JP3099372B2 - アルミ電解コンデンサ - Google Patents
アルミ電解コンデンサInfo
- Publication number
- JP3099372B2 JP3099372B2 JP02405738A JP40573890A JP3099372B2 JP 3099372 B2 JP3099372 B2 JP 3099372B2 JP 02405738 A JP02405738 A JP 02405738A JP 40573890 A JP40573890 A JP 40573890A JP 3099372 B2 JP3099372 B2 JP 3099372B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrolytic capacitor
- aluminum electrolytic
- outer case
- aluminum
- capacitor element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は一般の電子機器に用いら
れるアルミ電解コンデンサに関するものである。
れるアルミ電解コンデンサに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種のアルミ電解コンデンサ
は、図３ａ，ｂに示すように構成されていた。すなわ
ち、高純度アルミニウム箔を粗面化して表面積を拡大
し、その表面に陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成し
てなる陽極箔と、アルミニウム箔よりなる陰極箔に引き
出しリード１を取り付け、そして前記陽極箔と陰極箔を
電解紙とともに巻回し、かつ駆動用電解液を含浸させて
コンデンサ素子２を構成し、そしてこのコンデンサ素子
２の引き出しリード１を封口板３に取り付けた金属端子
４にかしめ接続するとともに、コンデンサ素子２を有底
円筒状のアルミニウムよりなる金属ケース５に収納し、
その後金属ケース５の開口部に前記封口板３を装着して
封口を行い、かつ前記金属ケース５の外側面を塩化ビニ
ール製のスリープ６で被覆することによりアルミ電解コ
ンデンサを構成していた。
は、図３ａ，ｂに示すように構成されていた。すなわ
ち、高純度アルミニウム箔を粗面化して表面積を拡大
し、その表面に陽極酸化により誘電体酸化皮膜を形成し
てなる陽極箔と、アルミニウム箔よりなる陰極箔に引き
出しリード１を取り付け、そして前記陽極箔と陰極箔を
電解紙とともに巻回し、かつ駆動用電解液を含浸させて
コンデンサ素子２を構成し、そしてこのコンデンサ素子
２の引き出しリード１を封口板３に取り付けた金属端子
４にかしめ接続するとともに、コンデンサ素子２を有底
円筒状のアルミニウムよりなる金属ケース５に収納し、
その後金属ケース５の開口部に前記封口板３を装着して
封口を行い、かつ前記金属ケース５の外側面を塩化ビニ
ール製のスリープ６で被覆することによりアルミ電解コ
ンデンサを構成していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のアルミ電解
コンデンサにリプル電流を流すと、アルミ電解コンデン
サは内部抵抗により発熱し、かつその熱はアルミ電解コ
ンデンサの表面から放熱し、そしてこれらのバランスが
とれたところでアルミ電解コンデンサの温度が安定する
もので、この温度の高さはアルミ電解コンデンサの寿命
に関係があり、温度が高いほどアルミ電解コンデンサの
寿命は短くなる。したがって、長寿命のアルミ電解コン
デンサを得るためには、アルミ電解コンデンサの内部抵
抗を低減させたものを開発するか、あるいは放熱を有利
にするため、表面積の拡大をする必要がある。
コンデンサにリプル電流を流すと、アルミ電解コンデン
サは内部抵抗により発熱し、かつその熱はアルミ電解コ
ンデンサの表面から放熱し、そしてこれらのバランスが
とれたところでアルミ電解コンデンサの温度が安定する
もので、この温度の高さはアルミ電解コンデンサの寿命
に関係があり、温度が高いほどアルミ電解コンデンサの
寿命は短くなる。したがって、長寿命のアルミ電解コン
デンサを得るためには、アルミ電解コンデンサの内部抵
抗を低減させたものを開発するか、あるいは放熱を有利
にするため、表面積の拡大をする必要がある。
【０００４】そこで本発明はアルミ電解コンデンサの表
面を容易に拡大して放熱効果を高めることができ、かつ
コスト的にも安価に得られる長寿命のアルミ電解コンデ
ンサを提供することを目的とするものである。
面を容易に拡大して放熱効果を高めることができ、かつ
コスト的にも安価に得られる長寿命のアルミ電解コンデ
ンサを提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のアルミ電解コンデンサは、引き出しリードを
有するコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の引き出
しリードが接続される金属端子を取り付けた封口板と、
前記コンデンサ素子を一端開口部から内装した有底筒状
の外装ケースとを有し、前記外装ケースの一端開口部を
封口板で封口し、かつこの外装ケースの外側面に金属線
を螺旋状もしくは複数本の輪にして巻き付け、さらにこ
の金属線を含む前記外装ケースの外側面を樹脂製のスリ
ーブで被覆したものである。
に本発明のアルミ電解コンデンサは、引き出しリードを
有するコンデンサ素子と、このコンデンサ素子の引き出
しリードが接続される金属端子を取り付けた封口板と、
前記コンデンサ素子を一端開口部から内装した有底筒状
の外装ケースとを有し、前記外装ケースの一端開口部を
封口板で封口し、かつこの外装ケースの外側面に金属線
を螺旋状もしくは複数本の輪にして巻き付け、さらにこ
の金属線を含む前記外装ケースの外側面を樹脂製のスリ
ーブで被覆したものである。
【０００６】
【作用】上記構成によれば、コンデンサ素子を一端開口
部から内装した有底筒状の外装ケースの外側面に金属線
を螺旋状もしくは複数本の輪にして巻き付けているた
め、アルミ電解コンデンサの表面積を容易に拡大して放
熱効果を高めることができ、その結果、リプル電流を流
すことによりアルミ電解コンデンサの内部抵抗によって
アルミ電解コンデンサが発熱しても、従来以上の放熱が
行われるため、発熱と放熱のバランスがとれたアルミ電
解コンデンサの温度は低くなり、これにより、長寿命の
アルミ電解コンデンサをコスト的に安価にして容易に得
ることができるものである。
部から内装した有底筒状の外装ケースの外側面に金属線
を螺旋状もしくは複数本の輪にして巻き付けているた
め、アルミ電解コンデンサの表面積を容易に拡大して放
熱効果を高めることができ、その結果、リプル電流を流
すことによりアルミ電解コンデンサの内部抵抗によって
アルミ電解コンデンサが発熱しても、従来以上の放熱が
行われるため、発熱と放熱のバランスがとれたアルミ電
解コンデンサの温度は低くなり、これにより、長寿命の
アルミ電解コンデンサをコスト的に安価にして容易に得
ることができるものである。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面にもとづい
て説明する。図１ａ，ｂは本発明の一実施例を示したも
ので、図において、１１はコンデンサ素子で、このコン
デンサ素子１１は高純度アルミニウム箔を粗面化して表
面積を拡大し、その表面に陽極酸化により誘電体酸化皮
膜を形成してなる陽極箔と、アルミニウム箔よりなる陰
極箔に引き出しリード１２を取り付け、そして前記陽極
箔と陰極箔を電解紙とともに巻回し、かつ駆動用電解液
を含浸させることにより構成しており、そしてこのコン
デンサ素子１１の引き出しリード１２を封口板１３に取
り付けた金属端子１４にかしめ接続するとともに、コン
デンサ素子１１を有底円筒状のアルミニウムよりなる外
装ケース１５に収納し、その後外装ケース１５の開口部
に前記封口板１３を装着し、かつ外装ケース１５の開口
端部を封口板１３の平面部にカーリングすることにより
封口を行っている。
て説明する。図１ａ，ｂは本発明の一実施例を示したも
ので、図において、１１はコンデンサ素子で、このコン
デンサ素子１１は高純度アルミニウム箔を粗面化して表
面積を拡大し、その表面に陽極酸化により誘電体酸化皮
膜を形成してなる陽極箔と、アルミニウム箔よりなる陰
極箔に引き出しリード１２を取り付け、そして前記陽極
箔と陰極箔を電解紙とともに巻回し、かつ駆動用電解液
を含浸させることにより構成しており、そしてこのコン
デンサ素子１１の引き出しリード１２を封口板１３に取
り付けた金属端子１４にかしめ接続するとともに、コン
デンサ素子１１を有底円筒状のアルミニウムよりなる外
装ケース１５に収納し、その後外装ケース１５の開口部
に前記封口板１３を装着し、かつ外装ケース１５の開口
端部を封口板１３の平面部にカーリングすることにより
封口を行っている。
【０００８】１６は前記アルミニウムよりなる外装ケー
ス１５の外側面に螺旋状に巻き付たアルミニウム等の金
属線で、この金属線１６の巻き付けにより、アルミ電解
コンデンサの表面積の拡大を図っている。１７はこの金
属線１６を含む前記外装ケース１５の外側面を被覆する
スリーブで、このスリーブ１７は塩化ビニール等の樹脂
により構成されている。
ス１５の外側面に螺旋状に巻き付たアルミニウム等の金
属線で、この金属線１６の巻き付けにより、アルミ電解
コンデンサの表面積の拡大を図っている。１７はこの金
属線１６を含む前記外装ケース１５の外側面を被覆する
スリーブで、このスリーブ１７は塩化ビニール等の樹脂
により構成されている。
【０００９】図２ａ，ｂは本発明の他の実施例を示した
もので、図１ａ，ｂに示す本発明の一実施例と異なる点
は、アルミニウム等の金属線１６ａを複数本の輪にして
外装ケース１５の外側面に巻き付けた点であり、この構
成においても、本発明の一実施例と同様、アルミ電解コ
ンデンサの表面積の拡大を図ることができるものであ
る。
もので、図１ａ，ｂに示す本発明の一実施例と異なる点
は、アルミニウム等の金属線１６ａを複数本の輪にして
外装ケース１５の外側面に巻き付けた点であり、この構
成においても、本発明の一実施例と同様、アルミ電解コ
ンデンサの表面積の拡大を図ることができるものであ
る。
【００１０】
【発明の効果】上記実施例の説明から明らかなように、
本発明のアルミ電解コンデンサは、コンデンサ素子を一
端開口部から内装した有底筒状の外装ケースの外側面に
金属線を螺旋状もしくは複数本の輪にして巻き付けてい
るため、アルミ電解コンデンサの表面積を容易に拡大し
て放熱効果を高めることができ、その結果、リプル電流
を流すことによりアルミ電解コンデンサの内部抵抗によ
ってアルミ電解コンデンサが発熱しても、従来以上の放
熱が行われるため、発熱と放熱のバランスがとれたアル
ミ電解コンデンサの温度は低くなり、これにより、長寿
命のアルミ電解コンデンサをコスト的にも安価にして容
易に得ることができるものである。
本発明のアルミ電解コンデンサは、コンデンサ素子を一
端開口部から内装した有底筒状の外装ケースの外側面に
金属線を螺旋状もしくは複数本の輪にして巻き付けてい
るため、アルミ電解コンデンサの表面積を容易に拡大し
て放熱効果を高めることができ、その結果、リプル電流
を流すことによりアルミ電解コンデンサの内部抵抗によ
ってアルミ電解コンデンサが発熱しても、従来以上の放
熱が行われるため、発熱と放熱のバランスがとれたアル
ミ電解コンデンサの温度は低くなり、これにより、長寿
命のアルミ電解コンデンサをコスト的にも安価にして容
易に得ることができるものである。
【図１】ａは本発明の一実施例を湿すアルミ電解コンデ
ンサの平面図ｂは同アルミ電解コンデンサの破断正面図
ンサの平面図ｂは同アルミ電解コンデンサの破断正面図
【図２】ａは本発明の他の実施例を示すアルミ電解コン
デンサの平面図ｂは同アルミ電解コンデンサの破断正面
図
デンサの平面図ｂは同アルミ電解コンデンサの破断正面
図
【図３】ａは従来例を示すアルミ電解コンデンサの平面
図ｂは同アルミ電解コンデンサの破断正面図
図ｂは同アルミ電解コンデンサの破断正面図
１１ コンデンサ素子 １２ 引き出しリード １３ 封口板 １４ 金属端子 １５ 外装ケース １６，１６ａ 金属線 １７ スリーブ
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−160535（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−177493（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭55−45225（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01G 9/08
Claims (1)
- 【請求項１】引き出しリードを有するコンデサ素子と、
このコンデンサ素子の引き出しリードが接続される金属
端子を取り付けた封口板と、前記コンデンサ素子を一端
開口部から内装した有底筒状の外装ケースとを有し、前
記外装ケースの一端開口部を封口板で封口し、かつこの
外装ケースの外側面に金属線を螺旋状もしくは複数本の
輪にして巻き付け、さらにこの金属線を含む前記外装ケ
ースの外側面を樹脂製のスリーブで被覆したことを特徴
とするアルミ電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02405738A JP3099372B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | アルミ電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02405738A JP3099372B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | アルミ電解コンデンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04223319A JPH04223319A (ja) | 1992-08-13 |
| JP3099372B2 true JP3099372B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=18515351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02405738A Expired - Fee Related JP3099372B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | アルミ電解コンデンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3099372B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE9213103U1 (de) * | 1992-09-29 | 1992-11-12 | Siemens Matsushita Components GmbH & Co. KG, 8000 München | Elektrolytkondensator für hohe Wechselstrombelastbarkeit |
| DE102011081283A1 (de) * | 2011-08-19 | 2013-02-21 | Robert Bosch Gmbh | Kondensator mit einem Kühlkörper |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP02405738A patent/JP3099372B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04223319A (ja) | 1992-08-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH1116790A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
| JP3099372B2 (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
| JPH1022177A (ja) | ケース入りコンデンサ | |
| MY121086A (en) | Aluminium electrolytic capacitor and its manufacturing method. | |
| JP4303326B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
| JP3935597B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
| JPH10223477A (ja) | ケース入りコンデンサ | |
| JPS6240429Y2 (ja) | ||
| JPH11219854A (ja) | 電解コンデンサ | |
| JPS60153525U (ja) | 固体電解コンデンサ | |
| JPH0310220B2 (ja) | ||
| JPH0414925Y2 (ja) | ||
| JPS6127172Y2 (ja) | ||
| JPH0447953Y2 (ja) | ||
| JPH0661108A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
| JPH08335532A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
| JPH04357810A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
| JPS62186522A (ja) | 電子部品 | |
| JPH02715U (ja) | ||
| JPS6164114A (ja) | アルミ電解コンデンサ | |
| JPH09320905A (ja) | 巻回形コンデンサ | |
| JPS58170825U (ja) | 電解コンデンサ | |
| JPH0653069A (ja) | コンデンサ | |
| JPS62204319U (ja) | ||
| JP2000114104A (ja) | 電解コンデンサ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070818 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080818 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080818 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |