JP3101497B2 - 電子銃用電極の製造方法 - Google Patents

電子銃用電極の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー受像管(CR
T)における電子銃用電極の製造方法に関し、特に、メ
インレンズを形成する集束電極及び最終加速電極の電界
補正用金属板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子銃の動作原理について簡単に説明す
る。図9に、インライン型電子銃の断面図を示す。図9
に示すように、カソード(陰極)22から出射された電
子ビーム21は、制御電極23及び加速電極24を通過
し、加速電極24と集束電極1によって形成されるプリ
フォーカスレンズ25により集束作用を受ける。その
後、電子ビーム21は集束電極1を通過し、集束電極1
と最終加速電極2によって形成されるメインレンズ26
により蛍光面(図示せず)に結像する。
【0003】図6に、集束電極と最終加速電極によって
形成されるメインレンズの電極構成を示し、図7に、最
終加速電極の電極構造を示す。図6に示すように、集束
電極1と最終加速電極2には、筒状体3、4の内部にそ
れぞれ電界補正用金属板5、6が設けられている。ま
た、図6、図7に示すように、最終加速電極2の電界補
正用金属板6には、水平方向にインライン配列された孔
6a、6b、6cが形成されている。また、集束電極1
の電界補正用金属板5も最終加速電極2の電界補正用金
属板6と同様の構造を有している。すなわち、図6に示
すように、集束電極1の電界補正用金属板5には、水平
方向にインライン配列された孔5a、5b、5cが形成
されている。
【0004】メインレンズ26の特性は電子銃にとって
重要な部分である。このメインレンズ26の特性を決定
する部分として、電界補正用金属板5、6の孔5a、5
b、5c、6a、6b、6cがある。そして、この部分
においてはメインレンズ26の特性に対する感度が非常
に高いため、この部分については平滑で精度の高い切り
口面が要求される。このため、従来においては、少なく
とも2回の打ち抜きを重ねて孔が形成されている。すな
わち、まず、ダイス7に載置した被加工金属板(電界補
正用金属板)8に、側面を鏡面仕上げしたポンチ9を用
いて1回目のせん断打ち抜き加工を行い、孔8aを形成
する(図8(a)参照)。ところで、この1回目のせん
断打ち抜き加工によって形成された孔8aには、図8
(a)に示すように、肉だまり14が生じる。そこで、
図8(b)、(c)に示すように、同じポンチ9を用
い、被加工金属板8の孔8aについて再度せん断打ち抜
き加工を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
加工方法では、側面を鏡面仕上げしたポンチ9を用いて
いるため、1回目と2回目のせん断打ち抜き加工を連続
して行った場合に、せん断加工面(孔8aの内周面)へ
の潤滑油の供給がいきとどかなくなり、ポンチ9と被加
工金属板8の孔8aの内周面との摩擦が大きくなる。こ
のため、3000枚程度であれば被加工金属板(電界補
正用金属板)8を良好に孔明け加工することができる
が、この枚数を超えると、加工中に被加工金属板8の孔
8aの内周面に焼き付きによる突起等の変形が生じてし
まう。そして、その変形が徐々に大きくなり、一旦は孔
8aの径が最初よりも小さくなるが、ついにはポンチ9
によってその焼き付き部分が剥がされるようになるの
で、孔8aの径が最初よりも大きくなる。その結果、孔
8aの寸法精度が落ちてしまい、安定した電子銃スポッ
ト特性を得ることができない。また、上記したようにポ
ンチ9と被加工金属板8とが焼き付きを起こしてしまう
ため、同じポンチを長時間にわたって使用することがで
きない。その結果、ポンチの交換を頻繁に行う必要があ
るので、電界補正用金属板の生産性が落ちてしまう。
【0006】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するため、電子銃の集束電極と最終加速電極に用いら
れる電界補正用金属板の孔部分について平滑で寸法精度
の高いせん断切り口を形成することができると共に、電
界補正用金属板の生産性の向上を図ることのできる電子
銃用電極の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電子銃用電極の第1の製造方法の構成
は、被加工金属板にせん断打ち抜き加工によって孔を形
成した後、前記孔について再度せん断打ち抜き加工を行
う電子銃用電極の製造方法であって、最初のせん断打ち
抜き加工においては側面を鏡面仕上げしたポンチを用
い、再度のせん断打ち抜き加工においては前記孔のせん
断面との間にわずかな空間部分を生じるような表面加工
が施された構造のポンチを用いることを特徴とする。
【0008】また、前記本発明方法の第1の構成におい
ては、再度のせん断打ち抜き加工に、側面を梨地仕上げ
したポンチを用いるのが好ましい。また、前記本発明方
法の第1の構成においては、再度のせん断打ち抜き加工
に、側面をヘアライン仕上げしたポンチを用いるのが好
ましい。
【0009】また、本発明に係る電子銃用電極の第2の
製造方法の構成は、被加工金属板にせん断打ち抜き加工
によって孔を形成した後、前記孔について再度せん断打
ち抜き加工を行う電子銃用電極の製造方法であって、最
初のせん断打ち抜き加工においては側面を鏡面仕上げし
たポンチを用い、再度のせん断打ち抜き加工においては
側面下部を鏡面仕上げし、側面上部に前記孔のせん断面
との間にわずかな空間部分を生じるような表面加工が施
された構造のポンチを用いることを特徴とする。
【0010】また、前記本発明方法の第2の構成におい
ては、再度のせん断打ち抜き加工に、側面下部を鏡面仕
上げし、側面上部を梨地仕上げしたポンチを用いるのが
好ましい。
【0011】また、前記本発明方法の第2の構成におい
ては、再度のせん断打ち抜き加工に、側面下部を鏡面仕
上げし、側面上部をヘアライン仕上げしたポンチを用い
るのが好ましい。
【0012】
【作用】前記本発明方法の第1の構成によれば、最初の
せん断打ち抜き加工においては側面を鏡面仕上げしたポ
ンチを用い、再度のせん断打ち抜き加工においては孔の
せん断面との間にわずかな空間部分を生じるような表面
加工が施された構造のポンチを用いるようにしたことに
より、再度のせん断打ち抜き加工において、最初のせん
断打ち抜き加工で形成した孔の内周面とポンチとの間に
潤滑油を円滑に供給することができる。これにより、ポ
ンチと被加工金属板の孔の内周面との摩擦を軽減するこ
とができるので、ポンチと被加工金属板との焼き付きを
避けることができる。その結果、せん断加工面における
孔の寸法に関する経時変化が少なくなり、平滑で精度の
高いせん断切り口を得ることができるので、安定した電
子銃スポット特性を得ることができる。また、上記した
ようにポンチと被加工金属板との焼き付きを避けること
ができるため、同じポンチを長時間にわたって使用する
ことができる。その結果、ポンチの交換を頻繁に行う必
要がないので、電界補正用金属板の生産性の向上を図る
ことができる。
【0013】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、再度のせん断打ち抜き加工に、側面を梨地仕上げし
たポンチを用いるという好ましい構成によれば、孔のせ
ん断面とポンチとの間にわずかな空間部分が生じるた
め、ポンチと被加工金属板の孔の内周面との間に潤滑油
を円滑に供給することができる。
【0014】また、前記本発明方法の第1の構成におい
て、再度のせん断打ち抜き加工に、側面をヘアライン仕
上げしたポンチを用いるという好ましい構成によれば、
被加工金属板の孔のせん断面とポンチとの間にわずかな
空間部分が生じるため、ポンチと被加工金属板の孔の内
周面との間に潤滑油を円滑に供給することができる。
【0015】また、前記本発明方法の第2の構成によれ
ば、最初のせん断打ち抜き加工においては側面を鏡面仕
上げしたポンチを用い、再度のせん断打ち抜き加工にお
いては側面下部を鏡面仕上げし、側面上部に前記孔のせ
ん断面との間にわずかな空間部分を生じるような表面加
工が施された構造のポンチを用いることにより、再度の
せん断打ち抜き加工において側面下部の鏡面仕上げをし
た部分によって孔を重ねてせん断加工することができ
る。また、側面上部の梨地仕上げをした部分において孔
のせん断面とポンチとの間にわずかな空間部分が生じる
ため、ポンチと被加工金属板の孔の内周面との間に潤滑
油を円滑に供給することができる。これにより、ポンチ
と被加工金属板の孔の内周面との摩擦を軽減することが
できるので、ポンチと被加工金属板との焼き付きを避け
ることができる。その結果、せん断加工面における孔の
寸法に関する経時変化が少なくなる。従って、上記本発
明方法の第1の構成の場合よりもさらに平滑で精度の高
いせん断切り口を得ることができるので、さらに安定し
た電子銃スポット特性を得ることができる。また、上記
したようにポンチと被加工金属板の孔の内周面との焼き
付きを避けることができるので、同じポンチを長時間に
わたって使用することができる。その結果、ポンチの交
換を頻繁に行う必要がないので、電界補正用金属板の生
産性の向上を図ることができる。
【0016】また、前記本発明方法の第2の構成におい
て、再度のせん断打ち抜き加工に、側面下部を鏡面仕上
げし、側面上部を梨地仕上げしたポンチを用いるという
好ましい構成によれば、側面下部の鏡面仕上げをした部
分によって孔を重ねてせん断加工することができる。ま
た、側面上部の梨地仕上げをした部分において孔のせん
断面とポンチとの間にわずかな空間部分が生じるため、
ポンチと被加工金属板の孔の内周面との間に潤滑油を円
滑に供給することができる。
【0017】また、前記本発明方法の第2の構成におい
て、再度のせん断打ち抜き加工に、側面下部を鏡面仕上
げし、側面上部をヘアライン仕上げしたポンチを用いる
という好ましい構成によれば、側面下部の鏡面仕上げを
した部分によって孔を重ねてせん断加工することができ
る。また、側面上部のヘアライン仕上げした部分におい
て孔のせん断面とポンチとの間にわずかな空間部分が生
じるため、ポンチと被加工金属板の孔の内周面との間に
潤滑油を円滑に供給することができる。
【0018】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。 <第1の実施例>図1は本発明に係る電子銃用電極の製
造方法の第1の実施例における1回目のせん断加工工程
図、図2は本発明に係る電子銃用電極の製造方法の第1
の実施例における2回目のせん断加工工程図である。
【0019】まず、図1(a)に示すように、ステンレ
ス鋼等からなる被加工金属板(電界補正用金属板)8を
ダイス7に載置する。次いで、図1(b)、(c)に示
すように、側面を鏡面仕上げしたポンチ9を用いて被加
工金属板8をせん断打ち抜き加工する。これにより、被
加工金属板8に孔8aが形成される(図1(c))。と
ころで、この1回目のせん断打ち抜き加工によって形成
された孔8aには、図1(c)に示すように、肉だまり
14が生じる。そこで、この肉だまり14を取り除き平
滑さを得るために、2回目のせん断打ち抜き加工を行
う。
【0020】図2に示すように、2回目のせん断打ち抜
き加工においては、側面を梨地仕上げしたポンチ10を
用いる。まず、図2(a)に示すように、1回目のせん
断打ち抜き加工を行った被加工金属板8をダイス7に載
置する。次いで、図2(b)、(c)に示すように、ポ
ンチ10を用い、被加工金属板8の孔8aについて再度
せん断打ち抜き加工を行う。このように2回目のせん断
打ち抜き加工において側面を梨地仕上げしたポンチ10
を用いれば、孔8aのせん断面とポンチ10との間にわ
ずかな空間部分が生じるため、ポンチ10と被加工金属
板8の孔8aの内側面との間に潤滑油を円滑に供給する
ことができる。これにより、ポンチ10と被加工金属板
8の孔8aの内周面との摩擦を軽減することができるの
で、ポンチ10と被加工金属板8との焼き付きを避ける
ことができる。その結果、せん断加工面における孔8a
の寸法に関する経時変化が少なくなり、平滑で精度の高
いせん断切り口を得ることができるので、安定した電子
銃スポット特性を得ることができる。また、上記したよ
うにポンチ10と被加工金属板8との焼き付きを避ける
ことができるため、同じポンチを長時間にわたって使用
することができる。その結果、ポンチの交換を頻繁に行
う必要がないので、電界補正用金属板の生産性の向上を
図ることができる。
【0021】尚、本実施例においては、2回目のせん断
打ち抜き加工を行う際に、側面を梨地仕上げしたポンチ
10を用いているが、必ずしもこの構造のポンチに限定
されるものではなく、孔8aのせん断面との間にわずか
な空間部分を生じるような表面加工が施され、孔8aの
内周面とポンチとの間に潤滑油を円滑に供給することが
できるものであればよい。例えば、図3に示すように、
側面をヘアライン仕上げしたポンチ11を用いても、被
加工金属板8の孔8aのせん断面とポンチ11との間に
わずかな空間部分が生じるため、同様の効果を得ること
ができる。
【0022】<第2の実施例>図4は本発明に係る電子
銃用電極の製造方法の第2の実施例における2回目のせ
ん断加工工程図である。
【0023】まず、上記第1の実施例と同様に、側面を
鏡面仕上げしたポンチ9を用いて1回目のせん断打ち抜
き加工を行い、被加工金属板8に孔8aを形成する(図
1参照)。次いで、図4(a)に示すように、1回目の
せん断打ち抜き加工を行った被加工金属板8をダイス7
に載置する。次いで、図4(b)、(c)に示すよう
に、側面下部を鏡面仕上げし、側面上部を梨地仕上げし
たポンチ12を用い、被加工金属板8の孔8aについて
再度せん断加工を行う。このように2回目のせん断打ち
抜き加工において側面下部を鏡面仕上げし、側面上部を
梨地仕上げしたポンチ12を用いれば、側面下部の鏡面
仕上げをした部分によって孔8aを重ねてせん断加工す
ることができる。また、側面上部の梨地仕上げをした部
分において孔8aのせん断面とポンチ12との間にわず
かな空間部分が生じるので、ポンチ12と被加工金属板
8の孔8aの内周面との間に潤滑油を円滑に供給するこ
とができる。これにより、ポンチ12と被加工金属板8
の孔8aの内周面との摩擦を軽減することができるの
で、ポンチ12と被加工金属板8との焼き付きを避ける
ことができる。その結果、せん断加工面における孔8a
の寸法に関する経時変化が少なくなる。従って、上記第
1の実施例の場合よりもさらに平滑で精度の高いせん断
切り口を得ることができるので、さらに安定した電子銃
スポット特性を得ることができる。また、上記したよう
にポンチ12と被加工金属板8との焼き付きを避けるこ
とができるので、同じポンチを長時間にわたって使用す
ることができる。その結果、ポンチの交換を頻繁に行う
必要がないので、電界補正用金属板の生産性の向上を図
ることができる。
【0024】尚、本実施例においては、2回目のせん断
打ち抜き加工を行う際に、側面下部を鏡面仕上げし、側
面上部を梨地仕上げしたポンチ12を用いているが、必
ずしもこの構造のポンチに限定されるものではなく、ポ
ンチの側面上部の構造としては、孔8aのせん断面との
間にわずかな空間部分を生じるような表面加工が施さ
れ、孔8aの内周面とポンチとの間に潤滑油を円滑に供
給することができるものであればよい。例えば、図5に
示すように、側面下部を鏡面仕上げし、側面上部をヘア
ライン仕上げしたポンチ13用いても、ヘアライン仕上
げをした部分において孔8aのせん断面とポンチ13と
の間にわずかな空間部分が生じるため、同様の効果を得
ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
銃用電極の製造方法の第1の構成によれば、最初のせん
断打ち抜き加工においては側面を鏡面仕上げしたポンチ
を用い、再度のせん断打ち抜き加工においては孔のせん
断面との間にわずかな空間部分を生じるような表面加工
が施された構造のポンチを用いるようにしたことによ
り、再度のせん断打ち抜き加工において、最初のせん断
打ち抜き加工で形成した孔の内周面とポンチとの間に潤
滑油を円滑に供給することができる。これにより、ポン
チと被加工金属板の孔の内周面との摩擦を軽減すること
ができるので、ポンチと被加工金属板との焼き付きを避
けることができる。その結果、せん断加工面における孔
の寸法に関する経時変化が少なくなり、平滑で精度の高
いせん断切り口を得ることができるので、安定した電子
銃スポット特性を得ることができる。また、上記したよ
うにポンチと被加工金属板との焼き付きを避けることが
できるため、同じポンチを長時間にわたって使用するこ
とができる。その結果、ポンチの交換を頻繁に行う必要
がないので、電界補正用金属板の生産性の向上を図るこ
とができる。
【0026】また、本発明に係る電子銃用電極の製造方
法の第2の構成によれば、最初のせん断打ち抜き加工に
おいては側面を鏡面仕上げしたポンチを用い、再度のせ
ん断打ち抜き加工においては側面下部を鏡面仕上げし、
側面上部に前記孔のせん断面との間にわずかな空間部分
を生じるような表面加工が施された構造のポンチを用い
ることにより、再度のせん断打ち抜き加工において側面
下部の鏡面仕上げをした部分によって孔を重ねてせん断
加工することができる。また、側面上部の梨地仕上げを
した部分において孔のせん断面とポンチとの間にわずか
な空間部分が生じるため、ポンチと被加工金属板の孔の
内周面との間に潤滑油を円滑に供給することができる。
これにより、ポンチと被加工金属板の孔の内周面との摩
擦を軽減することができるので、ポンチと被加工金属板
との焼き付きを避けることができる。その結果、せん断
加工面における孔の寸法に関する経時変化が少なくな
る。従って、上記本発明方法の第1の構成の場合よりも
さらに平滑で精度の高いせん断切り口を得ることができ
るので、さらに安定した電子銃スポット特性を得ること
ができる。また、上記したようにポンチと被加工金属板
の孔の内周面との焼き付きを避けることができるので、
同じポンチを長時間にわたって使用することができる。
その結果、ポンチの交換を頻繁に行う必要がないので、
電界補正用金属板の生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における1回目のせん断
加工工程を示す工程図である。
【図2】本発明の第1の実施例における2回目のせん断
加工工程を示す工程図である。
【図3】本発明の第1の実施例における2回目のせん断
加工工程の他の実施例を示す工程図である。
【図4】本発明の第2の実施例における2回目のせん断
加工工程を示す工程図である。
【図5】本発明の第2の実施例における2回目のせん断
加工工程の他の実施例を示す工程図である。
【図6】カラー受像管用電子銃のメインレンズの電極構
成図である。
【図7】カラー受像管用電子銃の最終加速電極の電極構
造図である。
【図8】従来技術における2回目のせん断加工工程を示
す工程図である。
【図9】インライン型電子銃の断面図である。
【符号の説明】
1 集束電極 2 最終加速電極 3 集束電極の筒状体 4 最終加速電極の筒状体 5 集束電極の電界補正用金属板 5a、5b、5c 集束電極の電界補正用金属板のビー
ム通過孔 6 最終加速電極の電界補正用金属板 6a、6b、6c 最終加速電極の電界補正用金属板の
ビーム通過孔 7 ダイス 8 被加工金属板 8a 孔 9 側面を鏡面仕上げしたポンチ 10 側面を梨地仕上げしたポンチ 11 側面をヘアライン仕上げしたポンチ 12 側面下部を鏡面仕上げし、側面上部を梨地仕上げ
したポンチ 13 側面下部を鏡面仕上げし、側面上部をヘアライン
仕上げしたポンチ 14 被加工金属板の肉だまり 20 電子銃 21 電子ビーム 22 カソード(陰極) 23 制御電極 24 加速電極 25 プリフォーカスレンズ 26 メインレンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 修史 滋賀県大津市月輪1丁目1番1号 日伸 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−2425(JP,A) 実開 昭59−73034(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工金属板にせん断打ち抜き加工によ
    って孔を形成した後、前記孔について再度せん断打ち抜
    き加工を行う電子銃用電極の製造方法であって、最初の
    せん断打ち抜き加工においては側面を鏡面仕上げしたポ
    ンチを用い、再度のせん断打ち抜き加工においては前記
    孔のせん断面との間にわずかな空間部分を生じるような
    表面加工が施された構造のポンチを用いることを特徴と
    する電子銃用電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 再度のせん断打ち抜き加工に、側面を梨
    地仕上げしたポンチを用いる請求項1に記載の電子銃用
    電極の製造方法。
  3. 【請求項3】 再度のせん断打ち抜き加工に、側面をヘ
    アライン仕上げしたポンチを用いる請求項1に記載の電
    子銃用電極の製造方法。
  4. 【請求項4】 被加工金属板にせん断打ち抜き加工によ
    って孔を形成した後、前記孔について再度せん断打ち抜
    き加工を行う電子銃用電極の製造方法であって、最初の
    せん断打ち抜き加工においては側面を鏡面仕上げしたポ
    ンチを用い、再度のせん断打ち抜き加工においては側面
    下部を鏡面仕上げし、側面上部に前記孔のせん断面との
    間にわずかな空間部分を生じるような表面加工が施され
    た構造のポンチを用いることを特徴とする電子銃用電極
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 再度のせん断打ち抜き加工に、側面下部
    を鏡面仕上げし、側面上部を梨地仕上げしたポンチを用
    いる請求項4に記載の電子銃用電極の製造方法。
  6. 【請求項6】 再度のせん断打ち抜き加工に、側面下部
    を鏡面仕上げし、側面上部をヘアライン仕上げしたポン
    チを用いる請求項4に記載の電子銃用電極の製造方法。
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