JP3096720B2 - 人工砂浜・干潟等の造成地 - Google Patents

人工砂浜・干潟等の造成地

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JP3096720B2 JP08311714A JP31171496A JP3096720B2 JP 3096720 B2 JP3096720 B2 JP 3096720B2 JP 08311714 A JP08311714 A JP 08311714A JP 31171496 A JP31171496 A JP 31171496A JP 3096720 B2 JP3096720 B2 JP 3096720B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海、湖沼、河川等
の新設・既設の護岸の前面に造成する人工砂浜、干潟等
の造成地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海、湖沼、河川等の護岸は、コンクリー
トの壁状のものが多いが、これらの護岸に親水性を付与
し、また生物環境改善を図るために、該護岸の前面に砂
浜や干潟を人工的に造成することがある。
【0003】かかる人工の砂浜や干潟は、従来は例えば
図8に示すように護岸1の前面を例えば海4の側に向け
て砂3で埋め立てて人工の砂浜2を造成しており、この
場合、砂浜2や干潟としての状態を保持するには一般に
50/1以下の非常に緩い勾配で埋め立てる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8に示す従来の方法
では、護岸の前面から沖や対岸の方向に向かって長い範
囲を埋め立てることになり、水域が狭い場合はこのよう
な埋め立てによって当該水域や水路の使用が不可能とな
ることがある。また、埋め立てのための砂も大量のもの
が必要となり、コスト高となり、埋め立て作業も労力を
要する。
【0005】さらに、護岸の海や河川側の前面が垂直壁
で構成されていた場合は、埋め立てにより垂直壁が水と
接しなくなり、このため、直立型の壁に対応して生息し
ていた付着生物や魚などが消滅するおそれもある。
【0006】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、護岸の前面に砂浜や干潟を人工的に造成しようとす
る場合、人工砂浜や干潟を造成しても当該護岸に接する
水域が大幅に狭くなることがなく、水域や水路の使用に
支障をきたすことがなく、また、造成に必要な砂も少量
で足り、護岸の垂直壁に対応して生息していた付着生物
や魚などの生息に影響を及ぼすおそれもなく、生態を損
なわない人工砂浜・干潟等の造成地を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、護岸の前面に造成する人工砂浜や干潟等の造
成地で、枡状の構造体を護岸の前面に接してこれと平行
に前記護岸の長さ方向と同方向に階段状に連続させて潮
位に応じていずれかの構造体が水面位置に存在するよう
な深さにに造成し、枡状の構造体の内部に砂等の充填材
料を充填することを要旨とするものである。
【0008】また、枡状の構造体は底板を水底から離間
させて護岸から張り出すように突設し、底板を支柱で支
持することを要旨とするものである。
【0009】請求項1記載の本発明によれば、枡状の構
造体を護岸の前面に接してこれを平行に連続させて設け
ることで人工砂浜・干潟等を造成するから、沖や対岸の
方向に向けて長い範囲を埋め立てる必要がなく、水域や
水路が狭くなって使用が不可能となることがない。
【0010】また、砂等は枡状の構造物の内部に充填す
るから、砂の使用量も少なくてすむ。
【0011】さらに、枡状の構造体で造成することによ
り、護岸の前面に当該護岸と同様の垂直の壁を設けるこ
とができ、直立型の壁に対応して生息していた付着生物
や魚の生息を妨げることがない。
【0012】そして、枡状の構造体は護岸と平行に該護
岸の長さ方向と同方向に階段状に連続させて形成したか
ら、種々の深さの人工砂浜・干潟等を造成でき、潮位の
変化など種々の条件に対応できる。
【0013】請求項2記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、枡状の構造体は底板を水底から離間させて護
岸から張り出すように突設したから、底板の部分の厚さ
を薄くでき、コンクリートで構成する枡状の構造体に使
用するコンクリートの量を低減できて経済性の向上が図
れる。
【0014】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、護岸から張り出すように突設した枡状の構造
体の底板を支柱で支持することで、構造体の荷重を支持
でき強度を確保できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の人工砂浜・干
潟等の造成地の第1実施形態を示す斜視図、図2は同上
縦断側面図で、海4に構築されている護岸1の前面に造
成する場合について説明すると、護岸1の海4側の前面
の垂直面1aにこれと接して平行に底の浅い枡状の構造
体5を連続させて構築する。
【0016】構造体5は一例としてコンクリート製と
し、護岸1に対して適宜深さ位置に造成するものであ
り、図1に示す実施の形態では全体で昇り降りを繰り返
すような階段状に連続させて形成し、各構造体5の内部
に砂3等の充填材料を充填する。
【0017】各構造体5の段差は一例として30〜50cm
として、構造体5の海4の側に手摺り6などの落下防止
手段を設ける。
【0018】以上のようにして内部に砂3を詰めた枡状
の構造体5で人工の砂浜や干潟を造成する。かかる構造
体5は護岸1の前面にそってこれと平行に帯状に構築さ
れるから、海4の側に突出する範囲が狭く、水域や水路
を大幅に減少することがなく、該構造体5の内部に詰め
る砂3も少量で足りる。そして、構造体5の前面の壁面
によって垂直壁が形成されるから、護岸1の海4の側に
さらに人工の砂浜や干潟を造成しても直立壁に対応して
付着生物や魚がここに生息できる。
【0019】また、構造体5は階段状に設けることで、
潮位の変化などにより水面に高低が生じても、いずれか
の構造体5が水面の位置に存在することになり、種々の
深さに対処できる。
【0020】なお、使用目的、条件によっては図3、図
4の第2、第3実施形態のように構造体5を造成する深
さ位置を一定のものとして、この高さ位置で連続して構
造体5を構築することもできる。図3は例えば満潮時の
高い潮位を基準にしてこの潮位でも水がかぶらない高さ
に構造体5を構築したものであり、図4は干潮時のレベ
ルに合わせてこの高さに構造体5を構築したものであ
る。
【0021】さらに、第4実施形態として構造体5の上
面の高さ位置を比較的高所に設定する場合、図5に示す
ように構造体5の枡の深さを大きく形成して、底板の部
分を薄くすれば、構造体5の造成に使用するコンクリー
トの量を低減でき、経済的である。この場合、砂3の使
用量は大きくなるが、コンクリートよりも廉価であるか
ら経済性は確保できる。
【0022】同様に第5、第6実施形態として図6、図
7に示すように底板の部分を水底から離間させて構造体
5を護岸1から張り出すようにして造成すれば、コンク
リートの使用量だけでなく、砂3の使用量も低減でき
る。
【0023】なお、構造体5の垂直荷重に対して、第5
実施形態の場合は、底板の基部の厚みを大きくすること
により、また、第6実施形態の場合は、支柱7を水底か
ら立設してこれで構造体5の下部を支持することで強度
を確保する。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明の人工砂浜・干
潟等の造成地は、護岸の前面に砂浜や干潟を人工的に造
成しようとする場合、人工砂浜や干潟を造成しても当該
護岸に接する水域が大幅に狭くなることがなくて、水域
や水路の使用に支障をきたすことがなく、また、造成に
必要な砂も少量で足り、護岸の垂直壁に対応して生息し
ていた付着生物や魚などの生息に影響を及ぼすおそれも
なく、生態を損なわないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工砂浜・干潟等の造成地の第1実施
形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の人工砂浜・干潟等の造成地の第1実施
形態を示す縦断側面図である。
【図3】本発明の人工砂浜・干潟等の造成地の第2実施
形態を示す縦断側面図である。
【図4】本発明の人工砂浜・干潟等の造成地の第3実施
形態を示す縦断側面図である。
【図5】本発明の人工砂浜・干潟等の造成地の第4実施
形態を示す縦断側面図である。
【図6】本発明の人工砂浜・干潟等の造成地の第5実施
形態を示す縦断側面図である。
【図7】本発明の人工砂浜・干潟等の造成地の第6実施
形態を示す縦断側面図である。
【図8】従来の人工砂浜・干潟等の造成地を示す縦断側
面図である。
【符号の説明】
1…護岸 1…垂直壁 2…砂浜 3…砂 4…海 5…構造体 6…手摺り 7…支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平島 繁 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−38312(JP,A) 特公 平6−49967(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 1/00 - 3/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 護岸の前面に造成する人工砂浜や干潟等
    の造成地で、枡状の構造体を護岸の前面に接してこれと
    平行に前記護岸の長さ方向と同方向に階段状に連続させ
    て潮位に応じていずれかの構造体が水面位置に存在する
    ような深さに造成し、枡状の構造体の内部に砂等の充填
    材料を充填することを特徴とする人工砂浜・干潟等の造
    成地。
  2. 【請求項2】 枡状の構造体は底板を水底から離間させ
    て護岸から張り出すように突設する請求項1記載の人工
    砂浜・干潟等の造成地。
  3. 【請求項3】 枡状の構造体は底板を支柱で支持する請
    求項2記載の人工砂浜・干潟等の造成地。
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