JP3097377B2 - 車両用経路誘導装置 - Google Patents

車両用経路誘導装置

Info

Publication number
JP3097377B2
JP3097377B2 JP4790293A JP4790293A JP3097377B2 JP 3097377 B2 JP3097377 B2 JP 3097377B2 JP 4790293 A JP4790293 A JP 4790293A JP 4790293 A JP4790293 A JP 4790293A JP 3097377 B2 JP3097377 B2 JP 3097377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
destination
vehicle
route
current position
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4790293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06258087A (ja
Inventor
沖彦 中山
寛 津田
雄二 中島
義考 矢次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP4790293A priority Critical patent/JP3097377B2/ja
Publication of JPH06258087A publication Critical patent/JPH06258087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3097377B2 publication Critical patent/JP3097377B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に搭載し、車両
の現在地、地図および進行すべき方向を表示する車両用
経路誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用経路誘導装置としては、例
えば特開平3−264815号公報に示されたものがあ
る。この装置は、車両の画像表示装置に現在地および近
傍の地図を表示し、現在地から目的地に向かう直線方向
を目的地方向として画面上に重ね合わせ表示するもので
ある。図10は、上記の装置の画面表示例である。図1
0において、20は画像表示装置の表示画面、21は目
的地、22は現在地(車両が現在存在する場所)、23
は目的地方向を示す矢印、24は車両方向を示す印であ
る。また、画面右上の円内は、車両方向を画面の上方向
(車両進行方向に対応)とした場合に、車両方向26と
目的地方向25との関係を示すものである。この円内の
表示を見ることによって、現在の車両方向に対してどの
方向に進めば良いかが直感的に判る。また、他の従来例
としては、特開昭63−271109号公報に記載され
たものがある。この装置は、出発地から目的地までの経
路を含む略図を表示するものである。図11は、上記の
装置の画面表示例である。図11において、30は目的
地、31は現在地、32は出発地、33は経路である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の車両用経路誘導装置においては、次のごとき問題が
あった。まず、前者の特開平3−264815号公報の
場合には、現在地と目的地が離れている場合、地図上の
広い領域を1画面内に納めるようにすると、表示の縮尺
を小さくせざるを得ず、そのため現在地周辺の表示地図
を詳細に表示することが困難になり、運転者に最も必要
な現在地周辺の地図情報を十分に提供することが出来な
くなる。その問題に対処するため、表示領域を狭くして
縮尺を大きくすると、以下のような問題が生じる。例え
ば、図12に示すように、現在地40と目的地41の間
隔が離れており、間に川42等のような走行できない障
害物がある場合が典型である。この場合、現在地40周
辺の道路形状、交差点形状、駅・町名等のランドマーク
などの詳細情報を表示するためには、画像表示領域43
は破線で囲まれた狭い部分となり、目的地を含まない領
域になると仮定する。上記の場合における画像表示装置
の表示画面は図13に示すようになる。図13におい
て、目的地方向44は車両前方よりも少し左にあるた
め、画面右上にその方向が指示されている。運転者は、
この指示に従い、図12における交差点A、Bを直進し
てカーブFの手前まで進み、図14に示す現在地40′
の位置まで到達する。その時の画像表示装置の表示画面
は図15に示すようになり、目的地41が表示エリア内
に現われている。ところが、現在地40′と目的地41
との間には川があり、目的地41まで行く経路が表示エ
リア内にないことが判明する。そのため、運転者は表示
エリアを広げて広域の地図を表示させ、目的地までの経
路を求める必要がある。そしてその経路は、図14にお
ける現在地40′からでは、「現在地40′→B→D→
E→目的地41」となり、一旦車両をUターンさせる経
路であることを知る。その後、運転者はUターンをし、
元来た道を逆行しなくてはならない。このように、運転
者にかなりの時間と労力のロスをもたらす場合が生じる
畏れがある、という問題があった。一方、後者の特開昭
63−271109号公報に示されている内容では、上
記のような問題は生じないが、現在地と目的地間が離れ
ている場合には、縮尺の小さな簡単な略図になるため、
詳細情報を画面に多く表示させることができず、運転者
に必要な現在地近傍の詳細地図情報の提供が不十分にな
る、という問題があった。
【0004】本発明は、上記のごとき従来技術の問題を
解決するためになされたものであり、現在地と目的地間
が離れており、かつ途中で廻り路をする必要があるよう
な場合でも進行すべき方向を正確に表示することが出
来、しかも運転者に必要な現在地近傍の詳細地図情報を
十分に提供することが出来る車両用経路誘導装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明においては、現在地から目的地までの経路を
選定する経路選定手段と、上記の選定された経路上に、
現在地から一定区間内にn個(ただしn≧1)の補間点
を設定し、上記n個の補間点の位置、または現在地から
上記n個の補間点に対するn個の方位に基づいて、車両
の向かうべき概略進行方位を算出する概略進行方位算出
手段と、上記概略進行方位を画像表示装置の現在地マー
ク周辺に表示する概略進行方位表示手段と、を備えるよ
うに構成しており、上記概略進行方位算出手段は、現
地から上記n個の補間点の重心位置を目指す方位、また
は現在地から上記n個の補間点に対するn個の方位の平
均方位を概略進行方位として算出するものである。
【0006】
【作用】上記のように、本発明においては、まず、現在
地から目的地までの経路を選定する。そして、その選定
された経路上において、現在地から一定区間内にn個の
補間点を設定し、現在地からn個の補間点の重心位置を
目指す方位または現在地からn個の補間点までの方位の
平均方位を求める。上記のn個の補間点は、現在地から
目的地までの経路上にあり、かつ現在地から一定区間内
にあるから、上記重心位置を目指す方位またはn個の方
位の平均方位は、当面車両が目的とすべき進行方位、す
なわち概略進行方位を示している。したがって、上記の
概略進行方位を現在地および周辺地図に重ね合わせ表示
することにより、当面、進行すべき方向を明示すること
が出来る。そして運転者がそれに従って順次、進行して
行くことにより、最終的には目的地に到達することが出
来る。上記のように本発明においては、常時表示するの
は、現在地近傍の周辺地図と概略進行方位であるから、
縮尺を大きくして現在地近傍の詳細地図情報を十分に提
供することが出来ると共に、現在地から目的地までの選
定された経路に沿った概略進行方位が表示されるので、
途中で廻り路をするような経路の場合でも進行すべき方
向を常に正確に表示することが出来る。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は、本発明の一実施例を示すブロック図である。図1
において、1はCPU、2はシステムプログラム等を記
憶しているシステムROM、3はRAM、4は車両の走
行距離を検出する距離センサ、5は車両の方位を検出す
る方位センサである。この方位センサ5としては、例え
ば地磁気センサ、ジャイロセンサ、車輪速差センサ、或
いはそれらの複合されたものを用いることが出来る。ま
た、6はデータを画像表示するためのビデオRAM、7
は画像を表示するCRT表示装置(液晶等の表示装置で
も良い)、8はテンキー等の入力操作部、9は距離セン
サ4と方位センサ5の信号を処理するセンサインターフ
ェイス、10はCRT表示装置7の前面に取り付けられ
た透明操作パネル、11は透明操作パネル10の信号を
処理する操作パネルインターフェイス、12は地図およ
び交差点情報を記憶しておく外部メモリである。
【0008】CPU1では、システムROM2の内容に
従い、RAM3を用いて経路誘導用の処理が行なわれ
る。また、距離センサ4と方位センサ5の信号はセンサ
インターフェース9を介してCPU1に取り込まれ、位
置計算を常時行なっている。さらに運転者に対しては、
外部メモリ12に記憶させておいたデータを用い、ビデ
オRAM6およびCRT表示装置7を用いて、地図およ
び現在位置の表示が行なわれる。また、本装置に対する
各種情報(現在地・目的地設定等)の入力は、透明操作
パネル10と入力操作部8を介して行なう。また、現在
地が移動すると、距離センサ4、方位センサ5の信号か
ら計算された位置の累積である移動走行軌跡と、外部メ
モリ12から読み出された道路の形状を比較し、もし算
出位置が道路から外れている場合には、地図上の地点に
位置を修正する公知のマップマッチング手法を用い、距
離センサ4と方位センサ5とによって誤差を減少させ、
位置検出精度の向上を図っている。また外部メモリ12
には、2種類のデータが記憶されている。その1つは経
路選定計算用データ、すなわち経路選定計算高速化のた
めに、交差点および交差点間リンク距離、および属性
(右折禁止、左折禁止等)だけで構成されているデータ
であり、他の1つはCRT表示装置7の地図表示用デー
タ、すなわち道路の曲がりくねった形状を表現するため
に、交差点間の補間点の座標をデータ化したデータであ
る。
【0009】図2は、上記の経路選定計算用データの一
例を示す図表である。図2に示すように、各交差点毎に
交差点番号とその位置座標x,y、隣接交差点番号、隣
接交差点までの距離、および右左折禁止等の交差点の属
性がデータ化されている。例えば、交差点番号1の交差
点の座標は(x=100、y=150)であり、隣接交
差点が交差点2、5、7、8であり、各隣接交差点への
距離は9、4、5、8であることがデータ化されてい
る。図4は、上記のデータ化された交差点群を示す図で
ある。
【0010】また、図3は、地図表示用のデータの一例
を示す図表である。このデータは、高速道路データ、主
要国道データ、主要地方道データ、細街路データ等の各
道路種別のデータと、町名等の文字データと、川・駅・
海などの背景データとが記録されている。そしてその内
の主要国道データを例としてその内容を表示している。
前記図4の例で示せば、交差点番号1と2の座標および
間の補間点座標が記録されている。地図描画の際はこの
補間点座標を順次、直線描画してゆけば地図が書かれる
ことになる。
【0011】以下、図5および図6に示したフローチャ
ートに基づいて図1の実施例の作用を説明する。まず、
図5において、最初に、現在地点を設定入力する(ステ
ップ101)。これは例えば地図を表示させて画面上の
十字のカーソルを上下左右に移動させて地点を特定する
方法や、駅等のランドマークで指定する方法などのよう
な公知の技術を用いる。次に、ステップ102では、上
記と同様の方法で目的地を設定する。次に、ステップ1
03では、現在地と目的地間の経路を選定する。この経
路選定方法は、例えば、特開昭62−86499公報、
特開昭62−86500公報、特開昭62−82316
公報、特開昭62−60100公報、特開昭62−82
318公報、特開昭62−82319公報、特開昭62
−82317公報、特開昭63−20700公報、特開
昭63−3400公報および特開昭63−10299公
報に記載されている公知の技術を用いることが出来る。
また、この際に用いるデータは、図2に示した交差点お
よび交差点間リンク長で構成されているデータを用い
る。なお、これらのデータの詳細も上述の公開公報に記
載されている。上記の経路選定の結果、経路上の交差点
列が計算結果として得られるので、各交差点間の補間点
座標を図3に示した地図表示用データから抽出する(ス
テップ104)。
【0012】以上の処理が走行前の初期処理であり、ス
テップ105以降は、走行開始後の処理である。まず、
ステップ105では、車両が走行開始し、現在地が経路
上に乗っているか否かをチェックする。このチェック
は、位置検出の際にマップマッチング手法を行なって現
在位置が道路上のどこにあるか常時調べているので、そ
の情報を用いる。そして経路上にあるとき(ステップ1
05で“YES”)には、現在地から目的地方向への経
路上にn個の補間点があるか否かをチェックする(ステ
ップ106)。補間点がn個に満たない場合(ステップ
106で“NO”)は目的地に十分近づいたことを示す
から、目的地自身を概略目標地点(Jx,Jy)とする
(ステップ108)。一方、ステップ106で“YE
S”の場合、すなわち、まだ目的地に十分近づいていな
いときには、ステップ107で、図示の計算式に基づい
て概略目標地点(Jx,Jy)を算出する。なお、概略目
標地点(Jx,Jy)はn個の補間点の重心位置であり、
図7に示すような位置関係になる。なお、ステップ10
5が“NO”の場合、すなわち現在地が経路上からはず
れた時は、その時の現在地から、入力ずみの目的地まで
の経路を再記録(ステップ103)し、ステップ104
以下の処理を繰り返す。
【0013】次に、図5のから図6のへ続き、図6
のステップ109では、概略目標地点(Jx、Jy)と現
在地座標(x,y)とに基づいて概略進行方位を計算す
る。この場合の概略進行方位は現在地座標から概略目標
地点を目指す方位である。
【0014】次に、ステップ110で現在地周辺地図、
現在地マークおよび概略進行方位を重ね合わせて表示す
る。その後、現在地移動をチェックし(ステップ11
1)、移動の場合は、目的地に到着したか否かをチェッ
クし(ステップ112)、到着していれば処理を終了す
る。未到着の場合は図6のから図5のへ戻ってステ
ップ105以下を繰り返す。
【0015】図7は、上記の演算の例とした道路状態を
示す図である。図7において、○印14で囲まれた各交
差点は経路選定された交差点列であり、×印17はその
各交差点間の補間点のうち、現在地13から目的地18
へ向かう経路上のn個の補間点である。二重丸印で示し
た概略目標地点16は、上記n個の補間点の重心位置で
ある。上記図7のごとき道路状態の際の画像表示例は図
8に示すようになる。図8に示すように、車両の進行方
向に向かって右に矢印が示される表示になっているた
め、次の交差点は右に曲がればよいことが直ちに判る。
したがって現在地から目的地までの間に川等があって廻
り路をするような場合でも、選定された経路を確実にた
どって無駄なく進行することが出来る。また、実際に表
示される画像範囲は、図8に示すように、現在地の周辺
のみであるから、縮尺を大きくして詳細な道路情報を表
示することが出来る。
【0016】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。前記図5のフローチャートにおいては、概略進行
方位を算出する際に、n個の補間点の重心位置を概略目
標地点とし、現在地から概略目標地点へ向かう方向を概
略進行方向をするように構成している。しかし、概略進
行方位は、現在地からn個の補間点への方位の平均方位
を用いても良い。図9は、上記のごとく、概略進行方位
を現在地からn個の補間点への方位の平均方位として算
出する場合のフローチャートである。なお、ステップ1
06以前とステップ110以後は、前記図5、図6と同
様であり、ステップ107と108の代わりステップ1
07′と108′が入り、ステップ109は削除されて
いる。図9において、ステップ107′では、現在地か
ら各補間点〔Rx(k),Ry(k)〕までの方位の平均方位
を計算し、これを概略進行方位とする。また、ステップ
108′では、現在地から目的地への方位を概略進行方
位として計算している。なお、これまでの実施例では、
nの値は規定していないが、nの値は大きい程目的地自
身への方位に近づき、小さい程至近な経路方向への誘導
型となる。前者の場合は、走行中に目的地方位がさほど
変化しないが、後者では交差点での右左折後などでは急
激に進行方位が変化する。しかし正確な誘導が可能であ
る。
【0017】また、nの値を乗員の好みに応じて選択す
ることが出来るように構成すれば、利便性が向上する。
【0018】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。車載用経路誘導表示用のCRT表示装置は、通常
6インチ程度であり、表示密度と視認性の点からあまり
微細な表示を行なうことが出来ないため、例えば図16
に示すような場合においては、全エリアを一度に地図の
詳細部分まで表示することはできない。そのため、地図
の一部のエリアを取り出し、その部分を拡大表示して運
転者を誘導することになる。例えば、図16のような場
合には、図17に示すように順次、表示を変えて誘導す
ることになる。すなわち、出発地を出発した直後は、図
17(A)に示すように、目的地方向が矢印55で画面
上方に表示されている。なお、矢印54は自車位置およ
び自車両の方向を示している。その後、運転者はこの目
的地矢印55に従って進むが、川56の手前で図17
(B)のような表示となる。この場合、川56の矢印方
向の位置には橋が架けられていないため、橋の位置を検
索して川56を渡らなければならない。そのためには、
この状態で一旦停止し、地図をスクロールしながら橋の
位置を検索することになる。そのため、運転者はスクロ
ールを繰返しながら、橋を探さねばならないが、当然、
橋のような細かいランドマークを見つけるためには画面
の詳細度を上げねばならず、そのため表示できるエリア
が小さくなるので、スクロールを数多く行なう必要があ
る。上記の作業は、かなりわずらわしいものである。ま
た、現在の経路誘導システムはスクロールの速度が遅い
ため、待ち時間が増えたり、あるいは小エリアを順次、
表示しているうちに、現在自分が見ている領域が全体の
中でどこにあるのか判らなくなってしまう、など面倒な
点が多い。しかも図16のような場合には、橋を見つけ
た後、一旦Uターンして橋に向かわねばならないとい
う、走行ロスを招いてしまう。
【0019】なお、従来技術においては、中間経由地が
手動で設定できる構成になっているものもある。中間経
由地は、目的地に行くまでに立ち寄りたい場所を入力す
るのが本来の主旨であるが、あえてこの中間経由地を上
記のようなケースに対応するために、橋の位置を設定す
ることもでき、実際の使用ではこのように使っている運
転者も存在すると考えられる。その場合、CRT表示装
置の表示画面では、出発直後は図18(A)のようにな
り、中間経由地まで、渋滞をさけながらCRT表示装置
上の詳細地図を見ながら好みの道を自由に走行し、図1
8(B)に示すように中間経由地に到達することが可能
となる。ところが、このような使用をする場合には、出
発前に出発地から目的地まで橋という細かいランドマー
クを見つけるために、詳細画面で何度もスクロールを繰
返しながら橋を探すという前述と同様の手間がかかる上
に、通常、川の表示はCRT表示装置の画面の配色上の
制限から見にくいことが多く、橋を見落すことも十分考
えられる。
【0020】上記のごとき理由により、図16のような
場合には、一般に、出発地50から第1中間経由地51
である橋まで、自由に走り、その後同様に第2中間経由
地52の橋まで、自由に走るといった走行にならざるを
得ない。経路誘導装置を備えた車両の運転者であるなら
ば、この場合、相当の頻度で橋を中間経由地として設定
し、橋までは詳細地図をCRT表示装置に写しながら、
渋滞を避けつつ、空いている道を橋まで矢印表示に従っ
て走行し、橋を通過した後は地理不案内の所でも安心し
て走れる経路誘導の機能を活かして自由に走行するとい
ったパターンの繰返しになる。上記のごとき図16に示
すようなケースは、長距離ドライブにおいてかなりの頻
度でおきると考えられるが、前記のように中間経由地を
運転者が設定する手順が面倒であるという問題があっ
た。
【0021】本実施例は、上記の問題を解決するため、
わずらわしい中間経由地(前記の例では橋)の設定を、
システムが自動で正確に行ない、運転者は目的地を設定
するだけで、システムが自動的に中間経由地を設定し、
その場所まで走行した後は次の中間経由地への誘導を繰
返し、最終の目的地まで確実に誘導するように構成した
ものである。すなわち、本実施例においては、運転者に
よって目的地が設定された場合に、現在地と目的地との
間に存在する川などの走行不能領域を地図データから自
動的に検索する走行不能領域算出手段と、走行不能領域
を回避するための走行可能地点(橋など)を中間経由地
として設定する走行可能地点特定手段と、現在地から走
行可能地点に向かう方向を表示する走行可能地点方向表
示手段と、を備えている。なお、具体的な構成は、前記
図1の装置と同様であり、演算のプログラムを変更する
だけで実現することが出来る。
【0022】以下、第1の方法を図19に基づいて説明
する。まず、図19において、運転者が目的地53を設
定すると、演算装置内の走行不能領域算出手段で、出発
地50から目的地53まで直線57をひく。次に、この
直線57と交わる川を地図データから検索する。図19
の例では、2つの川59および60と交わっているた
め、それぞれの川との交点1と交点2の2つが得られ
る。次に、走行可能地点特定手段で、交点1から最も近
い橋を検索する。その結果、橋61が得られる。同様に
交点2についても行ない橋62を得る。最後に、この橋
61と橋62を中間経由地として設定する。その後は、
図18のように誘導することによって目的地まで容易に
到達することが出来る。
【0023】次に、第2の方法を図20に基づいて説明
する。図20において、橋61を得るまでは図19の場
合と同様である。その後、橋61から目的地53まで第
2の直線63を引き、この直線63と川60との交点
2′に最も近い橋62を得る。この方法の方が、出発地
と目的地間の距離が長い時は、図19の方法よりも実態
に合っているが、当然計算時間は多くかかる。
【0024】なお、上記の説明では、走行不能な個所と
して川を想定したが、山・山脈・海、鉄道の駅などに当
てはめることも可能である。また、上記の説明では、橋
を中間経由地として自動設定しているが、その後、運転
者が途中で寄りたい中間経由地を手動設定し、中間経由
地として追加できることは勿論である。
【0025】上記のように本実施例においては、出発地
と目的地間にある走行不能領域中(川など)の走行可能
地点(橋など)を中間経由地として自動設定し、各々の
中間経由地を目標として運転者を誘導するように構成し
ているので、途中の橋などを探すために詳細な地図を何
度もスクロールするといった面倒な作業や見落しなどを
回避することが出来、運転者により利便性の高い誘導機
能を有する装置を提供することが出来る、という効果が
得られる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明において
は、常時表示するのは、現在地近傍の周辺地図と概略進
行方位であるから、縮尺を大きくして現在地近傍の詳細
地図情報を十分に提供することが出来ると共に、現在地
から目的地までの選定された経路に沿った概略進行方位
を表示するので、途中で廻り路をするような経路の場合
でも進行すべき方向を常に正確に表示することが出来
る。そのため、表示が見にくかったり、表示の誤りによ
ってUターン等の大まわりな走行をする畏れがなくな
り、運転者により利便性の高い誘導機能を有する装置を
提供することが出来る、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図。
【図2】経路選定計算用データの一例を示す図表。
【図3】地図表示用のデータの一例を示す図表。
【図4】図2の図表に示されたデータ化された交差点群
を示す図。
【図5】図1の実施例における演算内容を示すフローチ
ャートの一部。
【図6】図1の実施例における演算内容を示すフローチ
ャートの他の一部。
【図7】上記の演算の例とした道路状態を示す図。
【図8】図7のごとき道路状態の際の画像表示例を示す
図。
【図9】図1の実施例における演算内容を示す他のフロ
ーチャート。
【図10】従来装置の画面表示例を示す図。
【図11】従来装置の他の画面表示例を示す図。
【図12】従来装置における問題点を示すための道路状
況を示す図。
【図13】図12の場合の画像表示例を示す図。
【図14】従来装置における問題点を示すための道路状
況を示す図。
【図15】図14の場合の画像表示例を示す図。
【図16】本発明の他の実施例を説明するための道路状
況を示す図。
【図17】図16の道路状況における画像表示の従来例
を示す図。
【図18】図16の道路状況における画像表示の他の従
来例を示す図。
【図19】図16における本実施例の内容を説明するた
めの図。
【図20】図16における本実施例の他の内容を説明す
るための図。
【符号の説明】
1…CPU 7…CRT表示装置 2…システムROM 8…入力操作部 3…RAM 9…センサインター
フェイス 4…距離センサ 10…透明操作パネル 5…方位センサ 11…操作パネルイン
ターフェイス 6…ビデオRAM 12…外部メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢次 義考 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−271109(JP,A) 特開 平3−264815(JP,A) 特開 昭61−213718(JP,A) 特開 昭63−16220(JP,A) 特開 昭61−20084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 G08G 1/0969 G09B 29/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の現在地を検出し、車両に搭載された
    画像表示装置に、現在地近傍の地図および現在地マーク
    を重ね合わせて表示する車両用経路誘導装置において、 現在地から目的地までの経路を選定する経路選定手段
    と、 上記の選定された経路上に、現在地から一定区間内にn
    個(ただしn≧1)の補間点を設定し、現在地から上記
    n個の補間点の重心位置を目指す方位、または現在地か
    ら上記n個の補間点に対するn個の方位の平均方位を
    両の向かうべき概略進行方位として算出する概略進行方
    位算出手段と、 上記概略進行方位を画像表示装置の現在地マーク周辺に
    表示する概略進行方位表示手段と、 を備えたことを特徴とする車両用経路誘導装置。
JP4790293A 1993-03-09 1993-03-09 車両用経路誘導装置 Expired - Fee Related JP3097377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4790293A JP3097377B2 (ja) 1993-03-09 1993-03-09 車両用経路誘導装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4790293A JP3097377B2 (ja) 1993-03-09 1993-03-09 車両用経路誘導装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06258087A JPH06258087A (ja) 1994-09-16
JP3097377B2 true JP3097377B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=12788330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4790293A Expired - Fee Related JP3097377B2 (ja) 1993-03-09 1993-03-09 車両用経路誘導装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3097377B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008004537A1 (en) * 2006-07-03 2008-01-10 Pioneer Corporation Navigation device and method, navigation program, and storage medium
JP4502053B2 (ja) * 2008-09-01 2010-07-14 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 ナビゲーションシステム及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06258087A (ja) 1994-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6714863B2 (en) In-vehicle navigation apparatus
US6006161A (en) Land vehicle navigation system with multi-screen mode selectivity
EP0372840B1 (en) Adaptive in-vehicle route guidance system
US6487496B2 (en) Mobile navigation apparatus with route deviation indication
US20010022585A1 (en) Bird's-eye view forming method, map display apparatus and navigation system
JPH1152845A (ja) 地図表示装置及び記録媒体
JP2000146604A (ja) 車両用ナビゲ―ション・システム及び方法
JPH0962994A (ja) 車両用ナビゲーション装置
JP3769817B2 (ja) 経路探索表示装置
JP4785636B2 (ja) ナビゲーション装置
JP2544855B2 (ja) 車両誘導装置
JP2000003497A (ja) 走行位置表示装置
JP3097377B2 (ja) 車両用経路誘導装置
JP3509211B2 (ja) 地図表示装置
EP1406064A1 (en) Map display system
JP3382407B2 (ja) 車載用ナビゲーション装置
JPH06273184A (ja) 車両用経路誘導装置の表示方法
JP3557698B2 (ja) 現在位置表示装置
JPH08304094A (ja) ナビゲーション装置
JP2840327B2 (ja) 車両の走行誘導装置
JPH07113652A (ja) 走行経路案内装置
JP2001343248A (ja) ナビゲーション装置
JP3233443B2 (ja) 地図表示装置
JPH03210700A (ja) 車載ナビゲータ
JP2903981B2 (ja) 車両用経路誘導装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees