JP3095899B2 - サッシ枠と窓枠との水密パッキン - Google Patents

サッシ枠と窓枠との水密パッキン

Info

Publication number
JP3095899B2
JP3095899B2 JP04243243A JP24324392A JP3095899B2 JP 3095899 B2 JP3095899 B2 JP 3095899B2 JP 04243243 A JP04243243 A JP 04243243A JP 24324392 A JP24324392 A JP 24324392A JP 3095899 B2 JP3095899 B2 JP 3095899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window frame
frame
sash
ridge
sash frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04243243A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0693777A (ja
Inventor
銀一 信楽
薫 古内
協一 内山
浩四郎 上田
光雅 大橋
誠三 浜野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Tokai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd, Tokai Kogyo Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP04243243A priority Critical patent/JP3095899B2/ja
Publication of JPH0693777A publication Critical patent/JPH0693777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3095899B2 publication Critical patent/JP3095899B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、一般家屋にお
いて建物の内方向、外方向いずれへも自在に開閉させる
ことができるサッシ窓において、サッシ窓を構成するサ
ッシ枠と窓枠との間に施される水密パッキンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般家屋等の住居用の各種の建物には、
内外の換気、その他の目的のために窓を設けるための開
口部が設けられている。その開口部にはサッシ枠及び窓
枠から形成されたサッシ窓が取り付けられ、サッシ枠に
対して回転する窓枠が、換気等が必要な場合には開放さ
れ、遮断する必要がある場合には閉塞される。
【0003】このような窓構造における、建物の内方向
または外方向いずれか一方に開放する窓の水密は、サッ
シ枠と窓枠との間に施される長尺状の水密パッキンによ
って達成されていた。ところで最近では、換気方法の選
択を多様にするため、建物の内方向及び外方向いずれに
も開放させることができる窓構造が要求されるに至って
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建物の内方向、また
は、外方向いずれか一方に開放する窓の構造におけるサ
ッシ枠と窓枠との間に施される従来の水密パッキンを、
建物の内方向及び外方向いずれにも開放させることがで
きる窓構造に使用する場合あっては、以下に示すような
問題点が生じることとなる。
【0005】即ち、従来の水密パッキンにあっては、建
物の内方向、または、外方向いずれか一方に開放する窓
の構造に対応するように形成されているため、いずれか
一方の開放方向に開放する際に適切に変形することによ
って水密性を担保することとなる。従って、建物の内方
向及び外方向いずれにも開放させることができる窓構造
にあっては、その開放の際に開放方向によらずに適切に
変形して水密を担保することが求められることとなって
いた。
【0006】また、建物の内方向及び外方向いずれにも
開放させることができる窓構造を提供するためには、そ
の構造も複雑となって多くの締結部材が窓枠等に設けら
れることとなり、この締結部材を回避しつつ水密パッキ
ンを窓枠に設ける必要も生じていた。そこで、本発明の
解決すべき課題は、窓枠をサッシ枠に対して開放、及び
閉塞する際に、水密パッキンと窓枠との水密性を担保で
きるとともに、その窓枠への取付時においても窓枠に締
結された締結部材を回避できるような水密パッキンを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、以下の発明を提供する。請求項1記載の発明は、
サッシ枠と窓枠との間に位置し窓枠の外周面に固定して
使用する帯状の水密パッキンであって、この水密パッキ
ンは、窓枠の外周面に固定される部分である硬質の材料
で形成したベース部と、このベース部のサッシ枠側に設
けられ、かつ、サッシ枠の内周面に接する部分である可
撓性のある軟質の材料で形成した水密部とによって一体
に形成され、前記ベース部は、窓枠の外周面に固定され
る部分である帯板状の固定部と、この固定部の切断面の
中央部分をサッシ枠側に凸となるように湾曲させて形成
した突条湾曲部と、この突条湾曲部からサッシ枠側に立
設させた中央立設条と、固定部の切断面の両端からサッ
シ枠側にそれぞれ立設させた二つの側部立設条とから一
体に形成し、前記突条湾曲部の反サッシ枠側は、窓枠外
周面に締結された締結部材の頭部を回避することができ
るような凹部を有するように形成され、前記水密部は、
中央立設条の上端と側部立設条の上端とをサッシ枠の内
周面に接する略逆U字形の断面を有する二つの湾曲部で
二山状に連結して内部を中空とした状態でベース部と一
体に形成したことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成要件をすべて含むほか、2つの湾曲部の中空部
側において、中央立設条側に内溝部を、反中央立設条側
に外溝部を、それぞれ設けたことを特徴とする。請求項
3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の
構成要件をすべて含むほか、窓枠の外周面に、窓枠の厚
さ方向の両端部からサッシ枠側に若干突出させた突出条
及びその突出条の先端縁各々を対向する方向に延設させ
た係止突条を設けるとともに、前記固定部を窓枠の外周
面に密着させた際に係止突条にはめ合わせ可能な窓枠係
合溝部を、二つの側部立設条の反中央立設条側の側面に
形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】以下、請求項1に記載する発明の作用について
説明する。最初に、サッシ枠に対して窓枠が開放されて
おり、その窓枠が閉塞されていく場合を説明する。な
お、本発明に係る水密パッキンを窓枠に固定する際に
は、窓枠に締結された締結部材に水密パッキンの凹部を
対応させることによって、締結部材を回避する。
【0010】窓枠が閉塞され始めると、二山状に形成さ
れた湾曲部のうち一方の湾曲部であってサッシ枠の内側
面に接触し始めた湾曲部は、接触点を中心に中空部を狭
めるように内側に変形する。そして更に、接触し始めた
湾曲部は、反閉塞方向に片寄るように変形することとな
る。前記湾曲部がサッシ枠へすべて接触し、他方の湾曲
部がサッシ枠へ接触し始めると、この接触し始めた湾曲
部も、反閉塞方向に片寄るように変形することとなる。
【0011】また、サッシ枠に対して窓枠が閉塞されて
おり、その窓枠が開放されていく場合にあっては、窓枠
の開放方向が、水密パッキンが施されるサッシ窓が室内
室外いずれへも開放できることから、上記の場合と同様
の作用となる。即ち、開放し始める際の水密パッキンの
断面を想定すると、窓枠の開放方向寄りの湾曲部が反開
放方向に片寄るように変形し、もう一方の湾曲部も反開
放方向に片寄るように変形する。
【0012】以上のように、サッシ枠に対して窓枠が閉
塞され、或いは開放されるいずれの場合にあっても、水
密部の湾曲部の変形時の弾発力によって水密パッキンが
サッシ枠へ圧接されているので水密が担保される。後の
作用は、上述した閉塞していく場合と逆の作用である。
次に、請求項2に記載する発明の作用について、請求項
1に記載する発明との相違点を説明する。
【0013】即ち、2つの水密部の中空部側において
は、内溝部、外溝部をそれぞれ設けているので、水密部
にサッシ枠が接することにより、或いは接触していたサ
ッシ枠から水密部が開放された場合に水密部が変形し易
い。次に、請求項3に記載する発明の作用について、請
求項1に記載する発明との相違点を説明する。
【0014】即ち、請求項3記載の発明に係る水密パッ
キンを窓枠に取り付ける手順は、以下の通りである。先
ず、水密パッキンの凹部を狭めるようにして水密パッキ
ンを折り曲げる。すると2つの窓枠係合溝部は、互いに
近づく。その状態で水密パッキンを窓枠の外周面に置
き、折り曲げていた力を開放する。すると、弾発力でも
とに戻った水密パッキンの窓枠係合溝部が、窓枠の係止
突条にはまり込み、水密パッキンの窓枠への固定が完了
することとなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面及び実施例によって、更
に詳しく説明する。ここにおいて使用する図面のうち、
図1は、本実施例が使用される開口部、サッシ枠及び窓
枠を示す斜視図である。図2は、本実施例の水密パッキ
ンが施される様子を示す部分拡大図である。図3は、本
実施例の水密パッキンの拡大断面図である。
【0016】なお、図面中に「室内」とあるのは建物の
内側を、「室外」とあるのは建物の外側を示す。本実施
例に示す建物の開口部は、壁パネル10における四角い
開口部11として形成される。サッシ枠40の取り付け
には、その開口部11に対して室内側からサッシ枠40
を固定するための四角枠状の躯体周辺枠20を介して行
う。更に、そのサッシ枠40に、窓枠60が建物の内外
方向いずれにも開閉可能となるように取り付けられる。
【0017】本実施例は、このサッシ枠40と窓枠60
との間に固定される水密パッキン70に関するものであ
って、請求項3記載の発明に対応するものである。続い
て、図2を参照させながら説明する。図2は、サッシ枠
40及び窓枠60の上部付近を示す断面図である。サッ
シ枠40の上側、即ち外側には、躯体周辺枠20が施さ
れている。また、上部室外側には、シャッターボックス
50が固定されている。このシャッターボックス50の
内部の空間には、シャッターロール51が内蔵されてい
る。一方、窓枠60は、垂直方向の回転軸60Aによっ
て、サッシ枠40に対して回転自在となっている。この
ような、窓枠60の外周部分に固定されているのが帯状
の水密パッキン70である。
【0018】続いて、図3をもとに水密パッキン70の
断面形状の細部について詳細に説明する。ここで、図3
における紙面上方は、実際の水密パッキン70において
も上方となる。なお、窓枠の下框側にあっては、図3に
おける紙面上方が、実際の水密パッキン70においては
下方となる。本実施例に係る水密パッキン70は、窓枠
60の外周面に固定される部分である硬質の材料で形成
したベース部70Aと、このベース部70Aのサッシ枠
40側に設けられ、かつ、サッシ枠40の内周面に接す
る部分である可撓性のある軟質の材料で形成した水密部
70Bとによって一体に形成されている。
【0019】ベース部70Aは、窓枠60の外周面に固
定される部分である帯板状の固定部71と、この固定部
71の切断面の中央部分をサッシ枠40側に凸となるよ
うに逆U字状に湾曲させて形成した突条湾曲部77と、
突条湾曲部77からサッシ枠40側に立設させた略T字
状の中央立設条72と、固定部71の切断面の両端であ
って若干中央立設条72側に寄った部分からサッシ枠4
0側にそれぞれ立設させ、これら立設したものを更に反
中央立設条72側に略90度折曲させて形成した第一側
部立設条73及び第二側部立設条74とから一体に形成
されている。
【0020】第一側部立設条73及び第二側部立設条7
4を、上記のようにそれぞれ立設させ、更に折曲させて
形成したのは、固定部71と第一側部立設条73及び第
二側部立設条74の折曲部分との間に適切な隙間を形成
し、この隙間を窓枠係合溝部79として利用するためで
ある。従って、この窓枠係合溝部79は、二つの第一側
部立設条73及び第二側部立設条74の側面であって反
中央立設条72側の側面に形成したこととなる。そして
更に詳しくは、この窓枠係合溝部79は、以下のように
使用されるものである。
【0021】即ち、窓枠60の外周面には、窓枠60の
厚さ方向の両端部からサッシ枠40側に若干突出させた
突出条61A及びその突出条61Aの先端縁各々を対向
する方向に延設させた係止突条61Bを設けられてお
り、固定部71を窓枠60の外周面に密着させた際に、
この窓枠60の係止突条61Bにはめ合わせ可能となる
ように形成したものが窓枠係合溝部79である。
【0022】突条湾曲部77の反サッシ枠40側は、窓
枠60外周面に締結された締結部材62の頭部を回避す
ることができるように断面が半円形の凹部71Aを有す
るように形成され、逆U字状に湾曲させて形成した突条
湾曲部77の反サッシ枠40側にできる半円形の空間を
利用したものである。なお、この固定部71の反サッシ
枠40側の面であって凹部71A部分を除いた湾曲して
いない部分が、固定部71の窓枠60への固定時に窓枠
60の外周面に圧接することとなる。
【0023】次に、水密部70Bについて説明する。水
密部70Bは、T字状に分岐させて形成した中央立設条
72上部の両端部分と第一側部立設条73及び第二側部
立設条74の反中央立設条72側先端とを、サッシ枠4
0の内周面に接する略逆U字形の断面を有する二つの湾
曲部75で二山状に連結し、かつその二山状の内部を中
空とした状態でベース部70Aと一体に形成したもので
ある。この中空状態とした部分、即ち、ベース部70A
と二つの湾曲部75との内方部分を、それぞれ中空部7
5Aとしている。なお、二山状に連結して形成された二
つの湾曲部75の間の部分を以下の説明の便宜上、谷部
71Bとする。
【0024】また、2つの湾曲部75の中空部75A側
においては、中央立設条72寄りに内溝部78が、反中
央立設条72寄りに外溝部76がそれぞれ設けられてい
る。これらの溝は、断面が略半円形をなしている。この
ように形成された水密パッキン70の高さは、窓枠60
の外周面からサッシ枠40の内側面までの距離よりも高
い。従って、サッシ枠40に対して窓枠60が閉塞され
ている場合には、水密パッキン70は、サッシ枠40と
窓枠60との間に圧縮されることとなる。
【0025】以上のように形成された水密パッキン70
のベース部70Aは、硬質ゴムを一体成型して形成され
ており、溌水性を有している。一方、水密部70Bは、
軟質ゴムにて形成されており、可撓性を有するとともに
溌水性をも有している。更に詳しくは、軟質ゴム、硬質
ゴムともにエチレン-プロピレンゴムであるEPDMが
使用されている。このEPDMに発泡性をもたせること
によってその硬度を変えているものである。即ち、EP
DMは、発泡量を多くした場合に軟質ゴムとして、発泡
量を少なくした場合に硬質ゴムとして使用されるもので
ある。
【0026】なお、水密パッキン70の端部は、鋳型に
て一体成型することによって処理されている。以上のよ
うに形成された水密パッキン70の作用について説明す
る。最初に、水密パッキン70を窓枠60に取り付ける
手順を説明する。先ず、水密パッキン70の凹部71A
を狭めるようにして水密パッキン70を折り曲げる。す
ると2つの窓枠係合溝部79は、互いに近づく。その状
態で水密パッキン70を窓枠60の外周面に置き、折り
曲げていた力を開放する。すると、弾発力でもとに戻っ
た水密パッキン70の窓枠係合溝部79が、窓枠60の
係止突条61Bにはまり込み、水密パッキン70の窓枠
60への固定が完了することとなる。
【0027】次に、サッシ枠40に対して窓枠60が開
放されており、その窓枠60が閉塞されていく場合を図
3に従って説明する。以下、窓枠60が閉塞されていく
際に、水密パッキン70の右側の湾曲部75からサッシ
枠40に接触していくものとし、かつ、図3における左
側の湾曲部75の紙面奥側から紙面手前側に向かってサ
ッシ枠40への接触が始まるものとする。
【0028】窓枠60が閉塞され始めると、窓枠60の
回転軸60Aに近い水密パッキン70であって、二山状
に形成された右側の湾曲部75外表面の外溝部76付近
が、先ず接触点となってサッシ枠40の内側面に接触し
始める。サッシ枠40の内側面に接触し始めた湾曲部7
5は、接触点を中心に中空部75Aを狭めるように内側
に変形する。その変形に際して、湾曲部75は軟質ゴム
で製造されており、また湾曲部75には外溝部76のみ
ならず内溝部78も設けられているので、それらの溝の
近傍の変形が特に大きなものとなる。そして、右側の湾
曲部75は、谷部71Bに片寄るように変形することと
なる。
【0029】続いて図3中、右側の湾曲部75がサッシ
枠40へすべて接触し、左側の湾曲部75がサッシ枠4
0へ接触し始めるとする。このときの接触点は、左側の
湾曲部75外表面における内溝部78付近である。その
変形に際して、やはり外溝部76及び内溝部78の近傍
の変形が特に大きなものとなる。そして、左側の湾曲部
75は、谷部71Bから離れるように変形することとな
る。
【0030】次に、サッシ枠40に対して窓枠60が閉
塞されており、その窓枠60が開放されていく場合を説
明する。なお、この窓枠60の開放方向は、本実施例の
水密パッキン70が施されるサッシ窓が室内室外いずれ
へも開放できることから、どちらでもよい。開放し始め
る際の水密パッキン70の断面を想定すると、窓枠60
の開放方向寄りの湾曲部75が谷部71B側に片寄るよ
うに変形し、もう一方の湾曲部75が反谷部71B側に
片寄るように変形する。
【0031】以上のように、サッシ枠40に対して窓枠
60が閉塞され、或いは開放されるいずれの場合にあっ
ても、水密部70Bの湾曲部75の変形時の弾発力によ
って水密パッキン70がサッシ枠40へ圧接されている
ので水密が担保される。なお、後の作用は、上述した閉
塞していく場合と逆の作用であるので説明を省略する。
【0032】次に、本実施例の効果を説明する。水密部
70Bの2つの湾曲部75を二山状に形成したことによ
って、窓枠60の開閉の際に、二山のうちの一方の山で
ある湾曲部75が仮に不適切な圧接変形を伴っても、他
のもう一方の山である湾曲部75が適切な圧接変形によ
ってサッシ枠40の内周面になじんで水密が確実なもの
となる。この場合において、水密部70Bの2つの湾曲
部75を軟質のゴムにて形成したことにより、窓枠60
の開閉に際して、水密部70Bがサッシ枠40の内周面
に適切に圧接変形して水密を担保することができる。更
に、防音効果をも担保することができる。即ち、本実施
例に係る水密パッキン70を使用することによって、使
用前における20等級から35等級へと防音効果を向上
させることができる。
【0033】また、水密部70Bを略逆U字形の断面を
有する二つの湾曲部75で二山状に形成し、かつその二
山状の内部を中空とした状態でベース部70Aと一体に
形成したことによって、窓枠60を開閉する際に水密部
70Bがサッシ枠40内周面と圧接する際に適切な変形
を保つことができる。更に、二山状に形成された湾曲部
75の二山の間の部分を谷部71Bとしたことによっ
て、この谷部71Bに、窓枠60を開閉する際に水密パ
ッキン70に付着する水を捕捉することもできるので室
内への水の浸入を防止できるという効果もある。
【0034】2つの湾曲部75の中空部75A側におい
ては、内溝部78、外溝部76をそれぞれ設けているの
で、湾曲部75にサッシ枠40が接することにより、或
いは接触していたサッシ枠40から湾曲部75が開放さ
れた場合に湾曲部75が変形し易い。従って、サッシ枠
40に対する窓枠60の開閉が滑らかに行えるという効
果がある。この効果は、請求項2記載の発明の実施例に
係る水密パッキン70も奏することができる。
【0035】一方、固定部71を硬質ゴムにて形成した
ことによって窓枠60への固定が強固になるとともに、
同じ硬質ゴムにて形成した中央立設条72、第一側部立
設条73、第二側部立設条74を適切に支持できるとい
う効果がある。また、中央立設条72、第一側部立設条
73、第二側部立設条74を硬質ゴムにて形成したこと
により軟質ゴムにて形成された水密部70Bを適切に支
持するとともに、水密部70Bの不適切な変形を防止す
ることができる。
【0036】突条湾曲部77の反サッシ枠40側は、窓
枠60外周面に締結された締結部材の頭部を回避するこ
とができるような凹部71Aとして形成されているの
で、窓枠60外周面に締結された締結部材に影響されず
に水密パッキン70のベース部70Aを窓枠60に固定
することができる。更に請求項3記載の発明の実施例に
係る水密パッキン70にあっては、前記係止突条61B
にはめ合わせ可能な窓枠係合溝部79を、第一側部立設
条73及び第二側部立設条74の反中央立設条72側の
側面に形成したことによって、固定部71を窓枠60の
外周面に固定し易くなる。
【0037】なお、凹部71A、内溝部78、外溝部7
6は、断面が略半円形をなしているので、特定箇所への
曲げ応力の集中を避けることができ、繰り返しの変形を
受けても裂けにくいという効果がある。この効果につい
ても請求項2記載の発明の実施例に係る水密パッキン7
0が奏することができる。次に、本実施例のバリエーシ
ョンについて説明する。
【0038】前記の実施例の水密パッキンは、請求項3
記載の発明に対応するものであるとして説明したが、前
記の実施例の水密パッキンにおける外溝部76及び内溝
部78を設けない水密パッキン70を提供すれば、請求
項1記載の発明に対応する水密パッキン70となる。こ
の場合、外溝部76及び内溝部78の代わりに、それら
の該当箇所の肉厚を薄くした湾曲部75を形成した水密
パッキン70を提供することもできる。
【0039】また、連結部71Aに凹部71Aを設けな
い水密パッキン70を提供すれば、請求項1記載の発明
に対応する水密パッキン70を提供することとなる。こ
の場合、凹部71Aの代わりに、それらの該当箇所の肉
厚を薄くした連結部71Aを形成した水密パッキン70
を提供することもできる。なお、上記した実施例では、
サッシ窓の回転軸60Aを、垂直方向のものとして説明
したが、上記の水密パッキン70は、回転軸が水平方向
であるサッシ窓にも使用することができる。
【0040】また、上記した実施例では、水密パッキン
70を窓枠60に固定するものとしたが、サッシ枠40
側に窓枠60の係止突条61Bに対応する係止突条を形
成し、水密パッキン70をサッシ枠40側に取り付ける
ものとしてもよい。更に、上記した実施例では、硬質ゴ
ム,軟質ゴム共に溌水性を有しているものとして説明し
たが、溌水性を有しないゴムを使用する場合であって
も、これらに防水コーティングを施すことによって溌水
性をもたせることもできる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、サッシ枠
と窓枠との水密性を担保できるとともに、窓枠に締結さ
れた締結部材を回避しつつ窓枠に固定できるような水密
パッキンを提供できるという効果がある。また、請求項
2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加え、水
密部にサッシ枠が接することにより、或いは接触してい
たサッシ枠から水密部が開放された場合に水密部が変形
し易く、サッシ枠に対する窓枠の開閉が滑らかに行える
という効果がある。
【0042】更に請求項3記載の発明は、請求項1また
は請求項2記載の発明の効果に加え、ベース部を窓枠に
固定し易くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例が使用される開口部、サッシ枠及び窓枠
を示す斜視図である。
【図2】実施例の水密パッキンが施される様子を示す部
分拡大図である。
【図3】実施例の水密パッキンの拡大断面図である。
【符号の説明】
10 壁パネル 11 開口部 20 躯体周辺枠 40 サッシ
枠 50 シャッターボックス 51 シャッ
ターロール 60 窓枠 60A 回転軸 61A 突出条 61B 係止突
条 62 締結部材 70 水密パッキン 70A ベース
部 70B 水密部 71 固定部 71A 凹部 71B 谷部 72 中央立設条 73 第一側
部立設条 74 第二側部立設条 75 湾曲部 75A 中空部 76 外溝部 77 凸条湾曲部 78 内溝部 79 窓枠係合溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 信楽 銀一 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミサワホーム株式会社内 (72)発明者 古内 薫 東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミサワホーム株式会社内 (72)発明者 内山 協一 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニ ウム工業株式会社内 (72)発明者 上田 浩四郎 東京都江東区木場2丁目7番23号 新日 軽株式会社内 (72)発明者 大橋 光雅 栃木県宇都宮市平出工業団地20番地2号 明治アルミ工業株式会社内 (72)発明者 浜野 誠三 愛知県大府市長根町4丁目1番地 東海 興業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−135791(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 7/22 - 7/23

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サッシ枠と窓枠との間に位置し窓枠の外
    周面に固定して使用する帯状の水密パッキンであって、
    この水密パッキンは、窓枠の外周面に固定される部分で
    ある硬質の材料で形成したベース部と、このベース部の
    サッシ枠側に設けられ、かつ、サッシ枠の内周面に接す
    る部分である可撓性のある軟質の材料で形成した水密部
    とによって一体に形成され、前記ベース部は、窓枠の外
    周面に固定される部分である帯板状の固定部と、この固
    定部の切断面の中央部分をサッシ枠側に凸となるように
    湾曲させて形成した突条湾曲部と、この突条湾曲部から
    サッシ枠側に立設させた中央立設条と、固定部の切断面
    の両端からサッシ枠側にそれぞれ立設させた二つの側部
    立設条とから一体に形成し、前記突条湾曲部の反サッシ
    枠側は、窓枠外周面に締結された締結部材の頭部を回避
    することができるような凹部を有するように形成され、
    前記水密部は、中央立設条の上端と側部立設条の上端と
    をサッシ枠の内周面に接する略逆U字形の断面を有する
    二つの湾曲部で二山状に連結して内部を中空とした状態
    でベース部と一体に形成したことを特徴とするサッシ枠
    と窓枠との水密パッキン。
  2. 【請求項2】 2つの湾曲部の中空部側において、中央
    立設条側に内溝部を、反中央立設条側に外溝部を、それ
    ぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載のサッシ枠と
    窓枠との水密パッキン。
  3. 【請求項3】 窓枠の外周面に、窓枠の厚さ方向の両端
    部からサッシ枠側に若干突出させた突出条及びその突出
    条の先端縁各々を対向する方向に延設させた係止突条を
    設けるとともに、前記固定部を窓枠の外周面に密着させ
    た際に係止突条にはめ合わせ可能な窓枠係合溝部を、二
    つの側部立設条の反中央立設条側の側面に形成したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のサッシ枠と
    窓枠との水密パッキン。
JP04243243A 1992-09-11 1992-09-11 サッシ枠と窓枠との水密パッキン Expired - Fee Related JP3095899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04243243A JP3095899B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 サッシ枠と窓枠との水密パッキン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04243243A JP3095899B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 サッシ枠と窓枠との水密パッキン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0693777A JPH0693777A (ja) 1994-04-05
JP3095899B2 true JP3095899B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=17100973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04243243A Expired - Fee Related JP3095899B2 (ja) 1992-09-11 1992-09-11 サッシ枠と窓枠との水密パッキン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3095899B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010013800A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Komatsu Wall Ind Co Ltd 引戸用の緩衝材

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225882A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Sankyo Tateyama Aluminium Inc 横タイト材
JP2006225881A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Sankyo Tateyama Aluminium Inc 横タイト材
KR101642085B1 (ko) * 2014-09-24 2016-07-22 하영학 샤시 바람막이
JP6485898B2 (ja) * 2014-10-22 2019-03-20 株式会社Lixil鈴木シャッター 防水板
KR200490286Y1 (ko) * 2018-04-04 2019-10-22 김석환 풍지판

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010013800A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Komatsu Wall Ind Co Ltd 引戸用の緩衝材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0693777A (ja) 1994-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3095899B2 (ja) サッシ枠と窓枠との水密パッキン
JP3095885B2 (ja) サッシ枠と窓枠との水密パッキン
JP3215191B2 (ja) 水密パッキン
JP3265327B2 (ja) 水密パッキンの製造方法
JP3215172B2 (ja) 窓枠とサッシ枠との水密構造
JP2007113289A (ja) サッシ枠
JP3095895B2 (ja) サッシ枠取付用躯体周辺枠
JP3173863B2 (ja) サッシ枠取付用躯体周辺枠
JP2531559B2 (ja) サッシ枠取付用躯体周辺枠
JP3232315B2 (ja) サッシ枠取付構造
JP3175792B2 (ja) サッシ枠取付構造
JP3232313B2 (ja) サッシ枠取付用躯体周辺枠
JP3094047B2 (ja) サッシ枠取付用躯体周辺枠
JP3173862B2 (ja) サッシ枠取付用躯体周辺枠
JP3094046B2 (ja) サッシ枠取付用躯体周辺枠
JP3232314B2 (ja) サッシ枠取付構造
JP3174136B2 (ja) サッシ枠取付構造
JPH0650061A (ja) パッキン材
JP3229582B2 (ja) 開口部装置
JPS6030389Y2 (ja) タイト材つき横材
JP3317717B2 (ja) サッシ枠と窓枠との水密構造
JP2527394B2 (ja) サッシ枠取付用躯体周辺枠
JPH09303067A (ja) シャッターのガイドレール構造
JPH06193169A (ja) カーテンウォール建築物の曲折連続部の構造および組立方法
JP3232316B2 (ja) サッシ枠取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000713

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees