JPH0254022A - ライトケーソン埋立工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、埋立て護岸または人口海浜等を作る際に行
なわれるライトケーソン埋立工法に関するものである。

「従来技術およびその課題」 埋立て護岸などを作る場合には、例えば、水中にケーソ
ンを沈設してそのケーソンの底部を基盤まで到達させ、
その後、ケーソンの陸地側を埋め立てるようにしている
が、一般に、河川などの底部は軟弱な地盤で覆われ、基
盤がかなり深い深層部にあるため、ケーソンの沈設施工
が難しく、また、ケーソンの沈下量が大きいため、水底
が浅い場合にも底の深い大型のケーソンが必要になると
いう問題があった。

この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ケーソ
ンを水底の軟弱地盤上に固定することによって埋め立て
護岸などを容易に構築することを目的としている。

「課題を解決するための手段」 この発明のライトケーソン埋立工法は、埋立て護岸また
は人口海浜等を作る際に、内部を中空にしたライトケー
ソンを水中に沈めて軟弱地盤上に載置し、このライトケ
ーソンの下部をアンカーにより上記軟弱地盤の深層部に
固定すると共に、そのライトケーソンの陸地側の側部に
テールを設け、さらにそのライトケーソンの陸地側を埋
め立てることにより上記テールを埋め込んで上記ライト
ケーソンの陸地側の側部を固定するものである。

「作用」 この発明のライトケーソン埋立工法においては、内部を
中空にしたライトケーソンを用いたことによってケーソ
ンが軽量になり、その上、上記ライトケーソンの底部を
固定するアンカーが軟弱地盤の深層部に固定されて上記
ライトケーソンに掛かる揚力に抵抗し、かつそのライト
ケーソンの側部に設けられたテールが埋土による土庄に
抵抗するので、上記ライトケーソンが軟弱地盤上に安定
した状態で固定される。

「実施例」 以下、この発明の一実施例を第１図を参照して説明する
。

この実施例のライトケーソン埋立工法は、河岸などに埋
立て護岸を作るために行なわれるものであって、複数の
ライトケーソント・・を河岸に沿って並べて行くよう°
に水中に沈めて、これらのライトケーソント・・を軟弱
地盤２上に載置し、このライトケーソンｌの下部をアン
カー３により上記軟弱地盤２の深層部４に固定すると共
に、そのライトケーソンｌの陸地側の側部にテール５を
設け、さらにそのライトケーソンｌの陸地側を埋め立て
ることにより上記テール５を埋土６に埋め込んで上記ラ
イトケーソンｌの陸地側の側部を固定するものである。

上記ライトケーソンｌは、例えば鉄筋コンクリートのよ
うな人工材料からなり、内部を中空にした面形に形成さ
れたものであって、水中において沈下し、かつ軟弱地盤
２上に載った状態ではそれ以上沈みこまない程度の比重
Ｈ、ｉ程度）となるように構成されているものである。

このライトケーソンｌの周縁部には、そのライトケーソ
ンｌを軟弱地盤２の深層部に固定する複数のアンカー３
・・・が設けられている。このアンカー３は、上記ライ
トケーソン１の上下方向へ貫通して設けられたワイヤー
ローブまたは棒鋼などからなるものであって、その上端
部が上記ライトケーソン１の上端部に固定されていると
共に、下端部が下方へ延びて上記軟弱地盤２の深層部４
に位置しており、かつその深層部４に位置した下端部に
固定部材７が設けられ、この固定部材７が上記ライトケ
ーソンｌに掛かる揚力に抵抗してそのライトケーソンｌ
を上記深層部４に固定させるようになっている。

なお、ケーソンを載置する地盤が特に軟弱で、ライトケ
ーソンＩを用いても沈下する恐れがある場合には、第２
図に示すように、予め、軟弱地盤２に杭８を打ち込んで
その杭８を支持基盤９上に固定し、その抗８の上にライ
トケーソン！を載置しておき、次いで上記支持基盤９に
アンカー３を固定した後、そのアンカー３を引っ張って
テンションを掛けることによって上記ライトケーソンｌ
を支持基盤９に固定することが望ましい。

また、第１図に示すように、上記ライトケーソン１の陸
地側の側部には、上記ライトケーソン１を埋土に固定す
る複数のテール５・・・が設けられている。このテール
５は、細長い鋼板からなるものであって、その両面を上
下に向けた状態で、その一端が上記ライトケーソン！の
陸地側の側部に固定されている。

なお、この実施例では、埋立て護岸を構築する場合につ
いて説明したが、本発明のライトケーソン埋立工法によ
れば、河岸、海岸などにおいて、埋立て護岸以外の各種
構造物を構築することができる。例えば、ライトケーソ
ンの積み上げを水面より低いところでやめれば、人工海
浜などを作ることもできる。

また、このライトケーソン埋立工法は、第３図に示すよ
うに、防波堤を構築する場合にも応用することができる
。この場合には、ライトケーソンｌの両側が海中に没す
ることとなるため、テールは必要なくなるが、第４図に
示すように、ライトケーソンｌの側部に貫通穴ＩＯを設
けて、そのライトケーソンｌの両側の海水を相互に移動
可能にすることが望ましい。このようにした場合には、
ライトケーソンｌに側方から加わる水圧を緩和すること
ができるため、そのライトケーソンｌを軟弱地盤２上に
常に安定した状態で支持しておくことができ、特に水深
が深い場合には有効である。

また、上記貫通穴１０を複数設ける場合には、各貫通穴
ＩＯの大きさを第４図に示すように水深が深くなるに連
れて順次大きくしていくとさらに効果的である。

「発明の効果」 この発明のライトケーソン埋立工法によれば、埋立て護
岸または人口海浜等を作る際に、内部を中空にしたライ
トケーソンを水中に沈めて軟弱地盤上に載置し、このラ
イトケーソンの下部をアンカーにより上記軟弱地盤の深
層部に固定すると共に、そのライトケーソンの陸地側の
側部にテールを設け、さらにそのライトケーソンの陸地
側を埋め立てることにより上記テールを埋土に埋め込ん
で上記ライトケーソンの陸地側の側部を固定するので、
河川または海などの底にある軟弱地盤上にケーソンを安
定した状態で固定することができ、これによって、埋立
て護岸、人工海浜等を低コストで容易に構築することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は、この発明の一実施例を示す図で
あって、第１図はライトケーソンを用いて構築した埋立
て護岸の概略構成図、第２図は他の埋立て護岸の概略構
成図、第３図、第４図は防波堤の概略構成図である。 １・・・・・・ライトケーソン、 ２・・・・・・軟弱地盤、 ３・・・・・・アンカー ４・・・・・・深層部、 ５・・・・・テール、 ６・・・・・・埋土、 ７・・・・・・固定部付。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 埋立て護岸または人口海浜等を作る際に、内部を中空に
   したライトケーソンを水中に沈めて軟弱地盤上に載置し
   、このライトケーソンの下部をアンカーにより上記軟弱
   地盤の深層部に固定すると共に、そのライトケーソンの
   陸地側の側部にテールを設け、さらにそのライトケーソ
   ンの陸地側を埋め立てることにより上記テールを埋土に
   埋め込んで上記ライトケーソンの陸地側の側部を固定す
   ることを特徴とするライトケーソン埋立工法。