JP3096791B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動パワーステアリング
装置に関し、特に操舵感覚の向上を図った電動パワース
テアリング装置を提案するものである。
【0002】
【従来の技術】電動パワーステアリング装置は電動機で
操舵助勢力を舵取機構に与えるものであるが、高速走行
時には自然な操舵感覚が得られるように電動機と操舵機
構との間に介装したクラッチを切って助勢を行わないよ
うにしている。このクラッチの入,切に伴う操舵力が急
変するのを避けるためにクラッチ操作時に電動機駆動電
流を制限する手段を設けている。
【0003】図1は従来の電動パワーステアリング装置
の要部の機能ブロック図である。トルクセンサ1は舵輪
と舵取機構との間に介装したトーションバーのねじれか
ら操舵トルクを検出するものであり、その検出トルクが
助勢特性電流値決定部2、慣性補償電流値決定部3へ与
えられる。助勢特性電流値決定部2はトルク−助勢特性
電流値の関係を記憶しており、トルクセンサ1の検出ト
ルクの大小に応じて助勢力を大小とするような電流値を
決定するものであり、この決定は車速等、他の要素にも
支配される。慣性補償電流値決定部3はトルク−慣性補
償電流値の関係を記憶しており、検出したトルクから電
動機の慣性による操舵力の重さを補償するための電流値
を決定するものである。助勢特性電流値は静的制御のた
めのものであるのに対し、慣性補償電流は動的制御のた
めのものである。両決定部2,3の出力は加算器4へ与
えられ加算され、リミッタ5を介して電動機駆動回路6
へ与えられる。
【0004】リミッタ5はクラッチ入,切の変更の際に
動作するものであり、クラッチ入→切時についてみると
図2のようにクラッチ切に先立ち漸減するようになって
いる。即ち図2(b) にあるようにクラッチ電流がオン
(クラッチ入) からオフ (クラッチ切) へ変化するもの
とすると、リミッタ5は、この変化タイミングT1 に先
立ってT0 時点から、それまでの加算器4出力からタイ
ミングT1 で0となるように直線的に減少をする出力と
する〔図2(a) 〕。なおクラッチ切→入の場合のリミッ
タ5出力はクラッチ電流がオフからオンになった時点か
ら漸増する図2(a) とは逆のパターンを示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなリミッタ5
を設けることでクラッチ入,切の変化の際の操舵感覚の
急変を防止するという目的は一応達せられるがT0 〜T
1 の間に操舵をするとひっかかり感が感じられ、不快な
操舵感覚を覚え、故障であるかの如き不安感にも襲われ
ることになる。
【0006】本発明者はその原因が慣性補償電流値をリ
ミッタ5により助勢特性電流値と同様に制限しているこ
とにあることを知見した。即ち電動機の慣性は車速(ク
ラッチの入,切の制御に影響し、また助勢特性電流値の
決定要因となる)には影響されないのに、助勢特性電流
値と同様にこれを減少させるのが不都合の原因となって
いるのである。
【0007】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たものであり、リミッタを助勢特性電流値側,慣性補償
電流値側の双方に各別に設けることで夫々に適した電流
抑制を行うようにして操舵感覚の向上を図った電動パワ
ーステアリング装置を提供することを第1の目的とす
る。また電動機のフリクション等に因るロストルクを補
償することでより操舵感覚に優れた電動パワーステアリ
ング装置を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動パワー
ステアリング装置は、操舵力をトルクセンサで検出し、
予め定めてあるトルク−助勢特性電流値の関係及びトル
ク−慣性補償電流値の関係と検出トルクとにより定まる
電流値で電動機を駆動し、電動機出力をクラッチを介し
て舵取機構へ伝えて操舵の助勢を行う一方、クラッチの
入,切の変更時に電動機の駆動電流を制限すべくなして
ある電動パワーステアリング装置において、前記クラッ
チの入,切の変更時にトルク−助勢特性電流値の関係で
定まる電流値を制限する手段と、トルク−慣性補償電流
値の関係で定まる電流値を制限する手段とを各別に設け
てあることを特徴とする。好ましくは前記トルク−助勢
特性電流値の関係で定まる電流値を制限する手段は電動
機のロストルク分を補償すべく定めたものである。
【0009】
【作用】慣性補償電流値が助勢特性電流値と独立して制
限され、クラッチ入,切の変更の際にも電動機の慣性補
償に適した電流を供給することが可能になり、前述した
操舵のひっかかり感が解消される。また電動機のフリク
ション等に因るロストルクを補償して特にクラッチ切→
入への変化時の操舵を軽やかなものとする。
【0010】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づい
て詳述する。図3は本発明の電動パワーステアリング装
置のブロック図である。図において7は本発明の要旨に
係る電動機制御を行うマイクロコンピュータであり、A/
D 変換部71, RAM 72, ROM 73を備えるワンチップ型であ
る。トルクセンサ1が検出した操舵トルクは増幅回路8
を介してA/D 変換部71へ入力される。図示しない車速セ
ンサ、エンジン回転計夫々からの車速信号及びエンジン
回転信号は入力インターフェース9を介してマイクロコ
ンピュータ7へ入力される。マイクロコンピュータ7は
これらの入力から後述するようにして電動機駆動電流を
決定して該当データをD/A 変換器10へ出力する。
【0011】D/A 変換器10のアナログ出力は電流制御回
路11へ入力され、この入力とフィードバック情報として
入力される電動機電流とで電動機駆動のためのPWM 波を
出力する。電動機駆動回路6はこのPWM 波によって電動
機12を駆動する。一方マイクロコンピュータ7は入力車
速信号に基づきクラッチの入,切を決定し、この制御信
号をクラッチ駆動回路13へ送り、これによって電動機と
舵取機構との間に介装したクラッチ14の入,切を制御さ
せる。その他15はウォッチドッグタイマでありマイクロ
コンピュータ7の異常を検出する。この異常を検出した
場合はフェイルリレー16を動作させ、電源への回路を遮
断することによって電動機12の駆動を停止すると共に、
クラッチ14を切る制御を行う。またマイクロコンピュー
タ7がトルク信号等の入力の異常を検出した場合にも同
様にフェイルリレー16を動作させる。
【0012】図4はマイクロコンピュータ7が行う電動
機駆動電流制御に係る機能ブロック図である。助勢特性
電流値決定部2はトルク−助勢特性電流値の関係を記憶
しており、トルクセンサ1が検出したトルクに基づい
て、これに見合った助勢を行うに必要な電動機電流値を
決定する。この決定には車速信号も関与する。
【0013】一方慣性補償電流値決定部3はトルク−慣
性補償電流値の関係を記憶しており、電動機12の慣性を
補償するために逐次得られるトルク信号により、助勢特
性電流値決定部2が決定した電流値に加算すべき電流値
を決定する。両電流値は夫々リミッタ51,52 にて特定の
条件の場合に制限される。クラッチの入, 切の変更の際
についてみると図5,6のように設定されている。まず
クラッチが切→入へ変更される場合、リミッタ51はクラ
ッチ14が切から入に切換わる時点、つまりクラッチ電流
がオンとなる時点T2 から適宜の時点T3 まで緩やかに
増大していく電流となるように制限をかける〔図5(a)
〕。これに対しリミッタ52はクラッチ電流がオンとな
る時点T2 まで0として、その後直ちに所定値に立上げ
るように制限をかける〔図5(b) 〕。
【0014】図6はクラッチ14が入→切に変更される場
合を示している。リミッタ51は図6(a) のように時点T
0 からクラッチ電流がオフになる時点T1 までの間に緩
やかに減少するように制限をかける。一方、リミッタ52
は図6(b) のように時点T1以後0とする。つまり慣性
補償電流は従来〔図6(b) に2点鎖線で示す〕と異なり
クラッチが切れるまでT0 時点以前の値を持続するから
電動機慣性を補償する電流がそのまま加えられクラッチ
切前の操舵にひっかかり感がなく、しかも助勢特性電流
は漸減されるからクラッチ切に伴う衝撃もない。これは
クラッチ入の場合についても同様である。
【0015】図7は本発明の他の実施例でリミッタ出力
をクラッチ切→入の場合について示すグラフである。こ
の実施例では図7(a) に示すようにクラッチ14入と同時
に電動機のロストルク分Lだけ直ちに与えるようにリミ
ッタ51の特性を定めておく。2点鎖線は図5(a) に対応
している。これによりクラッチが入った直後の助勢力が
ロストルク分を超えて与えられるのでより好ましい操舵
感覚が得られる。なおクラッチ入→切時も同様にロスト
ルク分だけ加えるようにしておくのがよい。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明による場合は操舵助
勢用の電動機と舵取機構との間に設けたクラッチの入,
切の変更に伴う操舵の衝撃を緩和すると共に、クラッチ
切直前又は入直後の操舵のひっかかり感を解消できる。
また操舵力助勢用の電動機のロストルク分を補償できク
ラッチ入直後の操舵力を軽快なものとすることができる
等本発明は操舵感覚の向上に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電動パワーステアリング装置の要部機能
ブロックである。
【図2】図1のリミッタ出力の説明図である。
【図3】本発明の電動パワーステアリング装置のブロッ
ク図である。
【図4】本発明の電動パワーステアリング装置の要部機
能ブロック図である。
【図5】本発明のリミッタ出力の説明図である。
【図6】本発明のリミッタ出力の説明図である。
【図7】本発明の他の実施例のリミッタ出力の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 トルクセンサ 2 助勢特性電流値決定部 3 慣性補償電流値決定部 4 加算器 51,52 リミッタ 12 電動機 14 クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 5/04 B62D 6/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵力をトルクセンサで検出し、予め定
    めてあるトルク−助勢特性電流値の関係及びトルク−慣
    性補償電流値の関係と検出トルクとにより定まる電流値
    で電動機を駆動し、電動機出力をクラッチを介して舵取
    機構へ伝えて操舵の助勢を行う一方、クラッチの入,切
    の変更時に電動機の駆動電流を制限すべくなしてある電
    動パワーステアリング装置において、 前記クラッチの入,切の変更時にトルク−助勢特性電流
    値の関係で定まる電流値を制限する手段と、トルク−慣
    性補償電流値の関係で定まる電流値を制限する手段とを
    各別に設けてあることを特徴とする電動パワーステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記トルク−助勢特性電流値の関係で定
    まる電流値を制限する手段は電動機のロストルク分を補
    償すべく定めてある請求項1記載の電動パワーステアリ
    ング装置。
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