JP3096669B2 - 多層構造体 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極めて優れた臭気
バリアー性を示す多層構造体、とくに人工肛門バッグ用
に適する多層構造体に関する。
バリアー性を示す多層構造体、とくに人工肛門バッグ用
に適する多層構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】臭気物質に対してバリアー性の要求され
るプラスチックフィルムとしては、人工肛門バッグ用フ
ィルム、生ごみ他の悪臭廃棄物フィルム、魚介類、果
実、野菜等の保存包装用フィルムなどが挙げられる。
るプラスチックフィルムとしては、人工肛門バッグ用フ
ィルム、生ごみ他の悪臭廃棄物フィルム、魚介類、果
実、野菜等の保存包装用フィルムなどが挙げられる。
【0003】従来、人工肛門バッグ用フィルムは低密度
ポリエチレン、軟質ポリ塩化ビニル等の単層フィルムが
用いられてきた。しかし、ポリエチレン、軟質塩化ビニ
ル等の単層フィルムでは臭気バリアー性が十分ではな
く、装着中に内容物の臭気が外部に漏れ、本人に不快感
を与える。このため内容物の臭気を外部へ漏らさない臭
気バリアー性のあるフィルムが望まれている。そこで臭
気バリアー性のあるエチレン−ビニルアルコール共重合
体(以下EVOHと記す)あるいはポリ塩化ビニリデン
系樹脂をバリアー層とした多層フィルムを使用すること
が提案されている。EVOHをバリアー層として人工肛
門バッグに使用する方法は実開昭60−175248に
見られるがEVOHはアンモニアなど低分子アミン類に
対するバリアー性がやや不十分であり、また柔軟性、装
着感、ノイズ性もかならずしも十分とはいえず、現在E
VOHを臭気バリアー層とする人工肛門バッグは実用化
されていない。ポリ塩化ビニリデン系樹脂を用いる方法
は特表昭57−501631、特開昭60−13736
8に見られるが、現在市販されているポリ塩化ビニリデ
ン系の人工肛門バッグでも臭気バリアー性が十分満足さ
れておらず、臭気バリアー性の改善が求められている。
ポリエチレン、軟質ポリ塩化ビニル等の単層フィルムが
用いられてきた。しかし、ポリエチレン、軟質塩化ビニ
ル等の単層フィルムでは臭気バリアー性が十分ではな
く、装着中に内容物の臭気が外部に漏れ、本人に不快感
を与える。このため内容物の臭気を外部へ漏らさない臭
気バリアー性のあるフィルムが望まれている。そこで臭
気バリアー性のあるエチレン−ビニルアルコール共重合
体(以下EVOHと記す)あるいはポリ塩化ビニリデン
系樹脂をバリアー層とした多層フィルムを使用すること
が提案されている。EVOHをバリアー層として人工肛
門バッグに使用する方法は実開昭60−175248に
見られるがEVOHはアンモニアなど低分子アミン類に
対するバリアー性がやや不十分であり、また柔軟性、装
着感、ノイズ性もかならずしも十分とはいえず、現在E
VOHを臭気バリアー層とする人工肛門バッグは実用化
されていない。ポリ塩化ビニリデン系樹脂を用いる方法
は特表昭57−501631、特開昭60−13736
8に見られるが、現在市販されているポリ塩化ビニリデ
ン系の人工肛門バッグでも臭気バリアー性が十分満足さ
れておらず、臭気バリアー性の改善が求められている。
【0004】また、特開昭61−60732および特開
昭61−148236は鉄(II)化合物及び有機酸からな
る組成物(脱臭剤)を含有するプラスチックフィルムに
ついて、特開昭62−86031には有機酸(脱臭剤)
を含有する樹脂成形物について、特開昭62−2353
63、特開昭62−235364、特開昭62−235
365には亜鉛化合物と有機酸からなる組成物(脱臭
剤)を含有する樹脂組成物について記載されている。し
かし脱臭剤が脱臭し得る臭気には限界があり、臭気物質
の臭気を完全に遮断することは困難である。また、これ
までEVOHと脱臭剤の組み合わせについては全く知ら
れていない。
昭61−148236は鉄(II)化合物及び有機酸からな
る組成物(脱臭剤)を含有するプラスチックフィルムに
ついて、特開昭62−86031には有機酸(脱臭剤)
を含有する樹脂成形物について、特開昭62−2353
63、特開昭62−235364、特開昭62−235
365には亜鉛化合物と有機酸からなる組成物(脱臭
剤)を含有する樹脂組成物について記載されている。し
かし脱臭剤が脱臭し得る臭気には限界があり、臭気物質
の臭気を完全に遮断することは困難である。また、これ
までEVOHと脱臭剤の組み合わせについては全く知ら
れていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、臭気
物質に含まれる多くの臭気成分に極めて優れたバリアー
性を示す材料、とりわけプラスチックフィルムが望まれ
ていた。
物質に含まれる多くの臭気成分に極めて優れたバリアー
性を示す材料、とりわけプラスチックフィルムが望まれ
ていた。
【0006】臭気バリアー層がEVOH(A)のみでは
臭気バリアー性が十分でなく、人工肛門バッグ用フィル
ムとしては十分な臭気バリアー性が得られなかった。し
かし意外にもEVOH(A)、脱臭剤(B)および酢酸
ビニル、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステ
ルから選ばれる少なくとも一成分を2〜25モル%含有
するエチレン系共重合樹脂(C)を含む組成物の層と、
酢酸ビニル含量5〜45重量%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体、アクリル酸エステル含量5〜45重量%のエ
チレン−アクリル酸エステル共重合体およびメタクリル
酸エステル含量5〜45重量%のエチレン−メタクリル
酸エステル共重合体から選ばれる少なくとも一種の保護
層からなる多層構造体からなる多層フィルムは、ほとん
どの臭気成分に対して臭気バリアー性が完全となるばか
りでなく、柔軟性、装着感も良好で、ノイズも少ないこ
とを見い出し、とくに人工肛門バッグ用フィルムとして
有用なることを確認し、本発明を完成するに至った。こ
のように、EVOH(A)、脱臭剤(B)およびエチレ
ン系共重合樹脂(C)を含む組成物の層と、保護層から
なる多層構造体からなる多層フィルムは、人工肛門バッ
グ用フィルム以外にも色々な臭気に対して高いバリアー
性を有する画期的な新素材である。
臭気バリアー性が十分でなく、人工肛門バッグ用フィル
ムとしては十分な臭気バリアー性が得られなかった。し
かし意外にもEVOH(A)、脱臭剤(B)および酢酸
ビニル、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステ
ルから選ばれる少なくとも一成分を2〜25モル%含有
するエチレン系共重合樹脂(C)を含む組成物の層と、
酢酸ビニル含量5〜45重量%のエチレン−酢酸ビニル
共重合体、アクリル酸エステル含量5〜45重量%のエ
チレン−アクリル酸エステル共重合体およびメタクリル
酸エステル含量5〜45重量%のエチレン−メタクリル
酸エステル共重合体から選ばれる少なくとも一種の保護
層からなる多層構造体からなる多層フィルムは、ほとん
どの臭気成分に対して臭気バリアー性が完全となるばか
りでなく、柔軟性、装着感も良好で、ノイズも少ないこ
とを見い出し、とくに人工肛門バッグ用フィルムとして
有用なることを確認し、本発明を完成するに至った。こ
のように、EVOH(A)、脱臭剤(B)およびエチレ
ン系共重合樹脂(C)を含む組成物の層と、保護層から
なる多層構造体からなる多層フィルムは、人工肛門バッ
グ用フィルム以外にも色々な臭気に対して高いバリアー
性を有する画期的な新素材である。
【0007】本発明の多層構造体よりなるフィルムが、
かくも優れた臭気バリアー性を有する理由は十分明らか
でないが、EVOHと脱臭剤が各種の悪臭成分に対する
遮断に相乗的な作用関係を有するものと理解される。
かくも優れた臭気バリアー性を有する理由は十分明らか
でないが、EVOHと脱臭剤が各種の悪臭成分に対する
遮断に相乗的な作用関係を有するものと理解される。
【0008】
【発明の実施の態様】以下、本発明をさらに詳しく説明
する。本発明において使用されるEVOH(A)は、エ
チレンと酢酸ビニルの共重合体中の酢酸ビニル単位を加
水分解したものであれば任意のものを含むものである
が、本発明の目的に適合するものとして、特にエチレン
単位の含有量が20〜50モル%、とりわけ27〜40
モル%、酢酸ビニル単位の鹸化度が96%以上、とりわ
け99%以上のものが挙げられ、メルトインデックス
(190℃、2160g)の値{ただし、融点が190
℃付近あるいは190℃を越えるものは2160g荷重
下、融点以上の複数の温度で測定し、片対数グラフで絶
対温度の逆数を横軸、メルトインデックスを縦軸(対
数)としてプロットし、190℃に外押した値}として
は0.2〜60g/10分の範囲が例示される。また、
本発明にいうEVOHは5モル%以下の範囲の共重合モ
ノマーで変性されていてもよく、かかる変性用モノマー
としては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
高級脂肪酸ビニルエステル、アルキルビニルエーテル、
N−(2−ジメチルアミノエチル)メタクリルアミド類
あるいはその4級化物、N−ビニルイミダゾール、ある
いはその4級化物、N−ビニルピロリドン、N,N−ブ
トキシメチルアクリルアミド、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチルメ
トキシシラン等を例示することができる。
する。本発明において使用されるEVOH(A)は、エ
チレンと酢酸ビニルの共重合体中の酢酸ビニル単位を加
水分解したものであれば任意のものを含むものである
が、本発明の目的に適合するものとして、特にエチレン
単位の含有量が20〜50モル%、とりわけ27〜40
モル%、酢酸ビニル単位の鹸化度が96%以上、とりわ
け99%以上のものが挙げられ、メルトインデックス
(190℃、2160g)の値{ただし、融点が190
℃付近あるいは190℃を越えるものは2160g荷重
下、融点以上の複数の温度で測定し、片対数グラフで絶
対温度の逆数を横軸、メルトインデックスを縦軸(対
数)としてプロットし、190℃に外押した値}として
は0.2〜60g/10分の範囲が例示される。また、
本発明にいうEVOHは5モル%以下の範囲の共重合モ
ノマーで変性されていてもよく、かかる変性用モノマー
としては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテン、アクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、
高級脂肪酸ビニルエステル、アルキルビニルエーテル、
N−(2−ジメチルアミノエチル)メタクリルアミド類
あるいはその4級化物、N−ビニルイミダゾール、ある
いはその4級化物、N−ビニルピロリドン、N,N−ブ
トキシメチルアクリルアミド、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルジメチルメ
トキシシラン等を例示することができる。
【0009】本発明で用いられる脱臭剤(B)は、各種
悪臭成分、とりわけアンモニア、トリメチルアミン、ア
セトアルデヒド、硫化水素、メチルメルカプタン、硫化
メチル、二硫化メチル、スチレン、フェノール、n−吉
草酸、イソ吉草酸等に対し、脱臭効果のある物質であ
り、具体的には亜鉛化合物、アルミニウム化合物、ケイ
素化合物、鉄(II)化合物、有機酸類および鉄(II)化
合物−有機酸組成物から選ばれる一種または複数種の組
成物である。亜鉛化合物としては、ケイ酸亜鉛、酸化亜
鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、硝酸亜鉛、炭酸
亜鉛、酢酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、クエン酸亜鉛、フマル
酸亜鉛、ギ酸亜鉛等があげられる。
悪臭成分、とりわけアンモニア、トリメチルアミン、ア
セトアルデヒド、硫化水素、メチルメルカプタン、硫化
メチル、二硫化メチル、スチレン、フェノール、n−吉
草酸、イソ吉草酸等に対し、脱臭効果のある物質であ
り、具体的には亜鉛化合物、アルミニウム化合物、ケイ
素化合物、鉄(II)化合物、有機酸類および鉄(II)化
合物−有機酸組成物から選ばれる一種または複数種の組
成物である。亜鉛化合物としては、ケイ酸亜鉛、酸化亜
鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、硝酸亜鉛、炭酸
亜鉛、酢酸亜鉛、シュウ酸亜鉛、クエン酸亜鉛、フマル
酸亜鉛、ギ酸亜鉛等があげられる。
【0010】またアルミニウム化合物としては、硫酸ア
ルミニウム、リン酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウ
ム、硫酸アルミニウムカリウムなどが挙げられる。また
ケイ素化合物としては、二酸化ケイ素、オルソリン酸ケ
イ素、ピロリン酸ケイ素−I型、ピロリン酸ケイ素−II
型などのリン酸ケイ素化合物、活性シリカゲルなどが挙
げられる。また鉄(II)化合物としては、2価の鉄イオ
ンを形成するものであれば任意のものが使用できる。例
としては硫酸第一鉄、塩化第一鉄、硝酸第一鉄、臭化第
一鉄、ヨウ化第一鉄などの鉄(II)無機塩、没食子酸第
一鉄、リンゴ酸第一鉄、フマル酸第一鉄などの鉄(II)
有機塩が挙げられ、このうち硫酸第一鉄、塩化第一鉄が
好ましい。
ルミニウム、リン酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウ
ム、硫酸アルミニウムカリウムなどが挙げられる。また
ケイ素化合物としては、二酸化ケイ素、オルソリン酸ケ
イ素、ピロリン酸ケイ素−I型、ピロリン酸ケイ素−II
型などのリン酸ケイ素化合物、活性シリカゲルなどが挙
げられる。また鉄(II)化合物としては、2価の鉄イオ
ンを形成するものであれば任意のものが使用できる。例
としては硫酸第一鉄、塩化第一鉄、硝酸第一鉄、臭化第
一鉄、ヨウ化第一鉄などの鉄(II)無機塩、没食子酸第
一鉄、リンゴ酸第一鉄、フマル酸第一鉄などの鉄(II)
有機塩が挙げられ、このうち硫酸第一鉄、塩化第一鉄が
好ましい。
【0011】また亜鉛化合物とケイ素化合物の組成物も
好適に用いられる。この組成物の具体的な例としては、
酸化亜鉛と二酸化ケイ素の比率が重量比で1:5〜5:
1の範囲からなる、大部分がアモルファスな構造を有し
ている、ケイ酸亜鉛の実質的に無定形微粒子が好まし
い。酸化亜鉛と二酸化ケイ素の比率は、好ましくは1:
4〜4:1の範囲、更に好ましくは1:3〜3:1の範
囲である。
好適に用いられる。この組成物の具体的な例としては、
酸化亜鉛と二酸化ケイ素の比率が重量比で1:5〜5:
1の範囲からなる、大部分がアモルファスな構造を有し
ている、ケイ酸亜鉛の実質的に無定形微粒子が好まし
い。酸化亜鉛と二酸化ケイ素の比率は、好ましくは1:
4〜4:1の範囲、更に好ましくは1:3〜3:1の範
囲である。
【0012】また亜鉛化合物とアルミニウム化合物の組
成物も好適に用いられる。この組成物の具体的な例とし
ては、酸化亜鉛および/または炭酸亜鉛と硫酸アルミニ
ウムおよび/または硫酸アルミニウムカリウムの混合物
が好ましく、亜鉛化合物100重量部に対してアルミニ
ウム化合物1〜1000重量部、好ましくは30〜30
0重量部の割合で使用する。
成物も好適に用いられる。この組成物の具体的な例とし
ては、酸化亜鉛および/または炭酸亜鉛と硫酸アルミニ
ウムおよび/または硫酸アルミニウムカリウムの混合物
が好ましく、亜鉛化合物100重量部に対してアルミニ
ウム化合物1〜1000重量部、好ましくは30〜30
0重量部の割合で使用する。
【0013】また有機酸類としては、炭素数8以上の有
機酸、例えば脂肪族モノカルボン酸、脂肪族ポリカルボ
ン酸、芳香族モノカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸が
好ましく、特に芳香族カルボン酸が好ましい。芳香族カ
ルボン酸の例としてはフタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、トリメリット酸、1,2,3−ベンゼントリカ
ルボン酸、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸、ピロ
メリット酸、ベンゼンヘキサカルボン酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、ナフタレンテ
トラカルボン酸、ジフェニルテトラカルボン酸、ジフェ
ニルエーテルテトラカルボン酸、アゾベンゼンテトラカ
ルボン酸あるいはこれらの無水物が挙げられ、これらの
中でベンゼントリカルボン酸、とりわけトリメリット酸
が好ましい。
機酸、例えば脂肪族モノカルボン酸、脂肪族ポリカルボ
ン酸、芳香族モノカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸が
好ましく、特に芳香族カルボン酸が好ましい。芳香族カ
ルボン酸の例としてはフタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、トリメリット酸、1,2,3−ベンゼントリカ
ルボン酸、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸、ピロ
メリット酸、ベンゼンヘキサカルボン酸、ナフタレンジ
カルボン酸、ナフタレントリカルボン酸、ナフタレンテ
トラカルボン酸、ジフェニルテトラカルボン酸、ジフェ
ニルエーテルテトラカルボン酸、アゾベンゼンテトラカ
ルボン酸あるいはこれらの無水物が挙げられ、これらの
中でベンゼントリカルボン酸、とりわけトリメリット酸
が好ましい。
【0014】鉄(II)化合物−有機酸組成物に用いられる
鉄(II)化合物としては、前記したとおりの水中に溶解し
て2価の鉄イオンを形成するものであれば任意のものが
使用できる。例として硫酸第一鉄、塩化第一鉄、硝酸第
一鉄、臭化第一鉄、ヨウ化第一鉄などの鉄(II)無機塩、
没食子酸第一鉄、リンゴ酸第一鉄、フマル酸第一鉄など
の鉄(II)有機塩が挙げられ、このうち硫酸第一鉄、塩化
第一鉄が好ましい。
鉄(II)化合物としては、前記したとおりの水中に溶解し
て2価の鉄イオンを形成するものであれば任意のものが
使用できる。例として硫酸第一鉄、塩化第一鉄、硝酸第
一鉄、臭化第一鉄、ヨウ化第一鉄などの鉄(II)無機塩、
没食子酸第一鉄、リンゴ酸第一鉄、フマル酸第一鉄など
の鉄(II)有機塩が挙げられ、このうち硫酸第一鉄、塩化
第一鉄が好ましい。
【0015】鉄(II)化合物−有機酸組成物に用いられる
有機酸としては水に可溶なものであればよく、例として
はアスコルビン酸、イソアスコルビン酸及びその金属塩
などのアスコルビン酸類、クエン酸、イソクエン酸、乳
酸、酒石酸、リンゴ酸などのカルボン酸類が挙げられ、
このうちL−アスコルビン酸が好ましい。
有機酸としては水に可溶なものであればよく、例として
はアスコルビン酸、イソアスコルビン酸及びその金属塩
などのアスコルビン酸類、クエン酸、イソクエン酸、乳
酸、酒石酸、リンゴ酸などのカルボン酸類が挙げられ、
このうちL−アスコルビン酸が好ましい。
【0016】本発明で用いる鉄(II)化合物−有機酸組成
物は、両者が結合していることが好適であり、これは、
例えば両成分を一旦混合、溶解した水溶液を噴霧乾燥、
凍結乾燥等により乾燥、粉末化して調製できる。鉄(II)
化合物と有機酸の成分比率は重量比で1:0.01〜
1.0の範囲が好ましく、より好ましくは1:0.02
〜0.80の範囲である。有機酸成分がアスコルビン酸
類の場合は鉄(II)化合物と有機酸の成分比率は重量比で
1:0.02〜0.30の範囲が好ましく、より好まし
くは1:0.02〜0.13、特に好ましくは1:0.
05〜0.13の範囲である。本発明において2種以上
の鉄(II)化合物あるいは2種以上の有機酸を併用して用
いても差し支えない。また鉄(II)化合物−有機酸組成物
には脱臭機能の安定化剤としてミョウバンを鉄(II)化合
物と有機酸の合計量に2〜20重量%添加することが好
ましい。ミョウバンとしては特に制限はないが、カリミ
ョウバン、アンモニアミョウバン、ナトリウムミョウバ
ンが好適である。
物は、両者が結合していることが好適であり、これは、
例えば両成分を一旦混合、溶解した水溶液を噴霧乾燥、
凍結乾燥等により乾燥、粉末化して調製できる。鉄(II)
化合物と有機酸の成分比率は重量比で1:0.01〜
1.0の範囲が好ましく、より好ましくは1:0.02
〜0.80の範囲である。有機酸成分がアスコルビン酸
類の場合は鉄(II)化合物と有機酸の成分比率は重量比で
1:0.02〜0.30の範囲が好ましく、より好まし
くは1:0.02〜0.13、特に好ましくは1:0.
05〜0.13の範囲である。本発明において2種以上
の鉄(II)化合物あるいは2種以上の有機酸を併用して用
いても差し支えない。また鉄(II)化合物−有機酸組成物
には脱臭機能の安定化剤としてミョウバンを鉄(II)化合
物と有機酸の合計量に2〜20重量%添加することが好
ましい。ミョウバンとしては特に制限はないが、カリミ
ョウバン、アンモニアミョウバン、ナトリウムミョウバ
ンが好適である。
【0017】さらにまた、他の脱臭剤として、亜鉛化合
物とポリカルボン酸からなる組成物などの金属化合物を
安定化させた組成物、ゼオライトなどのアルミノ珪酸
塩、セピオライト、シロタイル、バリゴルスカイト、ラ
フリナイトなどの含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物、活
性アルミナなども使用できる。
物とポリカルボン酸からなる組成物などの金属化合物を
安定化させた組成物、ゼオライトなどのアルミノ珪酸
塩、セピオライト、シロタイル、バリゴルスカイト、ラ
フリナイトなどの含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物、活
性アルミナなども使用できる。
【0018】前記した脱臭剤の中で酸化亜鉛、硫酸亜鉛
などの亜鉛化合物、二酸化ケイ素、オルソリン酸ケイ素
などのケイ素化合物、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニ
ウムカリウムなどのアルミニウム化合物、亜鉛化合物と
ケイ素化合物の組成物、亜鉛化合物とアルミニウム化合
物の組成物、さらには有機酸、鉄(II)化合物−有機酸組
成物が特に好ましい。
などの亜鉛化合物、二酸化ケイ素、オルソリン酸ケイ素
などのケイ素化合物、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニ
ウムカリウムなどのアルミニウム化合物、亜鉛化合物と
ケイ素化合物の組成物、亜鉛化合物とアルミニウム化合
物の組成物、さらには有機酸、鉄(II)化合物−有機酸組
成物が特に好ましい。
【0019】脱臭剤の含有量は、配合する樹脂(EVO
H、またはEVOHの他の樹脂とのブレンド)に対して
0.1重量%以上、好適には0.2〜50重量%、さら
に好適には0.5〜10重量%である。0.1重量%未
満では、EVOHとの組合わせによる臭気バリアー性の
相乗効果が不充分となる。
H、またはEVOHの他の樹脂とのブレンド)に対して
0.1重量%以上、好適には0.2〜50重量%、さら
に好適には0.5〜10重量%である。0.1重量%未
満では、EVOHとの組合わせによる臭気バリアー性の
相乗効果が不充分となる。
【0020】本発明においてEVOH脱臭剤の組成物を
得る方法としては、バンバリーミキサー、短軸あるいは
二軸スクリュー押出機、プラベンダープラストグラフ等
を用いてあらかじめEVOHにブレンドする方法、直接
各種成形機に供給して成形機で混練しながら成形する方
法、一旦押出機で高濃度のマスターペレットを作製し、
1/10程度に希釈したものを溶融押出成形を行う方
法、さらにはEVOHの溶液に脱臭剤(とくに脱臭剤の
微粉末)を混合後、キャスト法によって製膜する方法な
どがあげられる。
得る方法としては、バンバリーミキサー、短軸あるいは
二軸スクリュー押出機、プラベンダープラストグラフ等
を用いてあらかじめEVOHにブレンドする方法、直接
各種成形機に供給して成形機で混練しながら成形する方
法、一旦押出機で高濃度のマスターペレットを作製し、
1/10程度に希釈したものを溶融押出成形を行う方
法、さらにはEVOHの溶液に脱臭剤(とくに脱臭剤の
微粉末)を混合後、キャスト法によって製膜する方法な
どがあげられる。
【0021】また本発明の組成物において、特に柔軟
性、装着感が良好で、ノイズの少ない特性が要求される
場合がある。例えば、人工肛門バッグではフィルムが肌
に触れた時の不快感がなく、装着中のフィルムの屈曲、
擦過による音の発生がなく、他人に装着を気付かれない
ようなノイズの少ないフィルムの要求がある。またフィ
ルムに振動、屈曲がかかる用途では耐ピンホール性のあ
るフィルムが要求される。このような要求を満足させる
ためにEVOH(A)に、酢酸ビニル、アクリル酸エス
テル及びメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも
一成分単位を2〜25モル%含有するエチレン系共重合
樹脂(以下ブレンド樹脂と記す)(C)をブレンドする
ことが重要である。
性、装着感が良好で、ノイズの少ない特性が要求される
場合がある。例えば、人工肛門バッグではフィルムが肌
に触れた時の不快感がなく、装着中のフィルムの屈曲、
擦過による音の発生がなく、他人に装着を気付かれない
ようなノイズの少ないフィルムの要求がある。またフィ
ルムに振動、屈曲がかかる用途では耐ピンホール性のあ
るフィルムが要求される。このような要求を満足させる
ためにEVOH(A)に、酢酸ビニル、アクリル酸エス
テル及びメタクリル酸エステルから選ばれる少なくとも
一成分単位を2〜25モル%含有するエチレン系共重合
樹脂(以下ブレンド樹脂と記す)(C)をブレンドする
ことが重要である。
【0022】ブレンド樹脂のコモノマー含有量が2モル
%未満ではEVOHの柔軟性効果に乏しく、25モル%
を超えるとEVOHとのブレンドにおいて熱安定性が不
良になり、ブレンド層にブツが発生する傾向があるので
好ましくない。エチレンと共重合されるアクリル酸エス
テルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリ
ル酸エイコシルなどが挙げられるが、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチルが好適であり、特にアクリル酸エ
チルが好適である。また、エチレンと共重合されるメタ
クリル酸エステルとしては、例えばメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タクリル酸ドデシル、メタクリル酸エイコシルなどが挙
げられるが、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
が好適であり、特にメタクリル酸メチルが好適である。
%未満ではEVOHの柔軟性効果に乏しく、25モル%
を超えるとEVOHとのブレンドにおいて熱安定性が不
良になり、ブレンド層にブツが発生する傾向があるので
好ましくない。エチレンと共重合されるアクリル酸エス
テルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ドデシル、アクリ
ル酸エイコシルなどが挙げられるが、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチルが好適であり、特にアクリル酸エ
チルが好適である。また、エチレンと共重合されるメタ
クリル酸エステルとしては、例えばメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メ
タクリル酸ドデシル、メタクリル酸エイコシルなどが挙
げられるが、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
が好適であり、特にメタクリル酸メチルが好適である。
【0023】これらのコモノマーは2種以上を用いるこ
ともできる。また前記以外の第3コモノマーを使用する
ことは、柔軟性が阻害されないかぎり自由である。ま
た、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、またはエチレン−メタクリル酸
エステル共重合体を二種以上同時にEVOHにブレンド
しても差し支えない。
ともできる。また前記以外の第3コモノマーを使用する
ことは、柔軟性が阻害されないかぎり自由である。ま
た、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、またはエチレン−メタクリル酸
エステル共重合体を二種以上同時にEVOHにブレンド
しても差し支えない。
【0024】EVOH(A)とブレンド樹脂(C)のブ
レンド率は任意に設定できるが、EVOHが多いほど臭
気バリアー性、ガスバリアー性が良好になり、ブレンド
樹脂が多くなるほど柔軟性が良好になる。臭気バリアー
性、ガスバリアー性と柔軟性の両面がバランスよく兼ね
備えた好ましい組成は(A)と(C)の合計量に対しE
VOH(A)が60〜95重量%、ブレンド樹脂(C)
が40〜5重量%の範囲である。さらに好ましくはEV
OH(A)が65〜80重量%、ブレンド樹脂(C)が
35〜20重量%の範囲である。
レンド率は任意に設定できるが、EVOHが多いほど臭
気バリアー性、ガスバリアー性が良好になり、ブレンド
樹脂が多くなるほど柔軟性が良好になる。臭気バリアー
性、ガスバリアー性と柔軟性の両面がバランスよく兼ね
備えた好ましい組成は(A)と(C)の合計量に対しE
VOH(A)が60〜95重量%、ブレンド樹脂(C)
が40〜5重量%の範囲である。さらに好ましくはEV
OH(A)が65〜80重量%、ブレンド樹脂(C)が
35〜20重量%の範囲である。
【0025】EVOHとブレンド樹脂のブレンド方法
は、バンバリーミキサー、単軸あるいは二軸スクリュー
押出機、ブラベンダープラスグラフ等を用いる方法があ
るが、各成分を直接各種成形機に供給して成形機で混練
しながら成形加工してもよい。またこれらを混練する
際、他の添加剤(各種樹脂、熱安定化剤、酸化防止剤、
可塑剤、着色剤等)を本発明の作用効果が阻害されない
範囲内で使用することは自由である。熱安定化剤として
は、ハイドロタルサイト系化合物、金属石けん、鉛塩系
化合物、有機錫系化合物、ヒンダードフェノール系化合
物、ヒンダードアミン系化合物、スルフィド系化合物、
ホスファイト系化合物が用いられるが、ハイドロタルサ
イト系化合物が特に有効である。このような添加剤はE
VOHを単独で用いる場合にも配合できるし、さらに他
の層を構成する素材にも配合できる。
は、バンバリーミキサー、単軸あるいは二軸スクリュー
押出機、ブラベンダープラスグラフ等を用いる方法があ
るが、各成分を直接各種成形機に供給して成形機で混練
しながら成形加工してもよい。またこれらを混練する
際、他の添加剤(各種樹脂、熱安定化剤、酸化防止剤、
可塑剤、着色剤等)を本発明の作用効果が阻害されない
範囲内で使用することは自由である。熱安定化剤として
は、ハイドロタルサイト系化合物、金属石けん、鉛塩系
化合物、有機錫系化合物、ヒンダードフェノール系化合
物、ヒンダードアミン系化合物、スルフィド系化合物、
ホスファイト系化合物が用いられるが、ハイドロタルサ
イト系化合物が特に有効である。このような添加剤はE
VOHを単独で用いる場合にも配合できるし、さらに他
の層を構成する素材にも配合できる。
【0026】本発明の多層構造体は、前記の組成物層の
片面または両面に保護層を設けてなる。ここで保護層と
は、EVOH層に高度な臭気バリアー性を付与し、さら
により優れた強度、柔軟性、さらにはより優れた耐湿
性、ヒートシール性を付与するものである。
片面または両面に保護層を設けてなる。ここで保護層と
は、EVOH層に高度な臭気バリアー性を付与し、さら
により優れた強度、柔軟性、さらにはより優れた耐湿
性、ヒートシール性を付与するものである。
【0027】
【0028】保護層を構成する樹脂は、酢酸ビニル含量
5〜45重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体、アク
リル酸エステル含量5〜45重量%のエチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体およびメタクリル酸エステル含量
5〜45重量%のエチレン−メタクリル酸エステル共重
合体から少なくとも一種が選ばれる。好ましくは、酢酸
ビニル含量10〜30重量%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体、アクリル酸エステル含量10〜30重量%のエ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、またはメタクリ
ル酸エステル含量10〜30重量%のエチレン−メタク
リル酸エステル共重合体である。柔軟性の要求される人
工肛門バッグなどに使用する場合は、先に述べたように
ガスバリアー性樹脂にブレンド樹脂を配合して柔軟性を
付与するとともに、保護層として、20℃でのヤング率
が2.5kg/mm2以下、とりわけ0.1〜2kg/
mm2の範囲の前記樹脂層を使用することが好ましい。
ここで保護層のヤング率とは、保護層を形成する樹脂の
単層フィルムのヤング率をいう。
5〜45重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体、アク
リル酸エステル含量5〜45重量%のエチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体およびメタクリル酸エステル含量
5〜45重量%のエチレン−メタクリル酸エステル共重
合体から少なくとも一種が選ばれる。好ましくは、酢酸
ビニル含量10〜30重量%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体、アクリル酸エステル含量10〜30重量%のエ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、またはメタクリ
ル酸エステル含量10〜30重量%のエチレン−メタク
リル酸エステル共重合体である。柔軟性の要求される人
工肛門バッグなどに使用する場合は、先に述べたように
ガスバリアー性樹脂にブレンド樹脂を配合して柔軟性を
付与するとともに、保護層として、20℃でのヤング率
が2.5kg/mm2以下、とりわけ0.1〜2kg/
mm2の範囲の前記樹脂層を使用することが好ましい。
ここで保護層のヤング率とは、保護層を形成する樹脂の
単層フィルムのヤング率をいう。
【0029】これらの樹脂にはポリオレフィン用のスリ
ップ剤、ブロッキング防止剤を必要に応じて添加でき
る。エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、またはエチレン−メタクリル酸
エステル共重合体の酢酸エステル成分、アクリル酸エス
テル成分またはメタクリル酸エステル成分が5重量%未
満では多層フィルムの柔軟性がやや劣り、45重量%を
超えると表面のスリップ性が不良になり、スリップ剤、
ブロッキング防止剤の添加によっても満足なスリップ性
が得られない。
ップ剤、ブロッキング防止剤を必要に応じて添加でき
る。エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エステル共重合体、またはエチレン−メタクリル酸
エステル共重合体の酢酸エステル成分、アクリル酸エス
テル成分またはメタクリル酸エステル成分が5重量%未
満では多層フィルムの柔軟性がやや劣り、45重量%を
超えると表面のスリップ性が不良になり、スリップ剤、
ブロッキング防止剤の添加によっても満足なスリップ性
が得られない。
【0030】層構成としては、保護層をP、EVOH組
成物層をG、脱臭剤をDとするとき、P/D含有G、P
/D含有G/P、D含有P/D含有G/P、D含有P/
D含有G/D含有Pなどがあげられる。さらに各層間に
は後述する接着性樹脂層を適宜設けることもできる。
成物層をG、脱臭剤をDとするとき、P/D含有G、P
/D含有G/P、D含有P/D含有G/P、D含有P/
D含有G/D含有Pなどがあげられる。さらに各層間に
は後述する接着性樹脂層を適宜設けることもできる。
【0031】本発明の多層構造体(フィルム)の厚さは
特に制限はないが、通常EVOH組成物層が3〜50
μ、好ましくは5〜30μ、保護層、とくに脱臭剤を含
有する保護層が5〜300μ、好ましくは5〜150
μ、全体の厚さは20〜500μ、好ましくは60〜2
00μである。
特に制限はないが、通常EVOH組成物層が3〜50
μ、好ましくは5〜30μ、保護層、とくに脱臭剤を含
有する保護層が5〜300μ、好ましくは5〜150
μ、全体の厚さは20〜500μ、好ましくは60〜2
00μである。
【0032】本発明の多層構造体を得る方法としては、
共押出法、押出ラミネーション法、ドライラミネーショ
ン法、サンドラミネーション法などが挙げられる。
共押出法、押出ラミネーション法、ドライラミネーショ
ン法、サンドラミネーション法などが挙げられる。
【0033】多層構造体を得る際、EVOH組成物層と
保護層の層間接着力が十分でない場合には接着剤の使用
あるいは接着性樹脂層を設けることが好ましい。接着性
樹脂としては実用段階でデラミネーションを起こさない
ものであればよく特に限定されないが、共押出法におい
てはポリオレフィン系重合体、たとえばポリエチレン、
エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(酢酸ビニル含量45重量%以下)、エチ
レン−アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル
共重合体(アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
含量45重量%以下)にエチレン性不飽和カルボン酸ま
たはその無水物を化学的に(たとえば付加反応、グラフ
ト反応により)結合させて得られる変性ポリオレフィン
系共重合体が好ましく用いられる。これらの接着性樹脂
は層間に設けるのではなく、両層のいずれか、または両
層に配合することも可能である。
保護層の層間接着力が十分でない場合には接着剤の使用
あるいは接着性樹脂層を設けることが好ましい。接着性
樹脂としては実用段階でデラミネーションを起こさない
ものであればよく特に限定されないが、共押出法におい
てはポリオレフィン系重合体、たとえばポリエチレン、
エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体(酢酸ビニル含量45重量%以下)、エチ
レン−アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル
共重合体(アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル
含量45重量%以下)にエチレン性不飽和カルボン酸ま
たはその無水物を化学的に(たとえば付加反応、グラフ
ト反応により)結合させて得られる変性ポリオレフィン
系共重合体が好ましく用いられる。これらの接着性樹脂
は層間に設けるのではなく、両層のいずれか、または両
層に配合することも可能である。
【0034】
【実施例】以下実施例により、本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
【0035】比較例1 エチレン含量が32モル%、ケン化度が99%、190
℃、2160g荷重の条件下でASTM D 1238
65Tに準じて測定したメルトインデックス(以下MI
と記す)が4.5g/10分のEVOHをn−プロパノ
ール/水=65/35(重量比)の溶媒に20℃で溶解
した。:次にアモルファス構造を有するケイ酸亜鉛(酸
化亜鉛と二酸化ケイ素の重量比が1:3で粒子径が平均
5ミクロン以下)の微粉末を、溶解樹脂(EVOH)に
対して3重量%になるように上記溶液に加え、激しく撹
拌混合した後、キャスト法により厚さ10μのEVOH
の単層フィルムを得た。次に1軸押出機により得た厚さ
30μの酢酸ビニル含量28重量%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体フィルムを2液硬化型ポリエステル系接着
剤を用いてドライラミネーション法により上記EVOH
のフィルムの両側に配することにより多層フィルムを得
た。
℃、2160g荷重の条件下でASTM D 1238
65Tに準じて測定したメルトインデックス(以下MI
と記す)が4.5g/10分のEVOHをn−プロパノ
ール/水=65/35(重量比)の溶媒に20℃で溶解
した。:次にアモルファス構造を有するケイ酸亜鉛(酸
化亜鉛と二酸化ケイ素の重量比が1:3で粒子径が平均
5ミクロン以下)の微粉末を、溶解樹脂(EVOH)に
対して3重量%になるように上記溶液に加え、激しく撹
拌混合した後、キャスト法により厚さ10μのEVOH
の単層フィルムを得た。次に1軸押出機により得た厚さ
30μの酢酸ビニル含量28重量%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体フィルムを2液硬化型ポリエステル系接着
剤を用いてドライラミネーション法により上記EVOH
のフィルムの両側に配することにより多層フィルムを得
た。
【0036】得られた多層フィルムについて膜面、酸素
ガス透過量(0TR)、臭気バリアー性、柔軟性、装着
感、ノイズ性の評価を以下のように行った。酸素ガス透
過量の測定はModern Control社製のOX
−TRAN 10−50Aを使用し、20℃、相対湿度
65%にて測定した。また臭気透過性、柔軟性、装着
感、ノイズ性の評価は、140mm×300mmの該積
層フィルムを2枚重ね、140mmの一辺と300mm
の二辺を幅5mmで熱シールした袋を用いた。臭気透過
性の評価は20℃、相対湿度65%にコントロールした
部屋で袋の中に臭気物質を入れ熱シールにより袋を密閉
した後、内容量500mlの広口ビンに袋を入れ栓をし
20℃、相対湿度65%の状態で24時間放置した後の
広口ビン内の臭気を官能検査により5点法により評価し
た。臭気物質としては1gのスカトール及び25%のア
ンモニア水溶液5ccを用いた。また柔軟性、装着感、
ノイズ性は実際に袋を腹部に装着し、以下表1のように
5点法で評価した。
ガス透過量(0TR)、臭気バリアー性、柔軟性、装着
感、ノイズ性の評価を以下のように行った。酸素ガス透
過量の測定はModern Control社製のOX
−TRAN 10−50Aを使用し、20℃、相対湿度
65%にて測定した。また臭気透過性、柔軟性、装着
感、ノイズ性の評価は、140mm×300mmの該積
層フィルムを2枚重ね、140mmの一辺と300mm
の二辺を幅5mmで熱シールした袋を用いた。臭気透過
性の評価は20℃、相対湿度65%にコントロールした
部屋で袋の中に臭気物質を入れ熱シールにより袋を密閉
した後、内容量500mlの広口ビンに袋を入れ栓をし
20℃、相対湿度65%の状態で24時間放置した後の
広口ビン内の臭気を官能検査により5点法により評価し
た。臭気物質としては1gのスカトール及び25%のア
ンモニア水溶液5ccを用いた。また柔軟性、装着感、
ノイズ性は実際に袋を腹部に装着し、以下表1のように
5点法で評価した。
【0037】
【表1】
【0038】表2に評価結果を示す。
【0039】比較例2 比較例1においてケイ酸亜鉛微粉末にかえて酸化亜鉛と
ミョウバン5:1(重量比)からなる微粉末(粒子径が
平均10ミクロン以下)を使用した以外は比較例1と同
様にしてキャスト法により厚さ10μのEVOHの単層
フィルムを得、このEVOHフィルムの両側にエチレン
−酢酸ビニル共重合体フィルムを、2液硬化型ポリエス
テル系接着剤を用いて積層し、多層フィルムを得た。得
られた多層フィルムについて比較例1と同様の評価を行
った。表2に評価結果を示す。
ミョウバン5:1(重量比)からなる微粉末(粒子径が
平均10ミクロン以下)を使用した以外は比較例1と同
様にしてキャスト法により厚さ10μのEVOHの単層
フィルムを得、このEVOHフィルムの両側にエチレン
−酢酸ビニル共重合体フィルムを、2液硬化型ポリエス
テル系接着剤を用いて積層し、多層フィルムを得た。得
られた多層フィルムについて比較例1と同様の評価を行
った。表2に評価結果を示す。
【0040】実施例1 酢酸ビニル単位の含量が28重量%(11モル%)のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体70重量部とアモルファス
構造のケイ酸亜鉛(酸化亜鉛と二酸化ケイ素の重量比が
1:3で、粒子径が平均5ミクロン以下の微粉末)30
重量部を2軸押出機によりペレット化し、ケイ酸亜鉛の
マスターペレットを得た。エチレン含量が32モル%。
ケン化度が99%、MIが4.5g/10分のEVOH
70重量部とエチレン含量が89モル%、酢酸ビニル含
量が11モル%、MIが6.0g/10分のエチレン−
酢酸ビニル共重合体20重量部さらに前記ケイ酸亜鉛の
マスターペレット10重量部のブレンド物からなる、厚
さ10μの中間層と該中間層の両側に厚さ各25μの、
酢酸ビニル含量28重量%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体よりなる表面層を有し、各層間に厚さ5μの酢酸ビ
ニル含量20重量%、無水マレイン酸含量0.5重量%
の無水マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体か
らなる接着性樹脂層を介して配された全層70μの多層
フィルムを、3基の押出機、3種5層用多層ダイヘッド
を用いて共押出法により得た。中間層の組成物としては
あらかじめ押出機によりブレンドしたペレットを用い
た。得られた多層フィルムについて比較例1と同様の評
価を行った。表2に評価結果を示したようにこのフィル
ムは膜面、臭気バリアー性が非常に良好であり、さらに
柔軟性、装着感、ノイズ性も良好であった。
チレン−酢酸ビニル共重合体70重量部とアモルファス
構造のケイ酸亜鉛(酸化亜鉛と二酸化ケイ素の重量比が
1:3で、粒子径が平均5ミクロン以下の微粉末)30
重量部を2軸押出機によりペレット化し、ケイ酸亜鉛の
マスターペレットを得た。エチレン含量が32モル%。
ケン化度が99%、MIが4.5g/10分のEVOH
70重量部とエチレン含量が89モル%、酢酸ビニル含
量が11モル%、MIが6.0g/10分のエチレン−
酢酸ビニル共重合体20重量部さらに前記ケイ酸亜鉛の
マスターペレット10重量部のブレンド物からなる、厚
さ10μの中間層と該中間層の両側に厚さ各25μの、
酢酸ビニル含量28重量%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体よりなる表面層を有し、各層間に厚さ5μの酢酸ビ
ニル含量20重量%、無水マレイン酸含量0.5重量%
の無水マレイン酸変性エチレン−酢酸ビニル共重合体か
らなる接着性樹脂層を介して配された全層70μの多層
フィルムを、3基の押出機、3種5層用多層ダイヘッド
を用いて共押出法により得た。中間層の組成物としては
あらかじめ押出機によりブレンドしたペレットを用い
た。得られた多層フィルムについて比較例1と同様の評
価を行った。表2に評価結果を示したようにこのフィル
ムは膜面、臭気バリアー性が非常に良好であり、さらに
柔軟性、装着感、ノイズ性も良好であった。
【0041】比較例3 10μのポリ塩化ビニリデン系フィルムを1軸押出機に
より得た中間層としてこのフィルムを使用した以外は比
較例1と同様にしてドライラミネーション法により3種
5層の多層フィルムを得た。得られたフィルムについて
比較例1と同様の評価を実施した。表2に評価結果を示
したようにこのフィルムは臭気バリアー性が不十分であ
った。
より得た中間層としてこのフィルムを使用した以外は比
較例1と同様にしてドライラミネーション法により3種
5層の多層フィルムを得た。得られたフィルムについて
比較例1と同様の評価を実施した。表2に評価結果を示
したようにこのフィルムは臭気バリアー性が不十分であ
った。
【0042】比較例4 比較例1で用いたEVOHの単層フィルム(脱臭剤含有
せず)を1軸押出機により得た。中間層としてこのフィ
ルムを使用した以外は比較例1と同様にしてドライラミ
ネーション法により3種5層の多層フィルムを得た。得
られたフィルムについて比較例1と同様の評価を実施し
た。表2に評価結果を示したようにこのフィルムは臭気
バリアー性が不十分であった。
せず)を1軸押出機により得た。中間層としてこのフィ
ルムを使用した以外は比較例1と同様にしてドライラミ
ネーション法により3種5層の多層フィルムを得た。得
られたフィルムについて比較例1と同様の評価を実施し
た。表2に評価結果を示したようにこのフィルムは臭気
バリアー性が不十分であった。
【0043】比較例5 酢酸ビニル含量が28重量%(11モル%)のエチレン
−酢酸ビニル共重合体を用いて厚さ70μの単層フィル
ムを1軸押出機により得た。得られたフィルムについて
比較例1と同様の評価を実施した。表2に評価結果を示
したようにこのフィルムは臭気バリアー性が不良であっ
た。
−酢酸ビニル共重合体を用いて厚さ70μの単層フィル
ムを1軸押出機により得た。得られたフィルムについて
比較例1と同様の評価を実施した。表2に評価結果を示
したようにこのフィルムは臭気バリアー性が不良であっ
た。
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明のエチレン含有量20〜50モル
%のエチレン−ビニルアルコール共重合体(A)、亜鉛
化合物、アルミニウム化合物、ケイ素化合物、鉄(II)
化合物、有機酸類および鉄(II)化合物−有機酸組成物
から選ばれる一種または複数種の組成物からなる脱臭剤
(B)および酢酸ビニル、アクリル酸エステルおよびメ
タクリル酸エステルから選ばれる少なくとも一成分を2
〜25モル%含有するエチレン系共重合樹脂(C)を含
む組成物の層と、酢酸ビニル含量5〜45重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステル含量5
〜45重量%のエチレン−アクリル酸エステル共重合体
およびメタクリル酸エステル含量5〜45重量%のエチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体から選ばれる少な
くとも一種の保護層からなる多層構造体は、臭気物質に
対して極めて優れたバリアー性を示し、かつ柔軟性、装
着性が良好で、さらにノイズも少ない特性を有している
ので、とくに人工肛門バッグ用フィルムとして有用であ
る。さらに生ごみ他の悪臭廃棄物用材料、魚介類、果
実、野菜等の保存包装用材料、遺体包装用材料などの臭
気バリアー性材料として利用できる。
%のエチレン−ビニルアルコール共重合体(A)、亜鉛
化合物、アルミニウム化合物、ケイ素化合物、鉄(II)
化合物、有機酸類および鉄(II)化合物−有機酸組成物
から選ばれる一種または複数種の組成物からなる脱臭剤
(B)および酢酸ビニル、アクリル酸エステルおよびメ
タクリル酸エステルから選ばれる少なくとも一成分を2
〜25モル%含有するエチレン系共重合樹脂(C)を含
む組成物の層と、酢酸ビニル含量5〜45重量%のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸エステル含量5
〜45重量%のエチレン−アクリル酸エステル共重合体
およびメタクリル酸エステル含量5〜45重量%のエチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体から選ばれる少な
くとも一種の保護層からなる多層構造体は、臭気物質に
対して極めて優れたバリアー性を示し、かつ柔軟性、装
着性が良好で、さらにノイズも少ない特性を有している
ので、とくに人工肛門バッグ用フィルムとして有用であ
る。さらに生ごみ他の悪臭廃棄物用材料、魚介類、果
実、野菜等の保存包装用材料、遺体包装用材料などの臭
気バリアー性材料として利用できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 23/08 C08L 23/08 //(C08L 29/04 23:08) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 27/28 A61F 5/441 A61L 9/01 - 9/014 C08L 23/08 C08L 29/04
Claims (4)
- 【請求項1】 エチレン含有量20〜50モル%のエチ
レン−ビニルアルコール共重合体(A)、亜鉛化合物、
アルミニウム化合物、ケイ素化合物、鉄(II)化合物、
有機酸類および鉄(II)化合物−有機酸組成物から選ば
れる一種または複数種の組成物からなる脱臭剤(B)お
よび酢酸ビニル、アクリル酸エステルおよびメタクリル
酸エステルから選ばれる少なくとも一成分を2〜25モ
ル%含有するエチレン系共重合樹脂(C)を含む組成物
の層と、酢酸ビニル含量5〜45重量%のエチレン−酢
酸ビニル共重合体、アクリル酸エステル含量5〜45重
量%のエチレン−アクリル酸エステル共重合体およびメ
タクリル酸エステル含量5〜45重量%のエチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体から選ばれる少なくとも一
種の保護層からなる多層構造体。 - 【請求項2】 組成物の層が3〜50μ、保護層が5〜
300μ、全体の厚さが20〜500μである請求項1
記載の多層構造体。 - 【請求項3】 (A)と(C)の合計量に対し、(C)
を5〜40重量%含む請求項1または2に記載の多層構
造体。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の多層構
造体からなる多層フィルム。
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JP09286566A JP3096669B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 多層構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09286566A JP3096669B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 多層構造体 |
Related Parent Applications (1)
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-
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