JP3040941U - まくら - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は腰用及び足載せ用として使用感が良
く、夏季や湿度の高い季節でも清潔で清涼感のある製品
を得ようとするものである。 【解決手段】 通気性の良い充填材を内蔵したまくら本
体１の上面に、通気性の良好なシートによって被覆部２
を形成し、この被覆部２に薫蒸した竹製チップ３を内蔵
することにより、腰用又は足載せ用として使用勝手の良
いまくらを構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は車中や椅子などに腰掛けたときの腰用又は足載せ用のまくらに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のまくらは袋体にスポンジ、そばがら、ウレタンフォームなどの充填材を 入れたものが一般的であり、比較的柔軟性に富んだものが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来品の柔軟性に富んだまくらは車中や椅子に腰掛けたときに腰に当てて使用 しても適正な姿勢で当てることができず不適当であり、また就寝時や足を延ばし て腰掛けたり座っているときの足載せ用まくらとして使用しても、柔軟性のため に足がまくらの中に沈んで使い心地の悪いものである。本考案は腰用及び足載せ 用として使用感が良く、夏季や湿度の高い季節でも清潔で清涼感のある製品を得 ようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は通気性の良い充填材を内蔵した本体の上 面に、通気性の良好なシートによって被覆部を形成し、この被覆部に薫蒸した竹 製チップを内蔵することにより、腰用又は足載せ用として使用勝手の良いまくら を構成したものである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

合成樹脂製パイプ材状の人工チップ、蕎麦がら、籾がらなど通気性の優れた充 填材をまくら本体に内蔵し、この上面部に繊維の粗い織物あるいは網目状の布の ように通気性の優れたシート状物で被覆部を形成し、この被覆部に薫蒸した竹製 チップを内蔵することにより、腰用まくら又は足載せ用まくらとして使用し易い まくらを形成することができる。

【０００６】 まくら本体の上面被覆部に内蔵した竹製チップは炭素化に至らない程度に薫蒸 したもので、断面部に多数の微小な穴を保有し、被覆部から繊維や網目を介して 竹の香りがし、しかも、竹製チップ断面の多数の微小な穴により、匂いを吸収す ることができ、強力な脱臭効果を得ることができる。また薫蒸したことにより抗 菌効果を得ることもできる。使用後の竹製チップは太陽光線に照射することによ って再生でき、抗菌及び脱臭作用を繰り返して得ることができる。

【０００７】 本考案によるまくらは充填材に弾性に富む材料を用いていないので足や腰に 当てたときに反発せずに体になじみ、しかも、まくらと腰又は足との接触部は面 全体が接触しているのではなく、竹製チップとの点接触の集合で接触支持される ので、熱をもたず通気性が良く、竹製チップの脱臭および抗菌効果と相俟って心 地よく使用することができる。

【０００８】

【実施例】

本考案によるまくらの実施例を示した図１及び図２に従って説明する。図１は 本考案によるまくらの一実施例を示した斜視図、図２は同拡大断面図である。

【０００９】 １はまくら本体で、直径５ｍｍ長さ１ｃｍ以下の合成樹脂性パイプ材から成る 人工チップを内蔵している。２はまくら本体１の上面に設けた通気性の良好な被 覆部で、本実施例では網目状布により形成している。３は被覆部２に内蔵した竹 製チップで、炭素化に至らない程度に薫蒸したものである。竹製チップ３は断面 に多数の微小な穴を有しており、匂いを吸収することができる。また竹製チップ が竹の香りを発散すると共に湿気や汗などの匂いを吸収でき、薫蒸したことによ り抗菌作用も有する。４は被覆部２の長手方向両側に装着した磁石で、磁気効果 を得ようとするものであるが、この磁石４は必ずしも必要としない。

【００１０】 上記のまくらを腰掛け時に腰に当てあるいは腰掛け時や就寝時に足を載せて使 用すると、まくらと腰又は足とは多数の竹製チップとの点接触の集合によって接 触し、面接触でないため、通気性が良く、また竹製チップは断面に微小な穴を多 数有し、匂いを吸収すると同時に竹の香りを発散することができる。このため気 温や湿度の高いときでも清涼感があり心地よく使用することができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上記のような構成及び作用を有するので、腰用又は足載せ用まくらと して使用したときの感触が良く、日光照射により抗菌脱臭作用を再生できるよう に薫蒸した竹を用いたので、匂いの吸収と同時に竹の香りの発散により常時清涼 感を維持することができる。したがって、就寝時や休息時に腰用や足載せ用とし て用いると精神安定に間接的に作用し、良好な休息を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるまくらの一実施例を示した斜視
図。

【図２】図１の拡大断面図。

【符号の説明】

１ まくら本体 ２ 被覆部 ３ 竹製チップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 通気性の良い充填材を内蔵したまくら本
   体の上面に、通気性の良好なシートによって被覆部を形
   成し、この被覆部に薫蒸した竹製チップを内蔵したまく
   ら。