JP3097399U - 猫の爪研ぎ - Google Patents
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Abstract
【課題】交差する壁からなる角部でも固定可能な猫の爪研ぎを提供する。
【解決手段】猫の爪研ぎ1の爪研ぎ本体11は、箱体12と隣接する第1爪研ぎ部材13及び第2爪研ぎ部材14とを備える。箱体12に、第1爪研ぎ部材13を収容する第1収容部21と、第2爪研ぎ部材14を収容する第2収容部22とを設け、開口部16から各爪研ぎ部材13,14の爪研ぎ面15を露出する。各収容部21,22に受部31を設け、爪研ぎ時に生じた削り滓を受ける。箱体12に、第1収容部21と第2収容部22とを区画する折り曲げ自在な折り線41を設定する。各収容部21,22に、使用時に上方へ折り返される折返し片61と、背面に沿って切り起こされる舌片112とを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】猫の爪研ぎ1の爪研ぎ本体11は、箱体12と隣接する第1爪研ぎ部材13及び第2爪研ぎ部材14とを備える。箱体12に、第1爪研ぎ部材13を収容する第1収容部21と、第2爪研ぎ部材14を収容する第2収容部22とを設け、開口部16から各爪研ぎ部材13,14の爪研ぎ面15を露出する。各収容部21,22に受部31を設け、爪研ぎ時に生じた削り滓を受ける。箱体12に、第1収容部21と第2収容部22とを区画する折り曲げ自在な折り線41を設定する。各収容部21,22に、使用時に上方へ折り返される折返し片61と、背面に沿って切り起こされる舌片112とを設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、猫が爪を研ぐ猫の爪研ぎに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、猫による柱への引っ掻き傷を防止する際には、図6に示すように、猫の爪研ぎ201が使用されていた。
【0003】
この猫の爪研ぎ201の爪研ぎ本体211は、一対の爪研ぎ部材212,212からなり、両爪研ぎ部材212,212は、背面側にて折り曲げ自在に連結されている。これにより、図6の(a)に示すように、柱213の角部214に沿って配置できるように構成されている。
【0004】
また、両爪研ぎ部材212,212の側部からは、紐221,221が延出しており、この紐221,221を結ぶことによって、当該爪研ぎ本体211を柱213に巻き付けた状態で固定できるように構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような猫の爪研ぎ201にあっては、図6の(b)に示すように、壁231と壁231との角部232には、固定できないという問題があった。
【0006】
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、交差する壁からなる角部であっても固定することができる猫の爪研ぎを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案の請求項1の猫の爪研ぎにあっては、第1爪研ぎ部材と、該第1爪研ぎ部材に隣接して配置された第2爪研ぎ部材と、前記第1爪研ぎ部材を収容する第1収容部及び前記第2爪研ぎ部材を収容する第2収容部が設けられた箱体とを備え、前記箱体の前記両収容部間に、折り曲げ自在な折曲部を設定し、該折曲部で区画された各収容部側を対象箇所に固定する固定手段を設けた。
【0008】
すなわち、この猫の爪研ぎを角部に設置する際には、箱体を折曲部にて折り曲げる。そして、第1爪研ぎ部材が収容された第1収容部を一方の壁面に沿って配置するとともに、前記第2爪研ぎ部材が収容された第2収容部を他方の壁面に沿って配置する。
【0009】
この状態において、各収容部側に設けられた固定手段を壁面に固定することによって、当該猫の爪研ぎは、前記箱体を介して角部を構成する各壁面に固定される。
【0010】
また、請求項2の猫の爪研ぎにおいては、前記固定手段を、使用時に前記箱体より切り起こされる固定片で構成した。
【0011】
すなわち、この猫の爪研ぎを設置する際には、各収容部側に設けられた各固定片を切り起こす。そして、各固定片を介して壁面に画鋲を刺すなどすることによって、当該猫の爪研ぎは、前記箱体を介して角部を構成する各壁面に固定される。
【0012】
さらに、請求項3の猫の爪研ぎでは、前記固定片を、前記各収容部の前面に開口部を形成する際に切り起こされて上方へ折り返される折返し片で構成した。
【0013】
すなわち、箱体を固定する固定片は、各収容部の前面に開口部を形成する際に切り起こされて上方へ折り返される折返し片で構成されている。
【0014】
このため、使用時に切り起こされる前記折返し片は、前記固定片として有効利用される。
【0015】
加えて、請求項4の猫の爪研ぎにあっては、前記固定片を、使用時に背面に沿って切り起こされる舌片で構成した。
【0016】
すなわち、箱体を固定する固定片は、使用時に背面に沿って切り起こされる舌片で構成されている。
【0017】
このため、使用時に前記箱体から切り起こされる前記舌片は、前記固定片として有効利用される。
【0018】
また、この舌片は、箱体の背面に沿って切り起こされる。このため、各舌片は、背面が面接される壁面に沿って配置される。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本実施の形態にかかる猫の爪研ぎ1を示す図であり、該猫の爪研ぎ1は、猫による柱や壁などの壁面2,2への引っ掻き傷を防止するために使用するものである。
【0020】
この猫の爪研ぎ1の爪研ぎ本体11は、箱体12と、隣接して配置された第1爪研ぎ部材13及び第2爪研ぎ部材14とを備えており、両爪研ぎ部材13,14は、縦長の矩形状に形成されている。各爪研ぎ部材13,14は、複数積層された段ボールからなり、各段ボールの端面が爪研ぎ面15を構成している。
【0021】
前記箱体12には、前記第1爪研ぎ部材13を収容する第1収容部21と、前記第2爪研ぎ部材14を収容する第2収容部22とが形成されており、両収容部21,22に設けられた開口部16,16からは、各爪研ぎ部材13,14の前記爪研ぎ面15,15が露出し、猫が爪研ぎ面15,15を引っ掻くことで爪研ぎができるように構成されている。
【0022】
そして、前記各収容部21,22の底部には、トレイ状の受部31,31が設けられており、該受部31によって爪研ぎ時に生じた削り滓を受け、床等への散乱を防止できるように構成されている。
【0023】
図2は、前記箱体12を展開した状態を示す図であり、該箱体12は、ボール紙によって形成されており、中央部には、前記第1収容部21と第2収容部22とを区画する折り曲げ自在な折曲部としての折り線41が設定されている。この箱体12には、図中破線で示すように、断続的に切断されてなる切り込み線が設けられており、使用時には、この切り込み線に沿って切断できるように構成されている。
【0024】
すなわち、各収容部21,22正面51の天面側52の両角部には、円弧状切り込み線53,53が形成されており、この円弧状切り込み線53,53からは、底面54側へ向けて側縁切り込み線55,55が延設されている。両側縁切り込み線55,55は、その先端近傍が横断切り込み線56によって連設されており、この横断切り込み線56の中央上部には、ピン穴57が形成されている。
【0025】
これにより、前記円弧状切り込み線53,53と側縁切り込み線55,55と横断切り込み線56とに沿って切断し、この部位を上方へ折り返すことによって、図1に示したように、各収容部21,22正面51の上部に前記開口部16を形成するとともに、この折返し片61の前記ピン穴57へ画鋲62を刺すことで、当該爪研ぎ本体11の各収容部21,22を壁面2,2に固定できるように構成されている。つまり、前記各収容部21,22には、前記円弧状切り込み線53,53と側縁切り込み線55,55と横断切り込み線56とによって、使用時に当該箱体12より切り起こされる本考案の固定片である前記折返し片61が形成されている。
【0026】
各収容部21,22正面51の底面側には、図2に示したように、底部横断切り込み線71が横設されており、該底部横断切り込み線71の中央部には、底面54側へ突出した凸部切り込み線72が形成されている。この底部横断切り込み線72は、各収容部21,22の両側面73,73の中途部まで達しており、その両端からは、天面52側へ向けて延在する側面切り込み線74,74が形成されている。また、前記底部横断切り込み線71の両端部からは、前記正面51の側縁に沿って天面52側へ向けて延在する短切り込み線75,75が形成されている。
【0027】
前記各側面切り込み線74,74の先端は、側面横断切り込み線81,81によって前記側縁切り込み線55,55に連設されており、前記折返し片61の下部には、図3に示すように、使用時に各収容部21,22から切り離されて前記開口部16,16の下部を形成する切り取り片82,82が形成されている。
【0028】
この切り取り片82には、複数の折り線91,・・・が設定されており、図4の(a)に示すように、底面部92の左右側部を折曲して起こすことにより、側壁部93,93を形成できるように構成されている。また、この側壁部93,93の前端部を内側へ折曲した後、両側壁部93,93間より延出した部位94を折り返すとともに、その先端に形成された凸部95を底面部92に形成された切欠部96に差し込んで係止した状態で、図4の(b)に示すように、前壁部97を形成できるように構成されている。
【0029】
また、前記底面部92より後方へ延出した部位を折曲して起こすことで後壁部101を形成し、トレイ状の前記受部31を形成できるように構成されている。そして、この後壁部101を、図5の(a)に示すように、前記箱体12の各収容部21,22の底面102より差し込むことによって、前記後壁部101を前記各収容部21,22に係止できるように構成されている。このとき、各収容部21,22の背面103下縁には、スリット104,104が形成されており、前記両側壁部93,93後端部104,104を、図5の(b)に示すように、各スリット104,104に差し込むことで、当該受部31を前記箱体12の各収容部21,22に取り付けられるように構成されている。
【0030】
つまり、前記爪研ぎ本体11には、爪研ぎ時に生じた削り滓を受けるトレイ状の前記受部31,31が底部に嵌着されることによって外側から取り付けられ、各受部31,31は、その後壁面101,101が前記爪研ぎ本体11の箱体12の背面103と一体化された状態で係止されるように構成されている。また、この受部31は、箱体12に開口部16を形成する為に切り取られる切り取り片82で構成されている。
【0031】
そして、各収容部21,22の背面103,103には、図2に示したように、コ字状の切り込み線111が形成されており、各収容部21,22には、使用時に背面103,103に沿って切り起こされる本考案の固定片である舌片112,・・・が形成されている。前記各切り込み部111,・・・の内側には、ピン穴113,・・・が形成されており、図1に示したように、前記各舌片112,・・・を切り起こしてピン穴113,・・・へ画鋲114,・・・を刺すことで、当該爪研ぎ本体11を壁面2,2に立て掛けた状態で固定できるように構成されている。
【0032】
さらに、前記各収容部21,22の背面103には、図2に示したように、上縁より上方へ延出する延出片121が形成されており、該延出片121には、山折り線122が横設されている。この山折り線122の両側には、円形穴123,123が形成されており、両円形穴123,123は、山折り時に互いに重なる位置に設けられている。
【0033】
以上の構成にかかる本実施の形態において、この猫の爪研ぎ1を角部に設置する際には、箱体12を折り線41にて折り曲げ、各収容部21,22側に設けられた折返し片61,61及び舌片112,・・・をそれぞれ切り起こす。そして、第1爪研ぎ部材13が収容された第1収容部21を一方の壁面2に沿って配置するとともに、前記第2爪研ぎ部材14が収容された第2収容部22を他方の壁面2に沿って配置する。
【0034】
この状態において、各折返し片61,61及び舌片112,・・・のピン穴57,57,113,・・・を介して、画鋲62,62,114,・・・を壁面2,2に刺すなどして、当該猫の爪研ぎ1を、前記箱体12を介して角部の壁面2,2に固定することができる。
【0035】
したがって、図1の(a)に示したように、交差する壁で構成された角部131であっても、図1の(b)に示したように、柱132によって形成された角部133であっても、当該猫の爪研ぎ1を固定することができ、コーナー部分への引っ掻き傷を防止することができる。
【0036】
また、この箱体12を固定する固定片は、各収容部21,22に開口部16,16を形成する際に切り起こされて上方へ折り返される折返し片61,61で構成されている。このため、使用時に箱体12から切り起こされる前記折返し片61,61を、前記固定片として有効利用することができる。
【0037】
さらに、前記固定片は、使用時に背面103に沿って切り起こされる舌片112,・・・によっても構成されている。このため、使用時に前記箱体12から切り起こされる各舌片112,・・・を、前記固定片として有効利用することができる。
【0038】
また、この舌片112は、箱体12の背面103に沿って切り起こされる。このため、各舌片112,・・・を、背面103が面接される壁面2,2に沿って配置することができ、当該猫の爪研ぎ1を各壁面2,2に密接して固定することができる。
【0039】
なお、この舌片112,・・・及び前記折返し片61,61は、例えば両面テープのような固定手段で構成しても良い。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の請求項1の猫の爪研ぎにあっては、箱体の第1及び第2収容部を、角部を構成する壁面に沿って配置するとともに、各収容部側に設けられた固定手段によって、当該猫の爪研ぎを、前記箱体を介して角部の壁面に固定することができる。
【0041】
したがって、柱によって形成された角部であっても、交差する壁で構成された角部であっても、当該猫の爪研ぎを固定することができ、コーナー部分への引っ掻き傷を防止することができる。
【0042】
また、請求項2の猫の爪研ぎにおいては、箱体より切り起こされた各固定片を介して、壁面に画鋲を刺すなどすることによって、当該猫の爪研ぎを、前記箱体を介して、角部を構成する壁面に固定することができる。
【0043】
これにより、両面テープ等の別部材が不要となる。
【0044】
さらに、請求項3の猫の爪研ぎでは、箱体を固定する固定片が各収容部の前面に開口部を形成する際に切り起こされて上方へ折り返される折返し片で構成されている。このため、使用時に箱体から切り起こされる前記折返し片を、前記固定片として有効利用することができる。
【0045】
さらに、請求項4の猫の爪研ぎでは、箱体を固定する固定片が、使用時に背面に沿って切り起こされる舌片で構成されている。このため、使用時に前記箱体から切り起こされる前記舌片を、前記固定片として有効利用することができる。
【0046】
また、この舌片は、箱体の背面に沿って切り起こされる。このため、各舌片を、背面が面接される壁面に沿って配置することができ、各壁面に密接して固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示す図で、(a)は壁の角部に固定された状態を示す図であり、(b)は柱の角部に固定された状態を示す図である。
【図2】同実施の形態の箱体を展開した状態を示す平面図である。
【図3】同実施の形態の使用手順を示す説明図である。
【図4】(a)は、図3に続く使用手順を示す説明図であり、(b)は、同図の(a)に続く使用手順を示す説明図である。
【図5】(a)は、図4の(b)に続く使用手順を示す説明図であり、(b)は、同図の(a)に続く使用手順を示す説明図である。
【図6】従来の猫の爪研ぎを示す斜視図で、(a)は柱の角部に固定された状態を示す図であり、(b)は壁の角部に固定された状態を示す図である。
【符号の説明】
1 猫の爪研ぎ
12 箱体
13 第1爪研ぎ部材
14 第2爪研ぎ部材
16 開口部
21 第1収容部
22 第2収容部
41 折り線
61 折返し片
112 舌片
【考案の属する技術分野】
本考案は、猫が爪を研ぐ猫の爪研ぎに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、猫による柱への引っ掻き傷を防止する際には、図6に示すように、猫の爪研ぎ201が使用されていた。
【0003】
この猫の爪研ぎ201の爪研ぎ本体211は、一対の爪研ぎ部材212,212からなり、両爪研ぎ部材212,212は、背面側にて折り曲げ自在に連結されている。これにより、図6の(a)に示すように、柱213の角部214に沿って配置できるように構成されている。
【0004】
また、両爪研ぎ部材212,212の側部からは、紐221,221が延出しており、この紐221,221を結ぶことによって、当該爪研ぎ本体211を柱213に巻き付けた状態で固定できるように構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような猫の爪研ぎ201にあっては、図6の(b)に示すように、壁231と壁231との角部232には、固定できないという問題があった。
【0006】
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、交差する壁からなる角部であっても固定することができる猫の爪研ぎを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本考案の請求項1の猫の爪研ぎにあっては、第1爪研ぎ部材と、該第1爪研ぎ部材に隣接して配置された第2爪研ぎ部材と、前記第1爪研ぎ部材を収容する第1収容部及び前記第2爪研ぎ部材を収容する第2収容部が設けられた箱体とを備え、前記箱体の前記両収容部間に、折り曲げ自在な折曲部を設定し、該折曲部で区画された各収容部側を対象箇所に固定する固定手段を設けた。
【0008】
すなわち、この猫の爪研ぎを角部に設置する際には、箱体を折曲部にて折り曲げる。そして、第1爪研ぎ部材が収容された第1収容部を一方の壁面に沿って配置するとともに、前記第2爪研ぎ部材が収容された第2収容部を他方の壁面に沿って配置する。
【0009】
この状態において、各収容部側に設けられた固定手段を壁面に固定することによって、当該猫の爪研ぎは、前記箱体を介して角部を構成する各壁面に固定される。
【0010】
また、請求項2の猫の爪研ぎにおいては、前記固定手段を、使用時に前記箱体より切り起こされる固定片で構成した。
【0011】
すなわち、この猫の爪研ぎを設置する際には、各収容部側に設けられた各固定片を切り起こす。そして、各固定片を介して壁面に画鋲を刺すなどすることによって、当該猫の爪研ぎは、前記箱体を介して角部を構成する各壁面に固定される。
【0012】
さらに、請求項3の猫の爪研ぎでは、前記固定片を、前記各収容部の前面に開口部を形成する際に切り起こされて上方へ折り返される折返し片で構成した。
【0013】
すなわち、箱体を固定する固定片は、各収容部の前面に開口部を形成する際に切り起こされて上方へ折り返される折返し片で構成されている。
【0014】
このため、使用時に切り起こされる前記折返し片は、前記固定片として有効利用される。
【0015】
加えて、請求項4の猫の爪研ぎにあっては、前記固定片を、使用時に背面に沿って切り起こされる舌片で構成した。
【0016】
すなわち、箱体を固定する固定片は、使用時に背面に沿って切り起こされる舌片で構成されている。
【0017】
このため、使用時に前記箱体から切り起こされる前記舌片は、前記固定片として有効利用される。
【0018】
また、この舌片は、箱体の背面に沿って切り起こされる。このため、各舌片は、背面が面接される壁面に沿って配置される。
【0019】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本実施の形態にかかる猫の爪研ぎ1を示す図であり、該猫の爪研ぎ1は、猫による柱や壁などの壁面2,2への引っ掻き傷を防止するために使用するものである。
【0020】
この猫の爪研ぎ1の爪研ぎ本体11は、箱体12と、隣接して配置された第1爪研ぎ部材13及び第2爪研ぎ部材14とを備えており、両爪研ぎ部材13,14は、縦長の矩形状に形成されている。各爪研ぎ部材13,14は、複数積層された段ボールからなり、各段ボールの端面が爪研ぎ面15を構成している。
【0021】
前記箱体12には、前記第1爪研ぎ部材13を収容する第1収容部21と、前記第2爪研ぎ部材14を収容する第2収容部22とが形成されており、両収容部21,22に設けられた開口部16,16からは、各爪研ぎ部材13,14の前記爪研ぎ面15,15が露出し、猫が爪研ぎ面15,15を引っ掻くことで爪研ぎができるように構成されている。
【0022】
そして、前記各収容部21,22の底部には、トレイ状の受部31,31が設けられており、該受部31によって爪研ぎ時に生じた削り滓を受け、床等への散乱を防止できるように構成されている。
【0023】
図2は、前記箱体12を展開した状態を示す図であり、該箱体12は、ボール紙によって形成されており、中央部には、前記第1収容部21と第2収容部22とを区画する折り曲げ自在な折曲部としての折り線41が設定されている。この箱体12には、図中破線で示すように、断続的に切断されてなる切り込み線が設けられており、使用時には、この切り込み線に沿って切断できるように構成されている。
【0024】
すなわち、各収容部21,22正面51の天面側52の両角部には、円弧状切り込み線53,53が形成されており、この円弧状切り込み線53,53からは、底面54側へ向けて側縁切り込み線55,55が延設されている。両側縁切り込み線55,55は、その先端近傍が横断切り込み線56によって連設されており、この横断切り込み線56の中央上部には、ピン穴57が形成されている。
【0025】
これにより、前記円弧状切り込み線53,53と側縁切り込み線55,55と横断切り込み線56とに沿って切断し、この部位を上方へ折り返すことによって、図1に示したように、各収容部21,22正面51の上部に前記開口部16を形成するとともに、この折返し片61の前記ピン穴57へ画鋲62を刺すことで、当該爪研ぎ本体11の各収容部21,22を壁面2,2に固定できるように構成されている。つまり、前記各収容部21,22には、前記円弧状切り込み線53,53と側縁切り込み線55,55と横断切り込み線56とによって、使用時に当該箱体12より切り起こされる本考案の固定片である前記折返し片61が形成されている。
【0026】
各収容部21,22正面51の底面側には、図2に示したように、底部横断切り込み線71が横設されており、該底部横断切り込み線71の中央部には、底面54側へ突出した凸部切り込み線72が形成されている。この底部横断切り込み線72は、各収容部21,22の両側面73,73の中途部まで達しており、その両端からは、天面52側へ向けて延在する側面切り込み線74,74が形成されている。また、前記底部横断切り込み線71の両端部からは、前記正面51の側縁に沿って天面52側へ向けて延在する短切り込み線75,75が形成されている。
【0027】
前記各側面切り込み線74,74の先端は、側面横断切り込み線81,81によって前記側縁切り込み線55,55に連設されており、前記折返し片61の下部には、図3に示すように、使用時に各収容部21,22から切り離されて前記開口部16,16の下部を形成する切り取り片82,82が形成されている。
【0028】
この切り取り片82には、複数の折り線91,・・・が設定されており、図4の(a)に示すように、底面部92の左右側部を折曲して起こすことにより、側壁部93,93を形成できるように構成されている。また、この側壁部93,93の前端部を内側へ折曲した後、両側壁部93,93間より延出した部位94を折り返すとともに、その先端に形成された凸部95を底面部92に形成された切欠部96に差し込んで係止した状態で、図4の(b)に示すように、前壁部97を形成できるように構成されている。
【0029】
また、前記底面部92より後方へ延出した部位を折曲して起こすことで後壁部101を形成し、トレイ状の前記受部31を形成できるように構成されている。そして、この後壁部101を、図5の(a)に示すように、前記箱体12の各収容部21,22の底面102より差し込むことによって、前記後壁部101を前記各収容部21,22に係止できるように構成されている。このとき、各収容部21,22の背面103下縁には、スリット104,104が形成されており、前記両側壁部93,93後端部104,104を、図5の(b)に示すように、各スリット104,104に差し込むことで、当該受部31を前記箱体12の各収容部21,22に取り付けられるように構成されている。
【0030】
つまり、前記爪研ぎ本体11には、爪研ぎ時に生じた削り滓を受けるトレイ状の前記受部31,31が底部に嵌着されることによって外側から取り付けられ、各受部31,31は、その後壁面101,101が前記爪研ぎ本体11の箱体12の背面103と一体化された状態で係止されるように構成されている。また、この受部31は、箱体12に開口部16を形成する為に切り取られる切り取り片82で構成されている。
【0031】
そして、各収容部21,22の背面103,103には、図2に示したように、コ字状の切り込み線111が形成されており、各収容部21,22には、使用時に背面103,103に沿って切り起こされる本考案の固定片である舌片112,・・・が形成されている。前記各切り込み部111,・・・の内側には、ピン穴113,・・・が形成されており、図1に示したように、前記各舌片112,・・・を切り起こしてピン穴113,・・・へ画鋲114,・・・を刺すことで、当該爪研ぎ本体11を壁面2,2に立て掛けた状態で固定できるように構成されている。
【0032】
さらに、前記各収容部21,22の背面103には、図2に示したように、上縁より上方へ延出する延出片121が形成されており、該延出片121には、山折り線122が横設されている。この山折り線122の両側には、円形穴123,123が形成されており、両円形穴123,123は、山折り時に互いに重なる位置に設けられている。
【0033】
以上の構成にかかる本実施の形態において、この猫の爪研ぎ1を角部に設置する際には、箱体12を折り線41にて折り曲げ、各収容部21,22側に設けられた折返し片61,61及び舌片112,・・・をそれぞれ切り起こす。そして、第1爪研ぎ部材13が収容された第1収容部21を一方の壁面2に沿って配置するとともに、前記第2爪研ぎ部材14が収容された第2収容部22を他方の壁面2に沿って配置する。
【0034】
この状態において、各折返し片61,61及び舌片112,・・・のピン穴57,57,113,・・・を介して、画鋲62,62,114,・・・を壁面2,2に刺すなどして、当該猫の爪研ぎ1を、前記箱体12を介して角部の壁面2,2に固定することができる。
【0035】
したがって、図1の(a)に示したように、交差する壁で構成された角部131であっても、図1の(b)に示したように、柱132によって形成された角部133であっても、当該猫の爪研ぎ1を固定することができ、コーナー部分への引っ掻き傷を防止することができる。
【0036】
また、この箱体12を固定する固定片は、各収容部21,22に開口部16,16を形成する際に切り起こされて上方へ折り返される折返し片61,61で構成されている。このため、使用時に箱体12から切り起こされる前記折返し片61,61を、前記固定片として有効利用することができる。
【0037】
さらに、前記固定片は、使用時に背面103に沿って切り起こされる舌片112,・・・によっても構成されている。このため、使用時に前記箱体12から切り起こされる各舌片112,・・・を、前記固定片として有効利用することができる。
【0038】
また、この舌片112は、箱体12の背面103に沿って切り起こされる。このため、各舌片112,・・・を、背面103が面接される壁面2,2に沿って配置することができ、当該猫の爪研ぎ1を各壁面2,2に密接して固定することができる。
【0039】
なお、この舌片112,・・・及び前記折返し片61,61は、例えば両面テープのような固定手段で構成しても良い。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の請求項1の猫の爪研ぎにあっては、箱体の第1及び第2収容部を、角部を構成する壁面に沿って配置するとともに、各収容部側に設けられた固定手段によって、当該猫の爪研ぎを、前記箱体を介して角部の壁面に固定することができる。
【0041】
したがって、柱によって形成された角部であっても、交差する壁で構成された角部であっても、当該猫の爪研ぎを固定することができ、コーナー部分への引っ掻き傷を防止することができる。
【0042】
また、請求項2の猫の爪研ぎにおいては、箱体より切り起こされた各固定片を介して、壁面に画鋲を刺すなどすることによって、当該猫の爪研ぎを、前記箱体を介して、角部を構成する壁面に固定することができる。
【0043】
これにより、両面テープ等の別部材が不要となる。
【0044】
さらに、請求項3の猫の爪研ぎでは、箱体を固定する固定片が各収容部の前面に開口部を形成する際に切り起こされて上方へ折り返される折返し片で構成されている。このため、使用時に箱体から切り起こされる前記折返し片を、前記固定片として有効利用することができる。
【0045】
さらに、請求項4の猫の爪研ぎでは、箱体を固定する固定片が、使用時に背面に沿って切り起こされる舌片で構成されている。このため、使用時に前記箱体から切り起こされる前記舌片を、前記固定片として有効利用することができる。
【0046】
また、この舌片は、箱体の背面に沿って切り起こされる。このため、各舌片を、背面が面接される壁面に沿って配置することができ、各壁面に密接して固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態を示す図で、(a)は壁の角部に固定された状態を示す図であり、(b)は柱の角部に固定された状態を示す図である。
【図2】同実施の形態の箱体を展開した状態を示す平面図である。
【図3】同実施の形態の使用手順を示す説明図である。
【図4】(a)は、図3に続く使用手順を示す説明図であり、(b)は、同図の(a)に続く使用手順を示す説明図である。
【図5】(a)は、図4の(b)に続く使用手順を示す説明図であり、(b)は、同図の(a)に続く使用手順を示す説明図である。
【図6】従来の猫の爪研ぎを示す斜視図で、(a)は柱の角部に固定された状態を示す図であり、(b)は壁の角部に固定された状態を示す図である。
【符号の説明】
1 猫の爪研ぎ
12 箱体
13 第1爪研ぎ部材
14 第2爪研ぎ部材
16 開口部
21 第1収容部
22 第2収容部
41 折り線
61 折返し片
112 舌片
Claims (4)
- 第1爪研ぎ部材と、
該第1爪研ぎ部材に隣接して配置された第2爪研ぎ部材と、
前記第1爪研ぎ部材を収容する第1収容部及び前記第2爪研ぎ部材を収容する第2収容部が設けられた箱体とを備え、
前記箱体の前記両収容部間に、折り曲げ自在な折曲部を設定し、該折曲部で区画された各収容部側を対象箇所に固定する固定手段を設けたことを特徴とする猫の爪研ぎ。 - 前記固定手段を、使用時に前記箱体より切り起こされる固定片で構成したことを特徴とする請求項1記載の猫の爪研ぎ。
- 前記固定片を、前記各収容部の前面に開口部を形成する際に切り起こされて上方へ折り返される折返し片で構成したことを特徴とする請求項2記載の猫の爪研ぎ。
- 前記固定片を、使用時に背面に沿って切り起こされる舌片で構成したことを特徴とする請求項2又は3記載の猫の爪研ぎ。
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- 2003-04-24 JP JP2003002293U patent/JP3097399U/ja not_active Expired - Fee Related
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