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
軸方向内方の位置にあるカーカスプライが、いかなる使
用状態(すなわちタイヤが適正に膨張している場合及び
収縮している場合)においても、圧縮状態で動作する可
能性を最小にすると同時に、これらプライを最大の熱の
発生が生ずる領域から移動させ、これにより到達する熱
レベル及び従ってプライコードと具体化した化合物との
間の接着の維持に関して重要な利点をもたらす自己支持
型のカーカスを提供することによってて、上述の如き従
来技術の問題点を解消することである。
軸方向内方の位置にあるカーカスプライが、いかなる使
用状態(すなわちタイヤが適正に膨張している場合及び
収縮している場合)においても、圧縮状態で動作する可
能性を最小にすると同時に、これらプライを最大の熱の
発生が生ずる領域から移動させ、これにより到達する熱
レベル及び従ってプライコードと具体化した化合物との
間の接着の維持に関して重要な利点をもたらす自己支持
型のカーカスを提供することによってて、上述の如き従
来技術の問題点を解消することである。
【0014】本発明の他の目的は、タイヤのサイドウオ
ールに最適の可撓性を与えていかなる走行条件において
も優れた快適性を達成するカーカスを提供することであ
る。
ールに最適の可撓性を与えていかなる走行条件において
も優れた快適性を達成するカーカスを提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記及び以下の記載から
明らかとなるであろう他の目的は、自己支持型のカーカ
スを有する自動車両用のタイヤであって、各々のサイド
ウオールに対して以下の要素を備えるタイヤによって達
成される。
明らかとなるであろう他の目的は、自己支持型のカーカ
スを有する自動車両用のタイヤであって、各々のサイド
ウオールに対して以下の要素を備えるタイヤによって達
成される。
【0016】第1及び第2のカーカスプライの間に介挿
される1つの環状の補強インサートであって、対応する
フィリングの外側の周縁部に略整合して配設される最大
厚みの領域を有し、該最大厚みの領域から2つの部分が
伸長し、半径方向内方にある一方の部分は、上記フィリ
ングの側方を伸長すると共にテーパが付されてビードコ
アに略整合し、また半径方向外方にある他方の部分は、
上記フィリングから離れる方向に伸長してタイヤの最大
幅となる点に近づくに従って薄くなっている、前記環状
の補強インサート;第1及び第2のカーカスプライの間
に介挿される第2の環状の補強インサートであって、タ
イヤのサイドウオールとトレッドのバンドとの間の接続
領域に配設される最大厚みの領域を有し、該最大厚みの
領域から2つの部分が伸長し、半径方向外方にある一方
の部分は、タイヤの軸線に略平行な方向に伸長すると共
にベルト構造の対応する縁部の下方でテーパ形状をな
し、半径方向内方にある他方の部分は上記第1の環状の
補強インサートの半径方向外方の部分に向かって薄くな
って該補強インサートをタイヤの最大幅の点に接続して
いる、上記第2の環状の補強インサート;及び上記第1
のカーカスプライの内側に接するエラストマ材料製の第
3の環状のインサートであって、上記環状のインサート
の間の接続点に略整合して配設される最大厚みの領域を
有し、この最大厚みの領域から2つの部分が伸長し、半
径方向内方にある一方の部分は、上記第1の補強インサ
ートの前記最大厚みの領域に略整合するようにテーパが
付されており、半径方向外方にある他方の部分は、上記
第2の補強インサートの前記最大厚みの領域に略整合す
るようにテーパが付されている、上記第3の環状のイン
サート。
される1つの環状の補強インサートであって、対応する
フィリングの外側の周縁部に略整合して配設される最大
厚みの領域を有し、該最大厚みの領域から2つの部分が
伸長し、半径方向内方にある一方の部分は、上記フィリ
ングの側方を伸長すると共にテーパが付されてビードコ
アに略整合し、また半径方向外方にある他方の部分は、
上記フィリングから離れる方向に伸長してタイヤの最大
幅となる点に近づくに従って薄くなっている、前記環状
の補強インサート;第1及び第2のカーカスプライの間
に介挿される第2の環状の補強インサートであって、タ
イヤのサイドウオールとトレッドのバンドとの間の接続
領域に配設される最大厚みの領域を有し、該最大厚みの
領域から2つの部分が伸長し、半径方向外方にある一方
の部分は、タイヤの軸線に略平行な方向に伸長すると共
にベルト構造の対応する縁部の下方でテーパ形状をな
し、半径方向内方にある他方の部分は上記第1の環状の
補強インサートの半径方向外方の部分に向かって薄くな
って該補強インサートをタイヤの最大幅の点に接続して
いる、上記第2の環状の補強インサート;及び上記第1
のカーカスプライの内側に接するエラストマ材料製の第
3の環状のインサートであって、上記環状のインサート
の間の接続点に略整合して配設される最大厚みの領域を
有し、この最大厚みの領域から2つの部分が伸長し、半
径方向内方にある一方の部分は、上記第1の補強インサ
ートの前記最大厚みの領域に略整合するようにテーパが
付されており、半径方向外方にある他方の部分は、上記
第2の補強インサートの前記最大厚みの領域に略整合す
るようにテーパが付されている、上記第3の環状のイン
サート。
【0017】他の特徴及び利点は、本発明の範囲を何等
制限する意図なく図面を参照して本発明の好ましい実施
例の自己支持型のカーカスを説明する以下の記載から良
く理解されよう。
制限する意図なく図面を参照して本発明の好ましい実施
例の自己支持型のカーカスを説明する以下の記載から良
く理解されよう。
【0018】
【実施例】特に図1及び図2を参照すると、通常はカー
カスと呼称される本発明の自己支持型の自動車両用タイ
ヤの基礎構造を構成する構造体がその全体を参照符号1
により示されている。
カスと呼称される本発明の自己支持型の自動車両用タイ
ヤの基礎構造を構成する構造体がその全体を参照符号1
により示されている。
【0019】このカーカス1は、通常はタイヤ2に設け
られる。図示のように、タイヤには、カーカスのクラウ
ン側に配設されたトレッドバンド3が設けられており、
このトレッドバンドはリング形状に形成されていて路面
4に接触して作動するようになされている。タイヤには
更に、トレッドバンド3の両縁部から略半径方向に伸長
する2つのサイドウオール5と、タイヤ2の円周方向内
方の縁部に沿って画成された2つのビード6とが設けら
れており、このビードが、タイヤが装着される自動車両
に支持されたリムに係合する。
られる。図示のように、タイヤには、カーカスのクラウ
ン側に配設されたトレッドバンド3が設けられており、
このトレッドバンドはリング形状に形成されていて路面
4に接触して作動するようになされている。タイヤには
更に、トレッドバンド3の両縁部から略半径方向に伸長
する2つのサイドウオール5と、タイヤ2の円周方向内
方の縁部に沿って画成された2つのビード6とが設けら
れており、このビードが、タイヤが装着される自動車両
に支持されたリムに係合する。
【0020】図面においては、上記サイドウオール5の
一方及び上記ビード6の一方だけを示している。
一方及び上記ビード6の一方だけを示している。
【0021】カーカス1には通常、一般に「ビードコ
ア」と呼称される一対のアンカーリング8が設けられて
おり、各々のアンカーリングはそれぞれ一方のビード6
に挿入されている。ビードコア8は、円周方向において
非伸長性であってビード6に対して必要な剛性を与え、
これによりタイヤをリム7に適正に取り付けることを可
能とする。
ア」と呼称される一対のアンカーリング8が設けられて
おり、各々のアンカーリングはそれぞれ一方のビード6
に挿入されている。ビードコア8は、円周方向において
非伸長性であってビード6に対して必要な剛性を与え、
これによりタイヤをリム7に適正に取り付けることを可
能とする。
【0022】各々のビードコア8の円周方向外方の縁部
に沿って伸長しているのは、タイヤの軸線から半径方向
に離れてテーパしているエラストマ材料製のフィリング
9である。
に沿って伸長しているのは、タイヤの軸線から半径方向
に離れてテーパしているエラストマ材料製のフィリング
9である。
【0023】また周知の態様で、第1のカーカスプライ
10と、この第1のカーカスプライ10に半径方向外方
の位置で重なる第2のカーカスプライ11が設けられ、
タイヤ2の全体にわたって伸長している。カーカスプラ
イ10及び11の少なくとも一方は、ビードコア8及び
エラストマ材料製のフィリング9の周囲で折り返された
縁部10aおよび11aを有している。
10と、この第1のカーカスプライ10に半径方向外方
の位置で重なる第2のカーカスプライ11が設けられ、
タイヤ2の全体にわたって伸長している。カーカスプラ
イ10及び11の少なくとも一方は、ビードコア8及び
エラストマ材料製のフィリング9の周囲で折り返された
縁部10aおよび11aを有している。
【0024】タイヤ2はまた、円周方向において非伸長
性であって1又はそれ以上の半径方向に積層されたプラ
イ12aから成るベルト構造12を有しており、該プラ
イはカーカス1とトレッドバンド3との間に介挿された
リングとして伸長している。
性であって1又はそれ以上の半径方向に積層されたプラ
イ12aから成るベルト構造12を有しており、該プラ
イはカーカス1とトレッドバンド3との間に介挿された
リングとして伸長している。
【0025】明瞭に示すために、図においてはプライ1
0、11、12aの厚みを互いに隔置された太い実線で
示している。以下に詳細に示すように、これらプライは
実際には、サイドウオール5の領域を除いて相互に接触
した状態で重ねられている。
0、11、12aの厚みを互いに隔置された太い実線で
示している。以下に詳細に示すように、これらプライは
実際には、サイドウオール5の領域を除いて相互に接触
した状態で重ねられている。
【0026】本発明によれば、基本的にはカーカス1は
更に各サイドウオール5に対して第1及び第2のカーカ
スプライ10、11の間に介挿された第1の環状の補強
インサート13を備えており、この補強インサートは、
対応するフィリング9の円周方向外方の縁部9aに略整
合して配設された最大厚みの領域13aを有している。
最大厚みの領域13aから伸長しているのは、フィリン
グ9の側方で延在すると共にビードコア8に略整合して
テーパしている半径方向内方の部分13bと、フィリン
グ9から離れる方向へ伸長すると共にタイヤ2の軸方向
最外方の点に近づくに従って薄くなっている半径方向外
方の部分13Cである。タイヤの軸方向最外方の点と
は、タイヤの軸線に平行に測定した時にタイヤ2の幅が
最大となる領域を意味している。
更に各サイドウオール5に対して第1及び第2のカーカ
スプライ10、11の間に介挿された第1の環状の補強
インサート13を備えており、この補強インサートは、
対応するフィリング9の円周方向外方の縁部9aに略整
合して配設された最大厚みの領域13aを有している。
最大厚みの領域13aから伸長しているのは、フィリン
グ9の側方で延在すると共にビードコア8に略整合して
テーパしている半径方向内方の部分13bと、フィリン
グ9から離れる方向へ伸長すると共にタイヤ2の軸方向
最外方の点に近づくに従って薄くなっている半径方向外
方の部分13Cである。タイヤの軸方向最外方の点と
は、タイヤの軸線に平行に測定した時にタイヤ2の幅が
最大となる領域を意味している。
【0027】本発明のカーカス1は更に、第1及び第2
のカーカスプライ10および11の間に介挿されると共
に第1の補強インサート13とは相対的に半径方向外方
に設けられた第2の環状の補強インサート15を備えて
いる。より詳細には、第2の補強インサート15は、サ
イドウオール5とトレッドバンド3との間にあり一般に
「バットレス(buttress)」と呼称される接続
領域に配設された最大厚みの部分15aを有している。
最大厚みの領域15aから伸長しているのは、タイヤの
軸線に略平行な方向に延在すると共にベルト構造12の
対応する縁部の下方でテーパしている半径方向外方の部
分15bと、第1の環状の補強インサート13の半径方
向外方の部分13cに向かって薄くなっていると共にこ
の半径方向外方の部分に上記軸方向最外方の点にほぼ一
致する接続点14において接続する半径方向内方の部分
15cである。
のカーカスプライ10および11の間に介挿されると共
に第1の補強インサート13とは相対的に半径方向外方
に設けられた第2の環状の補強インサート15を備えて
いる。より詳細には、第2の補強インサート15は、サ
イドウオール5とトレッドバンド3との間にあり一般に
「バットレス(buttress)」と呼称される接続
領域に配設された最大厚みの部分15aを有している。
最大厚みの領域15aから伸長しているのは、タイヤの
軸線に略平行な方向に延在すると共にベルト構造12の
対応する縁部の下方でテーパしている半径方向外方の部
分15bと、第1の環状の補強インサート13の半径方
向外方の部分13cに向かって薄くなっていると共にこ
の半径方向外方の部分に上記軸方向最外方の点にほぼ一
致する接続点14において接続する半径方向内方の部分
15cである。
【0028】2つの補強インサート13および15は必
ずしも接続点14において互いに接続する必要も、また
同一のエラストマ材料で形成する必要もなく、後に説明
するように、これら補強インサートをそのエラストマ成
分に関して2つの別個のインサートとし、またこれら補
強インサートの間に介挿される第3の要素により接続点
14で物理的に分離することもできることを注記する。
ずしも接続点14において互いに接続する必要も、また
同一のエラストマ材料で形成する必要もなく、後に説明
するように、これら補強インサートをそのエラストマ成
分に関して2つの別個のインサートとし、またこれら補
強インサートの間に介挿される第3の要素により接続点
14で物理的に分離することもできることを注記する。
【0029】実際に、基本的には、エラストマ材料製の
第3の環状のインサート16が設けられ、このインサー
トはタイヤ2の半径方向内方の位置において第1のカー
カスプライ10を覆う。第3の環状のインサート16
は、環状の補強インサート13および15の間の接続点
14に略整合して配設される対応する最大厚みの領域1
6aを有している。この領域16aから伸長しているの
は、第1の補強インサート13の最大厚みの領域13a
に略整合してテーパする半径方向内方の部分16bと、
第2の補強インサート15の最大厚みの領域15aに略
整合してテーパする半径方向外方の部分16cである。
第3の環状のインサート16が設けられ、このインサー
トはタイヤ2の半径方向内方の位置において第1のカー
カスプライ10を覆う。第3の環状のインサート16
は、環状の補強インサート13および15の間の接続点
14に略整合して配設される対応する最大厚みの領域1
6aを有している。この領域16aから伸長しているの
は、第1の補強インサート13の最大厚みの領域13a
に略整合してテーパする半径方向内方の部分16bと、
第2の補強インサート15の最大厚みの領域15aに略
整合してテーパする半径方向外方の部分16cである。
【0030】3つのインサート13、15、16の寸法
的な特徴は、タイヤを設計すべき自動車両のタイプ及び
タイヤ自身に与えられるべき動作特性に応じて変えるこ
とができる。
的な特徴は、タイヤを設計すべき自動車両のタイプ及び
タイヤ自身に与えられるべき動作特性に応じて変えるこ
とができる。
【0031】全体的には、インサート13、15、16
の厚みは、タイヤ2が軽量の車に用いられる場合及び/
又はフラットタイヤでの走行状態における寿命に関して
高速に対するカーカスの耐久性を得るために減少され
る。例えば、タイヤ2を通常の車に使用する場合には、
第1の補強インサート13の厚みは、通常その最大厚み
の領域13aにおいて2.5mmと7mmの間とするべ
きであり、またその最大厚みの領域15aを有する第2
のインサート15の厚みは、2.5mm及び5mmの間
にすべきである。また、第3のインサート16は、領域
16aにおいて5mmと15mmとの間の厚みを有する
のが好ましい。
の厚みは、タイヤ2が軽量の車に用いられる場合及び/
又はフラットタイヤでの走行状態における寿命に関して
高速に対するカーカスの耐久性を得るために減少され
る。例えば、タイヤ2を通常の車に使用する場合には、
第1の補強インサート13の厚みは、通常その最大厚み
の領域13aにおいて2.5mmと7mmの間とするべ
きであり、またその最大厚みの領域15aを有する第2
のインサート15の厚みは、2.5mm及び5mmの間
にすべきである。また、第3のインサート16は、領域
16aにおいて5mmと15mmとの間の厚みを有する
のが好ましい。
【0032】相互の接続点14における第1及び第2の
インサート13、15の厚みは、3.5mmよりも小さ
いのが好ましい。
インサート13、15の厚みは、3.5mmよりも小さ
いのが好ましい。
【0033】上記インサートのエラストマ材料に関して
は、それ自体は周知でありまたこのタイプの用途に特に
適した高い剛性及び低いヒステリシスを有する化合物か
ら一般に形成される。
は、それ自体は周知でありまたこのタイプの用途に特に
適した高い剛性及び低いヒステリシスを有する化合物か
ら一般に形成される。
【0034】3つのインサート13、15、16に関す
る非常に重要な機能及びその寸法は、後により明瞭に説
明するように、タイヤの右側部分のプライのプロフィー
ルの展開を調節することにある。
る非常に重要な機能及びその寸法は、後により明瞭に説
明するように、タイヤの右側部分のプライのプロフィー
ルの展開を調節することにある。
【0035】第3のインサート16には、例えばナイロ
ン又はアラミド(aramide)から形成されこの第
3のインサート自身の半径方向外方の部分16cに対し
て軸方向内方の位置において付与される織物の補強スト
リップ17を少なくとも設けるのが好ましい。織物の補
強ストリップ17は、第1の補強インサート13と第2
の補強インサート15との間の接続点14に対して半径
方向内方の位置で終端となる第1の端部エッジ17a
と、第3のインサート16の半径方向外方の部分16c
の端部を越えた位置で終端となる第2の端部エッジ17
bとを有している。
ン又はアラミド(aramide)から形成されこの第
3のインサート自身の半径方向外方の部分16cに対し
て軸方向内方の位置において付与される織物の補強スト
リップ17を少なくとも設けるのが好ましい。織物の補
強ストリップ17は、第1の補強インサート13と第2
の補強インサート15との間の接続点14に対して半径
方向内方の位置で終端となる第1の端部エッジ17a
と、第3のインサート16の半径方向外方の部分16c
の端部を越えた位置で終端となる第2の端部エッジ17
bとを有している。
【0036】本発明の更に好ましい特徴によれば、カー
カス1の総ての内側面を、水に対して高度の非浸透性を
有し例えばクロロブチル又はブロモブチルから成るハロ
ゲンブチル基材のエラストマ材料の層19によって覆う
ことができる。クロロブチルあるいはブロモブチルは、
第1及び第2の補強インサート13、15の間の接続点
14の両側でほぼ伸長する少なくとも円周方向の領域に
おいて、適宜パラフィンが付加される高度のポリブタジ
エン成分を有する化合物(この化合物100の部分に対
して重量割合で少なくとも30%ポリブタジエン成分を
含む)によって置き換えることができる。これにより、
第3のインサート16に対するライニング層17の最適
な接着が確保され、またフラットタイヤでの走行状態に
おける摩耗に対する高度の耐久性が得られると共に、パ
ラフィンが存在する結果により擦れ摩擦の可能性が減少
する。
カス1の総ての内側面を、水に対して高度の非浸透性を
有し例えばクロロブチル又はブロモブチルから成るハロ
ゲンブチル基材のエラストマ材料の層19によって覆う
ことができる。クロロブチルあるいはブロモブチルは、
第1及び第2の補強インサート13、15の間の接続点
14の両側でほぼ伸長する少なくとも円周方向の領域に
おいて、適宜パラフィンが付加される高度のポリブタジ
エン成分を有する化合物(この化合物100の部分に対
して重量割合で少なくとも30%ポリブタジエン成分を
含む)によって置き換えることができる。これにより、
第3のインサート16に対するライニング層17の最適
な接着が確保され、またフラットタイヤでの走行状態に
おける摩耗に対する高度の耐久性が得られると共に、パ
ラフィンが存在する結果により擦れ摩擦の可能性が減少
する。
【0037】本発明のカーカスの作動における挙動は以
下の通りである。
下の通りである。
【0038】最初に、第1及び第2のカーカスプライ1
0、11の間で包囲された第1及び第2のインサート1
3、15が、これらインサートの接続点14において相
互にヒンジ止めされた2つの剛性のアームのようにして
効果的かつ基本的に挙動する。第3のインサート16
は、第1及び第2のインサート13、15の間で作用す
るバネのような作用をほぼ行い、これにより自動車両の
車輪に作用する荷重によって互いに接近する。
0、11の間で包囲された第1及び第2のインサート1
3、15が、これらインサートの接続点14において相
互にヒンジ止めされた2つの剛性のアームのようにして
効果的かつ基本的に挙動する。第3のインサート16
は、第1及び第2のインサート13、15の間で作用す
るバネのような作用をほぼ行い、これにより自動車両の
車輪に作用する荷重によって互いに接近する。
【0039】図1を参照すると、タイヤ2の通常の使用
状態においては、車輪に作用する荷重がタイヤ自身の中
に保有された空気の圧力とほぼ完全に均衡を保たれてい
る時には、第3の環状のインサート16はほんの僅かだ
け圧縮応力を受け、これにより、タイヤのサイドウオー
ル5は、路面4上に存在する凹凸により生ずる衝撃及び
応力を吸収するに最も良い態様で変形する。換言すれ
ば、この状態においてまた快適性に関するタイヤの圧縮
変形に対する剛性は、伝統的なカーカス構造を有する最
も良いタイヤの剛性と略同一である。これは、走行時の
快適性に関して最も良好な作動状態である。
状態においては、車輪に作用する荷重がタイヤ自身の中
に保有された空気の圧力とほぼ完全に均衡を保たれてい
る時には、第3の環状のインサート16はほんの僅かだ
け圧縮応力を受け、これにより、タイヤのサイドウオー
ル5は、路面4上に存在する凹凸により生ずる衝撃及び
応力を吸収するに最も良い態様で変形する。換言すれ
ば、この状態においてまた快適性に関するタイヤの圧縮
変形に対する剛性は、伝統的なカーカス構造を有する最
も良いタイヤの剛性と略同一である。これは、走行時の
快適性に関して最も良好な作動状態である。
【0040】反対に、偶発的なパンクによりタイヤ2が
部分的に又は全面的に収縮した時には、本発明のタイヤ
の圧縮変形に対する剛性は伝統的なタイヤのそれの約2
倍である。この場合において(図2)、自動車両の車輪
上に作用する荷重は、第3のインサート16が最大厚み
の領域16aに主として集中する圧縮応力を受けること
によりこの第3のインサートによりもたらされるバネ作
用によってほとんど支持される。より詳細には、上記圧
縮応力により、第3のインサート16を形成するエラス
トマ材料がタイヤ2の外側に向かって軸方向に移動する
傾向を有し、これにより、第1及び第2のインサート1
3、15の間の接続点14において第1及び第2のカー
カスプライ10、11上に重要な力を与えるという利点
があることを注記する。この状態において、カーカスプ
ライ10、11は、これらカーカスプライの断面形状の
内側の延長部上に作用する牽引応力を受けることは明ら
かであろう。
部分的に又は全面的に収縮した時には、本発明のタイヤ
の圧縮変形に対する剛性は伝統的なタイヤのそれの約2
倍である。この場合において(図2)、自動車両の車輪
上に作用する荷重は、第3のインサート16が最大厚み
の領域16aに主として集中する圧縮応力を受けること
によりこの第3のインサートによりもたらされるバネ作
用によってほとんど支持される。より詳細には、上記圧
縮応力により、第3のインサート16を形成するエラス
トマ材料がタイヤ2の外側に向かって軸方向に移動する
傾向を有し、これにより、第1及び第2のインサート1
3、15の間の接続点14において第1及び第2のカー
カスプライ10、11上に重要な力を与えるという利点
があることを注記する。この状態において、カーカスプ
ライ10、11は、これらカーカスプライの断面形状の
内側の延長部上に作用する牽引応力を受けることは明ら
かであろう。
【0041】カーカスプライ10、11が緊張すると、
第1及び第2の補強インサート13、15によるバネ作
用が効果的に生じ、これらインサートが反対側にたわむ
板バネアームのように作用する。
第1及び第2の補強インサート13、15によるバネ作
用が効果的に生じ、これらインサートが反対側にたわむ
板バネアームのように作用する。
【0042】その結果、1又はそれ以上の内側のプライ
は、反対側へのたわみの効果により引き伸ばされる傾向
を有し、これにより、フィリング26により既に支持さ
れておりまた圧縮変形時の中央軸線の局部的な位置を主
に制御する外側のプライから距離を最小限にされている
極めて臨界的な点14における圧縮変形を減少する。
は、反対側へのたわみの効果により引き伸ばされる傾向
を有し、これにより、フィリング26により既に支持さ
れておりまた圧縮変形時の中央軸線の局部的な位置を主
に制御する外側のプライから距離を最小限にされている
極めて臨界的な点14における圧縮変形を減少する。
【0043】いかなる使用状態においても2つのプライ
の間に張力を極力分配させるために、ルーネット(lu
nette)15が内側のプライを平衡するプロフィー
ルの展開に従った形状とし、一方外側のプライは局部的
に平衡するプロフィールから変形し、これにより大部分
のカーカスの張力が自由な膨張により内側のプライ上に
与えられる。
の間に張力を極力分配させるために、ルーネット(lu
nette)15が内側のプライを平衡するプロフィー
ルの展開に従った形状とし、一方外側のプライは局部的
に平衡するプロフィールから変形し、これにより大部分
のカーカスの張力が自由な膨張により内側のプライ上に
与えられる。
【0044】その結果、通常の使用状態においてまたフ
ラットタイヤでの走行時においてサイドウオールが曲が
ると、外側のプライは、内側のプライを損傷させるべく
カーカスプライの緊張を増加させる特性を有するが、内
側のプライは元々予荷重を受けているために、タイヤが
圧壊する可能性は大幅に減少される。
ラットタイヤでの走行時においてサイドウオールが曲が
ると、外側のプライは、内側のプライを損傷させるべく
カーカスプライの緊張を増加させる特性を有するが、内
側のプライは元々予荷重を受けているために、タイヤが
圧壊する可能性は大幅に減少される。
【0045】従って、本発明のカーカスにより、フラッ
トタイヤ及び通常のタイヤの両方における走行状態にお
いて、自己支持特性が走行の快適性を阻害することな
く、タイヤの構造的な耐久性が大幅に改善される。
トタイヤ及び通常のタイヤの両方における走行状態にお
いて、自己支持特性が走行の快適性を阻害することな
く、タイヤの構造的な耐久性が大幅に改善される。
【0046】本発明者により行われた別個の実地テスト
により、本発明による解決法の有効性が証明されてい
る。
により、本発明による解決法の有効性が証明されてい
る。
【0047】特に、補強ストリップ17のない本発明の
カーカスを有するタイヤを収縮した状態で疲労テストを
行い、従来技術に従って形成した同一のサイズのタイヤ
と同一のテスト条件の下で比較した。より詳細には、こ
の疲労テストにおいては、観察下のタイヤを完全に収縮
した状態で走行させまた、一定速度の路面として作用す
る車輪に対して実行荷重を負荷させると共に制御したド
リフト推力を与え、制御タイヤに関しては、従来技術の
1つのタイプのタイヤは2つのプライを有するカーカス
を備え、これら2つのプライは各々のサイドウオールの
間に両凸断面の単一のエラストマ製のインサートが介挿
されている。テストに供された周知の第2のタイプには
サイドウオールに両凸断面の2つのエラストマ製のイン
サートが設けられ、これらインサートの一方はカーカス
プライの間に介挿され、他方のインサートは内側のカー
カスプライに付与されている。
カーカスを有するタイヤを収縮した状態で疲労テストを
行い、従来技術に従って形成した同一のサイズのタイヤ
と同一のテスト条件の下で比較した。より詳細には、こ
の疲労テストにおいては、観察下のタイヤを完全に収縮
した状態で走行させまた、一定速度の路面として作用す
る車輪に対して実行荷重を負荷させると共に制御したド
リフト推力を与え、制御タイヤに関しては、従来技術の
1つのタイプのタイヤは2つのプライを有するカーカス
を備え、これら2つのプライは各々のサイドウオールの
間に両凸断面の単一のエラストマ製のインサートが介挿
されている。テストに供された周知の第2のタイプには
サイドウオールに両凸断面の2つのエラストマ製のイン
サートが設けられ、これらインサートの一方はカーカス
プライの間に介挿され、他方のインサートは内側のカー
カスプライに付与されている。
【0048】カーカスには等価の基準として同一の荷重
を与えた。
を与えた。
【0049】収縮状態における上記走行テストにおいて
は、本発明に従って形成されたタイヤは、周知のタイヤ
の第1のタイプとほぼ同一の耐久性(走行距離)を示し
た。反対に、周知のタイヤの第2のタイプの耐久性は、
本発明のタイヤの耐久性の約3分の1程度であった。
は、本発明に従って形成されたタイヤは、周知のタイヤ
の第1のタイプとほぼ同一の耐久性(走行距離)を示し
た。反対に、周知のタイヤの第2のタイプの耐久性は、
本発明のタイヤの耐久性の約3分の1程度であった。
【0050】同一のタイプのタイヤについて、定格荷重
及び標準の膨張圧に関して70%の負荷で疲労テストを
行った。
及び標準の膨張圧に関して70%の負荷で疲労テストを
行った。
【0051】これらのテストにおいて、本発明のタイヤ
は周知の第2のタイプのタイヤよりも20%以上長い寿
命を示した。反対に、周知のタイヤの第1のタイプの耐
久性は、本発明のタイヤに比較して3分の1以下の耐久
性を示した。
は周知の第2のタイプのタイヤよりも20%以上長い寿
命を示した。反対に、周知のタイヤの第1のタイプの耐
久性は、本発明のタイヤに比較して3分の1以下の耐久
性を示した。
【0052】図3には走行距離(km)に応じた温度及
び変形の変化を示しており、これらの変化は、本発明の
異なった2つの実施例のタイヤを収縮した状態でまた6
0km/hの一定の速度で上記疲労テストに供すること
によって得たものである。これら2つの実施例は、サイ
ドウオール5に織物の補強ストリップ17があるか否か
によってのみ異なっている。
び変形の変化を示しており、これらの変化は、本発明の
異なった2つの実施例のタイヤを収縮した状態でまた6
0km/hの一定の速度で上記疲労テストに供すること
によって得たものである。これら2つの実施例は、サイ
ドウオール5に織物の補強ストリップ17があるか否か
によってのみ異なっている。
【0053】δ’およびT’によってそれぞれ指示した
曲線は、織物補強ストリップ17が設けられたカーカス
を有するタイヤの走行距離に応じた半径方向の変形及び
温度の変化を示している。また、δ’’およびT’’に
より指示された曲線は、織物の補強ストリップ17のな
いタイヤにおける変形および温度の変化を示している。
図3から容易に分かるように、補強ストリップ17を有
するタイヤは低い温度増加および変形の増加を示してお
り、これはカーカスの疲労が小さいことの証拠である。
補強ストリップ17を有する実施例においては、温度お
よび変形において漸近的な値に到達し、一方ストリップ
17のない実施例においては、約100kmの走行後に
も、温度および変形において更に増加する傾向がある。
従って、補強ストリップ17を有するタイヤの破断する
までの耐久性は、このストリップのない実施例に比べて
50%高い。
曲線は、織物補強ストリップ17が設けられたカーカス
を有するタイヤの走行距離に応じた半径方向の変形及び
温度の変化を示している。また、δ’’およびT’’に
より指示された曲線は、織物の補強ストリップ17のな
いタイヤにおける変形および温度の変化を示している。
図3から容易に分かるように、補強ストリップ17を有
するタイヤは低い温度増加および変形の増加を示してお
り、これはカーカスの疲労が小さいことの証拠である。
補強ストリップ17を有する実施例においては、温度お
よび変形において漸近的な値に到達し、一方ストリップ
17のない実施例においては、約100kmの走行後に
も、温度および変形において更に増加する傾向がある。
従って、補強ストリップ17を有するタイヤの破断する
までの耐久性は、このストリップのない実施例に比べて
50%高い。
【0054】この重要な結果を達成する理由は、織物の
ストリップ17が包囲する内輪で進行する摩耗に対する
バリアの役割を果たし、これが最大圧力の臨界面積にお
ける擦れにより生ずる悪影響を減少させるからである。
ストリップ17が包囲する内輪で進行する摩耗に対する
バリアの役割を果たし、これが最大圧力の臨界面積にお
ける擦れにより生ずる悪影響を減少させるからである。
【0055】本発明は所定の目的を達成する。
【0056】以上の記載から明らかなように、上で議論
したカーカスはタイヤの構造に応力を分布させることに
ついて重要な改善を果たし、これにより熱によるエネル
ギのロスを大幅に減少させ、従って、通常の膨張圧状態
における走行に関してもまたフラットタイヤ時の走行に
関しても、従来技術のタイヤに比較してタイヤの寿命を
大幅に改善する。
したカーカスはタイヤの構造に応力を分布させることに
ついて重要な改善を果たし、これにより熱によるエネル
ギのロスを大幅に減少させ、従って、通常の膨張圧状態
における走行に関してもまたフラットタイヤ時の走行に
関しても、従来技術のタイヤに比較してタイヤの寿命を
大幅に改善する。
【0057】また、本発明によるカーカス構造は、タイ
ヤに自己支持特性を与えると共に、タイヤの側方の変形
を阻止する。これは、走行時の快適性には必須の要件で
ある。
ヤに自己支持特性を与えると共に、タイヤの側方の変形
を阻止する。これは、走行時の快適性には必須の要件で
ある。
【0058】本発明の範囲内において種々の変更および
変形を行うことができることは明らかである。
変形を行うことができることは明らかである。
【図1】本発明の自己支持型のカーカスを有するタイプ
のタイヤであって、通常の膨張圧で走行しているタイヤ
の軸方向の中心線に関する半分を直径方向に破断して示
す断面図である。
のタイヤであって、通常の膨張圧で走行しているタイヤ
の軸方向の中心線に関する半分を直径方向に破断して示
す断面図である。
【図2】図1と同様の断面図であって、収縮状態で走行
しているタイヤを示す。
しているタイヤを示す。
【図3】本発明の2つの実施例に従って製造されたタイ
ヤが一定速度で走行した場合に、その走行距離(Km)
に応じて変化する温度及び半径方向の変形を示すグラフ
である。
ヤが一定速度で走行した場合に、その走行距離(Km)
に応じて変化する温度及び半径方向の変形を示すグラフ
である。
1 カーカス 2 タイヤ 3 トレッドバンド 5 サイドウオー
ル 6 ビード 8 ビードコア 9 フィリング 10,11 カーカ
スプライ 13,15,16 インサート 14 接合点
ル 6 ビード 8 ビードコア 9 フィリング 10,11 カーカ
スプライ 13,15,16 インサート 14 接合点
Claims (10)
- 【請求項1】 自動車両用のタイヤであり、半径方向内
方に伸長して該タイヤを対応する取り付けリムへ装着す
るためのビードにおいて終端となっている2つのサイド
ウオールに接続された円周方向のクラウン部分を画成す
る自己支持型のカーカスを有する自動車両用のタイヤで
あって、タイヤ(2)の内側の周縁部に沿って画成され
るビード(6)の中に各々挿入され円周方向に非伸長性
である一対のアンカ・リングすなわちビードコア(8)
と;前記アンカ・リング(8)の円周方向外側縁部に沿
って各々伸長すると共にタイヤの軸線から半径方向に離
れるにしたがってテーパ形状をなす一対のエラストマ材
料製のフィリング(9)と;第1のカーカスプライ(1
0)、及び該第1のカーカスプライに対してその半径方
向外方の位置において積層される第2のカーカスプライ
(11)であって、これらカーカスプライ(10,1
1)の少なくとも一方が、前記アンカ・リング(8)お
よび前記エラストマ材料製のフィリング(9)の周囲で
折り返された縁部を有するように形成された、前記第1
及び第2のカーカスプライ(10,11)と;前記カー
カスのクラウン側に配設されるトレッドバンド(3)
と;前記カーカス(1)と前記トレッドバンド(3)と
の間に介挿されてリング状に伸長する円周方向に非伸長
性のベルト構造(12)と;エラストマ材料で形成され
ると共に両凸レンズ状の断面を有する少なくとも一対の
環状の補強インサートであって、タイヤの一方のサイド
ウオール(5)において前記第1及び第2のカーカスプ
ライ(10,11)の間に各々介挿されて一方のビード
(6)とベルト構造(12)の対応する縁部との間で半
径方向に伸長する、前記少なくとも一対の補強インサー
トと;を備えたタイヤにおいて、該タイヤは、その各々
のサイドウオール(5)に、前記第1及び第2のカーカ
スプライ(10,11)の間に介挿される1つの環状の
補強インサート(13)であって、対応するフィリング
(9)の外側の周縁部(9a)に略整合して配設される
最大厚みの領域(13a)を有し、該最大厚みの領域か
ら2つの部分(13b,13c)が伸長し、半径方向内
方にある一方の部分(13b)は、前記フィリング
(9)の側方を伸長すると共にテーパが付されて前記ビ
ードコア(8)に略整合し、また半径方向外方にある他
方の部分(13c)は、前記フィリング(9)から離れ
る方向に伸長してタイヤ(2)の最大幅(14)となる
点に近づくに従って薄くなっている、前記環状の補強イ
ンサート(13)と;前記第1及び第2のカーカスプラ
イ(10,11)の間に介挿される第2の環状の補強イ
ンサート(15)であって、前記タイヤのサイドウオー
ル(5)とトレッドのバンド(3)との間の接続領域
(5a)に配設される最大厚みの領域(15a)を有
し、該最大厚みの領域から2つの部分(15b,15
c)が伸長し、半径方向外方にある一方の部分(15
b)は、タイヤの軸線に略平行な方向に伸長すると共に
前記ベルト構造(12)の対応する縁部の下方でテーパ
形状をなし、半径方向内方にある他方の部分(15c)
は前記第1の環状の補強インサート(13)の半径方向
外方の部分(13c)に向かって薄くなって該第1の補
強インサート(13)をタイヤ(2)の最大幅の点に接
続している、前記第2の環状の補強インサート(15)
と;前記第1のカーカスプライ(10)の内側に接する
エラストマ材料製の第3の環状のインサート(16)で
あって、前記環状のインサート(13,15)の間の接
続点(14)に略整合して配設される最大厚みの領域
(16a)を有し、この最大厚みの領域から2つの部分
(16b,16c)が伸長し、半径方向内方にある一方
の部分(16b)は、前記第1の補強インサート(1
3)の前記最大厚みの領域(13a)に略整合するよう
にテーパが付されており、半径方向外方にある他方の部
分(16c)は、前記第2の補強インサート(15)の
前記最大厚みの領域(15a)に略整合するようにテー
パが付されている、前記第3の環状のインサート(1
6)とを備えることを特徴とする自動車両用のタイヤ。 - 【請求項2】 請求項1のタイヤにおいて、該タイヤは
各々のサイドウオールに、前記第3の環状のインサート
(16)の軸方向内方の位置に付与される少なくとも1
つの織物の補強ストリップ(17)を備え、該補強スト
リップ(17)の一方の端縁部(17a)は、前記第1
及び第2の補強インサート(13,15)の間の接合点
(14)の半径方向内方の位置において終端となり、ま
たその他方の端縁部(17b)は、前記第3の環状のイ
ンサート(16)の半径方向外方の部分(16c)の端
部を越えて終端となっていることを特徴とするタイヤ。 - 【請求項3】 請求項1のタイヤにおいて、前記環状の
インサート(13,15,16)は、前記軸方向内方の
カーカスプライ(10)に右側の部分に釣り合う形状を
与えることを特徴とするタイヤ。 - 【請求項4】 請求項1のタイヤにおいて、該タイヤの
内側には塩化ブチル基材のエラストマ材料製の層(1
9)がライニングされており、該層の前記第1及び第2
の補強インサート(13,15)の間の接合点(14)
の両側の少なくとも円周方向の領域は、高ポリブタジエ
ン成分を有する化合物により置換されていることを特徴
とするタイヤ。 - 【請求項5】 請求項4のタイヤにおいて、前記ポリブ
タジエン成分は、化合物100に対してその重量割合で
30%よりも小さいことを特徴とするタイヤ。 - 【請求項6】 請求項4のタイヤにおいて、高ポリブタ
ジエン成分を有する前記化合物がパラフィンを含有する
ことを特徴とするタイヤ。 - 【請求項7】 請求項1のタイヤにおいて、前記第1の
補強インサート(13)の前記最大厚みの領域(13
a)における厚みが2.5mmと7mmとの間にあるこ
とを特徴とするタイヤ。 - 【請求項8】 請求項1のタイヤにおいて、前記第2の
補強インサート(15)の前記最大厚みの領域(15
a)における厚みが2.5mm及び5mmの範囲にある
ことを特徴とするタイヤ。 - 【請求項9】 請求項1のタイヤにおいて、前記第1及
び第2の補強インサート(13,15)のこれら相互の
接続点(14)における厚みが3.5mmよりも小さい
ことを特徴とするタイヤ。 - 【請求項10】 請求項1のタイヤにおいて、前記第3
の環状のインサート(16)の前記最大厚みの領域(1
6a)における厚みが5mmから15mmの範囲にある
ことを特徴とするタイヤ。
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