JP2502707Y2 - 炭を詰め物として使用した寝具 - Google Patents

炭を詰め物として使用した寝具

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JP2502707Y2
JP2502707Y2 JP1993037828U JP3782893U JP2502707Y2 JP 2502707 Y2 JP2502707 Y2 JP 2502707Y2 JP 1993037828 U JP1993037828 U JP 1993037828U JP 3782893 U JP3782893 U JP 3782893U JP 2502707 Y2 JP2502707 Y2 JP 2502707Y2
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和己 柴田
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、湿気の吸排性、脱臭性
等に優れた植物系の炭を詰め物として使用した寝具に
り、更に詳しくは炭を竹材炭10〜30重量%、針葉樹
炭40〜60重量%、広葉樹炭20〜40重量%の範囲
内で配合することにより、寝具として好適にしたものに
関する。
【0002】
【従来技術】寝具の条件としては、適度なクッション性
があり、触感柔軟で安眠のできる状態で、保温性、防暑
性、衛生的性質を備えていること、および耐久性がある
ことなどが必要とされている。従来の寝具、例えば布団
は、基布の中に詰める詰め物として、綿、絹綿、羊毛、
羽毛、ゴムスポンジ等が用いられている。また、布団の
基布としては絹、木綿、麻、化繊等の織物が使用されて
いる。
【0003】また近年においては、高齢化社会への移行
に伴って、いわゆる寝たきり老人の問題が顕在化して
る。人間は寝ているときでも相当の汗をかき、この汗は
布団に吸収される。汗の中にはアンモニアが含まれてい
るため、特に寝たきりの場合、布団はアンモニア臭を放
つようになるので、頻繁に取り替えて洗濯する必要があ
る。しかし、この布団の洗濯は大変な手間を要し、介護
者不足の問題ともあいまって、現実問題として頻繁に洗
濯するというわけにはいかない。
【0004】ところで、炭には湿気を吸排する湿度調節
機能、においを吸着して脱臭効果を果たす脱臭機能、お
よび保温機能等に優れていることは知られている。本考
案者はこの炭を寝具の詰め物に使用すれば、四季を通じ
て快適に使用できる寝具が得られることに着目した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記したように炭の湿
気の吸排、脱臭、保温あるいは腐菌防止、イオン交換な
どの作用は古くから知られていた。しかし、炭は粉化し
やすく粒子も小さいので、綿布等の従来のいわゆる織物
素材を基布とすれば、炭粉が織目から外に漏れ出るため
に、寝具には使用できなかった。かといって、基布が合
成樹脂シートでは、上記課題点は生じないものの通気性
が得られず、炭の持つ上記作用が発揮できなかった。本
考案は、炭が有する上記効用を確保すると共に寝具とし
て適度の硬さと柔らかさを有する寝具を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本考案の手段は次の通りである。 第1の手段にあっては、 植物系の炭またはこの炭を含む詰め物、通気性及び通
湿性を有し且つ撥水性を有する柔軟性シートで包まれて
おり、上記炭は、竹材炭10〜30重量%、針葉樹炭4
0〜60重量%、広葉樹炭20〜40重量%(但し、炭
の量の合計は100重量%を越えない)を含むものであ
る、炭を詰め物として使用した寝具である。
【0007】第2の手段にあっては、 寝具がマットレス状であり、寝具全体にキルティング加
工が施されている、第1の手段にかかる炭を詰め物とし
て使用した寝具である。
【0008】第3の手段にあっては、 詰め物内にクッション材で形成された細片が混入してあ
る、第1または第2の手段にかかる炭を詰め物として使
用した寝具である。
【0009】第4の手段にあっては、 詰め物内にクッション材で形成された芯材が設けてあ
る、第1、第2または第3の手段にかかる炭を詰め物と
して使用した寝具である。
【0010】第5の手段にあっては、 炭は、植物系材料を炭化炉において400℃〜1100
℃で炭化させたものである、第1、第2、第3または第
4の手段にかかる炭を詰め物として使用した寝具であ
る。
【0011】本考案に使用する柔軟性シートとしては、
例えばフラッシュ紡糸法によるポリエチレン100%の
不織布をあげることができる。この不織布の一例として
は、ルクサ(商標名:旭化成工業(株))があげられ
る。このルクサは、通湿性、通気性、撥水性、抗菌性、
柔軟性等に優れた素材である。また、柔軟性シートのシ
ート面に各種印刷、染色、型押しを施すことは任意であ
る。
【0012】詰め物として使用される植物系の炭として
は、木、竹、草、籾殻、椰子殻等を熱分解して炭化させ
たもの、またはこれらに活性化処理を施した各種活性炭
等があげられる。なお、詰め物としての炭の形態は、流
動性を有する粒子状のものと、木材や竹材を炭火炉にて
炭化し、接着剤を混合して板状としたものがあげられ
る。ところで、木材炭のうち針葉樹炭は柔らかく微粉化
しやすく、広葉樹炭は逆に固い。また、竹材炭は脱臭効
率に優れるが、竹の繊維が固く刺さりやすいので、細か
くチップ状にして角を除く必要がある。竹材炭の固さは
針葉樹炭と広葉樹炭との中間程度である。
【0013】マットレスの場合、これらの炭は、例えば
竹材炭20重量%、針葉樹炭50重量%、広葉樹炭30
重量%の割合で配合されるが、それに限定されるもので
はなく、例えば竹材炭10〜30重量%、針葉樹炭40
〜60重量%、広葉樹炭20〜40重量%の範囲内で適
宜設定することもできる。また、炭の固化防止のために
籾殻や蕎麦殻あるいはスポンジ細片を混入する等、寝具
の種類によって適宜設定される。また、炭を通気性およ
び通湿性を有し且つ撥水性を有する柔軟性シートで包ん
で基布となし、この基布を使用して、例えば中綿を挟み
込むなどして掛け布団等の寝具を形成することもでき
る。
【0014】本考案にいう寝具とは、就寝時に使用する
掛け布団、敷き布団、枕などの他、こたつ布団、椅子用
クッション、自動車等の座席用クッション、座布団等を
含む概念である。自動車の座席用クッションとして使用
する場合は、静電対策用としても有用である。なお、本
考案の構造は寝具の他、家具のクッション部、例えば椅
子の座部、肘掛け、脇息等にも利用可能である。
【0015】
【実施例】本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本考案の第1の実施例例を示す一
部切欠斜視図である。符号1は、炭を詰め物として使用
した寝具であるマットレスで、詰め物2を柔軟性シート
3で包んだ構造を有している。詰め物2は、植物系の炭
粒21と籾殻22(図4に図示)とを適宜割合で混合し
たものである。マットレス1の外周縁部と、マットレス
1を長さ方向に均等に三分割する二箇所には、ヒートシ
ールにより貼着部4が設けてある。また、マットレス1
には、内部の詰め物2が移動したり偏りを生じたりしな
いように、交差方向に複数の縫製部5を設けて全体にキ
ルティング加工が施されている。なお、マットレス1を
押し入れ等に収納する場合は溶着部4で折り畳むことが
できる。
【0016】本実施例における詰め物2の炭粒21は粒
径が3mm以下で、木材および竹材をチップ状にし炭化
炉で400℃〜1100℃前後の高温にて炭化させ水分
率5%前後にしたものである。また炭粒21は、木材炭
と竹材炭を混合したものを使用しており、それらの配合
割合は、木材炭の針葉樹炭50重量%、木材炭の広葉樹
炭30重量%、竹材詰め物20重量%である。
【0017】また、柔軟性シート3は不織布により形成
されている。本実施例においては、フラッシュ紡糸法に
よるポリエチレン100%の不織布である「ルクサ(商
標名:旭化成工業(株))」を使用している。「ルク
サ」は、通気性および通湿性を有し且つ撥水性、抗菌
性、柔軟性等に優れた素材である。また、通気目が細か
く、詰め物2は外部に漏れ出ることはない。なお、柔軟
性シート3は、少なくとも通気性および通湿性を有し、
通気目から詰め物2が外部に漏れ出ないものであれば、
紙、天然繊維、合成繊維、または合成樹脂シートなど、
他の素材を使用することもできる。
【0018】柔軟性シート3の溶着部4の貼着は、本実
施例においてはヒートシールによって行なっているが、
仕上がりをよりきれいにするために、例えば柔軟性シー
ト3をミシンにて縫い合せ、その上を粘着テープ6にて
カバーするようにしてもよい(図4参照)。なお、本実
施例の柔軟性シート3(ルクサ素材)は超音波により接
着することもできる。
【0019】(作 用) 図1を参照して本実施例の作用を説明する。マットレス
1は、通常はシーツ(図示省略)を掛けて使用される。
詰め物2には湿気を吸排する湿度調節機能、においを吸
着して脱臭効果を果たす脱臭機能、および保温機能等が
あり、使用者が寝ているときにかいた汗による湿気や、
体臭のにおい成分の一部は、通気性および通湿性を有す
る柔軟性シート3を通って詰め物2の炭粒21に吸着さ
れる。なお、柔軟性シート3は撥水性も備えており、汗
がシーツを通っても柔軟性シート3ではじかれ、詰め物
2に吸収されることはない。
【0020】また、詰め物2の炭粒21の吸着能力が低
下した場合は、詰め物2を取り替えればよい。その際、
古くなった詰め物2は土中に埋めて土壌改良材として使
用できるまた、従来の布団等の中綿とは相違して、洗
濯しないでよいので手間が省ける。このように、マット
レス1は、シーツを使用するなどして柔軟性シート3を
清潔に保ちながら必要に応じて詰め物2を取り替えれ
ば、四季を通じて快適に使用できるものである。
【0021】図2は本考案の第2の実施例を示す一部切
欠斜視図である。本実施例の枕1aの詰め物2aは、層
状の炭粒21の中心部にスポンジ製の芯材23が収容し
てあるもので、枕1aはこれを柔軟性シート3で包み、
前記マットレス1よりやや厚く形成されている。枕1a
の外周縁部は、ヒートシールにより溶着部4が設けてあ
る。また、柔軟性シート3内部の炭粒21は移動できる
ようになっており、これにより炭粒21の吸着面が有効
に活用されて吸着能力が長持ちする。また、芯材23の
作用によりクッション性に優れ、使用感が良好である。
なお、他の作用効果については、前記マットレス1とほ
ぼ同様である。
【0022】図3は本考案の第3の実施例を示す一部切
欠斜視図である。本実施例の座布団1bの詰め物2b
は、炭粒21にスポンジ製の細片24が実質的に均一に
分散するように混入されているものである。これによる
と、座布団1bは細片24の作用によりクッション性に
優れ、使用感が良好である。なお、他の作用効果につい
ては、前記マットレス1とほぼ同様である。本考案は図
示の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請
求の範囲の記載内において種々の変形が可能である。
【0023】
【考案の効果】本考案は上記構成を備え、次の効果を有
している。 (a)植物系の炭は、湿度調節機能、脱臭機能、保温機
能等に優れてはいるが、炭の粒子は小さく、綿布等の従
来の素材では炭粉が織り目から外に漏れ出てしまうため
に活用できないでいた。しかし本考案では、通気性およ
び通湿性を備えながら、通気目が細かく、撥水性を有す
る不織布からなる柔軟性シートで炭を包むようにしたの
で、炭粉が外部に漏れ出ず、マットレス等の寝具として
使用ができるようになった。これにより、湿気の吸排
性、脱臭性等に優れた、四季を通じて快適に使用できる
寝具が提供できる。加えて、竹材炭10〜30重量%、
針葉樹炭40〜60重量%、広葉樹炭20〜40重量%
の範囲内で配合したので炭が有する上記効用を確保する
と共に寝具として適度の硬さと柔らかさを有する寝具が
提供できる。
【0024】(b)寝具の詰物として植物系の炭を使用
したので脱臭性に優れ、例えば寝たきり病人の寝具のア
ンモニア臭対策にも有用である。 (c)寝具を押し入れに収容した場合は、炭が押し入れ
の中の室内調湿材としての機能も果たすので便利であ
る。 (d)詰め物の交換の際に生じる古くなった炭は、土に
埋めれば土壌改良材となるので無公害で廃棄でき、無駄
がない。 (e)詰め物内にクッション材で形成された芯材および
細片を収容混入したものは、寝具のクッション性に優
れ、使用感が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す一部切欠斜視図。
【図2】本考案の第2の実施例を示す一部切欠斜視図。
【図3】本考案の第3の実施例を示す一部切欠斜視図。
【図4】柔軟性シートの溶着部分の他の例を示す説明
図。
【符号の説明】
1 マットレス 2 詰め物 21 炭粒 22 籾殻 23 芯材 24 細片 3 柔軟性シート 4 溶着部 5 縫製部

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物系の炭またはこの炭を含む詰め物
    、通気性及び通湿性を有し且つ撥水性を有する柔軟性
    シートで包まれており、上記炭は、竹材炭10〜30重
    量%、針葉樹炭40〜60重量%、広葉樹炭20〜40
    重量%(但し、炭の合計は100重量%を越えない)を
    含むものであることを特徴とする、 炭を詰め物として使用した寝具。
  2. 【請求項2】 寝具がマットレス状であり、寝具全体に
    キルティング加工が施されている、請求項1記載の炭を
    詰め物として使用した寝具。
  3. 【請求項3】 詰め物内にクッション材で形成された細
    片が混入してある、請求項1または2記載の炭を詰め物
    として使用した寝具。
  4. 【請求項4】 詰め物内にクッション材で形成された芯
    材が設けてある、請求項1、2または3記載の炭を詰め
    物として使用した寝具。
  5. 【請求項5】 炭は、植物系材料を炭化炉において40
    0℃〜1100℃で炭化させたものである、請求項1、
    2、3または4記載の炭を詰め物として使用した寝具。
JP1993037828U 1993-06-16 1993-06-16 炭を詰め物として使用した寝具 Expired - Lifetime JP2502707Y2 (ja)

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