JP6485898B2 - 防水板 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の出入口や、地下施設への地上出入口などに設置され、豪雨時の雨水などの浸入を堰き止めるための防水装置に関する。
従来、豪雨発生時などにおいて雨水が出入口内に浸入することを防止するための防水板(止水板とも称される)を備える装置が知られており、例えば、特許文献1に開示されるように、シャッターの下部に防水板を備える構成も知られている。この防水板により屋外側と屋内側を仕切ることで、防水板の高さ寸法に水位が至るまでの間、屋内側への浸水を効果的に防止することができる。
特許文献1にも開示されるように、防水板の最下部には、弾性材料からなる止水材(シール部材)が設けられ、床面と防水板の間に形成される隙間を止水材で密閉することにより、当該隙間を通じた浸水が防止される。
実開平7−25195号公報
防水板が設置される箇所の床面は完全に平坦ではなく不陸が存在することが考えられ、止水材によって不陸を吸収することにより、防水板による止水性の向上が図られる。特に、水位が高まると水圧も増加し、防水板の下部からの浸水の恐れが高まることになるため、止水材の果たす機能は重要である。
しかしながら、特許文献1に開示されるように、防水板の最下部に単純に止水材を配置しただけの構成である場合、防水板の全荷重を止水材で支えることになるため、止水材が収縮、復帰を繰り返すことによる止水材の劣化が進行しやすいものと考えられる。
そして、止水材の劣化が進行すると、止水材が十分に収縮できなくなって床面の不陸が吸収できず、浸水が発生してしまうことが懸念される。
また、止水材の劣化の進行が早い場合には、止水材の交換頻度や点検回数を増加するなどの対策が必要となるため、運用面においても手間やコストがかかることが懸念される。
さらに、特許文献1のようにシャッターの下部に防水板を取り付ける構成において、電動シャッターに構成する場合には、例えば、防水板が床面に到達したことをリミットスイッチやカウンターにて検知して、電動開閉機の巻出駆動を停止する構成とするものが一般的であるが、防水板の停止位置には電動開閉機の駆動を停止するブレーキの滑りや、リミットスイッチの誤差が生じる場合があることから、停止位置が設定位置よりずれることが考えられる。
そして、この設定位置からの誤差を考慮して、防水板が確実に床面に到達するように巻出量を多くする側に調整をしておくことも可能であるが、この場合、止水材の圧縮量が無駄に大きくなり、止水材に過剰な荷重が作用することで、床面への密着性は高まるが、必要以上に押し潰されることになるので劣化の進行が早まってしまうことになる。一方で、巻出量が十分でない場合には、止水材の圧縮が十分になされずに、止水機能を十分に発揮できないことが懸念される。
以上のように、従来の止水材を備えた防水板については、止水材の圧縮量を一定にすることができず、止水性にバラツキがあり、これに伴って、劣化の進行や、止水性の機能が発揮されないことが懸念されるものであった。
そこで、本発明は、以上の問題点に鑑み、下部に止水材が設けられる防水板について、新規な構成の防水板を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
座板スラットと、
前記座板スラット下部に設けられ、前記座板スラットと床面の間の隙間を圧縮止水する止水材と、
前記床面側に突出し、前記座板スラットと前記床面との距離を規定する規定部と、
を有する防水板であって、
前記止水材は、少なくとも、
弾性率の大きい第一止水材と、
前記第一止水材の下側に配置され前記第一止水材と比較して弾性率の小さい第二止水材と、
を有して構成され、
前記第一止水材は、前記規定部よりも上側の位置に配置され、
前記第二止水材は、前記規定部よりも下側に突出するように設けられる、
防水板とする。
また、請求項2に記載のごとく、前記防水板は、昇降式のシャッターカーテンの最下部に配置される、こととする。
また、請求項3に記載のごとく、
前記止水材は、
前記座板スラットの板幅方向において連続して配置されるものであり、
前記止水材に加え、さらに、
前記止水材と前記座板スラットの板厚方向において間隔を開けて平行に配置される他の止水材が、前記止水材の両側に設けられる、こととする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、防水板が床面に設置された状態では、規定部の存在により常に一定の高さ幅だけ止水材を圧縮させることができる。そして、止水材の圧縮量がコントロール(管理)できることで、一定の押圧荷重による圧縮と、圧縮状態からの確実な復帰が可能となり、床面の不陸を適切に吸収して高い止水性を発揮できる。また、止水材に過剰な荷重が掛かって止水材の劣化が早まることも防がれる。
また、請求項2に記載の発明においては、シャッターカーテンの最下部に配置されて止水の機能を発揮させることができる。また、シャッターカーテンの重量を防水板にて支えることになるが、規定部が床面に接地するため、止水材にシャッターカーテンの全重量が作用せず、止水材に過剰な荷重が掛かることがない。また、特に電動シャッターの場合では、全閉時におけるシャッターカーテンの巻き出し量に誤差が生じるため、巻き出し量が多い場合には、防水板が床面に対して強く押付けられることになるが、このような状況においても、止水材に作用する荷重は通常の大きさと変わらないため、止水材に悪影響が及ばない。
また、請求項3に記載の発明においては、各止水材が床面と密着することで、屋内外方向において多段階で止水性を発揮させることができ、より高い止水性能を発揮できる。
(A)防水板を備えるシャッターの概要について示す正面図。(B)シャッターを開いた状態について示す正面図。 防水板の構成について示す側断面図。 防水板の構成について示す正面図。 (A)は防水板の下部の構成について示す側面断面図。(B)はシャッターを閉鎖した状態の防水板の下部の様子について示す側面断面図。 (A)は他の実施例の防水板の下部の構成について示す側面断面図。(B)はシャッターを閉鎖した状態の他の実施例の防水板の下部の様子について示す側面断面図。 押付機構を備えるガイドレールについて示す側面図。 押付機構を備えるガイドレールについて示す平面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(A)(B)は、防水板1を備えるシャッター40の概要について示すものであり、シャッター40は巻取シャフト41を電動駆動する電動開閉機42を備えており、電動シャッターとして構成されている。
シャッター40は対向して立設される一対のガイドレール50R,50Lを備えており、ガイドレール50R,50Lに沿ってシャッターカーテン44が昇降するようになっている。なお、ガイドレール50R,50Lは出入口20を形成する壁の見込み面に付設されるほか、壁に埋め込まれるものであってもよく、また、壁そのものに溝を形成して構成されるものであってもよい。
シャッターカーテン44は複数のスラット43を連設して構成されており、シャッターカーテン44の一端部が巻取シャフト41に固定されている。
シャッターカーテン44の他端部となる巻出端部には、防水板1が取り付けられている。防水板1の左右の端部はそれぞれガイドレール50R,50Lに差し込まれ、ガイドレール50R,50Lに沿って昇降するようになっている。
そして、図示せぬ押しボタンスイッチの操作により電動開閉機42にて巻取シャフト41が巻取方向に駆動されると、シャッターカーテン44が巻取シャフト41に巻き上げられて天井まぐさ45(巻取ケースの場合もある)の上方に収容され、図1(B)に示すように出入口20が開放された状態となる。
この際、防水板1はシャッターカーテン44とともに上昇し、天井まぐさ45の下方に位置して待機状態とされる。このほか、防水板1は、天井まぐさ45よりも上方に位置するまで上昇し、天井裏内に収められた状態で待機状態となる構成としてもよい。
一方、電動開閉機42により巻取シャフト41が巻出方向に駆動されると、シャッターカーテン44が巻取シャフト41から送り出されて、図1(A)に示すように出入口がシャッターカーテン44により閉鎖された状態となる。
この際、防水板1は下端部が床面47に到達し、床面47からの水位が高まった雨水を堰き止め、防水板1により屋内側への雨水の浸入が防がれる。
以上の構成とするシャッター40は、マンション、一戸建て住宅、ビルなどのエントランスや、店舗の店先、車庫の出入口、地下鉄の地上出入口、地下通路の出入口など、あらゆる箇所に設置されることが想定される。また、シャッター40は、電動開閉機により巻き上げる電動シャッターで構成されるほか、ハンドル等により巻き上げる手動シャッターで構成されることとしてもよい。
また、本発明の防水板1の各部の構成は、防水板1にてシャッターカーテン44の一部を構成する場合において、新設のシャッター40に防水板1を採用するほか、既存のシャッターについて後付けで設置することも可能である。特に、既存のシャッターに後付する際には、詳しくは後述するように、本発明では止水材60(図1(B))による止水性を確保できるため、床面47に溝が形成されていない既存のシャッターの設置箇所に対する適用が容易であり、原状防水機能のないシャッター設置箇所について、容易に防水機能を付加することが可能となる。
さらに、本発明は、シャッターの構成部品として防水板1を採用する場合のほか、防水板1を単独で使用する構成においても適用することができる。つまり、豪雨発生時などの必要が生じた場合に、倉庫などに保管された防水板を持ち運んで出入口のガイドレールに設置する形態であって、防水板を単体で使うものについても適用できる。
次に防水板1の構成について説明する。
図2は防水板1の構成について示す側断面図であり、図3は防水板1の構成について示す正面図(屋内側)について示すものである。
図2に示すように、防水板1の上端部は、昇降式のシャッターカーテン44の最下部の座板スラット46に固定され、座板スラット46と一体となってガイドレールに沿って昇降される。この場合、本実施例の座板スラット46の一部を構成する座板46aはL字状としているが、防水板1が固定可能であれば特にL字状としなくてもよい。また、シャッターカーテン44と板材2A,2Bは同時に同一のガイドレール溝を昇降する。なお便宜のため、図2おける紙面左側を屋外側とし、紙面右側を屋内側とし、他の図においても同様とする。
本実施例の防水板1は、上下に並べて配置される複数枚(二枚)の板材2A,2Bと、板材2A,2Bを連結する連結部材4A,4Bと、板材2A,2Bの板面の両側にそれぞれ配置され、一体となった板材2A,2Bを補強するための補強材5A,5Bを有して構成される。
図2に示すように、本実施例の板材2A,2Bは、中空部を有するアルミ成形材にて構成されており、上側の板材2Aの下部の嵌合部と、下側の板材2Bの上部の嵌合部が互いに嵌合されて、全体として一枚の板材を構成する。また、断面視コ字状の長尺の連結部材4A,4Bにより、板材2A,2Bの嵌合部を跨ぐようにして板材2A,2B同士が連結される。
なお、本実施例のように複数枚の板材2A,2Bを連結部材4A,4Bにて連結して所望の高さを成す一枚の板材を構成するほか、単体の一枚の板材を用いることも可能であり、また、板材の素材については特にアルミ成形材に限定されるものではない。また、連結部材4A,4Bは、一本の長尺の部材を用いることとするほか、長さの短いものを複数用いることとしてもよい。
図3に示すように、板材2A,2Bの横方向(図3紙面左右方向)の両側端部は、ガイドレール50R,50Lの縦レール溝に飲み込まれ、これにより、防水板1が全体として縦レール溝にガイドされて上下移動される。板材2A,2Bにおいて、この縦レール溝に飲み込まれる部位には、帯状のパッキン材6R,6Lが上下方向に設けられており、このパッキン材6R,6Lによりガイドレール50R,50Lと板材2A,2Bの間に形成される隙間が埋められて、板材2A,2Bの左右端部における止水性が確保される。
図2に示すように、補強材5A,5Bは、板金加工した鋼板にて構成されており、上部が上側の板材2Aに固定され、下部が連結部材5a,5bを介して下側の板材2Bに固定されている。
このように、補強材5A,5Bを設けることで、上下の板材2A,2Bが強固に一体化され、防水板1全体としての強度の向上が図られる。また、補強材5A,5Bによって連結部材4A,4Bを隠すことができ、防水板1の外観の美観を確保することができる。
図3に示すように、補強材5A(5Bも同じ)の横幅5wは、板材2A,2Bの横幅2wよりも狭く構成されており、補強材5Aについては、ガイドレール50R,50Lの縦レール溝には飲み込まれないようになっている。
なお、補強材5A(5Bも同じ)については、一枚の板材で構成するほか、横方向(図3紙面左右方向)において複数枚にて構成することとしてもよい。また、例えば、横幅の同じ三枚の板材を横方向に並べる構成とする場合には、最も補強が必要となる横方向中央部において板材の接続部が配置されないようにすることが好ましい。
図2に示すように、補強材5A,5Bの上部には、板材2Aから離れるほど低くなる傾斜面部5c,5dが形成され、傾斜面部5c,5dの下端部から下方の部位が垂直面5e,5fにて構成されている。
このように、傾斜面部5c,5dを構成することにより、傾斜面部5c,5dの表面に水を滞留させることなく下方へ流すことができ(水切り効果)、また、埃が堆積し難い構成が実現できる。
また、図2に示すように、補強材5A,5Bを設けることにより、防水板1の全体としての屋内外方向幅1D(図2紙面左右方向(矢印D方向))の幅を広く確保することができる。
これにより、図1(B)に示すように、巻取シャフト41が停止せず過剰に巻き上げられるなどの予期せぬ不具合が生じた場合において、防水板1が天井まぐさ45の開口部分よりも上方に入り込んでしまうことを防止でき、不具合発生の拡大を防止することができる。
次に、防水板1の下部の構成について説明する。
図4(A)は防水板1の下部の構成について示す側面断面図であり、図4(B)はシャッターを閉鎖し、止水状態にある防水板1の下部の様子について示す側面断面図である。
図4(A)に示すように、防水板1(板材2B)の下部には止水材60が設けられており、図4(B)に示すようにシャッターが閉鎖されて防水板1が床面47に到達した状態においては、この止水材60によって防水板1(板材2B)と床面47の隙間が密閉される。
本実施例の止水材60は、弾性率の大きい第一止水材61と、第一止水材61の下に配置され第一止水材61と比較して弾性率の小さい第二止水材62と、を有して構成される。これら第一止水材61、第二止水材62は、ゴムや樹脂などの弾性体からなる長尺部材にて構成することができ、弾性変形して隙間を埋めることによって高い密閉性を実現するものである。
図3に示すように、止水材60(第一止水材61、第二止水材62)は、板材2A,2Bの横方向(図3紙面左右方向(矢印X方向))の長さと略同一の長さを有し、その両側端部は、ガイドレール50R,50Lの縦レール溝に飲み込まれるようになっている。
また、図4(A)(B)に示すように、第一止水材61は、中空の角柱状部材にて構成されており、板材2Bの下方に形成される溝部65に収められ、第一止水材61の略下半分の部位が溝部65から下方へと突出するように配置されている。溝部65は、板材2Bの下面2bと、下面2bから下方に突設される突条部2cと、連結部材5aの縦面5uにより、下側が開放される略コ字状の溝として構成されている。このように、第一止水材61の一部(上半分)を溝部65に収める構成とすることで、板材2Bに対する第一止水材61のズレの発生が抑制され、第一止水材61の耐用年数を長く確保できる。
第二止水材62は、中実の角柱状部材にて構成されており、第一止水材61の下面に接着剤などで接合される。なお、第一止水材61と第二止水材62を一体的に成形し、弾性率の異なる二つの部位を備える構成としてもよい。さらに、より数の多い(例えば、三層など)異なる素材からなる止水材(弾性部材)を用いる構成としてもよい。
また、床面47に直接接触する第二止水材62については、弾性率の小さいものを採用することにより、床面47の微細な凹凸に対して柔軟に変形することができ、床面47との間で高い密着性を呈し、高い止水性を発揮できる。また、第一止水材61については、弾性率の大きいものを採用することにより、変形が少なく、上方から第二止水材62をしっかりと支え、床面47に対して第二止水材62を確実に押し付けることができる。
また、図4(A)(B)に示すように、防水板1には、床面47に当接して防水板1の高さ方向の位置を規定する規定部5m,5nが設けられている。この規定部5m,5nは、板材2Bの下面2bよりも床面47側に突出する位置に配置されるものであり、シャッターカーテンを下降させた際に板材2Bよりも先に床面47に当接するものである。
そして、規定部5m,5nが床面47に当接した状態では、防水板1の荷重が規定部5m,5nにより支えられ、防水板1が最も低い位置に設定される場合の位置決めが行われる。つまり、規定部5m,5nが床面47に当接した状態では、この状態よりも防水板1が低い位置へと移動することが規制される。なお、図4(A)(B)に示す連結部材5a、5bは実施例として形材により構成しているが、補強材5A、5Bと板材2Bとが連結可能であればよく、具体的な形状は問わない。
本実施例の規定部5m,5nは、補強材5A,5Bの垂直面5e,5fの下端部を内側方向(防水板1(板材2B)の厚み方向における内側)に屈曲させてなる横片部5x,5yにて構成されている。横片部5x,5yを内側方向に向けて設けることにより、防水板1が床面47に接地した状態で、外観上横片部5x,5yが現れずに美観が確保され、また、防水板1が床面47から離れている状況でも、外観上目立ち難い構成とすることができる。また、補強材5A,5Bの一部で横片部5x,5yを構成するため、部品点数が少なく済み、製造コストや製造手間を低減することができる。
なお、規定部5m,5nの具体的な実施形態は以上の構成に限定されるものではなく、横片部5x,5yを設けずに補強材5A,5Bの垂直面5e,5fの下端部をそのまま規定部とすることや、横片部5x,5yを外側方向に屈曲させて形成させて規定部とすることや、別部材を補強材5A,5B、或いは、板材2Bなどに取り付けて、別部材の下端部を床面47に接地させる構成としてもよい。
図4(A)に示すように、防水板1が床面47から離れた状態では、止水材60の下端部は、規定部5m,5nよりも高さ幅Haだけ低い位置まで突出されており、図4(B)に示すように、防水板1が床面47に接地すると、この高さ幅Haだけ止水材60が圧縮される。そして、規定部5m,5nが床面47に当接することで、板材2B(下面2b)と床面47との間に形成される隙間Sの幅Shが常に一定の値に規定されることになる。
なお、隙間Sの幅Shは、図4(B)では、板材2Bの下面2bと床面47の間の幅としているが、板材2Bの突条部2cの最下部と床面47の間の幅で規定されてもよい。つまりは、板材2Bにおいて止水に寄与する部位の最下部を規定する部位と、床面47との間が、板材2Bと床面47の間に形成される隙間Sの幅Shとされる。
このようにして、通常はシャッター40の開口面積によって止水材にかかる荷重が異なるが、防水板1が床面47に接地された状態では、常に一定の高さ幅Haだけ止水材60を圧縮させることができる。そして、止水材60の圧縮量をコントロール(管理)できることで、一定の押圧荷重による圧縮(単位面積当たりの床面47への押付荷重)と、圧縮状態からの確実な復帰が可能となり、床面47の不陸を吸収した高い止水性を発揮できる。また、過剰な荷重が掛かって止水材60の劣化が早まることも防がれる。特に、電動シャッターに防水板1が設けられる構成では、防水板1の停止位置には若干の誤差(下降バラつき)が生じることが考えられるため、止水材60の圧縮量をコントロール(管理)できることによる効果は大きいものとなる。
さらに、図4(A)に示すように、本実施例では、規定部5m,5nの下端部の上下位置5pが、第二止水材62の上下幅H2の範囲内に位置されることにより、弾性率の低い第二止水材62のみを積極的に圧縮させることが可能となり、不陸の吸収を効果的に行わせることができる。
次に、他の実施例の防水板1の下部の構成について説明する。
図5(A)は他の実施例の防水板1の下部の構成について示す側面断面図であり、図5(B)はシャッターを閉鎖した状態の他の実施例の防水板1の下部の様子について示す側面断面図である。
この実施例では、止水材60の屋内側、及び、屋外側において、止水材60と平行(屋内外方向と直行する方向)に長尺の止水材63、64が配置され、屋内外方向において、合計3列の止水材が3列に並んで配置される。この止水材63、64は、連結部材5a,5bの水平部5g,5hに対しスペーサー66g,66hを介して固定され、素材は例えば、第二止水材62と同一の素材が使用される。
この構成によれば、図5(B)に示すように、各止水材が床面47と密着することで、屋内外方向において多段階で止水性を発揮させることができ、より高い止水性能を発揮できる。
さらに、図5(A)に示すように、止水材63は止水材60との間に屋内外方向に隙間73aを空けて配置され、同様に、止水材64は止水材60との間に屋内外方向に隙間74aを空けて配置される。各隙間73a,74aの上方は、連結部材5a,5bの表面によって閉じられる。
これにより、防水板1を床面47に接地させた状態において、止水材60と止水材64の間に密閉された空気層74が形成され、止水材60と止水材63の間に密閉された空気層73が形成される。
そして、図5(B)に示すように、空気層74が存在することで止水材64よりも屋外側の水が止水材60に直接的に接することを防ぐことができ、止水材60の密閉を破って屋内側に浸水してしまうことを効果的に防止できる。また、同様に、水が空気層74に浸入した場合であっても、空気層73の存在により、止水材60でせき止めた水が止水材63に直接的に接することを防ぐことができ、止水材63の密閉を破ってさらに屋内側に浸水してしまうこと効果的に防止できる。換言すれば、空気層74,73によって、各止水材64,60,63の連続性が切断されて浸入した水の縁切りを行うことができ、各止水材64,60,63を一つにまとめて幅広の止水材を形成する場合と比較して、より水密性の高い構成が実現できることになる。
次に、図3に示されるガイドレール50R,50Lに設けられる押付機構8R,8Lについて説明する。
この押付機構8R,8Lは、ガイドレール50R,50Lの下部に設けられており、防水板1が床面47に接地した際に、防水板1を屋内側へと押圧し、ガイドレール50R,50Lと防水板1の間に形成される隙間を密閉させるための機構である。
以下、ガイドレール50Rの押付機構8Rについて説明する。なお、ガイドレール50Lの押付機構8Lも同様の構成であり、説明は省略する。
図6は押付機構8Rを備えるガイドレール50Rについて示す側面図であり、図7は押付機構8Rを備えるガイドレール50Rについて示す平面図である。
図6及び図7に示すように、ガイドレール50Rは、断面略コ字状の溝部51aを有する長尺の外枠部材51と、外枠部材51の溝部51aに差し込まれるレール部材52とを有して構成される。
レール部材52には縦レール溝52aが形成されており、この縦レール溝52aには防水板1の板材2Bの板幅方向(図3矢印X方向)端部が飲み込まれる。なお、縦レール溝52aには、図示せぬスラットの端部も飲み込まれ、縦レール溝52aによってシャッターカーテンがガイドされる。
レール部材52には、縦レール溝52aを挟んで屋外側に屋外側見込面部52bが形成され、屋内側に屋内側見込面部52cが形成されている。そして、レール部材52の下端部付近における屋外側見込面部52bには、押付部材80が配設されている。
図6に示すように、押付部材80は、屋外側から屋内側に向かって低くなる傾斜部80aと、傾斜部80aの下端部から下方に向かって伸びる垂直部80bとを有して構成されている。垂直部80bは屋内外方向における縦レール溝52aの幅の範囲内に配置され、垂直部80bと屋内側見込面部52cの間には、板材2Bを差し込む差込溝部53が形成される。
以上の構成とすることで、図6に示すように、ガイドレール50Rに沿って下降した板材2Bの下端部2kは、押付部材80の傾斜部80aに突き当たり、そのまま傾斜部80aに沿って屋内側へと案内され、さらに差込溝部53に差し込まれる。
板材2Bの下端部が差込溝部53に差し込まれる過程で、板材2Bが全体として屋内側へと移動しつつ、縦レール溝52aの屋内側見付面部52eへと押付けられる。そして、板材2Bの端部に貼設された帯状のパッキン材6Rが縦レール溝52aの屋内側見付面部52eに密着することで、ガイドレール50Rと防水板1の間に形成される隙間が密閉される。
ここで、押付部材80が床面47近くに設けられることで、板材2Bの下端部に対しガイドレール50Rへの押付荷重を作用させることができる。これによれば、堰き止める水の水位が低く屋外側からの水圧が弱い状況においても、ガイドレール50Rと防水板1の間に形成される隙間を確実に密閉することができ、高い止水性を確保することができる。
なお、以上の構成においては、ガイドレール50Rとは別部材の押付部材80を屋外側見込面部52bの外側面に固定することで押付機構8Rを構成することとしたが、この構成によれば、既存のガイドレール50Rへの後付での押付部材80が容易に行うことができる。また、この構成に限るものではなく、例えば、押付部材がガイドレール50Rの内部に配置され隠される構成とすることや、ガイドレール50Rの形状そのもの(一部を隆起させる)により押付部材の機能を持たせることなども考えられる。
以上のようにして本発明を実施することができる。
即ち、図4(A)(B)に示すように、板材2Bと、板材2Bの下部に設けられ、前記板材2Bと前記床面47の間の隙間を圧縮止水する止水材と、床面47側に突出し、板材2Bと床面47との間の距離(隙間Sの幅Sh)を規定するための規定部5m,5nと、を有する防水板1であって、止水材60は規定された距離(隙間Sの幅Sh)に応じて圧縮される、防水材とするものである。
これにより、防水板1が床面47に設置された状態では、規定部5m,5nの存在により常に一定の高さ幅Haだけ止水材60を圧縮させることができる。そして、止水材60の圧縮量がコントロール(管理)できることで、一定の押圧荷重による圧縮と、圧縮状態からの確実な復帰が可能となり、床面47の不陸を適切に吸収して高い止水性を発揮できる。また、止水材60に過剰な荷重が掛かって止水材60の劣化が早まることも防ぐことができる。
また、図1(A)(B)に示すように、防水板1は、昇降式のシャッターカーテン44の最下部に配置されるものである。
このように、昇降式のシャッターカーテン44の最下部に配置されて止水の機能を発揮させることができる。また、シャッターカーテン44の重量を防水板1にて支えることになるが、規定部5m,5nが床面47に接地するため、止水材60にシャッターカーテン44の全重量が作用せず、止水材60に過剰な荷重が掛かることがない。
特に、防水板1がシャッターカーテン44に備えられる場合には、シャッターカーテン44はほぼ毎日開閉され、その都度止水材60の圧縮、開放がなされ止水材60の劣化(ヘタリ)の進行が早くなることが懸念される。この点、本発明では、止水材60の圧縮量をコントロール(管理)でき、シャッターカーテン44が閉じた際の止水材60に作用する荷重は常に一定になるため、止水材60の劣化を効果的に防止できる。また、特に電動シャッターの場合では、全閉時におけるシャッターカーテン44の巻き出し量に誤差が生じるため、巻き出し量が多い場合には、防水板1が床面47に対して強く押付けられることになるが、このような状況においても、止水材60に作用する荷重は通常の大きさと変わらないため、止水材60に悪影響が及ばない。
また、図5(A)(B)に示すように、止水材60,63,64は、板材2Bの板幅方向(図3紙面左右方向(矢印X方向))において連続して配置されるものであり、板材2Bの板厚方向(屋内外方向(図5(A)紙面左右方向(矢印D方向)))においては、板材2Bの板幅方向に連続して配置される止水材60,63,64が、複数並べて配置される、こととする。
これにより、各止水材60,63,64が床面47と密着することで、屋内外方向において多段階で止水性を発揮させることができ、より高い止水性能を発揮できる。
本発明は、建物の出入口や、地下施設への地上出入口などに設置され、豪雨時に雨水などが出入口内に浸入するのを堰き止めるための防水板について、幅広く適用できる。
1 防水板
2B 板材
5m 規定部
5n 規定部
47 床面
60 止水材
S 隙間
Sh 幅
Ha 高さ幅

Claims (3)

  1. 座板スラットと、
    前記座板スラット下部に設けられ、前記座板スラットと床面の間の隙間を圧縮止水する止水材と、
    前記床面側に突出し、前記座板スラットと前記床面との距離を規定する規定部と、
    を有する防水板であって、
    前記止水材は、少なくとも、
    弾性率の大きい第一止水材と、
    前記第一止水材の下側に配置され前記第一止水材と比較して弾性率の小さい第二止水材と、
    を有して構成され、
    前記第一止水材は、前記規定部よりも上側の位置に配置され、
    前記第二止水材は、前記規定部よりも下側に突出するように設けられる、
    防水板。
  2. 前記防水板は、
    昇降式のシャッターカーテンの最下部に配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の防水板。
  3. 前記止水材は、
    前記座板スラットの板幅方向において連続して配置されるものであり、
    前記止水材に加え、さらに、
    前記止水材と前記座板スラットの板厚方向において間隔を開けて平行に配置される他の止水材が、前記止水材の両側に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防水板。
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