JP3101920B2 - 人工石連結ブロック及びその製造方法 - Google Patents

人工石連結ブロック及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面に設置する人
工石連結ブロック及びその製造方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来の自然石連結ブロックは、複数個の
自然石を鉄筋鋼棒（連結金具）により一体的に結合して
おり、これを法面に設置して、法面を保護するととも
に、自然生態系を乱さないようしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記のように複数個の
自然石を鉄筋鋼棒（連結金具）により一体的に結合する
と、連結ブロックの全体に柔軟性がなくて、設置地盤の
不陸に対応できないという問題があった。本発明は前記
の問題点に鑑み提案するものであり、その目的とする処
は、人工石連結ブロックの全体がフレキシブルにな
り、柔軟性に富んで、設置地盤の不陸に対応でき、人
工石連結ブロックの施工時に、ブロックどうしの位置を
微妙に調整できて、目地の通らない自然な景観を表現で
き、人工石どうしを強固に結合でき、施工を容易に
行うことができる人工石連結ブロック及びその製造方法
を提供しようとする点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、表面を自然石形状に形成したコンクリ
ート製人工石の複数個を縦横方向に並べて、隣合う人工
石どうしをチェーン金具により連結した人工石連結ブロ
ックにおいて、前記縦横方向に並べた各コンクリート製
人工石を四周の人工石群とそれよりも内側の人工石群と
に区分し、四周の隣合う人工石どうしを２本のチェーン
金具により連結し、内側の隣合う人工石どうしを１本の
チェーン金具により連結し、四周及び内側の隣合う人工
石どうしを１本のチェーン金具により連結したことを特
徴としている（請求項１）。
【０００５】また本発明の人工石連結ブロックの製造方
法は、合成樹脂製型枠に縦横方向に配設した各成形用凹
陥部の間にチェーン金具を跨がらせて、同チェーン金具
の両端部を隣合う成形用凹陥部内に入れ、次いで同各成
形用凹陥部にコンクリートを打設して、チェーン金具に
より連結された人工石群を成形し、コンクリートの養生
後、同人工石群を吊り上げて脱型し、反転して、人工石
連結ブロックにすることを特徴としている（請求項
２）。
【０００６】
【発明の実施の形態】次に本発明の人工石連結ブロック
及びその製造方法を図面に示す実施例により説明する。
図１及び図２の１は表面を自然石形状に形成したコンク
リート製人工石、２はチェーン金具で、コンクリート製
人工石１の複数個を縦横方向に並べて、隣合う人工石１
どうしをチェーン金具２により連結している。即ち、
【０００７】縦横方向に並べた各コンクリート製人工石
１を四周の人工石群とそれよりも内側の人工石群とに区
分し、四周の隣合う人工石１どうしを２本のチェーン金
具２により連結し、内側の隣合う人工石１どうしを１本
のチェーン金具２により連結し、四周及び内側の隣合う
人工石１どうしを１本のチェーン金具２により連結して
いる。なお人工石１どうしを前記のように連結したの
は、人工石連結ブロックの運搬・吊り上げ時に、人工石
１どうしを回転させないようにするためである。３は人
工石連結ブロックの四隅の人工石１に取付けた人工石連
結ブロックどうしの連結チェーンである。
【０００８】図３及び図４は前記人工石連結ブロックの
製造時の状態を示している。４は合成樹脂製型枠で、同
合成樹脂製型枠４には、縦横方向に成形用凹陥部５が形
成されている。人工石連結ブロックの製造時には、成形
用凹陥部５の間にチェーン金具２を跨がらせて、同チェ
ーン金具２の両端部を隣合う成形用凹陥部５内に入れ、
次いで同各成形用凹陥部５にコンクリートを打設して
（矢印Ａ参照）、チェーン金具２により連結された人工
石１群を成形し、コンクリートの養生後、同人工石１群
を吊り上げて脱型し、反転して、人工石連結ブロックに
する。
【０００９】
【発明の効果】本発明の人工石連結ブロックは前記のよ
うに表面を自然石形状に形成したコンクリート製人工石
の複数個を縦横方向に並べて、隣合う人工石どうしをチ
ェーン金具により連結する。その際、縦横方向に並べた
各コンクリート製人工石を四周の人工石群とそれよりも
内側の人工石群とに区分し、四周の隣合う人工石どうし
を２本のチェーン金具により連結し、内側の隣合う人工
石どうしを１本のチェーン金具により連結し、四周及び
内側の隣合う人工石どうしを１本のチェーン金具により
連結する。このように連結するのは、四周の１本のチェ
ーンで連結すると人口石が吊上げ時に天地反転してしま
うが、２本にすることで運搬及び据付け時の吊上げに対
して人口石どうしの回転を防止できるためである。人口
石どうしを前記のように連結するので、人工石連結ブロ
ックの全体がフレキシブルになり、柔軟性に富んで、設
置地盤の不陸に対応できる。
【００１０】また前記のように人工石どうしをチェーン
金具により連結するので、人工石連結ブロックの施工時
に、ブロックどうしの位置を微妙に調整できて、目地の
通らない自然な景観を表現できる。
【００１１】またチェーン金具は前記従来の鉄筋鋼棒
（連結金具）に比べて人工石に対する付着面積が多く、
コンクリートに対する付着応力も強くて、人工石どうし
を強固に結合できる。
【００１２】またチェーン金具は連結する以外に吊り上
げ、ブロックどうしの連結等にも使用できて、施工を容
易に行うことができる。
【００１３】また本発明の人工石連結ブロックの製造方
法は前記のように合成樹脂製型枠に縦横方向に配設した
各成形用凹陥部の間にチェーン金具を跨がらせて、同チ
ェーン金具の両端部を隣合う成形用凹陥部内に入れ、次
いで同各成形用凹陥部にコンクリートを打設して、チェ
ーン金具により連結された人工石群を成形し、コンクリ
ートの養生後、同人工石群を吊り上げて脱型し、反転し
て、人工石連結ブロックにするので、前記人工石連結ブ
ロックを円滑、容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は本発明の人工石連結ブロックの一実施
例を示す背面図、（ｂ）はその正面図、（ｃ）はその側
面図である。
【図２】同人工石連結ブロックの背面図である。
【図３】（ａ）は同人工石連結ブロックの製造時の状態
を示す平面図、（ｂ）はその縦断側面図である。
【図４】同人工石連結ブロックの製造時の状態を示す一
部拡大縦断側面図である。
【図５】同人工石連結ブロックの設置例を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
１ 人工石 ２ チェーン金具 ３ 連結チェーン ４ 合成樹脂製型枠 ５ 成形用凹陥部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E02D 17/20 103 E02B 3/14 301 B28B 7/00 - 7/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 表面を自然石形状に形成したコンクリー
    ト製人工石の複数個を縦横方向に並べて、隣合う人工石
    どうしをチェーン金具により連結した人工石連結ブロッ
    クにおいて、前記縦横方向に並べた各コンクリート製人
    工石を四周の人工石群とそれよりも内側の人工石群とに
    区分し、四周の隣合う人工石どうしを２本のチェーン金
    具により連結し、内側の隣合う人工石どうしを１本のチ
    ェーン金具により連結し、四周及び内側の隣合う人工石
    どうしを１本のチェーン金具により連結したことを特徴
    とする人工石連結ブロック。
  2. 【請求項２】 合成樹脂製型枠に縦横方向に配設した各
    成形用凹陥部の間にチェーン金具を跨がらせて、同チェ
    ーン金具の両端部を隣合う成形用凹陥部内に入れ、次い
    で同各成形用凹陥部にコンクリートを打設して、チェー
    ン金具により連結された人工石群を成形し、コンクリー
    トの養生後、同人工石群を吊り上げて脱型し、反転し
    て、人工石連結ブロックにすることを特徴とした人工石
    連結ブロックの製造方法。
JP09366292A 1997-12-25 1997-12-25 人工石連結ブロック及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3101920B2 (ja)

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