JP3710888B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、除湿式の衣類乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の衣類乾燥機において、特公平6−59360号(D06F58/02)公報に示されているような構成のものがある。
【0003】
この衣類乾燥機では、乾燥室の出口に対向して設けた熱交換型の両面ファンとこの両面ファンの外周部を覆う仕切板とにより、乾燥風路と冷却風路とを仕切り、両面ファンの回転動作により、乾燥室と乾燥風路との間で乾燥風を循環させると共に、外部空気を冷却風として冷却風路内に導き、乾燥風と冷却風とを両面ファンによって熱交換して、乾燥風中の水分を除去するようにしている。そして、このように水分を除去した乾燥風をヒータによって再加熱し、乾燥室に供給するようにしている。
【0004】
前記両面ファンと前記仕切板との間は、非接触式であってシール効果の良好なラビリンス結合によりシールされており、詳細な構成を図4及び図5に示す。
【0005】
仕切板51の内周部には、複数個の円筒状壁52から構成され、冷却風路53側に開口する固定溝群54を設けており、一方、両面ファン55の外周部には、複数個の円筒状壁56から構成され、乾燥風路57側に開口する回転溝群58を設けている。そして、これら回転溝群58と固定溝群54の各々の円筒状壁56、52を相手の溝群の開口内に非接触状態で遊嵌し、ラビリンス結合部を構成している。このとき、前記回転溝群58の最も内周側の円筒状壁56aは、前記固定溝群54の最も内周側の円筒状壁52aよりも内周側に位置し、一方、前記固定溝群54の最も外周側の円筒状壁52bは、前記回転溝群58の最も外周側の円筒状壁56bよりも外周側に位置している。
【0006】
さて、加熱乾燥運転中には、乾燥風路57内は高温になり、冷却風路53内は常温で乾燥風路57内に比べ低温になるため、どうしても乾燥風路57内の空気圧が冷却風路53内の空気圧より高くなる。よって、ラビリンス結合によって気密にはしているものの、その圧力差によっては乾燥風が乾燥風路57側からラビリンス結合部を通って冷却風路53側に漏れ出す虞れがあり、またこの乾燥風の流れに乗って両面ファン55で凝縮された水が冷却風路53内に漏れる虞があった。
【0007】
このような乾燥風や凝縮水の冷却風路53内への漏れを抑えるために、例えば以下のような構成をとっている。
【0008】
即ち、前記固定溝群54の最も内周側の円筒状壁52aの先端であって、前記回転溝群58の最も内周側の円筒状壁56aに対向している壁面には、垂直リブ59が立設されている。この垂直リブ59は溝の周方向に沿って形成され、前記回転溝群58の最も内周側の円筒状壁56aとの間隔を狭めている。
【0009】
また、前記固定溝群54の最も外周側の円筒状壁52bの先端部は、前記両面ファン55の冷却ファン面55bよりも前記冷却風路53側に延長されており、最下部の位置では筐体の後面を覆う後面板60に当接している。この先端部には、コの字型の切欠き61が設けられており、前記後面板60とのあいだで水抜孔62が形成されている。
【0010】
一方、前記仕切板51の前記冷却風路53側には、前記固定溝群54の最も外周側の円筒状壁52bのさらに外周を取り囲む周壁63が形成されており、この周壁63の最下部には、前記水抜孔62の真下位置から前記仕切板51に向けて凹溝64が形成されている。そして、前記仕切板51には、前記凹溝64と前記乾燥風路57とを連通する連通孔65が設けられている。
【0011】
こうして、ラビリンス結合部から漏れ出そうとする乾燥風や凝縮水を前記垂直リブによって極力抑えると共に、ラビリンス結合部を通って前記冷却風路に出てきて固定溝群の最も外周側の円筒状壁の最下部に溜った凝縮水を水抜孔−凹溝−連通孔を通して乾燥風路に戻すようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成の衣類乾燥機では、周囲温度が低くなり、乾燥風路と冷却風路との間の温度差が大きくなった場合など、圧力差がかなり大きくなると、垂直リブだけでは十分に乾燥風や凝縮水の漏れを抑えきれない場合が生ずる。
【0013】
また、固定溝群の最も外周側の円筒状壁の最下部に多く水が溜ると、これが大きな水滴となり、回転している両面ファンと接触して振り飛ばされる場合がある。このため、凝縮水が水抜孔から乾燥風路内へ戻らずに、冷却風路内に飛び散ってしまう虞があった。
【0014】
本発明は、衣類乾燥機の改良に関し、ラビリンス結合を通って乾燥風や凝縮水が冷却風路内に漏れるのを極力抑えることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係わる構成は、衣類を収容する乾燥室と、この乾燥室に設けられた乾燥風の出口に対向して配置され、乾燥室に対して乾燥風を循環させる循環ファン面と冷却風を導入、導出させる冷却ファン面とを表裏一体に設け、循環する乾燥風と導入した冷却風との間で熱交換させる遠心型の両面ファンと、この両面ファンの外周部に対向する内周部を有し、両面ファンと共に乾燥風路と冷却風路とを仕切る仕切板とを備え、前記仕切板の内周部には複数個の円筒状壁によって構成された固定溝群を設け、前記両面ファンの外周部には複数個の円筒状壁によって構成された回転溝群を設けると共に、前記固定溝群と前記回転溝群の各々の円筒状壁を相手の溝群の開口内に非接触状態で遊嵌してラビリンス結合部を構成した衣類乾燥機において、前記固定溝群の底部で乱流を生じさせて前記乾燥風路側から前記冷却風路側へ乾燥風が漏れるのを抑えるべく、前記固定溝群の溝の底面から、この溝内に遊嵌される前記回転溝群の円筒状壁に届かない高さの円筒状リブを2個立設すると共に、これら円筒状リブと前記回転溝群の円筒状壁とが何らかの原因で狭まってもぶつかりにくいように、前記円筒状リブを前記回転溝群の円筒状壁と対向しないようにずらした構成としたものである。
【0016】
上記構成では、回転溝群の円筒状壁が回転することによって生じた風や乾燥風路側から冷却風路側へ向かう乾燥風が固定溝群の溝の底部で円筒状リブにぶつかることにより、そこで乱流が生じる。これにより乾燥風の流れが妨げられ、結果、乾燥風や凝縮水の漏れが抑えられる。
【0017】
本発明の請求項2に係わる構成は、衣類を収容する乾燥室と、この乾燥室に設けられた乾燥風の出口に対向して配置され、乾燥室に対して乾燥風を循環させる循環ファン面と冷却風を導入、導出させる冷却ファン面とを表裏一体に設け、循環する乾燥風と導入した冷却風との間で熱交換させる遠心型の両面ファンと、この両面ファンの外周部に対向する内周部を有し、両面ファンと共に乾燥風路と冷却風路とを仕切る仕切板とを備え、前記仕切板の内周部には複数個の円筒状壁によって構成され、前記冷却風路側に開口する固定溝群を設け、前記両面ファンの外周部には複数個の円筒状壁によって構成され、前記乾燥風路側に開口する回転溝群を設けると共に、前記固定溝群と前記回転溝群の各々の円筒状壁を、固定溝群の最も外周側の円筒状壁が回転溝群の最も外周側の円筒状壁の外周側に位置するように、相手の溝群の開口内に非接触状態で遊嵌してラビリンス結合部を構成した衣類乾燥機において、前記固定溝群の最も外周側の円筒状壁の下部に外周側に凹む凹所を設けて、ラビリンス結合部を通って前記冷却風路側に出てきた水を溜めるようにすると共に、前記凹所に水抜孔を形成し、前記仕切板の前記冷却風路側には前記固定溝群の最も外周側の円筒状壁の外周を取り囲む周壁を形成し、この周壁には前記水抜孔の真下位置から前記仕切板に向けて凹溝を設け、この凹溝と前記乾燥風路とを連通する連通孔を設け、前記凹溝の底面を前記連通孔に向かって傾斜させ、前記凹所に溜った水を前記乾燥風路に導くようにしたものである。
【0018】
上記構成では、冷却風路側に出てきた凝縮水を凹所に集め、この凹所から連通路を通して乾燥風路に戻すようにしているので、凹所内で凝縮水が大きな水滴になっても回転している両面ファンには接触しにくく、このため、凝縮水は両面ファン振り飛ばされることなく、確実に乾燥風路内へ戻される。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を各図面に基づいて説明する。
【0024】
図1において、1は本実施形態の衣類乾燥機である。2はその筐体で、前後面が開口する金属製の機枠3と、この機枠3の前面を覆う金属製の前面板4と、機枠3の後面を覆う金属製の後面板5とからなる。前記前面板4には衣類の投入口6が設けられている。
【0025】
7は衣類の乾燥室として前記筐体2内に設けられた前面開口状の横軸型ドラムで、後方を支軸8により回転可能に軸支されている。このドラム7の後面中央には排気口9が設けられており、この排気口9には、糸屑などを回収するためのリントフィルタ10が配置されている。11は前記前面板4の裏側であって前記投入口6の外側に設けられ、前記ドラム7の前面開口縁を支持する金属製の支持板である。この支持板11の下部には吸気口12が設けられている。
【0026】
13は前記支持板11の前記吸気口12の入口側に取り付けられた乾燥風の導入ダクトであり、このダクト内には、ヒータ14が配置されている。
【0027】
15は前記投入口6を開閉するための扉で、衣類乾燥機1本体を正面から見て左側の上下両端部が回転自在に支持されており、左側に開くようになっている。
【0028】
16は前記ドラム7の後方であって、前記排気口9に対向して設けられたファンケーシングである。このファンケーシング16は、前面中央部が開口したケーシング本体16aと、その開口部分に取り付けられ、前記支軸8が固定される金属製の前板16bとからなる。
【0029】
17は前記ファンケーシング16内において、前記支軸8により前記ドラム7と同軸に固定された熱交換型の両面ファンである。この両面ファン17の表裏両面には放射状に羽根が一体形成されており、前記ドラム7側を循環ファン面18、前記後面板5側を冷却ファン面19としている。
【0030】
20は前記両面ファン17の外周を囲むように前記ケーシング本体16aと一体的に設けられた仕切板で、その内周部を両面ファン17の外周部に対向させている。この仕切板20は、前記両面ファン17と共に、前記ファンケーシング16内を乾燥風路21と冷却風路22とに区画している。
【0031】
23は前記排気口9と前記乾燥風路21とを連通するために前記前板16bに設けられた連通口、24は排気口9から出た乾燥風を確実にこの連通口23へと導くために設けられた環状のシール部材である。
【0032】
25は前記冷却風路22内へ外気を導入するために前記後面板5の中央に設けられた導入口、26は導入した外気を導出するために前記機枠3の底面に設けられた導出口である。
【0033】
27は前記乾燥風路21と前記導入ダクト13とを連結する循環ダクトで、最下部の位置に排出口28が設けられている。
【0034】
29は誘導モータであり、ドラムプーリ30及びドラムベルト31を介して前記ドラム7に連結されると共に、ファンプーリ32及びファンベルト33を介して前記両面ファン17のプーリ34に連結されている。35はアイドラプーリであり、前記ドラムベルト31に張力を与えることにより、ドラムベルト31のスリップを防止するものである。
【0035】
こうして、加熱乾燥時には、前記モータ29が回転することにより、前記ドラム7が低速で、前記両面ファン17が高速で、それぞれ回転する。両面ファン17の回転により発生し、ヒータ14によって加熱された乾燥風は、前記乾燥風路21、循環ダクト27、導入ダクト13、ドラム7を通って循環し、ドラム7内の衣類と熱交換を行う。同時に、両面ファン17の回転により外気が冷却風路22内に導入され、両面ファン17自身を冷却する。そして、前記ドラム7内で熱交換して、衣類から水分を吸収した乾燥風が両面ファン17に接触して冷却され、乾燥風中の水分が凝縮する。この凝縮水は、乾燥風路21内を流れ下り、前記排出口28から排出される。
【0036】
ここで、前記両面ファン17と前記仕切板20との間は、非接触式であってシール効果の良好なラビリンス結合によりシールしており、この構成を図2に基づいて詳述する。
【0037】
前記両面ファン17の外周部には、4つの円筒状壁36から構成され、前記乾燥風路21側に開口する回転溝群37を一体形成している。この回転溝群37の最も内周側の円筒状壁36aには、前記両面ファン17の羽根の外周を囲む外周壁を兼用している。
【0038】
一方、前記仕切板20の内周部には、4つの円筒状壁38から構成され、前記冷却風路22側に開口する固定溝群39を一体形成している。
【0039】
そして、前記回転溝群37と前記固定溝群39の各々の円筒状壁36、38を相手の溝群の開口内に非接触状態で遊嵌し、ラビリンス結合部を構成している。このとき、前記回転溝群37の最も内周側の円筒状壁36aである外周壁は、前記固定溝群39の最も内周側の円筒状壁38aよりも内周側に位置し、一方、前記固定溝群39の最も外周側の円筒状壁38bは、前記回転溝群37の最も外周側の円筒状壁36bよりも外周側に位置している。
【0040】
前記固定溝群39の最も内周側の円筒状壁38aの先端であって、前記外周壁36aに対向している壁面には、垂直リブ40を立設している。この垂直リブ40は溝の周方向に沿って形成され、前記外周壁36aとの間隔を狭めている。
【0041】
また、前記固定溝群39の溝底面からは、前記冷却風路22側に向かって円筒状リブ41を立設している。この円筒状リブ41は、この溝内に遊嵌される前記回転溝群37の円筒状壁36まで届かない程度の高さであり、各溝に2個づつ合計6個設けられている。また、これら円筒状リブ41は、前記回転溝群37の円筒状壁36とは対向しないようにずれて設けられており、何らかの原因で回転溝群37の円筒状壁36との距離が狭まってもぶつかりにくいようにしている。
【0042】
前記固定溝群39の最も外周側の円筒状壁38bの先端部は、前記両面ファン17の冷却ファン面19よりも前記冷却風路22側に延長されており、最下部の位置では前記後面板5に当接している。
【0043】
前記固定溝群39の最下部には、外周側に凹む凹所42を形成しており、この凹所42の先端部には、コの字型の切欠き43を設けて、前記後面板5とのあいだで水抜孔44を形成している。また、前記凹所42の底面は前記水抜孔44の入口が低くなるように、この水抜孔44の入口に向かって傾斜している。
【0044】
前記仕切板20の前記冷却風路22側には、前記固定溝群39の最も外周側の円筒状壁38bのさらに外周を取り囲む周壁45を形成しており、この周壁45の最下部には、前記水抜孔44の真下位置から前記仕切板20に向けて凹溝46を形成している。そして、前記仕切板20には、この凹溝46と前記乾燥風路21とを連通する連通孔47を設けている。前記凹溝46の底面は、前記連通孔47の入口が低くなるよう、連通孔47に向かって傾斜している。
【0045】
なお、前記水抜孔44、凹溝46及び連通孔47が、本発明の連通路に相当し、水抜孔44の入口が連通路の入口に相当する。
【0046】
さて、このような構成のもと、加熱乾燥運転時、両面ファン17により乾燥風路21内には高温の乾燥風が導入され、冷却風路22内には常温の外気が導入される。これにより、乾燥風路21内の温度は冷却風路22内の温度よりも高温になり、乾燥風路21内の空気圧が冷却風路22内の空気圧より高くなる。このため、乾燥風路21側の乾燥風がラビリンス結合部を通って冷却風路22側に漏れ出そうとする。また、両面ファン17の循環ファン面18で熱交換されて乾燥風中から凝縮した水(凝縮水)も、漏れ出そうとする乾燥風の流れに乗って冷却風路22側へ漏れ出そうとする。
【0047】
乾燥風路21からラビリンス結合内へ侵入してきた乾燥風や凝縮水は、まず、入口部分で固定溝群39の最も内周側の円筒状壁38aに設けられた垂直リブ40によりせき止められる。
【0048】
乾燥風路21と冷却風路22との圧力差が小さく乾燥風の漏れる勢いが弱い場合は、垂直リブ40で十分せき止められるが、圧力差が大きく乾燥風の勢いが強いと、乾燥風や凝縮水は垂直リブ40を越えてさらにラビリンス結合部内へ侵入する。
【0049】
ラビリンス結合内の途中の固定溝群39の底部には、複数の円筒状リブ41が立ち並んでおり、回転溝群37の円筒状壁36が回転することによって生じた風や乾燥風路21側から冷却風路22側へ向かう乾燥風がこれら円筒状リブ41にぶつかることにより、そこで乱流が生じる。このため、この底部付近に進んできた乾燥風や凝縮水はその乱流によって行く手を妨げられる。こうして、乾燥風や凝縮水の冷却風路22内への漏れが抑えられる。
【0050】
さらに乾燥風路21と冷却風路22の圧力バランスがひどく悪い場合には、前述の数々の障害を越えて、僅かに乾燥風が冷却風路22内に漏れるが、これについてはそれほど大きな影響はない。しかし、この乾燥風と共に凝縮水が漏れてくるのは問題である。
【0051】
本構成では、冷却風路22側に漏れ出てきた凝縮水は、固定溝群39の最も外周側の円筒状壁38bの最下部に集まり、ここに設けた凹所42内に溜まる。そして、凹所42の底面の傾斜に沿って後方の水抜孔44へと流れ、この水抜孔44から周壁45の凹溝46、仕切板20の連通孔47を通って乾燥風路21内へ戻される。これにより、ラビリンス結合部の出口部分で凝縮水の冷却風路22内への漏れが抑えられる。
【0052】
このとき、凹所42の底面の傾斜により、凹所42内の凝縮水は、水抜孔44へ向かってスムーズに流れ、凹所42内には凝縮水が溜りにくくなる。また、凹所42内に凝縮水が多くたまり、凹所42内で大きな水滴になっても、回転している両面ファン17には接触しにくく、このため、凝縮水は両面ファン17に振り飛ばされることなく、確実に乾燥風路21内へ戻される。
【0053】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係わる衣類乾燥機の構成によれば、固定溝群の溝の底面から円筒状リブを立設し、固定溝群の溝の底部で乱流を起こすようにしたので、これにより乾燥風の流れが妨げられ、結果、乾燥風や凝縮水の漏れを抑えることができる。
【0054】
本発明の請求項2に係わる衣類乾燥機の構成によれば、冷却風路側に出てきた凝縮水を凹所に集め、この凹所から連通路を通して乾燥風路に戻すようにしているので、凝縮水は両面ファン振り飛ばされることなく、確実に乾燥風路内へ戻され、これにより冷却風路内への水漏れを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の衣類乾燥機の概要を示す側面断面図である。
【図2】同じく両面ファンと仕切板とのラビリンス結合の構成を示す図1のA部拡大断面図である。
【図3】同じく図1のA部拡大断面斜視図である。
【図4】従来の衣類乾燥機の両面ファンと仕切板とのラビリンス結合の構成を示す要部拡大断面図である。
【図5】同じく要部拡大断面斜視図である。
【符号の説明】
7 ドラム(乾燥室)
9 排気口(乾燥風の出口)
17 両面ファン
18 循環ファン面
19 冷却ファン面
20 仕切板
21 乾燥風路
22 冷却風路
36 回転溝群の円筒状壁
37 回転溝群
38 固定溝群の円筒状壁
39 固定溝群
41 円筒状リブ
42 凹所
44 水抜孔(連通路)
46 凹溝(連通路)
47 連通孔(連通路)

Claims (2)

  1. 衣類を収容する乾燥室と、この乾燥室に設けられた乾燥風の出口に対向して配置され、乾燥室に対して乾燥風を循環させる循環ファン面と冷却風を導入、導出させる冷却ファン面とを表裏一体に設け、循環する乾燥風と導入した冷却風との間で熱交換させる遠心型の両面ファンと、この両面ファンの外周部に対向する内周部を有し、両面ファンと共に乾燥風路と冷却風路とを仕切る仕切板とを備え、前記仕切板の内周部には複数個の円筒状壁によって構成された固定溝群を設け、前記両面ファンの外周部には複数個の円筒状壁によって構成された回転溝群を設けると共に、前記固定溝群と前記回転溝群の各々の円筒状壁を相手の溝群の開口内に非接触状態で遊嵌してラビリンス結合部を構成した衣類乾燥機において、
    前記固定溝群の底部で乱流を生じさせて前記乾燥風路側から前記冷却風路側へ乾燥風が漏れるのを抑えるべく、前記固定溝群の溝の底面から、この溝内に遊嵌される前記回転溝群の円筒状壁に届かない高さの円筒状リブを2個立設すると共に、これら円筒状リブと前記回転溝群の円筒状壁とが何らかの原因で狭まってもぶつかりにくいように、前記円筒状リブを前記回転溝群の円筒状壁と対向しないようにずらした構成としたことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 衣類を収容する乾燥室と、この乾燥室に設けられた乾燥風の出口に対向して配置され、乾燥室に対して乾燥風を循環させる循環ファン面と冷却風を導入、導出させる冷却ファン面とを表裏一体に設け、循環する乾燥風と導入した冷却風との間で熱交換させる遠心型の両面ファンと、この両面ファンの外周部に対向する内周部を有し、両面ファンと共に乾燥風路と冷却風路とを仕切る仕切板とを備え、前記仕切板の内周部には複数個の円筒状壁によって構成され、前記冷却風路側に開口する固定溝群を設け、前記両面ファンの外周部には複数個の円筒状壁によって構成され、前記乾燥風路側に開口する回転溝群を設けると共に、前記固定溝群と前記回転溝群の各々の円筒状壁を、固定溝群の最も外周側の円筒状壁が回転溝群の最も外周側の円筒状壁の外周側に位置するように、相手の溝群の開口内に非接触状態で遊嵌してラビリンス結合部を構成した衣類乾燥機において、
    前記固定溝群の最も外周側の円筒状壁の下部に外周側に凹む凹所を設けて、ラビリンス結合部を通って前記冷却風路側に出てきた水を溜めるようにすると共に、前記凹所に水抜孔を形成し、前記仕切板の前記冷却風路側には前記固定溝群の最も外周側の円筒状壁の外周を取り囲む周壁を形成し、この周壁には前記水抜孔の真下位置から前記仕切板に向けて凹溝を設け、この凹溝と前記乾燥風路とを連通する連通孔を設け、前記凹溝の底面を前記連通孔に向かって傾斜させ、前記凹所に溜った水を前記乾燥風路に導くようにしたことを特徴とする衣類乾燥機。
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