JP3098986B2 - 補助把手 - Google Patents

補助把手

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JP3098986B2
JP3098986B2 JP09280951A JP28095197A JP3098986B2 JP 3098986 B2 JP3098986 B2 JP 3098986B2 JP 09280951 A JP09280951 A JP 09280951A JP 28095197 A JP28095197 A JP 28095197A JP 3098986 B2 JP3098986 B2 JP 3098986B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物のドア等に
付帯するノブに適用され、高齢者や非健常者など(以
下、高齢者等という)の利用の便を向上させた補助把手
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物のドア等に付帯するノブは、ドア
の開閉時にこれを把持して回転操作する必要がある。そ
の場合、ノブは比較的径が小さい上に、オフセット用に
内蔵されているバネ力に抗して回転させる必要があるた
め、ある程度強い操作力が不可欠である。このため、握
力が衰え、自由度も低下した高齢者等にとっては、著し
く操作し辛い場合が少なくない。
【0003】そこで、従来よりこのような高齢者等の生
活を支援すべく、既設のノブに取り付け可能であって、
握力ではなく腕の力や体重等を利用して操作でき、その
操作力をノブの回転力に有効に変換し得るようにした補
助把手なるものが考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の補助
把手は、基端側に設けた円環状の取付部をノブの外周に
取付け、この取付部に一体的に設けたレバー状の操作部
を一方向に延出させて構成されているだけである。この
ため、操作位置がノブから離れ操作部の端部に近づくほ
ど大きな回動モーメントを得ることができる反面、操作
部の端部を操作するほど横滑りしたときに手がレバー状
の操作部から外れ易くなり、腕の力や体重を利用して操
作している場合には勢い余って転倒するなどの危険な状
況に陥り易いものとなっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明は、ノブから離れた位置を操作した際に
手が横滑りしても、操作部から手が外れることを防止す
ることができ、且つ、その操作力を確実にノブの回転力
に変換し得るようにした補助把手を提供しようとするも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の補助把手は、
内周をノブの外周に密着させて取付け可能な取付部と、
この取付部より一方向に延出させて設けられる操作部と
を具備してなり、前記操作部を、内側に手を差し込める
程度の空隙が閉成されるように部材を概略トラック形状
に周回させることによって構成し、その隙間に手を差し
込んで使用することができるようにしていることを特徴
とする。
【0007】このような構成のものであれば、操作部の
うちノブから離れ端部に近い位置を操作するほど、大き
な回動モーメントが得られる。しかも、横滑りしても手
は操作部の端部において概略トラック状に周回する部材
の内面に係止され、それ以上操作部に対して横滑りする
ことがない。このため、腕の力や体重を利用して操作し
ている場合にも、手が操作部から外れて転倒する等とい
った危険性を有効に回避することができる。勿論、操作
部を構成する部材は周回していて操作部に外側から手を
掛けることもできるため、健常者などにおいても、通常
のレバー操作と殆ど同様の感覚でこの補助把手を利用す
ることが可能となる。
【0008】取付状態を的確なものにするためには、該
取付部が、部材を部分円環状に周回させてその部材の端
部間に開口を形成するものであり、一方の端部と他方の
端部の間に開口を狭める方向の緊締力を作用させること
によって、全体を縮径させ、内周をノブの外周に密着さ
せ得るようにしているものが挙げられる。具体的な実施
の形態としては、操作部が、周回する部材の端部間に前
記取付部の開口に連続する開口を有するものであり、取
付部の一方の端部と操作部の一方の端部の間、並びに取
付部の他方の端部と操作部の他方の端部の間を、それぞ
れ緊締部において連結し、これら操作部、取付部及び緊
締部によって全体が無端の外観形状をなすように構成し
ているものが挙げられる。
【0009】この場合に、取付け容易で、且つ、径の異
なるノブにも好適に適用できるようにするためには、一
方の緊締部を他方の緊締部に対して緊締方向に厚肉なも
のとすることにより、開口を取付部の中心と操作部の中
心とを結ぶ中心線に対して薄肉な緊締部側へ偏位させて
設けるとともに、厚肉側の緊締部内に挿通孔及びナット
部材を設け、薄肉側の緊締部に挿通孔を設けて、薄肉側
の緊締部の挿通孔より挿通したねじを厚肉側の緊締部の
挿通孔に挿入してナット部材に締着するようにしている
ことが望ましい。
【0010】成形を容易にするためには、取付部、操作
部及び緊締部を、共通の素材により一体成形しているこ
とが効果的であり、この場合に適正な取付状態を確保す
るためには、取付部の内周に、その取付部を構成する素
材よりも相対的に軟質な素材からなる密着部材を装着し
ていることが好ましい。また、操作部を構成する対向2
辺が中央部分に向かって互いに近づく方向に緩やかに湾
曲した形状をなしているものも有効である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図6を参
照して説明する。図1に示す補助把手Aは、建築物のド
ア等に付帯するノブBに適用して利用されるもので、内
周1aをノブBの外周bに密着させて取付け可能な取付
部1と、この取付部1より一方向に延出させて設けられ
る操作部2とを一体的に有してなるものである。
【0012】詳述すると、取付部1は、図1〜図3に示
すように、最大直径φが48mm〜52mmのノブBに
対応できるように部材11をそれよりも大きな径で部分
円環状に周回させてなるもので、その部材11の両端部
11a、11b間に開口12を形成している。一方、操
作部2は、内側に手を差し込める程度の空隙Sを閉成す
るように部材21を概略トラック状に周回させてなるも
ので、その部材21の両端部21a、21b間に開口2
2を形成している。本実施例は、このように全体を機能
的に取付部1及び操作部2の2つの部位に二分できるも
のであるが、実際には取付部1の一方の端部11aと操
作部2の一方の端部21aの間、並びに取付部1の他方
の端部11bと操作部2の他方の端部21bの間は、そ
れぞれ後記の緊締用ねじ3を挿通するための緊締部4
a、4bによって連設されているものである。すなわ
ち、これら操作部1、取付部2及び緊締部4a、4b
は、この実施例では比較的硬質なABS樹脂により一体
成形され、全体が無端の外観形状をなすように構成され
ている。前記両開口12、22は、一対の緊締部4a、
4b間の対向隙間40を介して相互に連通している。
【0013】また、前記成形時に、一方の緊締部4aを
他方の緊締部4bよりも緊締方向に厚肉に形成して、開
口12、22を取付部1の中心と操作部2の中心とを結
ぶ中心線Lに対して薄肉な緊締部4b側へ偏位させてい
る。そして、図2及び図4に示すように、厚肉側の緊締
部4a内及び薄肉側の緊締部4b内に、軸心を一致させ
て段付きの挿通孔41a、41bをそれぞれ形成すると
ともに、厚肉側の挿通孔41aにナット部材41cを埋
設している。このナット部材41cは、例えば真ちゅう
製のもので、該ナット部材41cの頭部41c1を対応
する挿通孔41aの内方段部41a1に当接させた挿入
位置において、超音波で挿通孔41aの一部を溶融させ
ながらその位置に定着させられている。
【0014】なお、前記取付部1には、図2及び図3に
示すように、その内周1aにABS樹脂よりも相対的に
軟質な素材として例えば塩化ビニル樹脂等よりなる密着
部材5が装着してある。この密着部材5は、横断面が外
向コ字形をなし、前記開口12を避けた位置に取付部1
の内周1aに沿って部分円環状をなして配設されるもの
で、外面5aを取付部1の内周1aに密着させ、軸方向
に凹状をなして緩やかに湾曲されたその内面5bをノブ
Bの外周bを包囲する位置に配設し、軸方向両端に起立
する鍔部5cを取付部1を構成する部材11の軸方向両
端に設けた係合段部11bに係合させて取付けられてい
る。
【0015】次に、この補助把手Aの取付手順及び使用
方法について説明する。この実施例の補助把手Aが適用
されるノブBは、その外周bが図1及び図3に示すよう
に軸方向中心部b1に最大直径部を有しその両側に一定
の曲率で滑らかに湾曲する湾曲面b2を有するものであ
るため、先ず密着部材5の装着された取付部1をノブB
の外周bに遊嵌し、密着部材5の内面5bの最も凹んだ
位置をノブBの外周bの最大直径部b1に位置づける。
次に操作部2をノブBに対して適切な角度で延出するよ
うにセットした状態で、図4に示すように薄肉側の緊締
部4bの挿通孔41bよりねじ3を挿通し、先端3aを
対応する厚肉側の緊締部4aの挿通孔41a内に挿入し
て、ナット部材41cに螺着して締め付ける。これによ
り、その緊締力が図1及び図2に示す取付部1の端部1
1a、11b間の開口12を狭める方向に作用し、この
結果、部分円環状をなす部材11が密着部材5と共に縮
径し、内周1aが密着部材5を介してノブBの外周bに
密着して取付けられる。この際、操作部2側にも開口2
2が設けられており、取付部1の開口12と共に同一方
向へ狭まりながら操作部2全体も変形して従動するた
め、かかる取付部1の変形が妨害されることがなく、同
時に操作部2自体も引き締まって操作に適した強度に高
められる。
【0016】したがって、このようにして取付けが完了
した補助把手Aの操作部2を回転方向に操作すると、そ
の操作力が取付部1を介してノブBに伝わり、ノブBの
回転力に有効に変換されることになる。しかも、本実施
例の補助把手Aは、取付部1より延出する操作部2を、
図5に示すように内側に手を差し込める程度の空隙Sが
閉成される概略トラック形状のものにしているため、ノ
ブBから離れ、操作部2の端部2aに近い位置を操作す
るほど、大きな回動モーメントが得られることになる。
しかも、手が操作部2に対して横滑りしても該操作部の
端部2aにおいてトラック状をなす部材21の内面21
aに係止され、それ以上操作部2に対して横滑りするこ
とが禁止される。このため、腕の力や体重を利用して操
作している場合にも、手が操作部2から外れ、その勢い
で操作をしている高齢者等が転倒する等といった危険な
事態を有効に回避することができる。勿論、操作部2を
構成する部材21は概略トラック状に周回していて、図
6に示すように操作部2を構成する部材21に外側から
手を掛けて操作することもできるため、健常者などにお
いても、通常のレバー操作と殆ど同様の感覚でこの補助
把手を利用することが可能となる。特に、本実施例の操
作部2は、図2に示すように、概略トラック状に周回す
る部材21のうち、丁度手を掛ける対向2辺が互いに近
付く方向に緩やかに湾曲した形状をなしている。このた
め、外側から手を掛ける場合にはその凹んだ中央部分に
安定して手を掛けることができ、内側に手を差し込む場
合にもその空隙Sの狭められた中央部分に手を差し込む
ことでその手を安定的に仮保持する効果も奏されるもの
となる。
【0017】また、前記取付部1は、部分円環状の部材
11の端部11a、11b間を狭める方向に緊締力を作
用させることによってノブBに取り付けるようにしたも
のであるため、略全周において取付部1をノブBの外周
bに密着させることができ、これにより的確な取付状態
を実現して、補助把手AがノブBに対し不慮に空転して
高齢者等を危険な状態に陥れるような不具合も有効に防
止することができる。
【0018】さらに、操作部2にも前記取付部1の開口
12に連続する開口22を設け、操作部2、取付部1及
び緊締部4a、4bによって全体が無端の外観形状をな
すように構成しているため、操作部1を締め付ける際の
変形を補助把手A全体が変形することによって有効に惹
起し、意匠的にも斬新な外観を呈するものとなる。ま
た、全体が一連のものであるため、一体成形によって容
易に製作することも可能となる。
【0019】特に、一対の緊締部4a、4bを異なる肉
厚のものにして、取付部1の開口12を操作部2の開口
22と共に薄肉側へ偏位させ、薄肉側の緊締部4bより
挿入したねじ3を厚肉側の緊締部4aに設けたナット部
材41cに螺着するようにしているので、取付け作業を
簡便に行うことができる上に、より細径なノブBに付け
替えることも容易となる。すなわち、より細径なノブB
では、取付部1をより大きく縮径させる必要があり、そ
のためにねじ3の締め付け量が増大する。このような場
合に、緊締部4a、4bの肉厚が等しく、両開口12、
22が中心線L上にあるようなものでは、図4に示すナ
ット部材41cを埋設された挿通孔41aのねじ先端3
aに対する収容代3Lが小さくなり、ねじ3の先端3a
が緊締部4aの開口端4a1から突出してしまう可能性
がある。これに対して、本実施例のように構成しておく
と、ナット部材41cを埋設してもなお、ねじ3の先端
3aの収容代3Lを十分に大きくとることができるの
で、その先端3aにより高齢者等が危害を受けるといっ
た事態を有効に回避し、使用時の安全性を高めることが
できる。
【0020】さらにまた、本実施例は取付部1、操作部
2及び緊締部4a、4bを、必要な強度が得られるよう
に比較的硬質なABS樹脂により構成しているため、そ
のままでは取付部1の内周1aとノブBの外周bとの密
着性が確保できない恐れがあるが、本実施例は、取付部
1の内周1aに、より軟質な塩化ビニル樹脂からなる密
着部材5を装着し、この密着部材5の内面5bをノブB
の外周bに密着させるようにしているので、必要な強度
を損なうことなく、取付状態の適正化を図ることが可能
となる。
【0021】なお、各部の具体的な構成は、図示実施例
のものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。特に、本発明は、
図7に示すようにその外周dが軸方向中心部に最大直径
部d1を有しその両側にテーパ面d2を有するような把
手Dに適用することもでき、さらに、図8に示すように
その外周eが軸方向中心部に最大直径部e1を有しその
両側に曲率の大きい湾曲面e2を有するような把手Eに
適用することも可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明の補助把手は、取付部をノブに取付け、この
取付部より一方向に延出した位置に操作部を設けて、操
作部を、内側に手を差し込める程度の空隙が閉成される
ように部材を概略トラック形状に周回させることによっ
て構成したものである。
【0023】このため、大きな回動モーメントを得るた
めに操作部の端部に近い位置を操作した際に、手が横滑
りしてもその手を概略トラック状に周回する部材の内面
において係止し、操作部から脱落することを有効に防止
することができる。したがって、握力の衰えた高齢者等
が腕の力や体重を利用して操作しても、勢い余って転倒
する等といった危険な事態が生ずることを有効に回避す
ることができ、補助把手としての安全性を飛躍的に高め
ることができる。勿論、操作部を構成する部材は周回し
ているため、健常者などが外側に手を掛けて通常のレバ
ー操作と殆ど同様にこの補助把手を利用することが可能
となる。
【0024】また、取付部を、部材を部分円環状に周回
させて構成し、その部材の端部間に存在する開口を狭め
る方向の緊締力を作用させることによって全体を縮径さ
せ、内周をノブの外周に密着させ得るようにした場合に
は、補助把手が不慮にノブに対して空転する等といった
危険な生ずる事態を確実に防止することができる。さら
に、取付部の端部と操作部の端部を緊締部において連続
させ、これら操作部、取付部及び緊締部を、全体が無端
の外観形状をなすように構成した場合には、取付部を縮
径させる際に部材全体を変形させてノブに対して効果的
な締め付けを行うことができ、またその斬新な外観によ
り意匠的な価値も高めることができる。
【0025】その際、一方の緊締部を他方の緊締部に対
して緊締方向に厚肉なものにして、厚肉側の緊締部内に
挿通孔及びナット部材を設け、薄肉側の緊締部に挿通孔
を設けて、薄肉側の緊締部の挿通孔より挿通したねじを
厚肉側の緊締部の挿通孔に挿入してナット部材に締着す
るようにした場合には、径の異なるノブに適用し、ねじ
を締め付けた際に、ねじの先端が外部に表出して危害の
原因になるといった事態を有効に防止することができ
る。
【0026】取付部、操作部及び緊締部を、共通の素材
により一体成形した場合には、加工工程を容易なものに
することができ、この場合に取付部の内周に軟質な密着
部材を装着した場合には、全体の強度を損なうことなく
ノブに対する取付状態を一層良好なものにすることが可
能となる。また、操作部を構成する対向2辺が中央部分
に向かって互いに近づく方向に緩やかに湾曲した形状を
なしているものも効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の正面図。
【図3】図2におけるIII−III線拡大断面図。
【図4】図2におけるIV−IV線拡大端面図。
【図5】同実施例の作用説明図。
【図6】同実施例の作用説明図。
【図7】本発明の他の適用例を示す図3に対応した図。
【図8】本発明の更に他の適用例を示す図3に対応した
図。
【符号の説明】 1…取付部 1a…内周 2…操作部 4a…厚肉側の緊締部 4b…薄肉側の緊締部 11…部材 11a、11b…端部 12…開口 21…部材 21a、21b…端部 22…開口 41、41b…挿通孔 41c…ナット部材 A…補助把手 B…ノブ b…外周 L…中心線 S…空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 596121736 12340 Bass Lake Road, Chardon,Ohio 44024,U. S.A. (72)発明者 田中 誠 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コクヨ株式会社内 (72)発明者 ロバート・グレン・ハー アメリカ合衆国 オハイオ州44024,シ ャードン,バス・レイク・ロード, 12340番 (56)参考文献 実開 平7−38488(JP,U) 実開 平7−21941(JP,U) 実開 平6−67738(JP,U) 実開 平4−52171(JP,U) 実開 平4−34369(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 1/00 311

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周をノブの外周に密着させて取付け可能
    な取付部と、この取付部より一方向に延出させて設けら
    れる操作部とを具備してなり、前記操作部を、内側に手
    を差し込める程度の空隙が閉成されるように部材を概略
    トラック形状に周回させることによって構成し、その隙
    間に手を差し込んで使用することができるようにしてい
    ることを特徴とする補助把手。
  2. 【請求項2】取付部が、部材を部分円環状に周回させそ
    の部材の端部間に開口を形成するものであり、一方の端
    部と他方の端部の間に開口を狭める方向の緊締力を作用
    させることによって、全体を縮径させ、内周をノブの外
    周に密着させ得るようにしていることを特徴とする請求
    項1記載の補助把手。
  3. 【請求項3】操作部が、周回する部材の端部間に前記取
    付部の開口に連続する開口を有するものであり、取付部
    の一方の端部と操作部の一方の端部の間、並びに取付部
    の他方の端部と操作部の他方の端部の間を、それぞれ緊
    締部において連結し、これら操作部、取付部及び緊締部
    を全体として無端の外観形状をなすように構成している
    ことを特徴とする請求項2記載の補助把手。
  4. 【請求項4】一方の緊締部を他方の緊締部に対して緊締
    方向に厚肉なものとすることにより、開口を取付部の中
    心と操作部の中心とを結ぶ中心線に対して薄肉な緊締部
    側へ偏位させて設けるとともに、厚肉側の緊締部内に挿
    通孔及びナット部材を設け、薄肉側の緊締部に挿通孔を
    設けて、薄肉側の緊締部の挿通孔より挿通したねじを厚
    肉側の緊締部の挿通孔に挿入してナット部材に締着する
    ようにしていることを特徴とする請求項3記載の補助把
    手。
  5. 【請求項5】取付部、操作部及び緊締部を、共通の素材
    により一体成形していることを特徴とする請求項3又は
    4記載の補助把手。
  6. 【請求項6】取付部の内周に、その取付部を構成する素
    材よりも相対的に軟質な素材からなる密着部材を装着し
    ていることを特徴とする請求項5記載の補助把手。
  7. 【請求項7】操作部を構成する対向2辺が中央部分に向
    かって互いに近づく方向に緩やかに湾曲した形状をなし
    ていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5又は
    6記載の補助把手。
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