JP2002016579A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP2002016579A
JP2002016579A JP2000199440A JP2000199440A JP2002016579A JP 2002016579 A JP2002016579 A JP 2002016579A JP 2000199440 A JP2000199440 A JP 2000199440A JP 2000199440 A JP2000199440 A JP 2000199440A JP 2002016579 A JP2002016579 A JP 2002016579A
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    • H04L27/26Systems using multi-frequency codes
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0837Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using pre-detection combining
    • H04B7/0842Weighted combining
    • H04B7/086Weighted combining using weights depending on external parameters, e.g. direction of arrival [DOA], predetermined weights or beamforming

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直交マルチキャリア方式の通信装置において
受信波の遅延情報を求める。 【解決手段】 既知信号復調回路108は、OFDM復
調処理して復調信号Srを出力し、除算器109は、復
調信号Srを、サブキャリア(1…n)毎に、データベ
ース111の既知信号Soのデータ部分で複素除算を行
う。既知信号10のデータ部分10bでは、サブキャリ
ア(1…n)毎に、変動量計算結果Saを求め得る。遅
延分析演算回路110では、サブキャリア(1…n)毎
における変動量計算結果Saを用いて遅延波解析を行う
(ステップ302)。遅延波解析方法としては、ESP
RIT法が採用され、サブキャリア(1…n)毎におけ
る変動量計算結果Saを用いて遅延波情報112を求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信装置に関し、
特に、複数のキャリアを同時に送受信する通信方式を用
いた通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無線通信速度を高める通信方式と
して、マルチキャリア方式が知られている。特に、直交
マルチキャリア(OFDM:Orthogonal F
requency Division Multipl
exing)方式では、複数のサブキャリア(キャリ
ア)が周波数軸上にて配置され、複数のキャリアのうち
隣接するサブキャリア間の周波数間隔としては、理論上
最小限の間隔が採用されている。このため、直交マルチ
キャリア方式としては、周波数利用効率を高くし得るた
め、強い関心がもたれている。
【0003】直交マルチキャリア方式のOFDM信号の
データ構造は、その先頭にガードインタバルを有して構
成され、ガードインタバルの時間(ガードインタバル
長)としては、予め、無線通信環境(例えば、室内にて
送信機と受信機の間の無線通信環境)を考慮して、OF
DM信号の受信における遅延時間よりも長くなるように
設定されている。このため、受信時に遅延時間を有する
ときであっても、その遅延時間がガードインタバルの時
間に比べて短いのであれば、OFDM信号の復調を良好
に行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した直
交マルチキャリア方式の通信装置は、予め、室内の送信
機と受信機の間の無線通信環境に適用することを考慮さ
れたものである。ここで、本発明者等は、直交マルチキ
ャリア方式の無線通信を室外で行うことについて検討し
た。
【0005】すなわち、室外において送信機と受信機と
の間では、電波(OFDM信号)が各種障害物(例え
ば、建物)によって反射されるため、電波としては、複
数の伝搬経路を経て、受信機に伝搬される。複数の伝搬
経路(伝送路の伝搬時間)としては、各々、経路長が異
なるため、受信機には、複数の電波が、各々、異なる遅
延時間で到来することになる。
【0006】このことにより、複数の受信波(例えば、
直接波、遅延波等)が各々異なる遅延時間で受信機に受
信されることになる。すなわち、室外においては、室内
に比べて、遅延波の遅延時間がガードインタバルの時間
を超えて到来する可能性が高い。また、受信機として
は、ガードインタバルの時間よりも長い遅延時間で受信
される受信波を、遅延波として正確に認識することがで
きないといった不具合がある。
【0007】本発明は、上記点に鑑み、受信波の遅延情
報を求めるようにした通信装置を提供することを目的と
する。
【0008】また、本発明は、受信波の遅延情報を求
め、この遅延情報を基に伝送効率の向上を可能にする通
信装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、n個のキャ
リアを同時に送受信する通信方式を用いて、n個のキャ
リアのうちk(≦n)個のキャリアによって既知信号を
受信する通信装置であって、受信した信号のうち、既知
信号を示すk個のキャリアの各々の振幅と位相との変動
量を求め、この求められた各変動量に応じて受信波の遅
延情報を求める遅延情報計算手段(113)を有するこ
とを特徴とする。このように、遅延情報計算手段によっ
て遅延情報を求めるため、ガードインタバルの時間より
も長い遅延時間で受信される受信波を、遅延波として正
確に認識することができる。また、遅延情報計算手段に
よって遅延情報を求めるにあたり、既知信号を用いてい
るので、新たに、信号を追加する必要がない。
【0010】請求項2に記載の発明のように、キャリア
ホールが存在するときには、遅延情報計算手段は、複数
n個のキャリアのうちキャリアホールに隣接するキャリ
アの変動量によってキャリアホールの相当部分における
振幅と位相との変動量を推定し、この推定された変動量
とともにk個のキャリアの各々における各変動量に基づ
いて遅延情報を求めるようにしてもよい。請求項3に記
載の発明のように、キャリアホールが存在するときに
は、遅延情報計算手段は、n個のキャリアのうちキャリ
アホールより周波数の低い側のキャリアにおける変動量
を算出するとともに、複数n個のキャリアのうちキャリ
アホールより周波数の高い側のキャリアにおける変動量
を算出し、高い側のキャリアにおける変動量と低い側の
キャリアにおける変動量とに応じて遅延波情報を求める
ようにしてもよい。
【0011】請求項4に記載の発明のように、遅延情報
計算手段としては、MUSIC法を用いると、受信波の
遅延情報を精度良く求めることができる。また、請求項
5に記載の発明のように、遅延情報計算手段としては、
ESPRIT法を用いると、受信波の遅延情報を精度良
く求めることができる。請求項6に記載の発明では、受
信波の先頭を検出する検出器(120)と、検出器が受
信波の先頭を最初に検出したタイミングを、受信波の同
期タイミングとして決定するタイミング決定手段(12
2)とを備えることを特徴とする。ここで、上述の如
く、遅延情報計算手段は、既知信号に応じて受信波の遅
延情報を求めるようにしているものの、その既知信号に
は、すべての受信波の遅延情報が含まれている必要があ
る。そこで、請求項6に記載の発明のように、タイミン
グ決定手段によって、受信波の受信電力に関わりなく、
検出器が受信波の先頭を最初に検出したタイミングを、
受信波の同期タイミングとして決定すれば、すべての受
信波の遅延情報が含まれた既知信号を受信することが可
能になる。
【0012】具体的には、請求項7に記載の発明のよう
に、検出器は、受信波の先頭の相関値を出力し、タイミ
ング決定手段は、相関値出力手段の相関値とスレッショ
ルド値とを比較し、この比較に応じて同期タイミングを
決定するようにしてもよい。
【0013】請求項8に記載の発明では、受信波の先頭
を検出する検出器(120)と、検出器の検出に基づい
て受信波の同期タイミングとして決定するタイミング決
定手段(122)と、遅延情報に応じて、同期タイミン
グに先だって受信波が受信されたか否かを判定する判定
手段(303)と、判定手段によって同期タイミングに
先だって受信波が受信されたと判定されたとき、同期タ
イミングに先だって受信された受信波によって同期タイ
ミングを再設定するタイミング再設定手段(305)
と、再設定された同期タイミングと、受信した信号とに
応じて、再び、遅延情報を求める遅延情報再計算手段
(301)とを有することを特徴とする。ここで、同期
タイミングに先だって受信された受信波が存在するとき
には、当該先だって受信された受信波の既知信号を得る
ことができなくなるため、遅延情報計算手段は、正確な
遅延情報を求めることができなくなる。そこで、請求項
8に記載の発明では、同期タイミングに先だって受信さ
れた受信波が存在するときには、同期タイミングを再設
定し、この再設定された同期タイミングと受信した信号
とに応じて遅延情報を求めるので、その遅延情報は正確
ものになる。
【0014】請求項9に記載の発明では、遅延情報計算
手段の遅延波情報に応じて、受信波の情報信号における
伝送路での変動を補償する補償手段(105)を有する
ことを特徴とする。これにより、受信波の情報信号を精
度良く求めることができるので、伝送品質を向上するこ
とができる。
【0015】請求項10に記載の発明では、先頭にガー
ドインタバル(10a)が付加された送信信号を送信す
る送信手段(125)と、ガードインタバルの時間を、
設定可能である最大時間に設定する時間設定手段(12
7)とを有することを特徴とする。これにより、送信信
号を受信するにあたり、遅延時間が生じるものであって
も、その遅延時間がガードインタバルの時間より長くな
るといったことを防ぐことが可能になる。
【0016】請求項11に記載の発明では、n個のキャ
リアのうち複数であるk個のキャリアによって既知信号
を受信するとともに、ガードインタバル(11a)が付
加された送信信号を送信する送信手段(125)を有す
る通信装置であって、受信した信号のうち、既知信号を
示すk個のキャリアの各々の振幅と位相との変動量を求
め、この求められた各変動量に応じて受信波の遅延情報
を求める遅延情報計算手段(113)と、遅延情報に応
じてガードインタバルの時間を設定する時間設定手段
(127)とを有することを特徴とする。ここで、送信
信号を受信するにあたり、ガードインタバルの時間より
長い遅延時間が生じるときには、当該送信信号の復調に
不都合が生じるため、ガードインタバルの時間は長くす
ることが望ましいものの、その反面、既知信号以外の情
報を伝送量の低下を招き、伝送効率が悪化する。そこ
で、請求項11に記載の発明のように、上述の如く、遅
延情報に応じてガードインタバルの時間を設定するの
で、既知信号以外の情報を大量に伝送することが可能に
なるため、伝送効率の向上を可能となる。
【0017】具体的には、請求項12に記載の発明のよ
うに、送信手段は、ガードインタバルとともに情報信号
(11b、12b)を、送信信号として送信し、ガード
インタバルは、情報信号の先頭側に付加されているもの
であって、遅延情報計算手段によって、遅延情報とし
て、複数の受信波における遅延時間が求められたとき、
時間設定手段は、ガードインタバルの時間を、複数の受
信波における遅延時間のうち最大遅延時間より長く設定
するようにしてもよい。請求項13に記載の発明のよう
に、時間情報付加手段(122)は、ガードインタバル
の時間を示す時間情報を送信信号に付加するようにして
もよい。
【0018】請求項14に記載の発明では、複数n個の
キャリアを同時に受信する通信方式を用いて、前記n個
のキャリアのうちk(≦n)個のキャリアによって既知
信号を受信する通信装置であって、複数mセットのアン
テナ(100)と受信機(101)と、アンテナと受信
機とのセット毎にて、受信した信号のうち既知信号を示
すk個のキャリアの各々における振幅と位相との変動量
を求め、この求められた各変動量に応じて受信波におけ
る到来方位と遅延情報とを求める遅延情報計算手段(1
26)とを有することを特徴とする。これにより、受信
波における到来方位と遅延情報とを求めることができ
る。
【0019】請求項15に記載の発明では、複数n個の
キャリアを同時に受信する通信方式を用いて、前記n個
のキャリアのうちk(≦n)個のキャリアによって既知
信号を受信する通信装置であって、複数mセットのアン
テナ(100)と受信機(101)と、mセットのアン
テナと受信機とによって受信した信号を到来方向別の信
号に分離する分離手段(128)と、分離された信号毎
に、信号のうち既知信号を示すk個のキャリアの各々の
振幅と位相との変動量を求め、この求められた各変動量
に応じて受信波における到来方向と遅延情報とを求める
遅延情報計算手段(113)とを有することを特徴とす
る。このように、遅延情報計算手段においては、分離手
段によって分離された受信した信号に応じて、受信波に
おける到来方位と遅延情報とを求めるので、遅延情報計
算手段の処理を、請求項14に記載の発明に比べて、簡
素化できる。なお、分離手段としては、例えば、ビーム
フォーマを採用してもよい。
【0020】請求項16に記載の発明では、複数n個の
キャリアを同時に受信する通信方式を用いて、n個のキ
ャリアのうちk(≦n)個のキャリアによって既知信号
を受信する通信装置であって、複数mセットのアンテナ
(100)と受信機(101)とを有し、m個のアンテ
ナは、各々、異なる指向性を有し、アンテナと受信機と
セット毎にて、受信した信号のうち既知信号を示すk個
のキャリアの各々における振幅と位相との変動量を求め
るとともに、この求められた各変動量に応じて受信波に
おける到来方向と遅延情報とを求める遅延情報計算手段
(113)とを有することを特徴とする。このように、
m個の指向性の異なるアンテナを採用し、アンテナ自体
で到来方向別に受信波を分離し得るので、アンテナ等の
構成は複雑になるものの、到来方向を求める処理が不要
になるため、全体としての処理を簡素化し得る。
【0021】請求項17に記載の発明のように、遅延情
報計算手段によって複数の受信波における遅延情報が求
められたとき、この遅延情報に基づいて複数の受信波の
うち最大受信電力の受信波の到来方向を求め、この到来
方向の受信波を選択的に復調するので、復調を正確に行
うことができる。
【0022】請求項18に記載の発明のように、遅延情
報計算手段によって、複数の受信波における遅延情報が
求められたとき、この求められた遅延情報に基づいて複
数の受信波のうち、受信波の先頭側のガードインタバル
の時間より長い遅延時間の受信波を除去して復調するこ
とを特徴とする。ここで、複数の受信波のうちカードイ
ンタバルの時間より長い遅延時間の受信波が存在した状
態で、複数の受信波を復調しても、その復調は正確に行
うことが不可能である。そこで、上述のごとく、ガード
インタバルの時間より長い遅延時間の受信波を除去して
復調すれば、その復調は精度良く行うことができる。例
えば、請求項19に記載の発明のように、通信方式とし
ては、直交マルチキャリア方式を採用すれば、周波数利
用効率を最適な状態で通信を行うことができる。
【0023】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1、図2に本
発明に係る直交マルチキャリア方式の通信装置の第1実
施形態を示す。図1は、通信装置の概略回路構成を示す
ブロック図、図2は、図1中の遅延分析回路の回路構成
を示すブロック図である。ここで、本第1実施形態のO
FDM信号としては、複数n個のサブキャリアが等間隔
で周波数軸上に配置されている。なお、以下、直交マル
チキャリア方式の通信装置を、単に、通信装置という。
本第1実施形態では、通信装置は、室外にて、多重波を
受信する無線通信環境に配置された例について説明す
る。多重波は、1つの送信機(図示しない)からの各々
異なる遅延時間にて到来する複数の受信波(遅延波)が
重なっているものである。
【0025】OFDM信号のデータ構造としては、図3
(a)の♯1に示すものが採用されている。図に示すO
FDM信号は、既知信号10がデータ1信号11の先頭
側に付加されている。既知信号10は、既知信号のガー
ドインタバル10aが既知信号のデータ部分10bの先
頭側に付加されて、データ1信号11は、データ1信号
のガードインタバル11aがデータ1信号のデータ部分
(情報信号)11bの先頭側に付加されている。但し、
既知信号10は、n個のサブキャリアにて送受信される
ものである。即ち、既知信号10は、n個のサブキャリ
アの全てに載せられている。なお、既知信号10は、O
FDM信号のプレアンプルとしての役割を果たす。
【0026】図1に示すように、通信装置は、受信機1
01、アナログ−デジタル変換器102、同期回路10
3、既知信号/データ分離器104、データバッファ1
04a、既知信号バッファ104b、等化器105、デ
ータ復調器106、及び遅延分析回路113を有する。
受信機101には、アンテナを通して多重波が受信さ
れ、受信機101は、多重波としてのRF帯OFDM信
号を、ベースバンド帯OFDM信号に変換し、アナログ
−デジタル変換器(A/D)102は、ベースバンド帯
のOFDM信号をデジタルOFDM信号に変換する。
【0027】同期回路103は、図4(a)に示すよう
に、マッチドフィルタ120、メモリ121、判定回路
122、及び相関メモリ122aから構成される。マッ
チドフィルタ120は、受信波の先頭の相関値を出力
し、メモリ121には、既知信号のガードインタバル1
0a(送信前の既知信号のガードインタバル10a)が
保持され、判定回路122は、後述する如く、同期タイ
ミングStの検出処理を行う。相関メモリ122aは、
受信波の先頭の相関値としてのマッチドフィルタ120
のフィルタ出力を記憶する。
【0028】既知信号/データ分離器104は、デジタ
ルOFDM信号を、後述する如く、既知信号側部分とデ
ータ信号側部分とに分離処理する。データバッファ10
4aは、既知信号/データ分離器104からのデータ信
号側部分を保持する。等化器105は、データバッファ
104aからのデータ信号側部分を、遅延分析回路11
3からの遅延波情報112に基づいて等化し等化データ
を出力する。データ復調器106は、等化データを復調
処理して復調信号107を出力する。既知信号バッファ
104bは、既知信号/データ分離器104からの既知
信号側部分を保持する。
【0029】遅延分析回路113は、図2に示すよう
に、既知信号復調回路108、除算器109、遅延分析
演算回路110、及びデータベース111から構成され
て、後述する如く、既知信号バッファ104bからの既
知信号側部分に基づいて遅延波情報(遅延情報)112
の計算処理を行う。データベース111は、送信前の既
知信号10を示す既知信号情報Soを保持している。
【0030】次に、本実施形態の作動について図1〜図
7を参照して説明する。先ず、図1に示す受信機101
には受信アンテナを通して多重波が受信され、受信機1
01は、多重波としてのRF帯OFDM信号を、ベース
バンド帯OFDM信号に変換し、アナログ−デジタル変
換器102は、ベースバンド帯OFDM信号をデジタル
OFDM信号に変換する。
【0031】次に、図4(a)に示す同期回路103の
マッチドフィルタ120では、アナログ−デジタル変換
器102からのデジタルOFDM信号とメモリ121か
らの既知信号のガードインタバルの信号との双方が入力
され、双方の相関をとり、相関値としてフィルタ出力を
出力する。なお、以下、図3(a)に示すように、多重
波として、受信波♯1〜♯3が、各々、異なる遅延時間
で到来した例について説明する。
【0032】但し、デジタルOFDM信号は、上述の如
く、多重波に基づいた信号であるため、デジタルOFD
M信号は、受信波♯1〜♯3の各々における既知信号の
ガードインタバルを含む。このため、マッチドフィルタ
120のフィルタ出力は、図4(b)に示すように、時
間軸上にて鋭角的な複数のピーク(例えば、3つのピー
ク)を有する。
【0033】次に、判定回路122において、第1の閾
値(スレッショルド値)を設定し(ステップ300)、
第1の閾値とマッチドフィルタ120のフィルタ出力と
を比較する。この結果、判定回路122は、図4(b)
に示すように、フィルタ出力が最初に第1の閾値より大
きな値となる時刻(タイミング)を同期タイミングとし
て設定し(ステップ301)、同期タイミングにてロー
レベルとなる同期タイミング信号Stを既知信号/デー
タ分離器104に出力する。ここで、相関メモリ122
aは、マッチドフィルタ120のフィルタ出力を記憶す
る。
【0034】図3(b)に示す例では、受信波♯1〜♯
3のうち受信波♯1が最初に受信され、受信波♯1によ
るマッチドフィルタ120のフィルタ出力の方が、第1
の閾値に比べて大きくなっている。このため、図3
(a)に示すように、受信波♯1の先頭が同期タイミン
グとして設定される。
【0035】次に、既知信号/データ分離器104は、
既知信号の時間を示す時間情報を有し、この時間情報と
同期タイミング信号StとによってデジタルOFDM信
号における既知信号/データの分離処理を行う。図3
(a)に示す例では、上述の如く、受信波♯1の先頭が
同期タイミングとして設定されるため、データ1信号の
ガードインタバルの先頭を基準にして、デジタルOFD
M信号の既知信号側部分(先頭側部分)を、既知信号バ
ッファ104bに出力する。これとともに、データ1信
号のガードインタバルの先頭を基準にして、デジタルO
FDM信号のデータ信号側部分(後側部分)を、データ
バッファ104aに出力する。
【0036】図3(a)に示す例では、デジタルOFD
M信号の既知信号側部分としては、データ1信号のガー
ドインタバルの先頭を基準にして、受信波♯1〜♯3の
うち先頭側部分を示し、データ信号側部分としては、デ
ータ1信号のガードインタバルの先頭を基準にして、受
信波♯1〜♯3のうち後側部分を示す。
【0037】次に、データバッファ104aは、デジタ
ルOFDM信号のデータ信号側部分を保持し、既知信号
バッファ104bは、デジタルOFDM信号の既知信号
側部分を保持する。延分析回路113の既知信号復調回
路108では、既知信号バッファ104bにおけるデジ
タルOFDM信号の既知信号側部分に基づいてOFDM
復調処理して既知信号のデータ部分における復調信号S
rを出力する。
【0038】ここで、既知信号復調回路108におい
て、デジタルOFDM信号のうち、OFDM復調処理に
用いられる領域(以下、「解析に利用する領域」とい
う)について述べる。先ず、図3に示す例では、同期タ
イミングとしては、上述の如く、受信波♯1の先頭に設
定されるため、受信波♯1において、解析に利用する領
域を、正確に、既知信号のデータ部分に一致させる得
る。これに伴い、受信波♯2、♯3は、上述の如く、受
信波♯1に比べて、長い遅延時間を有するため、受信波
♯2、♯3においては、解析に利用する領域を、既知信
号ガードインタバルの一部を含むものの、データ信号の
ガードインタバルを含むことなく、既知信号のデータ部
分の一部に一致させ得る。
【0039】次に、除算器109は、復調信号Srの複
素除算処理を行う。以下、除算器109のよる複素除算
処理について図7(a)〜(f)によって説明する。先
ず、既知信号10は、上述の如く、n個のサブキャリア
にて受信されるため、復調信号Srにおけるn個のサブ
キャリアの振幅(図7(a)参照)は、送信前の既知信
号Soにおけるn個のサブキャリアの振幅(図7(c)
参照)に比べて変動する。さらに、復調信号Srにおけ
るn個のサブキャリアの位相(図7(b)参照)として
は、送信前の既知信号Soにおけるn個のサブキャリア
の位相(図7(d)参照)に比べて変動する。一方、図
2に示すデータベース111には、送信前の既知信号S
oが保持されている。
【0040】そこで、除算器109では、復調信号Sr
を、サブキャリア(1…n)毎に、データベース111
における既知信号Soで複素除算を行う。これにより、
既知信号10において、サブキャリア(1…n)毎に、
位相と振幅との変動量として変動量計算結果Sa(位相
と振幅との周波数依存性)を求め得る(図7(f)参
照)。換言すれば、既知信号10の既知信号側部分にお
いて、サブキャリアの周波数毎に、位相と振幅との変動
量を求めることになる。
【0041】次に、遅延分析演算回路110は、サブキ
ャリア(1…n)毎における変動量計算結果Saを用い
て遅延波解析を行う(ステップ302)。遅延波解析方
法としては、例えば、ESPRIT法(アレーアンテナ
による適応信号処理:菊間信良著:科学技術出版、参
照)が採用されている。すなわち、ESPRIT法によ
って、サブキャリア(1…n)毎における変動量計算結
果Saを用いて、遅延波解析して遅延波情報112を求
める。遅延波情報112としては、上述した多重波を構
成する受信波(遅延波)毎の遅延時間、及び受信電力が
求められる。
【0042】次に、遅延分析演算回路110は、遅延波
情報112に応じて、設定遅延時間(予め、無線通信環
境にて想定される最大遅延時間)より長い遅延時間の受
信波(遅延波)が存在するか否かを判定し(ステップ3
03)、設定遅延時間より長い遅延時間の受信波が存在
しないとき、遅延波情報112を出力する(ステップ3
04)。このことは、ESPRIT法の遅延波情報11
2により、同期タイミングが、上述した多重波のうち最
も先に到来した受信波♯1の先頭に設定されていること
を意味する。
【0043】一方、遅延分析演算回路110は、図6
(c)に示すように、上記設定遅延時間より長い遅延時
間の受信波が存在すると判定したとき(ステップ30
4)、ESPRIT法の遅延波情報112として、同期
タイミングの設定に誤りがあることになる。例えば、上
述した第1の閾値の方が受信波♯1の受信電力強度に比
べて大きいことは勿論のこと、図6(b)に示すよう
に、受信波♯2の受信電力強度(相関値)の方が、受信
波♯1、♯3の受信電力強度より大きな値になっている
とき、同期タイミングとしては、受信波♯2によって設
定され、図6(a)に示すように、受信波♯1におい
て、解析に利用する領域として、データ信号のガードイ
ンタバルの一部を含むことになる。
【0044】この場合、遅延分析演算回路110は、遅
延波情報112に基づいて、上述したステップ303
で、上記設定遅延時間より長い遅延時間の受信波が存在
すると判定し(図6(b)参照)、同期回路103の判
定回路122は、第1の閾値から所定値だけ下げて第2
の閾値に設定変更し(ステップ305)に進んで、判定
回路122は、第2の閾値が設定可能最小値に達してい
るか否かを判定する(ステップ306)。
【0045】次に、判定回路122は、第2の閾値が設
定可能最小値に達しないと判定したとき、同期タイミン
グの補正を行う。すなわち、判定回路122は、相関メ
モリ122aからマッチドフィルタ120のフィルタ出
力を呼び出し、マッチドフィルタ120のフィルタ出力
と第2の閾値との比較させる。この結果、フィルタ出力
が最初に第2の閾値より大きな値となる時刻(タイミン
グ)を補正同期タイミングとして設定する(ステップ3
01)。これにより、図4(b)に示すように、補正同
期タイミングは、前回設定された同期タイミングより
も、先だつように設定される。
【0046】次に、遅延分析回路113は、再度、遅延
波分析を行う(S302)。具体的には、既知信号復調
回路108は、既知信号バッファ104bから既知信号
側部分を呼び出し、補正同期タイミングを既知信号側部
分のうち先頭のタイミングとして設定する。すなわち、
既知信号復調回路108は、補正同期タイミングを既知
信号側部分における復調開始部分として設定し、このよ
うに設定された既知信号側部分に応じて復調信号Srを
求めることになる。
【0047】次に、遅延分析回路113は、復調信号S
rとデータベース111の既知信号Soとに応じて既知
信号10におけるサブキャリア(1…n)毎に、位相と
振幅との変動量として変動量計算結果Saを求め(ステ
ップ109)、この変動量計算結果Saに応じてESP
RIT法による遅延波解析を、再び、行う(ステップ3
02)。その後、ステップ303〜ステップ304の処
理が行われ、上述と同様に、正確な、遅延波情報112
が得られる。
【0048】次に、等化器105は、デジタルOFDM
信号のデータ信号側部分と遅延波情報112とに基づい
てデータ信号を等化処理し等化データを出力する。例え
ば、3波の多重波として受信波♯1〜♯3が到来したと
き、デジタルOFDM信号のデータ信号側部分として
は、受信波♯1〜♯3の各々におけるデータ信号のデー
タ部分13を含むことになる。ここで、延分析回路11
3からの遅延波情報112として、上述の如く、受信波
♯1〜♯3の各々の遅延時間が得られる。すなわち、遅
延波情報112としては、受信波♯1に対する受信波♯
2の遅延時間t1(図3(a)参照)と、受信波♯1に
対する受信波♯3の遅延時間t2(図3(a)参照)と
が得られる。
【0049】ここで、等化器105では、まず、デジタ
ルOFDM信号のデータ信号側部分を、高速フーリエ変
換など、一般的なOFDMの等化器並びに復調器でもち
られる手段により、サブキャリア毎の信号に分離する。
この信号を、A1、A2、A3、…Anとする。さら
に、各サブキャリアの周波数をf1、f2、f3、…f
nとする。また、上述の手法により求めたの受信波(遅
延波)♯1、♯2、♯3の受信電力強度(強度)をM
1、M2、M3とし、受信波♯1、♯2、♯3の遅延時
間をta1、ta2、ta3とする。
【0050】次に、等化器105は、分離されたサブキ
ャリア毎の信号に数式1に示す演算を行い、等化された
信号A1’、A2’、A3’、…An’を生成する。
【0051】
【数1】Ai’=Ai/[M1・exp(2πf1・t
a1)+M2・exp(2πf2・ta2)+M3・e
xp(2πf3・ta3)] ただし、i=1、2、3、…nとする。
【0052】この演算処理により、受信波♯1、♯2、
♯3の各々におけるサブキャリア毎の信号は、時間的に
一致するように配列され、伝送路の遅延波の影響を補正
する、すなわち、等化を行うことができる。なお、上述
の例では、受信波の数としては3つの例で示している
が、3つ以上の受信波があっても同様の演算で処理可能
である。
【0053】次に、データ復調器106は、等化器10
5からの等化データをOFDM復調処理して復調信号1
07を出力する。なお、復調信号107は、例えば、Q
PSK変調、16QAM変調、若しくは64QAM変調
等の各種変調方式のうちいずれか1つの変調方式で変調
されたもので、その変調方式は既知信号10の一部に示
されている。そこで、データ復調器106によって既知
信号10の一部に示された変調方式が識別され、この識
別された変調方式に対応して復調信号107の復調を行
うことになる。
【0054】以下、本実施形態の特徴を述べる。先ず、
上述の如く、遅延分析回路113を採用して、遅延波分
析を行うため、容易に、遅延波情報112を得ることが
できる。即ち、通信装置は、各々、異なる遅延時間で受
信波が到来し、その受信波の遅延時間が既知信号のガー
ドインタバルの時間Tgpより長いときであっても、遅
延波情報(受信波の遅延情報)111として、各受信波
の各々における遅延時間、受信電力を求めることができ
る。遅延分析回路113による遅延波分析としては、O
FDM信号の一部である既知信号のデータ部分11を用
いているため、遅延波分析のためにOFDM信号のデー
タ構造を変更することはない。また、各々異なる遅延時
間で遅延波が到来したとき、上述の如く、遅延分析演算
回路110によって、同期タイミングを、必ず、最初に
到来した受信波により設定するとともにこの同期タイミ
ングに応じて復調信号Srを求め、その復調信号Srに
応じて遅延波分析を行うので、遅延波分析としては、高
精度に行うことができる。
【0055】さらに、等化器105によって遅延波情報
112に基づいて等化データが求められ、データ復調器
106としては、等化データに基づいて復調データを求
めるため、復調データとしては高精度なデータを求める
ことができる。
【0056】また、上記実施形態では、OFDM信号と
しては、n個のサブキャリアが等間隔で周波数軸上に配
置されている例について説明したが、これに限らず、O
FDM信号としてキャリアホールが存在する場合があ
り、キャリアホールが存在するときの遅延分析回路11
3の処理について図8により説明する。
【0057】先ず、n個のサブキャリアの周波数間隔に
おいて、ある2つのサブキャリの周波数間隔を除く各周
波数間隔が、各々、等しくなっているとき、ある2つの
サブキャリアの間の部分をキャリアホールという。図8
(a)、図8(b)に示す例では、周波数軸上におい
て、n個のサブキャリアの配列のうち中央部にキャリア
ホールが存在する例について示す。すなわち、n個のサ
ブキャリアの周波数間隔において、上記中央部を挟むよ
うに配置された両サブキャリアの周波数間隔以外の各周
波数間隔は、各々、等しくなっており、上記両サブキャ
リアの周波数間隔は、その周波数間隔以外の各周波数間
隔の二倍になっている。つまり、変調周波数帯におい
て、n個のサブキャリアの配列のうち中央部のサブキャ
リアに信号を載せないようにしてある。
【0058】ここで、遅延分析回路113の遅延分析と
しては、周波数軸上にて等間隔で配置された各サブキャ
リアによる変動量計算結果Saを用いることが望まし
い。そこで、遅延分析回路113では、キャリアホール
が存在するとき、サブキャリア(1…n)の変動量計算
結果Saに応じてキャリアホールに相当する部分の変動
量計算結果Saを推定する。具体的には、キャリアホー
ルに隣接する両サブキャリアの振幅変動量を用いて、図
8(a)に示すように、例えば、直線補間により、キャ
リアホールに相当する部分の振幅変動量を求め、キャリ
アホールに隣接する両サブキャリアの位相変動量を用い
て、図8(b)に示すように、例えば、直線補間によ
り、キャリアホールに相当する部分の位相変動量を求め
る。これにより、キャリアホールが存在するときであっ
ても、周波数軸上にて等間隔で配置された各サブキャリ
アによる変動量計算結果Saを求めることができる。
【0059】また、キャリアホールが存在するとき、上
述の如く、キャリアホールに相当する部分の変動量計算
結果Saを推定するのではなく、n個のサブキャリアの
うちキャリアホールより周波数の低い側の各サブキャリ
アにおける変動量計算結果Saを求めるとともに、n個
のサブキャリアのうちキャリアホールより周波数の高い
側の各サブキャリアにおける変動量計算結果Saを求め
てもよい。
【0060】また、第1実施形態における遅延分析回路
113のシュミレーションを行ったところ、以下のよう
な事が分かった。本シュミレーションでは、図9(a)
に示すように、直接波、遅延波1、遅延波2、及び遅延
波3が、多重波として受信されるようにした。実験を行
った無線通信伝送路(仮定した伝送路)としては、直接
波の遅延時間は50ns、遅延波1の遅延時間は200
ns、遅延波2の遅延時間は500ns、遅延波3の遅
延時間は900ns、直接波の電力減衰量は0dB、遅
延波1の電力減衰量は−3dB、遅延波2の電力減衰量
は−6dB、遅延波3の電力減衰量は−10dBとなる
ように設定した。そして、実験分析結果において、図9
(b)に示すように、直接波、遅延波1、遅延波2及び
遅延波3としては、遅延時間と電力減衰量(受信電力
値)とともに正確な値を得ることができることが分かっ
た。
【0061】なお、上記第1実施形態では、遅延波解析
方法としては、ESPRIT法を採用した例について説
明したが、これに限らず、MUSIC法(アレーアンテ
ナによる適応信号処理:菊間信良著:科学技術出版、参
照)を適用してもよい。
【0062】(第2実施形態)第2実施形態では、上記
第1実施形態にて述べた変動量計算結果Saを用いてガ
ードインタバル長(時間)を最適化して、そのOFDM
信号を送信する例について説明する。本第2実施形態で
は、図10に示すOFDM信号のデータ構造が、図3に
示すデータ構造に代えて、採用されている。図10に示
すOFDM信号では、図3に示すデータ構造に、ヘッダ
13が追加され、ヘッダ13は、既知信号10とデータ
1信号11との間に配置されている。ヘッダ13は、ヘ
ッダのガードインターバル13aがヘッダのデータ部分
の先頭側に配置されている。その他の構成は、図3に示
すデータ構造と同様である。なお、図10では、図3に
て省略されたデータ2信号11を示す。
【0063】第2実施形態の通信装置は、図11に示す
ように、図1に示す構成に加えて、データ変調回路12
2、合成フレーム生成回路123、デジタル−アナログ
変換器124、送信機125、既知情報生成回路12
6、及び制御回路127が採用されている。データ変調
回路122は、制御回路127の制御によって、送信デ
ータ121のOFDM変調処理を行う。
【0064】すなわち、データ変調回路122は、ヘッ
ダ13に加えて、データ1信号11、データ2信号12
等のデータ信号を生成する。データ1信号11は、デー
タ2信号12とともに、送信データ121のOFDM変
調されたものである。データ1信号のガードインタバル
11aは、データ1信号のデータ部分11bの一部を複
写され、データ2信号のガードインタバル12aは、デ
ータ2信号のデータ部分12bの一部を複写されてい
る。ヘッダのデータ部分13bは、データ信号のガード
インタバルの時間Tgdに関するデータを含む。ヘッダ
のガードインタバル13aは、ヘッダのデータ部分13
bの一部が複写されたものである。ここで、ガードイン
タバル11a、12a等の時間Tgdは、ヘッダのガー
ドインタバルの時間Tgh及び既知信号のガードインタ
バルの時間Tgpとともに、制御回路127の制御によ
って設定される。
【0065】既知情報生成回路126は、既知信号10
を生成し、合成フレーム回路123は、既知情報生成回
路126からの既知信号10と、データ変調回路122
からのヘッダ13及びデータ信号(データ1信号11、
データ2信号12)と組み合わせてフレーム生成する。
これにより、図10に示すOFDM信号のデータ構造が
得られる。また、デジタル−アナログ変換器124は、
既知情報生成回路126からのOFDM信号をデジタル
−アナログ変換しアナログのOFDM信号を出力する。
送信機125は、アナログのOFDM信号をRF帯OF
DM信号に変換してアンテナから送信させる。
【0066】次に、第2実施形態の作動の概略について
図13によって説明する。以下、第2実施形態の通信装
置が適用された無線局A、Bを採用した例につき述べ
る。なお、無線局A、Bは、それぞれ、同一の構成を有
する。
【0067】先ず、無線局Aは、既知信号のガードイン
タバルの時間Tgp、ヘッダのガードインタバル13a
の時間Tgh、及びデータ信号のガードインタバル時間
Tgdを、各々、時間Tgmaxに設定したOFDM信
号を送信する(Tgp=Tgh=Tgd=Tgma
x)。時間Tgmaxは、無線通信環境において予め想
定される最大遅延時間以上に設定されている。但し、ヘ
ッダ13のデータ部分には、データ信号のガードインタ
バルの時間Tgd(=Tgmax)に関するデータが含
まれている。
【0068】次に、無線局Bは、無線局Aから送信され
たOFDM信号の既知信号により遅延分析してデータ信
号のガードインタバル時間Tgdの最適ガードインタバ
ル時間Tgnを求める。これに伴い、データ信号のガー
ドインタバルを最適時間Tgdに設定するとともに(T
gn=Tgd)、既知信号のガードインタバルの時間T
gp及びヘッダのガードインタバル13aの時間Tgh
を時間Tgmaxに設定したOFDM信号を送信する
(Tgp=Tgh=Tgmax)。但し、ヘッダ13の
データ部分には、データ信号のガードインタバルの時間
Tgd(=最適時間Tgn)に関するデータが含まれて
いる。
【0069】次に、無線局Aは、無線局Bから送信され
たOFDM信号の既知信号により遅延分析してデータ信
号のガードインタバル時間Tgdの最適ガードインタバ
ル時間Tgnを求める。これに伴い、データ信号のガー
ドインタバルを最適時間Tgdに設定するとともに(T
gn=Tgd)、既知信号のガードインタバルの時間T
gp及びヘッダのガードインタバル13aの時間Tgh
を時間Tgmaxに設定したOFDM信号を送信する
(Tgp=Tgh=Tgmax)。但し、ヘッダ13の
データ部分には、データ信号のガードインタバルの時間
Tgd(=最適時間Tgn)に関するデータが含まれて
いる。
【0070】以下、無線局A、無線局Bのうち無線局A
を一例にとって具体的な作動について説明する。先ず、
既知情報生成回路126は、制御回路127に制御され
て、既知信号のガードインタバルの時間Tgpを時間T
gmaxに設定し、その設定された時間Tgp(=Tg
max)のガードインターバル10bを生成し、このガ
ードインターバル10bを有する既知信号10を合成フ
レーム回路123に出力する。
【0071】次に、データ変調回路122は、制御回路
127によって制御されて、データ1信号11、データ
2信号12等のデータ信号のガードインタバル時間Tg
dを時間Tgmaxに設定し、その時間Tgd(=Tg
max)のガードインタバルを有するデータ信号(デー
タ1信号11、データ2信号12…)を生成する。これ
とともに、データ変調回路122は、制御回路127に
よって制御されて、ヘッダのガードインタバル13aの
時間Tghを時間Tgmaxに設定し、その時間Tgh
(=Tgmax)のガードインタバルを有するヘッダ1
3を生成する。
【0072】次に、合成フレーム回路123は、データ
変調回路122からのヘッダ13とデータ信号(データ
1信号11、データ2信号12…)と、既知情報生成回
路126からの既知信号10とに基づいてフレーム合成
して、デジタルOFDM信号を出力する。デジタル−ア
ナログ変換器124は、デジタルOFDM信号をアナロ
グのOFDM信号を変換し、送信機125は、アナログ
のOFDM信号をRF帯OFDM信号に変換しアンテナ
から電波を媒体として送信させる。
【0073】次に、受信機101は、無線局Bから送信
されたOFDM信号を電波を媒体として受信し、この受
信OFDM信号は、上記第1実施形態と実質的に同様に
処理される。但し、既知信号/データ分離回路104
は、デジタルOFDM信号のうち既知信号側部分(上記
第1実施形態で述べた)を既知信号バッファ104bを
通して遅延分析回路113に出力し、デジタルOFDM
信号のうちデータ信号側部分をデータバッファ104a
を通して等化器105に出力する。ここで、第2実施形
態のデータ信号側部分としては、デジタルOFDM信号
のうちヘッダ13の先頭を基準にして後側を示し、既知
信号側部分としては、デジタルOFDM信号のうちヘッ
ダ13の先頭を基準にして先頭側を示す。
【0074】次に、等化器105は、デジタルOFDM
信号のうちデータ信号側部分に応じて、上記第1実施形
態と実質的に同様に、ヘッダ13とデータ信号(データ
1信号11、データ2信号12…)との等化データを求
め、データ復調回路は、ヘッダのデータ部分13bを復
調してデータ信号のガードインタバルの時間Tgdを求
め、このガードインタバルの時間Tgdに基づいてデー
タ信号のうち、データ部分を分離してOFDM復調して
復調データを求める。
【0075】次に、遅延分析回路113は、上記第1実
施形態と同様に、遅延波解析処理して遅延波情報112
を求め、制御回路127は、遅延波情報112に基づい
てデータ信号(データ1信号11、データ2信号12
…)のガードインタバルの時間Tgdを設定する。ガー
ドインタバルの時間Tgdとしては、図13に示すよう
に、時間Tg1、Tg2、…、Tgn、…Tgmax
(Tg1<Tg2<、…、<Tgn<、…Tgmax)
のうち適正時間Tgnとして選択され、この選択された
ガードインタバルの時間Tgd(=Tgn)は、図12
に示すように、遅延波情報112にて得られた各受信波
♯1〜♯3の遅延時間よりも長い時間になっている。
【0076】次に、データ変調回路122は、制御回路
127に制御されて、適正時間Tgn(=Tgd)であ
るガードインタバルを有するデータ信号(データ1信号
11、データ2信号12…)を生成する。また、データ
変調回路122は、制御回路127によって制御され
て、ガードインタバル13aの時間Tghを時間Tgm
axに設定したヘッダ13を生成する。ここで、ヘッダ
13には、データ信号のガードインタバルの時間Tgd
(=Tgn)に関するデータが含まれている。これに伴
い、既知情報生成回路126は、制御回路127に制御
されて、ガードインタバルの時間Tgpを時間Tgma
xに設定した既知信号10を生成する。合成フレーム回
路123は、ヘッダ13とデータ信号と既知信号10と
に基づいてフレーム合成して、デジタルOFDM信号を
出力する。デジタル−アナログ変換器124は、デジタ
ルOFDM信号をアナログのOFDM信号を変換し、送
信機125は、アナログのOFDM信号をRF帯OFD
M信号に変換しアンテナから送信させる。
【0077】以下、第2実施形態の特徴について説明す
る。
【0078】データ信号のガードインタバル時間Tgd
としては、上述の如く、遅延波情報112に応じて、各
受信波♯1〜♯3の最大遅延時間よりも長い時間になる
ように設定される。このため、データ信号のガードイン
タバル時間Tgdを、無線通信環境において予め想定さ
れる最大遅延時間に比べて短くし得る。このため、送信
データの伝送量を増大化できるため、伝送効率の高効率
化が可能である。
【0079】さらに、既知信号のガードインタバルの時
間Tgpとしては、無線通信環境において予め想定され
る最大遅延時間以上に設定されている。このため、OF
DM信号が、既知信号のガードインタバル10aに比べ
て長い遅延時間にて受信されて、既知信号のデータ部分
の復調が不可能といったことを未然に防ぐことができ
る。また、ヘッダのガードインタバルの時間Tghにお
いても、無線通信環境において予め想定される最大遅延
時間以上に設定しているため、遅延時間が生じても、ヘ
ッダのデータ部分13bの復調が不能になるといったこ
とを未然に防ぐことができる。
【0080】なお、上記第2実施形態では、遅延波情報
112に応じて、データ信号(データ1信号、データ2
信号…)のガードインタバルの時間Tgd(=Tgn)
を設定した例について説明したが、これに限らず、既知
信号のガードインタバルの時間Tgp、或いは、ヘッダ
のガードインタバルの時間Tghを、遅延波情報112
に応じて設定するようにしてもよい。
【0081】(第3実施形態)上記第1、第2実施形態
では、遅延波解析によって各受信波毎における遅延時
間、及び受信電力を求める例について説明したが、これ
に限らず、本第3実施形態では、各受信波毎における遅
延時間、及び受信電力に加えて、各受信波毎における到
来方向を求めるようにした。この場合における構成を図
14に示す。
【0082】図14に示す通信装置では、アンテナ10
0、受信機101、アナログ−デジタル変換器102、
同期回路103、既知信号/データ分離器104、既知
信号バッファ104b及び除算器109といった構成
を、複数mセット有しているとともに、データベース1
12、到来方向/遅延量分析処理回路(以下、分析処理
回路136という)、及びデータ復調回路106を備え
ている。ここで、図14に示す符号において、図1、図
2に示す同一符号のものは、同一のもの、或いは、実質
的な同一のものを示す。ここで、mセットのアンテナ1
00は、各々、同一特性を有し、アレイアンテナを構成
する。mセットの除算器109は、各々、変動量計算結
果SA1、SA2…SAMを求める。データベース11
2は、送信前の既知信号10を示す既知信号情報Soを
保持するもので、その既知信号情報をSoを、mセット
の除算器109の各々に供給する。
【0083】このように構成された第3実施形態の通信
装置では、分析処理回路126には、mセットの除算器
109からの変動量計算結果SA1、SA2…SAMが
入力されて、分析処理回路126は、変動量計算結果S
A1、SA2…SAMに基づいて遅延波分析をして到来
方向/遅延波情報137を求める。この結果、到来方向
/遅延波情報137として、受信波毎における受信電
力、遅延時間、到来方向を求めることができる。当該遅
延波分析としては、2D Unitary ESPRI
T(電子通信情報学会:信学技報AP97−78参照)
が採用されている。
【0084】ここで、データ復調回路106には、到来
方向/遅延波情報137に加えて、mセットの既知信号
/データ分離器104の各々からのデジタルOFDM信
号のデータ信号側部分(上記第1実施形態で述べた)が
入力される。データ復調回路106においては、mセッ
トのOFDM信号のデータ信号側部分と到来方向/遅延
波情報137とに基づいて各受信波のうち最大受信電力
を有する受信波(遅延波)の到来方向を求め、この到来
方向の受信波を選択的に取り出して復調処理を行う。従
って、高精度な復調データ107を得ることができるた
め、伝送品質を向上し得る。
【0085】また、第3実施形態のデータ復調回路10
6では、上述の如く、最大受信電力を有する受信波(遅
延波)の到来方向を求め、この到来方向の受信波を選択
的に復調処理するのではなく、mセットのOFDM信号
のデータ信号側部分と到来方向/遅延波情報137とに
基づいて、各受信波のうち遅延時間が既知信号のガード
インタバル10bに比べて長い受信波を取り除いてOF
DM復調処理を行うようにしてもよい。これにより、高
精度な復調データ107を得ることができるため、伝送
品質を向上し得る。
【0086】ここで、第3実施形態では、mセットのア
ンテナ100からなるアレイアンテナに対して、公知技
術であるアダプィアンテナの技術を適用して、mセット
のアンテナ100の各々にて受信されたOFDM信号の
振幅と位相を最適制御してmセットのアンテナ100に
おける所望の指向性を得るようにすれば、より、好適で
ある。
【0087】(第4実施形態)上記第3実施形態では、
図14に示す分析処理回路126が変動量計算結果SA
1、SA2…SAMを用いて受信波毎における受信電
力、遅延時間、到来方向を求める例につき説明したが、
本第4実施形態では、mセットのアンテナ100の各々
で受信されたOFDM信号を到来方向別に分離して、分
離されたOFDM信号に基づいて分離方向毎に遅延波情
報を求めるようにした。この場合の構成を図15に示
す。
【0088】図15に示す通信装置では、アンテナ10
0、受信機101、アナログ−デジタル変換器102、
同期回路103、既知信号/データ分離器104、既知
信号バッファ104b、及び遅延分析回路113といっ
た構成を、m(m:複数)セット有しているとともに、
ビームフォーマ128を備えている。なお、ビームフォ
ーマ128としては、FFT(高速フーリェ変換法)、
或いは、MUSIC法(アレーアンテナによる適応信号
処理:菊間信良著:科学技術出版、参照)を採用しても
よい。ここで、図15に示す符号において、図1に示す
同一符号のものは、同一物、或いは、実質的な同一物を
示す。但し、mセットのアンテナ100は、各々、同一
の指向性を有する。ビームフォーマ128は、mセット
のアナログ−デジタル変換器102と、mセットの同期
回路103との間に接続されている。
【0089】このように構成された第4実施形態の通信
装置では、ビームフォーマ128には、mセットのアナ
ログ−デジタル変換器102の各々からのデジタルOF
DM信号が入力されて、ビームフォーマ128は、デジ
タルOFDM信号を到来方向別に分離して分離OFDM
信号を、対応する同期回路103に出力する。これによ
り、mセットの同期回路103は、各々、到来方向別の
分離OFDM信号に応じて、上記第1実施形態と実質的
に同様な処理をし、さらに、mセットの既知信号/デー
タ分離器104、及びmセットの遅延分析回路113
は、そのセット毎に、上記第1実施形態と実質的に同様
な処理を行う。また、mセットの遅延分析回路113
は、各々、到来方向別(方向1、方向2、…方向m)の
遅延波情報を求める。
【0090】ここで、データ復調回路106には、mセ
ットの到来方向別の遅延波情報と、mセットのOFDM
信号のデータ信号側部分(上記第1実施形態で述べた)
とが入力されて、データ復調回路106は、mセットの
OFDM信号のデータ信号側部分とmセットの到来方向
別の遅延波情報とに基づいて各受信波のうち最大受信電
力を有する受信波の到来方向を求め、この到来方向の受
信波を選択的にOFDM復調処理を行う。従って、上記
第3実施形態と実質的に同様に、高精度な復調データ1
07を得ることができる。
【0091】また、このような処理に限らず、データ復
調回路106において、到来方向別(方向1、方向2、
…方向m)の遅延波情報と、mセットのOFDM信号の
データ信号側部分(既知信号/データ分離器104から
の)とに基づいて、各受信波のうち遅延時間が既知信号
のガードインタバル10bに比べて長い受信波を取り除
いてOFDM復調処理を行うようにしてもよい。
【0092】また、ビームフォーマ128から出力され
たOFDM信号は、到来方向別に対応づけられるので、
目的に別に、選択して復調できる。また、ビームフォー
マ128によって、デジタルOFDM信号を到来方向別
に分離するため、遅延分析回路113において、到来方
向を分析する処理が不必要になるため、上記第4実施形
態に比べて、処理を簡素化し得る。
【0093】(第5実施形態)上記第4実施形態では、
デジタルOFDM信号を到来方向別に分離するためにビ
ームフォーマ128を採用した例について説明したが、
本第5実施形態では、mセットのアンテナは、各々、異
なる指向性を有して到来方向別に受信波を受信するよう
にした。この場合の構成を図16に示す。
【0094】図16に示す通信装置では、アンテナ10
0、受信機101、アナログ−デジタル変換器102、
同期回路103、既知信号/データ分離器104、既知
信号バッファ104b、及び遅延分析回路113といっ
た構成を、m(m:複数)セット有するとともにデータ
復調回路106を有している。ここで、図16に示す符
号において、図1に示す同一符号のものは、同一物、或
いは、実質的な同一物を示す。
【0095】本第5実施形態では、mセットのアンテナ
100は、各々、異なる指向性を有するように配置され
ているので、mセットのアンテナ100の各々には、そ
の指向性に応じた到来方向の受信波が受信される。そし
て、受信機101、アナログ−デジタル変換器102、
同期回路103、及び既知信号/データ分離器104、
遅延分析回路113は、各々、上記第1実施形態と実質
的に同様の作動を行う。その結果、遅延分析回路113
は、各々、到来方向別(方向1、方向2…方向m)の遅
延情報を求める。データ復調回路106は、上記第4実
施形態と同様の作動を行うため、上記第4実施形態と実
質的に同様の効果が得られる。
【0096】また、mセットのアンテナ100の各々に
異なる指向性を持たせるため、アンテナ100の構成が
複雑になるものの、到来方向の分析処理が不要なため、
全体としての処理(計算量)を減らし得る。
【0097】なお、上記各実施形態では、既知信号10
は、n個のサブキャリアの全てに載せられており、サブ
キャリア(1…n)毎における位相と振幅との変動量
(変動量計算結果Sa)を求め、各変動量に応じて遅延
波情報を求める例について説明したが、これに限らず、
既知信号10が、n個のサブキャリアのうち2つ以上の
k個のサブキャリアに載せられており、k個のサブキャ
リアの各々における位相と振幅との変動量(変動量計算
結果Sa)を求め、各変動量に応じて遅延波情報を求め
るようにしてもよい。
【0098】さらに、本発明の実施にあたり、通信方式
としては、マルチキャリア方式であれば、直交マルチキ
ャリア方式以外のものを適用してもよい。
【0099】さらに、本発明の実施にあたり、直交マル
チキャリア方式(若しくは、マルチキャリア方式)の通
信装置としては、室外に限らず、室内で適用するように
してもよい。例えば、本発明の通信装置を、電波反射物
が多く存在する室内の通信環境に適用すれば、良好な通
信を得られる。
【0100】また、本発明の実施にあたり、直交マルチ
キャリア方式(若しくは、マルチキャリア方式)の通信
装置としては、例えば、地上デジタル放送、路上放送、
携帯電話、無線LAN等の各種通信システムに採用して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る直交マルチキャリ
ア方式の通信装置の回路構成をブロック図である
【図2】図1に示す遅延分析回路の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図3】(a)は、OFDM信号のデータ構造と遅延波
を説明するため図、(b)、(c)は、遅延波を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図4】(a)は、図1に示す同期回路の構成を示すブ
ロック図、(b)は、マッチドフィルタの出力を示すタ
イミングチャートである。
【図5】上記第1実施形態の作動の一部を示すフローチ
ャートである。
【図6】同期タイミングを説明するための図である。
【図7】(a)は、復調信号におけるn個のサブキャリ
アの振幅を示す図、(b)は、復調信号におけるn個の
サブキャリアの位相を示す図、(c)は、既知信号にお
けるn個のサブキャリアの振幅を示す図、(d)は、復
調信号におけるn個のサブキャリアの振幅を示す図、
(e)は、変動量計算結果におけるn個のサブキャリア
の振幅を示す図、(f)は、変動量計算結果におけるn
個のサブキャリアの振幅を示す図である。
【図8】キャリアホールが存在するときの変動量計算結
果を説明するための図である。
【図9】遅延波分析のシュミレーションを説明するため
の図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るデータ構造を示
す図である。
【図11】上記第2実施形態の通信装置の回路構成を示
すブロック図である。
【図12】最適なガードインタバルの時間の選択を説明
するための図である。
【図13】上記第2実施形態の作動を説明するための図
である。
【図14】本発明の第3実施形態に係る通信装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第4実施形態に係る通信装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第5実施形態に係る通信装置の回路
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
108…既知信号復調回路、109…除算器、113…
遅延波分析回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 DD01 DD13 DD19 DD34 DD42 5K046 AA05 EE06 EE48 EE50 EE56 EF02 5K047 AA11 BB01 CC01 GG27 HH15 JJ06 LL06 MM03 MM13 MM24 MM36 MM45

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数n個のキャリアを同時に送受信する
    通信方式を用いて、前記n個のキャリアのうちk(≦
    n)個のキャリアによって既知信号を受信する通信装置
    であって、 受信した信号のうち、前記既知信号を示す前記k個のキ
    ャリアの各々の振幅と位相との変動量を求め、この求め
    られた各変動量に応じて受信波の遅延情報を求める遅延
    情報計算手段(113)を有することを特徴とする通信
    装置。
  2. 【請求項2】 前記遅延情報計算手段は、キャリアホー
    ルが存在するとき、前記n個のキャリアのうち前記キャ
    リアホールに隣接するキャリアの前記変動量によって前
    記キャリアホールの相当部分における振幅と位相との変
    動量を推定し、この推定された変動量とともに前記k個
    のキャリアの各々における前記各変動量に基づいて、前
    記遅延情報を求めることを特徴とする請求項1に記載の
    通信装置。
  3. 【請求項3】 前記遅延情報計算手段は、キャリアホー
    ルが存在するとき、前記n個のキャリアのうち前記キャ
    リアホールより周波数の低い側のキャリアにおける前記
    変動量を算出するとともに、前記n個のキャリアのうち
    前記キャリアホールより周波数の高い側のキャリアにお
    ける前記変動量を算出し、前記高い側のキャリアにおけ
    る前記変動量と前記低い側のキャリアにおける前記変動
    量とに応じて前記遅延情報を求めることを特徴とする請
    求項1に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記遅延情報計算手段としては、MUS
    IC法を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1つに記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 前記遅延情報計算手段としては、ESP
    RIT法を用いることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1つに記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記受信波の先頭を検出する検出器(1
    20)と、 前記検出器が前記受信波の先頭を最初に検出したタイミ
    ングを、前記受信波の同期タイミングとして決定するタ
    イミング決定手段(122)と を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つ
    に記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記検出器は、前記受信波の先頭の相関
    値を出力し、 前記タイミング決定手段は、前記相関値出力手段の相関
    値とスレッショルド値とを比較し、この比較に応じて前
    記同期タイミングを決定することを特徴とする請求項6
    に記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 前記受信波の先頭を検出する検出器(1
    20)と、 前記検出器の検出に基づいて前記受信波の同期タイミン
    グとして決定するタイミング決定手段(122)と 前記遅延情報に応じて、前記同期タイミングに先だって
    前記受信波が受信されたか否かを判定する判定手段(3
    03)と、 前記判定手段によって前記同期タイミングに先だって前
    記受信波が受信されたと判定されたとき、前記同期タイ
    ミングに先だって受信された前記受信波によって前記同
    期タイミングを再設定するタイミング再設定手段(30
    5)と、 前記再設定された同期タイミングと、前記受信した信号
    とに応じて、再び、前記遅延情報を求める遅延情報再計
    算手段(301)とを有することを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1つに記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 前記遅延情報計算手段の前記遅延情報に
    応じて、前記受信波の情報信号における変動を補償する
    補償手段(105)を有することを特徴とする請求項1
    〜8のいずれか1つに記載の通信装置。
  10. 【請求項10】 先頭にガードインタバル(10a)が
    付加された送信信号を送信する送信手段(125)と、 前記ガードインタバルの時間を、設定可能である最大時
    間に設定する時間設定手段(127)とを有することを
    特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の通信装
    置。
  11. 【請求項11】 複数n個のキャリアを同時に受信する
    通信方式を用いて、前記n個のキャリアのうちk(≦
    n)個のキャリアによって既知信号を受信するととも
    に、ガードインタバル(11a)が付加された送信信号
    を送信する送信手段(125)を有する通信装置であっ
    て、 受信した信号のうち、前記既知信号を示す前記k個のキ
    ャリアの各々の振幅と位相との変動量を求め、この求め
    られた各変動量に応じて受信波の遅延情報を求める遅延
    情報計算手段(113)と、 前記遅延情報に応じて前記ガードインタバルの時間を設
    定する時間設定手段(127)とを有することを特徴と
    する通信装置。
  12. 【請求項12】 前記送信手段は、前記ガードインタバ
    ルとともに情報信号(11b、12b)を、前記送信信
    号として送信し、前記ガードインタバルは、前記情報信
    号の先頭側に付加されているものであって、 前記遅延情報計算手段によって、前記遅延情報として、
    複数の受信波における遅延時間が求められたとき、前記
    時間設定手段は、前記ガードインタバルの時間を、前記
    複数の受信波における遅延時間のうち最大遅延時間より
    長く設定することを特徴とする請求項11に記載の通信
    装置。
  13. 【請求項13】 前記ガードインタバルの時間を示す時
    間情報を前記送信信号に付加する時間情報付加手段(1
    22)を有することを特徴とする請求項10〜12のい
    ずれか1つに記載の通信装置。
  14. 【請求項14】 複数n個のキャリアを同時に受信する
    通信方式を用いて、前記n個のキャリアのうちk(≦
    n)個のキャリアによって既知信号を受信する通信装置
    であって、 複数mセットのアンテナ(100)と受信機(101)
    と、 前記アンテナと前記受信機とのセット毎にて、受信した
    信号のうち前記既知信号を示す前記k個のキャリアの各
    々における振幅と位相との変動量を求め、この求められ
    た各変動量に応じて受信波における到来方位と遅延情報
    とを求める遅延情報計算手段(126)とを有すること
    を特徴とする通信装置。
  15. 【請求項15】 複数n個のキャリアを同時に受信する
    通信方式を用いて、前記n個のキャリアのうちk(≦
    n)個のキャリアによって既知信号を受信する通信装置
    であって、 複数mセットのアンテナ(100)と受信機(101)
    と、 前記mセットのアンテナと前記受信機とによって受信し
    た信号を到来方向別の信号に分離する分離手段(12
    8)と、 前記分離された前記信号毎に、前記信号のうち前記既知
    信号を示す前記k個のキャリアの各々の振幅と位相との
    変動量を求め、この求められた各変動量に応じて受信波
    における到来方向と遅延情報とを求める遅延情報計算手
    段(113)とを有することを特徴とする通信装置。
  16. 【請求項16】 複数n個のキャリアを同時に受信する
    通信方式を用いて、前記n個のキャリアのうちk(≦
    n)個のキャリアによって既知信号を受信する通信装置
    であって、 複数mセットのアンテナ(100)と受信機(101)
    とを有し、 前記m個のアンテナは、各々、異なる指向性を有し、 前記アンテナと前記受信機とセット毎にて、受信した信
    号のうち前記既知信号を示す前記k個のキャリアの各々
    における振幅と位相との変動量を求めるとともに、この
    求められた各変動量に応じて受信波における到来方向と
    遅延情報とを求める遅延情報計算手段(113)とを有
    することを特徴とする通信装置。
  17. 【請求項17】 前記遅延情報計算手段によって複数の
    受信波における前記遅延情報が求められたとき、この遅
    延情報に基づいて前記複数の受信波のうち最大受信電力
    の受信波の到来方向を求め、この到来方向の受信波を選
    択的に復調することを特徴とする請求項14〜16のい
    ずれか1つに記載の通信装置。
  18. 【請求項18】 前記遅延情報計算手段によって、複数
    の受信波における前記遅延情報が求められたとき、この
    求められた遅延情報に基づいて前記複数の受信波のう
    ち、ガードインタバルの時間より長い遅延時間の受信波
    を除去して復調することを特徴とする請求項14〜16
    のいずれか1つに記載の通信装置。
  19. 【請求項19】前記通信方式は、直交マルチキャリア方
    式であることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1
    つに記載の通信装置。
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