JP3107990B2 - チョッククランプ調整装置 - Google Patents

チョッククランプ調整装置

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JP3107990B2
JP3107990B2 JP07124789A JP12478995A JP3107990B2 JP 3107990 B2 JP3107990 B2 JP 3107990B2 JP 07124789 A JP07124789 A JP 07124789A JP 12478995 A JP12478995 A JP 12478995A JP 3107990 B2 JP3107990 B2 JP 3107990B2
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chock
housing
clamp
cylinder
wedge
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徹 池崎
隆 北村
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Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、Ｈ形鋼、レールおよび
一般形鋼を圧延する圧延機の水平ロールチョックのクラ
ンプ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の水平ロールチョッククランプ方式
には、例えば図６に示すものがある。この場合、水平ロ
ールチョッククランプとハウジング間のロール軸方向ス
キマはライナーの摩耗にともない、次第に大きくなる。
この結果、圧延製品、例えば、Ｈ形鋼圧延の場合には、
図７に示すようにフランジ厚みのバラツキやウェブ偏り
が発生する。この為、従来方法では、チョッククランプ
部の定期的なライナー交換やシム調整によりスキマ調整
を頻繁に行う必要があった。ところが、チョックの数
は、圧延用、組替スタンバイ用、整備用と３式必要で、
これらすべてのチョックのライナーを交換もしくはシム
調整しなければならなく、維持管理が大変であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように、チョック
クランプ部のチョックライナーの頻繁な交換もしくは調
整が必要であった従来技術に対して、ライナーを長期に
亘って取換ることなく、水平ロールチョッククランプ部
の水平ロール軸方向スキマが適性に調整できるようにす
るものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、圧延に際して、任意のロールチョックアッセンブ
リをハウジングに組み込んだ際、圧延機ハウジングと水
平ロールチョックとチョッククランプ装置のロール軸方
向のスキマを最適に調整するために、チョッククランプ
板をハウジング面に直接、しゅう動可能に設けると共
に、該チョッククランプ板に固定クサビを形成し、該固
定クサビに対向してしゅう動する移動クサビを設け、前
記ハウジングとチョッククランプ板とで拘束された水平
ロールチョックの耳部に生ずるスキマを該移動クサビの
しゅう動により調整可能とするものである。
【０００５】
【作用】これによれば、圧延機において、従来の水平ロ
ールチョックがチョッククランプとハウジング間に位置
決めクランプされる時、ロール軸方向スキマが常に最適
の状態に維持できる。この結果、メンテナンスコストの
増大を招くライナーの交換や繁雑なシム調整によるチョ
ッククランプ部のスキマ調整を行わずに、容易に精度の
高い圧延が可能となる。
【０００６】
【実施例】まず、本発明の実施の一例を図１〜図５に基
づいて、詳細に説明する。チョッククランプは図１に示
すように、チョック６の耳部７をハウジング外側面１’
とチョッククランプ板２の間に拘束し、ロールの軸方向
の位置決めを行うものである。ハウジング外側面に取り
付けられたチョッククランプ板２は、ハウジング摺動部
２−１とチョック耳押さえ部２−２からなっている。ハ
ウジング摺動部は、図２に示すようにハウジング１にス
リーブ４を介してボルト３で取り付けられる。スリーブ
長さを、クランプ板厚より大きくして隙間ｃ１をあける
ことでチョッククランプ板２は、ハウジングに対してシ
リンダ５で開閉自在である。
【０００７】一方、チョッククランプ板２のチョック耳
押さえ部はチョッククランプ板の固定クサビ部８と移動
クサビ９からなり、移動クサビをハウジング上に取り付
けたシリンダ１０により、固定クサビに対して移動クサ
ビを引き上げることで、チョック耳部のクランプ板厚を
Δｔだけ厚くすることができる。
【０００８】ロール組込とチョッククランプ手順は以下
のとおり。
【０００９】チョッククランプ板はシリンダ５で開いた
状態で、ロールを圧延機内へ挿入する。移動クサビをシ
リンダ１０により押し下げ、チョック耳押さえ部の板厚
を薄くした状態（チョック耳押さえ部に隙間ｃ２があく
状態；（図３（ｂ））でチョッククランプ板をシリンダ
５にて閉じ、チョック耳押さえ部の移動クサビ８をハウ
ジング上に取り付けたシリンダ１０により引き上げる。
チョック耳押さえ部の板厚がΔｔ増大し、クランプ部の
隙間がｃ３となる（図３（ｃ））。シリンダ１０のスト
ロークを調整することで、このチョッククランプ部隙間
ｃ３を零にすることも可能である。パス間のロール開度
調整時には、チョックの上下動が可能なようにシリンダ
１０により移動クサビを引き上げることによりチョック
クランプ部に隙間をあけることができる。
【００１０】ここで、シリンダ１０の取り付け位置は、
例えばチョッククランプ板上でもよく、ハウジング上に
限定されない。また、シリンダ５、１０はスクリュージ
ャッキ等の他の駆動手段に代えることもできる。
【００１１】図４、図５に移動クサビ９の駆動とチョッ
ククランプ部隙間設定の異なる実施例をしめす。
【００１２】チョッククランプ板のハウジングへの取り
付けは、前述の実施例と同じであるが、チョック耳押さ
え部の移動クサビの駆動及び調整方式が異なる。つま
り、移動クサビ９はチョッククランプ板上に取り付けら
れシリンダ１０’にて固定クサビに対して上下方向に摺
動自在である。シリンダ１０’と移動クサビ９の連結部
はクレビス１１とこれに嵌合する偏心軸１２と偏心軸１
２を回転させるレバー１４とレバー駆動用のシリンダ１
３とからなる。偏心軸１２は中央部ｅが両端のｆ、ｇに
対して偏心している。
【００１３】シリンダ先端部のクレビス１１は偏心軸１
３のｆ部に嵌合し、同じくｆ部と同軸のｇ部にはシリン
ダ１３により駆動される偏心軸回転用のレバー１４がキ
ーを介して取り付けされる。移動クサビ９は偏心軸の中
央部ｅに嵌合し、シリンダ１３の作動によりレバー１４
を介して偏心軸１３を回転させることにより、移動クサ
ビ９を‘ｓ’だけ上下方向に動かすことができる。
【００１４】ロール組込とチョッククランプ手順は以下
のとおりである。
【００１５】チョッククランプ板はシリンダで開いた状
態で、ロールを圧延機内へ挿入する。移動クサビはシリ
ンダ１０’で引き上げられた状態でチョッククランプ板
をシリンダにて閉じる（図５（ａ））。チョック耳押さ
え部の移動クサビ９を、シリンダ１０’により引き下げ
ることにより、チョック耳部の隙間を零とし、この位置
でシリンダはその位置を油圧的に固定する（図５
（ｂ））。
【００１６】その後、シリンダ１３を作動させ、圧延精
度上問題のない微少隙間；δだけあける（図５
（ｃ））。この方式によれば、チョック耳部のライナー
摩耗が発生しても、チョッククランプ部の隙間を常に一
定にできる。
【００１７】ここで、シンリダ１０’、１３はスクリュ
ージャッキ等の他の駆動手段に代えることもできる。
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、 （１）Ｈ形鋼、レールおよび一般形鋼を圧延する圧延機
において、従来の水平ロールチョックのロール軸方向の
ガタに起因する製品精度の悪化があったが本発明を適用
することにより、クランプ部のスキマを精度よく維持で
きるため、容易に高精度形鋼の圧延を実現できる。スキ
マは圧延通材時には零とし、パス間にはロール開度調整
が可能なようにスキマを開けることもできる。
【００１９】（２）ライナーの交替、チョッククランプ
部のシム調整などを行わなくても、容易にロールチョッ
ククランプ部のロール軸方向の最適なスキマが得られメ
ンテナンスフリーにできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】チョッククランプ装置を示す図。
【図２】（ａ）はチョッククランプ部詳細図、（ｂ）は
ボルト〜スリーブ部の詳細図。
【図３】（ａ）は圧延機側面とチョッククランプのクサ
ビ作動を示す図、（ｂ）、（ｃ）はａ図のｃ−ｃ断面
図。
【図４】（ａ）他の例のチョッククランプ部詳細図、
（ｂ）はａ図のｃ−ｃ断面図、（ｃ）は偏心軸の説明
図、（ｄ）は偏心量の説明図。
【図５】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）はチョッククランプの
クサビ作動の説明図。
【図６】（ａ）は従来のチョッククランプ装置例を示す
図、（ｂ）はａ図のＡ部詳細図。
【図７】Ｈ形鋼圧延における上下ロール軸方向位置決め
不良による製品精度の低下の説明図。
【符号の説明】
１…ハウジング １’…ハウジン
グ外側面 ２…チョッククランプ板 ２−１…ハウジ
ング摺動部 ２−２…チョック耳押さえ部 ３…ボルト ４…スリーブ ５…シリンダ（チョッククランプ板開閉用） ６…チョック ７…チョック耳
部 ８…固定クサビ ９…移動クサビ １０…シリンダ（移動クサビ駆動用） １０’…シリンダ（移動クサビ駆動用） １１…クレビス １２…シリンダ
（レバー駆動用） １３…偏心軸 （ｅ）偏心軸／中央偏心部 （ｆ）偏心軸／クレビス嵌合部（（ｇ）と同軸） （ｇ）偏心軸／レバー嵌合部（（ｆ）と同軸） １４…レバー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−158811（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−314009（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−9910（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−70704（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−38307（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−38305（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭49−78532（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭48−7181（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B21B 31/02 B21B 31/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 水平ロールチョックの耳部をハウジング
    と該ハウジングに配設されるチョッククランプ板とで水
    平ロールの軸方向に拘束するチョッククランプ装置にお
    いて、 チョッククランプ板をハウジング面に直接、しゅう動可
    能に設けると共に、該チョッククランプ板に固定クサビ
    を形成し、該固定クサビに対向してしゅう動する移動ク
    サビを設け、前記ハウジングとチョッククランプ板とで
    拘束された水平ロールチョックの耳部に生ずるスキマを
    該移動クサビのしゅう動により調整可能とすることを特
    徴とするチョッククランプ調整装置。
JP07124789A 1995-05-24 1995-05-24 チョッククランプ調整装置 Expired - Lifetime JP3107990B2 (ja)

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JPH08309412A JPH08309412A (ja) 1996-11-26
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