JP3108613B2 - 作業車 - Google Patents

作業車

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JP3108613B2
JP3108613B2 JP07262652A JP26265295A JP3108613B2 JP 3108613 B2 JP3108613 B2 JP 3108613B2 JP 07262652 A JP07262652 A JP 07262652A JP 26265295 A JP26265295 A JP 26265295A JP 3108613 B2 JP3108613 B2 JP 3108613B2
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林  正樹
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Kubota Corp
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用芝刈機やトラ
クタなどの作業車に関し、詳しくは、ボンネットにより
覆われたエンジンルーム内に、上部に冷却ファンを備え
た縦軸型のエンジンを配置するとともに、ファンカバー
上面の冷却風取入口の上方にボックス型の防塵網を配設
してエンジンの上方からエンジン冷却風を吸引すべく構
成し、さらに、エンジンの前方にエアークリーナを配置
するとともに、そのエアークリーナの吸気口を前記ボッ
クス型防塵網の内部に望ませて防塵網内の清浄空気を吸
引すべく構成してある作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】ファンカバー上面の冷却風取入口の上方
にボックス型の防塵網を備えた構造のものは、例えば、
特開平4‐166422号公報に示されるように、ファ
ンカバー上面の冷却風取入口に偏平の防塵網を設けた構
造のものに比して、防塵面積が広い為、防塵網の早期の
目詰まりを抑制し得る利点を有する。上記のように、フ
ァンカバー上面の冷却風取入口にボックス型の防塵網を
設けた構造のものとして、本出願人は、先に、特願平7
−226153号を特許出願したものであるが、この構
造のものは、図4に示すように、ボンネット4により覆
われたエンジンルーム内に、上部に冷却ファン12を備
えた縦軸型のエンジンEを配置するとともに、ファンカ
バー20上面の冷却風取入口20aの上方にボックス型
の防塵網19を配設して、操縦パネル17に形成の吸気
口17Aよりエンジン冷却風を吸引してラジエータ11
を冷却した後、ボンネット4前面の排気口4aより機外
に排出、或いは、キャブレター15、マフラー16を冷
却した後、マフラーカバー18に形成の排気口18Aよ
り機外に排出すべく構成し、さらに、エンジンEの前方
にエアークリーナ14を配置するとともに、そのエアー
クリーナ14の吸気口14aを前記ボックス型防塵網1
9内に突入させて防塵網19内の清浄空気を吸引すべく
構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エンジン冷却ファンに
よる吸引力が強い為、エアークリーナの吸気量が不足気
味となりエンジントラブルを誘発する虞れがある。
【0004】そこで、上記欠点を解消する手段として、
エンジン冷却ファンとエアークリーナとの前後方向の相
対間隔を広くしてエアークリーナの吸気量を確保する
と、それに付随してエンジンボンネットを大きくしなけ
ればならず機体全体の大型化を伴う不都合がある。本発
明の目的は、ボックス型防塵網の大型化を伴うことなく
エアークリーナの吸気量を確保する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、前記ボックス型防塵網の内部に、前記冷却ファンの
吸気作用が前記エアークリーナの吸気口の付近に及ぶこ
とを抑制する邪魔板を設けてある。 〔作用〕エンジン冷却ファンは回転による負圧作用によ
って周りからエンジン冷却風を吸引することとなるが、
ボックス型の防塵網の内部に、冷却ファンの吸気作用が
エアークリーナの吸気口の付近に及ぶことを抑制する邪
魔板を設けてあるから、エンジン冷却ファンによる吸気
作用がエアークリーナ側の空気に及ぶことが抑制され、
エアークリーナの吸気が確保されることとなる。 〔効果〕このように、防塵網の内部に邪魔板を設けるこ
とで、防塵網の大型化を伴うことなくエアークリーナの
吸気量を確保することができ、吸気不足によるエンジン
トラブルの誘発を抑制し得る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、走行機体1の前・後輪
2,3の間にモーアMを装備したミッドマウント型の乗
用芝刈機を示し、この乗用芝刈機は、機体前部のエンジ
ンボンネット4内に出力軸を下方に向けて突出した縦軸
型のエンジンEを配備し、そのエンジンEの出力軸から
ベルト伝動装置5を介してモーアMに動力を伝達するよ
うになっている。前記モーアMは、車体フレーム1a
に、手動レバー6によって昇降操作されるリンク機構R
を介して昇降可能に装着されている。7は、ボンネット
4のに設けられた前部ライト、8はスロットルレバー、
9は燃料タンクである。
【0007】図2に示すように、ボンネット4と操縦パ
ネル17とによって覆われたエンジンルームに配設のエ
ンジンEは、上部にラジエータ11並びにラジエータ冷
却ファン12を備えた水冷式のガソリンエンジンであっ
て、ラジエータ11の上部にボックス型の防塵網19を
備えている。そして、前記エンジンルーム内には、エン
ジンEの前方にエアークリーナ14、キャブレター1
5、マフラー16等が配備されており、ラジエータ冷却
ファン12によって、エンジンルームの後部壁を形成す
る操縦パネル17に形成のリアグリルとサイドグリルの
吸気口17Aよりエンジン冷却風を吸引して、ラジエー
タ11を冷却した後、ボンネット4前面の排気口4aよ
り機外に排出、或いは、キャブレター15、マフラー1
6を冷却した後、マフラーカバー18に形成の排気口1
8Aより機外に排出されるようになっている。
【0008】前記防塵網19は、エンジンEに対して後
方にオーバーハングする状態で設けられており、底面の
中央にラジエータ11に連通する開口部19gが形成さ
れており、開口部19gの周りには、クッション材27
が介在されている。
【0009】前記ファンカバー20は、上面に冷却風取
入口20aを備え、前面並びに底面に排気口を備えてい
る。
【0010】そして、この乗用芝刈機においては、エア
ークリーナ14が防塵網19内の清浄空気を吸引するよ
うになっており、前記冷却ファン12の吸気による負圧
作用が前記エアークリーナ14の吸気口14aの付近に
及ぶことを抑制する邪魔板28が設けれている。つま
り、防塵網19の開口部19gより前方の底面部分に、
エアークリーナ14の吸気口14aが突入され、その吸
気口14aと開口部19gとの間の底面部分に、逆L字
型の邪魔板28が前記開口部19gにオーバーハングす
る状態で立設固着されている。
【0011】図2、図3に示すように、この乗用芝刈機
においては、エンジンEの側面をスロットルワイヤ2
9、燃料ホース30、ヘッドライトハーネス31が横切
る為、それらが、エキゾーストパイプ32に接触してシ
ョートや火災の危険が起こらないように、車体フレーム
1aにワイヤ固定板33を取付けて、それらをコードク
ランプ34を介して固定してある。前記コードクランプ
34は、金属製のコードクランプでビス35を介してワ
イヤ固定板33に取付けてあり、コードを巻回する部分
が樹脂コーティングされている。
【0012】上記構造によれば、冷却ファン12により
操縦パネル17に形成の吸気口17Aよりエンジン冷却
風を吸引して、防塵ネット19で塵埃を除去した後、ラ
ジエータ11を冷却して、ファンカバー20によりエン
ジン冷却風を前方並びに下方に排出してエンジンボンネ
ット4前面の排気口4a及びマフラーカバー18の排気
口18Aより機外に吹き出すこととなる。そして、前記
エアークリーナ14は、ボックス型防塵網19内に突入
された吸気口14aを介して防塵網19内の清浄空気を
吸引することとなる。斯る場合、エアークリーナ14の
吸気口14aと防塵網19の開口部19gとの間に配設
された邪魔板28により、冷却ファン12の回転による
負圧作用がエアークリーナ14側の吸気に及ぶことが抑
制され、エアークリーナ14の吸気が確保されることと
なる。
【0013】〔別実施の形態〕上記実施の形態において
は、邪魔板28として逆L字型の形状を示したが、冷却
ファン12の吸気作用がエアークリーナ14の吸気口1
4aの付近に及ぶことを抑制するものであればいかなる
形状であっても良い。
【0014】また、実施の形態においては、エンジンの
上部にラジエーターを備えた水冷式のエンジンに付いて
例示したが、エンジンの上部に冷却ファンを備えた空冷
式のエンジンであっても良い。
【0015】さらに、上記実施の形態においては、ボン
ネットと操縦パネルにより覆われたエンジンルーム内に
エンジンを配置したが、エンジンルームが、ボンネット
と操縦パネルとに区画されている場合には、ボンネット
内に配置した形式のものであっても良い。斯かる場合に
は、ボンネット上面に吸気口を設けてボンネットの上部
から吸引することとなる。
【0016】さらにまた、作業車としてはトラクタであ
ってもよい。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用芝刈機の全体側面図
【図2】ボンネット内の縦断側面図
【図3】ワイヤ固定板の斜視図
【図4】従来構造を示す縦断側面図
【符号の説明】
4 ボンネット 12 冷却ファン 14 エアークリーナ 14a 吸気口 19 ボックス型防塵網 20 ファンカバー 20a 冷却風取入口 28 邪魔板 E エンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−66745(JP,A) 特開 平4−166422(JP,A) 特開 昭61−268523(JP,A) 特開 平2−81717(JP,A) 特開 平4−66327(JP,A) 特開 平8−150842(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 11/06 B60K 11/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボンネット(4)により覆われたエンジ
    ンルーム内に、上部に冷却ファン(12)を備えた縦軸
    型のエンジン(E)を配置するとともに、ファンカバー
    (20)上面の冷却風取入口(20a)の上方にボック
    ス型の防塵網(19)を配設してエンジン(E)の上方
    からエンジン冷却風を吸引すべく構成し、さらに、エン
    ジン(E)の前方にエアークリーナ(14)を配置する
    とともに、そのエアークリーナ(14)の吸気口(14
    a)を前記ボックス型防塵網(19)の内部に望ませて
    防塵網(19)内の清浄空気を吸引すべく構成してある
    作業車であって、前記ボックス型防塵網(19)の内部
    に、前記冷却ファン(12)の吸気作用が前記エアーク
    リーナ(14)の吸気口(14a)の付近に及ぶことを
    抑制する邪魔板(28)を設けてある作業車。
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