JP3099587U - 屋根材 - Google Patents
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Abstract
【課題】、屋根材同士を連結するに際し、簡単で、しかも、経済性に富んだ加工材による強度的にも優れたジョイント部を備え、また、容易且つ安価に作製することができる屋根材を提供する。
【解決手段】本考案に係る屋根材1は、屋根材1の前端縁部に沿って内側に折り込むことで形成された前側ジョイント部2と、屋根材1の後端縁部に沿って略L字型に折り込むことで形成された後側ジョイント部3を備えている。また、屋根材1の端縁部に沿って折り込むことで形成された水切り用の横繋ぎジョイント部8Aを備えている。さらに、屋根材1の後側ジョイント部3側には、当該屋根材1の端縁部全体を繋ぎ合わせるように別体に形成された重ね葺きジョイント部材4を取付可能にした。
【選択図】 図1
【解決手段】本考案に係る屋根材1は、屋根材1の前端縁部に沿って内側に折り込むことで形成された前側ジョイント部2と、屋根材1の後端縁部に沿って略L字型に折り込むことで形成された後側ジョイント部3を備えている。また、屋根材1の端縁部に沿って折り込むことで形成された水切り用の横繋ぎジョイント部8Aを備えている。さらに、屋根材1の後側ジョイント部3側には、当該屋根材1の端縁部全体を繋ぎ合わせるように別体に形成された重ね葺きジョイント部材4を取付可能にした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主として、戸建て一般住宅の屋根の斜め重ね張り施工、段葺き施工等による金属製及び非金属製の葺き上げ材料として使用される屋根材に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来における一般住宅の屋根の葺き上げ材料は、例えば、折り曲げ成型機等により金属製または非金属製の板材を折り込み加工することによってジョイント部材を一貫製品として形成しておき、この固定されたジョイント部材を介して屋根材の横繋ぎ部分同士、或るいは、縦繋ぎ部分同士を挿着して連結する構成となっている。
【0003】
【特許文献1】
特に無し
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように別部材としてのジョイント部材を使用したものでは、屋根材同士の固定部分が非常に弱くなるため、屋根材が、例えば、蛇行状等に変形し易いものとなり、脆弱な連結構造となる欠点を有していた。
【0005】
そこで、本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、屋根材同士を連結するに際し、簡単で、しかも、経済性に富んだ加工材による強度的にも優れたジョイント部を備え、また、容易且つ安価に作製することができる屋根材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本考案に係る屋根材は、屋根材の前端縁部に沿って内側に折り込むことで形成された前側ジョイント部と、屋根材の後端縁部に沿って略L字型に折り込むことで形成された後側ジョイント部を備えていることで、上述した課題を解決した。
【0007】
また、屋根材の端縁部に沿って折り込むことで形成された水切り用の横繋ぎジョイント部を備えていることで、同じく上述した課題を解決した。
【0008】
さらに、屋根材の後側ジョイント部側には、当該屋根材の端縁部全体を繋ぎ合わせるように別体に形成された重ね葺きジョイント部材を取付可能にしたことで、同じく上述した課題を解決した。
【0009】
また、屋根材の後側ジョイント部と、屋根材に取り付けられた重ね葺きジョイント部材との間に、水切り部材を取付可能にしたことで、同じく上述した課題を解決した。
【0010】
加えて、屋根材の後側ジョイント部は、直角に上方へ折り込まれた上方折り込み部と、上方折り込み部の上端から下方へ折り返した下方折り返し部と、下方折り返し部の下端から外側へ直角に折り込まれ、締結部材によって固定可能にした水平折り込み部とから成ることで、同じく上述した課題を解決した。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の一実施の形態を図面を参照して説明する。本考案に係る屋根材1は、例えば、斜め重ね張り施工、段葺き施工等による鉄・ステンレススチール・アルミニウム・銅等の金属製、或るいは、ニューセラミックス・ファインセラミックス・ガラス・コンクリート等の非金属製の葺き上げ材料として使用される縦方向の長さが約350mm程度、横方向の長さが約920mm〜4000mm程度を有するものであり、表面の柄を亀波状、立波状、フラット状等に形成している。
【0012】
この屋根材1は、図1に示すように、前端縁部に沿って約40mmの部分を内側に向けて略コ字型に折り込むことで、前側ジョイント部2を形成している。また、後端縁部には、長手方向の全長に沿って手動により約70mmの部分を、上方折り込み部3A、下方折り返し部3Bとして全体を略L字型に折り込むことで形成した後側ジョイント部3を備えている。この屋根材1の下面側における前側ジョイント部2と後側ジョイント部3との間には、図2・図4に示すように、断熱材6を配設してある。
【0013】
屋根材1の後側ジョイント部3は、図2・図3に示すように、約10mmの長さを直角に上方へ折り込んで形成した上方折り込み部3Aと、上方折り込み部3Aの上端から約50mmの長さに下方へ折り返した下方折り返し部3Bと、下方折り返し部3Bの下端から外側へ約10mmの長さに直角に折り込んで形成した水平折り込み部3Cとから成る。この水平折り込み部3Cは、約200mm〜400mm位の間隔でリベットまたはビス等の締結部材7により野地板部材上に固定可能にしてある。また、屋根材1の前側ジョイント部2は、図1・図3に示すように、約25mmの長さに下方へ直角に折り曲げた下方折り込み部2Aと、約15mmの長さに内側へ直角に折り込んで形成した水平折り込み部2Bと、約10mmの長さに内側に折り返して形成した前方折り返し部2Cとから成る。さらに、図4に示すように、屋根材1の左右両端縁部のいずれか一方側には、長手方向に沿って幅員約40mm程度の略コ字枠型に折り込んで形成された水切り用の横繋ぎジョイント部8Aを備え、隣に配置される他の屋根材1の左右両端縁部のいずれか他方側に下方へ約20mm程度折り込んで形成されている下方折り込み部8Bを係合させるようにしてある。
【0014】
屋根材1の後側ジョイント部3側には、当該屋根材1の端縁部全体を繋ぎ合わせるよう、別体に形成された重ね葺きジョイント部材4を取付可能にしてある。この重ね葺きジョイント部材4は、図1に示すように、屋根材1の上面の前側ジョイント部2から後方約280mmの位置にリベットまたはビス等の締結部材7により固定される幅員約20mm程度のコ字型枠部4Aと、コ字型枠部4Aの一端起立縁部から水平方向に直角に折り曲げた長さ約10mm程度の水平折り込み部4Bと、水平折り込み部4Bの先端を内側へ折り返した長さ約5mm程度の後方折り返し部4Cとから成る。このとき、一方の屋根材1に固定した重ね葺きジョイント部材4の水平折り込み部4Bに対し、他の屋根材1の前側ジョイント部2の水平折り込み部2Bを係合させることで、屋根材1同士を連結できるようにしてある。
【0015】
また、屋根材1の後側ジョイント部3と、屋根材1に取り付けられた重ね葺きジョイント部材4との間には、水切り部材5を取付可能にしてある。この水切り部材5は、図1に示すように、約10mm程度の長さの垂直な起立面部5Aと、起立面部5Aの下端縁部に沿って水平に折り曲げて形成され、リベットまたはビス等の締結部材7により屋根材1上に固定される幅員約20mm程度の下側水平面部5Bと、起立面部5Bの上端縁部に沿って水平に折り曲げて形成した上側水平面部5Cとから成る。これにより、屋根材1の軒下から軒上へ向けての雨風の浸入を防ぐ塞き止め構造を形成している。しかも、前記した後側ジョイント部3の上方折り込み部3A、下方折り返し部3Bそれぞれを介して全体を略L字型に折り込むことで形成した後側ジョイント部3は、屋根材1同士が組み合わさった際に、防波堤の役目をし、屋根材1相互の重ね合わせ部分から野地板内への雨風等の浸入を防止すると共に、重ね合わせ部分における屋根材1相互の安定性も良好なものとし、強度的にも優れた葺き上がり構造を実現している。
【0016】
次に、以上のように構成された本考案の一実施の形態について、使用、組立、施工法の一例を説明する。まず、図3に示すように、前側ジョイント部2を形成している屋根材1の後端縁部において、長手方向の全長に沿って約70mm程度の部分を手動により略L字型に折り込むことで後側ジョイント部3を形成する。そして、屋根材1の下面側に断熱材6を装着した後、屋根材1の上面の前側ジョイント部2から後方約280mmの位置に重ね葺きジョイント部材4をリベットまたはビス等の締結部材7により固定する。さらに、屋根材1の後側ジョイント部3と、屋根材1に取り付けられた重ね葺きジョイント部材4との間に、水切り部材5をリベットまたはビス等の締結部材7により取り付ける。加えて、屋根材1の両端縁部には、長手方向に沿って水切り用の横繋ぎジョイント部8Aを形成しておく。また、屋根材1の後側ジョイント部3の水平折り込み部3Cを、約200mm〜400mm位の間隔でリベットまたはビス等の締結部材7により野地板部材上に固定する。そして、一方の屋根材1に固定した重ね葺きジョイント部材4の水平折り込み部4Bに、他の屋根材1の前側ジョイント部2の水平折り込み部2Bを係合させることで屋根材1同士を連結し、他の屋根材1の後側ジョイント部3の水平折り込み部3Cを、リベットまたはビス等の締結部材7により野地板部材上に固定することで、屋根材1を順次葺き上げて行く。また、図4に示すように、屋根材1の左右両端縁部のいずれか一方側の水切り用の横繋ぎジョイント部8Aに断熱材6を嵌め込んでから、当該断熱材6を覆うようにして、隣に配置される他の屋根材1の左右両端縁部のいずれか他方側の下方折り込み部8Bを係合させることで、同様に隣接する屋根材1を順次葺き上げて行く。
【0017】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されているために、屋根材1同士を連結するに際し、簡単で、しかも、経済性に富んだ加工材による強度的にも優れたジョイント部を備え、また、容易且つ安価に作製可能な屋根材1を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施する最良の形態における屋根材の組み付け手順を説明するための斜視図である。
【図2】屋根材の組付状態を示した断面図である。
【図3】屋根材の後側ジョイント部の形成手順を説明するための断面図である。
【図4】屋根材の横繋ぎジョイント部の一例を示す一部切欠の斜視図である。
【符号の説明】
1…屋根材
2…前側ジョイント部 2A…下方折り込み部
2B…水平折り込み部 2C…前方折り返し部
3…後側ジョイント部 3A…上方折り込み部
3B…下方折り返し部 3C…水平折り込み部
4…重ね葺きジョイント部材
5…水切り部材 5A…起立面部
5B…下側水平面部 5C…上側水平面部
6…断熱材 7…締結部材
8A…横繋ぎジョイント部 8B…下方折り込み部
【考案の属する技術分野】
本考案は、主として、戸建て一般住宅の屋根の斜め重ね張り施工、段葺き施工等による金属製及び非金属製の葺き上げ材料として使用される屋根材に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来における一般住宅の屋根の葺き上げ材料は、例えば、折り曲げ成型機等により金属製または非金属製の板材を折り込み加工することによってジョイント部材を一貫製品として形成しておき、この固定されたジョイント部材を介して屋根材の横繋ぎ部分同士、或るいは、縦繋ぎ部分同士を挿着して連結する構成となっている。
【0003】
【特許文献1】
特に無し
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のように別部材としてのジョイント部材を使用したものでは、屋根材同士の固定部分が非常に弱くなるため、屋根材が、例えば、蛇行状等に変形し易いものとなり、脆弱な連結構造となる欠点を有していた。
【0005】
そこで、本考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創案されたもので、屋根材同士を連結するに際し、簡単で、しかも、経済性に富んだ加工材による強度的にも優れたジョイント部を備え、また、容易且つ安価に作製することができる屋根材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本考案に係る屋根材は、屋根材の前端縁部に沿って内側に折り込むことで形成された前側ジョイント部と、屋根材の後端縁部に沿って略L字型に折り込むことで形成された後側ジョイント部を備えていることで、上述した課題を解決した。
【0007】
また、屋根材の端縁部に沿って折り込むことで形成された水切り用の横繋ぎジョイント部を備えていることで、同じく上述した課題を解決した。
【0008】
さらに、屋根材の後側ジョイント部側には、当該屋根材の端縁部全体を繋ぎ合わせるように別体に形成された重ね葺きジョイント部材を取付可能にしたことで、同じく上述した課題を解決した。
【0009】
また、屋根材の後側ジョイント部と、屋根材に取り付けられた重ね葺きジョイント部材との間に、水切り部材を取付可能にしたことで、同じく上述した課題を解決した。
【0010】
加えて、屋根材の後側ジョイント部は、直角に上方へ折り込まれた上方折り込み部と、上方折り込み部の上端から下方へ折り返した下方折り返し部と、下方折り返し部の下端から外側へ直角に折り込まれ、締結部材によって固定可能にした水平折り込み部とから成ることで、同じく上述した課題を解決した。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の一実施の形態を図面を参照して説明する。本考案に係る屋根材1は、例えば、斜め重ね張り施工、段葺き施工等による鉄・ステンレススチール・アルミニウム・銅等の金属製、或るいは、ニューセラミックス・ファインセラミックス・ガラス・コンクリート等の非金属製の葺き上げ材料として使用される縦方向の長さが約350mm程度、横方向の長さが約920mm〜4000mm程度を有するものであり、表面の柄を亀波状、立波状、フラット状等に形成している。
【0012】
この屋根材1は、図1に示すように、前端縁部に沿って約40mmの部分を内側に向けて略コ字型に折り込むことで、前側ジョイント部2を形成している。また、後端縁部には、長手方向の全長に沿って手動により約70mmの部分を、上方折り込み部3A、下方折り返し部3Bとして全体を略L字型に折り込むことで形成した後側ジョイント部3を備えている。この屋根材1の下面側における前側ジョイント部2と後側ジョイント部3との間には、図2・図4に示すように、断熱材6を配設してある。
【0013】
屋根材1の後側ジョイント部3は、図2・図3に示すように、約10mmの長さを直角に上方へ折り込んで形成した上方折り込み部3Aと、上方折り込み部3Aの上端から約50mmの長さに下方へ折り返した下方折り返し部3Bと、下方折り返し部3Bの下端から外側へ約10mmの長さに直角に折り込んで形成した水平折り込み部3Cとから成る。この水平折り込み部3Cは、約200mm〜400mm位の間隔でリベットまたはビス等の締結部材7により野地板部材上に固定可能にしてある。また、屋根材1の前側ジョイント部2は、図1・図3に示すように、約25mmの長さに下方へ直角に折り曲げた下方折り込み部2Aと、約15mmの長さに内側へ直角に折り込んで形成した水平折り込み部2Bと、約10mmの長さに内側に折り返して形成した前方折り返し部2Cとから成る。さらに、図4に示すように、屋根材1の左右両端縁部のいずれか一方側には、長手方向に沿って幅員約40mm程度の略コ字枠型に折り込んで形成された水切り用の横繋ぎジョイント部8Aを備え、隣に配置される他の屋根材1の左右両端縁部のいずれか他方側に下方へ約20mm程度折り込んで形成されている下方折り込み部8Bを係合させるようにしてある。
【0014】
屋根材1の後側ジョイント部3側には、当該屋根材1の端縁部全体を繋ぎ合わせるよう、別体に形成された重ね葺きジョイント部材4を取付可能にしてある。この重ね葺きジョイント部材4は、図1に示すように、屋根材1の上面の前側ジョイント部2から後方約280mmの位置にリベットまたはビス等の締結部材7により固定される幅員約20mm程度のコ字型枠部4Aと、コ字型枠部4Aの一端起立縁部から水平方向に直角に折り曲げた長さ約10mm程度の水平折り込み部4Bと、水平折り込み部4Bの先端を内側へ折り返した長さ約5mm程度の後方折り返し部4Cとから成る。このとき、一方の屋根材1に固定した重ね葺きジョイント部材4の水平折り込み部4Bに対し、他の屋根材1の前側ジョイント部2の水平折り込み部2Bを係合させることで、屋根材1同士を連結できるようにしてある。
【0015】
また、屋根材1の後側ジョイント部3と、屋根材1に取り付けられた重ね葺きジョイント部材4との間には、水切り部材5を取付可能にしてある。この水切り部材5は、図1に示すように、約10mm程度の長さの垂直な起立面部5Aと、起立面部5Aの下端縁部に沿って水平に折り曲げて形成され、リベットまたはビス等の締結部材7により屋根材1上に固定される幅員約20mm程度の下側水平面部5Bと、起立面部5Bの上端縁部に沿って水平に折り曲げて形成した上側水平面部5Cとから成る。これにより、屋根材1の軒下から軒上へ向けての雨風の浸入を防ぐ塞き止め構造を形成している。しかも、前記した後側ジョイント部3の上方折り込み部3A、下方折り返し部3Bそれぞれを介して全体を略L字型に折り込むことで形成した後側ジョイント部3は、屋根材1同士が組み合わさった際に、防波堤の役目をし、屋根材1相互の重ね合わせ部分から野地板内への雨風等の浸入を防止すると共に、重ね合わせ部分における屋根材1相互の安定性も良好なものとし、強度的にも優れた葺き上がり構造を実現している。
【0016】
次に、以上のように構成された本考案の一実施の形態について、使用、組立、施工法の一例を説明する。まず、図3に示すように、前側ジョイント部2を形成している屋根材1の後端縁部において、長手方向の全長に沿って約70mm程度の部分を手動により略L字型に折り込むことで後側ジョイント部3を形成する。そして、屋根材1の下面側に断熱材6を装着した後、屋根材1の上面の前側ジョイント部2から後方約280mmの位置に重ね葺きジョイント部材4をリベットまたはビス等の締結部材7により固定する。さらに、屋根材1の後側ジョイント部3と、屋根材1に取り付けられた重ね葺きジョイント部材4との間に、水切り部材5をリベットまたはビス等の締結部材7により取り付ける。加えて、屋根材1の両端縁部には、長手方向に沿って水切り用の横繋ぎジョイント部8Aを形成しておく。また、屋根材1の後側ジョイント部3の水平折り込み部3Cを、約200mm〜400mm位の間隔でリベットまたはビス等の締結部材7により野地板部材上に固定する。そして、一方の屋根材1に固定した重ね葺きジョイント部材4の水平折り込み部4Bに、他の屋根材1の前側ジョイント部2の水平折り込み部2Bを係合させることで屋根材1同士を連結し、他の屋根材1の後側ジョイント部3の水平折り込み部3Cを、リベットまたはビス等の締結部材7により野地板部材上に固定することで、屋根材1を順次葺き上げて行く。また、図4に示すように、屋根材1の左右両端縁部のいずれか一方側の水切り用の横繋ぎジョイント部8Aに断熱材6を嵌め込んでから、当該断熱材6を覆うようにして、隣に配置される他の屋根材1の左右両端縁部のいずれか他方側の下方折り込み部8Bを係合させることで、同様に隣接する屋根材1を順次葺き上げて行く。
【0017】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されているために、屋根材1同士を連結するに際し、簡単で、しかも、経済性に富んだ加工材による強度的にも優れたジョイント部を備え、また、容易且つ安価に作製可能な屋根材1を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施する最良の形態における屋根材の組み付け手順を説明するための斜視図である。
【図2】屋根材の組付状態を示した断面図である。
【図3】屋根材の後側ジョイント部の形成手順を説明するための断面図である。
【図4】屋根材の横繋ぎジョイント部の一例を示す一部切欠の斜視図である。
【符号の説明】
1…屋根材
2…前側ジョイント部 2A…下方折り込み部
2B…水平折り込み部 2C…前方折り返し部
3…後側ジョイント部 3A…上方折り込み部
3B…下方折り返し部 3C…水平折り込み部
4…重ね葺きジョイント部材
5…水切り部材 5A…起立面部
5B…下側水平面部 5C…上側水平面部
6…断熱材 7…締結部材
8A…横繋ぎジョイント部 8B…下方折り込み部
Claims (5)
- 屋根材の前端縁部に沿って内側に折り込むことで形成された前側ジョイント部と、屋根材の後端縁部に沿って略L字型に折り込むことで形成された後側ジョイント部を備えていることを特徴とする屋根材。
- 屋根材の端縁部に沿って折り込むことで形成された水切り用の横繋ぎジョイント部を備えている請求項1に記載の屋根材。
- 屋根材の後側ジョイント部側には、当該屋根材の端縁部全体を繋ぎ合わせるように別体に形成された重ね葺きジョイント部材を取付可能にした請求項1または2に記載の屋根材。
- 屋根材の後側ジョイント部と、屋根材に取り付けられた重ね葺きジョイント部材との間に、水切り部材を取付可能にした請求項1乃至3のいずれかに記載の屋根材。
- 屋根材の後側ジョイント部は、直角に上方へ折り込まれた上方折り込み部と、上方折り込み部の上端から下方へ折り返した下方折り返し部と、下方折り返し部の下端から外側へ直角に折り込まれ、締結部材によって固定可能にした水平折り込み部とから成る請求項1乃至4のいずれかに記載の屋根材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003004303U JP3099587U (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 屋根材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003004303U JP3099587U (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 屋根材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3099587U true JP3099587U (ja) | 2004-04-08 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003004303U Expired - Fee Related JP3099587U (ja) | 2003-07-31 | 2003-07-31 | 屋根材 |
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Country | Link |
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2003
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