JP3096503U - カートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメント - Google Patents

カートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメント

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JP3096503U JP2003001367U JP2003001367U JP3096503U JP 3096503 U JP3096503 U JP 3096503U JP 2003001367 U JP2003001367 U JP 2003001367U JP 2003001367 U JP2003001367 U JP 2003001367U JP 3096503 U JP3096503 U JP 3096503U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カートリッジ式灯油タンクに手を汚すことな
く給油できる給油アタッチメントの提供。 【解決手段】 灯油タンク1の下部給油口1aに取り付
ける給油キャップ3と灯油供給手段の末端に配する給油
補助手段2とからなる。給油キャップ3は、灯油タンク
1の下部給油口1aに螺合するキャップ本体3aと、キ
ャップ本体3aに配した開閉弁部4と、キャップ本体3
aに配し、その上端に逆止弁5bを取り付けたエア抜き
パイプ5aとで構成する。給油補助手段2は、直立する
給油ノズル2aと、灯油タンク1をこれにセットする
と、給油ノズル2aが開閉弁部4に相対的に進入してこ
れを開成させることとなるように位置決めしつつ支持す
るタンク支持枠6とで構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントに関するものであ る。詳述すれば、本考案は、カートリッジ式灯油タンクに灯油を給油する際に、 該灯油タンクのキャップを外すことなく灯油を給油することのできるカートリッ ジ式灯油タンク用の給油アタッチメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
石油ストーブは、その灯油貯蔵部に貯蔵された灯油を芯に含ませて燃やすこと により熱を発生している。灯油貯蔵部への灯油の供給は灯油タンクから行なって いる。灯油タンクの灯油がなくなれば、その灯油タンクを、例えば、18リット ルの灯油が貯蓄可能な大容量のポリタンクの所にまで持ち運んで、適当なポンプ 装置を使用して該ポリタンクから給油している。
【0003】 灯油タンクは通常カートリッジ式になっている。つまり、灯油がなくなった場 合には石油ストーブ本体からそのカートリッジ式灯油タンクを抜き取り、これを 上下反転させた上で、その下部給油口の給油キャップを取り外して開口し、この 下部給油口から灯油を給油している。
【0004】 従来のカートリッジ式灯油タンクの下部給油口に取り付けられている給油キャ ップ12は、図4及び図5に示すように、灯油の流れを開閉する開閉弁部13を 具備しており、この開閉弁部13は、弁体13aと、バネ13bと、弁座13c とから構成されている。通常は、バネ13bが弁座13cに弁体13aを押し当 ててその中央の開口部を閉じているので、灯油の該開口部を通じての流れが閉ざ され、灯油タンク11から漏れ出ることはない。
【0005】 この灯油タンク11に給油する際には、該灯油タンク11を通常の使用状態と は逆の状態、即ち、上下反転させて床などに載置し、その給油キャップ12を手 で外して下部給油口を開口し、この下部給油口に手動ポンプ又は電動ポンプ等の 供給ホース先端のノズルを挿入した上で、灯油の供給を行っている。
【0006】 該灯油タンク11が満タンになったかどうかは、その灯油ゲージを見れば分か るようになっており、満タンになったら給油を止める。そして、再度給油キャッ プ12を該灯油タンク11の下部給油口に被せる。その後、該灯油タンク11を 元通りに上下反転させて、これを抜き取った石油ストーブまで運び、図5に示す ように、元通りに、その灯油貯蔵部14の灯油タンク受け皿15aに差し込み設 置する。
【0007】 灯油ゲージは、灯油タンク11の内部が見えるように透明の部材を用いて窓を 構成し、この窓から灯油面を見て満タンになったかどうか確認するようにしたも のである。
【0008】 前記のように、灯油タンク11が灯油タンク受け皿15aにセットされると、 灯油タンク受け皿15aの突起部15bが、開閉弁部13の弁体13aを押し上 げることとなり、これにより弁座13cと弁体13aとの間に隙間ができ、この 隙間から空気が灯油タンク11に入る。その結果、灯油タンク11の灯油がこの 隙間から灯油貯蔵部14に流れ出ることとなる。
【0009】 灯油が流れ出て、灯油貯蔵部14に貯蔵される灯油面が前記開閉弁部13の開 口部まで上昇すれば、それ以上は空気が灯油タンク11内に入らなくなり、灯油 タンク11の灯油は灯油貯蔵部14に流れ出なくなる。
【0010】 以上のように、カートリッジ式灯油タンク11を用いた石油ストーブは、灯油 が無くなった場合に、灯油タンク11のみを給油場所に運んで補給すれば良いの で、給油が簡単かつ手軽にできると言える。
【0011】 しかしながら以上のカートリッジ式灯油タンク11への給油には以下に述べる 問題点があった。
【0012】 (1)その作業自体は簡単かつ手軽ではあるが、給油キャップ12には多かれ少な かれ灯油が付着しており、給油のためにはこれを外す必要があるため、直接に給 油キャップを掴んでこれを外そうとすれば、灯油が手に付着せざるを得ない。灯 油が手に付着してしまうと、給油作業の後に石けん等を用いて洗っても完全に洗 い流すことは困難であり、灯油の臭いが何時までも残り不快である。灯油を手に 付かないようにしようとすれば、手袋を装着してその作業を行うか、或いは給油 キャップ12に別のキャップを被せるとかの準備をした上でその作業を行う必要 があり、そのような面で厄介であった。
【0013】 (2)給油の際には、カートリッジ式灯油タンク11それ自体を上下反転させ、か つ前記のように、給油キャップ12を外して給油する必要がある。そのため給油 キャップ12を外して給油作業を行っている間に該灯油タンク11を倒してしま うと、灯油をこぼしてしまう虞がある。
【0014】 (3)給油の際に給油キャップ12を着脱するものであるため、該給油キャップ1 2を灯油タンク11の下部給油口に正常な状態で装着し損なうことがある。この ような場合に、これに気づかず、該灯油タンク11を下部給油口側が下になるよ うに上下反転させると、該下部給油口から灯油を漏らし、周囲を汚してしまうよ うな虞もある。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、以上のような従来技術の問題点を解決し、カートリッジ式灯油タン クに、その下部給油口の給油キャップを外すことなく灯油を供給することが可能 であり、それ故、手を汚すことなく給油を行うことができる簡便なカートリッジ 式灯油タンク用の給油アタッチメントを提供することを解決の課題とするもので ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案の1は、灯油タンクの下部給油口に取り付ける給油キャップと、該給油 キャップと給油時に接続するための給油補助手段であって、灯油供給手段の末端 に接続する給油補助手段とからなるカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチ メントであって、 前記給油キャップを、前記灯油タンクの下部給油口に取り付けるキャップ本体 と、該キャップ本体に配した常時閉の開閉弁部であって、後記給油ノズルの進入 によって開口させられる開閉弁部と、給油の際に灯油タンク内の空気を排出させ るべく前記キャップ本体に配したエア抜きパイプであって、その外端が灯油タン ク外に開口し、かつ内端が前記灯油タンクの最上部で開口するエア抜きパイプと で構成し、 前記給油補助手段を、直立状態に立ち上げた給油ノズルであって、灯油を供給 する灯油供給手段に接続した給油ノズルと、前記灯油タンクを該給油ノズルの上 に下降させた場合に、該給油ノズルが前記給油キャップの開閉弁部に相対的に進 入することとなるように、該灯油タンクを位置決めしつつ支持するタンク支持枠 とで構成したカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントである。
【0017】 前記キャップ本体は、前記灯油タンクの下部給油口に着脱自在に取り付けるこ とができるものであり、これ自体は従来例のそれと同様の構成である。
【0018】 前記開閉弁部は、給油ノズルの進入によって開口させられるものであれば、特 定のそれに限定されない。従来のそれをそのまま採用することができる。例えば 、該開閉弁部は、キャップ本体の先端開口部の周囲に構成した弁座と、該弁座に 開閉自在に当接する弁体であって、給油の際に前記先端開口部に進入する前記給 油ノズルの先端で後記バネ部材に抗して後退させられる弁体と、該弁体を弁座側 に押し付けるバネ部材とで構成することができる。
【0019】 前記エア抜きパイプは、前記のように、給油の際に灯油タンク内の空気を排出 するべく作用するものであり、その作用を確実に達成できるものであれば特定の 構成に限定されない。具体的には、該エア抜きパイプとしては、円筒形のプラス チック或いは金属のパイプ等を採用し、既述のように、その内端を灯油タンクの 最上部に達するまで延長する。内端を最上部まで延長するのは、給油時に内端が 灯油中に埋没するのを避けるためである。
【0020】 なお前記エア抜きパイプは、灯油タンクを石油ストーブにセットして使用する 際には、これを通じて外部の空気が導入されるのを防止するため、そのいずれか の部位で閉塞する必要がある。これは、例えば、タンク外に開口する外端開口部 に栓をする等により閉じることで容易に実現できる。栓は、手で触れずに開閉で きるように、例えば、石油ストーブの灯油タンク受け皿中に配設しておき、該灯 油タンクをその所定の部位にセットすると、自ずと該栓が該エア抜きパイプの外 端開口部に進入してこれを閉塞するように構成することができる。栓に代えて、 弾力性のある当接板が同様の場合に該エア抜きパイプの外端開口部に当接してこ れを閉じるように構成しても良い。
【0021】 前記給油ノズルは、その先端部が前記灯油タンクの開閉弁部に進入してこれを 開成させ、かつその状態で該開閉弁部を介して前記灯油タンク内に灯油を供給す るものであり、そのように使用し得るものであれば、特定の構成に限定されない 。例えば、該給油ノズルは、その先端の吐出口に加えて又は代えて、先端直前の 側部に開口する吐出口を構成し、先端部が前記開閉弁部の所定の部位に当接した 場合には、該側部に開口する吐出口から灯油を吐出できるようにすることができ る。
【0022】 前記タンク支持枠は、その上に給油対象の灯油タンクを載せれば、自ずとその 下部給油口に取り付けた給油キャップの開閉弁部に前記給油ノズルが進入し、該 開閉弁部を開成させるとともに、該灯油タンクを給油中に倒れるようなことなく 確実に支持できるように構成すべきものであり、そうである限り、特定の構成の それに限定されない。
【0023】 また前記給油ノズルに接続する灯油供給手段は、該給油ノズルに灯油を圧送供 給することのできる従来の手段である。例えば、前記給油ノズルに連結するホー ス部材と、灯油保管用のタンク等から灯油を汲み上げ、これを該ホース部材を介 して該給油ノズルに圧送するポンプ装置である。
【0024】 従って本考案の1のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントによれ ば、その給油キャップを該灯油タンクの下部給油口に取り付け、かつ前記給油補 助手段を使用すれば、該灯油タンクの給油キャップを外すことなく、それ故、灯 油で手を汚すことなく、該灯油タンクに灯油の供給補充を行うことができる。
【0025】 灯油タンクの灯油が消費されてなくなった場合には、石油ストーブから該灯油 タンクを抜き取り、これを前記給油補助手段のタンク支持枠にセットし、前記灯 油供給手段を動作させれば、これによって灯油貯蔵タンク等から該灯油タンクに 灯油が供給されることとなる。
【0026】 灯油タンクがタンク支持枠にセットされると、自ずと、その開閉弁部に給油ノ ズルが進入してこれを開成させ、灯油の供給が可能な状態となる。それ故、灯油 タンクは、単にタンク支持枠にセットするのみで給油開始のための準備が整うこ とになる。
【0027】 この後は、先に述べたように、前記灯油供給手段を動作させると、ホース部材 等を介して前記給油ノズルに灯油が圧送され、該灯油がその吐出口から吐出され 、更に開成した開閉弁部を通じて灯油タンク内に供給されることになる。このと き、灯油タンク内の空気は、内部の灯油面の上昇にともない、その分だけ、前記 エア抜きパイプを通じて排除され、上記灯油の供給を許容する。
【0028】 灯油タンクへの灯油の供給状態は、例えば、灯油ゲージで確認し、これに満タ ン状態まで供給されたことを確認した場合に、前記灯油供給手段の動作を停止さ せ、その後、該灯油タンクを前記タンク支持枠から取り上げ、これを再度対象の 石油ストーブにセットすればよい。前記エア抜きパイプは、前記のように、石油 ストーブの灯油タンク受け皿にその閉塞手段を構成しておけば、単に灯油タンク を石油ストーブにセットするのみで閉塞される。給油キャップから灯油貯蔵部へ の灯油の供給は従来のそれと同様に行われる。
【0029】 以上のように、本考案の1のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメン トによれば、手を汚すことなく簡単に灯油タンクへの灯油の供給を行うことがで きる。
【0030】 本考案の2は、本考案の1のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメン トに於いて、前記エア抜きパイプに、灯油タンク内からその外部への空気の流れ のみを許容する逆止弁を配したものである。
【0031】 前記逆止弁は、前記したところから理解されるように、灯油タンク内から外部 への空気の流れのみを許容し、外部から灯油タンク内への空気の導入を許容しな い弁であれば、特定の構成のそれに限定されない。即ち、該逆止弁は、給油の際 には、灯油タンク内の空気の前記エア抜きパイプを通じての排出を許容する一方 で、灯油タンクを石油ストーブにセットして使用する際には、該エア抜きパイプ を通じての外部の空気の導入を阻止すべく作用するものである。
【0032】 従って本考案の2のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントによれ ば、石油ストーブに灯油タンクをセットする際に、前記エア抜きパイプに栓をし たり、或いは、そのような作業をなくすために、予め石油ストーブ内にこれを閉 塞するための手段を設置しておくような必要がないので好都合である。
【0033】 本考案の3は、本考案の2のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメン トに於いて、前記逆止弁を前記エア抜きパイプの最上部に配したものである。
【0034】 従って本考案の3のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントによれ ば、エア抜きパイプに灯油タンク内の灯油が入り込んで給油の際のエア抜きの障 害となるようなことがないので好都合である。 もっとも該逆止弁が、エア抜きパイプ中に進入した灯油を、給油の際に、エア と同時に良好に排出できるものであれば、その取付位置は該エア抜きパイプ中の いずれの位置であっても不都合はないものとなる。
【0035】 本考案の4は、本考案の1のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメン トにおいて、前記エア抜きパイプに開閉手段を取り付けたものである。
【0036】 前記開閉手段としては、例えば、常時開の開閉弁を採用することができる。こ の場合は、例えば、対象の石油ストーブの灯油タンク受け皿等、灯油タンクをセ ットした際に、前記エア抜きパイプの外端開口部と対面する部位付近に該開閉弁 の閉成用の作動部材等をセットしておき、該灯油タンクを該石油ストーブにセッ トすると、該作動部材が該開閉弁の対応する部材に圧接する等によりこれを閉成 操作するように構成することができる。
【0037】 従って本考案の4のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントによれ ば、石油ストーブに単に灯油タンクをセットする等により、簡単に前記エア抜き パイプが閉塞されるので好都合である。
【0038】
【考案の実施の形態】
以下、考案の実施の形態を実施例に基づき、かつ添付図を参照しつつ詳細に説 明する。
【0039】 <実施例> この実施例のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントは、図1及び 図3に示すように、灯油タンク1の下部給油口1aに螺合して取り付ける給油キ ャップ3と、灯油タンク1に該給油キャップ3を介して給油するための給油補助 手段2とで構成したものである。
【0040】 前記給油キャップ3は、図2に示すように、キャップ本体3aと、その内側中 央に配した開閉弁部4と、エア抜きパイプ5aとで構成したものである。
【0041】 前記キャップ本体3aは、図2に示すように、円板状の底部3a1とその周囲 から立ち上がる筒状の雌ねじ部3a2とで構成したものであり、図1及び図3に 示すように、該キャップ本体3aを前記灯油タンク1の下部給油口1aに、前者 の雌ねじ部3a2と後者の外周に構成した雄ねじとを螺合させて取り付け得るよ うにしたものである。
【0042】 前記開閉弁部4は、図2に示すように、前記キャップ本体3aの底部3a1の 中央開口部の周囲に構成したテーパ状の弁座4cと、該弁座4cに開閉自在に当 接する同様にテーパ状の弁体4bと、該弁体4bを弁座4c側に押し付けるバネ 部材4dと、前記バネ部材4dの後端を支持するバネ支持部4aとで構成したも のである。
【0043】 前記弁体4bは、図1に示すように、給油の際に前記キャップ本体3aの底部 3a1に開口した中央開口部に相対的に進入する後記給油ノズル2aの先端で前 記バネ部材4dに抗して後退させられて、前記弁座4cから離脱し、前記開閉弁 部4を開成させるべく動作するものである。該弁体4bは、図2及び図3に示す ように、云うまでもなく、給油ノズル2aが後退すれば、前記バネ部材4dの作 用により前記弁座4cに当接すべく復帰するようになっている。
【0044】 前記エア抜きパイプ5aは、図2及び図3に示すように、その外端を前記キャ ップ本体3aの底部3a1の一部から突出させて開口し、内端を、前記給油キャ ップ3を前記灯油タンク1の下部給油口1aに取り付けた場合に、該灯油タンク 1の最上部に到達して開口するように構成したものである。
【0045】 また該エア抜きパイプ5aには、同様に図2及び図3に示すように、その最上 部に逆止弁5bを配する。この逆止弁5bは、灯油タンク1内から外部への空気 の流れのみを許容し、外部から灯油タンク1内への空気の導入を許容しない弁で あり、それ故、給油の際には、該灯油タンク1内の空気の前記エア抜きパイプ5 aを通じての排出を許容する一方で、灯油タンク1を石油ストーブにセットして 使用する際には、該エア抜きパイプ5aを通じての外部の空気の導入を阻止すべ く作用するものである。
【0046】 前記給油補助手段2は、図1に示すように、先端部を直立状態に立ち上げた給 油ノズル2aと、給油のためにセットする灯油タンク1を正規の位置にガイドし つつ支持するタンク支持枠6と、セットされた灯油タンク1の下部給油口1aの 下方に位置する受け皿部2bと、該受け皿部2bに滴下した灯油を回収する回収 パイプ2cとで構成したものである。
【0047】 前記給油ノズル2aは、図1に示すように、前記受け皿部2bの中央部を貫通 して立ち上げ、その先端直前の側部に開口する吐出口を開口したものである。前 記灯油タンク1が、前記タンク支持枠6にセットされ、先端部が前記開閉弁部4 の弁体4bを押し上げ当接状態にある場合には、該側部に開口する吐出口から灯 油を吐出できるようになっている訳である。また前記給油ノズル2aは、これに 灯油を供給する灯油供給手段に接続している。
【0048】 前記タンク支持枠6は、図1に示すように、灯油タンク1の底部周縁がその上 に載置されることとなる受け座6aと、該受け座6aに該灯油タンク1を載置す る際にこれを導くとともに、その受け座6aへの該灯油タンク1の載置状態を保 持する周側壁6bとで構成したものである。
【0049】 前記受け座6aは、図1に示すように、中央部が下方に開口しており、その内 周部が、前記受け皿部2bの周側部から立ち上げた周側壁と連続状態に構成され ている。
【0050】 前記受け皿部2bの中央には、前記し、かつ図1に示すように、前記給油ノズ ル2aが立ち上げてあり、前記受け座6aに前記灯油タンク1を載置すると、自 ずとその下部給油口1aに取り付けた給油キャップ3の開閉弁部4に該給油ノズ ル2aが進入し、その弁体4bを押し上げ、該開閉弁部4を開成させることとな るように位置関係が設定してある。
【0051】 また前記灯油供給手段は、従来装置であるが、前記給油ノズル2aと灯油貯蔵 タンク(図示しない)とを連結するホース部材(図示しない)と、該ホース部材 を介して灯油貯蔵タンクから前記給油ノズル2aに灯油を圧送するポンプ装置( 図示していない)とで構成したものである。
【0052】 前記回収パイプ2cは、前記受け皿部2bに給油の際に漏れる等により滴下し た灯油を前記灯油貯蔵タンクに回収すべく配したものである。
【0053】 なお図3中、7は灯油ゲージであり、透明部材で窓に構成されたものである。 8はタンク把持部であり、灯油タンク1の取り出しや持ち運びの際に用いる。
【0054】 従ってこの実施例のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントによれ ば、その給油キャップ3を該灯油タンク1の下部給油口1aに、前者の雌ねじ部 3a2を後者の雄ねじに螺合することで取り付け、かつ前記給油補助手段2を使 用すれば、該灯油タンク1に、その給油キャップ3を外すことなく、それ故、灯 油で手を汚すことなく、灯油の供給補充を行うことができる。
【0055】 灯油タンク1の灯油がなくなった場合には、石油ストーブからタンク把持部8 を掴んで該灯油タンク1を抜き取り、これを前記給油補助手段2のタンク支持枠 6にセットする。タンク支持枠6へのセットは、該灯油タンク1を、石油ストー ブから抜き取った際の向きのままその下部をその周側壁6bに沿わせて下降させ て行う。該灯油タンク1は上記周側壁6bに案内されて、図1に示すように、そ の底部が受け座6aに載置状態となり、この状態が該タンク支持枠6に保持され る。
【0056】 灯油タンク1がタンク支持枠6にセットされ、その底部が受け座6aに載置状 態になると、そのとき、その下方の受け皿部2bの中央から直立状態に立ち上が っている給油ノズル2aの先端が開閉弁部4に相対的に進入し、その弁体4bを 押し上げ、該開閉弁部4を開成させ、灯油の供給を可能な状態とする。
【0057】 こうして灯油タンク1は、これを単にタンク支持枠6にセットするのみで給油 開始のための準備が整うことになる。
【0058】 この後は、前記灯油供給手段のポンプ装置を動作させると、ホース部材等を介 して前記給油ノズル2aに灯油が圧送され、該灯油がその吐出口から吐出され、 開成してある開閉弁部4を通じて灯油タンク1内に供給されることになる。この とき、灯油タンク1内の空気は、内部の灯油面の上昇にともない、その分だけ、 前記エア抜きパイプ5aを通じて排除され、上記灯油の供給を許容する。
【0059】 灯油タンク1への灯油の供給状態は、灯油ゲージ7でチェックし、満タン状態 まで供給されたことを確認した場合は、前記灯油供給手段のポンプ装置の動作を 停止させる。その後は、前記タンク把持部8を掴んで該灯油タンク1を前記タン ク支持枠6から取り上げ、これを再度元の石油ストーブにセットすればよい。
【0060】 前記エア抜きパイプ5aは、前記のように、逆止弁5bが配してあるため、特 別の操作をしなくても、外部の空気が該エア抜きパイプ5aを通じて灯油タンク 1内に逆流することはない。それ故、該灯油タンク1は、これを単に元の石油ス トーブの所定の部位にセットするのみで、従来のそれと同様に、給油キャップ3 を通じて灯油貯蔵部に灯油の供給を行うことができる。
【0061】 以上のように、この実施例のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメン トによれば、手を汚すことなく簡単に灯油タンク1への灯油の供給を行うことが できるし、石油ストーブにセットした場合にも全く問題なく、該灯油タンク1か ら灯油貯蔵部への灯油の供給を行うことができる。
【0062】
【考案の効果】
本考案の1のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントによれば、そ の給油キャップを該灯油タンクの下部給油口に取り付け、かつ前記給油補助手段 を使用すれば、該灯油タンクの給油キャップを外すことなく、それ故、灯油で手 を汚すことなく、該灯油タンクに灯油の供給補充を行うことができる。また前記 エア抜きパイプは、石油ストーブの灯油タンク受け皿にその閉塞手段を構成して おけば、単に灯油タンクを石油ストーブにセットするのみで閉塞され、給油キャ ップから灯油貯蔵部への灯油の供給は従来のそれと同様に行われる。
【0063】 本考案の2のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントによれば、石 油ストーブに灯油タンクをセットする際に、前記エア抜きパイプに栓をしたり、 或いは、そのような作業をなくすために、予め石油ストーブ内にこれを閉塞する ための手段を設置しておくような必要がない。また該逆止弁として、エア抜きパ イプ中に進入した灯油を、給油の際に、エアと同時に良好に排出できるものを採 用すれば、その取付位置が該エア抜きパイプ中のいずれの位置であっても不都合 のないものとなる。
【0064】 本考案の3のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントによれば、採 用した逆止弁が、エア抜きパイプ中に進入した灯油を、給油の際に、エアと同時 に良好に排出できないものであっても、エア抜きパイプに灯油タンク内の灯油が 入り込んで給油の際のエア抜きの障害となるようなことがない。
【0065】 本考案の4のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメントによれば、石 油ストーブに単に灯油タンクをセットする等により、簡単に前記エア抜きパイプ が閉塞されるので好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】給油キャップを装着した状態の灯油タンクを給
油補助手段にセットした状態の一部切欠断面図。
【図2】給油キャップの一部切欠拡大断面図。
【図3】給油キャップを装着した状態の灯油タンクの一
部切欠正面図。
【図4】従来例の給油キャップの拡大断面図。
【図5】従来例の給油キャップを装着したカートリッジ
式灯油タンクを石油ストーブにセットした状態の一部切
欠断面図。
【符号の説明】
1 灯油タンク 1a 下部給油口 2 給油補助手段 2a 給油ノズル 2b 受け皿部 2c 回収パイプ 3 給油キャップ 3a キャップ本体 3a1 底部 3a2 雌ねじ部 4 開閉弁部 4a バネ支持部 4b 弁体 4c 弁座 4d バネ部材 5a エア抜きパイプ 5b 逆止弁 6 タンク支持枠 6a 受け座 6b 周側壁 7 灯油ゲージ 8 タンク把持部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯油タンクの下部給油口に取り付ける給
    油キャップと、該給油キャップと給油時に接続するため
    の給油補助手段であって、灯油供給手段の末端に接続す
    る給油補助手段とからなるカートリッジ式灯油タンク用
    の給油アタッチメントであって、 前記給油キャップを、前記灯油タンクの下部給油口に取
    り付けるキャップ本体と、該キャップ本体に配した常時
    閉の開閉弁部であって、後記給油ノズルの進入によって
    開口させられる開閉弁部と、給油の際に灯油タンク内の
    空気を排出させるべく前記キャップ本体に配したエア抜
    きパイプであって、その外端が灯油タンク外に開口し、
    かつ内端が前記灯油タンクの最上部で開口するエア抜き
    パイプとで構成し、 前記給油補助手段を、直立状態に立ち上げた給油ノズル
    であって、灯油を供給する灯油供給手段に接続した給油
    ノズルと、前記灯油タンクを該給油ノズルの上に下降さ
    せた場合に、該給油ノズルが前記給油キャップの開閉弁
    部に相対的に進入することとなるように、該灯油タンク
    を位置決めしつつ支持するタンク支持枠とで構成したカ
    ートリッジ式灯油タンク用の給油アタッチメント。
  2. 【請求項2】 前記エア抜きパイプに、灯油タンク内か
    らその外部への空気の流れのみを許容する逆止弁を配し
    た請求項1のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタッ
    チメント。
  3. 【請求項3】 前記逆止弁を前記エア抜きパイプの最上
    部に配した請求項2のカートリッジ式灯油タンク用の給
    油アタッチメント。
  4. 【請求項4】 前記エア抜きパイプに開閉手段を取り付
    けた請求項1のカートリッジ式灯油タンク用の給油アタ
    ッチメント。
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