JP3097261B2 - 再生装置 - Google Patents

再生装置

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JP3097261B2
JP3097261B2 JP04007758A JP775892A JP3097261B2 JP 3097261 B2 JP3097261 B2 JP 3097261B2 JP 04007758 A JP04007758 A JP 04007758A JP 775892 A JP775892 A JP 775892A JP 3097261 B2 JP3097261 B2 JP 3097261B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気テープに傾
斜して順次形成されたトラックに記録されたデジタルデ
ータを、回転ヘッドでトラッキング制御することなく再
生する再生装置に適用して好適な再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルオーディオ信号などのデジタル
データを磁気テープに記録し再生することのできる記録
・再生装置として、データの記録トラックをトラッキン
グ制御することなく良好に再生できるようにしたものが
開発されている。このような再生方式は、ノントラッキ
ング方式などと称されるもので、この方式について説明
すると、ヘリカルスキャン型の回転磁気ヘッドにより磁
気テープにデータを記録すると、図9に示すように、磁
気テープの長手方向とは傾斜したトラックが順次形成さ
れ、再生時には、通常はそれぞれの傾斜トラックを回転
磁気ヘッドが正確に走査するようにトラッキング制御す
る必要がある。例えば、所定のトラックTaを走査する
磁気ヘッドは、トラックTaのほぼ中心を通過する破線
0 で示す軌跡となるように、トラッキング制御され
る。
【0003】これに対し、トラッキング制御せずに再生
させる方式の場合には、例えば図9に実線t1 ,t2
3 ,t4 ‥‥で示す軌跡で再生させ、トラックの傾斜
角と走査角とを正確には一致させない(即ち一致させる
制御を行わない)。そして、このような軌跡で再生され
た信号を、図10に示すように、テープ再生部1で再生
処理をした後、バッファメモリ2に供給し、このバッフ
ァメモリ2に一旦記憶させる。この場合、各トラックの
記録データには、トラック番号を示すトラックアドレス
とトラック内の記録位置を示すブロックアドレスが付与
され、トラックアドレス毎に異なるエリアに記憶させ
る。
【0004】このようにすることで、例えばトラックT
aの記録データは、始端部(下端部)に記録されたデー
タが軌跡t1 で走査されたときに再生されてメモリ2に
記憶され、中間部に記録されたデータが軌跡t2 又はt
3 で走査されたときに再生されてメモリ2に記憶され、
終端部(上端部)に記録されたデータが軌跡t4 で走査
されたときに再生されてメモリ2の該当したアドレスに
記憶される。従って、このトラックTaの近傍の走査が
終了した後に、このトラックTaに対応したアドレスに
記憶されたデータをブロックアドレス順にバッファメモ
リ2から読出すことで、トラックTaの記録データを正
確に再生することができる。
【0005】このようにして各トラックの記録データ
を、バッファメモリ2からはトラック順に一定の伝送レ
ートで読出して復調処理回路3に供給し、各種復調処理
やアナログ変換処理(オーディオ信号の場合)などを行
って、出力端子4から出力させる。このようにバッファ
メモリを使用してトラッキング制御せずに再生すること
で、テープの走行系などの構成が非常に簡単になる利益
がある。
【0006】ここで、バッファメモリ2からはトラック
順に一定の伝送レートで読出す必要があるので、バッフ
ァメモリ2に記憶されているデータ量(即ち磁気テープ
から再生するデータ量)を良好に制御する必要がある。
即ち、現在磁気ヘッドで再生されてバッファメモリに書
込まれているトラックアドレスと、バッファメモリから
読出されているトラックアドレスとの間を、ほぼ一定に
保つことで、最終的に出力されるデータの伝送レートを
一定に保つことが可能になり、バッファメモリに書込ま
れているトラックアドレスと読出されているトラックア
ドレスとが接近しすぎると、1トラック分のデータが全
て再生される前にバッファメモリから読出されて、デー
タの一部が欠落してしまう。逆に、バッファメモリに書
込まれているトラックアドレスと読出されているトラッ
クアドレスとが離れ過ぎると、バッファメモリのデータ
記憶容量を越えてしまい、この場合にも記録データの一
部が欠落してしまう。
【0007】従って、ノントラッキング方式の場合に
は、バッファメモリのデータ記憶状態に対応して磁気テ
ープからのデータ再生速度を制御して、バッファメモリ
のデータ記憶量を一定範囲内に収める必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、磁気テープ
からのデータ再生状態は、トラッキング制御をしない状
態で行われるので、再生したデータのトラックアドレス
と、メモリに記憶されているデータのトラックアドレス
とを、簡単に比較することはできない不都合があった。
即ち、トラッキング制御をしない状態で実際にデータが
再生される状態を図11に示すと、図11のAに示すエ
ンベロープ波形は、トラッキング制御をしない磁気ヘッ
ドで再生されるエンベロープ波形を示し、この図11の
Aに示す波形a,bは、それぞれアジマス角が異なる一
方と他方の回転磁気ヘッドで再生したものを示す。
【0009】ここで、一方のヘッドで再生した波形aの
信号よりトラックアドレスを検出して、図11のBに示
すように、アドレス1,3,5,7,9と1トラックお
きに5トラックのアドレスが検出されたとする。また、
他方のヘッドで再生した波形bの信号よりトラックアド
レスを検出して、図11のBに示すように、アドレス
2,4,6,8,10と1トラックおきに5トラックの
アドレスが検出されたとする。
【0010】そして、このようにして再生されるデータ
が図12に示すようにバッファメモリに記憶されている
とする。この図12に示すバッファメモリは、32トラ
ック分の再生データを記憶する容量を有し、32トラッ
クに対応して0〜31のエリアが用意されている。そし
て、図12において、ハッチングを付して示すエリア
は、書込まれたデータがまだ読出されていないエリアを
示し、三角で示すエリアは、データが書込み中(即ち1
トラック分のデータがまだ揃っていないエリア)を示
す。ここでは、アドレス16からアドレス24までの9
トラックのデータがランダムに書込まれている最中であ
る。また、バッファメモリからの読出しは、アドレス5
に記憶されたトラックのデータとなっている。
【0011】この状態で、バッファメモリの残量として
は、書込み状態が不完全なトラックまで含めると、読出
し中のアドレス5から書込み中のアドレス24までとし
て考えることができ、完全に書込まれたエリアだけを考
えると、読出し中のアドレス5からアドレス15までと
して考えることもできる(図12に矢印で示した残量の
範囲はこの場合)。何れにしても、バッファメモリには
一定範囲のデータ残量を設けるのが望ましいのは上述し
た通りであるが、データの再生状態自体は、トラッキン
グ制御が行われていないので変動があり、書込み中のト
ラック数が、常時図12に示すように9トラック前後で
あるとは限らない。例えば、磁気テープに形成されたト
ラックの傾斜角と、再生ヘッドの走査角とのずれが大き
くなったときには、10数トラックのデータが同時に書
込み中であることも考えられ、このように書込み状態が
不完全なトラック数が多くなると、バッファメモリの空
きエリアが少なくなってしまい、最悪の場合にはバッフ
ァメモリのエリアが不足する事態が発生してしまう。従
って、このようなときには、完全に書込まれたエリア
(図12ではアドレス5からアドレス15まで)のトラ
ック数を少なくして、空きエリアを確保する必要があ
る。ところが、1トラック分のデータが完全に書込まれ
たエリアの数を少なくすると、逆にバッファメモリから
の読出しに余裕がなくなってしまう。
【0012】このように、一義的にバッファメモリのデ
ータ残量を決めてしまうと、良好な制御が困難になる不
都合があった。従って、図11に示すように、再生信号
から検出された全てのトラックアドレスを考慮した上
で、バッファメモリのデータ残量が適正になるように再
生速度の制御を行うのが望ましい。ところが、再生ヘッ
ドが1走査する毎に検出されるトラックアドレスの数は
図11に示すように非常に多く、この検出された全ての
トラックアドレスを使用して制御のための演算を行うよ
うにすると、テープ走行などの再生速度の制御として、
非常に複雑な演算を行う必要が生じ、制御のための回路
の規模が大きくなってしまうと共に、この制御に必要な
電力消費量も増大させてしまう。
【0013】本発明はかかる点に鑑み、簡単な構成でバ
ッファメモリのデータ残量を適正に制御できるこの種の
再生装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、傾斜したトラ
ックが長手方向に対して順次形成され、上記傾斜トラッ
クにはトラックアドレスが付与されているテープ状記録
媒体に記録されたデータをトラッキング制御することな
く再生する再生装置は、上記テープ状記録媒体が巻架さ
れた回転ヘッドと、上記回転ヘッドにて再生された再生
データからトラックアドレスを分離するアドレスデータ
分離手段と、上記アドレスデータ分離手段にてトラック
アドレスが分離された再生データを蓄積するメモリ手段
と、上記アドレスデータ分離手段にて分離されたトラッ
クアドレスを上記回転ヘッドが1トラックを走査する少
なくとも2箇所でサンプリングするサンプリング手段
と、上記サンプリング手段にてサンプリングされたトラ
ックアドレスに基づいて所定の演算を行なう演算手段
と、上記演算手段の結果に応じて上記メモリ手段に蓄積
されているデータ量が変動許容範囲内に収まるように上
記テープ状記録媒体を送るキャプスタンモータの駆動を
制御する制御手段とを備えてなるものである。
【0015】
【0016】
【0017】
【作用】本発明によると、再生されるトラックアドレス
をサンプリングしてデータ再生速度のサーボ制御に使用
することで、サーボ制御に使用するトラックアドレスの
データ量を少なくすることができ、少ないデータ量のア
ドレスデータを使用して、テープの走行系などの良好な
サーボ制御が可能になる。
【0018】また本発明によると、設定値と実際の記憶
データ量との差に応じて、誤差信号のサーボ制御部への
帰還利得を変化させるようにしたことで、誤差量が大き
いときには、速くサーボ系を安定させることが可能にな
る。
【0019】さらにまた本発明によると、各サンプリン
グ点での誤差信号毎に帰還利得を変化させたことで、サ
ンプリングされたアドレスデータ毎に適切な処理が行わ
れ、より速くサーボ系を安定させることが可能になる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜図6を参
照して説明する。
【0021】本例においては、ノントラッキング方式に
より磁気テープにデジタルオーディオ信号の記録・再生
が行われる記録・再生装置に適用したもので、図1に再
生系のシステム構成を示す。この図1において、10は
磁気テープを示し、この磁気テープ10には傾斜したト
ラックが順次形成されてデジタルオーディオデータが記
録されているものとする。この磁気テープ10の記録デ
ータを、回転ヘッドドラムに取付けられた回転磁気ヘッ
ド11で再生し、再生処理回路12に供給して、各種再
生処理を行う。この場合、回転磁気ヘッド11は、回転
ヘッドドラムにAチャンネルのヘッドとBチャンネルの
ヘッドとの2個取付けられ、各チャンネルの磁気ヘッド
11でアジマス角を変えてある。そして、処理された再
生データを、アドレスデータ分離回路13に供給し、再
生データに含まれるアドレスデータ(トラックアドレ
ス,ブロックアドレスなど)を分離する。そして、アド
レスデータ分離回路13でアドレスデータが除去された
再生データを、バッファメモリ14に供給して記憶させ
る。
【0022】また、アドレスデータ分離回路13で分離
されたアドレスデータをバッファ制御部15とアドレス
データサンプリング回路16とに供給する。そして、バ
ッファ制御部15では、供給されるアドレスデータによ
り、バッファメモリ14への再生データの書込みアドレ
スを制御する。即ち、アドレスデータに含まれるトラッ
クアドレスとブロックアドレスとで示されるエリアに記
憶させる。この場合、バッファメモリ14には32トラ
ック分のデータが記憶できる容量があり、トラックアド
レスを32で割った場合の剰余値を、記憶エリアとす
る。従って、32の記憶エリアに循環的に記憶される。
そして、1トラック分の記憶エリア内は、ブロックアド
レスに対応してエリアが分割され、対応したブロックア
ドレスが付与されたデータが記憶される。
【0023】そして、アドレスデータサンプリング回路
16では、供給されるトラックアドレスをサンプリング
する。このサンプリングとしては、1個の回転磁気ヘッ
ド11が磁気テープ上を1回走査する毎に出力される一
連のデータに対して、決められたタイミングで2箇所サ
ンプリングが行われる。このサンプリングタイミング
は、再生速度に関するサーボ制御を行う演算処理部17
の制御で行われ、各磁気ヘッド11が磁気テープ上を走
査し始めたときと、走査し終わるときにサンプリングさ
れるようにしてある。このようにしてサンプリングされ
たアドレスデータを、演算処理部17に供給する。
【0024】そして、演算処理部17では、このサンプ
リングされたアドレスデータに基づいた後述する演算処
理で、再生状態の判断を行い、判断された再生状態に応
じてキャプスタンモータの駆動回路21に制御信号を供
給する。そして、駆動回路21からの駆動信号の供給
で、キャプスタンモータ22がキャプスタン23を回転
させ、磁気テープ10をキャプスタン23の回転速度に
対応した速度で走行させる。
【0025】次に、このキャプスタンモータ22を回転
駆動させるためのサーボ制御系(即ち演算処理部17を
臨む構成)の詳細な構成について、図2,図3を用いて
説明する。まず、図2によりサンプリングされたトラッ
クアドレスの処理構成について説明すると、アドレスデ
ータサンプリング回路16では、1個の回転磁気ヘッド
11が磁気テープ上を1回走査する毎に2箇所でサンプ
リングが行われ、1個の回転ドラムにはそれぞれアジマ
ス角が異なる2個の回転磁気ヘッドが取付けられている
ので、回転ドラムが1回転する毎に4回のサンプリング
が行われ、この4個のサンプリングデータを、演算処理
部17内の除算回路31に供給する。除算回路31で
は、供給されるそれぞれのトラックアドレスを32で割
り、このときの剰余値をメモリの書込みアドレスとす
る。そして、この書込みアドレス(剰余値)を減算器3
2に供給する。そして、バッファ制御部15側のバッフ
ァ読出しアドレス生成回路33から供給される読出しア
ドレスを減算器32に供給し、書込みアドレスから読出
しアドレスを減算する。このときの減算値が、バッファ
メモリ14に残っているデータ量に相当するものにな
る。但し、ノントラッキング方式による再生であるの
で、書込み状態が不完全なトラックもある。
【0026】そして、この減算器32が出力する減算値
を、さらに別の減算器34に供給する。そして、バッフ
ァ残量目標値発生回路35が出力するバッファ残量の目
標値を、減算器34に供給する。この場合、バッファ残
量目標値発生回路35には、予めバッファ残量の目標値
がセットしてある。ここでは、バッファの記憶容量の1
/2を目標値とし、バッファメモリ14に容量の1/2
のデータ(即ち16トラック分のデータ)が記憶されて
いるのが、望ましい状態であるとする。そして、減算器
34で、減算器32の出力からバッファ残量の目標値を
減算する。このときの減算値が、バッファ残量の目標値
と実際の残量との差(誤差値)の概略値になる。そし
て、減算値を非線形増幅回路36に供給する。
【0027】この非線形増幅回路36は、供給される値
に応じて増幅率を変える処理が行われる増幅回路で、例
えば図4に示すような非線形増幅処理が行われる。即
ち、誤差値を中心にして一定値C1とC2とで決まる範
囲では、一定の増幅率αでの増幅が行われ、このC1,
C2で決まる範囲を越えたときには、この増幅率αより
も高い増幅率βでの増幅が行われ、折れ線増幅となる。
この増幅状態を数式で示すと、以下のようになる。ここ
で、非線形増幅回路36に供給される誤差値をX,増幅
回路36の増幅出力をYとする。
【0028】
【数1】 Y=αX {C1≦X≦C2}
【0029】
【数2】 Y=βX+C2(α−β) {C2<X}
【0030】
【数3】 Y=βX+C1(α−β) {X<C1}
【0031】このように、誤差値XがC1,C2で示さ
れる範囲内では〔数1〕式で示される増幅が行われ、誤
差値XがC1,C2を越えると〔数2〕式又は〔数3〕
式で示される増幅が行われ、増幅率が変化する折れ線増
幅が行われる。なお、増幅率を変化させる点C1,C2
は、例えばバッファのデータ残量について一定の許容範
囲が設定されるとき、この許容範囲を越える点に設定す
る。
【0032】そして、非線形増幅回路36の出力を、ロ
ーパスフィルタ37を介して速度帰還利得増幅回路38
に供給し、磁気テープ10の走行速度制御のための増幅
を行う。また、非線形増幅回路36の出力を、ローパス
フィルタ37を介して累積計算回路39に供給し、この
累積計算回路39の出力を位相帰還利得増幅回路40に
供給し、磁気テープ10の位相制御のための増幅を行
う。そして、両増幅回路38,40の出力を加算器41
で加算して、バッファ内部データ残量制御帰還データと
して端子42に供給する。
【0033】そして、この端子42に得られる残量制御
帰還データを、図3に示すキャプスタンサーボ制御のた
めの回路に供給する。即ち、端子42に得られる信号を
加算器71に供給し、この加算器71で目標値発生回路
65から供給されるバッファ残量の目標値を加算する。
そして、この加算出力を切換スイッチ72の一方の固定
接点に、速度(周期)基準時刻データとして供給する。
また、加算器71の加算出力を別の加算器73に供給
し、この加算器73で累積計算回路74の出力と加算す
る。そして、この加算器73の出力を累積計算回路74
に供給すると共に、切換スイッチ75の一方の固定接点
に、位相基準時刻データとして供給する。
【0034】ここで、切換スイッチ72,75は、記録
時と再生時とで切換えが行われるスイッチで、再生時に
は可動接点が一方の固定接点側と接続状態になり、記録
時には他方の固定接点と接続状態になる。そして、切換
スイッチ72の可動接点に得られる信号を加算器51に
供給し、切換スイッチ75の可動接点に得られる信号を
加算器52に供給する。
【0035】この加算器51,52では、切換スイッチ
72,75側から供給される速度基準時刻データ,位相
基準時刻データと、キャプスタンの回転に応じた信号と
の加算処理が行われる。即ち、図3において、53は周
波数発生器(FG)を示し、この周波数発生器53は、
キャプスタンを回転駆動させるキャプスタンモータ22
の回転に応じた周波数信号が出力される。そして、この
周波数発生器53の出力をカウンタ54に供給し、この
カウンタ54でのカウントによりキャプスタンの回転量
(即ち磁気テープの走行量)を検出する。そして、この
カウンタ54のカウントデータを加算器51,52に供
給する。そして、それぞれの加算器51,52でカウン
トデータに切換スイッチ72,75側から供給される信
号を加算する。
【0036】そして、加算器51の出力を速度帰還利得
増幅回路55に供給する。また、加算器52の出力を位
相帰還利得増幅回路56に供給する。そして、両増幅回
路55,56の出力を加算器57に供給して加算し、加
算出力を別の加算器58に供給する。そして、この加算
器58で、端子59に得られるオフセット信号(オフセ
ット電圧)を加算する。そして、オフセット信号が加算
された加算器58の出力を、電源電圧校正回路60に供
給する。この電源電圧校正回路60では、電源電圧に応
じた制御データの校正が行われる。即ち、端子61に得
られる電源電圧Vccを、アナログ/デジタル変換器62
に供給して、電源電圧に応じたデジタルデータとし、こ
のデジタルデータを電源電圧校正回路60に供給する。
そして、供給される電源電圧のデータに応じて、加算器
58の出力の校正を行い、校正された信号をPWM回路
63に供給する。このPWM回路63では、供給される
信号の電位に応じたPWM波(パルス幅変調波)を発生
させる回路で、PWM回路63が出力するPWM波をキ
ャプスタンモータの駆動回路21に供給し、キャプスタ
ンモータ22を駆動させる。
【0037】この説明では、再生時の構成について説明
したが、記録時には切換スイッチ72,75が切換わ
り、加算器51,52に供給される速度基準時刻デー
タ,位相基準時刻データとして、別の信号が供給され
る。即ち、カウンタ54が出力するキャプスタンの回転
に応じたカウントデータを、加算器66に供給し、この
加算器66で目標値発生回路65から供給されるバッフ
ァ残量の目標値を加算する。そして、加算器66の加算
出力を、速度基準時刻データとして切換スイッチ72の
他方の固定接点に供給する。
【0038】さらに記録時には、目標値発生回路65が
出力するバッファ残量の目標値のデータを、加算器67
に供給し、この加算器67で累積計算回路68の出力と
加算し、加算信号を累積計算回路68に供給すると共
に、位相基準時刻データとして切換スイッチ75の他方
の固定接点に供給する。
【0039】そして、この記録時には、それぞれの切換
スイッチ72,75の他方の固定接点に得られる基準時
刻データを加算器51,52側に供給する。
【0040】このように構成したことで、磁気テープ1
0に記録されたデータを再生するときには、この磁気テ
ープ10より再生したデータのバッファメモリ14への
データ書込み状態に応じてキャプスタン23の回転駆動
が制御される。また、磁気テープ10にデータを記録す
るときには、キャプスタン23を一定状態で回転させる
ように通常のサーボ制御が行われる。
【0041】ここで、再生時のバッファメモリ14への
データ書込み状態に応じた制御について、メモリ14の
実際のデータ書込み状態を参照して説明すると、本例の
バッファメモリ14では、図5に示すように、32のエ
リアで32トラック分の再生データを記憶できる容量を
有している。従って、各1エリアで1トラック分のデー
タが記憶できる。そして、この32エリアの内の中央の
エリアまでデータが書込まれている状態(即ち16トラ
ック分データが書込まれた状態)を基準とすると、この
基準状態に対し±3エリアまでの変動を変動許容範囲と
する。そして、この変動許容範囲を越えた部分をオーバ
ーフローマージン又はアンダーフローマージンとする。
【0042】そして本例では、この再生時にバッファメ
モリ14に書込まれているデータ量が、変動許容範囲内
になるように制御されるものである。ここで、実際にデ
ータが書込まれているエリアは、再生の進行により変化
する。即ち、例えば図6のA〜Iは、4トラックずつ再
生トラックが進行している状態を示し、ハッチングを付
して示すエリアが、再生データが書込まれて未だ読出さ
れていないエリアを示す。この図6に示すように、常に
データが書込まれたエリアが16エリア程度で、書込み
速度と読出し速度とがほぼ等しいのが好ましいが、実際
にはノントラッキング方式による再生であるので、1ト
ラックずつデータが書込まれるのではなく、単純な制御
が困難であることは従来技術として記載した通りである
が、本例においては、アドレスデータサンプリング回路
16で磁気ヘッドが1走査する毎に2箇所でトラックア
ドレスをサンプリングするようにしたので、良好な再生
速度の制御が可能になる。
【0043】即ち、再生される全てのトラックアドレス
のデータを図2,図3に示すサーボ制御系に供給して、
キャプスタンモータ22のサーボ制御を行うようにする
と、膨大な数のアドレスデータが各回路に供給されて、
演算処理が膨大なものになる。これに対し、図2に示す
回路でのバッファ内部データ残量制御帰還データの作成
処理は、サンプリングタイミング毎に行われるので、磁
気ヘッドが1走査する毎に2回だけであり、回転ヘッド
ドラムが1回転する毎に4回の残量制御帰還データの作
成処理が行われるだけであり、演算処理などの回路の負
担が大幅に低減する。この場合、特に磁気ヘッドが1走
査する毎に、その走査の始端部と終端部の近傍でサンプ
リングするようにしたので、再生されるトラックアドレ
スの内のほぼ先頭アドレスと後端アドレスとが判り、磁
気ヘッドが走査する軌跡のトラック跨ぎ状態を判断する
ことができ、良好な磁気テープ10の走行速度の制御、
即ちデータの再生速度の制御が行われる。
【0044】また、バッファ内部データ残量制御帰還デ
ータを作成する際に、非線形増幅回路36での図4に示
すような非線形増幅処理が行われることで、高速に安定
させる制御が行われる。即ち、バッファメモリ14への
データ書込み状態が、図5に示す変動許容範囲を越えて
オーバーフローマージン又はアンダーフローマージンの
範囲となっているときには、非線形増幅回路36での増
幅率が高くなって、速く変動許容範囲内に収束させるサ
ーボ制御が行われることになる。このため、バッファメ
モリ14へのデータの書込み状態として、全てのエリア
にデータが書込まれたフル状態や、逆に書込みが遅れて
全く書込まれてない空状態になる事態の発生が、極力阻
止されることになり、安定した再生速度の制御が行われ
ることになる。
【0045】なお、上述実施例においては、サンプリン
グされたトラックアドレス毎に、バッファ内部データ残
量制御帰還データの作成処理を行うようにしたが、サン
プリングされたトラックアドレスデータを最初に平均化
してから処理するようにしても良い。即ち、例えば図7
に示すように、アドレスサンプリング回路16でサンプ
リングされた4つのトラックアドレス(この4つのトラ
ックアドレスは回転ヘッドドラムの1回転でサンプリン
グされるデータ)を、平均化回路16aに供給し、この
平均化回路16aで平滑処理などにより平均化させる。
そして、平均化されたトラックアドレスデータを、除算
回路31に供給し、以後はこの平均化されたトラックア
ドレスデータに基づいて図2の回路と同様なバッファ内
部データ残量制御帰還データを作成する処理を行う。こ
の場合、非線形増幅回路36で非線形増幅も行う。そし
て、この平均化されたトラックアドレスデータに基づい
たバッファ内部データ残量制御帰還データを、図3に示
すサーボ制御系に供給して、再生速度の制御を行う。
【0046】このように平均化されたトラックアドレス
データに基づいたバッファ内部データ残量制御帰還デー
タを、回転ヘッドドラムの1回転毎に1回サーボ系に供
給するようにしたことで、より演算処理などの回路の負
担が低減する。
【0047】また、図2に示すように平均化をしないで
各サンプリングデータを処理する場合に、それぞれのト
ラックアドレスのサンプリングデータを個別に非線形増
幅処理してからバッファ内部データ残量制御帰還データ
を作成するようにしても良い。即ち、例えば図8に示す
ように、アドレスデータサンプリング回路16がドラム
の1回転毎に出力する4つのサンプリングデータを、そ
れぞれ個別の除算回路31a,31b,31c,31d
に供給し、それぞれの回路31a〜31dで32で割っ
た場合の剰余値を得る除算処理を行う。
【0048】そして、各除算回路31a〜31dの出力
を減算器32a,32b,32c,32dに供給し、そ
れぞれの減算器32a〜32dでバッファ読出しアドレ
ス発生回路33から供給される読出しアドレス値を減算
する。そして、各減算器32a〜32dの出力を、別の
減算器34a,34b,34c,34dに供給し、それ
ぞれの減算器34a〜34dでバッファ残量目標値発生
回路35から供給される読出しアドレス値を減算する。
そして、各減算器34a〜34dの出力を、それぞれ別
の非線形増幅回路36a,36b,36c,36dに供
給し、個別に非線形増幅処理を行う。この場合の各非線
形増幅回路36a〜36dで行われる非線形増幅処理
は、例えば図4に示した折れ線増幅が考えられる。
【0049】そして、各非線形増幅回路36a〜36d
で非線形増幅処理されたデータを、切換スイッチ43の
それぞれ別の固定接点に供給する。この切換スイッチ4
3は、それぞれの固定接点に非線形増幅処理されたデー
タが得られるタイミングで、可動接点の切換えを順次行
うスイッチで、この切換スイッチ43の可動接点に得ら
れるデータを、ローパスフィルタ37に供給する。そし
て、以後は図2の回路と同様に、速度帰還増幅処理及び
位相帰還増幅処理を行い、バッファ内部データ残量制御
帰還データを端子42に得る。
【0050】このようにして個別に非線形増幅処理を行
ってから1系統の信号にすることで、非線形増幅処理が
より個々のデータに対して適切に行われることになり、
より安定した制御が可能になる。
【0051】なお、上述実施例においては、キャプスタ
ンの制御による磁気テープの走行速度の制御で、データ
の再生速度の制御を行ってバッファメモリの残量制御を
行うようにしたが、キャプスタン以外の手段によりデー
タの再生速度の制御を行うようにしても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、再生されるトラックア
ドレスをサンプリングしてデータ再生速度のサーボ制御
に使用することで、サーボ制御に使用するトラックアド
レスのデータ量を少なくすることができ、少ないデータ
量のアドレスデータを使用して、テープの走行系などの
良好なサーボ制御が可能になる。
【0053】また本発明によると、設定値と実際の記憶
データ量との差に応じて、誤差信号のサーボ制御部への
帰還利得を変化させる非線形増幅処理を行うようにした
ことで、誤差量が大きいときにも速くサーボ系を安定さ
せることができ、安定したサーボ制御が可能になる。
【0054】さらにまた本発明によると、各サンプリン
グ点での誤差信号毎に帰還利得を変化させる独立非線形
増幅処理を行うようにしたことで、サンプリングされた
アドレスデータ毎に適切な処理が行われ、より安定した
サーボ制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるシステム構成図であ
る。
【図2】一実施例によるトラックアドレスに基づいた制
御部の構成図である。
【図3】一実施例によるサーボ系を示す構成図である。
【図4】一実施例による非線形処理を示す説明図であ
る。
【図5】一実施例によるバッファメモリのエリア設定状
態の説明図である。
【図6】一実施例によるバッファメモリのデータ入出力
状態を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施例によるトラックアドレスに
基づいた制御部を示す構成図である。
【図8】本発明の他の実施例によるトラックアドレスに
基づいた制御部を示す構成図である。
【図9】ノントラッキング方式の説明に供する説明図で
ある。
【図10】ノントラッキング方式による再生装置を示す
構成図である。
【図11】ノントラッキング方式による再生状態を示す
タイミング図である。
【図12】ノントラッキング方式によるバッファメモリ
の記憶状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 磁気テープ 11 回転磁気ヘッド 13 アドレスデータ分離回路 14 バッファメモリ 15 バッファ制御部 16 アドレスデータサンプリング回路 16a 平均化回路 17 演算処理部 23 キャプスタン 36,36a,36b,36c,36d 非線形増幅回
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−151659(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/467

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜したトラックが長手方向に対して順
    次形成され、上記傾斜トラックにはトラックアドレスが
    付与されているテープ状記録媒体に記録されたデータを
    トラッキング制御することなく再生する再生装置は、 上記テープ状記録媒体が巻架された回転ヘッドと、 上記回転ヘッドにて再生された再生データからトラック
    アドレスを分離するアドレスデータが分離手段と、 上記アドレスデータ分離手段にてトラックアドレスが分
    離された再生データを蓄積するメモリ手段と、 上記アドレスデータ分離手段にて分離されたトラックア
    ドレスを上記回転ヘッドが1トラックを走査する少なく
    とも2箇所でサンプリングするサンプリング手段と、 上記サンプリング手段にてサンプリングされたトラック
    アドレスに基づいて所定の演算を行なう演算手段と、 上記演算手段の結果に応じて上記メモリ手段に蓄積され
    ているデータ量が変動許容範囲内に収まるように上記テ
    ープ状記録媒体を送るキャプスタンモータの駆動を制御
    する制御手段とを備えてなる再生装置。
  2. 【請求項2】 上記回転ヘッドが1トラックを走査する
    少なくとも2箇所は、走査トラックの先頭部と終端部近
    傍であることを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  3. 【請求項3】 上記メモリ手段に記憶されるデータ量の
    目標値を予め設定し、上記設定値と実際の記憶データ量
    との差違を誤差信号として上記テープ状記録媒体を送る
    キャプスタンモータの駆動を制御し、上記設定値と実際
    の記憶データ量との差に応じて上記誤差信号の帰還利得
    を制御することを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 上記サンプリング手段にてサンプリング
    されたトラックアドレス毎に目標とするトラックアドレ
    スとの差を求め、各々のサンプリング点の誤差信号毎
    に、上記誤差信号のレベルに応じて帰還利得を変化させ
    た上で、サンプリングタイミングで各々の誤差信号を切
    換えて上記テープ状記録媒体を送るキャプスタンモータ
    の駆動の制御を行なうようにした請求項1記載の再生装
    置。
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