JP2012049821A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信ウェイトの精度を向上することが可能な技術を提供する。
【解決手段】受信ウェイト処理部31は、無線リソース割り当て部40が通信端末2に対して送信周波数帯域として割り当てた複数の割り当て単位帯域を、記憶部34が記憶する干渉情報340に基づいて少なくとも1つのウェイト算出グループに分ける。そして、受信ウェイト処理部31は、ウェイト算出グループごとに、当該ウェイト算出グループに係る周波数帯域での受信信号に含まれる既知信号に基づいて受信ウェイトを算出する。受信ウェイト処理部31は、算出した受信ウェイトに基づいて、対応するウェイト算出グループに係る周波数帯域における複数のアンテナ13aによる受信の指向性を制御する。
【選択図】図3
【解決手段】受信ウェイト処理部31は、無線リソース割り当て部40が通信端末2に対して送信周波数帯域として割り当てた複数の割り当て単位帯域を、記憶部34が記憶する干渉情報340に基づいて少なくとも1つのウェイト算出グループに分ける。そして、受信ウェイト処理部31は、ウェイト算出グループごとに、当該ウェイト算出グループに係る周波数帯域での受信信号に含まれる既知信号に基づいて受信ウェイトを算出する。受信ウェイト処理部31は、算出した受信ウェイトに基づいて、対応するウェイト算出グループに係る周波数帯域における複数のアンテナ13aによる受信の指向性を制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は、複数のアンテナを用いて通信を行う通信技術に関する。
従来から無線通信に関して様々な技術が提案されている。例えば特許文献1には、アダプティブアレイアンテナ方式で通信を行う通信装置が開示されている。アレイアンテナの受信の指向性を制御するための受信ウェイトは、例えば、LMS(Least Mean Square)アルゴリズムやRLS(Recursive Least-Squares)アルゴリズムなどを用いて算出される。
さて、アダプティブアレイアンテナ方式で通信を行う通信装置においては、干渉波が存在すると、受信ウェイトの精度が劣化することがある。その結果、受信性能が低下する。
そこで、本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、受信ウェイトの精度を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る通信装置は、通信相手装置と通信を行う通信装置であって、前記通信相手装置からの信号を受信する複数のアンテナと、前記通信相手装置が送信する際に使用する送信周波数帯域を前記通信相手装置に割り当てる無線リソース割り当て部と、前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御するための受信ウェイトを、前記送信周波数帯域における前記複数のアンテナでの受信信号に含まれる既知信号に基づいて算出し、算出した前記受信ウェイトに基づいて、前記送信周波数帯域における前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御する受信ウェイト処理部と、前記送信周波数帯域での干渉状況を示す干渉情報を記憶する記憶部とを備え、前記送信周波数帯域として前記通信相手装置に対して割り当て可能な周波数帯域には、前記通信相手装置に対する周波数帯域の割り当て単位となる割り当て単位帯域が複数含まれ、前記受信ウェイト処理部は、前記送信周波数帯域として複数の割り当て単位帯域が前記通信相手装置に割り当てられている場合には、前記送信周波数帯域を構成する複数の割り当て単位帯域を、前記記憶部が記憶する前記干渉情報に基づいて少なくとも一つのグループに分けて、グループごとに、当該グループに係る周波数帯域での前記受信信号に含まれる複数の既知信号に基づいて前記受信ウェイトを算出し、算出した前記受信ウェイトに基づいて、対応するグループに係る周波数帯域における前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御する。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記干渉情報は、干渉波の有無を示す情報を含む。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記受信ウェイト処理部は、前記干渉情報に基づいて、前記送信周波数帯域において干渉波が存在しない複数の割り当て単位帯域を一つのグループにまとめる。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記干渉情報は、干渉波の送信元を特定する情報を含む。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記受信ウェイト処理部は、前記干渉情報に基づいて、前記送信周波数帯域において干渉波の送信元が同一である複数の割り当て単位帯域を一つのグループにまとめる。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記受信ウェイト処理部は、複数の割り当て単位帯域で構成される前記グループについての前記受信ウェイトベクトルを算出する際には、当該複数の割り当て単位帯域で送信される複数の既知信号を間引いて使用する。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記受信ウェイト処理部は、複数の割り当て単位帯域で構成される前記グループについての前記受信ウェイトベクトルを算出する際には、使用される複数の既知信号において当該複数の割り当て単位帯域のそれぞれで送信される少なくとも一つの既知信号が含まれるように、当該複数の割り当て単位帯域で送信される複数の既知信号を間引いて使用する。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記受信ウェイト処理部は、複数の割り当て単位帯域で構成される前記グループについての前記受信ウェイトベクトルを算出する際には、当該複数の割り当て単位帯域の間において、使用する既知信号の数が一致するように、当該複数の割り当て単位帯域で送信される複数の既知信号を間引いて使用する。
また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記通信装置は、通信端末と通信を行うとともにネットワークに接続された基地局であって、前記通信装置は、前記ネットワークと通信を行うネットワーク通信部と、前記干渉情報を生成する干渉情報生成部とをさらに備え、前記ネットワーク通信部は、前記ネットワークから、周辺の基地局での通信端末に対する無線リソースの割り当て状況を示す無線リソース割り当て情報を受信し、前記干渉情報生成部は、前記無線リソース割り当て情報に基づいて前記干渉情報を生成する。
また、本発明に係る通信方法は、通信相手装置と通信を行う通信方法であって、(a)前記通信相手装置からの信号を複数のアンテナで受信する工程と、(b)前記通信相手装置が送信する際に使用する送信周波数帯域を前記通信相手装置に割り当てる工程と、(c)前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御するための受信ウェイトを、前記送信周波数帯域における前記複数のアンテナでの受信信号に含まれる既知信号に基づいて算出し、算出した前記受信ウェイトに基づいて、前記送信周波数帯域における前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御する工程とを備え、前記送信周波数帯域として前記通信相手装置に対して割り当て可能な周波数帯域には、前記通信相手装置に対する周波数帯域の割り当て単位となる割り当て単位帯域が複数含まれ、前記工程(c)では、前記送信周波数帯域として複数の割り当て単位帯域が前記通信相手装置に割り当てられている場合には、前記送信周波数帯域を構成する複数の割り当て単位帯域を、前記送信周波数帯域での干渉状況を示す干渉情報に基づいて少なくとも一つのグループに分けて、グループごとに、当該グループに係る周波数帯域での前記受信信号に含まれる複数の既知信号に基づいて前記受信ウェイトを算出し、算出した前記受信ウェイトに基づいて、対応するグループに係る周波数帯域における前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御する。
本発明によれば、受信ウェイトの精度が向上する。
図1は本実施の形態に係る基地局1を備える無線通信システム100の構成を示す図である。無線通信システム100は、例えば、複信方式としてTDD(Time Division Duplexing)方式が採用されたLTE(Long Term Evolution)であって、複数の基地局1を備えている。LTEは「E−UTRA」とも呼ばれている。各基地局1は、複数の通信端末2と通信を行う。LTEでは、下り通信ではOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式が使用され、上り通信ではSC−FDMA(Single Carrier-Frequency Division Multiple Access)方式が使用される。したがって、基地局1から通信端末2への送信にはOFDMA方式が使用され、通信端末2から基地局1への送信にはSC−FDMA方式が使用される。OFDMA方式では、互いに直交する複数のサブキャリアが合成されたOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号が使用される。
図1に示されるように、各基地局1の通信エリア1a(サービスエリア)は、周辺基地局1の通信エリア1aと部分的に重なっている。図1では、2つの基地局1だけしか示されていないため、1つの基地局1に対して周辺基地局1が1つだけしか存在していないが、実際には、1つの基地局1に対して複数の周辺基地局1が存在する。複数の基地局1は、ネットワーク3に接続されており、ネットワーク3を通じて互いに通信可能となっている。またネットワーク3にはサーバ装置4が接続されており、各基地局1は、ネットワーク3を通じてサーバ装置4と通信可能となっている。
図2は各基地局1の構成を示す図である。基地局1は、時間軸と周波数軸とからなる2次元で特定される無線リソースを複数の通信端末2のそれぞれに個別に割り当てることによって、当該複数の通信端末2と同時に通信することが可能となっている。基地局1は、送受信アンテナとしてアレイアンテナを有し、アダプティブアレイアンテナ方式を用いてアレイアンテナの指向性を希望波に向けることが可能である。
図2に示されるように、基地局1は、無線通信部10と、複数のD/A変換部14と、複数のA/D変換部15と、制御部16と、ネットワーク通信部17とを備えている。
ネットワーク通信部17は、ネットワーク3からのビットデータを受信するとともに、制御部16からのビットデータをネットワーク3に送信する。
制御部16は、例えばCPUやメモリなどで構成されており、基地局1の動作を統括的に制御する。制御部16は、ネットワーク通信部17が受信したネットワーク3からのビットデータ等を含むベースバンドの送信信号を生成して複数のD/A変換部14に出力する。また制御部16は、複数のA/D変換部15から出力される受信信号に含まれる、通信端末2が生成したビットデータを再生する。そして、制御部16は、再生したビットデータのうち、ネットワーク3向けのビットデータをネットワーク通信部17に出力する。
無線通信部10は、複数のアンテナ13aから成るアレイアンテナ13と、複数の送信部11と、複数の受信部12とを備えている。各アンテナ13aは、通信端末2からの送信信号を受信する。複数のアンテナ13aでの受信信号は、複数の受信部12にそれぞれ入力される。また、複数の送信部11が出力する送信信号は複数のアンテナ13aにそれぞれ入力される。これにより、各アンテナ13aから信号が無線送信される。
各D/A変換部14は、制御部16から入力される、デジタル形式のベースバンドの送信信号をアナログ形式のベースバンドの送信信号に変換して出力する。複数の送信部11には、複数のD/A変換部14から出力される送信信号がそれぞれ入力される。各送信部11は、入力されたベースバンドの送信信号を搬送帯域の送信信号に変換して出力する。
各受信部12は、入力される搬送帯域の受信信号をベースバンドの受信信号に変換して出力する。複数のA/D変換部15には、複数の受信部12から出力されるアナログ形式の受信信号がそれぞれ入力される。各A/D変換部15は、入力されるアナログ形式の受信信号をデジタル形式の受信信号に変換して出力する。
図3は制御部16の主要な構成を示すブロック図である。図3に示されるように、制御部16は、複数のIDFT部20と、送信ウェイト処理部21と、送信信号生成部22とを備えている。さらに制御部16は、複数のDFT部30と、受信ウェイト処理部31と、受信データ取得部32と、干渉情報生成部33と、記憶部34と、無線リソース割り当て部40とを備えている。
複数のA/D変換部15から出力される受信信号は、制御部16において、フィルタ処理された後に、サイクリック・プレフィックス(CP)が除去されて、複数のDFT部30にそれぞれ入力される。各DFT部30は、入力される受信信号に対して離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)を行う。これにより、各DFT部30では、入力された受信信号を構成する複数のサブキャリアにそれぞれ対応する複数の複素信号が得られる。以後、DFT部30で得られる複素信号を「受信複素信号」と呼ぶ。また、DFT部30で得られる複数の複素信号を「受信複素信号列」と呼ぶ。各DFT部30で得られた受信複素信号列は、受信ウェイト処理部31に入力される。
受信ウェイト処理部31は、各アンテナ13aでの受信信号、つまり、各DFT部30から出力される受信複素信号列に設定する受信ウェイトを、例えばMMSE(最小二乗誤差法)を用いて算出する。受信ウェイトは、通信端末2からの送信信号に含まれる既知の複素信号に基づいて算出することができる。
受信ウェイト処理部31は、入力された複数の受信複素信号列のそれぞれについて、当該受信複素信号列を構成する複数の受信複素信号のそれぞれに対して、対応する受信ウェイトを乗算(複素乗算)する。そして、受信ウェイト処理部31は、複数の受信複素信号列に含まれる、同一のサブキャリアについての受信ウェイト乗算後の複数の受信複素信号を加算する。これにより、アレイアンテナ13の指向性、つまり複数のアンテナ13a全体での指向性が、特定の通信端末2からの1つのサブキャリア(希望波)に向けられるようになり、当該1つのサブキャリアについての希望複素信号を取得することができる。つまり、複数の受信複素信号列に含まれる、同一のサブキャリアについての受信ウェイト乗算後の複数の受信複素信号を足し合わせて得られる新たな複素信号では、干渉成分が除去されており、当該新たな複素信号が希望複素信号として取得される。受信ウェイト処理部31は、受信信号を構成する複数のサブキャリアのそれぞれについて希望複素信号を取得して出力する。
受信データ取得部32は、受信ウェイト処理部31から出力される、受信信号を構成する複数のサブキャリアについての希望複素信号に対して、等化処理を行った後、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse DFT)を行う。そして、受信データ取得部32は、逆離散フーリエ変換の実行によって得られた信号に対して復調処理を行って、当該信号をビットデータに変換する。その後、受信データ取得部32は、得られたビットデータに対してデスクランブル処理及び復号化処理を行う。これにより、受信データ取得部32では、通信端末2で生成された基地局1向けのビットデータが再生される。このビットデータのうち、ネットワーク3向けのビットデータはネットワーク通信部17に入力される。
干渉情報生成部33は、干渉情報340を生成して記憶部34に記憶させる。ここで、干渉情報340とは、基地局1と通信する各通信端末2が送信に使用する周波数帯域における当該基地局1での干渉状況を示す情報である。この干渉情報340は、受信ウェイト処理部31が受信ウェイトを算出する際に使用される。干渉情報340の詳細については後で説明する。
送信信号生成部22は、ネットワーク通信部17からのビットデータを含む、通信端末2に向けたビットデータを生成し、当該ビットデータに対して、符号化処理及びスクランブル処理を行う。そして、送信信号生成部22は、処理後のビットデータを、OFDM信号を構成する複数のサブキャリアに対応する、IQ平面上での複数の複素信号(複素シンボル)に変換して送信ウェイト処理部21に入力する。以後、送信信号生成部22で生成される複素信号を「送信複素信号」と呼ぶ。また、送信信号生成部22で生成される複数の複素信号を「送信複素信号列」と呼ぶ。
送信ウェイト処理部21は、入力された送信複素信号列を、アンテナ13aの数だけ準備する。この複数の送信複素信号列は、複数のアンテナ13aからそれぞれ送信される。送信ウェイト処理部21は、各送信複素信号列に設定する送信ウェイト、言い換えれば、各アンテナ13aから送信する送信信号に設定する送信ウェイトを算出する。送信ウェイトは、受信ウェイト処理部31で算出された受信ウェイトに基づいて算出することができる。そして、送信ウェイト処理部21は、入力された複数の送信複素信号列のそれぞれについて、当該送信複素信号列を構成する複数の送信複素信号のそれぞれに対して、対応する送信ウェイトを乗算する。その後、送信ウェイト処理部21は、送信ウェイト乗算後の複数の送信複素信号列を、複数のIDFT部20にそれぞれ入力する。
各IDFT部20は、入力される送信複素信号列に対して逆離散フーリエ変換を行う。これにより、IDFT部20では、送信複素信号列を構成する複数の送信複素信号(複素シンボル)で変調された複数のサブキャリアが合成されたベースバンドのOFDM信号が得られる。複数のIDFT部20で生成されたベースバンドの送信信号は、制御部16において、サイクリック・プレフィックスが付加された後、フィルタ処理が行われて、複数のD/A変換部14にそれぞれ入力される。
無線リソース割り当て部40は、通信対象の各通信端末2に対して、当該通信端末2に基地局1が信号を送信する際に使用する無線リソース(以後、「下り無線リソース」と呼ぶことがある)を割り当てる。これにより、各通信端末2について、下り通信(OFDMA方式)に使用される周波数帯域(サブキャリア)及び通信時間帯が決定される。制御部16は、無線リソース割り当て部40での下り無線リソースの割り当て結果に基づいてベースバンドの複数の送信信号を生成するとともに、当該割り当て結果に基づいたタイミングで当該複数の送信信号を複数のD/A変換部14にそれぞれ入力する。これにより、無線通信部10は、各通信端末2に対して、当該通信端末2に割り当てられた下り無線リソースを用いて信号を送信する。
また、無線リソース割り当て部40は、各通信端末2に対して、当該通信端末2が基地局1に信号を送信する際に使用する無線リソース(以後、「上り無線リソース」と呼ぶことがある)を割り当てる。これにより、各通信端末2について、上り通信(SC−FDMA方式)に使用される周波数帯域及び通信時間帯が決定される。制御部16は、無線リソース割り当て部40において通信端末2に対して上り無線リソースが割り当てられると、当該上り無線リソースを当該通信端末2に通知するための通知信号を生成する。そして、制御部16は、生成した通知信号を含む、ベースバンドの複数の送信信号を生成して、これらを複数のD/A変換部14にそれぞれ入力する。これにより、各通信端末2には、当該通信端末2に基地局1で割り当てられた上り無線リソースが通知される。各通信端末2は、基地局1から通知された上り無線リソースを用いて信号を基地局1に送信する。
図4は受信ウェイト処理部31の構成を示すブロック図である。図4に示されるように、受信ウェイト処理部31は、複数の複素乗算部310と、加算部311と、受信ウェイト算出部312とを備えている。
複数の複素乗算部310には、複数のDFT部30で取得された、同一のサブキャリアについての受信複素信号RSがそれぞれ入力される。また、複数の複素乗算部310には、受信ウェイト算出部312から出力される複数の受信ウェイトRWがそれぞれ入力される。各複素乗算部310は、入力された受信複素信号RSに対して、入力された受信ウェイトRWを複素乗算し、受信ウェイトRWが乗算された受信複素信号RSを出力する。加算部311は、複数の複素乗算部310から出力される、受信ウェイトRWが乗算された受信複素信号RSを足し合わせて、それによって得られた新たな受信複素信号を復調複素信号DSとして出力する。
受信ウェイト算出部312は、加算部311で得られた既知の復調複素信号DSについての参照信号に対する誤差を示す誤差信号を生成して出力する。この参照信号は、加算部311で得られた既知の復調複素信号DSについての理想信号である。
受信ウェイト算出部312は、逐次推定アルゴリズム、例えばRLSアルゴリズムを用いて、生成した誤差信号が小さくなるように複数の受信ウェイトRWを更新する。受信ウェイト算出部312は、以下の式(1)〜(3)を使用して複数の受信ウェイトRWを更新する。
ここで、jは受信ウェイトRWの更新回数を示している。w(j)は、複数の複素乗算部310にそれぞれ入力される、j回更新された複数の受信ウェイトRWから成る受信ウェイトベクトルを示している。x(j)は、(j+1)回目の受信ウェイトRWの更新時に使用される、複数の複素乗算部310にそれぞれ入力される複数の受信複素信号RSから成る受信信号ベクトルを示している。e(j)は、複数の複素乗算部310において、受信信号ベクトルx(j)を構成する複数の既知の受信複素信号RSに対して、受信ウェイトベクトルw(j)を構成する複数の受信ウェイトRWをそれぞれ設定したものを、加算部311で足し合わせて得られる既知の復調複素信号DSと、それに対応する参照信号との誤差を示す誤差信号を示している。k(j)はカルマンゲインベクトルと呼ばれており、λは忘却係数と呼ばれている。また、P(0)=cIで表される。ただし、Iは単位行列であって、cは任意の大きさの正数である。
受信ウェイト算出部312は、複数の受信ウェイトRW(受信ウェイトベクトル)を所定回数更新すると、複数の受信ウェイトRWの更新を終了する。更新終了後の複数の受信ウェイトRWが複数の複素乗算部310にそれぞれ入力されると、加算部311からは、干渉成分が除去された復調複素信号DS、つまり希望複素信号が出力されるようになる。これにより、受信ウェイト処理部31の加算部311からは、各サブキャリアについての希望複素信号が出力される。
次に基地局1と通信端末2との間で使用されるTDDフレーム300について説明する。TDDフレーム300は、時間軸と周波数軸とからなる2次元で特定される。TDDフレーム300の周波数帯域幅(システム帯域幅)は例えば20MHzであって、TDDフレーム300の時間長は10msである。基地局1は、TDDフレーム300から、各通信端末2に対して割り当てる上り無線リソース及び下り無線リソースを決定する。
図5はTDDフレーム300の構成を示す図である。図5に示されるように、TDDフレーム300は、2つのハーフフレーム301で構成されている。各ハーフフレーム301は、5個のサブフレーム302で構成されている。つまり、TDDフレーム300は10個のサブフレーム302で構成されている。サブフレーム302の時間長は1msである。
各サブフレーム302は、時間方向に2つのスロット303を含んで構成されている。各スロット303は、7個のシンボル期間304で構成されている。したがって、各サブフレーム302は、時間方向に14個のシンボル期間304を含んでいる。このシンボル期間304は、OFDMA方式の下り通信では、OFDMシンボルの1シンボル期間となり、SC−FDMA方式の上り通信では、DFTS(Discrete Fourier Transform Spread)−OFDMシンボルの1シンボル期間となる。各シンボル期間304は、CP(サイクリック・プリフィックス)が含められるCP期間305と有効シンボル期間306とで構成されている。以後、1つのスロット303を構成する7個のシンボル期間304を先頭から順に第0〜第6シンボル期間304とそれぞれ呼ぶことがある。
以上のように構成されるTDDフレーム300には、少なくとも1つの上り通信用のサブフレーム302と、少なくとも2つの下り通信用のサブフレーム302とが含められる。以後、上り通信用のサブフレーム302を「上りサブフレーム302」と呼び、下り通信用のサブフレーム302を「下りサブフレーム302」と呼ぶ。
LTEでは、TDDフレーム300において、周波数方向に180kHzの周波数帯域幅を含み、かつ時間方向に7個のシンボル期間304(1スロット303)を含む領域(無線リソース)が「リソースブロック」と呼ばれている。リソースブロックには、12個のサブキャリアが含まれる。TDDフレーム300には、周波数方向において、複数のリソースブロックが含まれる。TDDフレーム300において、周波数方向に含まれる複数のリソースブロックの数をLで表すと、例えばL=100に設定される。
無線リソース割り当て部40での通信端末2に対する無線リソースの割り当ては、リソースブロック単位で行われる。したがって、リソースブロックの周波数帯域は、通信端末2に対する周波数帯域の割り当て単位となる。以後、リソースブロックの周波数帯域を「割り当て単位帯域」と呼ぶことがある。上り通信ではSC−FDMA方式が使用されていることから、上りサブフレーム302の1つのスロット303において、ある通信端末2に対して複数のリソースブロックが割り当てられる際には、周波数方向に連続した複数のリソースブロック、つまり連続した複数の割り当て単位帯域が当該通信端末2に割り当てられる。
以後、TDDフレーム300において、周波数方向に並ぶL個のリソースブロックを、周波数が低い方から順にリソースブロックRB0〜RBLと呼ぶことがある。また、上りサブフレーム302に含まれるスロット303を「上りスロット303」と呼び、上りスロット303に含まれるリソースブロックを「上りリソースブロック」と呼ぶことがある。
図6は上りサブフレーム302の1スロット分を示す図である。上りサブフレーム302の各上りスロット303では、先頭から4つ目の第3シンボル期間304の各サブキャリアにおいて、既知の複素信号である復調リファレンス信号(DRS:Demodulation Reference Signal)が送信される。そして、上りサブフレーム302の各上りスロット303では、第0〜第2シンボル期間304及び第4〜第6シンボル期間304においてデータが送信される。
以後、上りリソースブロックRBn(0≦n≦99)に含まれる12個のサブキャリアを用いて送信される12個の復調リファレンス信号を、送信されるサブキャリアの周波数が低いものから順に復調リファレンス信号s(n,0)〜s(n,11)とそれぞれ呼ぶ。そして、アレイアンテナ13を構成する複数のアンテナ13aで受信される複数の復調リファレンス信号s(n,i)(0≦i≦11)から成る信号ベクトルを「リファレンス信号ベクトルS(n,i)」と呼ぶ。
受信ウェイト処理部31は、上りスロット303ごとに受信ウェイトベクトルを算出する。受信ウェイト処理部31は、各上りスロット303において、上り無線リソースとして少なくとも1つの上りリソースブロックが割り当てられた通信端末2から受信する、データを含む受信信号に設定する受信ウェイトベクトルを、当該少なくとも1つの上りリソースブロックで送信される複数の復調リファレンス信号に基づいて算出する。
以上のような本実施の形態に係る通信装置100において、干渉状況のばらつきが多い周波数帯域での複数の復調リファレンス信号を用いて受信ウェイトベクトルを算出すると、当該受信ウェイトベクトルの精度が劣化する。その結果、通信装置100の受信性能が劣化する。
そこで、本実施の形態では、干渉状況のばらつきの少ない周波数帯域での複数の復調リファレンス信号を用いて受信ウェイトベクトルを算出することが可能な通信装置100を提供する。以下に、受信ウェイト処理部31での受信ウェイトベクトルの算出方法について詳細に説明する。
<受信ウェイトの算出方法>
本実施の形態では、ある上りスロット303において、周波数方向で連続するM個(2≦M≦L)の上りリソースブロックが通信端末2に割り当てられている場合には、受信ウェイト処理部31は、当該M個の上りリソースブロックをN個(1≦N≦M)のグループに分けて、グループごとに1つの受信ウェイトベクトルを求める。そして、受信ウェイト処理部31は、求めた受信ウェイトベクトルに基づいて、それに対応するグループに係る周波数帯域における複数のアンテナ13aによる受信の指向性を制御する。つまり、受信ウェイト処理部31は、求めた受信ウェイトベクトルを、それに対応するグループを構成する各上りリソースブロックでの受信信号に設定する。受信ウェイト処理部31は、記憶部34内の干渉情報340に基づいて、M個の上りリソースブロックに対するグループ分けを行う。以後、このグループを「ウェイト算出グループ」と呼ぶ。
本実施の形態では、ある上りスロット303において、周波数方向で連続するM個(2≦M≦L)の上りリソースブロックが通信端末2に割り当てられている場合には、受信ウェイト処理部31は、当該M個の上りリソースブロックをN個(1≦N≦M)のグループに分けて、グループごとに1つの受信ウェイトベクトルを求める。そして、受信ウェイト処理部31は、求めた受信ウェイトベクトルに基づいて、それに対応するグループに係る周波数帯域における複数のアンテナ13aによる受信の指向性を制御する。つまり、受信ウェイト処理部31は、求めた受信ウェイトベクトルを、それに対応するグループを構成する各上りリソースブロックでの受信信号に設定する。受信ウェイト処理部31は、記憶部34内の干渉情報340に基づいて、M個の上りリソースブロックに対するグループ分けを行う。以後、このグループを「ウェイト算出グループ」と呼ぶ。
図7は干渉情報340の一例を示す図である。図7に示されるように、干渉情報340はテーブル形式となっている。干渉情報340では、周波数方向に並ぶL個の上りリソースブロックのそれぞれについて、当該上りリソースブロックを特定するための情報(例えば、リソースブロック番号)と、当該上りリソースブロックでの干渉波の有無を示す情報とが対応付けられている。また、干渉波が存在する上りリソースブロックに関しては、その上りリソースブロックを特定するための情報に対して、干渉波の送信元の通信端末2を特定するための情報(例えば、端末番号)が対応付けられている。したがって、干渉情報340を参照することによって、各上りリソースブロックについて、干渉波が存在するか否かを特定することができ、干渉波が存在する場合には、それを送信する通信端末2を特定することができる。受信ウェイト処理部31は、干渉情報340を参照することによって、1つのウェイト算出グループ内では干渉状況が同じとなるように、M個の上りリソースブロックに対するグループ分けを行う。例えば、受信ウェイト処理部31は、干渉波が存在しない複数のリソースブロックを1つのウェイト算出グループとする。また、受信ウェイト処理部31は、干渉波の送信元が同一である複数のリソースブロックを1つのウェイト算出グループとする。
以上のような干渉情報340は、干渉情報生成部33において、周辺基地局1からの情報に基づいて生成される。
ここで、本実施の形態では、各基地局1では、制御部16が、通信対象の各通信端末2に対する上り無線リソースの割り当て状況を示す上り無線リソース割り当て情報を生成する。この上り無線リソース割り当て情報には、通信対象の各通信端末2について、当該通信端末2を特定するための情報(例えば、端末番号)と、当該通信端末2が送信に使用する上りリソースブロックを特定するための情報(例えば、リソースブロック番号)とが含まれている。制御部16は、生成した上り無線リソース割り当て情報を、ネットワーク通信部17を通じてネットワーク3に送信する。ネットワーク3に送信された上り無線リソース割り当て情報はサーバ装置4に入力される。
サーバ装置4は、各基地局1に対して、当該基地局1の周辺に存在する各基地局1で生成された上り無線リソース割り当て情報をネットワーク3を通じて送信する。これにより、各基地局1は、ネットワーク通信部17において、当該基地局1の周辺の各基地局1で生成された上り無線リソース割り当て情報を受信することができる。干渉情報生成部33は、ネットワーク通信部17が受信した上り無線リソース割り当て情報に基づいて、図7のような干渉情報340を生成する。干渉情報生成部33は、上りリソースブロックRBnが周辺基地局1において使用されている場合には、上りリソースブロックRBnでは干渉波が存在すると判断して、干渉情報340において、上りリソースブロックRBnを特定するための情報に対して、干渉波が存在することを示す情報を対応付けるとともに周辺基地局1と上りリソースブロックRBnを使用して通信している通信端末2を特定するための情報を対応付ける。
図8は、ある上りスロット303において、周波数方向で連続するM個の上りリソースブロックRBm〜RBm+(M-1)が割り当てられている通信端末2からの受信信号に設定される受信ウェイトベクトルが算出される際の本実施の形態に係る基地局1の動作を示すフローチャートである。以下では、説明の対象の上りスロット303を「対象上りスロット303」と呼び、説明の対象の通信端末2を「対象通信端末2」と呼ぶ。また、通信端末2に対して割り当てられた上りリソースブロックを「割り当て上りリソースブロック」と呼ぶことがある。また、通信端末2に対して割り当てられたM個の上りリソースブロックRBm〜RBm+(M-1)の周波数帯域を「相手側送信周波数帯域」と呼ぶことがある。図8に示される処理は通信対象の各通信端末2について行われる。
図8に示されるように、ステップST1において、受信ウェイト処理部31は、干渉情報340を参照して、M個の上りリソースブロックRBm〜RBm+(M-1)のそれぞれについて、干渉波の有無を確認するとともに、干渉波が存在する場合にはその干渉波の送信元の通信端末2を特定する。
次にステップST2において、受信ウェイト処理部31は、1つのウェイト算出グループ内では干渉状況が同じとなるように、M個の上りリソースブロックRBm〜RBm+(M-1)をN個のウェイト算出グループに分ける。以下に、M=6の場合を例に挙げて、ステップST2での処理を具体的に説明する。以下の説明では、一例として、1つのウェイト算出グループが、周波数方向に連続する2つの上りリソースブロックで構成されるようにグループ分けを行うことを原則とする。ただし、この原則よりも、1つのウェイト算出グループ内で干渉状況が同一となるようにグループ分けを行う方が優先される。
図9は干渉情報340の一例を示す図である。図9には、上りリソースブロックRBm〜RBm+3においては干渉波が存在せず、上りリソースブロックRBm+4では通信端末Bからの干渉波が存在し、上りリソースブロックRBm+5では通信端末Cからの干渉波が存在している場合の干渉情報340が示されている。このような場合には、図9に示されるように、受信ウェイト処理部31は、干渉波が存在しない2つの上りリソースブロックRBm,RBm+1をウェイト算出グループWG1とし、干渉波が存在しない2つの上りリソースブロックRBm+2,RBm+3をウェイト算出グループWG2とし、通信端末Bからの干渉波が存在する上りリソースブロックRBm+4をウェイト算出グループWG3とし、通信端末Cからの干渉波が存在する上りリソースブロックRBm+5をウェイト算出グループWG4とする。これにより、各ウェイト算出グループにおいて、干渉状況は一様となる。
図10は干渉情報340の他の一例を示す図である。図10には、上りリソースブロックRBm〜RBm+2においては干渉波が存在せず、上りリソースブロックRBm+3,RBm+4では通信端末Bからの干渉波が存在し、上りリソースブロックRBm+5では通信端末Cからの干渉波が存在している場合の干渉情報340が示されている。このような場合には、図10に示されるように、受信ウェイト処理部31は、干渉波が存在しない2つの上りリソースブロックRBm,RBm+1をウェイト算出グループWG1とし、干渉波が存在しない1つの上りリソースブロックRBm+2をウェイト算出グループWG2とし、通信端末Bからの干渉波が存在する2つの上りリソースブロックRBm+3,RBm+4をウェイト算出グループWG3とし、通信端末Cからの干渉波が存在する1つの上りリソースブロックRBm+5をウェイト算出グループWG4とする。これにより、各ウェイト算出グループにおいて、干渉状況は一様となる。
図11は、上りリソースブロックRBm〜RBm+2において干渉波が存在しない場合の干渉情報340を示す図である。このような場合には、図11に示されるように、受信ウェイト処理部31は、6個の上りリソースブロックRBm〜RBm+5を、原則通りに、2つの上りリソースブロックRBm,RBm+1から成るウェイト算出グループWG1と、2つの上りリソースブロックRBm+2,RBm+3から成るウェイト算出グループWG2と、2つの上りリソースブロックRBm+4,RBm+5から成るウェイト算出グループWG3とに分ける。これにより、各ウェイト算出グループにおいて、干渉状況は一様となる。
図12は干渉情報340の他の一例を示す図である。図12には、上りリソースブロックRBm〜RBm+1においては干渉波が存在せず、上りリソースブロックRBm+2では通信端末Bからの干渉波が存在し、上りリソースブロックRBm+3,RBm+4では通信端末B,Dからの干渉波が存在し、上りリソースブロックRBm+5では通信端末Cからの干渉波が存在している場合の干渉情報340が示されている。
上述のように、各基地局1には複数の周辺基地局1が存在することから、ある周辺基地局1と通信する通信端末2で使用されている上りリソースブロックが、他の周辺基地局1と通信する通信端末2でも使用されていることがある。したがって、図12に示されるように、1つの上りリソースブロックでの干渉波の送信元が複数の通信端末2となることがある。このような場合において、複数の上りリソースブロックを1つのウェイト算出グループにまとめる際には、当該複数の上りリソースブロックの間において、干渉波の送信元の通信端末2が完全に一致するようにする。したがって、図12の例では、受信ウェイト処理部31は、干渉波が存在しない2つの上りリソースブロックRBm,RBm+1をウェイト算出グループWG1とし、通信端末Bからの干渉波だけが存在する1つの上りリソースブロックRBm+2をウェイト算出グループWG2とし、通信端末B,Cからの干渉波が存在する2つの上りリソースブロックRBm+3,RBm+4をウェイト算出グループWG3とし、通信端末Cからの干渉波だけが存在する1つの上りリソースブロックRBm+5をウェイト算出グループWG4としている。これにより、各ウェイト算出グループにおいて、干渉状況は一様となる。
以上のようにして、M個の上りリソースブロックRBm〜RBm+(M-1)が干渉情報340に基づいてN個のウェイト算出グループに分けられると、ステップST3において、受信ウェイト算出部312は、ウェイト算出グループごとに1つの受信ウェイトベクトルを求める。言い換えれば、相手側送信周波数帯域を構成するM個の割り当て単位帯域が干渉情報340に基づいてN個のグループに分けられると、受信ウェイト算出部312は、グループごとに1つの受信ウェイトベクトルを求める。受信ウェイト算出部312では、N個の受信ウェイトベクトルが求められる。
例えば、あるウェイト算出グループが1つの上りリソースブロックRBnで構成されている場合には、受信ウェイト算出部312は、対象スロット303において、アレイアンテナ13が受信する、上りリソースブロックRBnの周波数帯域の受信信号に含まれる12個のリファレンス信号ベクトルS(n,0)〜S(n,11)を用いて1つの受信ウェイトベクトルを求める。この場合には、上述の式(2),(3)における受信信号ベクトルx(j)を以下の式(4)のようにし、式(1)を用いて受信ウェイトベクトルを12回更新する。
また、あるウェイト算出グループがY(≧2)個の上りリソースブロックRBn〜RBn+(Y-1)で構成されている場合には、受信ウェイト算出部312は、対象スロット303において、アレイアンテナ13が受信する、上りリソースブロックRBn〜RBn+(Y-1)の周波数帯域の受信信号に含まれる(12×Y)個のリファレンス信号ベクトルS(n,0)〜S(n,11),S(n+1,0)〜S(n+1,11),・・・,S(n+(Y−1),0)〜S(n+(Y−1),11)を用いて1つの受信ウェイトベクトルを求める。この場合には、上述の式(2),(3)における受信信号ベクトルx(j)を以下の式(5)のようにし、式(1)を用いて受信ウェイトベクトルを(12×Y)回更新する。
ここで、[a]はaを超えない最大の整数を意味し、mod(a,b)は、aをbで割った余りを意味している。
ステップST3においてN個の受信ウェイトベクトルが求められると、ステップST4が実行される。ステップST4では、受信ウェイト処理部31は、算出された各受信ウェイトベクトルについて、当該受信ウェイトベクトルを、対象スロット303においてアレイアンテナ13が受信する、当該受信ウェイトベクトルに対応するウェイト算出グループに係る周波数帯域での受信信号に含まれる、リファレンス信号ベクトル以外の受信信号ベクトルに対して設定する。つまり、受信ウェイト処理部31は、あるウェイト算出グループについての受信ウェイトベクトルが算出されると、当該受信ウェイトベクトルを、対象スロット303においてアレイアンテナ13が受信する、当該ウェイト算出グループに係る周波数帯域での受信信号に含まれる、データを含む受信信号ベクトルに対して設定する。例えば、図9のウェイト算出グループWG1について求められた受信ウェイトベクトルは、対象スロット303においてアレイアンテナ13が受信する、ウェイト算出グループWG1に係る周波数帯域(上りリソースブロックRBm,RBm+1の周波数帯域)での受信信号に含まれる、データを含む受信信号ベクトルに対して設定される。これにより、アレイアンテナ13の受信の指向性、つまり複数のアンテナ13a全体での受信の指向性が制御されて、受信ウェイト処理部31からは、干渉成分が除去された、データを含む復調複素信号DSが出力されるようになる。よって、対象スロット303の第0〜第2シンボル期間304及び第4〜第6シンボル期間304において対象通信端末2から送信されるデータを、受信データ取得部32において適切に再生することができる。
なお、ウェイト算出グループがY(≧2)個の上りリソースブロックで構成される場合には、上述のように、当該Y個の上りリソースブロックで送信される(Y×12)個の復調リファレンス信号のすべてを使用して受信ウェイトベクトルを算出するのではなく、当該(Y×12)個の復調リファレンス信号を間引いて使用して受信ウェイトベクトルを算出しても良い。
例えば、受信ウェイトベクトルを12回更新すれば、十分な精度の受信ウェイトベクトルを得られる場合には、Y個の上りリソースブロックに含まれる、周波数方向に並ぶ(12×Y)個のサブキャリアでそれぞれ送信される(12×Y)個の復調リファレンス信号を(Y−1)個置きに使用しても良い。言い換えれば、当該(12×Y)個の復調リファレンス信号をY個に1個の割合で使用しても良い。これにより、ウェイト算出グループを構成する上りリソースブロックの数にかかわらず、1つのウェイト算出グループに対応する受信ウェイトベクトルは、所定回数(12回)更新されることになる。
具体的には、Y=2の場合には、2個の上りリソースブロックRBn,RBn+1に含まれる、周波数方向に並ぶ24個のサブキャリアでそれぞれ送信される24個の復調リファレンス信号s(n,0)〜s(n,11),s(n+1,0)〜s(n+1,11)を、図13に示されるように1つ置きに使用する。この場合には、受信ウェイトベクトルが12回更新されることになる。
また、Y=4の場合には、4個の上りリソースブロックRBn〜RBn+3に含まれる、周波数方向に並ぶ48個のサブキャリアでそれぞれ送信される48個の復調リファレンス信号s(n,0)〜s(n,11),s(n+1,0)〜s(n+1,11),s(n+2,0)〜s(n+2,11),s(n+3,0)〜s(n+3,11)を、図14に示されるように3つ置きに使用する。この場合にも、受信ウェイトベクトルが12回更新される。
このように、Y(≧2)個の上りリソースブロックで構成されるウェイト算出グループについての受信ウェイトベクトルを算出する際に、当該Y個の上りリソースブロックで送信される複数の復調リファレンス信号を間引いて使用することによって、当該受信ウェイトベクトルを算出する際の処理量を低減することができる。
また、ウェイト算出グループを構成するY個の上りリソースブロックで送信される(Y×12)個の復調リファレンス信号を間引いて使用する際には、図13,14に示されるように、使用される複数の復調リファレンス信号において当該Y個の上りリソースブロックのそれぞれで送信される少なくとも一つの復調リファレンス信号が含まれるようにすることが望ましい。図13の例では、受信ウェイトベクトルの算出に使用される複数の復調リファレンス信号には、上りリソースブロックRBn,RBn+1のそれぞれで送信される6個の復調リファレンス信号が含まれる。これにより、Y個の上りリソースブロックの間において復調リファレンス信号の受信特性が干渉波以外の原因で多少ばらつく場合であっても、Y個の上りリソースブロックのそれぞれについて精度の良い受信ウェイトベクトルを求めることができる。
また、使用される複数の復調リファレンス信号において、Y個の上りリソースブロックのそれぞれで送信される少なくとも一つの復調リファレンス信号が含まれるようにする場合には、図13,14に示されるように、Y個の上りリソースブロックの間において、使用される復調リファレンス信号の数を一致させることが望ましい。図13の例では、上りリソースブロックRBn,RBn+1のそれぞれにおいて、使用される復調リファレンス信号の数は6個である。これにより、Y個の上りリソースブロックのそれぞれについての受信ウェイトベクトルの精度をさらに向上することができる。
以上のように、本実施の形態では、受信ウェイトベクトルを求める際の、通信端末2が使用するM個の上りリソースブロックに対するグループ分けが、当該M個の上りリソースブロックでの干渉状況に基づいて行われる。周波数方向で見れば、受信ウェイトベクトルを求める際の、通信端末2が使用するM個の割り当て単位帯域に対するグループ分けが、当該M個の割り当て単位帯域(相手側送信周波数帯域)での干渉状況に基づいて行われる。そのため、各ウェイト算出グループにおいて、その周波数帯域内での干渉状況のばらつきを抑えることができる。したがって、干渉状況のばらつきが少ない周波数帯域での複数の復調リファレンス信号を用いて受信ウェイトベクトルを算出することができる。つまり、干渉波の影響のばらつきが少ない複数の既知信号を用いて受信ウェイトベクトルを算出することができる。よって、受信ウェイトベクトルの精度が向上する。
これに対して、通信端末2が使用するM個の上りリソースブロックのそれぞれについて受信ウェイトベクトルを算出する際には、つまり上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを算出する際には、M個の受信ウェイトベクトルを求めることになり、受信ウェイトベクトルを求める際の処理量が増大する。
さらに、1つの上りリソースブロックで送信される復調リファレンス信号の数は12個であるため、12回よりも多くの回数、受信ウェイトベクトルを更新できず、算出された受信ウェイトベクトルの精度が不十分である場合もある。
一方で、上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを求める場合には、狭い周波数帯域での複数の復調リファレンス信号を用いて受信ウェイトベクトルを求めることになることから、干渉状況のばらつきが少ない周波数帯域での複数の復調リファレンス信号を用いて受信ウェイトベクトルを算出することができる。つまり、干渉波の影響のばらつきが少ない複数の既知信号を用いて受信ウェイトベクトルを算出することができる。よって、この点においては、受信ウェイトベクトルの精度が向上する。
また、単純に複数の上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを求める場合には、各上りリソースブロックでの12個の復調リファレンス信号のすべてを使用することとすると、1つの受信ウェイトベクトルを算出する際の更新回数を増やすことができるため、更新回数の点においては、受信ウェイトベクトルの精度を向上させることができる。
また、通信端末2が使用するM個の上りリソースブロックにおいて、複数の上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを求める場合には、算出する受信ウェイトベクトルの数が少なくなることから、上述のように、12回程度受信ウェイトベクトルを更新すれば、十分な精度の受信ウェイトベクトルが得られる場合には、複数の上りリソースブロックでの複数の復調リファレンス信号を間引いて使用することによって、受信ウェイトベクトルを求める際の処理量を低減することができる。
一方で、単純に複数の上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを求める場合には、1つの受信ウェイトベクトルを求める際に使用する複数の上りリソースブロックの間では、干渉状況のばらつきが大きくなることがある。例えば、ある上りリソースブロックでは干渉波が存在し、他の上りリソースブロックでは干渉波が存在しない場合がある。また、ある上りリソースブロックでの干渉波の送信元の通信端末2と、他の上りリソースブロックでの干渉波の送信元の通信端末2とが異なると場合がある。したがって、単純に複数の上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを求める場合には、干渉状況のばらつきが大きい周波数帯域での複数の復調リファレンス信号、つまり干渉波の影響のばらつきが大きい複数の既知信号を用いて受信ウェイトベクトルを算出することがあり、受信ウェイトベクトルの精度が低下する。
例えば、上述の図9の例において、リソースブロックRBm+4,RBm+5を1つのウェイト算出グループにまとめた場合であって、受信ウェイトベクトルを、リソースブロックRBm+4での復調リファレンス信号を用いて更新した後に、リソースブロックRBm+5での復調リファレンス信号を用いて更新する場合を考える。この場合には、リソースブロックRBm+4での復調リファレンス信号を用いた前半のウェイト更新では、通信端末Bからの干渉波が受信信号から除去されるように受信ウェイトベクトルが更新されるが、リソースブロックRBm+5での復調リファレンス信号を用いた後半のウェイト更新では、通信端末Cからの干渉波を受信信号から除去されるように受信ウェイトベクトルが更新される。したがって、最終的に得られるのは、通信端末Cからの干渉波を受信信号から除去するような受信ウェイトベクトルである。このような受信ウェイトベクトルを、リソースブロックRBm+4の周波数帯域での受信信号に設定したとしても、通信端末Bからの干渉波を当該受信信号から適切に除去することはできない。よって、リソースブロックRBm+4,RBm+5全体で見れば、受信ウェイトベクトルの精度は低下すると言える。
上述のように、本実施の形態では、干渉波の影響のばらつきが少ない複数の既知信号を用いて受信ウェイトベクトルを算出することができることができるため、単純に複数の上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを求める場合と比較して、受信ウェイトベクトルの精度を向上させることができる。また、ウェイト算出グループに係る周波数帯域で送信される複数の既知信号のすべてを使用することによって、受信ウェイトベクトルの更新回数を多くすることができ、上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを求める場合と比較して、受信ウェイトベクトルの精度を向上させることができる。さらに、複数の割り当て単位帯域を1つのウェイト算出グループにまとめることによって、上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを求める場合と比較して、受信ウェイトベクトルを求める数を少なくすることが可能となる。したがって、ウェイト算出グループに係る周波数帯域で送信される複数の既知信号を間引いて使用することによって、上りリソースブロックごとに受信ウェイトベクトルを求める場合と比較して、受信ウェイトベクトルを求める際の処理量を低減することができる。
なお、上記の例では、1つのウェイト算出グループが、周波数方向に連続する2つの上りリソースブロックで構成されるようにグループ分けを行うことを原則としていたが、1つのウェイト算出グループを構成する複数の上りリソースブロックの数は“2”よりも大きくしても良い。例えば、上述の図10の例において、1つのウェイト算出グループが、周波数方向に連続する3つの上りリソースブロックで構成されるようにグループ分けを行うことを原則とした場合には、6個の上りリソースブロックRBm〜RBm+5を、3つの上りリソースブロックRBm〜RBm+2から成るウェイト算出グループと、2つの上りリソースブロックRBm+3,RBm+4から成るウェイト算出グループと、1つの上りリソースブロックRBm+5から成るウェイト算出グループとに分けられる。
また、上述の図11の例のように、通信端末2に割り当てられたM個の上りリソースブロックのそれぞれに干渉波が存在しない場合には、原則を無視して、当該M個の上りリソースブロックに対して1つの受信ウェイトベクトルを算出しても良い。
上述の説明では、本発明をLTEの基地局に適用する場合について説明したが、本発明は複数のアンテナを用いて通信する通信装置であれば、他の通信装置にも適用することができる。例えば、本発明は、PHS(Personal Handyphone System)での基地局や、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)での基地局にも適用することができる。
1 基地局
2 通信端末
3 ネットワーク
13a アンテナ
17 ネットワーク通信部
31 受信ウェイト処理部
33 干渉情報生成部
34 記憶部
40 無線リソース割り当て部
340 干渉情報
2 通信端末
3 ネットワーク
13a アンテナ
17 ネットワーク通信部
31 受信ウェイト処理部
33 干渉情報生成部
34 記憶部
40 無線リソース割り当て部
340 干渉情報
Claims (10)
- 通信相手装置と通信を行う通信装置であって、
前記通信相手装置からの信号を受信する複数のアンテナと、
前記通信相手装置が送信する際に使用する送信周波数帯域を前記通信相手装置に割り当てる無線リソース割り当て部と、
前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御するための受信ウェイトを、前記送信周波数帯域における前記複数のアンテナでの受信信号に含まれる既知信号に基づいて算出し、算出した前記受信ウェイトに基づいて、前記送信周波数帯域における前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御する受信ウェイト処理部と、
前記送信周波数帯域での干渉状況を示す干渉情報を記憶する記憶部と
を備え、
前記送信周波数帯域として前記通信相手装置に対して割り当て可能な周波数帯域には、前記通信相手装置に対する周波数帯域の割り当て単位となる割り当て単位帯域が複数含まれ、
前記受信ウェイト処理部は、
前記送信周波数帯域として複数の割り当て単位帯域が前記通信相手装置に割り当てられている場合には、
前記送信周波数帯域を構成する複数の割り当て単位帯域を、前記記憶部が記憶する前記干渉情報に基づいて少なくとも一つのグループに分けて、グループごとに、当該グループに係る周波数帯域での前記受信信号に含まれる複数の既知信号に基づいて前記受信ウェイトを算出し、算出した前記受信ウェイトに基づいて、対応するグループに係る周波数帯域における前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御する、通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置であって、
前記干渉情報は、干渉波の有無を示す情報を含む、通信装置。 - 請求項2に記載の通信装置であって、
前記受信ウェイト処理部は、前記干渉情報に基づいて、前記送信周波数帯域において干渉波が存在しない複数の割り当て単位帯域を一つのグループにまとめる、通信装置。 - 請求項1に記載の通信装置であって、
前記干渉情報は、干渉波の送信元を特定する情報を含む、通信装置。 - 請求項4に記載の通信装置であって、
前記受信ウェイト処理部は、前記干渉情報に基づいて、前記送信周波数帯域において干渉波の送信元が同一である複数の割り当て単位帯域を一つのグループにまとめる、通信装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の通信装置であって、
前記受信ウェイト処理部は、複数の割り当て単位帯域で構成される前記グループについての前記受信ウェイトベクトルを算出する際には、当該複数の割り当て単位帯域で送信される複数の既知信号を間引いて使用する、通信装置。 - 請求項6に記載の通信装置であって、
前記受信ウェイト処理部は、複数の割り当て単位帯域で構成される前記グループについての前記受信ウェイトベクトルを算出する際には、使用される複数の既知信号において当該複数の割り当て単位帯域のそれぞれで送信される少なくとも一つの既知信号が含まれるように、当該複数の割り当て単位帯域で送信される複数の既知信号を間引いて使用する、通信装置。 - 請求項7に記載の通信装置であって、
前記受信ウェイト処理部は、複数の割り当て単位帯域で構成される前記グループについての前記受信ウェイトベクトルを算出する際には、当該複数の割り当て単位帯域の間において、使用する既知信号の数が一致するように、当該複数の割り当て単位帯域で送信される複数の既知信号を間引いて使用する、通信装置。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載の通信装置であって、
前記通信装置は、通信端末と通信を行うとともにネットワークに接続された基地局であって、
前記通信装置は、
前記ネットワークと通信を行うネットワーク通信部と、
前記干渉情報を生成する干渉情報生成部と
をさらに備え、
前記ネットワーク通信部は、前記ネットワークから、周辺の基地局での通信端末に対する無線リソースの割り当て状況を示す無線リソース割り当て情報を受信し、
前記干渉情報生成部は、前記無線リソース割り当て情報に基づいて前記干渉情報を生成する、通信装置。 - 通信相手装置と通信を行う通信方法であって、
(a)前記通信相手装置からの信号を複数のアンテナで受信する工程と、
(b)前記通信相手装置が送信する際に使用する送信周波数帯域を前記通信相手装置に割り当てる工程と、
(c)前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御するための受信ウェイトを、前記送信周波数帯域における前記複数のアンテナでの受信信号に含まれる既知信号に基づいて算出し、算出した前記受信ウェイトに基づいて、前記送信周波数帯域における前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御する工程と
を備え、
前記送信周波数帯域として前記通信相手装置に対して割り当て可能な周波数帯域には、前記通信相手装置に対する周波数帯域の割り当て単位となる割り当て単位帯域が複数含まれ、
前記工程(c)では、
前記送信周波数帯域として複数の割り当て単位帯域が前記通信相手装置に割り当てられている場合には、
前記送信周波数帯域を構成する複数の割り当て単位帯域を、前記送信周波数帯域での干渉状況を示す干渉情報に基づいて少なくとも一つのグループに分けて、グループごとに、当該グループに係る周波数帯域での前記受信信号に含まれる複数の既知信号に基づいて前記受信ウェイトを算出し、算出した前記受信ウェイトに基づいて、対応するグループに係る周波数帯域における前記複数のアンテナによる受信の指向性を制御する、通信方法。
Priority Applications (1)
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JP2010189908A JP2012049821A (ja) | 2010-08-26 | 2010-08-26 | 通信装置及び通信方法 |
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JP2006186421A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-13 | Toshiba Corp | Ofdmダイバーシチ受信装置 |
JP2007089113A (ja) * | 2005-06-14 | 2007-04-05 | Ntt Docomo Inc | 送信装置、送信方法、受信装置及び受信方法 |
JP2010109648A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Kyocera Corp | データ送信装置 |
-
2010
- 2010-08-26 JP JP2010189908A patent/JP2012049821A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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