JP3108641B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP3108641B2
JP3108641B2 JP08324865A JP32486596A JP3108641B2 JP 3108641 B2 JP3108641 B2 JP 3108641B2 JP 08324865 A JP08324865 A JP 08324865A JP 32486596 A JP32486596 A JP 32486596A JP 3108641 B2 JP3108641 B2 JP 3108641B2
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則人 木下
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株式会社ワイ・アール・ピー移動通信基盤技術研究所
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アダプティブア
ンテナを有する受信装置に関し、特に、複数のアンテナ
からアダプティブアンテナ処理に用いるアンテナを選択
するようにした受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のn本のアンテナからなるア
ダプティブアンテナを有する受信装置の構成を示すブロ
ック図であり、図8は送信装置から送信されて受信装置
で受信されるデータの一般的なデータフォーマットの一
例を時系列で示す図である。図7において、701−1
〜701−nはn本の受信アンテナ、702−1〜70
2−nは受信アンテナ701−1〜701−nが受信し
た微弱な受信波を増幅するn個の初段増幅部、703−
1〜703−nは初段増幅器702−1〜702−nか
ら出力される増幅された受信信号を、IF信号帯に変換
するn個の周波数変換部、704−1〜704−nは周
波数変換部703−1〜703−nによりIF周波数に
変換された受信信号から互いに直交しているI信号、Q
信号を取り出すn個の直交検波部である。
【0003】また、705−1〜705−n、706−
1〜706−nは直交検波部704−1〜704−nか
ら出力されるI信号、Q信号をそれぞれディジタル信号
に変換するn個のA/D変換部である。さらに、707
はn本の受信アンテナ701−1〜701−nによって
受信した受信信号のアダプティブアンテナ処理を行い、
希望波の到来方向にn本のアンテナ701−1〜701
−nで形成されるアンテナビームを向けるようにして、
歪みを除去するようにしたアダプティブアンテナ処理
部、708は受信信号からフレームタイミングを検出
し、その検出したフレームタイミングが常にずれないよ
うに制御するフレーム同期獲得維持部、709はアダプ
ティブアンテナ処理が行われた受信信号を受信データに
変換する復号部である。なお、アダプティブアンテナ処
理部707以降の処理は、例えばA/D変換した信号を
DSP(デジタルシグナルプロセッサ)に読み込んで、
プログラム処理することができる。
【0004】このような受信装置で受信されるデータ
は、例えば図8に示すようにフォーマットされている。
このフォーマットは、フレームを単位として構成されて
おり、各フレーム801−k〜801−k+2は、制御
用のデータであるユニークワード,トレーニングシーケ
ンス802−k〜802−k+2、および、情報データ
803−k〜803−k+2により構成されている。ユ
ニークワード,トレーニングシーケンス802−k〜8
02−k+2は、伝送すべき情報データ803−k〜8
03−k +2の間に挿入された制御用のデータであ
り、情報データ803−k〜803−k+2は制御用の
データにより分断されるようになる。
【0005】次に、上記従来の受信装置の動作について
説明する。まず、それぞれ空間的位置の異なるn本の受
信アンテナ701−1〜701−nによって電波が受信
され、受信信号は受信アンテナ毎に初段増幅部702−
1〜702−nによって、扱いやすい信号レベルに増幅
される。増幅された受信信号は、周波数変換部703−
1〜703−nによってIF信号帯に変換され、各々の
IF信号毎に直交検波部704−1〜704−nにおい
て直交検波されてI信号(同相成分)とQ信号(直交成
分)に変換され、I信号は各々A/D変換部705−1
〜705−nにより、Q信号は706−1〜706−n
によってディジタル信号に変換される。
【0006】また、伝送すべき情報データの間に挿入さ
れた制御用のデータであるユニークワード,トレーニン
グシーケンス802−k〜802−k+2は既知信号で
あり、アダプティブアンテナ処理部707は、この既知
信号と受信信号とを比較するか、あるいは、その他の方
法により歪み状態を検出することにより、受信信号に含
まれる歪み成分を除去できるように、n本のアンテナが
形成するビームの指向性を適応的に制御する。これによ
り受信特性を制御するアダプティブアンテナ信号処理が
行われ、受信性能が改善される。なお、このようなアダ
プティブアンテナ信号処理方式は、例えば、鷹尾和
昭:”アダプティブアンテナ理論体系”,信学論(B-I
I),Vol.J75-B-II,No.11,pp.713-720(1992年11月発
行)、あるいは小川恭孝,菊間信良:”アダプティブア
ンテナ理論の進展と今後の展望”,信学論(B-II),Vo
l.J75-B-II,No.11,pp.721-732(1992年11月発行)に
記載されている。
【0007】また、フレーム同期獲得維持部708は、
アダプティブアンテナ処理部707の出力信号中のユニ
ークワード,トレーニングシーケンス802−k〜80
2−k+2が受信側において既知であることを利用し
て、フレーム801−k〜801−k+2の時間位置が
検出され、検出後も常に正しいフレームタイミングが維
持されるように修正処理が行われる。さらに、このフレ
ームタイミングに基づき、アダプティブアンテナ処理部
707において適応信号処理の制御が行われる。さらに
また、復号部709においてアダプティブアンテナ処理
が行われた受信信号が受信データに復号される。なお、
図示していないが、クロック再生を必要とする検波方式
が用いられている場合は、フレーム同期獲得維持部70
8と同様の信号からクロック再生が行われ、再生された
クロックはアダプティブアンテナ処理部707、フレー
ム同期獲得維持部708、および復号部709に供給さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の受信装
置では、アンテナの数nに対してアダプティブアンテナ
の指向性の自由度は(n−1)とアンテナの数に比例
し、より多くの自由度を得るには、アンテナの数を増加
させる必要がある。しかしながら、アンテナの数を増加
させると、それに伴い同数の周波数変換部,直交検波
部,A/D変換部等の復調回路系統数が必要となり、ハ
ードウェア及び消費電流も増加し、小型化が困難になる
という問題点を有していた。そこで、本発明は、アンテ
ナ数を増加して指向性の自由度を得るようにしても、ハ
ードウェアおよび消費電流が増加することがなく、小型
化が可能な受信装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の受信装置は、n本のアンテナで受信した信
号をそれぞれ増幅するn台の初段増幅器からの出力を切
り換えて、m個(ただし、n>m)の信号を選択するア
ンテナ切り換え手段と、 該アンテナ切り換え手段によ
って選択されたm個の受信信号から、アダプティブアン
テナ処理を実行するアダプティブアンテナ処理手段と、
前記アダプティブアンテナ処理に有効なアンテナを選択
するように、前記アンテナ切り換え手段におけるアンテ
ナの切り換えを制御するアンテナ選択制御手段とを備
前記アンテナ選択制御手段が、前記n本のアンテナ
から出力される信号どうしの相関を測定し、その測定し
た相関値を基準に前記アンテナ切り換え手段を制御する
ことにより、前記アダプティブアンテナ処理を行う前記
m個の受信信号を選択するようにしている。
【0010】また、前記受信装置において、前記n本の
アンテナが複数のグループに分けられており、前記アン
テナ切り換え手段は、前記グループを単位として前記m
個の受信信号を選択するようにしている。
【0011】さらに前記受信装置において、前記アン
テナ選択制御手段が、各アンテナで受信される信号の受
信電力を測定する電力測定手段と、前記n本のアンテナ
から出力される信号どうしの相関を測定する相関測定手
段とを備え、その測定した受信電力値と相関値の両方の
値を基準に前記アンテナ切り換え手段を制御することに
より、前記アダプティブアンテナ処理を行う前記m個の
受信信号を選択するようにしてもよい。
【0012】さらにまた、前記受信装置における前記ア
ンテナ選択制御手段において測定された相関値に基づい
て、お互いの相関値が低いものどおしになるようなアン
テナの組み合わせを選択するように前記アンテナ切り換
え手段を制御し、該アンテナ切り換え手段によって選択
されたアンテナによる受信信号から、アダプティブアン
テナ処理を実行するようにしてもよい。さらにまた、
記受信装置において、前記アンテナ選択制御手段におけ
る前記受信電力測定手段によって測定した受信電力値に
基づいて、受信電力値の差ができる限り大きくなるよう
なアンテナの組み合わせを選択するように前記アンテナ
切り換え手段を制御し、該アンテナ切り換え手段によっ
て選択されたアンテナによる受信信号から、アダプティ
ブアンテナ処理を実行するようにしてもよい。
【0013】さらにまた、前記受信装置において、前記
アンテナ選択制御手段における前記電力測定手段と前記
相関測定手段によって測定された受信電力値と相関値と
に基づき、受信電力値が一番大きなアンテナと他のアン
テナとの受信信号間との相関値を求め、受信電力値が一
番大きなアンテナによる受信信号と他のアンテナによる
受信信号との相関値が低く、かつ、その他のアンテナに
よる受信信号どうしの相関値ができる限りばらつくよう
なアンテナの組み合わせを選択するように、前記アンテ
ナ切り換え手段を制御し、該アンテナ切り換え手段によ
って選択されたアンテナによる受信信号から前記アダプ
ティブアンテナ処理を実行するようにしてもよい。
【0014】さらにまた、前記受信装置において、前記
アダプティブアンテナ処理手段において、空間的処理で
あるアダプティブアンテナ処理と、時間的処理である適
応等化処理とを実行するようにしてもよい。さらにま
た、前記受信装置において、前記各アンテナの初段増幅
器の電源を制御する電源制御手段を設け、前記アンテナ
切り換え手段により選択されていないアンテナの受信信
号を増幅する初段増幅器が消費する電力を低減するよう
に、前記電源制御手段により制御するようにしてもよ
い。
【0015】このような本発明によれば、アダプティブ
アンテナの指向性を形成する上で余り必要のないアンテ
ナを伝搬状態に応じて選択して、アダプティブアンテナ
処理に用いないようにすることにより、受信特性の劣化
を抑えながら復調回路系統数を減らすことができる。し
たがって、アンテナ数を増加させても受信装置のハード
ウェア規模を削減することができると共に、ハードウェ
ア規模が削減できることから消費電流を削減することが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、アダプティブアンテナ
の指向性を形成する上で余り必要のないアンテナが存在
することを前提としてなされたものである。そこで、最
初に図5(a)(b)を用いてアダプティブアンテナの
指向性を形成する上で余り必要のないアンテナが存在す
ることを説明する。図5(b)は、アンテナ間隔がそれ
ぞれλ/2(λ:キャリアの波長)とされた図5(a)
に示すような4素子アンテナ#1,#2,#3,#4に
図示する方向から希望波と非希望波が到来角度差θ=4
5度として入力された場合における、アンテナ#1と他
のアンテナ#2,#3,#4によって受信された信号間
の相関値を、希望波と非希望波との到来角度差θを横軸
にプロットしたものである。図5(b)を観察すると、
各アンテナ間の相関値は、希望波と非希望波との到来角
度差θによって変わり、いずれかのアンテナ間相関値が
小さくなっている。
【0017】また、希望波と非希望波との到来角度差θ
において相関値が大きなアンテナは、その条件において
アンテナ#1で代用できることを意味している。例え
ば、希望波と非希望波との到来角度差θ=40度の場合
のアンテナ#4は、アンテナ#1で代用することができ
る。従って、希望波と非希望波との到来角度差θの条件
によって4素子のアンテナから適応的に3素子以下のア
ンテナを選択するようにすれば、受信特性は4素子を常
に用いているアダプティブアンテナと同等の効果を奏し
ながら、受信装置のハードウェア規模及び消費電流を削
減することができることになる。
【0018】以下に、アダプティブアンテナの指向性を
形成する上で余り必要のないアンテナが存在することを
前提とした本発明の受信装置の第1の実施の形態の構成
を示すブロック図を図1に示す。なお、図1には、本発
明のn本のアンテナ、m個の復調系統(m<n)を持つ
アダプティブアンテナを有する受信装置の構成が示され
ている。図1において、101−1〜101−nはn本
の受信アンテナ、102−1〜102−nは受信アンテ
ナ101−1〜101−nで受信された微弱な受信波を
各々増幅するn個の初段増幅部、103はn個の初段増
幅部102−1〜102−nから出力されるn個の増幅
された受信信号からm個(m<n)の信号のみ選択する
アンテナ切り換え部、104はアンテナ切り換え部10
3を制御するためにn本の受信アンテナ101−1〜1
01−nで受信された信号どうしの相関を求めるアンテ
ナ間相関測定部である。
【0019】また、105−1〜105−mはアンテナ
切り換え部103から選択されて出力された受信信号を
IF信号帯に変換するm個の周波数変換部、106−1
〜106−mは周波数変換部105−1〜105−mか
ら出力されるIF周波数帯の受信信号からI信号、Q信
号を取り出すm個の直交検波部、107−1〜107−
mは直交検波によって得られたI信号をディジタル信号
に変換するm個のA/D変換部、108−1〜108−
mは直交検波によって得られたQ信号をディジタル信号
に変換するm個のA/D変換部である。
【0020】さらに、109はn本の受信アンテナ10
1−1〜101−nによって受信されたn個の受信信号
中から選択されたm個の信号からアダプティブアンテナ
処理を行うことにより、アンテナの指向性を適応的に制
御することにより受信信号の歪みを除去するようにした
アダプティブアンテナ処理部、110はアダプティブア
ンテナ処理が行われた受信信号が供給されて、受信信号
を受信データに変換する復号部である。なお、アダプテ
ィブアンテナ処理部109以降の構成は、例えばA/D
変換した信号をDSP(デジタルシグナルプロセッサ)
に読み込んで、プログラム処理することにより実現する
ようにしてもよい。
【0021】次に、第1の実施の形態の受信装置の動作
について説明する。まず、それぞれ空間的位置の異なる
n本の受信アンテナ101−1〜101−nによって電
波が受信され、受信信号は受信アンテナ101−1〜1
01−n毎に初段増幅部102−1〜102−nによっ
て、電子回路で扱いやすい信号レベルに増幅される。増
幅された受信信号は、アンテナ間相関測定部104によ
って制御されるアンテナ切り換え部103によってnよ
り少ない数であるm個の信号のみ選択されて出力され
る。アンテナ切り換え部103から選択されて出力され
たm個の受信信号は、それぞれm個の周波数変換部10
5−1〜105−mによってIF信号帯に変換され、受
信信号毎にm個の直交検波部106−1〜106−mに
おいて直交検波される。直交検波部106−1〜106
−mにおいて、変換されたI信号(同相成分)は、m個
のA/D変換部107−1〜107−mによってディジ
タル信号に変換され、変換されたQ信号(直交成分)
は、m個のA/D変換部108−1〜108−mによっ
てディジタル信号に変換される。
【0022】また、アンテナ間相関測定部104では、
A/D変換部107−1〜107−m、108−1〜1
08−mによってディジタル信号に変換された信号から
n本の受信アンテナ101−1〜101−nによって受
信された信号どうしの相関が求められる。この場合、n
本の各アンテナを順次基準アンテナとして、基準アンテ
ナによって受信された信号に対する他のアンテナで受信
された信号の相関が求められる。この際、周波数変換部
105−1〜105−mないしA/D変換部107−1
〜107−m、108−1〜108−mは、それぞれm
個の構成とされてn本の受信アンテナ101−1〜10
1−nより数が少ないので、アンテナ切り換え部103
によりn本のアンテナ101−1〜101−nを時分割
で切り換えて、アンテナ間の全ての相関を求めるように
する。
【0023】アンテナ間相関測定部104は、このよう
にして求めた相関値に基づき、相関値がなるべく低くな
るようなm個のアンテナの組み合わせを決定し、決定さ
れたアンテナが選択されるようにアンテナ切り換え部1
03を制御する。アダプティブアンテナ処理部109
は、フェージングやマルチパス伝搬路の影響を抑圧する
ように各アンテナのI信号及びQ信号を合成し出力す
る。このとき、選択されたm本のアンテナが形成するビ
ームが適応的に制御されることになる。そして、アダプ
ティブアンテナ処理部109から出力される合成された
信号は、復号部110に供給されて受信データに復号さ
れる。
【0024】このように構成された第1の実施の形態の
受信装置は、フェージングやマルチパス伝搬路の影響を
より少ないハードウェア、消費電流で抑圧することがで
きるという効果を有することができる。
【0025】次に、本発明の受信装置の第2の実施の形
態について説明する。この第2の実施の形態では、アン
テナ切り換え部の制御を行うための基準となる受信電力
を測定する受信電力測定部が備えられ、アンテナ切り換
え部の制御の基準に各アンテナに受信された信号の受信
電力を用いている。このため、第1の実施の形態とは異
なり多くの演算量が必要な相関計算が不必要となる。こ
のため、相関計算のための演算手段や回路の切り換え等
が不要になり、第1の実施の形態よりもハードウェアや
消費電流の削減が可能となる。
【0026】以下に、本発明の受信装置の第2の実施の
形態の構成を図2を参照して説明する。図2において、
201−1〜201−nはn本の受信アンテナ、202
−1〜202−nは受信アンテナ201−1〜201−
nで受信された微弱な受信波を各々増幅するn個の初段
増幅部、203はn個の初段増幅部202−1〜202
−nから出力されるn個の増幅された受信信号からm個
(m<n)の信号のみ選択するアンテナ切り換え部、2
04はアンテナ切り換え部203を制御するために、n
本の受信アンテナ201−1〜201−nで受信された
信号の受信電力を測定する受信電力測定部である。
【0027】また、205−1〜205−mはアンテナ
切り換え部203から選択されて出力された受信信号を
IF信号帯に変換するm個の周波数変換部、206−1
〜206−mは周波数変換部205−1〜205−mか
ら出力されるIF周波数帯の受信信号からI信号、Q信
号を取り出すm個の直交検波部、207−1〜207−
mは直交検波によって得られたI信号をディジタル信号
に変換するm個のA/D変換部、208−1〜208−
mは直交検波によって得られたQ信号をディジタル信号
に変換するm個のA/D変換部である。
【0028】さらに、209はn本の受信アンテナ20
1−1〜201−nによって受信された受信信号中から
選択されたm個の信号からアダプティブアンテナ処理を
行い、アンテナの指向性を適応的に制御することにより
受信信号の歪みを除去するようにしたアダプティブアン
テナ処理部、210はアダプティブアンテナ処理が行わ
れた受信信号が供給されて、受信信号を受信データに変
換する復号部である。なお、アダプティブアンテナ処理
部209以降の構成は、例えばA/D変換した信号をD
SP(デジタルシグナルプロセッサ)に読み込んで、プ
ログラム処理することにより実現するようにしてもよ
い。
【0029】次に、第2の実施の形態の受信装置の動作
について説明する。まず、それぞれ空間的位置の異なる
n本の受信アンテナ201−1〜201−nによって電
波が受信され、この受信信号は受信アンテナ毎にn個の
初段増幅部202−1〜202−nによって、電子回路
で扱いやすい信号レベルに増幅される。増幅された受信
信号は、受信電力測定部204によって制御されるアン
テナ切り換え部203により、nより少ない数であるm
個の信号が選択される。アンテナ切り換え部203によ
り選択されて出力された受信信号は、m個の周波数変換
部205−1〜205−mによってIF信号帯に変換さ
れる。IF信号帯に変換された信号は、受信信号毎にm
個の直交検波部206−1〜206−mにおいて直交検
波されてI信号(同相成分)とQ信号(直交成分)に変
換される。
【0030】そして、I信号はA/D変換部207−1
〜207−mによってディジタル信号に変換され、Q信
号はA/D変換部208−1〜208−mによってディ
ジタル信号に変換される。また、受信電力測定部204
では、初段増幅部202−1〜202−nのn個の出力
が供給されて、各受信信号の受信電力が求められる。受
信電力測定部204は、この求められた受信電力値に基
づいて、受信電力値が片寄らないように選択するm個の
アンテナを決定し、決定されたアンテナが選択されるよ
うにアンテナ切り換え部203を制御する。さらに、デ
ィジタル信号に変換されたI信号およびQ信号が供給さ
れるアダプティブアンテナ処理部209では、フェージ
ングやマルチパス伝搬路の影響を抑圧するように各アン
テナのI信号及びQ信号が合成されて出力される。この
とき、選択されたm本のアンテナが形成するビームが適
応的に制御されることになる。そして、アダプティブア
ンテナ処理部209から出力される合成された信号は、
復号部210に供給されて受信データに復号される。
【0031】次に、本発明の受信装置の第3の実施の形
態について説明する。この第3の実施の形態は、アンテ
ナ切り換え部の制御を行うための基準となる受信電力と
アンテナ間相関を測定する電力・相関測定部を備えてお
り、アンテナ切り換え部の制御の基準に各アンテナに受
信された信号の受信電力値とアンテナ間相関測定値とを
用いるようにしたものである。また、電力・相関測定部
では最初に受信電力が最大であるアンテナを求め、その
アンテナと他のアンテナによって受信された受信信号と
のアンテナ間の相関を求めるようにしている。このた
め、相関計算量が第1の実施の形態の2/(n−1)倍
で済むようになり、相関計算量が削減されると共に、低
消費電力化を実現することができる。また、第2の実施
の形態に比して、アンテナ間相関値も用いてアンテナを
選択しているため、第2の実施の形態よりアンテナの選
択精度が高まり受信性能を向上させることが可能とな
る。
【0032】以下に、本発明の第3の実施の形態の構成
を図3を参照して説明する。図3において、301−1
〜301−nはn本の受信アンテナ、302−1〜30
2−nは、n本の受信アンテナ301−1〜301−n
で受信された微弱な受信波を増幅するn個の初段増幅
部、303はn個の初段増幅部302−1〜302−n
から出力される増幅されたn個の受信信号からm個(m
<n)の信号のみ選択するアンテナ切り換え部、304
はアンテナ切り換え部303を制御するために、n本の
受信アンテナ301−1〜301−nで受信された信号
の受信電力の測定、および、アンテナ間の相関を測定す
る電力・相関測定部である。
【0033】また、305−1〜305−mは、アンテ
ナ切り換え部303から選択出力された受信信号を、I
F信号帯に変換するm個の周波数変換部、306−1〜
306−mはIF周波数帯のm個の受信信号から互いに
直交するI信号、Q信号を取り出すm個の直交検波部、
307−1〜307−mは、直交検波によって得られた
I信号をディジタル信号に変換するm個のA/D変換
部、308−1〜308−mは直交検波によって得られ
たQ信号をディジタル信号に変換するm個のA/D変換
部、309はn本の受信アンテナ301−1〜301−
nによって受信した受信信号中から選択されたm個の信
号からアダプティブアンテナ処理を行い、歪みを除去す
るアダプティブアンテナ処理部である。
【0034】さらに、310はアダプティブアンテナ処
理部309から出力されるアダプティブアンテナ処理が
行われた受信信号を受信データに変換する復号部であ
る。なお、アダプティブアンテナ処理部309以降の構
成は、例えばA/D変換した信号をDSPに読み込ん
で、プログラム処理することにより実現するようにして
もよい。
【0035】次に、第3の実施の形態の動作について説
明する。まず、それぞれ空間的位置の異なるn本の受信
アンテナ301−1〜301−nによって電波が受信さ
れ、受信信号は受信アンテナ毎に初段増幅部302−1
〜302−nによって、電子回路で扱いやすい信号レベ
ルに増幅される。増幅された受信信号は、電力・相関測
定部304によって制御されるアンテナ切り換え部30
3によってnより少ない数であるm個の信号だけが選択
されて出力される。選択出力されたm個の受信信号は、
周波数変換部305−1〜305−mに供給されて、そ
れぞれIF信号帯に変換され、受信信号毎に直交検波部
306−1〜306−mに供給される。直交検波部30
6−1〜306−mでは、受信信号が直交検波されるこ
とによりI信号(同相成分)とQ信号(直交成分)に変
換され、I信号はA/D変換部307−1〜307−m
に供給され、Q信号はA/D変換部308−1〜308
−mに供給されて、それぞれディジタル信号に変換され
る。
【0036】また、電力・相関測定部304は、まず、
初段増幅部302−1〜302−nの出力から各信号の
受信電力を測定することにより、受信電力が最も大きい
アンテナが求められる。次いで、この受信電力が最も大
きいアンテナによって受信された受信信号と他のアンテ
ナで受信された受信信号との相関が求められる。そし
て、電力・相関測定部304は、求めた相関値に基づき
相関値が片寄らないように選択すべきm個のアンテナを
決定し、決定されたアンテナが選択されるようにアンテ
ナ切り換え部303を制御する。
【0037】さらに、アダプティブアンテナ処理部30
9には、ディジタル信号に変換されたm個のI信号と、
m個のQ信号とが供給され、フェージングやマルチパス
伝搬路の影響を抑圧するようにm個の選択されたアンテ
ナのI信号及びQ信号が合成されて出力される。このと
き、選択されたm本のアンテナが形成するビームが適応
的に制御されることになる。そして、アダプティブアン
テナ処理部309から出力される合成された信号は、復
号部210に供給されて受信データに復号される。
【0038】次に、本発明の受信装置の第4の実施の形
態について説明する。この第4の実施の形態は、n本の
アンテナから任意のm個のアンテナを選択するのに替え
て、あらかじめ幾つかのアンテナの選択パターンを決め
ておき、その中から1つのパターンに従い、アンテナを
選択するようにしたものである。すなわち、第4の実施
の形態においては、あらかじめ決められているアンテナ
グループ内における受信信号間の相関を求め、他のグル
ープにおける相関値と比較して、一番相関値の小さいグ
ループを選択するようにする。従って、n本からm本を
選択する第1の実施の形態に比べて、相関計算数を削減
することができると共に、アンテナ切り換え部のハード
ウェアを簡略化することができ、前記した第1の実施の
形態に比べてハードウェアや消費電流の削減をすること
が可能となる。
【0039】また、相関値に替えて受信電力値に応じて
アンテナグループを選択するようにしてもよい。この場
合は、あらかじめ決められているアンテナグループ内に
おける受信電力値を求め、他のグループにおける受信電
力値と比較して、ばらつきの大きい受信電力値のグルー
プを選択するようにすればよい。さらに、相関値と受信
電力値とに応じてアンテナグループを選択するようにし
てもよい。この場合は、あらかじめ決めておいた選択パ
ターン毎に受信電力が最大であるアンテナを求め、各選
択パターン内において、求められた最大受信電力のアン
テナと、他のアンテナによって受信された受信信号との
アンテナ間の相関をさらに求める。そして、アンテナ選
択パターン毎の総合受信電力とアンテナ選択パターン毎
のアンテナ相関値をアンテナ選択の基準に用いて、アン
テナグループを選択するようにすればよい。
【0040】次に、第4の実施の形態の動作について説
明するが、ここでは説明を容易にするために、図4に示
すように8本のアンテナをアンテナグループ1とアンテ
ナグループ2の2つのアンテナグループに分けているも
のとし、アンテナを選択する際は2つのアンテナグルー
プのいずれかが選択されるものとする。なお、8本のア
ンテナは、図4に示すように円周上に配置されており、
円周上に配置されたアンテナが1本おきに同じアンテナ
グループに属するようにされている。
【0041】さらに、具体的に第4の実施の形態を説明
するが、第4の実施の形態の構成が図1に示す構成の受
信装置とされた時を例に挙げて説明する。ただし、この
場合は、図1に示す受信アンテナ101−1〜101−
nが図4に示す8本のアンテナ(n=8)とされ、周波
数変換部、直交検波部、および、A/D変換部はそれぞ
れ4個づつ設けられる(m=4)ようにされる。まず、
それぞれ空間的位置の異なる8本の受信アンテナ101
−1〜101−8によって電波が受信され、受信信号は
受信アンテナ毎に8個の初段増幅部102−1〜102
−8よって、電子回路で扱いやすい信号レベルに増幅さ
れる。増幅された受信信号は、アンテナ間相関測定部1
04によって制御されるアンテナ切り換え部103によ
って8個の受信信号中の1つのアンテナグループの4個
の信号が選択されて出力される。
【0042】選択出力された4個の受信信号は、4個の
周波数変換部105−1〜105−4によってIF信号
帯に変換され、受信信号毎に4個の直交検波部106−
1〜106−4において直交検波されることにより、I
信号(同相成分)とQ信号(直交成分)に変換される。
変換されたI信号は4個のA/D変換部107−1〜1
07−4によってディジタル信号に変換され、変換され
たQ信号は4個のA/D変換部108−1〜108−4
によってディジタル信号に変換される。アンテナ間相関
測定部104には、このディジタル信号に変換された4
個のI信号と、4個のQ信号とが供給され、4個づつの
組で供給された8本の受信アンテナ101−1〜101
−8によって受信された2組の信号が、アンテナグルー
プ1とアンテナグループ2の信号とされて、それぞれの
グループ内における受信信号どうしの相関が求められ
る。
【0043】ただし、周波数変換部105−1〜105
−4からA/D変換部107−1〜107−4、および
A/D変換部108−1〜108−4は、受信アンテナ
101−1〜101−8の数の半分とされているので、
時分割でアンテナグループを交互に切り換えて、相関を
求めるようにする。そして、アンテナ間相関測定部10
4は、求めた相関値に基づき相関値が低くなるアンテナ
グループの方が選択されるように、アンテナ切り換え部
103を制御する。これにより、アンテナ間相関測定部
104における相関計算数を削減することができると共
に、アンテナ切り換え部103のハードウェアを簡略化
することができ、第1の実施の形態よりもハードウェア
や消費電流の削減をすることが可能となる。
【0044】次に、第4の実施の形態の構成が図2に示
す構成の受信装置とされた時の動作を例に挙げて説明す
る。ただし、この場合は、図2に示す受信アンテナ20
1−1〜201−nが図4に示す8本のアンテナ(n=
8)とされ、周波数変換部、直交検波部、および、A/
D変換部はそれぞれ4個づつ設けられる(m=4)よう
にされる。まず、それぞれ空間的位置の異なる8本の受
信アンテナ201−1〜201−8によって電波が受信
され、受信信号は受信アンテナ毎に初段増幅部202−
1〜202−nよって、電子回路で扱いやすい信号レベ
ルに増幅される。増幅された受信信号は、受信電力測定
部204によって制御されるアンテナ切り換え部203
によって、8個の受信信号中の1つのアンテナグループ
の4個の信号が選択されて出力される。
【0045】選択出力された4個の受信信号は、4個の
周波数変換部205−1〜205−4によってIF信号
帯に変換され、変換されたIF信号は受信信号毎に4個
の直交検波部206−1〜206−4に供給される。そ
して、4個の直交検波部206−1〜206−4におい
て直交検波されてI信号(同相成分)とQ信号(直交成
分)に変換され、I信号はA/D変換部207−1〜2
07−4によってディジタル信号に変換され、Q信号は
A/D変換部208−1〜208−4によってディジタ
ル信号に変換される。ディジタル信号に変換された4個
のI信号および4個のQ信号は、アダプティブアンテナ
処理部209に供給され、フェージングやマルチパス伝
搬路の影響が抑圧されるように各アンテナのI信号及び
Q信号が合成されて出力される。この出力信号を受けた
復号部210は、出力信号を受信データに復号して出力
する。
【0046】また、受信電力測定部204には、初段増
幅部202−1〜202−8の8個の出力が供給され、
各信号の受信電力が求められる。受信電力測定部204
は、受信された信号を、図4に示すようなアンテナグル
ープ1とアンテナグループ2毎に分け、各グループ単位
で受信電力値のばらつきを求めて、受信電力のばらつき
の大きいアンテナグループが選択されるようにアンテナ
切り換え部203を制御する。このように、この場合は
アンテナ切り換え部203の制御の基準に、各アンテナ
で受信された信号の受信電力を用いている。そして、測
定した各アンテナグループ毎の受信電力のばらつき度の
大きいアンテナグループを選択するようにしている。さ
らに、 選択されるアンテナグループのパターン があら
かじめ決められているため、 n本のアンテナからm本
のアンテナを選択 する第2の実施例に比べて、受信電
力を比較するのに必要な演算量を削減することができ、
なおかつアンテナ切り換え部のハードウェアも簡略化さ
れ、第2の実施例よりもハードウェアや消費電流の削減
をすることが可能となる。
【0047】次に、第4の実施の形態の構成が図3に示
す構成の受信装置とされた時の動作を例に挙げて説明す
る。ただし、この場合は、図3に示す受信アンテナ30
1−1〜301−nが図4に示す8本のアンテナ(n=
8)とされ、周波数変換部、直交検波部、および、A/
D変換部はそれぞれ4個づつ設けられる(m=4)よう
にされる。まず、それぞれ空間的位置の異なる8本の受
信アンテナ301−1〜301−8によって電波が受信
され、受信信号は受信アンテナ毎に初段増幅部302−
1〜302−nよって、電子回路で扱いやすい信号レベ
ルに増幅される。増幅された受信信号は、電力・相関測
定部304によって制御されるアンテナ切り換え部30
3によって8個の受信信号中の1つのアンテナグループ
の4個の信号が選択して出力される。
【0048】選択出力された4個の受信信号は、4個の
周波数変換部305−1〜305−4によってIF信号
帯に変換され、受信信号毎に4個の直交検波部306−
1〜306−4に供給される。そして、4個の直交検波
部306−1〜306−4において、直交検波されてI
信号(同相成分)とQ信号(直交成分)に変換され、I
信号はA/D変換部307−1〜307−4に供給され
てディジタル信号に変換され、Q信号はA/D変換部3
08−1〜308−mに供給されてディジタル信号に変
換される。このディジタル信号に変換された4個のI信
号と4個のQ信号は、アダプティブアンテナ処理部30
9に供給され、フェージングやマルチパス伝搬路の影響
が抑圧されるように各アンテナのI信号及びQ信号が合
成されて出力される。この出力信号を受けた復号部21
0は、出力信号を受信データに復号して出力する。
【0049】また、電力・相関測定部304は、供給さ
れた初段増幅部302−1〜302−8から出力される
各信号の受信電力を測定すると共に、測定した受信電力
値を図4に示すようなアンテナグループ1とアンテナグ
ループ2毎に分ける。次いで、各アンテナグループ毎に
おいて受信電力が最も大きいアンテナを求め、次に、こ
の受信電力が最も大きいアンテナによって受信された受
信信号とそのグループ内の他のアンテナで受信された受
信信号との相関を求める。そして、求めたグループ内の
トータル受信電力値が大きいと共に、各グループ内の相
関値の低い方のアンテナグループが選択されるように、
アンテナ切り換え部303を制御する。
【0050】このように構成された受信機は、アンテナ
切り換え部の制御の基準に各アンテナで受信された信号
の受信電力値と、アンテナ間相関測定値とを用いてお
り、最初にあらかじめ決めておいた選択パターンのアン
テナグループ毎に受信電力が最大であるアンテナを求
め、次に選択パターンとされるアンテナグループ内にお
いて、最大受信電力と検出されたアンテナと他のアンテ
ナによって受信された受信信号とのアンテナ間相関を求
めている。そして、アンテナ選択パターン毎の総合受信
電力とアンテナ選択パターン毎のアンテナ相関値を、ア
ンテナ選択の基準に用いるようにしているので、第3の
実施の形態に比べて相関計算量が削減され、なおかつア
ンテナ切り換え部304のハードウェアも簡略化される
と共に、ハードウェアや消費電流の削減をすることが可
能となる。
【0051】ところで、本発明の受信装置において、ア
ダプティブアンテナの指向性を決定する適応信号処理に
加えて、さらに時間的な処理である適応等化処理を行う
ようにする手段を設けることができる。このような手段
を設けるようにすると、フェージングやマルチパス伝搬
路の影響を抑圧する際に、アダプティブアンテナ処理だ
けでは抑圧しきれないようなフェージングやマルチパス
伝搬路の影響を、適応等化処理により補うことができ
る。あるいは、適応等化処理だけでは抑圧しきれないよ
うなフェージングやマルチパス伝搬路の影響を、アダプ
ティブアンテナ処理により補うことができる。すなわ
ち、アダプティブアンテナ処理と適応等化処理の両方を
複合的に行うようにして、各アンテナのI信号及びQ信
号を合成して出力することにより、フェージングやマル
チパス伝搬路の影響を効果的に抑圧することができるよ
うになる。
【0052】このような適応等化手段は、前記した各実
施の態様に備えられているアダプティブアンテナ処理部
をアダプティブアンテナ処理・適応等化処理部に替える
ことにより、前記した各実施の形態に設けることができ
る。そこで、適応等化手段を前記図3に示す構成の受信
装置に備えた場合を例に挙げて、次に説明する。前記図
3に示す構成の受信装置に適応等化手段を備えたときの
構成を図6に示す。図6に示す構成の受信装置は、図3
に示す構成の受信装置と比較して、アダプティブアンテ
ナ処理部309をアダプティブアンテナ処理部・適応等
化処理部609とした構成だけで相違する。そこで、ア
ダプティブアンテナ処理部・適応等化処理部609に関
して主に説明するものとし、他の構成についての説明は
省略するものとする。
【0053】アダプティブアンテナ処理部・適応等化処
理部609はn本の受信アンテナ601−1〜601−
nによって受信されたn個の受信信号中から選択された
m個の信号から、アンテナ指向制御等の空間的な処理で
あるアダプティブアンテナ処理と、時間的処理である適
応等化処理を行うことにより、歪みを除去するようにし
ている。なお、アダプティブアンテナ処理部・適応等化
処理部609は、A/D変換したディジタルのI信号お
よびQ信号をDSPに読み込んで、プログラム処理する
ことにより実現することができる。
【0054】次に、図6に示す構成の受信装置の動作に
ついて説明する。まず、それぞれ空間的位置の異なるn
本の受信アンテナ601−1〜601−nによって電波
が受信され、受信信号は受信アンテナ毎に初段増幅部6
02−1〜602−nよって、電子回路で扱いやすい信
号レベルに増幅される。増幅された受信信号は、電力・
相関測定部604によって制御されるアンテナ切り換え
部603によってnより少ない数であるm個の信号が選
択されて出力される。選択出力されたm個の受信信号
は、m個の周波数変換部605−1〜605−mによっ
てIF信号帯に変換され、受信信号毎にm個の直交検波
部606−1〜606−mに供給されて、直交検波され
I信号(同相成分)とQ信号(直交成分)に変換され
る。変換されたI信号は、A/D変換部607−1〜6
07−mによってディジタル信号に変換され、変換され
たQ信号は、A/D変換部608−1〜608−mによ
ってディジタル信号に変換される。
【0055】ディジタル信号に変換されたm個のI信号
とm個のQ信号は、アダプティブアンテナ処理・適応等
化処理部609に供給され、フェージングやマルチパス
伝搬路の影響を抑圧するために、アダプティブアンテナ
処理および適応等化処理が行われる。この際に、アダプ
ティブアンテナ処理だけでは抑圧しきれないようなフェ
ージングやマルチパス伝搬路の影響は、適応等化処理を
行うことにより抑圧することができ、また、適応等化処
理だけでは抑圧しきれないようなフェージングやマルチ
パス伝搬路の影響は、アダプティブアンテナ処理を行う
ことにより抑圧することができる。このようにアダプテ
ィブアンテナ処理と適応等化処理の両方を複合的に行う
ことにより、フェージングやマルチパス伝搬路の影響を
極力抑圧することができるようになる。そして、フェー
ジングやマルチパス伝搬路の影響が極力抑圧された信号
が復号部610に供給されて、受信データに復号され
る。
【0056】なお、電力・相関測定部604は、初段増
幅部602−1〜602−nの出力から各信号の受信電
力を測定し、受信電力が最も大きいアンテナを求め、次
に、この受信電力が最も大きいアンテナによって受信さ
れた受信信号と他のアンテナで受信された受信信号との
相関を求める。この測定結果に基づいて電力・相関測定
部604は、相関値が片寄らないようなm個のアンテナ
を決定し、決定されたアンテナが選択されるようにアン
テナ切り換え部603を制御する。
【0057】なお、図6に示す構成の受信装置は、アン
テナ切り換え部603の制御の基準に各アンテナに受信
された信号の受信電力値とアンテナ間相関測定値とを用
いて、最初に受信電力が最大であるアンテナを求め、そ
のアンテナと他のアンテナによって受信された受信信号
とのアンテナ間相関を求めているため、相関計算量を削
減することができると共に、低消費電力化を実現するこ
とができる。また、アンテナ間相関値を用いているた
め、アンテナの選択精度が高まり受信性能を向上させる
ことができる。さらに、空間的処理であるアンテナの指
向性制御、および、時間的処理である適応等化処理の両
方を行うようにしたため、アンテナの指向性制御のみで
対応できない場合においても受信性能を向上することが
可能となる。なお、このようなアダプティブアンテナ処
理と適応等化処理の両方を複合的に行う構成の詳細は、
例えば、河野隆二:“アダプティブアレーアンテナを用
いた空間・時間領域の信号処理”,信学技報,A・P92-S6
(1992年発行)、あるいは黒岩登,河野隆二,今井秀
樹:“アダプティブアレーアンテナによる指向性ダイバ
ーシチ受信の構成法”,信学論(B-II),J73-BII,1
1,pp.755-763(1990年11月発行)に記載されている。
【0058】以上説明した本発明の受信装置の各実施の
形態において、初段増幅部が通常動作モードと低消費電
力動作モードとに切り換えられるようにし、アンテナ切
り換え部から、各アンテナの初段増幅部にそのアンテナ
の信号が選択されているか否かを通知して、選択されて
いないアンテナの初段増幅部においては、低消費電力動
作モードに切り換えるようにする。これにより、初段増
幅部を間欠動作させることができるため、トータルした
時の初段増幅部の消費電流を削減することができ、受信
装置全体の消費電流を削減することができる。また、前
記した各実施例において、アンテナが選択された時点か
ら次回にアンテナが選択されるまでの間、アダプティブ
アンテナ処理に用いられないアンテナの初段増幅器の電
源を遮断するようにして、より消費電流の削減を行うよ
うにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、本発明の第1の実施の形態の受信装置によれば、n
本のアンテナによって受信された信号間の相関値を測定
することによって、n本のアンテナからm本のアンテナ
を適応的に選択し、従来n個の復調系が必要であったも
のをm個の復調系(m<n)に削減することができるの
で、復調系のハードウェアと消費電流を削減することが
できる。また、本発明の第2の実施の形態の受信装置に
よれば、n本のアンテナによって受信された受信信号の
電力を測定することによって、n本のアンテナからm本
のアンテナを適応的に選択し、従来n個の復調系が必要
であったものをm個の復調系(m<n)に削減すること
ができるので、復調系のハードウェアと消費電流をより
削減できるという効果がある。また、この際に演算量の
多い相関演算を行う必要がなくなる。
【0060】さらに、本発明の第3の実施の形態の受信
装置によれば、n本のアンテナによって受信された信号
間の相関値と受信信号の電力を測定することによって、
n本のアンテナからm本のアンテナを適応的に選択し、
従来n個の復調系が必要であったものをm個の復調系
(m<n)に削減することができるので、受信性能を劣
化させることなく復調系のハードウェアと消費電流を削
減することができる。さらにまた、n本のアンテナをあ
らかじめ複数のグループに分けて、グループを単位とし
てアンテナを選択するようにすると、アンテナを選択す
るための構成を簡易に構成することができるようにな
る。
【0061】さらにまた、アンテナの指向性制御のよう
な空間的処理であるアダプティブアンテナ処理に加え
て、適応等化処理等の時間的処理を複合させて行うこと
により、受信性能をより向上させたり、同等の受信性能
をより少ないアンテナ数で実現することができるように
なる。さらにまた、初段増幅器の電源の供給を制御する
ことにより、選択されなかったアンテナの初段増幅器を
間欠動作させることができ、消費電流をより削減するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の受信装置の第1の実施の形態の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の受信装置の第2の実施の形態の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の受信装置の第3の実施の形態の構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明の受信装置における8素子アンテナの配
置の例を示す図である。
【図5】本発明の受信装置の前提を説明するための図で
ある。
【図6】本発明の受信装置において、適応等化処理を行
う構成の一例を示すブロック図である。
【図7】従来の受信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】受信されるデータの一般的なデータフォーマッ
トを示す図である。
【符号の説明】
101−1〜101−n,201−1〜201−n,3
01−1〜301−n,601−1〜601−n,70
1−1〜701−n 受信アンテナ 102−1〜102−n,202−1〜202−n,3
02−1〜302−n,602−1〜602−n,70
2−1〜702−n 初段増幅部 103,203,303,603 アンテナ切り換え部 104アンテナ間相関測定部 105−1〜105−m,205−1〜205−m,3
05−1〜305−m,605−1〜605−m,70
3−1〜703−n 周波数変換部 106−1〜106−m,206−1〜206−m,3
06−1〜306−m,606−1〜606−m,70
4−1〜704−n 直交検波部 107−1〜107−m,207−1〜207−m,3
07−1〜307−m,607−1〜607−m,70
5−1〜705−n I信号用A/D変換部 108−1〜108−m,208−1〜208−m,3
08−1〜308−m,608−1〜608−m,70
6−1〜706−n Q信号用A/D変換部 109、209,309,707 アダプティブアンテ
ナ処理部 110,210,310,610,709 復号部 204 受信電力測定部 304,604 電力・相関測定部 609 アダプティブアンテナ処理・適応等化処理部 708 フレーム同期獲得維持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−141033(JP,A) 特開 昭62−203403(JP,A) 特開 平8−97758(JP,A) 特開 平7−50606(JP,A) 特開 平6−53870(JP,A) 特開 平5−218722(JP,A) 特開 平3−38901(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 3/00 - 3/46 H01Q 21/00 - 25/04 H04B 7/00 H04B 7/02 - 7/12 H04L 1/02 - 1/06

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n本のアンテナで受信した信号をそれぞ
    れ増幅するn台の初段増幅器からの出力を切り換えて、
    m個(ただし、n>m)の信号を選択するアンテナ切り
    換え手段と、 該アンテナ切り換え手段によって選択されたm個の受信
    信号から、アダプティブアンテナ処理を実行するアダプ
    ティブアンテナ処理手段と、 前記アダプティブアンテナ処理に有効なアンテナを選択
    するように、前記アンテナ切り換え手段におけるアンテ
    ナの切り換えを制御するアンテナ選択制御手段とを備
    前記アンテナ選択制御手段が、前記n本のアンテナから
    出力される信号どうしの相関を測定し、その測定した相
    関値を基準に前記アンテナ切り換え手段を制御すること
    により、前記アダプティブアンテナ処理を行う前記m個
    の受信信号を選択する ようにしたことを特徴とする受信
    装置。
  2. 【請求項2】 前記n本のアンテナが複数のグループに
    分けられており、前記アンテナ切り換え手段は、前記グ
    ループを単位として前記m個の受信信号を選択するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナ選択制御手段が、各アンテ
    ナで受信される信号の受信電力を測定する電力測定手段
    と、前記n本のアンテナから出力される信号どうしの相
    関を測定する相関測定手段とを備え、その測定した受信
    電力値と相関値の両方の値を基準に前記アンテナ切り換
    え手段を制御することにより、前記アダプティブアンテ
    ナ処理を行う前記m個の受信信号を選択するようにした
    ことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の受信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記アンテナ選択制御手段において測定
    された相関値に基づいて、お互いの相関値が低いものど
    おしになるようなアンテナの組み合わせを選択するよう
    に前記アンテナ切り換え手段を制御し、該アンテナ切り
    換え手段によって選択されたアンテナによる受信信号か
    ら、アダプティブアンテナ処理を実行するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1あるいは2に記載の受信装置。
  5. 【請求項5】 前記アンテナ選択制御手段における前記
    受信電力測定手段によって測定した受信電力値に基づい
    て、受信電力値の差ができる限り大きくなるようなアン
    テナの組み合わせを選択するように前記アンテナ切り換
    え手段を制御し、該アンテナ切り換え手段によって選択
    されたアンテナによる受信信号から、アダプティブアン
    テナ処理を実行するようにしたことを特徴とする請求項
    記載の受信装置。
  6. 【請求項6】 前記アンテナ選択制御手段における前記
    電力測定手段と前記相関測定手段によって測定された受
    信電力値と相関値とに基づき、受信電力値が一番大きな
    アンテナと他のアンテナとの受信信号間との相関値を求
    め、受信電力値が一番大きなアンテナによる受信信号と
    他のアンテナによる受信信号との相関値が低く、かつ、
    その他のアンテナによる受信信号どうしの相関値ができ
    る限りばらつくようなアンテナの組み合わせを選択する
    ように、前記アンテナ切り換え手段を制御し、該アンテ
    ナ切り換え手段によって選択されたアンテナによる受信
    信号から前記アダプティブアンテナ処理を実行するよう
    にしたことを特徴とする請求項に記載の受信装置。
  7. 【請求項7】 前記アダプティブアンテナ処理手段にお
    いて、空間的処理であるアダプティブアンテナ処理と、
    時間的処理である適応等化処理とを実行するようにした
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の
    受信装置。
  8. 【請求項8】 前記各アンテナの初段増幅器の電源を制
    御する電源制御手段を設け、前記アンテナ切り換え手段
    により選択されていないアンテナの受信信号を増幅する
    初段増幅器が消費する電力を低減するように、前記電源
    制御手段により制御するようにしたことを特徴とする請
    求項1ないしのいずれかに記載の受信装置。
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