JP4505262B2 - ダイバーシティ受信装置 - Google Patents

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本発明はダイバーシティ受信装置に係わり、特に、最適な組み合わせにある受信アンテナからの受信信号を合成し復調することで、受信性能を向上させることができ、かつ装置の簡略化及び低コスト化を実現することのできるダイバーシティ受信装置に関する。
車等の移動体における放送波の受信では、移動のため、受信環境が大きく変化する。受信性能の向上のための技術として、複数本の受信アンテナを用いたダイバーシティ受信技術が存在する。このダイバーシティ受信技術は、車等に設置した複数本の受信アンテナからの受信信号を利用することを特徴としている。
そして、従来より知られているダイバーシティ受信技術における受信信号の復調手法には様々な方法が存在するが、比較的単純な手法として、各受信アンテナの受信レベルを判断材料とし、これに基づき復調に利用する受信アンテナを切り替える手法が存在する(特許文献1参照)。
また、これよりも複雑な手法として、複数の受信信号を合成する手法が存在する。受信信号を合成するにも様々な方法があり、復調前に全ての信号を合成する手法(特許文献2参照)や、復調後に何らかの方法によって合成する手法(特許文献3参照)等が存在する。
特開平5−206903号公報 特開2000−278243号公報 特開2001−345778号公報
しかしながら、上記各手法には次のような課題があった。
受信レベルに基づいて受信アンテナを切り替える手法では、合成回路が不要であり復調回路も1つで済むためにコスト的なメリットがあるが、最適な受信アンテナに切り替えることができないと受信性能が低下するおそれがあった。
また、複数の受信信号を合成する方法のうち復調前に全ての信号を合成する手法では、復調回路が1つで済むが、復調後に合成する手法に比べて性能が低下するおそれがあった。
一方、復調後に合成する手法では、受信性能が上記2つの手法に比べて有利であるが、アンテナの本数分の復調回路が必要となってコスト高となるおそれがあった。
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、最適な組み合わせにある受信アンテナからの受信信号を合成し復調することで、受信性能を向上させることができ、かつ装置の簡略化及び低コスト化を実現することのできるダイバーシティ受信装置を提供することを目的とする。
このため本発明は、複数本の受信アンテナにより送信局からの電波の受信を行うダイバーシティ受信装置において、前記送信局と前記各受信アンテナとの間の距離をそれぞれ求め、該距離の差を算出する距離差算出手段と、該距離差算出手段で算出された距離の差に基づいて相関係数を求め、該相関係数が最小となる受信アンテナを選択、又は、前記相関係数の小さい順に所定個数の受信アンテナを選択する選択手段と、該選択手段で選択された受信アンテナからの信号を合成し、復調する合成/復調手段とを備えて構成した。
選択手段では、送信局と各受信アンテナとの間の距離の差に基づいて相関係数を求め、この相関係数の小さい順に受信アンテナを選択する。このことにより、ダイバーシティ改善効果を得ることができ、受信アンテナの本数より合成し復調する受信信号の本数を減らしても、受信性能を向上させることができる。また、受信性能を落とすことなく、合成し復調する信号の本数を減らすことができるので、装置の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
また、本発明は、複数本の受信アンテナにより送信局からの電波の受信を行うダイバーシティ受信装置において、前記送信局と前記各受信アンテナとの間の距離をそれぞれ求め、該距離の差を算出する距離差算出手段と、前記各受信アンテナから見た前記送信局の方向と該各受信アンテナの指向方向との角度差をそれぞれ算出する角度差算出手段と、前記距離差算出手段で算出された距離の差に基づいて相関係数を求め、該相関係数が最小となる受信アンテナを選択、若しくは前記角度差算出手段で算出された角度差が小さい順に受信アンテナを選択する選択手段と、該選択手段で選択された受信アンテナからの信号を合成し、復調する合成/復調手段とを備え、前記選択手段では、前記距離の差に基づく相関係数又は前記角度差の一方の大きさが同程度であるときに、他方の大きさに基づいて前記選択が行われることを特徴とする。
選択手段では、相関係数に基づく判断と角度差に基づく判断とが併用される。そして、一方の大きさが同程度である場合には、他方の大きさに基づいて受信アンテナの選択が行われる。このことにより、さらに細かく受信アンテナの選択を行うことが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、送信局と各受信アンテナとの間の距離を求めて距離の差を算出し、この距離の差に基づいた相関係数の小さい受信アンテナを選択するように構成したので、受信性能を向上させることができる。また、合成し復調する信号の本数を減らすことができるので、装置の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
さらに、各受信アンテナから見た送信局の方向と各受信アンテナの指向方向との角度差をそれぞれ算出し、この角度差が小さい順に受信アンテナを選択するように構成したので、上記と同様に受信性能を向上させることができ、かつ装置の簡略化及び低コスト化を実現することができる。
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態であるダイバーシティ受信装置の構成図を図1に示す。
図1において、ダイバーシティ受信装置100は、送信局111から送信された放送波112を受信するためのn本(n>2)の受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nを有している。そして、各受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nは、例えば図2に示すように車190の屋根上等に分散配置されている。
また、各受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nは、それぞれが受信した受信波113−1、113−2、…、113−nに基づく受信信号122−1、122−2、…、122−nを受信信号制御回路131に出力するようになっている。この受信信号制御回路131については後述する。
さらに、ダイバーシティ受信装置100は、送信局位置記憶部141、ナビゲーションシステム144、受信アンテナ位置記憶部147及び受信信号選択判断回路151を有している。
送信局位置記憶部141は、送信局111の絶対位置を記憶するようになっており、この送信局位置情報142を受信信号選択判断回路151に出力するようになっている。
ナビゲーションシステム144は、自車の絶対位置を認識するようになっており、例えば図2に示すように車190の中心にある基準点191の絶対位置を認識するようになっている。また、ナビゲーションシステム144は、自車の進行方向の絶対的な向きを認識するようになっている。そして、これらの自車位置情報145及び自車進行方向情報146を受信信号選択判断回路151に出力するようになっている。
さらに、受信アンテナ位置記憶部147は、車190の基準点191に対する各受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nの相対位置を記憶するようになっており、これらの受信アンテナ位置情報148を受信信号選択判断回路151に出力するようになっている。
受信信号選択判断回路151は、上述した送信局位置情報142、自車位置情報145、自車進行方向情報146及び受信アンテナ位置情報148に基づいて、各受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nの絶対位置を算出するようになっている。また、この受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nの絶対位置及び送信局111の絶対位置に基づいて、送信局111に向けた送信局111と各受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nとの間の距離を求め、この距離の差dを算出するようになっている(以下、この距離の差dを、電波到来方向に対する各受信アンテナ121の距離の差dという)。
この距離の差dとしては、例えばある受信アンテナ121−1に対して他の受信アンテナ121−2、…、121−nとの間で距離の差d12、…、d1nが算出され、また残りの受信アンテナ121−2、…、121−nに対してもそれぞれ他の受信アンテナ121との間で距離の差dが算出されるようになっている。
そして、受信信号選択判断回路151は、上記の電波到来方向に対する各受信アンテナ121の距離の差dに基づいて、n本の受信アンテナ121のうち最適な組み合わせにあるm本(m<n)の受信アンテナ121−i、121−j、…(i,j=1〜m)の選択指示152を行うようになっている。具体的には、距離の差dによる相関が最小となる受信アンテナ121−i、121−j、…を選択指示するようになっている(受信アンテナ121−i、121−j、…の選択については後に詳述する)。
一方、受信信号制御回路131は、受信信号選択判断回路151からの選択指示152に基づいて、受信アンテナ121−i、121−j、…から出力された受信信号122−i、122−j、…を選択し、この選択結果である出力信号132−i、132−j、…をダイバーシティ合成回路161に出力するようになっている。この受信信号制御回路131では、そのヘッド部分(図示略)でAGC(Automatic Gain Control)等による信号増幅が行われるようになっている。
ダイバーシティ合成回路161は、受信信号制御回路131から出力された出力信号132−i、132−j、…を合成して、その結果である合成信号162を復調回路171に出力するようになっている。この出力信号132−i、132−j、…の合成では、各受信アンテナ121からの信号をキャリア毎に比較し、CN比の良い受信アンテナ121のキャリアに対し大きな重み付けWをして、合成を行うようになっている(この合成方法については後に詳述する)。
そして、復調回路171は、ダイバーシティ合成回路161から出力された合成信号162を復調し、その復調結果である映像音声信号172を映像表示/音声再生回路181に出力するようになっている。映像表示/音声再生回路181は、映像音声信号172に基づいてテレビ映像や音声を再生するようになっている。
かかる構成において、送信局111から送信された放送波112が受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nに到達すると、各受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nはそれぞれの受信波113−1、113−2、…、113−nに基づく受信信号122−1、122−2、…、122−nを受信信号制御回路131に出力する。
一方、受信信号選択判断回路151は、車190の移動に伴って刻々と変化される各受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nの絶対位置を、送信局位置情報142、自車位置情報145、自車進行方向情報146及び受信アンテナ位置情報148に基づいて、算出する。また、これに基づいて電波到来方向に対する各受信アンテナ121の距離の差dを算出する。
そして、受信信号選択判断回路151は、距離の差dによる相関が最小となる受信アンテナ121−i、121−j、…を選択するように(すなわち最適な組み合わせにある受信アンテナ121−i、121−j、…を得るように)受信信号制御回路131に対して選択指示152を行う。
ここで、距離の差dによる相関が最小となる組み合わせが最適である理由について述べる。
複数本の受信アンテナ121−1、121−2、…、121−nからの受信信号122−1、122−2、…、122−nを利用してダイバーシティ受信装置100を構成する場合、ある受信アンテナ121の受信レベルが低くても他の受信アンテナ121の受信レベルが高ければ、より大きなダイバーシティ改善効果を得ることができる。そのため、選択された受信アンテナ121−i、121−j、…で受信する受信波113−i、113−j、…の信号変動の相関を低くすることが重要となる。
ここで、フェージング受信波の時間相関ρ(τ)は、2本の受信アンテナ121に到達する受信波113の時間差τ、最大ドップラー周波数fD、第一種のベッセル関数J0を用いて、数1で表される(「移動通信の基礎」 奥村、進士監修 電子情報通信学会を参照)。
Figure 0004505262
そして、車190が電波到来方向に対して速度vで走行する場合、電波到来方向に対する2本の受信アンテナ121の距離の差dと時間差τには、d=vτの関係が存在する。従って、フェージング受信波の空間相関ρ(d)は数2で表される。
Figure 0004505262
数2に基づく空間相関ρ(d)と距離の差dとの関係を図3に示す。この図3から、電波到来方向に対する2本の受信アンテナ121の距離の差dを大きくすると、2本の受信アンテナ121で受信する受信波113の空間相関ρ(d)を低くすることができる。従って、大きなダイバーシティ改善効果を得るためには、電波到来方向に対する距離の差dが最大となる受信アンテナ121−i、121−j、…を選択すれば良いことが分かる。
なお、電波到来方向に対して自車進行方向が一致しない場合は、距離の差dに方向余弦を掛けて数2に適用する必要がある。
次に、電波到来方向に対する距離の差が、受信アンテナ121−i、121−j、…の距離の差であることを示す。この説明図を図4に示す。なお、図4中、送信局111が位置T、受信アンテナ121−i、121−jがそれぞれ位置Ri、Rjに存在するとして説明する。また、受信アンテナ121−i、121−jの中間位置Mijを定義する。
図4において、送信局111及び中間位置Mij間を結ぶ直線T−Mijと、両受信アンテナ121−i、121−jを結ぶ直線Ri−Rjとのなす角を角θij(θij≦90°)とし、受信アンテナ121−i、121−j間の距離を距離aijとすると、電波到来方向に対する2本の受信アンテナ121−i、121−jの距離の差dijは数3で表される。
Figure 0004505262
そして、三角形T−Ri−Mij、三角形T−Rj−Mijについての余弦定理から数4、数5が導かれる。
Figure 0004505262
Figure 0004505262
数5から数4を引くと数6が導かれる。
Figure 0004505262
そして、数7の近似式を数6に代入すると、数8が得られる。
Figure 0004505262
Figure 0004505262
従って、電波到来方向に対する各受信アンテナ121の距離の差dij(=aijcosθij)は、ほぼ送信局111及び各受信アンテナ121−i、121−j間の距離ri、rjの差|rj−ri|である。
次に、この距離の差dijに電波到来方向と自車走行方向の方向余弦を乗じ、これを図3のdとして相関係数ρ(d)を求める。実際は、換算テーブルにより容易にρ(d)を算出できる。この算出された複数の相関係数値の中で、最小となるdijに対応する受信アンテナが求める受信アンテナの組み合わせである。
以上の方法により、受信信号制御回路131は、各受信アンテナ121の相関係数が最小となる受信アンテナ121−i、121−j、…を選択する。そして、受信信号制御回路131は、選択結果として出力信号132−i、132−j、…をダイバーシティ合成回路161に出力する。ダイバーシティ合成回路161は、以下の方法に従って出力信号132−i、132−j、…の合成を行う。
地上デジタル放送のOFDM(Orthogonal Frequency Division Modulation)信号は、マルチキャリアの信号であり一定のキャリア毎にパイロット信号が挿入されている。
そのため、ダイバーシティ合成回路161は、パイロット信号に基づいてOFDM信号の合成・復調時に伝送路の周波数特性Hl(k)を推定することができる。また、この伝送路の周波数特性Hl(k)からCN比の良し悪しを判断することができる(受信アンテナ番号l、OFDMキャリア番号kとしている)。そして、各受信アンテナ121のキャリアに対して、数9で表される重み付けWl(k)をして合成をすることで、合成後のSN比を最大にすることができる(「スペースダイバシティを用いた地上デジタル放送の放送波中継の検討」 中原俊二、濱住啓之、渋谷一彦、佐々木誠、 ITE Technical Report Vol.25, No.31, PP7−12 BSC2001−11(Mar. 2001)を参照)。
Figure 0004505262
すなわち、ダイバーシティ合成回路161では、OFDMキャリア毎に各受信アンテナ121からの信号を比較することで、CN比の良い受信アンテナ121のキャリアに対して大きな重み付けWlを行う。そのため、ある受信アンテナ121の受信レベルが低くても他の受信アンテナ121の受信レベルが高ければ良い。従って、1本の受信アンテナ121では受信レベルが不足するような場合でも、他の(2本以上の)受信アンテナ121の信号を使うことで信号のSNが向上する。
このことから、受信波113−i、113−j、…の空間相関ρ(d)が低くなるように、かつある受信アンテナ121の受信レベルが低くても他の受信アンテナ121の受信レベルが高くなるように、電波到来方向に対する各受信アンテナ121の距離の差dが最大となる受信アンテナ121−i、121−j、…を選択していることが重要といえる。
以上の方法に基づき、ダイバーシティ合成回路161は出力信号132−i、132−j、…を合成し、復調回路171はこの合成信号162を復調する。そして、復調後の映像音声信号172に基づき、映像表示/音声再生回路181はテレビ映像や音声を再生する。
以上から、受信信号制御回路131において、各受信アンテナ121の相関係数が最小となる受信アンテナ121−i、121−j、…を選択したので、各受信波113−i、113−j、…の空間相関ρ(d)を低くすることができる。また、ダイバーシティ合成回路161において、CN比の良い受信アンテナ121のキャリアに対して大きな重み付けWlを行っているので、信号のSNを向上させることができる。
そのため、復調回路171での信号復調の精度を上げることができ、ビット誤りを減少させることができる。また、映像表示/音声再生回路181での映像や音声の途切れを少なくすることができる。従って、受信アンテナ121の本数(n本)より合成し復調する信号の本数(m本)を減らしても、受信性能を向上させることができる。
また、この受信性能を落とすことなく、合成し復調する信号の本数を減らすことができるので、ダイバーシティ合成回路161や復調回路171の規模を縮小することができる。従って、装置の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
なお、本実施形態においては、各受信アンテナ121の相関係数が最小となる受信アンテナ121−i、121−j、…が選択されるとして説明してきたが、これに限られず、相関係数の小さいものから順に決められた個数を選択するようにしても良い。この場合、ダイバーシティ合成回路161での合成の数に合わせることが望ましい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態であるダイバーシティ受信装置100では、電波到来方向に対する各受信アンテナ121の距離の差dに基づいて受信アンテナ121の選択を行っていたが、第2実施形態であるダイバーシティ受信装置では、受信アンテナから見た送信局111の方向と受信アンテナの指向方向との角度差Aに基づいて受信アンテナの選択を行うものである。
本発明の第2実施形態であるダイバーシティ受信装置の構成図を図5に示す。なお、図1と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
図5において、ダイバーシティ受信装置200の受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nは、例えば図6に示すように車190の進行方向前側の左右の窓及び進行方向後側の左右の窓に取り付けられている。各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nは、例えば車190の外側に向けて指向性を持つ平面ガラスアンテナで構成されている。
また、ダイバーシティ受信装置200は、受信アンテナ位置/指向方向記憶部247を有している。この受信アンテナ位置/指向方向記憶部247は、第1実施形態の受信アンテナ位置記憶部147に記憶されていた車190の基準点191に対する各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nの相対位置の他、この基準点191に対する各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nの相対的な指向方向を記憶するようになっている。そして、受信アンテナ位置/指向方向記憶部247は、これらの受信アンテナ位置情報148及び受信アンテナ指向方向情報248を受信信号選択判断回路251に出力するようになっている。
受信信号選択判断回路251は、第1実施形態で説明した送信局位置情報142、自車位置情報145、自車進行方向情報146、受信アンテナ位置情報148及び受信アンテナ指向方向情報248に基づいて、各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nの絶対的な指向方向を算出するようになっている。また、図7に示すように、各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nの絶対的な指向方向と受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nの絶対位置及び送信局111の絶対位置に基づいて、各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nから見た送信局111の方向と各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nの指向方向との角度差A1、A2、…、Anを算出するようになっている。
そして、受信信号選択判断回路251は、上記の角度差Aに基づいて、n本の受信アンテナ221のうち、この角度差Aが最小となるm本の受信アンテナ221−i、221−j、…の選択指示152を行うようになっている。
かかる構成において、受信信号選択判断回路251は、車190の移動に伴って刻々と変化される各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nの絶対的な指向方向を算出する。また、これに基づいて送信局111の方向と各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nの指向方向との角度差A1、A2、…、Anを算出する。
そして、受信信号選択判断回路251は、角度差Aが最小となる受信アンテナ221−i、221−j、…を選択するように、受信信号制御回路131に対して選択指示152を行う。ここで、一般的に送信局111のアンテナが見通し外にある場合でも、送信局111の方向に受信アンテナ221の指向性が向いている方が、高い電界強度を得ることができる。そのため、車190等に設置された複数の指向性を持った受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nからのダイバーシティ受信を行うには、受信アンテナ221の指向性が送信局111の方向に近いものから順次選択するのが望ましい。
これによって、各受信アンテナ毎のレベルを検出する必要がないので装置を簡略化できる。
以上により、送信局111の方向と各受信アンテナ221−1、221−2、…、221−nの指向方向との角度差Aが最小となる受信アンテナ221−i、221−j、…を選択することで、高い電界強度を得ることができる。従って、受信性能を向上させることができ、かつ装置の簡略化及び低コスト化を実現することができる。
また、角度差Aに基づく判断を行うことで、第1実施形態のダイバーシティ受信装置100との間で適宜装置の構成を選択可能となる。
なお、本実施形態においては、角度差Aによる判断のみに基づいて、受信アンテナ221−i、221−j、…の選択を行ってきたが、これに限られない。例えば、第1実施形態で用いた各受信アンテナ221の相関係数による判断を併用しても良い。
この場合、角度差A又は相関係数の一方に基づく判断を優先させて、他方に基づく判断を補足的に用いれば良い。角度差Aに基づく判断を優先させる場合には、角度差Aが同程度に小さくなる受信アンテナ221が複数存在する場合等に、補足的に距離の差dに基づいて距離の差dが大きい受信アンテナ221を選択すれば良い。また、この逆で、距離の差dに基づく判断を優先させる場合には、距離の差dが同じ程度となる受信アンテナ221が複数存在する場合等に、補足的に角度差Aに基づいて角度差Aが小さい受信アンテナ221を選択すれば良い。これにより、さらに細かく受信アンテナ221の選択を行うことが可能となる。
本発明の第1実施形態であるダイバーシティ受信装置の構成図 第1実施形態の受信アンテナの配置図 空間相関ρ(d)と距離の差dとの関係図 距離の差dが最大となる受信アンテナの選択方法の説明図 本発明の第2実施形態であるダイバーシティ受信装置の構成図 第2実施形態の受信アンテナの配置図 送信局の方向と各受信アンテナの指向方向との関係図
符号の説明
100、200 ダイバーシティ受信装置
111 送信局
121、221 受信アンテナ
131 受信信号制御回路
141 送信局位置記憶部
144 ナビゲーションシステム
146 自車進行方向情報
147 受信アンテナ位置記憶部
151、251 受信信号選択判断回路
161 ダイバーシティ合成回路
171 復調回路
247 受信アンテナ位置/指向方向記憶部

Claims (2)

  1. 複数本の受信アンテナにより送信局からの電波の受信を行うダイバーシティ受信装置において、
    前記送信局と前記各受信アンテナとの間の距離をそれぞれ求め、該距離の差を算出する距離差算出手段と、
    該距離差算出手段で算出された距離の差に基づいて相関係数を求め、該相関係数が最小となる受信アンテナを選択、又は、前記相関係数の小さい順に所定個数の受信アンテナを選択する選択手段と、
    該選択手段で選択された受信アンテナからの信号を合成し、復調する合成/復調手段とを備えたことを特徴とするダイバーシティ受信装置。
  2. 複数本の受信アンテナにより送信局からの電波の受信を行うダイバーシティ受信装置において、
    前記送信局と前記各受信アンテナとの間の距離をそれぞれ求め、該距離の差を算出する距離差算出手段と、
    前記各受信アンテナから見た前記送信局の方向と該各受信アンテナの指向方向との角度差をそれぞれ算出する角度差算出手段と、
    前記距離差算出手段で算出された距離の差に基づいて相関係数を求め、該相関係数が最小となる受信アンテナを選択、若しくは前記角度差算出手段で算出された角度差が小さい順に受信アンテナを選択する選択手段と、
    該選択手段で選択された受信アンテナからの信号を合成し、復調する合成/復調手段とを備え、
    前記選択手段では、前記距離の差に基づく相関係数又は前記角度差の一方の大きさが同程度であるときに、他方の大きさに基づいて前記選択が行われることを特徴とするダイバーシティ受信装置。
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