JP3102648B2 - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP3102648B2
JP3102648B2 JP03067983A JP6798391A JP3102648B2 JP 3102648 B2 JP3102648 B2 JP 3102648B2 JP 03067983 A JP03067983 A JP 03067983A JP 6798391 A JP6798391 A JP 6798391A JP 3102648 B2 JP3102648 B2 JP 3102648B2
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heating
bread
microcomputer
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heater
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敏光 今井
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波加熱の他にヒー
タ加熱も行なう電子レンジに関する。
【0003】
【従来の技術】ヒータ加熱機能たるトースタ機能付の電
子レンジは、加熱室内の上部及び下部に夫々上ヒータ及
び下ヒータを配設して、これらのヒータにより被調理物
たるパン例えばスライスした食パンを加熱調理するよう
になっている。
【0004】この場合、従来では、トーストとして良好
な仕上げ(焼上げ)を得るべく枚数に応じて調理時間を
変えるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、上,
下ヒータにより単にスライスされた食パンの上,下面を
加熱するだけであるので、その食パンを上,下面から所
謂焦がすだけであって、内部をふっくらと焼上げるとい
う適切な調理即ち美味なトーストを得ることは困難であ
る。
【0006】しかも、食パンはスライスする厚みによっ
て4枚切り,6枚切り,8枚切り等のように分類され、
更に、食パンは保存状態によって常温もの,冷凍もの等
のように分類されるが、上記従来のように、単に枚数に
応じて調理時間を変えるようにしたのでは、例えば、厚
みの小なる8切り食パンの場合には、トーストとして
内部の水分が抜け過ぎて堅いものになったり、或いは、
冷凍ものの場合には、内部が冷たかったりする等、一層
適切なトーストを得ることができない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、主としてヒータ加熱により両面焼き調
理される被調理物、特に、パンを適切な仕上げに加熱調
理することができる電子レンジを提供するにある。
【0008】[発明の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子レン
ジは、加熱室内の被調理物のマグネトロンによる高周波
加熱により調理を実行させる機能と、上,下ヒータによ
るヒータ加熱により両面焼きの調理を実行させる機能と
を有する制御手段を設け、この制御手段を、ヒータ加熱
を主体とするパンの加熱調理中における後半の少なくと
も一部で高周波加熱を実行させるように構成し、且つ、
そのヒータ加熱から高周波加熱に切換える実行タイミン
グが設定されたヒータ加熱時間の終了時点になるように
制御するように構成するところに特徴を有する。
【0010】請求項2記載の電子レンジは、制御手段
を、パンの厚みに応じて高周波加熱の実行タイミング若
しくは実行時間を変えるように構成するところに特徴を
有する。
【0011】請求項3記載の電子レンジは、制御手段
を、パンの個数に応じて高周波加熱の実行タイミング若
しくは実行時間を変えるように構成するところに特徴を
有する。
【0012】請求項4記載の電子レンジは、制御手段
を、パンの調理開始時の温度に応じて高周波加熱の実行
タイミング若しくは実行時間を変えるように構成すると
ころに特徴を有する。
【0013】請求項5記載の電子レンジは、制御手段
を、加熱室内の調理開始時の温度に応じて高周波加熱の
実行タイミング若しくは実行時間を変えるように構成す
るところに特徴を有する。
【0014】
【作用】請求項1記載の電子レンジによれば、ヒータ加
熱によるパンの加熱調理中の後半の少なくとも一部にお
いてそのパンを高周波加熱するので、パンの内部が良好
に加熱され、中身がふっくらとした適切な仕上げにパン
を加熱調理することができる。
【0015】請求項2記載の電子レンジによれば、パン
の厚みに応じて高周波加熱の実行タイミング若しくは実
行時間が変えられるので、パンの厚みが異なっても夫々
適切な仕上げに加熱調理することができる。
【0016】請求項3記載の電子レンジによれば、パン
の個数に応じて高周波加熱の実行タイミング若しくは実
行時間が変えられるので、パンの個数が異なっても夫々
適切な仕上げに加熱調理することができる。
【0017】請求項4記載の電子レンジによれば、パン
の調理開始時の温度に応じて高周波加熱の実行タイミン
グ或いは実行時間が変えられるので、パンが常温もの或
いは冷凍もの等のようにパンの温度が異なっても夫々適
切な仕上げに加熱調理することができる。
【0018】請求項5記載の電子レンジによれば、加熱
室内の調理開始時の温度に応じて高周波加熱の実行タイ
ミング若しくは実行時間が変えられるので、繰返しパン
の加熱調理が行なわれて調理開始時の加熱室内の温度が
変化しても、パンの適切な加熱調理を行なうことができ
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図面を参照し
ながら説明する。
【0020】先ず、図2に従って電子レンジの電気的構
成について述べる。電源プラグ1は図示しない100ボ
ルトの単相交流電源たるコンセントに差込み接続される
もので、その一方の端子は電流ヒューズ2,ドアスイッ
チ3及び電源スイッチ4を介して電源線5に接続され、
他方の端子は電源線6に接続されている。更に、ドアス
イッチ3及び電源スイッチ4の共通接続点はショートス
イッチ7を介して電源線6に接続されている。
【0021】この場合、電源スイッチ4は、手動操作に
よってオン,オフされるようになっており、又、ドアス
イッチ3は、図示はしないが、レンジ本体内の加熱室に
おける前面開口部を開閉するドアの開,閉に応じてオ
フ,オンされるようになっており、ショートスイッチ7
はドアスイッチ3とは逆にオン,オフされるようになっ
ている。
【0022】電源線5,6間には、前記加熱室内の上部
に配設された上ヒータ8及びリレースイッチ9の直列回
路が接続されているとともに、該加熱室内の下部に配設
された下ヒータ10及びリレースイッチ11の直列回路
が接続されている。更に、電源線5,6間には高圧トラ
ンス12の一次コイル12P及びリレースイッチ13の
直列回路が接続されている。
【0023】高圧トランス12は、二次コイル12S1
及び12S2を有する。二次コイル12S1の両端子間
には高圧ダイオード14及び高圧コンデンサ15の直列
回路が接続され、その高圧ダイオード14のカソードは
マグネトロン16のアノードに接続され、該高圧ダイオ
ード14のアノードはマグネトロン16のカソードの一
方の端子に接続されている。そして、二次コイル12S
2の両端子はマグネトロン16のカソードの両端子に接
続されている。尚、マグネトロン16のアノードはアー
スされている。
【0024】制御手段たるマイクロコンピュータ17の
電源ポートには直流電源回路18の直流出力端子が接続
されている。この直流電源回路18は、その交流入力端
子が電源線5,6に接続されていて、電源線5,6間に
印加される交流電源電圧を降圧し整流し平滑定電圧化し
て直流電源電圧として出力するようになっている。
【0025】マイクロコンピュータ17の入力ポートに
はスイッチ操作部19の出力端子が接続されている。こ
のスイッチ操作部19には、図示はしないが、スタート
スイッチ,取消しスイッチ,モード選択スイッチ,メニ
ュー選択スイッチ及び仕上がり調整スイッチ等が設けら
れていて、これらのスイッチは押圧操作されると夫々操
作信号を出力してマイクロコンピュータ17に与えるよ
うになっている。
【0026】マイクロコンピュータ17の入力ポートに
は温度センサ20及び気体センサ21がA/D変換回路
22を介して接続されている。これらの温度センサ20
及び気体センサ21は夫々例えば加熱室の内側壁面に設
置されており、温度センサ20は、加熱室内の温度を検
出して温度検出信号を出力し、気体センサ21は加熱室
内の水蒸気量を検出して水蒸気量検出信号を出力するよ
うになっている。又、マイクロコンピュータ17の入力
ポートには重量センサ23がA/D変換回路24を介し
て接続されている。この重量センサ23は、例えば加熱
室の底部に設置されていて、加熱室内の網状のターンテ
ーブル(図示せず)に載置された被調理物の重量を検出
して重量検出信号を出力するようになっている。
【0027】マイクロコンピュータ17の出力ポートは
表示部25の入力端子に接続されているとともに、他の
出力ポートは駆動回路26を介して報知器27に接続さ
れている。
【0028】而して、マイクロコンピュータ17は、ス
イッチ操作部19からの操作信号及び各種センサ20,
21並びに23からの検出信号を受けて、後述するよう
に動作し、リレースイッチ9,11,13のオンオフ及
び表示部25の表示並びに報知器27の報知の制御を行
なうものである。
【0029】次に、本実施例の作用につき図1に示すタ
イムチャート及び図3乃至図7に示すフローチャート並
びに図8乃至図12に示す作用説明図をも参照しながら
説明する。
【0030】今、加熱室内のターンテーブル上に被調理
物たるパン例えば食パンを載せて図示しないドアを閉塞
すると、ショートスイッチ7がオフしドアスイッチ3が
オンする。
【0031】そこで、電源スイッチ4をオンさせると、
マイクロコンピュータ17は動作を開始(スタート)す
る。マイクロコンピュータ17は、先ず処理ステップS
1となり、ここでは周知の如き初期化処理を行なうとと
もに、減算タイマをリセットさせる。マイクロコンピュ
ータ17は、次に出力ステップS2に移行し、ここでは
表示部25に全モードの表示、即ち、「レンジ」,「オ
ーブン」,「グリル」及び「トースト」の4通りのモー
ドを文字表示させる。
【0032】マイクロコンピュータ17は、更に判断ス
テップS3に移行し、ここではモード選択スイッチが操
作されたか否かを判断するもので、「NO」(操作な
し)の場合には判断ステップS3を繰返す。その後にお
いて、モード選択スイッチが操作されて表示部25の画
面上のモード例えば「トースト」のモードが選択された
とすると、マイクロコンピュータ17は、判断ステップ
S3で「YES」と判断して出力ステップS4となり、
ここで表示部25の表示を選択されたモードの「トース
ト」のみの表示とする。
【0033】マイクロコンピュータ17は、次に出力ス
テップS5に移行して、表示部25に選択されたモード
の全メニューを表示させるようになり、例えば「トース
ト」モードの場合には「4枚切り」,「6枚切り」及び
「8枚切り」の3通りのメニューを文字表示させる。そ
して、マイクロコンピュータ17は、判断ステップS6
に移行して、ここではメニュー選択スイッチが操作され
たか否かを判断するもので、「NO」(操作なし)の場
合にはこの判断ステップS6を繰返すようになる。
【0034】その後、メニュー選択スイッチが操作され
て表示部25の画面上のメニューの一つが選択される
と、例えば「4枚切り」のメニューが選択されたとする
と、マイクロコンピュータ17は、出力ステップS7に
移行して、表示器25に選択されたメニューのみを表示
させるようになり、例えば「4枚切り」のメニューのみ
を表示させる。そして、マイクロコンピュータ17は、
処理ステップS8に移行する。
【0035】マイクロコンピュータ17は、この処理ス
テップS8においては、図8で示すように、選択された
メニューに基づいて調理の基本時間の変数B(B1,B
2,B3)を設定するものであり、例えば「4枚切り」
のメニューの場合には、B1=4分00秒,B2=20
秒,B3=15秒と設定し、これらをRAMに記憶させ
る。更に、マイクロコンピュータ17は、判断ステップ
S9に移行し、ここでは仕上がり調整スイッチが操作さ
れたか否かを判断するものである。
【0036】仕上がり調整スイッチは、図9に示すよう
に、仕上がり(焼上がり)補正のための調理時間の変数
A(A1,A2)を設定するもので、「焼き色」(A
1)は「濃いめ」,「普通」及び「淡め」に区分され、
「仕上がり」(A2)は「ふっくら」及び「普通」に区
分される。そして、仕上がり調整スイッチが操作されて
これらの「焼き色」(A1)及び「仕上がり」(A2)
の内の夫々いずれか一つが選択されると、マイクロコン
ピュータ17は、判断ステップS9で「YES」と判断
して処理ステップS10となり、ここで変数A1,A2
を設定してRAMに記憶させる。例えば、「濃いめ」が
選択された時には、A1=+10秒と設定し、「ふっく
ら」が選択された時には、A2=1と設定し、これらを
RAMに記憶させる。
【0037】マイクロコンピュータ17は、次に判断ス
テップS11に移行し、ここでは、スタートスイッチが
操作されたか否かを判断するもので、ここで「NO」
(操作なし)の場合には判断ステップS12になる。マ
イクロコンピュータ17は、この判断ステップS12で
は、取消しスイッチが操作されたか否かを判断し、「N
O」(操作なし)の場合には判断スップS9に戻るよう
になる。その後、仕上がり調整スイッチ,スタートスイ
ッチ及び取消しスイッチのいずれも操作されなかった場
合には、マイクロコンピュータ17は、ステップS9,
S11及びS12でいずれも「NO」と判断してこれら
を繰返すようになる。
【0038】上記場合において、前回の仕上がり調整ス
イッチの操作による調整が不適当であったとしてその仕
上がり調整スイッチが再操作された時には、マイクロコ
ンピュータ17は、判断ステップS9で再び「YES」
と判断して、処理ステップS10となり、新たな変数A
1,A2をRAMに記憶させるようになる。
【0039】尚、上記場合において、仕上がり調整スイ
ッチが一度も操作されなかった時には、マイクロコンピ
ュータ17は、処理ステップS10を経ることなく判断
ステップS11に移行することになるが、処理ステップ
S1の初期化時には「普通」が選択されてRAMにA1
=±0秒及びA2=0を記憶させるようになっているの
で、問題はない。
【0040】さて、スタートスイッチが操作されると、
マイクロコンピュータ17は、判断ステップS11で
「YES」と判断して入力ステップS13となり、ここ
では温度センサ20の検出温度即ち加熱室内の温度を読
込む。そして、マイクロコンピュータ17は、処理ステ
ップS14となって、ここでは、図10に示すように、
繰返し補正の変数H(H1,H2)を設定するものであ
る。即ち、加熱室内で食パンを加熱する場合には、最初
に食パンを加熱する時と、その後に他の食パンを続いて
加熱する時とでは、即ち、食パンを繰返して加熱する時
には、加熱室内の温度が異なるからである。この場合、
最初に食パンを加熱する時には、加熱室内の温度は外気
温度と等しいので49℃以下であり、従って、マイクロ
コンピュータ17は、H1=±0秒及びH2=±0秒と
設定し、これらをRAMに記憶させる。
【0041】その後、マイクロコンピュータ17は、入
力ステップS15に移行し、ここでは重量センサ23の
検出重量即ち被調理物たる食パンの重量を読込む。そし
て、マイクロコンピュータ17は、処理ステップS16
となって、ここでは、図11に示すように、枚数補正の
変数W(W1,W2)を設定するものである。即ち、被
調理物たる食パンの重量はその個数たる枚数に比例する
ものであることから、重量を検出することは枚数を検出
することになる。この場合、4枚切りの1枚の食パンは
8枚切りの2枚の食パンに相当することになる。従っ
て、マイクロコンピュータ17は、例えば4枚切りの2
枚の食パンの時には、重量が50グラム以上であること
からW1=+30秒及びW2=+20秒と設定し、これ
らをRAMに記憶させる。
【0042】マイクロコンピュータ17は、次に処理ス
テップS17に移行し、ここでは減算タイマに初期値と
して検出時間T0例えば「15秒」を設定し、出力ステ
ップS18になる。マイクロコンピュータ17は、出力
ステップS18ではリレースイッチ9及び11をオンさ
せるようになる。従って、上ヒータ8及び下ヒータ10
が通電されて発熱し、以て、網状のターンテーブル上の
食パンを上,下両面から加熱する。
【0043】マイクロコンピュータ17は、更に判断ス
テップS19に移行し、ここでは減算タイマが満了した
か(タイムアップしたか)否かを判断するもので、「N
O」の場合には減算タイマを減算させる処理ステップS
20を経て判断ステップS19に戻るようになり、以下
これを繰返すことになる。その後、減算タイマがタイム
アップすると、マイクロコンピュータ17は、出力ステ
ップS21に移行してリレースイッチ9及び11をオフ
させ、以て、上ヒータ8及び下ヒータ10を断電させて
ヒータ加熱を停止させる。
【0044】マイクロコンピュータ17は、次に入力ス
テップS22となり、ここでは気体センサ21の検出蒸
気量即ち加熱室内の発生蒸気量を読込む。そして、マイ
クロコンピュータ17は、処理ステップS23となっ
て、ここでは、図12に示すように、材料温度補正の変
数P(P1,P2)を設定するものである。即ち、常温
で保存された食品は加熱開始直後から水蒸気を発生する
のに対し、冷凍保存されていた温度の低い食パンは15
秒間加熱した時点ではまだほとんど水蒸気を発生しない
ものであり、従って、このことを利用すれば、常温保存
の食パンか或いは冷凍保存の食パンかを判別することが
できるものである。
【0045】これにより、マイクロコンピュータ17
は、加熱室内の水蒸気発生量が所定値x未満か或いは以
上かを判断して、変数P1及びP2を設定する。例え
ば、マイクロコンピュータ17は、水蒸気発生量が所定
値x以上で常温保存の食パンである時には、P1=±0
秒及びP2=±0秒と設定して、これらをRAMに記憶
させる。
【0046】次に、マイクロコンピュータ17は、処理
ステップS24に移行し、ここでは以下のように調理時
間たるヒータ加熱時間T1,高周波(マイクロ波)加熱
時間T2及び追いヒータ加熱時間T3を演算設定する。
即ち、 T1=B1+A1+H1+W1+P1−A2・B3…………(1) T2=A2(B2+H2+W2+P2) …………(2) T3=A2・B3 …………(3) である。従って、初回の加熱によって、常温保存された
4枚切りの2枚の食パンを普通の焼き色で且つふっくら
と仕上げ(焼上げ)たい場合には、B1=4分00秒,
B2=20秒,B3=15秒,A1=±0秒,A2=
1,H1=±0秒,H2=±0秒,W=±30秒,W2
=+20秒,P1=±0秒,P2=±0秒に設定され、
T1=4分15秒,T2=20秒,T3=15秒とな
る。このようにして、マイクロコンピュータ17は、演
算した時間T1,T2及びT3をRAMに記憶させる。
【0047】マイクロコンピュータ17は、更に、処理
ステップS25に移行し、ここでは減算タイマに初期値
としてヒータ加熱時間T1を設定し、出力ステップS2
6によって上ヒータ8及び下ヒータ10に通電させ、出
力ステップS27によって表示部25に時間T1の残存
時間を表示させる。従って、表示部25による最初の表
示は「4分15秒」である。その後、マイクロコンピュ
ータ17は、判断ステップS28に移行し、ここでは減
算タイマが満了したか(タイムアップしたか)否かを判
断し、「NO」の場合には減算タイマに減算を行わせる
処理ステップS29を経て出力ステップS27に戻るよ
うになり、以下ステップS28,S29及びS27を繰
返すようになる。
【0048】減算タイマが時間T1(例えば4分15
秒)の減算を満了すると、マイクロコンピュータ17
は、判断ステップS28で「YES」と判断して、出力
ステップS30となり、ここで上ヒータ8及び下ヒータ
10を断電した後、判断ステップS31となる。マイク
ロコンピュータ17は、判断ステップS31では時間T
2が0か否かを判断するもので、ここでは「NO」(T
2=20秒)と判断して処理ステップS32に移行す
る。
【0049】マイクロコンピュータ17は、処理ステッ
プS32では減算タイマに初期値として高周波加熱時間
T2(例えば20秒)を設定し、出力ステップS33に
移行する。マイクロコンピュータ17は、出力ステップ
S33ではリレースイッチ13をオンするようになり、
従って、高圧トランス12の一次コイル12Pに電源電
圧が印加され、マグネトロン16が駆動される。これに
より、マグネトロン16からの高周波が加熱室内の食パ
ンに照射され、以て、高周波加熱が行われる。マイクロ
コンピュータ17は、更に出力ステップS34となっ
て、表示部25に時間T2の残存時間を表示させる。従
って、表示部25による最初の表示は「20秒」であ
る。
【0050】その後、マイクロコンピュータ17は、判
断ステップS35に移行し、ここでは減算タイマが満了
したか否かを判断し、「NO」の場合には減算タイマに
減算を行なわせる処理ステップS36を経て出力ステッ
プS34に戻るようになり、以下ステップS35,S3
6及びS34を繰返すようになる。
【0051】減算タイマが時間T2(例えば20秒)の
減算を満了すると、マイクロコンピュータ17は、判断
ステップS35で「YES」と判断して出力ステップS
37となり、ここではリレースイッチ13をオフさせて
マグネトロン16を停止させる。マイクロコンピュータ
17は、更に処理ステップS38となり、ここでは減算
タイマに初期値として追いヒータ加熱時間T3(例えば
15秒)を設定し、出力ステップS39に移行する。マ
イクロコンピュータ17は、この出力ステップS39で
は上ヒータ8及び下ヒータ10に通電するようになり、
以て、追いヒータ加熱が行なわれる。
【0052】マイクロコンピュータ17は、その後、出
力ステップS40となり、ここでは表示部25に時間T
3の残存時間を表示させる。従って、表示部25による
最初の表示部は「15秒」である。マイクロコンピュー
タ17は、判断ステップS41に移行し、ここでは減算
カウンタが満了したか否かを判断し、「NO」の場合に
は減算タイマに減算を行なわせる処理ステップS42を
経て出力ステップS40に戻るようになり、以下ステッ
プS41,S42及びS40を繰返すようになる。
【0053】減算タイマが時間T3(例えば15秒)の
減算を満了すると、マイクロコンピュータ17は、判断
ステップS41で「YES」と判断して、出力ステップ
S43となり、ここで上ヒータ8及び下ヒータ10を断
電させた上で、処理及び出力ステップS44に移行す
る。
【0054】そして、マイクロコンピュータ17は、こ
の処理及び出力ステップS44においては、RAMの記
憶内容をクリアするとともに、駆動回路26を介して報
知器27に短時間だけ通電するようになり、以て、報知
器27に短時間だけ報知音を発生させる。その後に、マ
イクロコンピュータ17は、動作終了(エンド)とな
る。
【0055】尚、マイクロコンピュータ17は、ステッ
プS9,S10,S11,S12及びS9を繰返してい
る間に取消しスイッチが操作された時には、マイクロコ
ンピュータ17は、判断ステップS12で「YES」と
判断して処理ステップS44にジャンプし、調理運転を
行なうことなく動作終了(エンド)となる。
【0056】又、前述した調理運転中において、仕上り
補正の変数Aのうち「仕上がり」の「普通」が選択され
て変数A2がA2=0に設定された場合には、マイクロ
コンピュータ17は、判断ステップS31で「YES」
と判断して処理ステップS44にジャンプすることにな
り、時間T2の高周波加熱及び時間T3の追いヒータ加
熱は行なわれなくなり、通常の食パン加熱となる。この
ことは、A2=0の場合には、T2=0及びT3=0と
なるからである。但し、この場合、ヒータ加熱時間T1
には、(1)式から明らかなように、変数B3分は差引
かれずに含まれていることから、食パンの加熱不足を生
ずることはない。
【0057】このような本実施例によれば、次のような
効果を奏するものである。
【0058】即ち、マイクロコンピュータ17の制御に
よる食パンの上ヒータ8及び下ヒータ10でのヒータ加
熱を主体とするトースト調理中において、その後半の一
部でマグネトロン16による高周波加熱を実行させるよ
うにしたので、ヒータ加熱により食パンの上,下面が焦
げ状態になっていることから、上,下面は高周波加熱に
よる影響をほとんど受けることなく内部のみが高周波加
熱されることになるとともに、食パン内部の蒸気が上,
下面から逃げることがなく、従って、食パンを内部に適
度に水分を含んだ所謂中身のふっくらとした状態の適切
な即ち美味なトーストに仕上げることができる。
【0059】又、被調理物たる食パンの状態、即ち、4
枚切り,6枚切り或いは8枚切りという厚みによる変数
Bと、好みの焼き色及び仕上がり度合による変数Aと、
加熱室内の温度による変数Hと、重量即ち枚数による変
数Wと、食パン自体の温度による変数Pとから、ヒータ
加熱時間T1,高周波加熱時間T2及び追いヒータ加熱
時間T3を設定したので、換言すれば、高周波加熱の実
行タイミングと実行時間とを変えるようにしたので、食
パンの種々の状態に応じて一層適切な調理即ち最も好ま
しいトーストを得ることができる。これを夫々個別に述
べると、以下の如くになる。
【0060】即ち、食パンにおける4枚切り,6枚切り
或いは8枚切りという厚みに応じてヒータ加熱時間と高
周波加熱の実行タイミング及び実行時間とを変えるよう
にしたので、食パンの厚みに応じて適切な調理を行なう
ことができる。
【0061】又、食パンの重量たる枚数に応じてヒータ
加熱時間と高周波加熱の実行タイミング及び実行時間と
を変えるようにしたので、食パンの枚数に応じて適切な
調理を行なうことができる。
【0062】更に、調理開始時の食パンの水蒸気発生量
即ち食パンの温度に応じてヒータ加熱時間と高周波加熱
の実行タイミング及び実行時間とを変えるようにしたの
で、常温保存の食パン及び冷凍保存の食パンのいずれで
あっても適切に調理を行なうことができる。
【0063】そして、調理開始時の加熱室の温度に応じ
てヒータ加熱時間と高周波加熱の実行タイミング及び実
行時間とを変えるようにしたので、食パンを繰返して加
熱してトーストを得る場合にその都度加熱室の温度が異
なっても、その温度状態に応じて適切な調理を行なうこ
とができる。
【0064】尚、上気実施例では、食パンのヒータ加熱
による調理中の後半の一部で1回だけ高周波加熱を実行
させるようにしたが、複数回にわたって高周波加熱を実
行させるようにしてもよく、この場合に、ヒータ加熱と
高周波加熱とを同時に実行させるようにしてもよい。
【0065】又、上記実施例では、食パンの厚み,食パ
ンの枚数,食パンの調理開始時の温度及び加熱室の調理
開始時の温度等の条件を加味して高周波加熱の実行タイ
ミング及び実行時間を変えるようにしたが、パンの状態
によって、これらの条件をすべて加味しなくても、夫々
の条件を個別に加味してその実行タイミング若しくは実
行時間を変えるようにしてもよい。
【0066】
【0067】そして、上記実施例では、食パンを加熱す
る場合について述べたが、例えば変数B,A,H,W及
びPを若干変更すれば同様にして餅の加熱にも適用する
ことができる。
【0068】その他、本発明は上記実施例にのみ限定さ
れるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形
して実施し得ることは勿論である。
【0069】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下のような効果を奏する。
【0070】請求項1記載の電子レンジによれば、被調
理物のヒータ加熱を主体とするパンの加熱調理中の少な
くとも後半の一部において高周波加熱を実行させ、且
つ、そのヒータ加熱から高周波加熱に切換える実行タイ
ミングが設定されたヒータ加熱時間の終了時点になるよ
うに制御するようにしたので、パンの内部を良好に加熱
し得て、パンを中身のふっくらとした状態の適切な仕上
がりに加熱調理することができる。
【0071】請求項2記載の電子レンジによれば、パン
の厚みに応じて高周波加熱の実行タイミング若しくは実
行時間を変えるようにしたので、パンの厚みが異なって
も夫々適切な仕上がりに加熱調理することができる。
【0072】請求項3記載の電子レンジによれば、パン
の個数に応じて高周波加熱の実行タイミング若しくは実
行時間を変えるようにしたので、パンの個数が異なって
も夫々適切な仕上がりに加熱調理することができる。
【0073】請求項4記載の電子レンジによれば、パン
の調理開始時の温度に応じて高周波加熱の実行タイミン
グ若しくは実行時間を変えるようにしたので、パンの温
度が異なっても夫々適切な仕上がりに加熱調理すること
ができる。
【0074】そして、請求項5記載の電子レンジによれ
ば、加熱室内の調理開始時の温度に応じて高周波加熱の
実行タイミング若しくは実行時間を変えるようにしたの
で、パンの繰返し加熱調理が行なわれても、夫々の加熱
室内の温度に応じてパンを適切な仕上がりに加熱調理す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例例の作用説明用のタイムチャ
ート
【図2】電気的構成説明図
【図3】作用説明用のフローチャートその1
【図4】同フローチャートその2
【図5】同フローチャートその3
【図6】同フローチャートその4
【図7】同フローチャートその5
【図8】基本時間の作用説明図
【図9】仕上がり補正の作用説明図
【図10】繰返し補正の作用説明図
【図11】枚数補正の作用説明図
【図12】材料温度補正の作用説明図
【符号の説明】
図面中、8は上ヒータ,10は下ヒータ,16はマグネ
トロン、17はマイクロコンピュータ(制御手段)、2
0は温度センサ、21は気体センサ、23は重量センサ
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−140024(JP,A) 特開 昭62−17536(JP,A) 特開 昭64−3420(JP,A) 実開 昭64−8118(JP,U) 実開 昭55−85797(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 1/02 310 F24C 1/02 320 F24C 7/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室内の被調理物のマグネトロンによ
    る高周波加熱により調理を実行させる機能と、上,下ヒ
    ータによるヒータ加熱により両面焼きの調理を実行させ
    る機能とを有する制御手段を備え、この制御手段は、ヒ
    ータ加熱を主体とするパンの加熱調理中における後半の
    少なくとも一部で高周波加熱を実行させるように構成さ
    れ、且つ、そのヒータ加熱から高周波加熱に切換える実
    行タイミングが設定されたヒータ加熱時間の終了時点に
    なるように制御することを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 制御手段は、パンの厚みに応じて高周波
    加熱の実行タイミング若しくは実行時間を変えるように
    なっていることを特徴とする請求項1記載の電子レン
    ジ。
  3. 【請求項3】 制御手段は、パンの個数に応じて高周波
    加熱の実行タイミング若しくは実行時間を変えるように
    なっていることを特徴とする請求項1記載の電子レン
    ジ。
  4. 【請求項4】 制御手段は、パンの調理開始時の温度に
    応じて高周波加熱の実行タイミング若しくは実行時間を
    変えるようになっていることを特徴とする請求項1記載
    の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 制御手段は、加熱室内の調理開始時の温
    度に応じて高周波加熱の実行タイミング若しくは実行時
    間を変えるようになっていることを特徴とする請求項1
    記載の電子レンジ。
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JPS6217536A (ja) * 1985-07-15 1987-01-26 Mitsubishi Electric Corp 電熱装置付高周波加熱装置
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