JP3099716B2 - 壁面ハツリ機 - Google Patents

壁面ハツリ機

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JP3099716B2 JP08026117A JP2611796A JP3099716B2 JP 3099716 B2 JP3099716 B2 JP 3099716B2 JP 08026117 A JP08026117 A JP 08026117A JP 2611796 A JP2611796 A JP 2611796A JP 3099716 B2 JP3099716 B2 JP 3099716B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中連続壁の壁面
をはつる壁面ハツリ機に関する。
【0002】
【従来の技術】地中連続壁工法は、地盤の崩壊を防ぎな
がら地中に連続した溝を掘削し、その中に鉄筋コンクリ
ートなどの壁を築造して止水壁、土留め壁、構造壁、杭
などに利用できる工法であるが、構築された地中連続壁
を構造物本体に接合して合成壁を築造する技術も良く利
用される。
【0003】合成壁を築造する場合、地中連続壁と本体
との付着強度を高めるため、地中連続壁の壁面をはつっ
て平らにする必要があるが、かかるはつり作業は、従
来、図4に示すようなトンネル掘削用に開発されたツイ
ンヘッダーと呼ばれる壁面ハツリ機1をベースマシンで
あるバックホウ2に取り付けて行っていた。
【0004】壁面ハツリ機1は、図5に示すように左右
対称に配設された一対のドラム4、4の周囲に切削ツー
ルであるドラムカッター5を多数突設するとともに、該
ドラム4、4に油圧モータ3の駆動軸を連結してあり、
油圧モータ3でドラム4、4を回転させることによって
ドラムカッター5でコンクリート壁面をはつることがで
きるようになっている。
【0005】そして、バックホウ2のアームを昇降させ
たり旋回させたりしながらかかる壁面ハツリ機1を作動
させれば、広範囲のコンクリート壁面を短時間にはつる
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
壁面ハツリ機1では、図5でわかるように、ドラムカッ
ター5をドラム4の周囲に放射状に取り付けていたた
め、それらの刃先を結んだライン6は中央で膨らんだ樽
型になる。そのため、ハツリ面が平面にならずに激しい
凹凸が生じるという問題や、刃先のライン6がコーナー
で湾曲していることからわかるように、ドラムカッター
5が入隅部分に届かないために該部分をはつることがで
きないという問題を生じていた。
【0007】また、従来の壁面ハツリ機1ではハツリ加
減が難しく、外側に大きくはらみだした凸部を荒削りす
るには有効であったが、地中連続壁の壁面を精度よく平
らに仕上げて内壁との付着を高めようとする場合には精
度に限界があり、はつりすぎて壁内の鉄筋を傷めること
もあった。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、ハツリ面に生じる凹凸を低減してできるだけ
均等に仕上げるとともに、ハツリ過ぎを防止可能な壁面
ハツリ機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の壁面ハツリ機は請求項1に記載したよう
に、バックホウ等のベースマシンに取り付けられる取付
け用ブラケットと、該取付け用ブラケットの反対側に固
定されたドラム支持用ブラケットと、該ドラム支持用ブ
ラケットに回転自在に支持され所定の回転駆動機構の駆
動軸に連結された回転ドラムと、該回転ドラムの周囲に
突設された複数のドラムカッターとから構成される壁面
ハツリ機において、前記各ドラムカッターの先端での回
転半径が実質同一となるように該ドラムカッターを前記
回転ドラムに配設するとともに、前記ドラム支持用ブラ
ケット近傍に刃先くい込み防止部材を着脱自在に取り付
けたものである。
【0010】
【0011】本発明の壁面ハツリ機においては、各ドラ
ムカッターの先端、すなわち刃先での回転半径を実質同
一としたので、回転ドラムを回転させると、刃先の描く
軌跡は円筒面状になる。したがって、ハツリ面は凹凸が
少なくなり、薄皮を剥ぐように壁面を切削することが可
能となる。
【0012】また、ドラム支持用ブラケット近傍に刃先
くい込み防止部材を着脱自在に取り付けたので、ハツリ
深さが一定の大きさに達すると刃先くい込み防止部材が
壁面に押し付けられてストッパーの役割を果たし、過剰
なハツリが未然に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る壁面ハツリ機
の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0014】図1は、本実施形態に係る壁面ハツリ機1
1を側面図および平面図で示したものである。これらの
図でわかるように、壁面ハツリ機11は、バックホウ等
のベースマシンに取り付けられる取付け用ブラケット1
2と、該取付け用ブラケット12に固定された一対のド
ラム支持用ブラケット13、13と、該ドラム支持用ブ
ラケット13、13に回転自在に支持された一対の回転
ドラム14、14と、該回転ドラム14、14の周囲に
突設された複数のドラムカッター15とから概ね構成し
てある。
【0015】取付け用ブラケット12には2つの取付け
孔を形成してあり、かかる孔をベースマシンのアームの
先端を取り付ければ、壁面ハツリ機11をベースマシン
の操作によって首振自在とすることができる。
【0016】ドラム支持用ブラケット13、13は、ベ
ースマシンの取付け側とは反対の側において取付け用ブ
ラケット12にボルト等で固定してある。
【0017】回転ドラム14、14は、ドラム支持用ブ
ラケット13、13を挟み込む位置にほぼ左右対称に配
設された円筒形部材であり、それらの回転軸(図示せ
ず)は、回転駆動機構である油圧モータ3の駆動軸に連
結してある。また、ドラム支持用ブラケット13、13
間には油圧モータ3のヘッド部19が配置され、該ヘッ
ド部19内には減速機18を内蔵してある。そして、油
圧モータ3の駆動軸は、該減速機18を介して回転ドラ
ム14の回転軸に連結してある。
【0018】ドラムカッター15は、回転ドラム14の
周面に溶接等により固着されたホルダー17と該ホルダ
ー16に差し込まれたカッターティース16とからな
り、該カッターティース16の先端での回転半径が実質
同一となるようにドラムカッター15を回転ドラム14
に配設してある。かかるホルダー17およびカッターテ
ィース16は、例えばハイドロフレーズ掘削機用のもの
を転用することができる。
【0019】なお、ドラムカッター15の回転ドラム1
4、14上の配置方法については、切削効率等を考慮し
て適宜定めればよく、同図に示すように例えば一面2条
切りとなるように配置すればよい。
【0020】一方、ヘッド部19には刃先くい込み防止
部材20を取り付けてある。刃先くい込み防止部材20
は、例えば巾100mm程度のボックス断面の鋼材をヘ
ッド部19にぴったりと密着するようにほぼ半円状に湾
曲加工し、その中間位置に補強リブ22を数カ所配設し
てある。また、くい込み防止部材20はその両端にボル
ト孔21を穿孔してあり、該ボルト孔21を用いてヘッ
ド部19に着脱自在にボルト接合できるようになってい
る。
【0021】ここで、くい込み防止部材20の外周プレ
ート面とドラムカッター15の先端位置との差がすなわ
ちハツリ深さの上限となるので、高さサイズの異なるく
い込み防止部材20を数種類用意しておけば、くい込み
防止部材20を適宜交換することによって状況に応じた
ハツリ深さを設定することができる。なお、ハツリ深さ
は例えば50mm程度を上限とするのがよい。
【0022】本実施形態の壁面ハツリ機11において
は、回転ドラム14、14を回転させると、刃先の描く
軌跡が円筒面状になり、したがって、ハツリ面は凹凸が
少なくなって、薄皮を剥ぐように壁面を切削することが
可能となる。
【0023】また、地中連続壁の入隅部分を切削するの
であれば、図2(a) に示すような位置に壁面ハツリ機1
1を配置して回転ドラム14、14を回転させればよ
い。
【0024】また、ハツリ深さが一定の大きさに達する
と、図2(b) に示すように刃先くい込み防止部材20が
壁面に当たり、過剰なハツリが未然に防止される。
【0025】また、ハツリ深さの設定を変更したい場合
には、図3に示すように刃先くい込み防止部材20をい
ったんヘッド部19から取外し、別サイズのものに交換
すればよい。
【0026】以上説明したように、本実施形態の壁面ハ
ツリ機によれば、各ドラムカッターの先端、すなわち刃
先での回転半径を実質同一としたので、回転ドラムを回
転させると、刃先の描く軌跡が円筒面状になる。
【0027】したがって、ハツリ面は凹凸が少なくなっ
て薄皮を剥ぐように壁面を平らに切削することが可能と
なり壁面仕上げの品質が向上するとともに、その結果、
内壁との付着強度を高めることができる。また、入隅部
分を切削することも可能となる。
【0028】また、ドラム支持用ブラケット近傍に刃先
くい込み防止部材を着脱自在に取り付けたので、ハツリ
深さが一定の大きさに達すると刃先くい込み防止部材の
プレート面が壁面に押し付けられてストッパーの役割を
果たす。そのため、過剰なハツリが未然に防止され仕上
げ面の品質が向上するとともに、内壁の構築に必要なコ
ンクリート量を節約することができる。また、壁内の鉄
筋を傷めたりするおそれもなくなる。
【0029】なお、本実施形態では、回転ドラムを円筒
形とし、該ドラムに同じ形状寸法のドラムカッターを取
り付けるようにしたが、各ドラムカッターの刃先が実質
同一の回転半径で回転し、それらの軌跡がすべて同じ円
筒面に揃うのであれば、回転ドラムを円筒形としなくて
もよいし、同じ形状寸法のドラムカッターを使用する必
要もない。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の壁面ハツリ
機によれば、ハツリ面に生じる凹凸を低減してできるだ
け均等に仕上げるとともに、ハツリ過ぎを防止すること
ができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る壁面ハツリ機の図であり、
(a)は側面図、(b)は一部を断面で示した平面図。
【図2】本実施形態に係る壁面ハツリ機の作用を説明す
る説明図であり、(a) は地中連続壁の入隅部分を切削し
ている様子を示した図、(b) は一定のハツリ深さになっ
て刃先くい込み防止部材が壁面に押し付けられた様子を
示した図。
【図3】刃先くい込み防止部材を交換する様子を示した
説明図。
【図4】地中連続壁の壁面をはつる様子を示した図。
【図5】従来の壁面ハツリ機を示した断面図。
【符号の説明】
3 油圧モータ(回転駆動機構) 11 壁面ハツリ機 12 取付け用ブラケット 13 ドラム支持用ブラケット 14 回転ドラム 15 ドラムカッター 16 カッターティース 17 ホルダー 19 ヘッド部 20 刃先くい込み防止部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックホウ等のベースマシンに取り付け
    られる取付け用ブラケットと、該取付け用ブラケットの
    反対側に固定されたドラム支持用ブラケットと、該ドラ
    ム支持用ブラケットに回転自在に支持され所定の回転駆
    動機構の駆動軸に連結された回転ドラムと、該回転ドラ
    ムの周囲に突設された複数のドラムカッターとから構成
    される壁面ハツリ機において、 前記各ドラムカッターの先端での回転半径が実質同一と
    なるように該ドラムカッターを前記回転ドラムに配設す
    るとともに、前記ドラム支持用ブラケット近傍に刃先く
    い込み防止部材を着脱自在に取り付けたことを特徴とす
    る壁面ハツリ機。
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