JP3101997B2 - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

窒化物半導体レーザ素子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窒化物半導体(In
XAlYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)よりな
るレーザ素子に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化物半導体は従来より短波長レーザの
材料として研究されており、最近この材料を用いて、室
温でのパルス発振が報告された(例えば、日経エレクト
ロニクス 1996.1.15 (No.653) p13〜p15)。報告され
たレーザ素子はサファイア基板の上に多重量子井戸構造
よりなる活性層を有し、活性層の端面に形成された共振
面はエッチングにより形成されている。
【0003】一般に半導体レーザに共振面を作成するに
は、例えば劈開、エッチング、研磨等の手段が用いられ
る。窒化物半導体はその結晶の性質上、劈開性をほとん
ど有しておらず、またダイヤモンドに近い非常に硬い物
質であるため、劈開、研磨等により共振面を形成するこ
とは難しい。
【0004】図2は窒化物半導体レーザ素子を製造する
一工程において得られるウェーハの模式的な断面図であ
る。基本構造としては、サファイア基板1の上に窒化物
半導体よりなるn型層2、活性層3およびp型層4が順
に積層されたダブルへテロ構造を有している。エッチン
グにより活性層3の端面に共振面を形成するには、最上
層のp型層4の表面に適当な材料よりなるマスクを形成
した後、反応性イオンエッチング、イオンミリング、集
束イオンビームエッチング等のエッチング手段により、
活性層の端面が露出するまでエッチングを行い、エッチ
ングで露出した互いに平行な活性層の端面を共振面とす
る。この図に示すようにエッチングにより共振面を形成
すると、エッチング溝にある程度の間隔を必要とする。
つまり、対向する共振面を有するチップを得るために、
溝の中間でチップを切断すのに必要なだけのエッチング
幅を必要とする。
【0005】図3は、エッチング溝の中間で切断された
レーザチップの形状を示す模式的な断面図である。なお
図において示す矢印は、活性層から発するレーザ光の一
光路を示している。この図に示すように、エッチングに
より共振面が形成されたレーザチップは、共振面と同時
にエッチングされたn型層2の水平面が露出される。活
性層から発するレーザ光は、その突出したn型層2の水
平面の表面で乱反射、あるいは透過してしまうため、安
定したレーザ光の形状が得られにくいという問題があ
る。またサファイア、およびn型層は透明な材料でもあ
るため、レーザ光がこれらの部材を透過することによ
り、レーザの出力が低下するという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明はこの
ような事情を鑑みて成されたものであり、その目的とす
るところは、エッチングにより形成された共振面を有す
る窒化物半導体レーザ素子の出力の向上と、安定したレ
ーザ光の形状を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザ素子は、
基板の上に窒化物半導体が積層されて、対向する窒化物
半導体層の端面にエッチングにより形成された共振面を
有する窒化物半導体レーザ素子において、前記レーザ素
子は、前記共振面とほぼ垂直な方向に、その共振面より
も突出したエッチング面を有しており、そのエッチング
面にレーザ光を反射する薄膜よりなる反射鏡が形成され
ていることを特徴とする。
【0008】また、本発明のレーザ素子では、基板が絶
縁性基板であり、かつ反射鏡が金属薄膜よりなり、さら
に反射鏡は共振面側の窒化物半導体層と離間して形成さ
れていることを特徴とする。
【0009】反射鏡はレーザ光を反射する金属薄膜、誘
電体多層膜で形成することができる。金属薄膜として
は、例えばAl、Ag、Pt等の500nm以下の反射
率が高い金属を選択することが望ましい。また誘電体多
層膜は、例えばSiO2、TiO2、Al23、ZrO2
等の誘電体よりなる薄膜を、レーザ光を反射するように
設計して、所望の膜厚で多数に積層して形成することが
できる。
【0010】窒化物半導体層をエッチングする手段とし
ては、ウェットエッチング、ドライエッチングいずれの
手段を用いても良いが、できるだけ平坦な共振面を形成
するためには、ドライエッチングを用いることが望まし
い。ドライエッチングとしては、例えば前記した反応性
イオンエッチング、イオンミリング、集束イオンビーム
エッチングの他、イオンミリング、イオンビームビーム
エッチング、ECRエッチング等を用いることができ、
エッチングレートを制御する目的で、あるいは所望の端
面形状を得るため、それぞれのエッチング装置に用いら
れるガス、イオン等を適宜選択することができる。
【0011】
【作用】図1に本発明に係るレーザ素子の一構造を示す
模式的な部分断面図を示す。この図は図3と同様にエッ
チング溝の中間で切断されたレーザチップの共振面付近
の構造を拡大して示す図である。基本構造としてはサフ
ァイア基板11の上に、n型層12、活性層13、およ
びp型層14が順に積層されたダブルへテロ構造を有し
ている。本発明のレーザ素子ではレーザの出射方向に該
当するエッチング面に、レーザ光の光を反射する反射鏡
20が形成されている。この反射鏡20が形成されてい
ることにより、レーザ光はn型層12およびサファイア
基板11を透過しないので、その分吸収されず出力の向
上を図ることができる。さらに、基板方向に出射するレ
ーザ光が全て上方に向かって反射されるので、安定した
レーザ光の遠視野像(ファーフィールドパターン)が得
られる。従ってレンズ等でレーザ光を集光する際にも非
常に都合がよい。
【0012】反射鏡20は図1に示すように共振面側の
窒化物半導体層に接して形成されていても良いが、図4
のように離間して形成されていても良い。反射鏡が金属
薄膜で形成される場合、離間して形成されることにより
金属薄膜が電極と接触して、電極間ショートを起こすこ
とを防止することができるので、素子の信頼性が向上す
る。この作用は、例えば基板にサファイアのような絶縁
性基板を使用した際に、窒化物半導体素子が同一面側に
電極が形成されたフリップチップ形式を採用することに
よる特有の作用である。なお、反射鏡を誘電体多層膜で
構成する場合には特に離間させる必要はない。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施例1]結晶成長面をA面とする厚さ500μmの
サファイア基板をMOVPE装置の反応容器内に設置し
た後、原料ガスにTMG(トリメチルガリウム)と、ア
ンモニアを用い、500℃で基板の表面にGaNよりな
るバッファ層を200オングストロームの膜厚で成長さ
せた。基板はA面の他、例えばC面、R面を使用するこ
ともでき、またサファイアの他、スピネル(MgAl2
4)、ZnO、GaN、SiC、Siが使用できる
が、現在のところサファイアが多用されている。バッフ
ァ層は基板と窒化物半導体との格子不整合を緩和する作
用があり、他にAlN、AlGaN等を成長させること
も可能であるが、基板の種類によっては形成されないこ
ともある。
【0014】続いて温度を1050℃に上げ、原料ガス
にTMG、アンモニア、ドナー不純物としてSiH
4(シラン)ガスを用いて、SiドープGaNよりなる
n型コンタクト層を4μmの膜厚で成長させた。n型コ
ンタクト層はInXAlYGa1-X- YN(0≦X、0≦Y、X
+Y≦1)で構成することができ、特にGaN、InG
aN、その中でもSiをドープしたGaNで構成するこ
とにより、キャリア濃度の高いn型層が得られ、また負
電極と好ましいオーミック接触が得られるので、レーザ
素子のしきい値電流を低下させることができる。
【0015】次に温度を750℃にして、原料ガスにT
MG、TMI(トリメチルインジウム)、アンモニア、
不純物ガスにシランガスを用い、SiドープIn0.1G
a0.9Nよりなるクラック防止層を500オングストロ
ームの膜厚で成長させた。このクラック防止層はInを
含むn型の窒化物半導体、好ましくはInGaNで成長
させることにより、次に成長させるAlを含む窒化物半
導体よりなるn型光閉じ込め層を厚膜で成長させること
が可能となる。LDの場合は、光閉じ込め層、光ガイド
層となる層を、例えば0.1μm以上の膜厚で成長させ
る必要がある。従来ではGaN、AlGaN層の上に直
接厚膜のAlGaNを成長させると、後から成長させた
AlGaNにクラックが入るので素子作製が困難であっ
たが、このクラック防止層が次に成長させる光閉じ込め
層にクラックが入るのを防止することができる。しかも
次に成長させる光閉じ込め層を厚膜で成長させても膜質
良く成長できる。なおこのクラック防止層は100オン
グストローム以上、0.5μm以下の膜厚で成長させる
ことが好ましい。100オングストロームよりも薄いと
前記のようにクラック防止として作用しにくく、0.5
μmよりも厚いと、結晶自体が黒変する傾向にある。な
お、このクラック防止層は成長方法、成長装置によって
は省略することもできる。
【0016】次に、原料ガスにTEG、TMA(トリメ
チルアルミニウム)、アンモニア、不純物ガスにシラン
ガスを用いて、Siドープn型Al0.3Ga0.7Nよりな
るn型光閉じ込め層を0.5μmの膜厚で成長させた。
n型光閉じ込め層はAlを含むn型の窒化物半導体で構
成し、好ましくは二元混晶あるいは三元混晶のAlY
1-YN(0<Y≦1)とすることにより、結晶性の良い
ものが得られ、また活性層との屈折率差を大きくして活
性層の光閉じ込めに有効である。この層は通常0.1μ
m〜1μmの膜厚で成長させることが望ましい。0.1
μmよりも薄いと光閉じ込め層として作用しにくく、1
μmよりも厚いと、結晶中にクラックが入りやすくなり
素子作成が困難となる傾向にある。
【0017】続いて、原料ガスにTMG、アンモニア、
不純物ガスにシランガスを用い、Siドープn型GaN
よりなるn型光ガイド層を500オングストロームの膜
厚で成長させた。n型光ガイド層は、Inを含むn型の
窒化物半導体若しくはn型GaNで構成し、好ましくは
三元混晶若しくは二元混晶のInXGa1-XN(0≦X<
1)とする。この層は通常100オングストローム〜1
μmの膜厚で成長させることが望ましく、特にInGa
N、GaNとすることにより次の活性層を量子井戸構造
とすることが容易に可能になる。
【0018】次に原料ガスにTMG、TMI、アンモニ
アを用いて活性層を成長させた。活性層は温度を750
℃に保持して、まずノンドープIn0.2Ga0.8Nよりな
る井戸層を25オングストロームの膜厚で成長させる。
次にTMIのモル比を変化させるのみで同一温度で、ノ
ンドープIn0.01Ga0.95Nよりなる障壁層を50オン
グストロームの膜厚で成長させる。この操作を13回繰
り返し、最後に井戸層を成長させ総膜厚0.1μmの膜
厚の多重量子井戸構造よりなる活性層を成長させた。
【0019】活性層成長後、温度を1050℃にしてT
MG、TMA、アンモニア、アクセプター不純物源とし
てCp2Mg(シクロペンタジエニルマグネシウム)を
用い、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nよりなるp型キ
ャップ層を100オングストロームの膜厚で成長させ
た。このp型キャップ層は、1μm以下、さらに好まし
くは10オングストローム以上、0.1μm以下の膜厚
で成長させることにより、InGaNよりなる活性層が
分解するのを防止するキャップ層としての作用があり、
また活性層の上にAlを含むp型窒化物半導体よりなる
p型キャップ層を成長させることにより、発光出力が格
段に向上する。これはAlGaNがGaNに比べてp型
になりやすく、またp型キャップ層成長時に、InGa
Nが分解するのを抑える作用があるためと推察される
が、詳しいことは不明である。このp型キャップ層の膜
厚は1μmよりも厚いと、層自体にクラックが入りやす
くなり素子作製が困難となる傾向にある。なおこのp型
キャップ層も省略可能である。
【0020】次に温度を1050℃に保持しながら、T
MG、アンモニア、Cp2Mgを用いMgドープp型G
aNよりなるp型光ガイド層を500オングストローム
の膜厚で成長させた。このp型光ガイド層は、Inを含
む窒化物半導体若しくはGaNで構成し、好ましくは二
元混晶または三元混晶のInYGa1-YN(0<Y≦1)
を成長させる。光ガイド層は、通常100オングストロ
ーム〜1μmの膜厚で成長させることが望ましく、特に
InGaN、GaNとすることにより、次のp型光閉じ
込め層を結晶性良く成長できる。
【0021】続いて、TMG、TMA、アンモニア、C
p2Mgを用いてMgドープAl0.3Ga0.7Nよりなる
p型光閉じ込め層を0.5μmの膜厚で成長させた。こ
のp型光閉じ込め層は、Alを含むp型の窒化物半導体
で構成し、好ましくは二元混晶または三元混晶のAlY
Ga1-YN(0<Y≦1)とすることにより結晶性の良い
ものが得られる。p型光閉じ込め層はn型光閉じ込め層
と同じく、0.1μm〜1μmの膜厚で成長させること
が望ましく、AlGaNのようなAlを含むp型窒化物
半導体とすることにより、活性層との屈折率差を大きく
して光閉じ込め層として有効に作用する。
【0022】続いて、TMG、アンモニア、Cp2Mg
を用い、Mgドープp型GaNよりなるp型コンタクト
層を0.5μmの膜厚で成長させた。p型コンタクト層
はp型InXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦
1)で構成することができ、特にInGaN、GaN、
その中でもMgをドープしたp型GaNとすると、最も
キャリア濃度の高いp型層が得られて、正電極と良好な
オーミック接触が得られ、しきい値電流を低下させるこ
とができる。なお以上説明したn型層の一般式AlX
1-XN、p型層のAlXGa1-XN等の組成比X値は単に
一般式を示しているに過ぎず、n型層のXとp型層のXと
が同一の値を示すものではない。また同様に他の一般式
において使用するY値も同一の一般式が同一の値を示す
ものではない。
【0023】以上のようにして窒化物半導体を積層した
ウェーハを反応容器から取り出し、最上層のp型コンタ
クト層の表面にストライプ幅50μmのマスクを形成
し、反応性イオンエッチング装置で、SiCl4ガスを
用いて、最上層のp型コンタクト層から選択エッチを行
った。この選択エッチにより、負電極を形成すべきn型
コンタクト層の平面が露出されるとともに、ストライプ
幅50μmの導波路が作成された。
【0024】次に、前記ストライプに直交するストライ
プ幅100μmのエッチングを行った。このエッチング
により活性層端面に共振面が形成される。エッチング深
さは基板面が露出するまで行ったが、共振面を形成する
ためのエッチングは特に基板が露出するまで行う必要は
なく、活性層端面が露出するまで、例えばn型コンタク
ト層が露出するまでで止めても良い。特に、基板表面が
露出するまでエッチングすると、後にレーザチップに分
割する際、切断する箇所がサファイア基板のみとなるた
め、窒化物半導体層に切断時の応力が伝わりにくくなり
結晶を痛めることがないので非常に都合がよい。
【0025】次に、CVD装置で、ストライプ幅100
μmのエッチング溝に部分的にマスクを形成し、その上
からAlよりなる薄膜を0.3μmの膜厚で形成して反
射鏡を作成した。なおこの場合、Alよりなる反射鏡は
マスクにより、窒化物半導体と離間して形成したが、こ
の反射鏡をエッチング溝の水平面全面に形成して窒化物
半導体と接するようにしても良い。
【0026】反射鏡形成後、ストライプ状の導波路の側
面にSiO2よりなる絶縁膜を形成し、最上層のp型コ
ンタクト層と、エッチングにより露出したn型コンタク
ト層の表面にストライプ状の電極を形成した。
【0027】次に、反射鏡の中心をスクライブして、ウ
ェーハを割ることにより、対向する共振面が形成された
バーを作成し、その共振面に常法に従って誘電体多層膜
を形成して共振器とした。
【0028】最後に電極に平行な位置でバーを割り、本
発明のレーザ素子を得た。このレーザ素子の形状を示す
斜視図を図4に示す。
【0029】以上のようにして得られたレーザ素子をヒ
ートシンクに設置し、常温でパルス発振させたところ、
しきい値電流密度4kA/cm2で410nmのレーザ発
振を示し、反射鏡を形成していないレーザ素子に比較し
て、出力はおよそ10%向上した。
【0030】[実施例2]実施例1の反射鏡を形成する
工程において、幅100μmのストライプ溝全面に、T
iO2薄膜と、SiO2薄膜とを積層して、410nmの
波長を反射する誘電体多層膜を形成する他は、同様にし
てレーザ素子を得たところ、実施例1とほぼ同等の特性
を示す素子が得られた。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザ素
子では、基板方向に向かうレーザ光を基板側に形成され
た反射鏡で反射させるので出力が向上する。さらに、反
射鏡が形成されていない平面は、エッチングにより微細
な凹凸が発生している。レーザ光がこの凹凸に当たると
光が乱反射してしまい、レーザのスポット径が安定しな
い。しかしながら本発明では反射鏡を形成することによ
り、この微細な凹凸が反射鏡の材料で埋められて平坦な
面となるため、レーザ光がこの面に当たっても正確に反
射される。従ってレーザ光の形状も安定するため、集光
する際に非常に都合がよい。なお、実施例は電極ストラ
イプ型のレーザ素子について説明したが、本発明のレー
ザ素子は、エッチングで共振面が形成された、窒化物半
導体よりなるレーザ素子のあらゆる構造に適用できるこ
とはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るレーザ素子の部分的
な構造を示す模式断面図。
【図2】 エッチングにより共振面を形成する工程にお
いて得られるウェーハの構造を示す模式断面図。
【図3】 従来のレーザ素子の部分的な構造を示す模式
断面図。
【図4】 本発明の一実施例において得られるレーザ素
子の形状を示す斜視図。
【符号の説明】
11・・・基板 12・・・n型層 13・・・活性層 14・・・p型層 20・・・反射鏡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−268259(JP,A) 特開 昭62−196884(JP,A) 特開 昭51−120689(JP,A) 特開 昭63−81884(JP,A) 特開 平1−256188(JP,A) 特開 平8−64911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上に窒化物半導体が積層されて、
    対向する窒化物半導体層の端面にエッチングにより形成
    された共振面を有する窒化物半導体レーザ素子におい
    て、前記レーザ素子は、前記共振面とほぼ垂直な方向
    に、その共振面よりも突出したエッチング面を有してお
    り、そのエッチング面にレーザ光を反射する薄膜よりな
    る反射鏡が形成されていることを特徴とする窒化物半導
    体レーザ素子。
  2. 【請求項2】 前記基板が絶縁性基板であり、かつ前記
    反射鏡が金属薄膜であり、さらにその反射鏡が共振面側
    の窒化物半導体層と離間して形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
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