JP3109187U - 組立式建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】床面全体を平らな面に簡単に仕上げることができ、汚れも少なくなり、床パネルの交換寿命が長くなるようにする。
【解決手段】例えば180×90cmの木製合板からなる複数の第1床パネル16を室内の床領域に並べると共に、この第1床パネル16とは異なる大きさ、例えば44×44cm、90×44cm、90×90cmの3種類のガルバリウム鋼板からなる第2床パネル18を複数枚用意し、第1床パネル16の上に、この第2床パネル18をその合せ目が第1床パネル16の合せ目に重ならないように配置する。この第2床パネル18は、第1床パネル16にビス止めすると共に、その壁面側では断面がL字状となるスチール巾木20を用いてビス止め、固定する。
【選択図】図1

Description

本考案は、複数の床板を並べて平らな床面を作ることのできる組立式建築物に関するものである。
従来から、プレハブ、パネルハウス、ユニットハウス等と呼ばれる簡易な組立式建築物が事務所、店舗、仮設住宅等として建設されており、これらの組立式建築物は、塗装された壁パネル、床パネル等、工場で仕上げられた構成部材を組み立てることから、組立工数が少なく、短時間に建設が完成するという利点がある。
特開2004−183408号公報
ところで、上記組立式建築物では、例えば900mm×1800mmの大きさの木材(合板等)からなる床パネルを複数枚用意し、これらを土台、大曵等の上に隙間なく並べて配置することにより床面が組み立てられるが、この場合には、複数の床パネルの合せ目(繋ぎ目)に段差ができたり、僅かな隙間ができたりして、厳密に考えると、床面全体を平らな面に均一に仕上げることが難しいという問題があった。
また、組立式建築物に使用される床パネルは、解体及び組立を繰り返しながら何回も使用するため、使用頻度が高くなるにつれて汚れが目立ち、見栄えも悪くなり、耐久性があっても汚れにより新しいものに交換しなければならないという不都合も生じる。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、床面全体を平らな面に簡単に仕上げることができ、汚れも少なくなり、床パネルの交換寿命を長くすることができる組立式建築物を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案請求項1に係る組立式建築物は、室内の床領域を分割した大きさの木製板からなり、床領域に並べて配置された複数の第1床パネルと、
この第1床パネルの上に配置される金属板(例えば鋼板)からなり、上記第1床パネルとは異なる大きさとすることにより、上記第1床パネル同士の合せ目に重ならないように並べて配置された複数の第2床パネルと、を備えてなることを特徴とする。
請求項2に係る考案は、上記第2床パネルをガルバリウム鋼板(アルミニュウム−亜鉛の合金メッキを施したもの)から構成したことを特徴とする。
請求項3に係る考案は、上記第2床パネルが壁面と交わる端部に、断面がL字状となるスチール巾木を配置し、このスチール巾木を少なくとも床パネルに固定したことを特徴とする。
本考案の組立式建築物は、例えば0.8mmの薄いガルバリウム鋼板からなる第2床パネルを、それらの合せ目が第1床パネル同士の合せ目に重ならないようにして並べることにより、床面全体を平らな面に簡単に仕上げることができ、また木製パネルのみの場合と比較すると汚れも少なくなり、床パネルの交換寿命が長くなるという利点がある。
図1乃至図5には、本考案の1実施例の構成が示されており、図1に示されるように、組立建築物は、支柱11が土台(木製又は鋼製)12に取り付けられ、この支柱11の間に、壁パネル13が嵌め込まれる。また、上記土台12の内側に設けられた大曵(木製又は鋼製)15の上に第1床パネル16が載せられており、この実施例の第1床パネル16は、例えば厚さ12mmの木製合板16aの下に支持・補強木16b[図5(B)]を取り付けて構成され、図3(A)に示されるように、1800×900(mm)の大きさ(縦横サイズ)となっている。
そして、上記第1床パネル16の上に、例えば厚さ0.8mmのガルバリウム鋼板(金属製)からなる大きさの異なる第2床パネル18が載せられている。このガルバリウム鋼板は、鋼板の表裏にアルミニュウム(Al)−亜鉛(Zn)の合金メッキを施し、更に表面皮膜を形成したもので、建築物においてはサッシ、雨戸、トイ、フェンス等の材料として用いられており、耐食性、耐熱性が高く、鋼板としての高い硬度を持つという利点を有する。
このようなガルバリウム鋼板の第2床パネル18としては、図2に示されるように、第1パネル16の大きさとは異なる3種類の大きさの小パネル18a、中パネル18b、大パネル18cを備えている。即ち、図2(A)の小パネル18aは、440×440(mm)の大きさ(縦横サイズ)、図2(B)の中パネル18bは、900×440(mm)の大きさ、図2(C)の大パネル18cは、900×900(mm)の大きさとされ、これら小・中・大パネル18a〜18cには、図2(D)に示されるように、その周辺部の適当な位置に、ビス(ネジ)止めするための取付け孔19が複数設けられている。
図3には、上述した第1床パネル16と第2床パネル18の配置状態が示されており、図3(A)に示されるように、例えば8畳の部屋には、1800×900(mm)の大きさの第1床パネル16が8枚、並べて配置される。そして、この第1床パネル16の上に、図3(B)に示されるように、3種類の第2床パネル18(a〜c)を載せ、小パネル18aを四隅に4枚、中パネル18bを四隅以外の周囲に3枚ずつ12枚、大パネル18cを小・中パネル18a,18bの内側に9枚配置する。即ち、第1床パネル16とは異なる大きさの第2床パネル18(a〜c)を組み合わせることにより、第1床パネル16同士の合せ目K1に、第2床パネル18同士の合せ目K2が重ならないように配置する。その後、この第2床パネル18は、その各パネル18a〜18cの適当な位置の取付け孔19を用いて第1床パネル16にビス22で固定される。
このような構成によれば、木製合板からなる第1床パネル16の合せ目(繋ぎ目)に多少の段差や隙間が生じていた場合でも、ガルバリウム鋼板からなる第2床パネル18(a〜c)が第1床パネルの合せ目を覆うので、第1床パネル16の合せ目の段差や隙間が床表面に現れることはない。また、上記小・中・大の鋼板パネル18a〜18cがビス止め或いはそれ自体の重さ等によって平らになるように合わせて固定されるので、第2床パネル18の合せ目に従来のような段差や隙間が生じることはない。
図4には、上記第2床パネル18の壁パネル13側の端部に設けるスチール巾木が示されており、このスチール(製)巾木20は、図4(C)のように断面がL字状となるように直角に曲げられており、例えば900mm(半間)程度の長さとされる。また、このスチール巾木20の水平部(床側片)20a又は/及び垂直部(壁側片)20bには適当な位置に複数の取付け孔21が設けられる。
このようなスチール巾木20は、図5(A),(B)に示されるように、その水平部20aを第2床パネル18(a〜c)に当て、かつ垂直部20bを壁パネル13に当てた状態で、ビス(ネジ)22を例えば水平部20aのビス止め孔21、第2床パネル18のビス止め孔19を介して第1床パネル16に捩じ込むことにより(垂直部20bでも壁パネル13にビス止めしてもよい)、第2床パネル18と共に第1床パネル16に固定され、取り付けられる。
このスチール巾木20によれば、巾木自体の取り付けと第2床パネル18の固定・取り付けが簡単に行えるという利点がある。
上記実施例では、第2床パネル18を3種類の大きさの小・中・大のパネル18a〜18cで構成したが、これに限らず、第1床パネル16の大きさと異なる1種類又は2種類の大きさの第2床パネルとすることもできる。
実施例の組立式建築物の室内の構成を示す斜視図である。 実施例の組立式建築物に用いられる第2床パネルの構成を示す図である。 実施例の組立式建築物における第1床パネル[図(A)]及び第2パネル[図(B)]の配置状態を示す図である。 実施例の組立式建築物に用いられるスチール巾木の構成を示す図である。 実施例の組立式建築物でのスチール巾木による接続状態を示し、図(A)は一部断面の上面図、図(B)は図(A)のI−I線断面図である。
符号の説明
11…支柱、 13…壁パネル、
16…第1床パネル、 18…第2床パネル、
18a〜18c…小・中・大パネル(第2床パネル)、
20…スチール巾木、
22…ビス。

Claims (3)

  1. 室内の床領域を分割した大きさの木製板からなり、床領域に並べて配置された複数の第1床パネルと、
    この第1床パネルの上に配置される金属板からなり、上記第1床パネルとは異なる大きさとすることにより、上記第1床パネル同士の合せ目に重ならないように並べて配置された複数の第2床パネルと、を備えてなる組立式建築物。
  2. 上記第2床パネルは、ガルバリウム鋼板からなることを特徴とする請求項1記載の組立式建築物。
  3. 上記第2床パネルが壁面と交わる端部に、断面がL字状となるスチール巾木を配置し、このスチール巾木を少なくとも床パネルに固定したことを特徴とする請求項1記載の組立式建築物。
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