JPH06101217A - 堤体用基盤 - Google Patents

堤体用基盤

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JPH06101217A
JPH06101217A JP27344292A JP27344292A JPH06101217A JP H06101217 A JPH06101217 A JP H06101217A JP 27344292 A JP27344292 A JP 27344292A JP 27344292 A JP27344292 A JP 27344292A JP H06101217 A JPH06101217 A JP H06101217A
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JP
Japan
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base
foundation
unit
sand
leg
Prior art date
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Pending
Application number
JP27344292A
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English (en)
Inventor
Shintaro Hotta
新太郎 堀田
Toshihide Tokue
俊秀 徳江
Masaru Mizuguchi
優 水口
Masaru Suzuki
大 鈴木
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BERUTORII KK
Original Assignee
BERUTORII KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 平面が長方形のコンクリート製基盤1の下面
に、基盤の内周とほぼ一致する脚部7を帯状に連続して
突設させ、該脚部の少なくとも基盤の内方に向いた側が
基部で太く、先端で細くなるように傾斜していると共
に、基板に穿孔6を設け、その上に堤体構築物を一体に
構築或いは載置する。 【効果】 大型ブロックを陸上で打設し、単に海中に投
下するのみで砂中に沈下していく力に抵抗するマウンド
を形成できる堤体用基盤ブロックが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は突堤、潜堤、離岸堤或い
は魚礁などと呼ばれる海岸構築物を海底に構築するにあ
たり、マウンド形成の手間を省略し、単に投下、敷設す
るのみでマウンドを形成し、以後、構築物が海底の砂中
に沈下していく現象を防止する堤体用基盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、突堤、潜堤、離岸堤或いは魚礁な
どの構築にあたっては、異形ブロックと呼ばれる多くの
凹凸を有するブロックを海中に積上げて構築したものが
多かった。この方法によると波動下で砂層が液状化し、
砂層の支持力が低下するため次第に沈下し、設計上の断
面を保ちその機能を保持するためには絶えず異形ブロッ
クを積足さねばならず、一般に露出断面の約3倍量の異
形ブロックが海底に沈下していると言われている。
【0003】また、構築物をより永久的に構築する場合
には、砂層上に単に載置せず砂層を整地し、砕石を敷設
して平坦なマウンドを形成した上でマウンド上に基礎を
構築し、離岸堤、その他の堤体本体を構築していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マウン
ドを形成する作業は海面下の作業であり、潜水夫に頼ら
ざるを得ない。更にたとえ潜水夫に頼っても、海中で砂
層を平坦化し、砕石を並べる作業は困難を極め、高度の
施工精度を得ることが不可能であった。そこで、大型ブ
ロックを陸上で打設し、単に海中に投下するのみで砂中
に沈下していく力に抵抗するマウンドを形成できる堤体
用基盤ブロックが求められていた。
【0005】
【課題解決の手段】本発明は上記課題を解決することを
目的とし、その構成は、平面が長方形のコンクリート製
基盤の下面に、基盤の内周とほぼ一致する脚部を帯状に
連続して突設させ、該脚部の少なくとも基盤の内方に向
いた側が基部で太く、先端で細くなるように傾斜してい
ると共に、基板に穿孔を設け、その上に堤体構築物を一
体に構築或いは載置したことを特徴とする。
【0006】本発明の基盤は100〜500ton から1
000ton 或いはそれ以上にも達する大型のコンクリー
ト製の基板である。この基板は表面が正方形ないし長方
形であり、強度的に充分な厚みを有し中央部に海底から
の圧力を逃がすための穿孔を有する。
【0007】海底構築物にあっては、海底の砂が液状化
するため沈下が著しく、沈下を防止するために、基板の
下面には基盤及びその上の海底構築物が砂中に沈下して
いく力に抵抗する脚部を設ける。本発明の脚部は基盤の
外周とほぼ一致する外周を有し、かつ帯状に連続して突
出し、底面図は基盤に外周と一致する縁取りを設けた形
状となる。脚部の内周面は45度±10度程度の傾斜を
有し、基部を広く、先端を狭くする。
【0008】一般に脚部の外周面は垂直であるが、場合
によっては傾斜を設けても差支えない。また、脚部の外
周面は基盤の外周面と一致して延出されているが、場合
によっては基盤の多少内方或いは外方から延出されてい
ても差支えない。
【0009】本発明の基盤は直接海底の砂面上或いは岩
盤上に載置する。また、載置すべき砂面を平坦化するた
めに海水ポンプを用いて砂面を浅く掘削し、当初より多
少沈下させた状態にして多数の基盤を同一のレベルに載
置していくことが好ましい。本発明の基盤は一定量沈下
すると沈下は止まり、平衡状態に達する。
【0010】本発明の基盤上には、離岸堤、堰堤、潜
堤、魚礁などの、全部または一部が海底に没した構築物
を一体に成形して海中に投下して構築することもでき
る。又、基盤を配列した後、上記構築物を載置していく
ことも可能である。
【0011】
【作用】本発明基盤の下面は周囲を囲繞する脚部を有
し、基盤下面の砂は脚部の傾斜面により、上部にいく程
面積が減少する断面台形状に囲繞されて拘束されること
になり、流動化が防止される。基盤に沈下する力が加わ
ると、台形状に周囲を拘束された砂の抵抗力も増大し、
ある程度沈下すると平衡状態に達し、それ以上の沈下が
防止される。したがって、マウンドを形成することな
く、単に砂上に載置或いは多少沈めて載置することによ
り、安定した基盤を形成することができ、更にこの上に
海底構造物を載置したり、予め基盤上に構造物を打設し
て海底に載置することもできる。
【0012】
【実施例】
【0013】図1は本発明の基盤上に離岸堤部材を一体
に打設した斜視図、図2は図1の中心線断面図、図3は
本発明基盤に離岸堤部材を一体に打設したユニットを海
岸線と平行に海底に配列した場合の断面図である。
【0014】本実施例においては、図1ないし図3に示
すような基盤1上にスクリーン部材2を複数個並列に配
置し、一体に成形したコンクリート製ユニット3を用い
た。スクリーン部材2は上部の水平な梁状の天端4の両
端から、2本の脚部5を延出したものである。図1にお
いては一方の脚部5は垂直であり、他方の脚部5は約4
5度に傾斜している。6は海底からの圧力を抜くための
穿孔であり、本実施例においては1個設けたが2個以上
設けても差支えない。
【0015】図3は示したユニットは両脚部が基盤1に
対し約60度の角度で傾斜している以外は図1のユニッ
トと同一である。7は基盤1の下面内周に延出した脚部
である。本実施例においては脚部外周と基盤外周を一致
させ、方形に砂層を囲繞する形状とし、内面を基部傾斜
面8とし、約45度に基部が太く先端が細くなるように
傾斜させた。なお、図1においては外部からは見えない
ので破線で示した。
【0016】実施例1及び比較例1 幅1m、高さ1m、長さ50mの造波水槽(図示を省略
する)を用いた。水槽の一端にピストン型造波装置を設
け、他端は消波のために勾配1/50の斜面とした。水
槽底面に、図4に示すような20cm厚さに砂層9を設
け、両端を1:10の勾配のコンクリート製の固定体1
0で砂層の崩れを防止し、砂層の上に試験用ユニット3
を載置した。試験用ユニット3は図3に示す形状であ
り、基盤の大きさは31cm四方、厚さ3cm、脚部の長さ
3cm、基盤上面から天端上端までの長さ21cmであっ
た。
【0017】用いた水深は砂面上16、21、26cm
(砂床前面の水深36、41、46cm)であった。周期
1.0〜2.2秒、ユニット前面の波高8〜14cmの波を作
用させた。いずれの状態においても波の作用開始後50
0波程度の間に、ユニットは1cm程度沈下し、その後著
しい沈下はなかった。また基盤の前面、後面に局所洗掘
11がが生じた。しかしながら、図5(a)に示すよう
に脚部7は基部傾斜面8により砂層内に食い込み、局所
洗掘11は脚部を越えて基盤下面に達することはなかっ
た。
【0018】比較例1として、長さ3cmの脚部を設けな
い以外は実施例1と同様のユニット3’を製作し、実施
例1と同様の実験を行った。ユニット3’は500波後
もわずかながら連続的に沈下が進行した。また前面、後
面の局所洗掘は図5(b)に示すように基盤下面に到達
した。
【0019】実施例2 実施例1で用いたユニットと相似形で高さ47cmのユニ
ット3を波打ち帯近傍に載置し、簡単な現地実験を行っ
た。場所は鹿島灘の運輸省港湾技術研究所の波崎海洋研
究施設付近の海岸で実施した。ユニット3をタイダルフ
ラット(tidalflat )と呼ばれる部分に平均水位が約3
0cm程度になったとき設置した。図2に示すようにスク
リーン部材2を通過すると波高が減少した。
【0020】設置場所には緩勾配海岸に特有の脈動する
岸に平行で北に向かう強い海浜流があった。図6に設置
後30、60、90、180分後の洗掘孔の周辺とユニ
ット周辺の代表的な地盤高を示した。□の中にはユニッ
ト3中央の標高を示した。
【0021】洗掘孔は波と流れの後方に広がっていた。
図6より設置後30分以内にユニットは速やかに沈下
し、それ以後はほとんど沈下していないことが判明し
た。ユニット周辺の地盤高はほぼ等しく、ユニットは安
定して沈下しており不等沈下をしていない。洗掘孔周辺
の地盤高とユニット周辺の地盤高の平均値の差を沈下量
とすれば、30、60、90、180分後の沈下量はそ
れぞれ26、26、29、29cmとなり、ユニット高さ
の55〜60%が沈下していることになる。しかしなが
ら、実物高さが3〜5mにもなったとき、比例して局所
洗掘・沈下が生じる訳ではなく、沈下比率は極度に低下
することは経験上明らかである。
【0022】引き続き実物大のスケールによる現地実験
を行うが、本実施例からユニットは沈下するものの、安
定した状態で沈下し、ある程度沈下した後はもはや沈下
しないという事実が判明した。
【0023】
【発明の効果】本発明により、大型ブロックを陸上で打
設し、単に海中に投下するのみで砂中に沈下していく力
に抵抗するマウンドを形成できる堤体用基盤を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は基盤上に離岸堤部材を一体に打設したユ
ニットの斜視図である。
【図2】図2は図1の中心線断面図である。
【図3】図3は本発明基盤に離岸堤部材を一体に打設し
たユニットを、スクリーン部材列が波の進行方向と垂直
になるように配列した断面図である。
【図4】図4は実施例1の水槽内の砂層とユニットの配
置を示す断面図である。
【図5】図5(a)は実施例1における洗掘状態、
(b)は比較例1における洗掘状態をそれぞれ示した。
【図6】図6は実施例2におけるユニット周辺の沈下状
態を示した。
【符号の説明】
1 基盤 2 スクリーン部材 3 ユニット 4 天端 5 腕 6 穿孔 7 脚部 8 基部傾斜面 9 砂層 10 固定体 11 局所洗掘
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】用いた水深は砂面上16、21、26cm
(砂床前面の水深36、41、46cm)であった。周
期1.0〜2.2秒、ユニット前面の波高8〜14cm
の波を作用させた。いずれの状態においても波の作用開
始後500波程度の間に、ユニットは1cm程度沈下
し、その後著しい沈下はなかった。また基盤の前面、後
面に局所洗掘11が生じた。しかしながら、図5(a)
に示すように脚部7は基部傾斜面8により砂層内に食い
込み、局所洗掘11は脚部を越えて基盤下面に達するこ
とはなかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面が長方形のコンクリート製基盤の下
    面に、基盤の内周とほぼ一致する脚部を帯状に連続して
    突設させ、該脚部の少なくとも基盤の内方に向いた側が
    基部で太く、先端で細くなるように傾斜していると共
    に、基板に穿孔を設けたことを特徴とする堤体用基盤。
  2. 【請求項2】 基盤の上面に堤体構築物を一体に構築或
    いは載置したことを特徴とする請求項第1項記載の堤体
    用基盤。
JP27344292A 1992-09-18 1992-09-18 堤体用基盤 Pending JPH06101217A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27344292A JPH06101217A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 堤体用基盤

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JP27344292A JPH06101217A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 堤体用基盤

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JPH06101217A true JPH06101217A (ja) 1994-04-12

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JP27344292A Pending JPH06101217A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 堤体用基盤

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JP (1) JPH06101217A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160012055A (ko) * 2014-07-23 2016-02-02 현대 아메리카 테크니컬 센타, 아이엔씨 듀얼 예연소실 연소 장치
KR20190063859A (ko) * 2017-11-30 2019-06-10 한라대학교산학협력단 조립식 2중 월류형 잠제

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