JP3105790U - プリント回路基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な視認性を有し、所要スペースができるだけ少ないターゲット・マークをそなえたプリント回路基板を提供すること。
【解決手段】 プリント回路基板10における印刷によりマークを付す場所に、銅箔により第1のマーク21が形成され、前記第1のマークと重なり合うようにソルダーレジストによる第2のマーク22が設けられ、前記ソルダーレジストに重なり合うようにシルク印刷による第3のマーク23が施されてなるプリント回路基板。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリント回路基板に係り、とくにソルダーレジスト層および部品位置を示す表記の位置ずれを明確に認識するためのマークに関する。
プリント回路基板は、回路パターンを保護するために、ソルダーレジスト層が設けられており、回路パターンにハンダが無用に付着しないようにされているのが通例である。そして、このソルダーレジスト上には、配置された部品を示すシルク印刷による部品表記が施されている。
ソルダーレジスト層および部品表記は、ともにシルク印刷法により形成されている。印刷は、NC穴またはエッチングにより形成された回路パターンを位置的基準として印刷される。
印刷は所定の位置になされる必要があり、位置合わせの基準として基板外周部にターゲットが設定されている。
図3ないし図7は、従来のターゲットの構成例を示したものである。図3(a),(b)は、縦横2対の楕円状要素からなるターゲット・マークMの平面図およびB−B線に沿う断面図であり、図4(a),(b)はプリント回路基板の4隅に矩形のターゲット・マークMを設ける場合の平面図である(特許文献1参照)。そして、図5(a),(b)は、平面形状がT字型のターゲット・マークMの平面図およびC−C線に沿う断面図であり、図6(a),(b)は同心円状のターゲット・マークMの平面図およびD−D線に沿う断面図であり、図7(a),(b)は二重同心円状のターゲット・マークMの平面図およびE−E線に沿う断面図である(特許文献1参照)。この他に、特許文献2-4に示すようなものである。
これらは何れも、銅箔に形成されたパターン上にシルク印刷によるターゲット・マークが乗り上げるほど位置がずれたら、そのプリント基板を不良品として排除するために利用される。
特開平9-162510号公報 特開平10-27950号公報 特開平11‐307890号公報 特開2002-158413号公報
ここにおいて、プリント回路基板は高密度化が進んでおり、多層化のために積層および回路パターン形成用のガイド穴を基板外周部を利用して形成するようになっている。
このため、基板外周部に設けられていたターゲット・マークは、設置場所がなくなりつつあり、従来とは異なるターゲット・マークを設ける必要がある。
本考案は上述の点を考慮してなされたもので、良好な視認性を有し、所要スペースができるだけ少ないターゲット・マークをそなえたプリント回路基板を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明では、
プリント回路基板における印刷によりマークを付す場所に、銅箔により第1のマークが形成され、前記第1のマークと重なり合うようにソルダーレジストによる第2のマークが設けられ、前記ソルダーレジストに重なり合うようにシルク印刷による第3のマークが施されてなるプリント回路基板、
を提供することを目的とする。
本考案は上述のように、プリント回路基板に、銅箔による第1のマーク、ソルダーレジストによる第2のマークおよびシルク印刷による第3のマークを重ねて形成するようにしたため、これら各マークの位置ずれ具合からソルダーレジストおよびシルク印刷の位置合わせ状態を明確に認識することができる。
以下、図1および図2により本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の一実施例を示したもので、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。そして、プリント回路基板10の銅箔に矩形領域が設けられ、この矩形領域中に、図1(a)に示すような凸字を下向きにした型のターゲット・マーク20が形成される。
このターゲット・マーク20は、図1(b)に示すように、銅箔により第1のマーク21、ソルダーレジストによる第2のマーク22、およびシルク印刷による第3のマークが3段重ねで形成されている。図示の場合、第1ないし第3の各マークは正しい位置に形成されているから、中心位置が合致している。
このように各マーク21,22,23を形成するには、回路パターンの形成時に予め凸字型の第1のターゲット・マーク21を形成しておき、その上にソルダーレジストによる第2のターゲット・マーク22を、第1のターゲット・マークと相似形状でやや小型に形成する。形成法は、印刷法またはフォトコート法による。第3のターゲット・マーク23についても、同様に第2のターゲット・マーク22に対して同様に形成する。
このように形成された第1ないし第3のターゲット・マーク21,22,23を上から見た場合、凸字が3段になって見えれば、銅箔に対してソルダーレジストおよびシルク印刷による部品表記の位置関係は正しいということである。
一方、第2のマークが第1のマークに対してずれていれば、ソルダーレジストの位置がずれていることになる。また、第3のマークが、第2、第1のマークに対してずれていればシルク印刷による部品表記がずれていることになる。
このように、銅箔に対するソルダーレジスト、シルク印刷の位置関係を一目瞭然で認識することができる。この認識を適切に行うために、凸字の大きさは適当に選択する必要がある。併せて、位置ずれ許容値により、第1ないし第3のマークの相対関係、つまり大きさの相違具合を決める。
第1のマークの大きさは、視認性の点から縦3mm、横5mmの大きさが好ましい。そして、第2のマークの大きさは、第1のマークとの位置ずれ許容値基に決める。第3のマークの大きさも、同様に決める。
そして、第1ないし第3のマークの平面形状は、シルクスクリーン印刷のメッシュが格子状であるため、矩形状もしくはその系統の形が望ましい。凸型としたのは、単なる矩形よりも位置ずれを明確に認識できるためである。
図2は、図1(a)に示した平面形状のマークを4隅に有するプリント回路基板の平面図である。この図に示すように、プリント回路基板10の左側2隅には下向きの凸字によるマーク20を1個ずつ、右側の2隅には上向きの凸字によるマーク20を1個ずつ配する。
これら4つのマーク20により、プリント回路基板10全体についてのソルダーレジストおよびシルク印刷による部品表記の位置ずれいかんを明確に認識することができる。
図1(a)は、本考案の一実施例の構成を示す平面図、図1(b)は同じくA−A線に沿う側面図。 図1(a)に示した平面形状のマークを4隅に有するプリント回路基板の平面図。 図3(a),(b)は、縦横2対の楕円状要素からなるターゲット・マークの平面図およびB−B線に沿う断面図。 図4(a),(b)は、プリント回路基板の4隅に矩形のターゲット・マークを設ける場合の平面図。 図5(a),(b)は、平面形状がT字型のターゲット・マークの平面図およびC−C線に沿う断面図。 図6(a),(b)は同心円状のターゲット・マークの平面図およびD−D線に沿う断面図。 図7(a),(b)は二重同心円状のターゲット・マークの平面図およびE−E線に沿う断面図。
符号の説明
10 プリント回路基板、20 ターゲット・マーク、21 第1のマーク、
22 第2のマーク、23 第3のマーク。
M ターゲット・マーク。

Claims (5)

  1. プリント回路基板における印刷によりマークを付す場所に、銅箔により第1のマークが形成され、前記第1のマークと重なり合うようにソルダーレジストによる第2のマークが設けられ、前記ソルダーレジストに重なり合うようにシルク印刷による第3のマークが施されてなるプリント回路基板。
  2. 請求項1記載のプリント回路基板において、
    前記第1ないし第3のマークは、順次大きさが小さく形成されたプリント回路基板。
  3. 請求項2記載のプリント回路基板において、
    前記第1ないし第3のマークは、相似形に形成されたプリント回路基板。
  4. 請求項2または3記載のプリント回路基板において、
    前記第1ないし第3のマークは、ずれ許容量に応じて順次小さく形成されたプリント回路基板。
  5. 請求項1ないし4記載のプリント回路基板において、
    前記第1ないし第3のマークは、凸字型であるプリント回路基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008143138A1 (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Toppan Printing Co., Ltd. 配線基板、半導体パッケージ及び電子機器
JP6384647B1 (ja) * 2017-02-23 2018-09-05 株式会社村田製作所 電子部品、電子機器および電子部品の実装方法
JP7292455B1 (ja) 2022-03-07 2023-06-16 日本発條株式会社 集合基板及び製造方法

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