JP4266201B2 - Ofdmダイバーシチ受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信するOFDMダイバーシチ受信装置に関する。
直交周波数分割多重(OFDM)方式を採用した現行の地上ディジタルテレビジョン放送は、アナログテレビジョン放送に比較して情報伝送速度の高速化、すなわち伝送帯域の広帯域化が可能であり、またゴースト波のような遅延干渉波に対してロバストであるという利点がある。
よく知られているように、OFDM方式では周波数軸上で互いに直交する複数のサブキャリアにデータを割り当ててOFDM信号を生成する。このために送信側では周波数領域の信号を時間領域の信号に変換するための逆高速フーリエ変換(IFFT)処理を行い、受信側では時間領域の信号を周波数領域の信号に戻すための高速フーリエ変換(FFT)処理を行う。
OFDM方式では、OFDM信号の各サブキャリアに対して任意の変調方式を用いることが可能であり、例えば同期検波による伝送や遅延検波による伝送が可能である。同期検波においては、送信側で周波数軸上及び時間軸上の特定位置に振幅及び位相が既知のパイロット信号を挿入する。受信側ではパイロット信号を抽出してその振幅及び位相を測定し、基準の振幅及び位相との間の誤差を検出する。この誤差検出結果に応じて、受信信号の振幅及び位相の等化をサブキャリア単位で行う。一方、遅延検波においては受信シンボル間で差動符号化を行うことで、キャリア再生を行わずに受信信号を復調する。
地上ディジタルテレビジョン放送で用いられるような無線伝送路では、マルチパスといわれる多重反射が発生する。マルチパスによる反射波の受信レベルが大きいと、直接波と反射波の打ち消し合いが生じて、特定のサブキャリアの受信レベルが落ち込んでしまう。一方、伝送帯域にスプリアスが生じたり、アナログテレビジョン放送で見られるような同一チャンネル妨害があったりすると、特定のサブキャリアの受信レベルが大きく変動してしまう。
地上ディジタルテレビジョン伝送では、伝送路上での信号劣化対策や伝送特性の向上の観点から、誤り訂正技術が必須である。従来のOFDM受信機に用いられる誤り訂正装置では、全てのサブキャリアによって伝送される信号を用いて誤り訂正を行っている。このためマルチパス、スプリアス、あるいはアナログテレビジョン放送の同一チャネル妨害によって、特定のサブキャリアのみが大きな妨害を受けた場合、妨害を受けて劣化したサブキャリアの信号をも用いて誤り訂正を行うことになるため、特性が悪い方に引っ張られて全体的に特性が劣化してしまうことになる。
そこで、特許文献1ではパイロットサブキャリアの瞬時振幅と平均振幅との差によって妨害の存在を検知し、妨害を受けたサブキャリアの信頼度を下げて復調することで、誤りの伝播を回避する方法を提案している。特許文献2においても、各サブキャリアの周波数方向の分散値を用いて、妨害を受けているサブキャリアを特定し、そのサブキャリアにCNRに基づく重み付けを行うことで信頼度を下げ、妨害の影響を低減する方式が提案されている。特に、ビタビ復号などの誤り訂正復号を行う際に、この消失訂正復号法でメトリックに重み付けを行うことで、誤り率の改善が図れる。
一方、アダプティブアレーアンテナ(スマートアンテナとも呼ばれる)を用いると、指向性あるいはダイバーシチ合成ベクトルを制御することが可能となり、誤り率特性を大幅に改善することができる。アダプティブアレーアンテナでは、複数のアンテナの出力をアンテナ毎に適切な振幅・位相の重み付けを行った後に加算する。各アンテナに対応する重み付け係数(以降、ウェイトと呼ぶ)の計算に様々なアルゴリズムを用いることによって、所望の評価基準の最適化を実現できる。例えば、最大比合成(Maximum Ratio Combining:MRC)アルゴリズムにより信号対雑音比(signal to noise ratio:SNR)を最大化したり、あるいは最小平均二乗誤差アルゴリズム(Minimum Mean Square Error:MMSE)により信号対干渉波比(signal interference ratio:SIR)を最大化したりすることができる。
このようなアダプティブアレーアンテナの概念をOFDM受信機においてFFT後の周波数領域の信号に適用することで、サブキャリア毎に干渉成分を抑圧し、かつアンテナ数が多い場合には余剰の自由度(アンテナ数−干渉波源数)を利用してダイバーシチ効果が得られることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
以上のように、消失誤り訂正技術は誤りの存在するサブキャリアのシンボルのメトリック値を除去することで妨害の影響を回避するのに対して、アダプティブアレーアンテナ技術は妨害を抑圧すると同時にダイバーシチ利得を稼ぐことができるため、より大きな受信品質の改善が期待できる。
特開平11-252040号公報 特開平11-346205号公報 Y. Li, N. R. Sollenberger, "Adaptive antenna arrays for OFDM systems with cochannel interference," IEEE Trans. Commun., vol. 47, pp. 217-229, February 1999.
OFDM受信機においてFFT後に処理を行うアダプティブアレーアンテナでは、全てのサブキャリアに対して干渉波除去アルゴリズム、例えばSIRを最大化するMSIRアルゴリズムを動作させるため、干渉波の存在するサブキャリア群に対しては最適解が得られる。反面、干渉波の存在しないサブキャリア群に対しては、MSIRアルゴリズムの特性上、干渉波を優先的に抑圧するようにベクトル合成を行う結果、雑音を強調するウェイトが導出され、受信品質が劣化することがあり得る。仮に最大比合成(MRC)と同じウェイトが求まったとしても、その導出過程において多くの計算量を必要とするという問題点がある。
本発明は、干渉波の有無に応じた最適な適応アルゴリズムを用いて最低限の計算量で受信品質を向上させることができるOFDMダイバーシチ受信装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一つの観点によると、 互いに直交する複数のサブキャリアを含む直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信して受信信号をそれぞれ出力する複数の受信ブランチと、前記受信信号中の各サブキャリアにおける干渉波の存在の有無を判定し、干渉波が存在する第1のサブキャリア群と干渉波が存在しない第2のサブキャリア群を推定する干渉波検出部と、前記第1のサブキャリア群に対して前記干渉波を除去するための第1のウェイトを乗じ、前記第2のサブキャリア群に対して信号対雑音比を最大とするための第2のウェイトを乗じる乗算部と、前記乗算部からの出力信号を合成する合成部とを具備するOFDMダイバーシチ受信装置を提供する。
本発明の他の観点によると、互いに直交する複数のサブキャリアを含む直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信して受信信号をそれぞれ出力する複数の受信ブランチと、前記受信信号中の各サブキャリアにおける干渉波の存在の有無を判定し、干渉波が存在する第1のサブキャリア群と干渉波が存在しない第2のサブキャリア群を推定する干渉波検出部と、前記第2のサブキャリア群の受信信号を選択する選択部とを具備するOFDMダイバーシチ受信装置を提供する。
本発明によれば、サブキャリア群毎に最適なダイバーシチ合成アルゴリズムを選択することで、受信品質の向上、さらに場合によっては計算量の削減による消費電力の低減、及び回路規模の縮小あるいはアルゴリズムの簡易化などの改善を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係るOFDMダイバーシチ受信装置を示す。以下では簡単のため2個の受信ブランチを用いた場合について説明するが、受信ブランチの数を3以上にしてもよい。
図1において、アンテナ101,102により受信されるOFDM信号は、それぞれ無線部103,104を経由してA/D変換器105,106へ入力される。無線部103,104では、例えば低雑音増幅器による増幅、周波数変換(アップコンバート)、フィルタリング及び直交検波など、無線周波数(RF)帯での信号処理が施される。無線部103,104からの出力信号は、A/D変換器105,106によりディジタル信号に変換される。
なお、ここでは無線部103,104において直交検波を行うとしたが、無線部103,104から中間周波数(IF)帯の信号を出力し、これをA/D変換器105,106によりディジタル信号に変換した後、ヒルベルト変換等を利用したディジタル直交検波を行ってもよい。
A/D変換器105,106からの出力信号は、高速フーリエ変換(FFT)ユニット107,108によって時間領域の信号から周波数領域の信号に変換され、OFDM信号の各サブキャリアの信号が分離されて取り出される。アンテナ101から無線部103及びA/D変換器105を経てFFTユニット107までの要素、及びアンテナ102から無線部104及びA/D変換器106を経てFFTユニット108までの要素をそれぞれ受信ブランチと呼び、この例では受信ブランチの数は2個である。
図1では、FFTユニット107,108から各サブキャリアの信号がパラレルに出力されるように示されているが、実際には各サブキャリアの信号は時分割で、すなわちシリアルに出力される。実際には、FFTユニット107,108の前段において通常行われる自動利得制御(AGC)、自動周波数制御(AFC)などのアナログ信号での処理や、フレーム同期、シンボル同期(FFT窓制御)などのディジタル信号での同期処理を行うが、これらのための処理部については説明を省略する。
FFTユニット107,108からの出力信号は、それぞれサブキャリア毎に複素乗算部109,110により複素ウェイト、すなわち振幅と位相のウェイトが乗ぜられた後、合成部(加算器)111により加算合成されることによって、ダイバーシチ合成がなされる。乗算部109,110は、図1ではそれぞれ各サブキャリアに対応する複数の乗算器が示されているが、FFTユニット107,108から各サブキャリアの信号がシリアルに出力される場合、乗算部109,110はそれぞれ一つでよく、加算器111も一つでよい。加算器111からの出力信号は復調/復号器112に入力され、信号点判定による復調と復号がなされる。
FFTユニット107,108からの出力信号は干渉波検出部113にも入力され、さらに第1及び第2のウェイト計算部115,116にもそれぞれ入力される。干渉波検出部113では、FFTユニット107,108からの出力信号に含まれる干渉波をサブキャリア毎に検出し、干渉波の存在するサブキャリア位置を推定する。すなわち、干渉波検出部113は受信信号中の各サブキャリアにおける干渉波の存在の有無を判定し、干渉波が存在するサブキャリア群(第1のサブキャリア群)と干渉波が存在しないサブキャリア群(第2のサブキャリア群)を推定する。
干渉波検出部113の検出結果は、アルゴリズム選択部114に入力される。アルゴリズム選択部114は干渉波検出部113の結果を受け、図2に示すように各サブキャリア上の干渉波の存在の有無に応じて最適な適応アルゴリズムを選択する。干渉波が存在する第1のサブキャリア群に対しては、信号対干渉波比(Signal Interference Ratio:SIR)を最大化する第1の適応アルゴリズム、例えば(Maximum Signal Interference Ratio:MSIR)アルゴリズムを選択する。干渉波が存在しない第2のサブキャリア群に対しては、信号対雑音比(signal to noise ratio:SNR)を最大化する第2の適応アルゴリズム、例えば最大比合成(Maximum Ratio Combining:MRC)アルゴリズムを選択する。こうしてアルゴリズム選択部114により選択された適応アルゴリズムを示す情報は、第1及び第2のウェイト計算部115,116に与えられる。
第1のウェイト計算部115は、アルゴリズム選択部114によりMSIRアルゴリズムが選択されると、第1のサブキャリア群に対してMSIRアルゴリズムにより第1のサブキャリア群に対してSIRを最大化する、すなわち干渉波を除去するような第1のウェイトを計算し、第1のウェイトを複素乗算部109,110のうち第1のサブキャリア群が入力される乗算器に与える。一方、第2のウェイト計算部116は、アルゴリズム選択部114によりMRCアルゴリズムが選択されると、第1のサブキャリア群に対してMRCアルゴリズムにより第2のサブキャリア群に対してSNRを最大化するような第2のウェイトを計算し、第2のウェイトを複素乗算部109,110のうち第1のサブキャリア群が入力される乗算器に与える。
このようにサブキャリア毎に最適な重み付けを行うことにより、例えば地上ディジタル放送受信機などにおいて、アナログテレビジョン放送の混信のような狭帯域の同一チャネル干渉が存在する場合に、同一チャネル干渉による干渉波が存在する第1のサブキャリア群のSIRを改善しつつ、干渉波の存在しない第2のサブキャリア群に対してはSNRを最大化することができる。
次に、図3〜図5を用いて本実施形態の動作についてさらに詳しく説明する。干渉波検出部113では、図3に示すような手順でサブキャリア毎に干渉波の有無を調べ、干渉波の存在するサブキャリア位置を推定する。
まず、サブキャリア番号をkとし、初期化(k=0)を行う(ステップS11)。この後、ステップS12を経てk番目のサブキャリアについて復調/復号器112により復調を行う(ステップS13)。ここで復調とは、FFT後に伝送路歪等化や位相ノイズ除去などを行い、デマッピングすることを意味する。復調の結果、図4に示すようなI−Q平面のコンスタレーションが得られる。ここで、送信信号点はコンスタレーション上で決まった基準点1,2,3,4である。受信信号を復調して得られる信号点5と、これに最も近い基準点1との間の誤差ベクトル強度(Error Vector Magnitude:EVM)Dを計算する(ステップS14)。例えば、誤差ベクトル強度Dは以下の数式(1)に示すように2乗誤差で表される。
Figure 0004266201
ここで、xは復調信号のコンスタレーション上の信号点5のベクトルであり、rは基準信号点1のベクトル、すなわちxをシンボル判定した後の信号点のベクトルである。各ベクトルはx,rは複数のサンプルの集合平均E[ ]として求められる。
次に、誤差ベクトルDを所定の閾値Dthを比較し(ステップS15)、D<Dthであればk番目のサブキャリアに干渉波は存在しないと見なして、次のサブキャリアを探索するべくkの値を1つ増やしてステップS12に戻る(ステップS17)。一方、D>Dthであれば、k番目のサブキャリアに干渉波が存在すると見なして、サブキャリア番号kをメモリに記憶する(ステップS16)。以上の処理を全てのサブキャリアに対して行い、ステップS12でkが全サブキャリア数Nに達したとき、処理を終了する。
このように干渉波検出部113では、受信信号の誤差ベクトル強度を測定し、これが閾値を上回るときに干渉波があると推定することにより、簡易に干渉波の有無を判定することができる。複数の多値化モードを持つOFDMシステムにおいては、シンボルの各変調レートに応じて干渉波推定のための閾値を変えてもよい。
干渉波検出部113については、以下のように種々変形が可能である。例えば、図1では干渉波検出部113に全ての受信ブランチのFFT出力が入力されているが、一つの受信ブランチのFFT出力のみを干渉波検出に用いてもよく、例えば複数の受信ブランチのうち受信電力あるいはSNRが最大のブランチのFFT出力を用いることができる。複数の受信ブランチのFFT出力に対してそれぞれ誤差ベクトル強度Dを求め、Dが最も小さい受信ブランチの受信信号のみを用いて干渉波検出を行ってもよい。
干渉波検出部113においては、複数の受信ブランチのFFT出力に対してそれぞれ誤差ベクトル強度Dを求め、それらを平均化した値に対して閾値判定を行ってもよく、これにより雑音の影響を平滑化できる。この場合、複数の受信ブランチの誤差ベクトル強度Dを平均化する際に、各受信ブランチのSNRや受信電力に比例した重み付け平均を行うことにより、測定値の信頼度を考慮した平滑化が期待できる。
受信されるOFDM信号の全サブキャリアにパイロットシンボルのような既知信号が入っている場合、あるいは時間領域においてパイロット信号が挿入されている場合は、さらに高精度な干渉波検出が可能となる。この場合、基準シンボルrは前記のような判定後のシンボルではなく、時間領域の参照信号となる。そこで、FFT前の時間領域の受信信号と時間領域のパイロット信号との誤差D’ の1シンボル期間にわたる積分値を計算し、閾値Dth’と比較することによって、干渉波検出を行う。なお、誤差D’ の積分期間は1シンボル期間に限らず、雑音の平滑化という観点からより長い区間としてもよい。
次に、アルゴリズム選択部114での適応アルゴリズムの選択手順について図5を用いて説明する。干渉波検出部113による干渉波検出により(ステップS21)、干渉波が存在したか否かを調べる(ステップS22)。ここで、干渉波が存在する場合、例えば図2のようにOFDM信号帯域に対して部分的に干渉波が存在する場合には、図3のステップS16でメモリに蓄えられたサブキャリア番号kの信号、すなわち干渉波の存在する第1のサブキャリア群の信号を抽出し、その信号を使って第1の適応アルゴリズムにより第1のウェイト計算部114で第1のウェイトを求める(ステップS23)。
一方、ステップS22で干渉波が存在しないと判定された第2のサブキャリア群に対しては、第2のウェイト計算部116により第2の適応アルゴリズムにより第2のウェイトを計算する(ステップS24)。ステップS22で全てのサブキャリアに干渉波が存在しないと判定された場合には、全てのサブキャリアに対して第2の適応アルゴリズムによる第2のウェイトを計算する(ステップS25)。
ここで、第1のウェイトは前述したように受信信号に含まれる干渉波を除去するように計算されたウェイトである。第1のウェイトを計算する第1の適応アルゴリズムは、前述したようにSIRを最大化するMSIRアルゴリズムであり、このMSIRアルゴリズムとしては、最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error:MMSE)を用いた計算手法が挙げられる。このMMSEには、SMI(Sample Matrix Inversion)法や、他にも逐次的な処理アルゴリズムとしてLMS(Least Mean Square)や、RLS(Recursive Least Square)、CMA(Constant Module Algorithm)等がある。これによって周波数帯域内に部分的に存在する干渉波を抑圧し、なおかつ余剰のアンテナ自由度を利用して受信品質を改善することができる。もちろん全てのサブキャリアに干渉波が存在する場合は、第1の適応アルゴリズムによるウェイトのみで重み付け合成が行われることになる。
一方、第2のウェイトはSNRが最大となるような合成ウェイトである。第2のウェイトを計算する第2の適応アルゴリズムは、具体的には各アンテナの受信レベルに比例した振幅重み付けと同相にするような位相回転を同時に行う前述のMRCアルゴリズムが用いられる。これによって干渉波の存在しない周波数帯域においては、SNRを最大化することで受信品質を改善することができる。
干渉波が存在するとき、部分的あるいは全てのサブキャリアに対して第1の干渉除去アルゴリズムを適用するが、このとき計算量を低減するために、複数個のサブキャリアをまとめて一つのサブキャリア群とみなし、サブキャリア群毎に1組のウェイトを算出して重み付けを行う方法を用いてもよい。
図1において、複素乗算部109,110では前述のように全てのサブキャリア数分の乗算器を必要とせず、前述したようにFFTユニット107,108の出力がP/S(並直列変換)されて処理される場合は一つで済む。この場合、ウェイトの値をFFTユニット107,108の出力に合わせてサンプル毎に切り替えて乗積する形態をとる。これにより、回路規模は大幅に低減できる。
上述の実施形態では、ウェイト計算に2種類の異なる適応アルゴリズムを用いた場合について説明したが、さらに多くの種類のアルゴリズムを適用してもよく、所望の機能を満たすために消費電力をより小さくしたり、あるいは性能を向上させたりすることが可能である。また、適応アルゴリズムの内容及び適応アルゴリズムの数は、書き換え可能または変更可能としてもよい。
さらに、アンテナ101,102が指向性アンテナの場合、ある受信ブランチには干渉波が存在せず、他の受信ブランチのみに干渉波が存在するケースがある。このような場合には、干渉波が存在しない受信ブランチからのサブキャリア信号を選択する方法をとってもよく、これによりウェイト計算もが不要となるので、計算量をさらに低減する効果が期待できる。干渉波が存在しないサブキャリア信号の選択は、スイッチによって物理的に信号切り替えを行ってもよいし、あるいは干渉波が存在しない受信ブランチの受信信号及び干渉波が存在する受信ブランチの受信信号に対するウェイトを(w1, w2)=(1+j0, 0)としてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係るOFDMダイバーシチ受信装置のブロック図 狭帯域干渉波が周波数選択的に存在する例を説明する図 同実施形態における干渉波検出処理の例を示すフローチャート 同実施形態を説明するためのコンスタレーションとEVMの関係を示す図 同実施形態における干渉波検出からウェイト計算までの処理の例を示すフローチャート
符号の説明
101,102…アンテナ;
103,104…無線部;
105,106…A/D変換器;
107,108…FFTユニット;
109,110…素乗算器;
111…加算器;
112…復調/復号器;
113…干渉波検出部;
114…アルゴリズム選択部;
115,116…ウェイト計算部

Claims (6)

  1. 互いに直交する複数のサブキャリアを含む直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信して受信信号をそれぞれ出力する複数の受信ブランチと、
    前記受信信号中の各サブキャリアにおける干渉波の存在の有無を判定し、干渉波が存在する第1のサブキャリア群と干渉波が存在しない第2のサブキャリア群を推定する干渉波検出部と、
    前記第1のサブキャリア群に対して前記干渉波を除去するための第1のウェイトを乗じ、前記第2のサブキャリア群に対して信号対雑音比を最大とするための第2のウェイトを乗じる乗算部と、
    前記乗算部からの出力信号を合成する合成部とを具備し、
    前記干渉波検出部は、前記受信信号の誤差ベクトル強度を測定し、該誤差ベクトル強度が閾値を上回るときに前記干渉波が存在すると判定するOFDMダイバーシチ受信装置。
  2. 互いに直交する複数のサブキャリアを含む直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信して受信信号をそれぞれ出力する複数の受信ブランチと、
    前記受信信号中の各サブキャリアにおける干渉波の存在の有無を判定し、干渉波が存在する第1のサブキャリア群と干渉波が存在しない第2のサブキャリア群を推定する干渉波検出部と、
    前記第1のサブキャリア群に対して前記干渉波を除去するための第1のウェイトを乗じ、前記第2のサブキャリア群に対して信号対雑音比を最大とするための第2のウェイトを乗じる乗算部と、
    前記乗算部からの出力信号を合成する合成部とを具備し、
    前記干渉波検出部は、前記複数の受信ブランチのうち受信電力あるいは信号対雑音比が最大のブランチの受信信号について前記干渉波の存在の有無を判定するOFDM受信装置。
  3. 互いに直交する複数のサブキャリアを含む直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信して受信信号をそれぞれ出力する複数の受信ブランチと、
    前記受信信号中の各サブキャリアにおける干渉波の存在の有無を判定し、干渉波が存在する第1のサブキャリア群と干渉波が存在しない第2のサブキャリア群を推定する干渉波検出部と、
    前記第1のサブキャリア群に対して前記干渉波を除去するための第1のウェイトを乗じ、前記第2のサブキャリア群に対して信号対雑音比を最大とするための第2のウェイトを乗じる乗算部と、
    前記乗算部からの出力信号を合成する合成部とを具備し、
    前記干渉波検出部は、前記複数の受信ブランチからの受信信号に対してそれぞれ誤差ベクトル強度を求め、該誤差ベクトル強度が最小の受信信号について前記干渉波の存在の有無を判定するOFDM受信装置。
  4. 互いに直交する複数のサブキャリアを含む直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信して受信信号をそれぞれ出力する複数の受信ブランチと、
    前記受信信号中の各サブキャリアにおける干渉波の存在の有無を判定し、干渉波が存在する第1のサブキャリア群と干渉波が存在しない第2のサブキャリア群を推定する干渉波検出部と、
    前記第1のサブキャリア群に対して前記干渉波を除去するための第1のウェイトを乗じ、前記第2のサブキャリア群に対して信号対雑音比を最大とするための第2のウェイトを乗じる乗算部と、
    前記乗算部からの出力信号を合成する合成部とを具備し、
    前記干渉波検出部は、前記複数の受信ブランチからの受信信号の誤差ベクトル強度を測定し、該誤差ベクトル強度の平均値または重み付け平均値が閾値を上回るときに前記干渉波が存在すると判定するOFDMダイバーシチ受信装置。
  5. 信号対干渉波比(Signal Interference Ratio:SIR)を最大化するアルゴリズムに従って前記第1のサブキャリア群に対して前記干渉波を除去するウェイトを計算する第1のウェイト計算部と、最大比合成(Maximum Ratio Combining:MRC)アルゴリズムにより前記第2のウェイトを計算する第2のウェイト計算部とをさらに具備する請求項1乃至4のいずれか1項記載のOFDMダイバーシチ受信装置。
  6. 前記信号対干渉波比(Signal Interference Ratio:SIR)を最大化するアルゴリズムは、最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error:MMSE)である請求項記載のOFDMダイバーシチ受信装置。
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