JP3108169B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents
衣類乾燥機Info
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- JP3108169B2 JP3108169B2 JP03342008A JP34200891A JP3108169B2 JP 3108169 B2 JP3108169 B2 JP 3108169B2 JP 03342008 A JP03342008 A JP 03342008A JP 34200891 A JP34200891 A JP 34200891A JP 3108169 B2 JP3108169 B2 JP 3108169B2
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- drying air
- drying
- fan
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換型の両面ファン
を備えた除湿型の衣類乾燥機に関する。
を備えた除湿型の衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種衣類乾燥機は、例えば特開
平1−280500号公報(D06F58/02)に示
されているように、循環ファン面及び冷却ファン面を表
裏一体に設けた熱交換型の両面ファンを使用し、循環フ
ァン面により乾燥風を乾燥室に対して循環させると共
に、冷却ファン面により外部空気を冷却風として導入,
導出させ、循環する乾燥風と導入した冷却風とを両面フ
ァンにおいて熱交換させることにより乾燥風に含まれる
水分を凝縮,除去する構成になっており、水分が取り除
かれた乾燥風はヒータにより再加熱されて乾燥室に供給
される。
平1−280500号公報(D06F58/02)に示
されているように、循環ファン面及び冷却ファン面を表
裏一体に設けた熱交換型の両面ファンを使用し、循環フ
ァン面により乾燥風を乾燥室に対して循環させると共
に、冷却ファン面により外部空気を冷却風として導入,
導出させ、循環する乾燥風と導入した冷却風とを両面フ
ァンにおいて熱交換させることにより乾燥風に含まれる
水分を凝縮,除去する構成になっており、水分が取り除
かれた乾燥風はヒータにより再加熱されて乾燥室に供給
される。
【0003】ここで、横軸型のドラムを使用した衣類乾
燥機では、機枠内のドラムの後方に乾燥風路と冷却風路
とを仕切る仕切板を立設し、この仕切板の中央の円形開
口に前記両面ファンを嵌装させるが、この場合、両面フ
ァンの外周部と仕切板の円形開口内周部との間をシール
する必要がある。
燥機では、機枠内のドラムの後方に乾燥風路と冷却風路
とを仕切る仕切板を立設し、この仕切板の中央の円形開
口に前記両面ファンを嵌装させるが、この場合、両面フ
ァンの外周部と仕切板の円形開口内周部との間をシール
する必要がある。
【0004】このため、前記公報のものにおいては、両
面ファンの外周部に、開口が乾燥風路側に向くような同
心円状の複数の溝を形成した回転リブ群を形成すると共
に、仕切板の開口内周部に、開口が冷却風路側に向くよ
うな同心円状の複数の溝を形成した固定リブ群を形成
し、両リブ群をそれぞれのリブを互いに遊嵌させていわ
ゆるラビリンス結合を構成し、エアシールするようにし
ている。
面ファンの外周部に、開口が乾燥風路側に向くような同
心円状の複数の溝を形成した回転リブ群を形成すると共
に、仕切板の開口内周部に、開口が冷却風路側に向くよ
うな同心円状の複数の溝を形成した固定リブ群を形成
し、両リブ群をそれぞれのリブを互いに遊嵌させていわ
ゆるラビリンス結合を構成し、エアシールするようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した衣類乾燥機に
あっては、両面ファンの外周部と仕切板の内周部とを回
転リブ群と固定リブ群とのラビリンス結合によりシール
する構成であるが、両リブ群のリブはいずれも水平軸と
同心の円筒状に形成され、これらが交互に遊嵌されてい
るだけであるため、乾燥機が後方へ傾いて設置された場
合には、両面ファンの循環ファン面で凝縮した水分が固
定リブ群の最内周リブを伝って回転リブ群側に流れ、こ
れが固定リブ群の各リブに沿って順次下部に流れ、遂に
は固定リブ群の最外周リブに導かれて冷却風路側に流れ
落ち、水漏れが発生する結果となる。
あっては、両面ファンの外周部と仕切板の内周部とを回
転リブ群と固定リブ群とのラビリンス結合によりシール
する構成であるが、両リブ群のリブはいずれも水平軸と
同心の円筒状に形成され、これらが交互に遊嵌されてい
るだけであるため、乾燥機が後方へ傾いて設置された場
合には、両面ファンの循環ファン面で凝縮した水分が固
定リブ群の最内周リブを伝って回転リブ群側に流れ、こ
れが固定リブ群の各リブに沿って順次下部に流れ、遂に
は固定リブ群の最外周リブに導かれて冷却風路側に流れ
落ち、水漏れが発生する結果となる。
【0006】特に、前記公報技術にあっては、固定リブ
群の最内周リブの先端に垂直リブを設け、乾燥風路側か
らの凝縮水の漏出を抑えているが、乾燥機が傾いて設置
された場合には、凝縮水がこの垂直リブを容易に乗り越
えて冷却風路側へ漏れてしまい、あるいは、固定リブ群
をインジェクション成形する際にリブに金型の抜きテー
パを形成したとしてもこれは約1度程度であり、乾燥機
の後方への傾きにより水漏れを生じてしまう。
群の最内周リブの先端に垂直リブを設け、乾燥風路側か
らの凝縮水の漏出を抑えているが、乾燥機が傾いて設置
された場合には、凝縮水がこの垂直リブを容易に乗り越
えて冷却風路側へ漏れてしまい、あるいは、固定リブ群
をインジェクション成形する際にリブに金型の抜きテー
パを形成したとしてもこれは約1度程度であり、乾燥機
の後方への傾きにより水漏れを生じてしまう。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、傾けて設置した場合でも水漏れを生じること
のない衣類乾燥機を提供することにある。
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、傾けて設置した場合でも水漏れを生じること
のない衣類乾燥機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の衣類乾燥機にあっては、乾燥室に乾燥風を
循環させる循環ファン面及び冷却風を導入,導出させる
冷却ファン面を表裏一体に設けた熱交換型の両面ファン
の外周部に、開口が乾燥風路側に向く同心円状の複数の
溝を形成した回転リブ群を形成すると共に、両面ファン
の外周部に対向した仕切板の内周部に、開口が冷却風路
側に向く同心円状の複数の溝を形成した固定リブ群を形
成し、回転リブ群と固定リブ群とのそれぞれのリブを互
いに遊嵌し、かつ、固定リブ群の最外周溝における下部
には、該最外周溝内と乾燥風路とを連通させる連通孔を
形成すると共に、固定リブ群における連通孔よりも乾燥
風の上流側の位置には、乾燥風路側に突出して該乾燥風
路を狭くし、連通孔の位置で乾燥風の流速を高める凸部
を設け、更に、固定リブ群の最外周溝における下部底面
に乾燥風路側が低くなる傾斜を形成したものである。
に、本発明の衣類乾燥機にあっては、乾燥室に乾燥風を
循環させる循環ファン面及び冷却風を導入,導出させる
冷却ファン面を表裏一体に設けた熱交換型の両面ファン
の外周部に、開口が乾燥風路側に向く同心円状の複数の
溝を形成した回転リブ群を形成すると共に、両面ファン
の外周部に対向した仕切板の内周部に、開口が冷却風路
側に向く同心円状の複数の溝を形成した固定リブ群を形
成し、回転リブ群と固定リブ群とのそれぞれのリブを互
いに遊嵌し、かつ、固定リブ群の最外周溝における下部
には、該最外周溝内と乾燥風路とを連通させる連通孔を
形成すると共に、固定リブ群における連通孔よりも乾燥
風の上流側の位置には、乾燥風路側に突出して該乾燥風
路を狭くし、連通孔の位置で乾燥風の流速を高める凸部
を設け、更に、固定リブ群の最外周溝における下部底面
に乾燥風路側が低くなる傾斜を形成したものである。
【0009】
【作用】前述した構成にあっては、乾燥機が後方,すな
わち冷却風路側に傾いて設置された場合のように、両面
ファンの循環ファン面で凝縮した水が固定リブ群の最内
周リブから回転リブ群側に流れ出ると、この凝縮水は固
定リブ群の各リブに沿って下部へと流れ落ち、遂には固
定リブ群の最外周溝の下部まで流れ落ちるが、この位置
には乾燥風路に連通した連通孔が形成され、その乾燥風
上流側の乾燥風路が凸部により狭くなっているため、こ
の部分の乾燥風の流速が速くなって圧力が低くなってお
り、したがって、前記最外周溝の下部に流れ落ちた凝縮
水は乾燥風路側の吸い込み作用により連通孔を通って乾
燥風路に導かれ、冷却風路側への水漏れが防止される。
わち冷却風路側に傾いて設置された場合のように、両面
ファンの循環ファン面で凝縮した水が固定リブ群の最内
周リブから回転リブ群側に流れ出ると、この凝縮水は固
定リブ群の各リブに沿って下部へと流れ落ち、遂には固
定リブ群の最外周溝の下部まで流れ落ちるが、この位置
には乾燥風路に連通した連通孔が形成され、その乾燥風
上流側の乾燥風路が凸部により狭くなっているため、こ
の部分の乾燥風の流速が速くなって圧力が低くなってお
り、したがって、前記最外周溝の下部に流れ落ちた凝縮
水は乾燥風路側の吸い込み作用により連通孔を通って乾
燥風路に導かれ、冷却風路側への水漏れが防止される。
【0010】
【実施例】実施例につき、図面を用いて説明する。ま
ず、衣類乾燥機の全体構成を図2により説明する。1は
衣類乾燥機2の機枠、3は機枠1の前面中央に設けられ
た衣類の投入口、4は機枠1の後面に止着された後面板
であり、中央に外部空気の導入孔5が多数設けられ、下
部に導出口6が設けられている。7は投入口3を開閉す
るドア、8は機枠1内の前部に投入口4を囲むよう取り
付けられた環状の板金製ドラム支持板、9は機枠1の後
部に後面板4と間隔を有するよう横方向に架設された支
持板、10は支持板9に固定されたファンケーシングで
あり、これにより機枠1内が乾燥室11とファン室12
とに区画されている。
ず、衣類乾燥機の全体構成を図2により説明する。1は
衣類乾燥機2の機枠、3は機枠1の前面中央に設けられ
た衣類の投入口、4は機枠1の後面に止着された後面板
であり、中央に外部空気の導入孔5が多数設けられ、下
部に導出口6が設けられている。7は投入口3を開閉す
るドア、8は機枠1内の前部に投入口4を囲むよう取り
付けられた環状の板金製ドラム支持板、9は機枠1の後
部に後面板4と間隔を有するよう横方向に架設された支
持板、10は支持板9に固定されたファンケーシングで
あり、これにより機枠1内が乾燥室11とファン室12
とに区画されている。
【0011】13は乾燥室11内に配設された横軸型の
ドラムであり、前面開口を前記投入口3に対向させてド
ラム支持板8にフェルト等を介して支持され、後面側が
後面板4と支持板9とで支持された軸14に回転自在に
支持されている。15はドラム13の後面中央に放射状
に設けられた乾燥風出口、16はこの出口15の前面を
覆うリントフィルタ、17はドラム支持板8の下部に設
けられた乾燥風入口、18は支持板9に設けられ乾燥室
11とファン室12とを連通した連通口、19は乾燥風
出口15からの風を確実に連通口18に案内するための
シール部材である。
ドラムであり、前面開口を前記投入口3に対向させてド
ラム支持板8にフェルト等を介して支持され、後面側が
後面板4と支持板9とで支持された軸14に回転自在に
支持されている。15はドラム13の後面中央に放射状
に設けられた乾燥風出口、16はこの出口15の前面を
覆うリントフィルタ、17はドラム支持板8の下部に設
けられた乾燥風入口、18は支持板9に設けられ乾燥室
11とファン室12とを連通した連通口、19は乾燥風
出口15からの風を確実に連通口18に案内するための
シール部材である。
【0012】20はファン室12において軸14に固定
された円板状の合成樹脂製両面ファンであり、乾燥室1
1側に位置する循環ファン面21と後面板4側に位置す
る冷却ファン面22とを表裏一体に形成して構成され、
冷却ファン面22側中央部にはプーリ23が一体に設け
られている。24はファンケーシング10に両面ファン
20を囲むように設けられた合成樹脂製仕切板であり、
この仕切板24の中央の円形開口内に前記両面ファン2
0が収容され、仕切板24と両面ファン20とによりフ
ァン室10内が乾燥風路25と冷却風路26とに区画さ
れている。
された円板状の合成樹脂製両面ファンであり、乾燥室1
1側に位置する循環ファン面21と後面板4側に位置す
る冷却ファン面22とを表裏一体に形成して構成され、
冷却ファン面22側中央部にはプーリ23が一体に設け
られている。24はファンケーシング10に両面ファン
20を囲むように設けられた合成樹脂製仕切板であり、
この仕切板24の中央の円形開口内に前記両面ファン2
0が収容され、仕切板24と両面ファン20とによりフ
ァン室10内が乾燥風路25と冷却風路26とに区画さ
れている。
【0013】ここで、両面ファン20の外周部には、乾
燥風路25へ向けて開口する同心円状の複数の溝を形成
した回転リブ群27が一体形成され、さらに、両面ファ
ン20の外周部に対向する仕切板24の内周部には、冷
却風路26へ向けて開口する同心円状の複数の溝を形成
した固定リブ群28が一体形成されており、回転リブ群
27の各リブが固定リブ群28の各リブに対して、相互
に非接触状態で遊嵌され、回転リブ群27と固定リブ群
28とによりラビリンス結合を構成している。
燥風路25へ向けて開口する同心円状の複数の溝を形成
した回転リブ群27が一体形成され、さらに、両面ファ
ン20の外周部に対向する仕切板24の内周部には、冷
却風路26へ向けて開口する同心円状の複数の溝を形成
した固定リブ群28が一体形成されており、回転リブ群
27の各リブが固定リブ群28の各リブに対して、相互
に非接触状態で遊嵌され、回転リブ群27と固定リブ群
28とによりラビリンス結合を構成している。
【0014】29は乾燥風路25の下部と乾燥風入口1
7とを接続した乾燥ダクトであり、内部の乾燥風入口1
7の直前に加熱用ヒータ30が配設されている。31は
ダクト30の最下部に設けられダクト30内に流下した
除湿水を機外に排出するための排出口、32は駆動モー
タであり、前記プーリ23に小プーリ33及びベルト3
4を介して連結されると共に、前記ドラム13にプーリ
35及びベルト36を介して連結されている。
7とを接続した乾燥ダクトであり、内部の乾燥風入口1
7の直前に加熱用ヒータ30が配設されている。31は
ダクト30の最下部に設けられダクト30内に流下した
除湿水を機外に排出するための排出口、32は駆動モー
タであり、前記プーリ23に小プーリ33及びベルト3
4を介して連結されると共に、前記ドラム13にプーリ
35及びベルト36を介して連結されている。
【0015】そして、乾燥時、駆動モータ32の駆動力
により、ドラム13が低速で、両面ファン20が高速
で、それぞれ一方向に回転され、同時にヒータ30が通
電される。
により、ドラム13が低速で、両面ファン20が高速
で、それぞれ一方向に回転され、同時にヒータ30が通
電される。
【0016】これにより、両面ファン20の循環ファン
面21の回転で生起した乾燥風が、図2の細線矢印に示
すように、乾燥風路25,乾燥ダクト29,ドラム13
を通って循環し、ヒータ30により加熱されてドラム1
3内の被乾燥物と熱交換を行う。また、両面ファン20
の冷却ファン面22の回転により、図2の太線矢印に示
すように、導入孔5から冷却風路26内に外気が導入さ
れ、これが冷却風として両面ファン20を冷却し、導出
口6から導出される。
面21の回転で生起した乾燥風が、図2の細線矢印に示
すように、乾燥風路25,乾燥ダクト29,ドラム13
を通って循環し、ヒータ30により加熱されてドラム1
3内の被乾燥物と熱交換を行う。また、両面ファン20
の冷却ファン面22の回転により、図2の太線矢印に示
すように、導入孔5から冷却風路26内に外気が導入さ
れ、これが冷却風として両面ファン20を冷却し、導出
口6から導出される。
【0017】したがって、被乾燥物と熱交換した乾燥風
が乾燥風路25内に導入されると、これが両面ファン2
0に接して冷却され、乾燥風中の水分が凝縮し、この凝
縮水が乾燥風路25内を流下して排出口31から排出さ
れ、この動作が継続されることにより被乾燥物の乾燥が
進行する。
が乾燥風路25内に導入されると、これが両面ファン2
0に接して冷却され、乾燥風中の水分が凝縮し、この凝
縮水が乾燥風路25内を流下して排出口31から排出さ
れ、この動作が継続されることにより被乾燥物の乾燥が
進行する。
【0018】つぎに、本発明の特徴部分を示した図1,
図3及び図4について説明する。図1に示すように、両
面ファン20の外周部に形成された回転リブ群27は同
心円状の3段のリブ27a,27b,27cよりなり、
各リブ27a〜27cと両ファン面21,22の外周壁
とのそれぞれの間に乾燥風路25側に開口した同心円状
の3段の溝が形成され、また、仕切板24の内周部に形
成された固定リブ群28は同心円状の4段のリブ28
a,28b,28c,28dよりなり、各リブ28a〜
28dのそれぞれの間に冷却風路26側に開口した同心
円状の3段の溝が形成され、回転リブ群27の各リブ2
7a〜27cが固定リブ群28の各リブ28a〜28d
間,すなわち溝内に遊嵌されてラビリンス結合を構成し
ている。
図3及び図4について説明する。図1に示すように、両
面ファン20の外周部に形成された回転リブ群27は同
心円状の3段のリブ27a,27b,27cよりなり、
各リブ27a〜27cと両ファン面21,22の外周壁
とのそれぞれの間に乾燥風路25側に開口した同心円状
の3段の溝が形成され、また、仕切板24の内周部に形
成された固定リブ群28は同心円状の4段のリブ28
a,28b,28c,28dよりなり、各リブ28a〜
28dのそれぞれの間に冷却風路26側に開口した同心
円状の3段の溝が形成され、回転リブ群27の各リブ2
7a〜27cが固定リブ群28の各リブ28a〜28d
間,すなわち溝内に遊嵌されてラビリンス結合を構成し
ている。
【0019】前記固定リブ群28の下部には、その最外
周リブ28dの上面,すなわち最外周溝の底面に乾燥風
路25側を低くしたスラスト方向の傾斜面37及びリブ
28dの最下部を一段と低くしたラジアル方向の傾斜面
38がそれぞれ3〜5度以上の角度で形成され、さら
に、この両傾斜面37,38により低くなった最外周溝
の下部底面を乾燥風路25に連通させる連通孔39が円
周方向に長く形成され、この連通孔39に対し乾燥風の
上流側つまり直上に乾燥風路25側に突出した断面三角
形の凸部40が一体に設けられ、これにより固定リブ群
28に対応する乾燥風路25の幅寸法X0 が凸部40に
より狭められ、連通孔39の直上で最少幅X1 (X0 >
X1 )になっている。
周リブ28dの上面,すなわち最外周溝の底面に乾燥風
路25側を低くしたスラスト方向の傾斜面37及びリブ
28dの最下部を一段と低くしたラジアル方向の傾斜面
38がそれぞれ3〜5度以上の角度で形成され、さら
に、この両傾斜面37,38により低くなった最外周溝
の下部底面を乾燥風路25に連通させる連通孔39が円
周方向に長く形成され、この連通孔39に対し乾燥風の
上流側つまり直上に乾燥風路25側に突出した断面三角
形の凸部40が一体に設けられ、これにより固定リブ群
28に対応する乾燥風路25の幅寸法X0 が凸部40に
より狭められ、連通孔39の直上で最少幅X1 (X0 >
X1 )になっている。
【0020】また、固定リブ群28の最内周リブ28a
の先端には内周方向に突出した垂直リブ41がその全周
にわたって一体に設けられている。このような構成にあ
っては、例えば乾燥機が後方へ傾いて設置されることに
より、両面ファン20で冷却,凝縮した乾燥風中の水分
が固定リブ群28の最内周リブ28aを伝って後方へ流
れ、これが垂直リブ41を乗り越えて冷却風路26側に
流れ出すと、この凝縮水は、時間の経過と共に固定リブ
群28の各リブ28a〜28dに沿って下部へと流れ落
ち、最外周リブ28dの最底部に導かれる。この時、最
外周リブ28dに形成された傾斜面37,38により、
凝縮水は冷却風路26側に漏れ出すことはない。
の先端には内周方向に突出した垂直リブ41がその全周
にわたって一体に設けられている。このような構成にあ
っては、例えば乾燥機が後方へ傾いて設置されることに
より、両面ファン20で冷却,凝縮した乾燥風中の水分
が固定リブ群28の最内周リブ28aを伝って後方へ流
れ、これが垂直リブ41を乗り越えて冷却風路26側に
流れ出すと、この凝縮水は、時間の経過と共に固定リブ
群28の各リブ28a〜28dに沿って下部へと流れ落
ち、最外周リブ28dの最底部に導かれる。この時、最
外周リブ28dに形成された傾斜面37,38により、
凝縮水は冷却風路26側に漏れ出すことはない。
【0021】さらに、最外周リブ28dの最低部に導か
れた凝縮水は、連通孔39により乾燥風路25側へ案内
され、この時乾燥機の後方への傾きにより凝縮水の乾燥
風路25への流出が抑制されるが、乾燥風路25が凸部
40により狭められ、ベルヌーイの定理により連通孔3
9の真上で乾燥風の流速が部分的に高められるため、こ
の部分の圧力が低下し、乾燥風路25からの吸い込み作
用により最外周リブ28dにおける凝縮水が連通孔39
より吸い込まれ、凝縮水が順次乾燥風路25へ流出す
る。この結果、乾燥機が後方へ傾いて設置されていて
も、凝縮水が冷却風路26側へ漏れ出すことがなくな
る。
れた凝縮水は、連通孔39により乾燥風路25側へ案内
され、この時乾燥機の後方への傾きにより凝縮水の乾燥
風路25への流出が抑制されるが、乾燥風路25が凸部
40により狭められ、ベルヌーイの定理により連通孔3
9の真上で乾燥風の流速が部分的に高められるため、こ
の部分の圧力が低下し、乾燥風路25からの吸い込み作
用により最外周リブ28dにおける凝縮水が連通孔39
より吸い込まれ、凝縮水が順次乾燥風路25へ流出す
る。この結果、乾燥機が後方へ傾いて設置されていて
も、凝縮水が冷却風路26側へ漏れ出すことがなくな
る。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、つぎに記載する効果を奏する。固定リブ群
の最外周溝の下部を乾燥風路に連通させる連通孔を形成
した上で、連通孔の乾燥風上流側に乾燥風路を狭くする
凸部を形成し、乾燥風路側から連通孔を通して固定リブ
群の最外周溝の下部に対する吸い込み作用を生じさせる
ようにしたので、両面ファンの回転リブ群と仕切板の固
定リブ群との結合部より冷却風路側へ漏れ出した凝縮水
を固定リブ群の最外周溝の下部より円滑に乾燥風路側へ
吸い込むことが可能となり、乾燥機が後方へ傾いて設置
された場合でも水漏れを確実に防止できるものである。
ているため、つぎに記載する効果を奏する。固定リブ群
の最外周溝の下部を乾燥風路に連通させる連通孔を形成
した上で、連通孔の乾燥風上流側に乾燥風路を狭くする
凸部を形成し、乾燥風路側から連通孔を通して固定リブ
群の最外周溝の下部に対する吸い込み作用を生じさせる
ようにしたので、両面ファンの回転リブ群と仕切板の固
定リブ群との結合部より冷却風路側へ漏れ出した凝縮水
を固定リブ群の最外周溝の下部より円滑に乾燥風路側へ
吸い込むことが可能となり、乾燥機が後方へ傾いて設置
された場合でも水漏れを確実に防止できるものである。
【0023】特に、固定リブ群の最外周溝における下部
底面に乾燥風路側が低くなる傾斜を形成すれば、乾燥機
の傾きが多少大きい場合であっても、固定リブ群の最外
周溝の下部に流れ落ちた凝縮水が冷却風路側へ漏れるこ
とが全くなく、水漏れ発生をより確実に防止できるもの
である。
底面に乾燥風路側が低くなる傾斜を形成すれば、乾燥機
の傾きが多少大きい場合であっても、固定リブ群の最外
周溝の下部に流れ落ちた凝縮水が冷却風路側へ漏れるこ
とが全くなく、水漏れ発生をより確実に防止できるもの
である。
【図1】本発明による衣類乾燥機の実施例を示す両面フ
ァンと仕切板とのエアシール部の切断側面図である。
ァンと仕切板とのエアシール部の切断側面図である。
【図2】衣類乾燥機の全体構成を示す切断側面図であ
る。
る。
【図3】固定リブ群の下部を斜め後方から見た斜視図で
ある。
ある。
【図4】固定リブ群の下部を斜め前方から見た斜視図で
ある。
ある。
11 乾燥室 20 両面ファン 21 循環ファン面 22 冷却ファン面 24 仕切板 25 乾燥風路 26 冷却風路 27 回転リブ群 27a〜27c リブ 28 固定リブ群 28a〜28d リブ 37 傾斜面 39 連通孔 40 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 58/02 - 58/04
Claims (1)
- 【請求項1】 衣類を収容する乾燥室と、該乾燥室に乾
燥風を循環させる循環ファン面及び冷却風を導入,導出
させる冷却ファン面を表裏一体に設け循環する乾燥風と
導入した冷却風との間で熱交換させる両面ファンと、該
両面ファンの外周部に対向する内周部を有し前記両面フ
ァンと共に乾燥風の乾燥風路と冷却風の冷却風路とを仕
切る仕切板とを備え、前記両面ファンの外周部に開口が
前記乾燥風路側に向く同心円状の複数の溝を形成した回
転リブ群を形成すると共に、前記仕切板の内周部に開口
が前記冷却風路側に向く同心円状の複数の溝を形成した
固定リブ群を形成し、前記回転リブ群と前記固定リブ群
とのそれぞれのリブを互いに遊嵌させてなる除湿型の衣
類乾燥機において、 前記固定リブ群の最外周溝における下部には、該最外周
溝内と前記乾燥風路とを連通させる連通孔を形成すると
共に、前記固定リブ群における前記連通孔よりも前記乾
燥風の上流側の位置には、前記乾燥風路側に突出して該
乾燥風路を狭くし、前記連通孔の位置で乾燥風の流速を
高める凸部を設け、更に、前記固定リブ群の最外周溝に
おける下部底面に前記乾燥風路側が低くなる傾斜を形成
したことを特徴とする衣類乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03342008A JP3108169B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 衣類乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03342008A JP3108169B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 衣類乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05146594A JPH05146594A (ja) | 1993-06-15 |
JP3108169B2 true JP3108169B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=18350469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03342008A Expired - Fee Related JP3108169B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 衣類乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3108169B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101197405B1 (ko) * | 2012-06-27 | 2012-11-05 | 추창오 | 금형 냉각홀 마개 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP03342008A patent/JP3108169B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101197405B1 (ko) * | 2012-06-27 | 2012-11-05 | 추창오 | 금형 냉각홀 마개 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05146594A (ja) | 1993-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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