JP3098926U - 休息敷物 - Google Patents
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Abstract
【課題】身体の下に敷かれて遠赤外線とマイナスイオンを発散させる薄手の敷物において、敷物に移り付く悪臭を速やかに消臭し、遠赤外線効果、マイナスイオン効果、消臭効果を奏する材料の機能を高めると共に、その混合材料の相乗効果で、マイナスイオン効果、消臭効果を高め、敷物の折りたたみ等によって敷物内部の上記材料が移動偏在することなく均等な薄層状態に保持し、敷物上に横たえた身体に、敷物内に封入した材料の異物感が伝わらないようする。
【解決手段】2枚の織布1a,2bの内側面に発泡樹脂接着層2a,2bをバインダーとしてコーティングし、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる細かい特殊セラミック3と、マイナスイオンを放出する細かい医王石4と、細かい椰子殻活性炭5の混合材を均等に分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、2枚の織布と特殊セラミックと医王石と椰子殻活性炭を弾性と通気性を保って接着する。
【選択図】 図2
【解決手段】2枚の織布1a,2bの内側面に発泡樹脂接着層2a,2bをバインダーとしてコーティングし、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる細かい特殊セラミック3と、マイナスイオンを放出する細かい医王石4と、細かい椰子殻活性炭5の混合材を均等に分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、2枚の織布と特殊セラミックと医王石と椰子殻活性炭を弾性と通気性を保って接着する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、従来の敷布にも似て敷布団の上面を覆い、あるいは床面に敷いて、その上に身体を横たえて就寝しあるいは休息するための薄手の敷物(このような使用目的・使用形態をもつ敷物を本願では「休息敷物」という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、遠赤外線が人体の血行を良くし新陳代謝を活性化する効果(遠赤外線効果)を奏することは周知であり、マイナスイオンが生体の細胞を活性化し自律神経や内分泌機能を調整して人体の精神安定、免疫力向上、疲労軽減などの効果(マイナスイオン効果)を奏すると言われていることも周知である。また、遠赤外線効果やマイナスイオン効果をもたらす物質として、トルマリン(電気石)医王石が存することは知られており、さらにまた脱臭・消臭のために活性炭を用いることも周知である。そして、匂いが着き難く遠赤外線放射が多く且つマイナスイオンも発生する敷具として、複数の区画に区切られた透湿シート(和紙や布)の袋に、微粉状の木炭とトルマリンを混ぜた透湿層を、透湿性、弾性、柔軟性に富むポリエステル繊維や羽毛などの透湿弾性層で挟んだ敷具が提案されている(特開平10−309225号公報参照)。
【0003】
しかし上記のような敷具の構成は、厚みが数mm程度の極薄い敷物には採用でるものではない。薄手の敷物においては、遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果を奏する各種材料(トルマリン、木炭、その他)の効果密度をさらに高める必要があり、そのためには、上記各種材料それ自体の効果密度を高めたり、多種の材料の混合による相乗効果によって効果密度を高める工夫が必要である。また薄手の敷物では、折りたたみ自在で且つ折りたたみによって敷物内部の上記材料が移動偏在することなく常に均等な薄層を維持することが重要であり、加えて敷物上に横たわる身体に、敷物内に封入した上記材料の異物感が伝わらないような一段の工夫が必要である。そしてこのような要求に応える敷物、すなわち日常生活の中で身体を横たえて睡眠あるいは休息(総じて「休息」という)する間に、材料体積当たりの効率が高い遠赤外線効果とマイナスイオン効果と脱臭・消臭効果によって休息効果を高め得るようにした簡易な休息敷物は見当たらない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、この考案は、敷布団あるいは床に横たわって睡眠あるいは休息する際に、横たわる身体の下に敷かれて全身に向けて遠赤外線とマイナスイオンを発散させることができる薄手の敷物を形成しようとするもので、さらに加えて横たわった身体から敷物に移り付く体臭を速やかに消臭して快く休息できるようにしようとするものである。そして、遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果を奏する各種材料の効果密度(材料体積当たりの効率)を更に高めると共に、多種の材料の混合による相乗効果によって遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果の効果密度を高め、また敷物の折りたたみによって敷物内部の上記材料が移動偏在することなく常に均等な薄層を保持して、良好な遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果を維持し、さらに敷物上に横たえた身体に、敷物内に封入した材料の異物感が伝わらないようにして、睡眠・休息効果を高めようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は、2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層をバインダーとしてコーティングし、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石(天然鉱石)と、粒状または粉状の椰子殻活性炭(活性炭)の混合材を均等に分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石(天然鉱石)と椰子殻活性炭(活性炭)を弾性を保って接着する。
【0006】
またこの考案は、2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層をバインダーとしてコーティングし、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石(天然鉱石)と、粒状または粉状の椰子殻活性炭(活性炭)の混合材を包含した綿薄材を分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石(天然鉱石)と椰子殻活性炭(活性炭)と綿薄材を弾性を保って接着する。
【0007】
【考案の実施の形態】
この考案の基本的実施形態の一つは、2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層がバインダーとしてコーティングされ、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石と、粒状または粉状の椰子殻活性炭の混合材を均等に分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石と椰子殻活性炭を弾性を保って接着した休息敷物である。
【0008】
この考案の他の基本的実施形態は、2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層がバインダーとしてコーティングされ、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石と、粒状または粉状の椰子殻活性炭の混合材を包含した綿薄材を分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石と椰子殻活性炭と綿薄材を弾性を保って接着した休息敷物である。
【0009】
【実施例】
以下この考案を、その一実施例を示す図面を参考に説明する。Sは休息敷物で、厚みdが1〜数mmのシート状で極薄く仕上げられており、折りたたみ自在である。そして就寝時あるいは休息時に敷布団の上あるいは床面上にこの休息敷物Sを敷き、その休息敷物Sの上に身体を横たえて睡眠あるいは休息する。1aは休息敷物Sの上面(身体と接する面)となる綿織布(織布)、1bは休息敷物Sの下面(敷布団や床と接する面)となる綿織布(織布)である。2a,2bは、上下2枚の綿織布1a,1bのそれぞれの内側面にコーティングした極薄い発泡樹脂接着層(例えば、商品名:「エアメーズ」接着層)で、バインダーとしての機能を果たすものである。そして発泡樹脂接着層2a,2bは柔軟で通気性に富んでいる。
【0010】
3は、遠赤外線やマイナスイオンを放出する粒状または粉状の特殊セラミックで、トルマリン鉱石(電気石)を粒状または粉状に細分してセラミック加工したものである。そして粒状または粉状に細分したトルマリン鉱石をセラミック加工することにより、細分されたトルマリンが絶縁体の中で電気的に配列化された状態になり、トルマリンに備わっている遠赤外線発散機能やマイナスイオン発散機能がより大きく引き出されるようになる。
【0011】
4はマイナスイオンを放出する天然鉱石であるところの医王石(学名:石英閃緑玲石(せきえいせんりょくひんがん)を粒状または粉状にしたものである。この医王石4は多数の細穴を有し、その表面積は1g当たり17m2と大きく、そのため吸水・吸湿性が高いという特徴がある。そして医王石4は水分に触れるとミネラルイオンを溶出して不純物を吸着する特徴がある。すなわち、汗などの水分に触れた場合には、その臭いの基となる不純物を吸着して悪臭の発散を抑える働きをする。また医王石4のマイナスイオン発生機能はトルマリン鉱石の約2倍で、そのうえ少量の光や熱で反応するゲルマニウムを含有しマイナスイオンの発生を自らも助長する。
【0012】
5は、脱臭効果を奏する粒状または粉状の活性炭で、椰子殻を原料にした椰子殻活性炭を用いている。椰子殻活性炭5の吸気吸着機能、脱臭機能は、竹活性炭の機能の約6倍、備長炭の機能の約100倍である。椰子殻活性炭5の吸気吸着機能、脱臭機能が高いのは、椰子殻活性炭5が他の活性炭に比して著しく多孔質であるためで、1g当たり800m2の表面積を有しており、その結果として高い清浄作用を奏する。また椰子殻活性炭5は、マイナスイオンの発生や電磁波の吸収の機能も高く、シックハウス症候群の一因とされているホルムアルデヒドの吸着性も高いことが実証されている。
【0013】
そして、綿織布1a,1bのそれぞれの内側面にコーティングした発泡樹脂接着層2が対向した状態で、その発泡樹脂接着層2a,2bの間に、粒状または粉状の特殊セラミック3と、粒状または粉状の医王石4と、粒状または粉状の椰子殻活性炭5の混合材を包含した綿薄材6を均等に分散保持し、綿織布1a,1bの周縁Rを縫製で封じている。その結果、特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5の混合材を包含した綿薄材6は発泡樹脂接着層2a,2bの間に挟着されて休息敷物Sの使用過程で不均一な分布に移動することが制止され、したがって粒状または粉状の特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5の混合材も発泡樹脂接着層2a,2bの接着効果によって綿織布1a,1bの全面にわたって均等に分散保持されてその動きが制止される。また、綿薄材6を用いることなく、粒状または粉状の特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5の混合材のみを発泡樹脂接着層2a,2bの間に挟着させ、特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5の混合材を発泡樹脂接着層2a,2bの接着効果によって綿織布1a,1bの全面にわたって均等に分散保持することもできる。なお、必要に応じて綿織布1a,1bの面にキルティング縫いを施して両者間のずれ動きをより制約することができる。
【0014】
またバインダー・接着材料となる発泡樹脂接着層2a,2bは柔軟で通気性に富んだ発泡樹脂であるので、2枚の織布1,1bと特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5は、発泡樹脂接着層2a,2bを介して弾性を保って接着され、且つ休息敷物Sを貫通する通気性は極めて高い状態に保たれる。したがって、椰子殻活性炭5に吸着した臭い成分、水分、その他の気体は、通常の天日乾燥10時間前後で、水分、臭い成分、その他の気体の順序で外気中へ揮散して、椰子殻活性炭5の臭いの吸着機能が回復する。
【0015】
また、特殊セラミック3のトルマリンは空気中の水分を電気分解してヒドロキシルイオンを発生させ、空気中に漂うヒドロキシルイオンが空気中の悪臭成分の微粒子と結合して悪臭成分を包み込む。その結果、悪臭成分は付着性を失い換気によって室外排出される。また、椰子殻活性炭5は温度、湿度の如何により消臭機能を充分に発揮できないときがあるが、空中の水分を電気分解するトルマリンや、吸湿機能をもつ医王石の物理的作用により、温度、湿度面で弱点のある活性炭の消臭機能を助けることができる。また、トルマリン、医王石、椰子殻活性炭はそれぞれマイナスイオンを発生するが、相互の遠赤外線放射や、医王石のもつ微量のゲルマニウムによって、マイナスイオンの発生が助長される。このようにこの考案によれば、共に混合される3種の材料、すなわち特殊セラミック(トルマリン)、医王石(天然鉱石)、椰子殻活性炭(活性炭)の相乗効果によって、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果の効果密度が高まる。
【0016】
また、綿織布1bの四隅の角部には弾性のベルト7が設けられており、休息敷物Sを敷布団の上に敷く場合には、敷布団の四隅の角部を、綿織布1bとベルト7の間に差し込んで挟持することにより、休息敷物Sを敷布団の上に固定することができる。
【0017】
【考案の効果】
上記実施例からも明らかなように、この考案の休息敷物によれば、敷布団あるいは床に横たわって睡眠あるいは休息する際に、横たわる身体の下に敷かれた薄手の敷物から全身に向けて遠赤外線とマイナスイオンを発散させることができ、横たわった身体から敷物に移り付く体臭は速やかに消臭される。そして混合されて敷物内で均等な薄層に固定される特殊セラミック(トルマリン)、医王石(天然鉱石)、椰子殻活性炭(活性炭)の相乗効果によって、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果の効果密度が高まる。また敷物の折りたたみによって敷物内部の特殊セラミック、医王鉱石、椰子殻活性炭が移動偏在することなく常に均等な薄層を保持して、良好な遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果が維持され、さらに発泡樹脂接着層の存在により、敷物上に横たえた身体に、敷物内に封入した特殊セラミック、医王石、椰子殻活性炭の異物感が伝わらず、敷物の通気性も高く維持される。その結果、敷布団あるいは床に横たわって睡眠あるいは休息する際に、悪臭の不快感が生ぜず、身体の下に敷かれた休息敷物からの遠赤外線効果とマイナスイオン効果に浴しながら心地よく睡眠・休息をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この考案の一実施例を示す休息敷物の一つの角部を折り返した状態の上面図。
【図2】
図1のA−A´線による断面拡大図。
【符号の説明】
1a,1b:綿織布(織布)
2a,2b:発泡樹脂接着層
3 :特殊セラミック
4 :医王石(天然鉱石)
5 :椰子殻活性炭(活性炭)
6 :綿薄材
7 :ベルト
S :休息敷物
R :周縁
d :休息敷物の厚み
【考案の属する技術分野】
この考案は、従来の敷布にも似て敷布団の上面を覆い、あるいは床面に敷いて、その上に身体を横たえて就寝しあるいは休息するための薄手の敷物(このような使用目的・使用形態をもつ敷物を本願では「休息敷物」という)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、遠赤外線が人体の血行を良くし新陳代謝を活性化する効果(遠赤外線効果)を奏することは周知であり、マイナスイオンが生体の細胞を活性化し自律神経や内分泌機能を調整して人体の精神安定、免疫力向上、疲労軽減などの効果(マイナスイオン効果)を奏すると言われていることも周知である。また、遠赤外線効果やマイナスイオン効果をもたらす物質として、トルマリン(電気石)医王石が存することは知られており、さらにまた脱臭・消臭のために活性炭を用いることも周知である。そして、匂いが着き難く遠赤外線放射が多く且つマイナスイオンも発生する敷具として、複数の区画に区切られた透湿シート(和紙や布)の袋に、微粉状の木炭とトルマリンを混ぜた透湿層を、透湿性、弾性、柔軟性に富むポリエステル繊維や羽毛などの透湿弾性層で挟んだ敷具が提案されている(特開平10−309225号公報参照)。
【0003】
しかし上記のような敷具の構成は、厚みが数mm程度の極薄い敷物には採用でるものではない。薄手の敷物においては、遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果を奏する各種材料(トルマリン、木炭、その他)の効果密度をさらに高める必要があり、そのためには、上記各種材料それ自体の効果密度を高めたり、多種の材料の混合による相乗効果によって効果密度を高める工夫が必要である。また薄手の敷物では、折りたたみ自在で且つ折りたたみによって敷物内部の上記材料が移動偏在することなく常に均等な薄層を維持することが重要であり、加えて敷物上に横たわる身体に、敷物内に封入した上記材料の異物感が伝わらないような一段の工夫が必要である。そしてこのような要求に応える敷物、すなわち日常生活の中で身体を横たえて睡眠あるいは休息(総じて「休息」という)する間に、材料体積当たりの効率が高い遠赤外線効果とマイナスイオン効果と脱臭・消臭効果によって休息効果を高め得るようにした簡易な休息敷物は見当たらない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、この考案は、敷布団あるいは床に横たわって睡眠あるいは休息する際に、横たわる身体の下に敷かれて全身に向けて遠赤外線とマイナスイオンを発散させることができる薄手の敷物を形成しようとするもので、さらに加えて横たわった身体から敷物に移り付く体臭を速やかに消臭して快く休息できるようにしようとするものである。そして、遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果を奏する各種材料の効果密度(材料体積当たりの効率)を更に高めると共に、多種の材料の混合による相乗効果によって遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果の効果密度を高め、また敷物の折りたたみによって敷物内部の上記材料が移動偏在することなく常に均等な薄層を保持して、良好な遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果を維持し、さらに敷物上に横たえた身体に、敷物内に封入した材料の異物感が伝わらないようにして、睡眠・休息効果を高めようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は、2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層をバインダーとしてコーティングし、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石(天然鉱石)と、粒状または粉状の椰子殻活性炭(活性炭)の混合材を均等に分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石(天然鉱石)と椰子殻活性炭(活性炭)を弾性を保って接着する。
【0006】
またこの考案は、2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層をバインダーとしてコーティングし、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石(天然鉱石)と、粒状または粉状の椰子殻活性炭(活性炭)の混合材を包含した綿薄材を分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石(天然鉱石)と椰子殻活性炭(活性炭)と綿薄材を弾性を保って接着する。
【0007】
【考案の実施の形態】
この考案の基本的実施形態の一つは、2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層がバインダーとしてコーティングされ、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石と、粒状または粉状の椰子殻活性炭の混合材を均等に分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石と椰子殻活性炭を弾性を保って接着した休息敷物である。
【0008】
この考案の他の基本的実施形態は、2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層がバインダーとしてコーティングされ、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石と、粒状または粉状の椰子殻活性炭の混合材を包含した綿薄材を分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石と椰子殻活性炭と綿薄材を弾性を保って接着した休息敷物である。
【0009】
【実施例】
以下この考案を、その一実施例を示す図面を参考に説明する。Sは休息敷物で、厚みdが1〜数mmのシート状で極薄く仕上げられており、折りたたみ自在である。そして就寝時あるいは休息時に敷布団の上あるいは床面上にこの休息敷物Sを敷き、その休息敷物Sの上に身体を横たえて睡眠あるいは休息する。1aは休息敷物Sの上面(身体と接する面)となる綿織布(織布)、1bは休息敷物Sの下面(敷布団や床と接する面)となる綿織布(織布)である。2a,2bは、上下2枚の綿織布1a,1bのそれぞれの内側面にコーティングした極薄い発泡樹脂接着層(例えば、商品名:「エアメーズ」接着層)で、バインダーとしての機能を果たすものである。そして発泡樹脂接着層2a,2bは柔軟で通気性に富んでいる。
【0010】
3は、遠赤外線やマイナスイオンを放出する粒状または粉状の特殊セラミックで、トルマリン鉱石(電気石)を粒状または粉状に細分してセラミック加工したものである。そして粒状または粉状に細分したトルマリン鉱石をセラミック加工することにより、細分されたトルマリンが絶縁体の中で電気的に配列化された状態になり、トルマリンに備わっている遠赤外線発散機能やマイナスイオン発散機能がより大きく引き出されるようになる。
【0011】
4はマイナスイオンを放出する天然鉱石であるところの医王石(学名:石英閃緑玲石(せきえいせんりょくひんがん)を粒状または粉状にしたものである。この医王石4は多数の細穴を有し、その表面積は1g当たり17m2と大きく、そのため吸水・吸湿性が高いという特徴がある。そして医王石4は水分に触れるとミネラルイオンを溶出して不純物を吸着する特徴がある。すなわち、汗などの水分に触れた場合には、その臭いの基となる不純物を吸着して悪臭の発散を抑える働きをする。また医王石4のマイナスイオン発生機能はトルマリン鉱石の約2倍で、そのうえ少量の光や熱で反応するゲルマニウムを含有しマイナスイオンの発生を自らも助長する。
【0012】
5は、脱臭効果を奏する粒状または粉状の活性炭で、椰子殻を原料にした椰子殻活性炭を用いている。椰子殻活性炭5の吸気吸着機能、脱臭機能は、竹活性炭の機能の約6倍、備長炭の機能の約100倍である。椰子殻活性炭5の吸気吸着機能、脱臭機能が高いのは、椰子殻活性炭5が他の活性炭に比して著しく多孔質であるためで、1g当たり800m2の表面積を有しており、その結果として高い清浄作用を奏する。また椰子殻活性炭5は、マイナスイオンの発生や電磁波の吸収の機能も高く、シックハウス症候群の一因とされているホルムアルデヒドの吸着性も高いことが実証されている。
【0013】
そして、綿織布1a,1bのそれぞれの内側面にコーティングした発泡樹脂接着層2が対向した状態で、その発泡樹脂接着層2a,2bの間に、粒状または粉状の特殊セラミック3と、粒状または粉状の医王石4と、粒状または粉状の椰子殻活性炭5の混合材を包含した綿薄材6を均等に分散保持し、綿織布1a,1bの周縁Rを縫製で封じている。その結果、特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5の混合材を包含した綿薄材6は発泡樹脂接着層2a,2bの間に挟着されて休息敷物Sの使用過程で不均一な分布に移動することが制止され、したがって粒状または粉状の特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5の混合材も発泡樹脂接着層2a,2bの接着効果によって綿織布1a,1bの全面にわたって均等に分散保持されてその動きが制止される。また、綿薄材6を用いることなく、粒状または粉状の特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5の混合材のみを発泡樹脂接着層2a,2bの間に挟着させ、特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5の混合材を発泡樹脂接着層2a,2bの接着効果によって綿織布1a,1bの全面にわたって均等に分散保持することもできる。なお、必要に応じて綿織布1a,1bの面にキルティング縫いを施して両者間のずれ動きをより制約することができる。
【0014】
またバインダー・接着材料となる発泡樹脂接着層2a,2bは柔軟で通気性に富んだ発泡樹脂であるので、2枚の織布1,1bと特殊セラミック3と医王石4と椰子殻活性炭5は、発泡樹脂接着層2a,2bを介して弾性を保って接着され、且つ休息敷物Sを貫通する通気性は極めて高い状態に保たれる。したがって、椰子殻活性炭5に吸着した臭い成分、水分、その他の気体は、通常の天日乾燥10時間前後で、水分、臭い成分、その他の気体の順序で外気中へ揮散して、椰子殻活性炭5の臭いの吸着機能が回復する。
【0015】
また、特殊セラミック3のトルマリンは空気中の水分を電気分解してヒドロキシルイオンを発生させ、空気中に漂うヒドロキシルイオンが空気中の悪臭成分の微粒子と結合して悪臭成分を包み込む。その結果、悪臭成分は付着性を失い換気によって室外排出される。また、椰子殻活性炭5は温度、湿度の如何により消臭機能を充分に発揮できないときがあるが、空中の水分を電気分解するトルマリンや、吸湿機能をもつ医王石の物理的作用により、温度、湿度面で弱点のある活性炭の消臭機能を助けることができる。また、トルマリン、医王石、椰子殻活性炭はそれぞれマイナスイオンを発生するが、相互の遠赤外線放射や、医王石のもつ微量のゲルマニウムによって、マイナスイオンの発生が助長される。このようにこの考案によれば、共に混合される3種の材料、すなわち特殊セラミック(トルマリン)、医王石(天然鉱石)、椰子殻活性炭(活性炭)の相乗効果によって、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果の効果密度が高まる。
【0016】
また、綿織布1bの四隅の角部には弾性のベルト7が設けられており、休息敷物Sを敷布団の上に敷く場合には、敷布団の四隅の角部を、綿織布1bとベルト7の間に差し込んで挟持することにより、休息敷物Sを敷布団の上に固定することができる。
【0017】
【考案の効果】
上記実施例からも明らかなように、この考案の休息敷物によれば、敷布団あるいは床に横たわって睡眠あるいは休息する際に、横たわる身体の下に敷かれた薄手の敷物から全身に向けて遠赤外線とマイナスイオンを発散させることができ、横たわった身体から敷物に移り付く体臭は速やかに消臭される。そして混合されて敷物内で均等な薄層に固定される特殊セラミック(トルマリン)、医王石(天然鉱石)、椰子殻活性炭(活性炭)の相乗効果によって、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果の効果密度が高まる。また敷物の折りたたみによって敷物内部の特殊セラミック、医王鉱石、椰子殻活性炭が移動偏在することなく常に均等な薄層を保持して、良好な遠赤外線効果、マイナスイオン効果、脱臭・消臭効果が維持され、さらに発泡樹脂接着層の存在により、敷物上に横たえた身体に、敷物内に封入した特殊セラミック、医王石、椰子殻活性炭の異物感が伝わらず、敷物の通気性も高く維持される。その結果、敷布団あるいは床に横たわって睡眠あるいは休息する際に、悪臭の不快感が生ぜず、身体の下に敷かれた休息敷物からの遠赤外線効果とマイナスイオン効果に浴しながら心地よく睡眠・休息をとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この考案の一実施例を示す休息敷物の一つの角部を折り返した状態の上面図。
【図2】
図1のA−A´線による断面拡大図。
【符号の説明】
1a,1b:綿織布(織布)
2a,2b:発泡樹脂接着層
3 :特殊セラミック
4 :医王石(天然鉱石)
5 :椰子殻活性炭(活性炭)
6 :綿薄材
7 :ベルト
S :休息敷物
R :周縁
d :休息敷物の厚み
Claims (4)
- 2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層がバインダーとしてコーティングされ、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石と、粒状または粉状の椰子殻活性炭の混合材を均等に分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石と椰子殻活性炭を弾性を保って接着した休息敷物。
- 2枚の織布の内側面に発泡樹脂接着層がバインダーとしてコーティングされ、その2枚の織布の発泡樹脂接着層が対向した状態で、その発泡樹脂接着層の間に、遠赤外線を放出するトルマリン鉱石をセラミック加工してなる粒状または粉状の特殊セラミックと、マイナスイオンを放出する粒状または粉状の医王石と、粒状または粉状の椰子殻活性炭の混合材を包含した綿薄材を分散保持し、その発泡樹脂接着層を介して、前記2枚の織布と特殊セラミックと医王石と椰子殻活性炭と綿薄材を弾性を保って接着した休息敷物。
- 2枚の織布の面にキルティング縫いを施した請求項1または請求項2に記載の休息敷物。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の休息敷物であって、その敷物は長方形でその四隅の角部のそれぞれに、敷布団の四隅の角部を着脱自在に挟持するベルトを設けた休息敷物。
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-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003003873U patent/JP3098926U/ja not_active Expired - Fee Related
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