JP3101299B2 - 大動脈内用バルーンカテーテル - Google Patents

大動脈内用バルーンカテーテル

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JP3101299B2
JP3101299B2 JP02134284A JP13428490A JP3101299B2 JP 3101299 B2 JP3101299 B2 JP 3101299B2 JP 02134284 A JP02134284 A JP 02134284A JP 13428490 A JP13428490 A JP 13428490A JP 3101299 B2 JP3101299 B2 JP 3101299B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、人体の大動脈内に挿入され、心臓の働きを
補助するために使用される大動脈内バルーンカテーテル
に関するものである。
[従来の技術] 近年、IABP(大動脈内バルーンポンピング)は、ポン
プ失調の心原性ショック症状、体外循環脱離困難例、心
臓手術後の心不全、低心拍出量症候群などに対する補助
循環法として、徐々に普及して来ている。
従来のIABPは、血管を露出して挿入する外科的挿入法
を用いるものが一般的であったが、近年では、経皮的に
挿入可能なIABPが考えられるようになってきている。こ
の経皮的挿入可能なIABPの出現により、外科医以外の、
例えば、内科医、麻酔科医にもIABPが迅速に挿入可能と
なってきたため、IABPを予防的に使用する場合も見られ
るようになり、近年、特に普及の傾向を示している。
しかし、IABPの適用が拡大する一方、IABPの使用に伴
う合併症の問題も発生して来ている。問題とされている
合併症としては、血管系合併症、虚血性疾患、臓器不全
などがあり、その発現には、患者側に起因するものばか
りでなく、カテーテルの種類、挿入法、抜去法など医療
側に起因すると思われるものもある。
従来用いられていた外科的に挿入されるIABPに使用さ
れるバルーンカテーテルとしては、バルーン部分が複数
室となっているダブルバルーン、トリプルバルーンがあ
る。これらバルーンカテーテルでは、バルーンの基端部
と先端部は、カテーテルに流体密(液密または気密)に
固定されており、カテーテルに設けられた複数の側孔に
よりバルーンの膨張および収縮を制御している。
具体的には、ダブルバルーンタイプのカテーテルで
は、内部容積が基端側が小さく、基端側が大きく区切ら
れた2つの室を有しており、さらに、カテーテルには、
先端側(大室)より基端側(小室)側の方に側孔が多く
設けられている。
このため、カテーテル内部よりバルーン内に膨張用流
体(例えば気体)を流入すると、側孔の数に対応し、基
端側の小室のバルーン部分が先に膨張し、続いて、先端
側のバルーン部分が膨張する。これにより、中枢側に効
率よく血液を輸送することができるように構成されてい
る。
また、トリプルバルーンタイプのバルーンカテーテル
では、先端側および基端側に容積が大きい2つの室を有
し、その中央に小さい室が設けられている。そして、カ
テーテルには、先端側および基端側の大室より中央の小
室に対応する位置に側孔が多く設けられている。このた
め、カテーテル内部よりバルーン内に膨張用流体(例え
ば気体)を流入すると、側孔の数に対応し、中央の小室
のバルーン部分が先に膨張し、続いて、先端側および基
端側のバルーン部分が膨張する。これにより、中枢側お
よび抹消側に血液を効率よく輸送することができるよう
に構成されている。しかし、上記のタイプのバルーンカ
テーテルは、バルーンの内部を複数の室に区分するため
の内壁を有しているため、折り畳むことが出来ず、血管
内に経皮的に挿入することができない。このため、挿入
作業も外科的となり、挿入が容易でないという問題点が
あった。
現在使用されているIABP用バルーンカテーテルとして
は、例えば、米国特許第883,503号明細書に示されるも
のがあり、具体的には、カテーテルの先端にバルーンの
基端部が固定されており、バルーンの先端は、カテーテ
ルの内部を挿通した剛性のワイヤーの先端に固定され構
造となっており、さらに、バルーンは、ワイヤーに巻き
付けることが可能であり、これにより十分に折り畳むこ
とができ、経皮的な挿入を可能としている。
さらに、最近では、上記のような経皮的に挿入可能な
IABP用バルーンカテーテルであって、バルーン部分の中
央に最大径部分を有し、先端側および基端側に向かって
縮径するバルーンを有するものが市販されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記のバルーンカテーテルでは、バル
ーンの最大径部分を中心に、血液を末梢側および中枢側
にある程度送ることが可能であるが、上述した複数室に
区分されたバルーンを有するものに比べ、十分な効果を
発揮することができなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明の目的は、上記先行技術の問題点を解決し、単
室のバルーンを有し、経皮的に人体に挿入可能であり、
かつ、中枢側あるいは末梢側に確実に血液を送血するこ
とができ、補助循環効果を確実に発揮することができる
バルーンカテーテルを提供するものである。
上記目的を達成するものは、内部にルーメンを有する
管状体と、該ルーメンと連通するバルーンとを少なくと
も有する大動脈内バルーンポンピング用バルーンカテー
テルであって、前記バルーンは、バルーンの最大径部分
が前記バルーンの長手方向の中心より先端側に存在し、
完全に膨張した状態において、該最大径部分から前記バ
ルーンの基端部に向かって縮径する形状を備えている大
動脈内バルーンポンピング用バルーンカテーテルであ
る。
また、上記目的を達成するものは、内部にルーメンを
有する管状体と、該ルーメンと連通するバルーンとを少
なくとも有する大動脈内バルーンポンピング用バルーン
カテーテルであって、前記バルーンは、バルーンの最大
径部分が前記バルーンの長手方向の中心より基端側に存
在し、完全に膨張した状態において、該最大径部分から
先端側に向かって縮径する形状を備えている大動脈内バ
ルーンポンピング用バルーンカテーテルである。
そして、前記大動脈内用バルーンカテーテルは、前記
ルーメン内に挿通された芯材を有し、前記バルーンの先
端部は、該芯材の先端部に固着されており、前記バルー
ンの基端部は、前記管状体の先端部に固着されているこ
とが好ましい。また、前記芯材は、内部にガイドワイヤ
ーを挿通可能なガイドワイヤールーメンを有する管状芯
体であることが好ましい。
そこで、本発明のバルーンカテーテルを図面に示した
実施例を用いて説明する。
本発明の大動脈内用バルーンカテーテル1は、内部に
ルーメン9を有する管状体2と、ルーメン9と連通する
バルーン3とを少なくとも有し、バルーン3は、バルー
ン3の最大径部分3aがバルーン3の長手方向の中心より
先端側に存在しているものである。
このバルーンカテーテル1では、バルーン3として、
その最大径部分3aがバルーンの先端側となっている紡錘
形状のものとしたことにより、バルーン3は、完全に膨
張した状態において、最大径部分3aからバルーン3の基
端部に向かって縮径しているので、最大径部分3aより基
端部側に血液を確実に送ることができ、末梢側の血液循
環を確実に補助することができる。
また、本発明の大動脈内用バルーンカテーテル20は、
内部にルーメン9を有する管状体2と、ルーメン9と連
通するバルーン3とを少なくとも有し、バルーン3は、
バルーン3の最大径部分3aがバルーン3の長手方向の中
心より基端側に存在しているものである。
このバルーンカテーテル1では、バルーン3として、
その最大径部分3aがバルーンの基端側となっている紡錘
形状のものとしたことにより、バルーン3は、完全に膨
張した状態において、最大径部分3aからバルーン3の先
端側に向かって縮径しているので、最大径部分3aより先
端側に血液を確実に送ることができ、中枢側の血液循環
を確実に補助することができる。
そこで、第1図に示す実施例の本発明のバルーンカテ
ーテルについて説明する。
第1図は、本発明の一実施例のバルーンカテーテルの
部分断面概略図である。
この実施例のバルーンカテーテル1は、管状体2、バ
ルーン3、芯材4、分岐ハブ10とにより構成されてい
る。
具体的に説明すると、第1図に示す実施例のバルーン
カテーテル1は、管状体2と、この管状体2内を挿通
し、先端にバルーン3の先端部が固着された芯材4とを
有し、管状体2の基端部には、管状体ハブ6が固着され
ており、芯材4の基端部には芯材サブ7が固着されてお
り、管状体ハブ6と芯材ハブとにより分岐ハブ10が形成
されている。また、芯材4の先端には先端部材5が取り
付けられており、バルーン3の先端部はこの先端部材5
に固着されており、バルーン3の基端部は、管状体2の
先端部に固着されている。さらに、バルーン3は、ほぼ
同一径の円筒状でなく、バルーン3の中央より先端側位
置に最大径部分3aを有している。
管状体2としては、ある程度の可撓性を有するものが
好ましく、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等)、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン等の熱可塑
性樹脂、ポリアミドエラストマー、シリコンゴム、ラテ
ックスゴム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹
脂であり、より好ましくはポリオレフィンである。そし
て、管状体2の長さは、200〜600mm、より好ましくは、
450〜525mm、外径は、1.0〜4.0mm、より好ましくは、1.
15〜2.80mm、肉厚は、0.2〜0.4mm、より好ましくは、0.
20〜0.25mmである。
芯材4としては、ステンレス鋼(好ましくは、バネ用
高張力ステンレス鋼)、ピアノ線(好ましくは、ニッケ
ルメッキあるいはクロムメッキが施されたピアノ線)、
または超弾性合金などである。超弾性合金としては、49
〜58原子%NiのTiNi合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn
合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(X=Be,Si,S
n,Al,Ga)、36〜38原子%AlのNa−Al合金等の超弾性金
属体が好適に使用される。特に好ましくは、上記のTiNi
合金である。
そして、芯材4の長さは、700〜1000mm、より好まし
くは750〜850mmである。
そして、芯材4の先端に固着された先端部材5は、バ
ルーンカテーテル1の誘導部として機能し、また、バル
ーンカテーテル1の先端部が血管内に挿入中に血管壁に
損傷を与えないようにするために設けられている。この
ため、先端部材5の先端は砲弾状、半球状となった曲面
に形成されている。先端部材5の形成材料としては、あ
る程度の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリ
オレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマ
ー、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミドエラス
トマー、シリコンゴム、ラテックスゴム等が使用でき、
好ましくは上記の熱可塑性樹脂である。さらに、バルー
ン3の形成材料と接着性を有するものが好ましい。さら
に、先端部材5は、バルーンカテーテル1の先端部でも
あるため、X線透視下において位置を容易に確認できる
ことが好ましい。このため、先端部材5の内部に、Pt、
Pt合金、W、W合金、Ag、Ag合金などにより形成された
金属部部材の埋設、あるいは金属粉末の混入を行っても
よい。
バルーン3は、膨張・収縮が可能であり、また、バル
ーン3は、芯材4の外周に巻き付けることができるよう
に構成されている。
バルーン3の材質としては、ある程度の可塑性と血液
を送液できる程度の硬度を有するものが好ましく、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体などのポリオレフィン、ポリエチレンテレ
フタレートなどのポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリウレタンなどの熱可塑性樹脂、ポリア
ミドエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等
が使用できる。
バルーン3は、芯材4の先端に固着された先端部材5
にその先端部が、例えば接着により、固定され、さらに
バルーン3の基端部は、管状体2の先端部に、例えば、
接着により固定されている。また、バルーン3の内部
は、管状体2の開口した先端により、管状体2の内部に
形成されたルーメン9と連通しており、バルーン3の内
部に、膨張用流体を流入可能となっている。
そして、バルーン3は、血液を確実に末梢側に送血す
ることができるように、ほぼ同一径の円筒状でなく、バ
ルーン3の中央より先端側位置に最大径部分3aを有し、
基端側に向かって縮径する紡錘形状を有している。そし
て、最大径部分3aは、より高い血液循環効果を発揮する
ものとするためには、より先端側となっていることが好
ましい。バルーン3の大きさとしては、膨張したときの
円筒部分の最大径部分3aの外径が、12〜17mm、好ましく
は15〜16mmであり、基端部の最小径部分の外径が、8〜
12mm、好ましくは10〜11mmであり、最大径部分から最小
径部分までの長さが180〜245mm、好ましくは200〜210mm
であり、バルーン3の全体の長さが200〜270mm、好まし
くは230〜240mmである。また、最大径部分と最小径部分
の外径の比は、1.42:1.0〜1.85:1.0程度が好適である。
そして、分岐ハブ10は、管状体ハブ6と芯材ハブ7と
により構成されている。管状体ハブ6は、管状体2の基
端部に流体密に固着されており、管状体2のルーメン9
と連通する開口部8を有しており、この開口部8は、バ
ルーン膨張用流体流入口として機能する。管状体ハブ6
の材質としては、ポリカーボネイト、ポリアミド、ポリ
サルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン
−スチレン共重合体などの熱可塑性樹脂が使用される。
また、芯材ハブ7は、芯材4の基端に流体密に固着され
ている。そして、芯材ハブ7と管状体ハブ6とは固着さ
れていてもよいが、両者間の流体密状態を維持したま
ま、芯材ハブ7を回転できるように構成してもよい。
このようにすることにより、芯材ハブ4を回転させる
ことにより、芯材4も追従して回転するため、芯材4の
外周にバルーン3を容易に巻き付けることが可能とな
る。
上記説明では、芯材4が、金属線により形成された実
施例を用いて説明したが、これに限らず、第3図に示す
ように、芯材4が、内部にルーメン11を有する管状芯材
4となっているものでもよい。このルーメン11は、ガイ
ドワイヤーを挿通する通路として、あるいは、必要な薬
剤の投与のための流路として用いることができる。
そして、管状芯材4としては、ある程度の可撓性を有
するものが好ましく、例えば、ポリオレフィン(例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等)、ポ
リ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン
等の熱可塑性樹脂、ポリアミドエラストマー、シリコン
ゴム、ラテックスゴム等が使用でき、好ましくは上記の
熱可塑性樹脂であり、より好ましくはポリオレフィンで
ある。そして、管状体2の長さは、200〜600mm、より好
ましくは、450〜525mm、外径は、1.0〜4.0mm、より好ま
しくは、1.15〜2.80mm、肉厚は、0.2〜0.4mm、より好ま
しくは、0.2〜0.25mmである。
また、管状芯材4として、金属管状体を用いても良
く、金属管状体としては、ステンレス鋼管状体、超弾性
合金製管状体などが好適である。
特に、超弾性合金管状体が好適であり、49〜58原子%
NiのTiNi合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜
10重量%XのCu−Zn−X合金(X=Be,Si,Sn,Al,Ga)、
36〜38原子%AlのNi−Al合金等の超弾性金属体が好適に
使用される。特に好ましくは、上記のTiNi合金である。
そして、管状芯体4の後端には、管状芯材ハブ14が固着
されており、その後端には、管状芯材4の内部のルーメ
ン11と連通する開口部12が設けられている。そして、管
状芯材ハブ14と管状体ハブ6とは固着してもよいが、上
述のように、管状芯材ハブ14を回転できるように構成し
てもよい。このようにすることにより、管状芯材ハブ14
を回転させることにより、管状芯材4も追従して回転す
るため、管状芯材4の外周にバルーン3を容易に巻き付
けることが可能となる。
次に、第2図に示す実施例のバルーンカテーテル20に
ついて説明する。
この実施例のバルーンカテーテル20と、第1図に示し
た実施例との相違は、バルーン3の形状のみである。こ
の実施例のバルーンカテーテル20のバルーン3は、芯材
4の先端に固着された先端部材5にその先端部が、例え
ば接着により、固定され、さらにバルーン3の基端部
は、管状体2の先端部に、例えば、接着により固定され
いる。また、バルーン3の内部は、管状体2の開口した
先端により、管状体2の内部に形成されたルーメン9と
連通しており、バルーン3の内部に、膨張用流体を流入
可能となっている。
そして、バルーン3は、血液を確実に中枢側に送血す
ることができるように、バルーン3は、ほぼ同一径の円
筒状でなく、バルーン3の中央より基端側位置に最大径
部分3aを有し、先端側に向かって縮径する紡錘形状を有
している。そして、最大径部分3aは、より高い血液循環
効果を発揮するものとするためには、より基端側となっ
ていることが好ましい。バルーン3の大きさとしては、
膨張したときの円筒部分の最大径部分3aの外径が、12〜
17mm、好ましくは15〜16mmであり、先端部の最小径部分
の外径が、8〜12mm、好ましくは10〜11mmであり、最大
径部分から最小径部分までの長さが180〜245mm、好まし
くは200〜210mmであり、バルーン3の全体の長さが200
〜270mm、好ましくは230〜240mmである。また、最大径
部分と最小径部分の外径の比は、1.42:1.0〜1.85:1.0程
度が好適である。
その他の構成については、第1図の実施例と同様であ
る。
[発明の効果] 本発明の大動脈内バルーンポンピング用バルーンカテ
ーテルは、内部にルーメンを有する管状体と、該ルーメ
ンと連通するバルーンとを少なくとも有する大動脈内バ
ルーンポンピング用バルーンカテーテルであって、前記
バルーンは、バルーンの最大径部分が前記バルーンの長
手方向の中心より先端側に存在し、完全に膨張した状態
において、該最大径部分から前記バルーンの基端部に向
かって縮径する形状を備えている。バルーンは、完全に
膨張した状態において、最大径部分からバルーンの基端
部に向かって縮径しており、外径に差があるので、最大
径部分より基端側に血液を確実に送ることができ、末梢
側の血液循環を確実に補助することができる。
また、本発明の大動脈内バルーンポンピング用バルー
ンカテーテルは、内部にルーメンを有する管状体と、該
ルーメンと連通するバルーンとを少なくとも有する大動
脈内バルーンポンピング用バルーンカテーテルであっ
て、前記バルーンは、バルーンの最大径部分が前記バル
ーンの長手方向の中心より基端側に存在し、完全に膨張
した状態において、該最大径部分から基端側に向かって
縮径する形状を備えている。バルーンは、完全に膨張し
た状態において、最大径部分からバルーンの先端側に向
かって縮径しており、外径に差があるので、最大径部分
より先端側に血液を確実に送ることができ、中枢側の血
液循環を確実に補助することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例のバルーンカテーテルの部
分断面概略図、第2図は本発明の他の実施例のバルーン
カテーテルの部分断面概略図、第3図は、本発明の他の
実施例のバルーンカテーテルの部分断面概略図である。 1,20……バルーンカテーテル、2……管状体、 3……バルーン、4……芯材、 5……先端部材、6……管状体ハブ、 7……芯材ハブ、9……ルーメン、 10……分岐ハブ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−77461(JP,A) 特開 昭60−227774(JP,A) 特開 平2−55064(JP,A) 特開 平1−158972(JP,A) 特開 平2−104057(JP,A) 特開 昭63−238873(JP,A) 特開 昭62−114565(JP,A) 特開 昭57−115258(JP,A) 実開 平3−748(JP,U) 実開 昭59−96036(JP,U) 国際公開89/1352(WO,A1) 国際公開89/2763(WO,A1)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にルーメンを有する管状体と、該ルー
    メンと連通するバルーンとを少なくとも有する大動脈内
    バルーンポンピング用バルーンカテーテルであって、前
    記バルーンは、バルーンの最大径部分が前記バルーンの
    長手方向の中心より先端側に存在し、完全に膨張した状
    態において、該最大径部分から前記バルーンの基端部に
    向かって縮径する形状を備えていることを特徴とする大
    動脈内バルーンポンピング用バルーンカテーテル。
  2. 【請求項2】前記バルーンカテーテルは、前記ルーメン
    内に挿通された芯材を有し、前記バルーンの先端部は、
    該芯材の先端部に固着されており、前記バルーンの基端
    部は、前記管状体の先端部に固着されている請求項1に
    記載の大動脈内バルーンポンピング用バルーンカテーテ
    ル。
  3. 【請求項3】前記芯材は、内部にルーメンを有する管状
    芯材である請求項2に記載の大動脈内バルーンポンピン
    グ用バルーンカテーテル。
  4. 【請求項4】前記バルーンは、両端に急激に外径が縮径
    する先端部および基端部を備えている請求項1ないし3
    のいずれかに記載の大動脈内バルーンポンピング用バル
    ーンカテーテル。
  5. 【請求項5】内部にルーメンを有する管状体と、該ルー
    メンと連通するバルーンとを少なくとも有する大動脈内
    バルーンポンピング用バルーンカテーテルであって、前
    記バルーンは、バルーンの最大径部分が前記バルーンの
    長手方向の中心より基端側に存在し、完全に膨張した状
    態において、該最大径部分から先端側に向かって縮径す
    る形状を備えていることを特徴とする大動脈内バルーン
    ポンピング用バルーンカテーテル。
  6. 【請求項6】前記大動脈内バルーンポンピング用バルー
    ンカテーテルは、前記ルーメン内に挿通された芯材を有
    し、前記バルーンの先端部は、該芯材の先端部に固着さ
    れており、前記バルーンの基端部は、前記管状体の先端
    部に固着されている請求項5に記載の大動脈内バルーン
    ポンピング用バルーンカテーテル。
  7. 【請求項7】前記芯材は、内部にルーメンを有する管状
    芯材である請求項6に記載の大動脈内バルーンポンピン
    グ用バルーンカテーテル。
  8. 【請求項8】前記バルーンは、両端に急激に外径が縮径
    する先端部および基端部を備えている請求項5ないし7
    のいずれかに記載の大動脈内バルーンポンピング用バル
    ーンカテーテル。
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